JPH0680662A - アルコキシメチルチオメチルシランとそれを用いるチオラン化合物の製造方法 - Google Patents

アルコキシメチルチオメチルシランとそれを用いるチオラン化合物の製造方法

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JPH0680662A
JPH0680662A JP23696792A JP23696792A JPH0680662A JP H0680662 A JPH0680662 A JP H0680662A JP 23696792 A JP23696792 A JP 23696792A JP 23696792 A JP23696792 A JP 23696792A JP H0680662 A JPH0680662 A JP H0680662A
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lower alkyl
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alkyl group
phenyl
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JP23696792A
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Akira Hosomi
彰 細見
Makoto Hojo
信 北條
Shinzo Seko
信三 世古
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルコキシメチルチオメチルシランとそれを
用いるチオラン化合物の製造方法を提供する。 【構成】 アルコキシメチルチオメチルシラン化合
物、該アルコキシメチルチオメチルシランとアルデヒ
ドとをフッ素イオンの存在下に反応させアルコール化合
物を得、これを酸で処理することを特徴とする1,3−
オキサチオラン類の製造方法。 アルコキシメチルチオメチルシランとシリルエノール
エーテルとをルイス酸の存在下に反応させ中間体カルボ
ニル化合物を得、これをフッ素イオンの存在下に閉環反
応させることを特徴とするヒドロキシチオラン類の製造
方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチオラン類およびそのオ
キサアナログである1,3−オキサチオラン類の共通製
造中間体およびそれを用いるチオラン類および1,3−
オキサチオラン類の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チオラン類の合成方法としては従来、
(2−ハロエチル)オキシラン類と硫化水素とから2位
に置換基を有する3−ヒドロキシチオランを得る方法
(Can.J.Chem. 56, 71(1978)) 、 ハロメチルチオメチルシラン類とカルボニル化合物と
をフッ素イオンの存在下に反応させ5位に置換基を有す
る1,3−オキサチオランを得る方法( J.Chem.Soc.,Ch
em.Commun.,1442(1987)) あるいは メルカプトエタノール誘導体とカルボニル化合物とを
反応させて1,3−オキサチオランを得る方法が知られ
ていた。しかしながらこれらの方法ではチオラン環ある
いは1,3−オキサチオラン環の限定された位置に置換
基を導入することしかできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は任意の
位置に置換基を有するチオラン類および1,3−オキサ
チオラン類の製造法およびこれらの製造に使用しうる共
通の製造中間体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式化1 (式中、R1 、R2 は水素、低級アルキル基もしくはフ
ェニル基を表し、R3 は低級アルコキシアルキル基、低
級アルキル基もしくはトリメチルシリル基を表す。)
【0005】で表されるアルコキシメチルチオメチルシ
ランおよびそれを使用する一般式 化7 (式中、R1 、R2 、R5 、R6 およびR7 は水素、低
級アルキル基もしくはフェニル基を表す。)
【0006】で表されるチオラン類および一般式 化4 (式中、R1 およびR2 は前記とおなじものを表し、R
4 は低級アルキル基、低級アラルキル基、低級シクロア
ルキル基あるいはフェニル基、低級アルキル基、ハロゲ
ン、低級アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル
基を表す。)で表される1,3−オキサチオラン類の新
