JPH0681024A - 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法および装置 - Google Patents
高清浄度極低炭素鋼の溶製方法および装置Info
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- JPH0681024A JPH0681024A JP30847491A JP30847491A JPH0681024A JP H0681024 A JPH0681024 A JP H0681024A JP 30847491 A JP30847491 A JP 30847491A JP 30847491 A JP30847491 A JP 30847491A JP H0681024 A JPH0681024 A JP H0681024A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 高清浄度極低炭素鋼製造の従来技術として多
くの方法が開示されているが、真空脱ガス槽内のスプラ
ッシュの増加、耐火物の寿命低下等操業上の多くの問題
があるので、これらの問題点を解決する効果的な溶製方
法およびその装置を提供する。 【構成】 溶鋼を収容する取鍋中に浸漬させた耐火材で
保護した回転羽根式ガス吹込装置を設け、多孔質耐火物
を介して溶鋼中に吹込む不活性ガスを回転羽根の作用で
多孔質耐火材の表面から強制的に引離すように構成し
た。 【効果】 従来の如く発生した微細気泡が多孔質耐火物
表面で合体することなく強制的に引離されるので微細気
泡をそのまま溶鋼中に分散し、脱炭反応を促進するほか
脱酸生成物を吸着する清浄化作用がある。
くの方法が開示されているが、真空脱ガス槽内のスプラ
ッシュの増加、耐火物の寿命低下等操業上の多くの問題
があるので、これらの問題点を解決する効果的な溶製方
法およびその装置を提供する。 【構成】 溶鋼を収容する取鍋中に浸漬させた耐火材で
保護した回転羽根式ガス吹込装置を設け、多孔質耐火物
を介して溶鋼中に吹込む不活性ガスを回転羽根の作用で
多孔質耐火材の表面から強制的に引離すように構成し
た。 【効果】 従来の如く発生した微細気泡が多孔質耐火物
表面で合体することなく強制的に引離されるので微細気
泡をそのまま溶鋼中に分散し、脱炭反応を促進するほか
脱酸生成物を吸着する清浄化作用がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高清浄度極低炭素鋼の溶
製方法および装置に係り、とくにRH真空脱ガス処理方
法および装置の改良に関し、高清浄度極低炭素鋼製造分
野に利用される。
製方法および装置に係り、とくにRH真空脱ガス処理方
法および装置の改良に関し、高清浄度極低炭素鋼製造分
野に利用される。
【0002】
【従来の技術】一般に極低炭素鋼の溶製方法は、先ず大
気圧下で酸素を吹込んで鉄の酸化損失の少いC:0.0
3〜0.05%まで粗脱炭する工程と、該溶鋼を減圧下
に露出させてCO分圧を低減することにより、出鋼時5
00〜700ppmに調整した溶損酸素と鋼中の〔C〕と
のCOガス化を促進させて、C:10〜20ppmまで脱
炭する工程と、に大別される。本発明は後者の工程に関
するものである。この分野の技術は、従来、主としてス
テンレス鋼溶製時の脱炭限界の向上、処理時間の短縮を
目的として開発されていたが、最近では連続焼鈍設備を
用いた加工性の高い冷延鋼板の製造工程の一貫として、
量産化への対応、鋼の清浄度の向上を加えて、この分野
の技術が開発が進められている。上記分野での従来技術
では、不活性ガスを大量に吹込む方法、減圧下での気体
酸素の吹込み、減圧溶鋼中への酸素鉄粉の吹込方法等が
知られているが、これらには次の如き問題点がある。
気圧下で酸素を吹込んで鉄の酸化損失の少いC:0.0
3〜0.05%まで粗脱炭する工程と、該溶鋼を減圧下
に露出させてCO分圧を低減することにより、出鋼時5