規な製造法を提供するものである。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の一般式(化1)で表される新規なアルコキシメチ
ルチオメチルシランを得る方法としては、 α−トリメチルシリルメタンチオールにn−ブチルリ
チウムを反応させ、ついでクロロメチルメチルエーテル
に代表されるクロロメチルエーテル類を反応させる方
法、 置換メタンチオールをと同様にn−ブチルリチウム
と反応させ、ついでクロロメチルエーテル類と反応さ
せ、得られたアセタール化合物をこれと当量のテトラメ
チルエチレンジアミン(以下TMEDA と略称する。)の存
在下に再びn−ブチルリチウムで処理し、つづいてクロ
ロトリメチルシランと反応させシリル化を行いアルコキ
シメチルチオメチルシランを得る方法、あるいは置換
メタンチオールにこれと当量のTMEDA の存在下に2 当量
のn−ブチルリチウムを反応させジアニオンとし、これ
をクロロトリメチルシランを用いてシリル化し、得られ
たトリメチルシリル体を触媒量の18−Crown−6
エーテルと青酸カリウムの存在下アルデヒド類と反応さ
せO−トリメチルシリルアセタール化合物へと導く方法
がある。
【0008】かかる方法で得られた一般式(化1)で表
されるアルコキシメチルチオメチルシランをフッ素イオ
ンの存在下に一般式 化2 R4 −CHO (式中、R4 は低級アルキル基、低級アラルキル基、低
級シクロアルキル基あるいはフェニル基、低級アルキル
基、ハロゲン、低級アルコキシ基で置換されていてもよ
いフェニル基を表す。)
【0009】で表されるアルデヒド類と反応させ式 化
(式中、R1 、R2 は水素、低級アルキル基もしくはフ
ェニル基を表し、R3 は低級アルコキシアルキル基、低
級アルキル基もしくはトリメチルシリル基を表わし、R
4 は低級アルキル基、低級アラルキル基、低級シクロア
ルキル基、あるいはフェニル基、低級アルキル基、ハロ
ゲンもしくは低級アルコキシ基で置換されていてもよい
フェニル基を表す。)で表されるアルコール化合物を
得、ついでこれを酸触媒を用いて閉環して前記の一般式
(化4)で示される1,3−オキサチオラン類を製造す
ることができる。
【0010】この工程において使用するアルデヒド類と
しては、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブ
チルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデ
ヒド、2,2-ジメチルプロパナール等の低級アルキルアル
デヒド、シクロヘキサンカーブアルデヒド等の低級シク
ロアルカンカーブアルデヒド類、フェネチルアルデヒ
ド、2,2-ジメチル-3- フェニルプロパナール等の低級ア
ラルキルアルデヒドが挙げられる。さらにベンズアルデ
ヒド、トリルアルデヒド、アニスアルデヒド、フルオロ
ベンズアルデヒド、クロロベンズアルデヒドなどのハロ
アルデヒド類、ビフェニルアルデヒド等のような低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子もしくはフ
ェニル基で置換されていてもよい芳香族アルデヒド類が
あげられる。
【0011】アルデヒド類の使用量はアルコキシメチル
チオメチルシラン( 化1)に対して、通常0.5 〜2.1 当
量である。フッ素イオンとしては例えばフッ化テトラノ
ルマルブチルアンモニウムなどのフッ化4 級アンモニウ
ム塩もしくはフッ化セシウム、フッ化リチウム等の周期
率表第1 族元素のフッ化物などが用いられる。その使用
量はアルコキシメチルチオメチルシランに対して、通常
0.1 〜0.6 当量であり、好ましくは0.2 〜0.4 当量であ
る。この反応は通常テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル等の溶媒中で行うことができる。その使用量は、通常
反応基質の1倍量から大過剰量である。反応温度は通常
室温から溶媒の沸点までの温度である。
【0012】かくして得られたアルコール化合物(化
3)は通常の後処理を行うか、あるいはさらに必要によ
りシリカゲルカラムクロマトグラフィー等により精製し
て取り出すことができ、つぎの工程で酸触媒で処理する
ことにより目的物である前記の式(化4)の1,3−オ
キサチオラン化合物を製造することができる。反応に使
用する酸触媒としては硫酸もしくは塩酸があげられる。
その使用量は触媒量である。反応は0 ℃〜室温で行われ
る。この反応は通常塩化メチレン等のハロゲン化炭化水
素溶媒中でおこない、その量は通常反応基質に対して1
倍量から大過剰量である。かくして得られた化合物( 化
4)は通常の後処理を行うか、あるいはさらに必要によ
りシリカゲルカラムクロマトグラフィー等により精製し
て取り出すことができる。
【0013】また本発明において一般式(化1)で表さ
れるアルコキシメチルチオメチルシランを一般式 化5 (式中、R5 、R6 およびR7 は水素、低級アルキル
基、フェニル基を表す)
【0014】で表されるシリルエノールエーテル類とル
イス酸の存在下に反応させ式 化6 (式中、R1 、R2 、R5 、R6 およびR7 は水素、低
級アルキル基もしくはフェニル基を表す。)で表される
カルボニル化合物を得、ついでこれをフッ素イオンの存
在下に閉環反応させ前記の一般式(化7)で示されるチ
オラン類を製造することができる。
【0015】この反応において使用する(化5)のシリ
ルエノールエーテル類としては、2,2-ジメチルビニルト
リメチルシリルエノールエーテル、(Z)-1-フェニル−2-
メチルビニルトリメチルシリルエノールエーテル等をあ
げることができる。その使用量は(化1)で表されるア
ルコキシメチルチオメチルシランに対して通常1 〜2 当
量である。
【0016】また触媒のルイス酸としては3 価の塩化イ
ンジウムとクロロトリメチルシランの混合物からなるも
のを使用し、その組成は3 価の塩化インジウム1当量に
対してクロロトリメチルシラン2.5〜5当量までの範
囲のものが使用できる。これら混合物からなるルイス酸
の使用量は触媒量でよい。反応は塩化メチレン等のハロ
ゲン化炭化水素溶媒中で通常おこなう。反応温度は0 ℃
〜室温程度までである。反応終了後、反応マスを水で希
釈し中和洗浄、分液し濃縮する等の通常の後処理をする
か、さらに必要によりシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー等により精製することによりカルボニル化合物(化
6)を得ることができる。
【0017】このようにして得られたカルボニル化合物
(化6)は、さらにフッ素イオンで処理してチオラン化
合物( 化7)へと導くことができる。その際用いるフッ
素イオン源としては例えばフッ化テトラノルマルブチル
アンモニウムなどのフッ化4級アンモニウム塩もしくは
フッ化セシウム、フッ化リチウム等の周期率表第1族元
素のフッ化物などが挙げられる。その使用量は中間体カ
ルボニル化合物(化6)に対して、通常0.1 〜1.0 当量
である。
【0018】この反応は通常テトラヒドロフラン、アセ
トニトリル等の溶媒中で行うことができる。その使用量
は、通常反応基質の1倍量から大過剰量である。反応温
度は通常室温から溶媒の沸点までの温度である。かくし
て得られたチオラン類は前記カルボニル化合物と同様の
後処理法により取り出すことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、任意の置換様式のチオ
ラン類およびそのオキサアナログである1,3−オキサ
チオラン類が共通の中間体から効率的に得られる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0021】実施例1 モレラキュラーシーブ4Aと磁気回転子をいれアルゴン
置換した2口フラスコを減圧下で加熱乾燥した。この中
にテトラヒドロフラン5ml,テトラノルマルブチルアンモ
ニウムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液(0.8
M)0.125ml(0.1mmol)を加えた。2.
5時間攪拌した後ベンズアルデヒド53mg(0.5m
mol)とメトキシメチルトリメチルシリルメチルスル
フィド150mg(0.91mmol)を加え室温で2
2時間攪拌した。エーテルで反応マスを希釈し水で洗っ
た。分液後、有機層をぼう硝で乾燥し乾燥剤を濾別後、
濾液から溶媒を留去した。得られたオイルをシリカゲル
薄層クロマトグラフィーで分離精製しメトキシメチルβ
−ヒドロキシフェネチルスルフィドを収率84%で得
た。
【0022】メトキシメチルβ−ヒドロキシフェネチル
スルフィドの分析値.1 HNMR(60MHz,TMS/CCl4 ) δ:2.62(dd,J=7.8,13.8Hz,1
H),2.82(dd,J=4.2,13.8Hz,1
H),3.02(s,br.1H,),3.28(s,
3H),4.44(d,J=12.0Hz,1H),
4.55(d,J=12.0Hz,1H),4.61
(dd,J=4.2,7.8Hz,1H),7.15
(s,5H). IR.(neat film): 3440,2940,1450,
1350,1180,1080,940,900,73
0,700cm-1
【0023】実施例2〜6 実施例1においてベンズアルデヒドの代わりにp−アニ
スアルデヒド、p−ビフェニルアルデヒド、p−クロロ