00〜700ppmに調整した溶損酸素と鋼中の〔C〕と
のCOガス化を促進させて、C:10〜20ppmまで脱
炭する工程と、に大別される。本発明は後者の工程に関
するものである。この分野の技術は、従来、主としてス
テンレス鋼溶製時の脱炭限界の向上、処理時間の短縮を
目的として開発されていたが、最近では連続焼鈍設備を
用いた加工性の高い冷延鋼板の製造工程の一貫として、
量産化への対応、鋼の清浄度の向上を加えて、この分野
の技術が開発が進められている。上記分野での従来技術
では、不活性ガスを大量に吹込む方法、減圧下での気体
酸素の吹込み、減圧溶鋼中への酸素鉄粉の吹込方法等が
知られているが、これらには次の如き問題点がある。
【0003】すなわち、不活性ガスの大量吹込みに関し
ては松永ら(鉄と鋼、Vol.63、No.13、1977
年)、特願昭63−093497等いくつかの文献が見
られるが、これらは、脱炭処理中の溶鋼環流速度の向
上、もしくはスプラッシュの増加による気液界面の増加
により脱炭速度の向上を図ったものである。しかしなが
ら、これらの方法では脱炭速度の向上がみられる反面、
真空脱ガス槽内の地金付着が増加するため、溶鋼成分調
整用の合金鉄歩留の不安定のほか、鉄分歩留の減少、真
空脱ガス槽内付着地金除去のための休止時間の発生、R
H脱ガス環流管の耐火物の寿命の低下等の多くの操業上
の問題が生じていた。
ては松永ら(鉄と鋼、Vol.63、No.13、1977
年)、特願昭63−093497等いくつかの文献が見
られるが、これらは、脱炭処理中の溶鋼環流速度の向
上、もしくはスプラッシュの増加による気液界面の増加
により脱炭速度の向上を図ったものである。しかしなが
ら、これらの方法では脱炭速度の向上がみられる反面、
真空脱ガス槽内の地金付着が増加するため、溶鋼成分調
整用の合金鉄歩留の不安定のほか、鉄分歩留の減少、真
空脱ガス槽内付着地金除去のための休止時間の発生、R
H脱ガス環流管の耐火物の寿命の低下等の多くの操業上
の問題が生じていた。
【0004】また減圧下の溶鋼浴面や浴面下に気体酸素
を吹込む方法は溶存酸素量の増加を図ることになり、反
応速度の向上を図ることができるが、溶鋼浴面吹付けの
場合は、不活性ガスの大量吹込と同様にスプラッシュの
増加を伴う問題があり、また浴面下に吹込む方法は、著
しいスプラッシュの増加に加え、羽口周辺耐火物の損耗
に伴う真空脱ガス槽の寿命低下を招く欠点がある。更に
両方法とも溶鋼全体の溶解酸素量を増大させるため、脱
酸処理後の脱酸生成物が大量発生し、溶鋼清浄度の悪化
およびこれに起因する鋼材製品における疵の発生の増加
を助長するおそれがあり、この面での配慮に全く欠けて
いた。
を吹込む方法は溶存酸素量の増加を図ることになり、反
応速度の向上を図ることができるが、溶鋼浴面吹付けの
場合は、不活性ガスの大量吹込と同様にスプラッシュの
増加を伴う問題があり、また浴面下に吹込む方法は、著
しいスプラッシュの増加に加え、羽口周辺耐火物の損耗
に伴う真空脱ガス槽の寿命低下を招く欠点がある。更に
両方法とも溶鋼全体の溶解酸素量を増大させるため、脱
酸処理後の脱酸生成物が大量発生し、溶鋼清浄度の悪化
およびこれに起因する鋼材製品における疵の発生の増加
を助長するおそれがあり、この面での配慮に全く欠けて
いた。
【0005】更に、特開昭60−18217や、日本鉄
鋼協会講演論文集CAMP−ISIJ Vol.1(198
8.P.1185)等に見られる如き、減圧下では溶鋼面
に酸化物粉体を上吹きする方法、もしくは、特開昭63
−169321に開示された如き、減圧下の溶鋼に酸素
ポテンシャルの高い粉体を浴面下に設けた羽口より直接
溶鋼中に吹込む方法では、鋼浴内に侵入、拡散した粉体
の近傍に酸素ポテンシャルの高い部分が生成し、局部的
な領域での脱炭が促進される結果、溶鋼全体の清浄度悪
化を制御しながら脱炭限界の向上、極低炭域における脱
炭速度の向上が可能となる反面、スプラッシュの増加