ベンズアルデヒド、2,2−ジメチルプロパナールある
いはシクロヘキサンカーブアルデヒドをそれぞれ用いる
以外はおなじように反応を行い実施例2〜6のアルコー
ル化合物が得られた。
【0024】実施例7 フラスコ内にモレキュラーシーブ4Aを適当量入れ窒素
置換した2 口フラスコ内を減圧下加熱乾燥した。この中
にTHF5mlとTBAF・THF溶液(0.71M)
0.57ml(0.40mmol)を仕込み2時間攪拌
を行った。2,2−ジメチル−3−フェニルプロパナー
ル324mg(2.00mmol)とメトキシメチルチ
オメチルトリメチルシラン164mg(1.00mmo
l)をこの中に加え室温で24時間攪拌を行った。さら
にTBAF・THF溶液(0.90M)0.23ml
(0.21mmol)を加え通算67時間攪拌を行っ
た。反応終了後、反応マスをセライト濾過し水で加水分
解した。エーテルで抽出した有機層を乾燥し乾燥剤を濾
別後、濾液を濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで濃縮物を精製して、酢酸エチル/ヘキサン=1
/5の展開溶媒でRf値0.41の3,3-ジメチル−4-フ
ェニル−1-メトキシメチルチオブタン-2- オールを収率
59% で得た。
【0025】3,3-ジメチル−4-フェニル−1-メトキシメ
チルチオブタン-2- オールの分析値1 HNMR(60MHz,TMS/CDCl3 ) δ:0.83(s,3H),0.93(s,3H),
2.50(dd,J=9.0,14.0Hz,1H),
2.53(d,J=13.0Hz,1H),2.77
(d,J=13.0Hz,1H),2.93(dd,J
=2.0,14.0Hz,1H),3.27−3.53
(m,1H),3.30(dd,J=2.0,9.0H
z,1H),3.35(s,3H),4.47(d,J
=12.0Hz,1H),4.63(d,J=12.0
Hz,1H),7.15(s,5H). EIマススペクトル m/e(% relative intensity) :2
22(M+ −MeOH;3.8),195(1.7),
162(11.2),145(6.9),133(9.
0),121(8.0),91(100),89(2
4.3),69(50.7),65(15.4),60
(30.2),45(97.8) IR(neat film ):3450,2940,2340,
1490,1470,1450,1180,1080,
700,665cm-1
【0026】かかる方法により得られた3,3−ジメチ
ル−4−フェニル−1−メトキシメチルチオブタン−2
−オール134mg(0.52mmol)を含む塩化メ
チレン溶液5mlを調製した。この中に濃硫酸5滴を加
え室温で40分間攪拌した。反応終了後、反応液を飽和
重曹水に加えてアルカリ性とした。分液後水層を塩化メ
チレンで2回、エーテルで2回抽出し、抽出液を有機層
に加えた。無水硫酸マグネシウムで乾燥した有機層を濾
過し、濾液から溶媒を留去した。得られた濃縮物をトリ
メチルアミンを少量加えた溶出溶媒を用いたシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに供し81% の収率で5-( β−
ジメチルフェネチル)-1,3- オキサチオランを得た。
【0027】5-( β−ジメチルフェネチル)-1,3- オキ
サチオランの分析値1 HNMR(60MHz,TMS/CDCl3 ) δ:0.87(s,3H), 0.97(s,3H),
2.33−2.97(m,4H),3.45(dd,J
=6.0,9.0Hz,1H),4.67(d,J=
5.4Hz,1H),4.93(d,J=5.4Hz,
1H),7.12(s,5H). EIマススペクトル m/e(% relative intensity) :2
22(M+ ;21.2),145(5.3),130
(31.8),101(25.2),91(100),
55(27.6),43(33.4). IR(neat film ):2975,2860,2375,
1600,1495,1460,1390,1365,
1295,1220,1115,1070,1030,
700,665cm-1
【0028】実施例8、9 実施例7において使用した2,2−ジメチル−3−フェ
ニルプロパナールの代わりにp−アニスアルデヒドを用
いて、メトキシメチルチオメチルトリメチルシランの代
わりにメトキシエトキシメチルチオメチルトリメチルシ
ランおよびフェニル(メトキシメチルチオ)メチルトリ
メチルシランとの反応をそれぞれ行い(表1)に示す実
施例8および9のアルコール化合物を得た。
【0029】
【表1】アルコキシメチルチオメチルシラン(化1)と
アルデヒドとの反応 ────────────────────────────────── 化1 アルデヒド TBAF 反応 化3 実施例 R1234 CHO 当量 時間 収率 1 H H Me Ph 0.2+0.2 48hr 84% 2 H H Me p-MeOC6H4 0.2 48hr 72% 3 H H Me p-PhC6H4 0.2+0.2 48hr 63% 4 H H Me p-ClC6H4 0.2+0.2 72hr 44% 5 H H Me Me3C 0.2 47hr 87% 6 H H Me C6H11 0.4 67hr 64% 7 H H Me PhCH2(Me)2C 0.4+0.2 67hr 59% 8 H H MeOCH2 CH2 p-MeOC6H4 0.2+0.2 46hr 60% 9 Ph H Me p-MeOC6H4 0.2 22hr 82% ────────────────────────────────── 1)仕込モル比は( 化 1)/アルデヒド/TBAF=1/2/0.2 を基
準としている。 2)反応溶媒はテトラヒドロフランを用いた。 3)反応温度は室温で行った。 4)TBAF( テトラノルマルブチルアンモニウムフルオリ
ド)は必要により追加した。 追加当量は+ 記号付きの
数字で付記した。 5)収率はすべてカラムクロマトグフィー後の精製収率で
ある。
【0030】実施例7と同様に表1の式(化3)のアル
コール化合物を酸触媒を用いて環化させ(表2)に示す
式(化4)の1,3−オキサチオランを得る。
【0031】
【表2】
【0032】実施例10 InCl3 221mg(1.00mmol)をはかりと
ったフラスコを窒素置換したのち減圧下に加熱してIn
Cl3 を乾燥した。この中に塩化メチレン30ml、クロロ
トリメチルシラン(d=0.858)0.63ml(5
40mg,4.98mmol)を加え室温で4分間攪拌
した。フェニル(メトキシメチルチオ)メチルトリメチ
ルシラン2.40g(10.00mmol)と1−トリ
メチルシロキシ−2−メチルプロペン2.88g(2
0.00mmol)の塩化メチレン溶液(20ml)を
0℃で加え、同温度で3.5時間攪拌しさらに室温で1
時間攪拌した。反応マスを濾過して、水で加水分解し、
分液した有機層とエーテル抽出層とを合わせ乾燥、濾過
し、濾液を濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し収量2.58g(9.20mmo
l)収率92%で3−〔フェニル(トリメチルシリル)
メチルチオ〕−2,2−ジメチルプロパナールを得た。
【0033】3−〔フェニル(トリメチルシリル)メチ
ルチオ〕−2,2−ジメチルプロパナールの分析値1 HNMR(60MHz,TMS/CCl4 ) δ:0.12(s,9H),1.12(s,3H),
1.15(s,3H)2.42(d,J=13.0H
z,1H), 2.58(d,J=13.0Hz,1
H),3.22(s,1H),7.23(s,5H),
9.38(s,1H). EIマススペクトル m/e(%relative intensity): 26
5(0.6), 224(3.0), 195(41.
0), 135(21.8), 91(13.1), 73
(100), 45(36.2). IR(neat film ): 2950,1725,1690,
1490,1465,1445,1250,1070,
850,700cm-1
【0034】モレキュラーシーブ4Aを適当量入れ窒素
置換し減圧下に加熱乾燥した2 口フラスコの中にTHF
5ml、TBAF・THF溶液(0.68M)0.29
ml(0.20mmol)と先に精製した3−〔フェニ
ル(トリメチルシリル)メチルチオ〕−2,2−ジメチ
ルプロパナール140mg(0.50mmol)を加え
室温で23時間攪拌を行った。反応終了後、反応マスを
セライト濾過し水で加水分解した。エーテルで水層を抽
出後、分液した有機層と一緒にして乾燥し、乾燥剤を濾
別後、濾液を濃縮した。得られた濃縮物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して目的物のジアステレ
オマー混合物を全収率92%で得た。
【0035】酢酸エチル/ヘキサン=1/5の展開溶媒
でRf値0.40のジアステレオマーの分析値1 HNMR(270MHz,TMS/CDCl3 ) δ:1.14(s,6H),1.80(s,1H),
2.62(d,J=10.6Hz,1H),2.98
(d,J=10.6Hz,1H),3.63(d,J=
9.2Hz,1H),4.10(d,J=9.2Hz,
1H),7.22−7.35(m,3H),7.43−
7.55(m,2H).13 CNMR(270MHz,TMS/CDCl3 ) δ:20.0,26.2,40.3,43.6,54.