や、羽口の損耗の問題は解決されておらず、特に極低炭
素処理を行っていない場合でも、羽口の閉塞防止のため
に不活性ガスを吹き続けなければならない点は、羽口周
辺耐火物の損耗を助長するだけでなく、コスト的にも無
駄の多い技術と言わざるを得ない。
鋼協会講演論文集CAMP−ISIJ Vol.1(198
8.P.1185)等に見られる如き、減圧下では溶鋼面
に酸化物粉体を上吹きする方法、もしくは、特開昭63
−169321に開示された如き、減圧下の溶鋼に酸素
ポテンシャルの高い粉体を浴面下に設けた羽口より直接
溶鋼中に吹込む方法では、鋼浴内に侵入、拡散した粉体
の近傍に酸素ポテンシャルの高い部分が生成し、局部的
な領域での脱炭が促進される結果、溶鋼全体の清浄度悪
化を制御しながら脱炭限界の向上、極低炭域における脱
炭速度の向上が可能となる反面、スプラッシュの増加
や、羽口の損耗の問題は解決されておらず、特に極低炭
素処理を行っていない場合でも、羽口の閉塞防止のため
に不活性ガスを吹き続けなければならない点は、羽口周
辺耐火物の損耗を助長するだけでなく、コスト的にも無
駄の多い技術と言わざるを得ない。
【0006】上記従来技術の欠点に鑑み、本発明者らは
先に特開平3−134115により、真空脱ガス処理に
よる高清浄度極低炭素鋼の溶製技術における上記従来技
術の問題点を解決し、特にスプラッシュの飛散、真空脱
ガス槽耐火物の寿命低下等を防止しつつ、効果的に高清
浄度極低炭素鋼を得ることのできる溶製方法およびその
装置を開示した。その要旨とするところは次の如くであ
る。 (1) 真空槽の下端から容器に通ずる上昇および下降浸漬
管を設け、前記上昇浸漬管内に不活性ガスを吹き込んで
容器内の溶鋼を前記真空槽に吸い上げて脱ガス処理した
後、前記下降浸漬管を介して該脱ガス溶鋼を容器に吐出
する高清浄度極低炭素鋼の溶製方法において、前記下降
浸漬管の内面もしくは下端に設けた通気性耐火物を介し
て前記溶鋼下降流に微細気泡を発生する不活性ガスを吹
込む段階と、前記微細気泡を前記容器内溶鋼中に分散さ
せる段階と、前記微細気泡を分散させた溶鋼を前記真空
槽へ循環させる段階と、を有して成ることを特徴とする
高清浄度極低炭素鋼の溶製方法。
先に特開平3−134115により、真空脱ガス処理に
よる高清浄度極低炭素鋼の溶製技術における上記従来技
術の問題点を解決し、特にスプラッシュの飛散、真空脱
ガス槽耐火物の寿命低下等を防止しつつ、効果的に高清
浄度極低炭素鋼を得ることのできる溶製方法およびその
装置を開示した。その要旨とするところは次の如くであ
る。 (1) 真空槽の下端から容器に通ずる上昇および下降浸漬
管を設け、前記上昇浸漬管内に不活性ガスを吹き込んで
容器内の溶鋼を前記真空槽に吸い上げて脱ガス処理した
後、前記下降浸漬管を介して該脱ガス溶鋼を容器に吐出
する高清浄度極低炭素鋼の溶製方法において、前記下降
浸漬管の内面もしくは下端に設けた通気性耐火物を介し
て前記溶鋼下降流に微細気泡を発生する不活性ガスを吹
込む段階と、前記微細気泡を前記容器内溶鋼中に分散さ
せる段階と、前記微細気泡を分散させた溶鋼を前記真空
槽へ循環させる段階と、を有して成ることを特徴とする
高清浄度極低炭素鋼の溶製方法。
【0007】(2) 溶鋼を収容する容器と、前記容器の上
方に設けられた溶鋼を脱ガス処理する真空槽と、前記真
空槽の底部から前記容器に通じそれぞれ溶鋼を上昇およ
び下降させる2本の浸漬管と、を有して成る溶鋼の真空
脱ガス装置において、前記下降浸漬管の内面もしくは下
端に設けられた通気性耐火物を介して前記溶鋼下降流に
微細気泡を発生させる不活性ガスの吹込装置を有するこ
とを特徴とする高清浄度極低炭素鋼の溶製装置。すなわ
ち、この発明はRH等の真空脱ガス槽の下降浸漬管の内
側もしくは下降浸漬管下端近傍に設けた多孔質耐火物を
介して溶鋼下降流に微細気泡を発生する不活性ガスを吹
込み、この微細気泡を分散させた溶鋼を真空槽へ循環さ
せる方法と装置であって、溶鋼中に分散したCO分圧の