2,87.3,127.7,128.4(2C),12
8.6(2C),140.2.
【0036】Rf値0.49のジアステレオマーの分析
1 HNMR(270MHz,TMS/CDCl3 ) δ:1.22(s,6H),1.52(s,1H),
2.60(d,J=9.9Hz,1H),3.20
(d,J=9.9Hz,1H),3.68(d,J=
3.3Hz,1H),4.84(d,J=3.3Hz,
1H),7.28−7.39(m,3H),7.51−
7.54(m,2H).13 CNMR(270MHz,TMS/CDCl3 ) δ:22.6,25.3,42.9,48.1,56.
6,83.8,127.8,128.6(2C),12
9.3(2C),136.9.
【0037】実施例11 実施例10においてフェニル(メトキシメチルチオ)メ
チルトリメチルシランの代わりに参考例4のα- トリメ
チルシリルベンジルα'-トリメチルシリルオキシベンジ
ルスルフィドを用いる以外は同様の条件で反応を行い3
−〔フェニル(トリメチルシリル)メチルチオ〕−3−
フェニル−2,2−ジメチルプロパナールを得、これを
原料として次の反応を行った。
【0038】2 口フラスコ内にモレキュラーシーブ4A
を適当量入れ窒素置換した。減圧下に加熱してフラスコ
内を乾燥させた中にTHF5ml、TBAF・THF溶
液(1.0 M)0.18ml(0.18mmol)と上記
方法で得られた3−〔フェニル(トリメチルシリル)メ
チルチオ〕−3−フェニル−2,2−ジメチルプロパナ
ール125mg(0.35mmol)を入れ室温で23
時間攪拌を行った。反応終了後セライト濾過し、水で加
水分解した。エーテルで抽出した有機層を乾燥し、乾燥
剤を濾別した濾液を濃縮した。得られた濃縮物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製してヘキサン/酢
酸エチル=8/1の展開溶媒でRf値0.20とRf値
0.67の目的物のジアステレオマーを合わせて83%
の収率で得た。
【0039】Rf値0.20のジアステレオマー化合物
の分析値1 HNMR(270MHz,TMS/CDCl3 ) δ:0.84(s,3H),1.05(s,3H),
1.86(s,1H),3.82(d,J=9.56H
z,1H),4.29(d,J=9.56Hz,1
H),4.52(s,1H),7.20−7.55
(m,10H).13 CNMR(270MHz,TMS/CDCl3 ) δ:14.2,24.7,47.4,53.8,57.
3,88.3,127.6,127.7,127.8
(2C),128.5(2C),128.6(2C),
129.5(2C),136.8,140.3.
【0040】実施例12,13 実施例10においてフェニル(メトキシメチルチオ)メ
チルトリメチルシランの代わりにメトキシメチルチオメ
チルトリメチルシランまたは参考例3で製造したα- ト
リメチルシリルメチルα'-トリメチルシリルオキシプロ
ピルスルフィドを用いる以外は同様に反応を行いそれぞ
れ実施例12あるいは実施例13のチオラン化合物を得
た。
【0041】実施例14 参考例2で得られたフェニル(メトキシメチルチオ)メ
チルトリメチルシランと1−フェニル−2−トリメチル
シリルオキシプロペンとを用いて実施例10と同様の条
件で反応を行い実施例14のチオラン化合物を得た。
【0042】
【表3】 TBAF:テトラノルマルブチルアンモニウムフルオリドを
表す。反応時間は( 化6)から(化7)への反応時間を
表す。
【0043】次に本発明化合物であるアルコキシメチル
チオメチルシラン類(化1)の製造法を参考例1〜4に
示す。
【0044】参考例1 メトキシメチルチオメチルトリメチルシランの合成 2口フラスコに磁気回転子を入れ減圧下、加熱乾燥を行
いアルゴン置換した。エーテル40mlとトリメチルシ
リルメタンチオール3.58g(30mmol)をこの
中に仕込み、−78℃に冷却後、ブチルリチウムのヘキ
サン溶液19.5ml(1.62M,32mmol)を
ゆっくり加えた。加え終わった後、室温まで昇温し1.
5時間攪拌を行った。0℃に冷却しクロロメチルメチル
エーテル(d=1.07)2.18ml(29mmo
l)を加えた。室温で2時間攪拌した後、飽和重曹水溶
液で加水分解した。分液後、水層を3回エーテル抽出
し、得られた有機層をぼう硝で乾燥した。乾燥剤を濾過
した後、濾液を濃縮した。得られたオイルにCaH2
乾燥剤として添加して蒸留を行った。沸点88−90℃
(48mmHg)のメトキシメチルチオメチルトリメチ
ルシラン4.02gを収率82%で得た。
【0045】メトキシメチルチオメチルトリメチルシラ
ンの分析値1 HNMR(60MHz,TMS/CDCl3 ) δ:0.10(s.9H),1.83(s,2H),
3.30(s,3H),4.52(s,2H).
【0046】参考例2 フェニル(メトキシメチルチオ)メチルトリメチルシラ
ンの合成 磁気回転子を入れ窒素置換を行ったセプタムキャップ付
きの100mlの2口フラスコにエーテル30mlとベ
ンジルメルカプタン(d=1.058)3.52ml
(3.72g,30mmol)を加えた。この反応液を
−78℃に冷却後ブチルリチウムヘキサン溶液19.4
ml(1.6 M,31mmol)をゆっくり加えた。
加え終わった後、1時間同温度で攪拌した後、室温まで
昇温して2時間攪拌した。反応液を0℃に冷却しクロロ
メチルメチルエーテル(d=1.07)2.33ml
(2.50g,31mmol)を加え、0℃で1時間反
応させた後室温まで昇温し、一晩反応を行った。飽和重
曹水溶液に反応マスをあけ分液し、水層を3回エーテル
で抽出し、有機層をぼう硝で乾燥した。乾燥剤を濾過し
たのち濾液を濃縮した。濃縮物にCaH2 を添加して蒸
留を行い定量的に沸点88℃/2.5mmHgのメトキ
シメチルベンジルスルフィドを得た。
【0047】メトキシメチルベンジルスルフィドの分析
1 HNMR(60MHz,TMS/CDCl3 ) δ:3.33(s.3H),3.73(s,2H),
4.48(s,2H)7.28(s,5H).
【0048】このようにして得られたメトキシメチルベ
ンジルスルフィド4.76g(30mmol)、ヘキサ
ン125mlおよびTMEDA(テトラメチルエチレン
ジアミン)(d=0.77)4.82ml(32mmo
l)を磁気回転子をいれ窒素置換を行ったセプタムキャ
ップ付きの2口フラスコに仕込んだ。これを−10℃に
冷却後ブチルリチウムヘキサン溶液20.6ml(1.
6M,33mmol)をゆっくり加えた。加え終わった
後、3時間同温度で攪拌した。磁気回転子をいれ窒素置
換を行ったセプタムキャップ付きの別の2口フラスコに
ヘキサン20mlとクロロトリメチルシラン(d=0.
858)4.4ml(35mmol)を入れた。−10
℃に冷却し先に調製した溶液をこの中に滴下した。 −
10℃で一晩反応を行った後、水にあけエーテル抽出し
ぼう硝で乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を濃縮して得
られたオイルに水素化カルシウムを加えて蒸留し沸点1
20℃/0.08mmHgのフェニル(メトキシメチル
チオ)メチルトリメチルシランを収量5.81g、(2
5mmol)収率83%で得た。
【0049】フェニル(メトキシメチルチオ)メチルト
リメチルシランの分析値1 HNMR(60MHz,CH2 Cl2 /CCl4 ) δ:0.15(s.9H),3.32(s,3H),
3.45(s,1H),4.28(d,J=11Hz,
1H),4.58(d,J=11Hz,1H),7.3
0(s,5H).
【0050】参考例3 トリメチルシリルメチルα -トリメチルシリルオキシプ
ロピルスルフィドの合成 トリメチルシリルメチルチオトリメチルシラン5.76
g(30mmol)とプロピオンアルデヒド(d=0.