低い不活性ガスより成る微細気泡を発生核として、浴面
下の脱炭反応が促進され一応発明の目的を達成したが、
単にポーラスプラグのみによる吹込みは、ポーラスプラ
グ表面で微細気泡同志が相互に合体して気泡を大きくす
ることがあり、均一な微細気泡を安定供給するという点
において問題点があった。
方に設けられた溶鋼を脱ガス処理する真空槽と、前記真
空槽の底部から前記容器に通じそれぞれ溶鋼を上昇およ
び下降させる2本の浸漬管と、を有して成る溶鋼の真空
脱ガス装置において、前記下降浸漬管の内面もしくは下
端に設けられた通気性耐火物を介して前記溶鋼下降流に
微細気泡を発生させる不活性ガスの吹込装置を有するこ
とを特徴とする高清浄度極低炭素鋼の溶製装置。すなわ
ち、この発明はRH等の真空脱ガス槽の下降浸漬管の内
側もしくは下降浸漬管下端近傍に設けた多孔質耐火物を
介して溶鋼下降流に微細気泡を発生する不活性ガスを吹
込み、この微細気泡を分散させた溶鋼を真空槽へ循環さ
せる方法と装置であって、溶鋼中に分散したCO分圧の
低い不活性ガスより成る微細気泡を発生核として、浴面
下の脱炭反応が促進され一応発明の目的を達成したが、
単にポーラスプラグのみによる吹込みは、ポーラスプラ
グ表面で微細気泡同志が相互に合体して気泡を大きくす
ることがあり、均一な微細気泡を安定供給するという点
において問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高清
浄度極低炭素鋼製造における上記従来技術の欠点を解消
し、しかも特開平3−134115による問題点を改善
し、微細気泡が多孔質耐火物表面で相互に合体すること
を防止し、発生した微細気泡がそのまま溶鋼中に均一に
分散し得る効果的な高清浄度極低炭素鋼を得ることので
きる溶製方法および装置を提供するにある。
浄度極低炭素鋼製造における上記従来技術の欠点を解消
し、しかも特開平3−134115による問題点を改善
し、微細気泡が多孔質耐火物表面で相互に合体すること
を防止し、発生した微細気泡がそのまま溶鋼中に均一に
分散し得る効果的な高清浄度極低炭素鋼を得ることので
きる溶製方法および装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による溶製方法の
要旨とするところは次のとおりである。すなわち、(1)
真空槽の下端から容器に通ずる上昇および下降浸漬管を
設け、前記上昇浸漬管内に不活性ガスを吹き込んで容器
内の溶鋼を前記真空槽に吸い上げて脱ガス処理した後、
前記下降浸漬管を介して該脱ガス溶鋼を容器に吐出する
高清浄度極低炭素鋼の溶製方法において、前記容器の内
側に設けられた回転羽根式ガス吹込み装置を介して前記
溶鋼下降流に微細気泡を発生する不活性ガスを吹込む段
階と、前記微細気泡を前記容器内溶鋼中に分散させる段
階と、前記微細気泡を分散させた溶鋼を前記真空槽へ循
環させる段階と、を有して成ることを特徴とする高清浄
度極低炭素鋼の溶製方法。また、本発明による溶製装置
の要旨とするところは次の如くである。すなわち、(2)
溶鋼を収容する容器と、前記容器の上方に設けられた溶
鋼を脱ガス処理する真空槽と、前記真空槽の底部から前
記容器に通じそれぞれ溶鋼を上昇および下降させる2本
の浸漬管と、を有して成る溶鋼の真空脱ガス装置におい
て、前記容器の内側に設けられ耐火材にて保護された回
転羽根を介して前記溶鋼下降流に微細気泡を発生させる
不活性ガスの吹込装置を有することを特徴とする高清浄
度極低炭素鋼の溶製装置、である。
要旨とするところは次のとおりである。すなわち、(1)
真空槽の下端から容器に通ずる上昇および下降浸漬管を
設け、前記上昇浸漬管内に不活性ガスを吹き込んで容器
内の溶鋼を前記真空槽に吸い上げて脱ガス処理した後、
前記下降浸漬管を介して該脱ガス溶鋼を容器に吐出する
高清浄度極低炭素鋼の溶製方法において、前記容器の内
側に設けられた回転羽根式ガス吹込み装置を介して前記
溶鋼下降流に微細気泡を発生する不活性ガスを吹込む段
階と、前記微細気泡を前記容器内溶鋼中に分散させる段
階と、前記微細気泡を分散させた溶鋼を前記真空槽へ循
環させる段階と、を有して成ることを特徴とする高清浄
度極低炭素鋼の溶製方法。また、本発明による溶製装置
の要旨とするところは次の如くである。すなわち、(2)
溶鋼を収容する容器と、前記容器の上方に設けられた溶
鋼を脱ガス処理する真空槽と、前記真空槽の底部から前
記容器に通じそれぞれ溶鋼を上昇および下降させる2本
の浸漬管と、を有して成る溶鋼の真空脱ガス装置におい
て、前記容器の内側に設けられ耐火材にて保護された回
転羽根を介して前記溶鋼下降流に微細気泡を発生させる
不活性ガスの吹込装置を有することを特徴とする高清浄
度極低炭素鋼の溶製装置、である。
【0010】一般に脱炭反応に関しては、C≦50ppm
の領域では溶鋼中では炭素と溶存酸素が結合してもCO
気泡になることは熱力学的にも困難であって、気液もし
くは固液界面を有する何らかの気泡発生核が必要であ
る。本発明は、かくの如き気泡発生核として、溶鋼中に
分散したCO分圧の低い不活性ガスより成る微細気泡を
供給して浴面下での脱炭反応を促進させようとするもの
であって、上記従来技術と技術思想を全く異にする方法
である。本発明者らの水モデル実験によれば、微細気泡
を核として減圧下で気泡は小さく、かつ分散しているの
で崩壊時のスプラッシュは極めて軽度であり、実操業に
おける地金付着も極めて少い。更に、本発明では、溶鋼
の清浄化を図るために、微細気泡の発生に際しては酸素
源なるものは用いず不活性ガスのみを用いる。しかも気
泡を微細化することにより、微細な脱酸生成物を吸着す
る確率を高め、浮上分離による溶鋼清浄化を持たせるよ
うにした。
の領域では溶鋼中では炭素と溶存酸素が結合してもCO
気泡になることは熱力学的にも困難であって、気液もし
くは固液界面を有する何らかの気泡発生核が必要であ
る。本発明は、かくの如き気泡発生核として、溶鋼中に
分散したCO分圧の低い不活性ガスより成る微細気泡を
供給して浴面下での脱炭反応を促進させようとするもの
であって、上記従来技術と技術思想を全く異にする方法
である。本発明者らの水モデル実験によれば、微細気泡
を核として減圧下で気泡は小さく、かつ分散しているの
で崩壊時のスプラッシュは極めて軽度であり、実操業に
おける地金付着も極めて少い。更に、本発明では、溶鋼
の清浄化を図るために、微細気泡の発生に際しては酸素
源なるものは用いず不活性ガスのみを用いる。しかも気
泡を微細化することにより、微細な脱酸生成物を吸着す
る確率を高め、浮上分離による溶鋼清浄化を持たせるよ
うにした。
【0011】本発明の詳細を添付図面を参照して説明す
る。先ず、本発明の装置を図1を参照して説明する。真
空脱ガス処理層2の上部の真空脱ガス槽本体4は約1ト
ールの真空度であつて、下端には上昇浸漬管6と下降浸
漬管8とが設けられ、いずれもその下端は取鍋10内の
溶鋼12中に浸漬されている。上昇浸漬管6の内壁に設
けられた環流用ガス吹込みノズル14を介しAr等の不活
性ガスが吹き込まれるので、取鍋10内の溶鋼12は、
そのポンプ作用によって取鍋10から上昇浸漬管6を通
じ真空脱ガス槽2中に吸い上げられ、脱ガス処理された
後、下降浸漬管8を通じて再び取鍋10に戻る。この環
流を繰返すことによつて溶鋼12は脱炭および脱ガスさ
れる。上記の如き構成と作用を有する真空脱ガス処理装
置において、本発明においては容器である取鍋10の内
側に耐火材で保護された回転羽根式ガス吹込み装置16
を有し、この吹込み装置16を介して下降浸漬管8を通
じて下降する溶鋼流12Aに微細気泡18を発生する不
活性ガス19を吹込むのが特徴である。
る。先ず、本発明の装置を図1を参照して説明する。真
空脱ガス処理層2の上部の真空脱ガス槽本体4は約1ト
ールの真空度であつて、下端には上昇浸漬管6と下降浸
漬管8とが設けられ、いずれもその下端は取鍋10内の