804)2.0ml(1.6g,28mmol)とを窒
素置換したフラスコに仕込んだ。窒素気流下、KCNと
18−Crown−6の混合物12mg(0.036m
mol)をこれに加えて攪拌した。この間氷水で反応マ
スを冷却しつつ5.5時間攪拌した。これを減圧蒸留し
て沸点65−67℃/1mmHgの留分を集めた。収量
5.19g,収率74%でトリメチルシリルメチルα -
トリメチルシリルオキシプロピルスルフィドを得た。
【0051】トリメチルシリルメチルα -トリメチルシ
リルオキシプロピルスルフィドの分析値1 HNMR(60MHz,CHCl3 /CCl4 ) δ:0.13(s.9H),0.16(s,9H),
0.94(t,J=7.0Hz,3H),1.73
(s,2H),1.50−2.06(m,2H),4.
58(t,J=6.0Hz,1H). EIマススペクトル m/e(%relative intensity)250(0.
4),192(3.2),177(4.6),131(58.4),115(3.6),73(100),59
(7.8).
【0052】参考例4 α- トリメチルシリルベンジルα'-トリメチルシリルオ
キシベンジルスルフィドの合成 フェニル(トリメチルシリルチオ) メチルトリメチルシ
ラン2.58g(9.6mmol)とベンズアルデヒド
(d=1.05)0.88ml(924mg ,8.7mmo
l)とを窒素置換したフラスコに仕込んだ。窒素気流下
KCNと18−Crown−6の混合物を触媒量加えて
室温で8時間攪拌した。これを減圧蒸留して136−1
41℃/0.8mmHgの留分を集め、収量2.35g
(6.3mmol)、収率72%でα- トリメチルシリ
ルベンジルα'-トリメチルシリルオキシベンジルスルフ
ィドを得た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 化1 (式中、R1 、R2 は水素、低級アルキル基もしくはフ
    ェニル基を表し、R3 は低級アルコキシアルキル基、低
    級アルキル基もしくはトリメチルシリル基を表す。)で
    表されるアルコキシメチルチオメチルシラン。
  2. 【請求項2】一般式 化1 (式中、R1 、R2 、R3 は前記とおなじ。)で表され
    るアルコキシメチルチオメチルシランを一般式 化2 R4 −CHO (式中、R4 は低級アルキル基、低級アラルキル基、低
    級シクロアルキル基あるいはフェニル基、低級アルキル
    基、ハロゲン、低級アルコキシ基で置換されていてもよ
    いフェニル基を表す。)で表されるアルデヒド類とフッ
    素イオンの存在下に反応させ一般式 化3 (式中、R1 、R2 は水素、低級アルキル基もしくはフ
    ェニル基を表し、R3 は低級アルコキシアルキル基、低
    級アルキル基もしくはトリメチルシリル基を表し、R4
    は低級アルキル基、低級アラルキル基、低級シクロアル
    キル基あるいはフェニル基、低級アルキル基、ハロゲ
    ン、低級アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル
    基を表す。)で表されるアルコール化合物を得、ついで
    これを酸で処理して閉環することを特徴とする一般式
    化4 (式中、R1 、R2 およびR4 は前記とおなじ。)で示
    される1,3−オキサチオラン類の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式 化1 (式中、R1 、R2 は水素、低級アルキル基もしくはフ
    ェニル基を表し、R3 は低級アルコキシアルキル基、低
    級アルキル基もしくはトリメチルシリル基を表す。)で
    表されるアルコキシメチルチオメチルシランを一般式
    化5 (式中、R5 、R6 およびR7 は水素、低級アルキル
    基、フェニル基を表す。)で表されるシリルエノールエ
    ーテル類とルイス酸の存在下に反応させ一般式化6 (式中、R1 、R2 、R5 、R6 およびR7 は水素、低
    級アルキル基もしくはフェニル基を表す。)で表される
    カルボニル化合物を得、ついでこれをフッ素イオンの存
    在下に閉環反応させることを特徴とする一般式 化7 (式中、R1 、R2 、R5 、R6 およびR7 は前記と同
    じ。)で示されるチオラン類の製造方法。
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