溶鋼12中に浸漬されている。上昇浸漬管6の内壁に設
けられた環流用ガス吹込みノズル14を介しAr等の不活
性ガスが吹き込まれるので、取鍋10内の溶鋼12は、
そのポンプ作用によって取鍋10から上昇浸漬管6を通
じ真空脱ガス槽2中に吸い上げられ、脱ガス処理された
後、下降浸漬管8を通じて再び取鍋10に戻る。この環
流を繰返すことによつて溶鋼12は脱炭および脱ガスさ
れる。上記の如き構成と作用を有する真空脱ガス処理装
置において、本発明においては容器である取鍋10の内
側に耐火材で保護された回転羽根式ガス吹込み装置16
を有し、この吹込み装置16を介して下降浸漬管8を通
じて下降する溶鋼流12Aに微細気泡18を発生する不
活性ガス19を吹込むのが特徴である。
【0012】
【作用】本発明による回転羽根式ガス吹込み装置16は
図1および図2、図3に示す如く構成されている。すな
わち、Arガス等不活性ガス19は不活性ガス吹込装置
20に吹込まれ、ガス供給管34を介して下降する。取
鍋10の内側には、上部に設けられたモーター24によ
り回転される耐火物で保護された中空軸体26が設けら
れ、回転するガス供給管34を通じて不活性ガス19が
圧入される。この円筒状の回転羽根式吹込装置16の下
端は中空円板状の羽根32が取り付けられており、羽根
32の先端部間の中央部に設けられた多孔質耐火物30
を介して不活性ガス19が溶鋼12中に分散されるが、
多孔質耐火物30の表面で生成される無数の微細気泡1
8は、溶鋼12中に押出される前に、羽根32の回転作
用により多孔質耐火物30の表面から強制的に引離され
るので、微細気泡18は相互に合体することなく、発生
したそのままの大きさで溶鋼12中に分散される。
図1および図2、図3に示す如く構成されている。すな
わち、Arガス等不活性ガス19は不活性ガス吹込装置
20に吹込まれ、ガス供給管34を介して下降する。取
鍋10の内側には、上部に設けられたモーター24によ
り回転される耐火物で保護された中空軸体26が設けら
れ、回転するガス供給管34を通じて不活性ガス19が
圧入される。この円筒状の回転羽根式吹込装置16の下
端は中空円板状の羽根32が取り付けられており、羽根
32の先端部間の中央部に設けられた多孔質耐火物30
を介して不活性ガス19が溶鋼12中に分散されるが、
多孔質耐火物30の表面で生成される無数の微細気泡1
8は、溶鋼12中に押出される前に、羽根32の回転作
用により多孔質耐火物30の表面から強制的に引離され
るので、微細気泡18は相互に合体することなく、発生
したそのままの大きさで溶鋼12中に分散される。
【0013】本発明により微細気泡18を発生させる回
転羽根式吹込み装置16の設置位置は、図1に示す如く
取鍋10の内側であつて、下端で回転羽根32により多
孔質耐火物30の表面から強制的に引離された微細気泡
18が、下降浸漬管8を介して下降する溶鋼下降流12
Aに分散され、再び上昇浸漬管6を介して上昇し得る適
当な位置に取鍋10の鉄皮等に固定されることが望まし
い。本発明における微細気泡18の生成装置、生成方法
については、特に限定するを要さず、いずれの装置、方
法でもよいが、原理的に微細に分裂した気泡を大量に、
しかもコスト安に製造し得る装置もしくは方法が好まし
いことは当然である。しかして微細気泡18としては下
降浸漬管8を通ずる下降溶鋼流12Aに逆って浮力で浮
上しないようにするためにはきわめて微細気泡でなくて
はならない。すなわち、下降流12Aの速度から大気圧
換算で直径2mm以下の気泡が必要である。かくの如き微
細気泡18を発生する不活性ガス19を回転羽根式吹込
み装置16を用いて吹込むように構成されている。
転羽根式吹込み装置16の設置位置は、図1に示す如く
取鍋10の内側であつて、下端で回転羽根32により多
孔質耐火物30の表面から強制的に引離された微細気泡
18が、下降浸漬管8を介して下降する溶鋼下降流12
Aに分散され、再び上昇浸漬管6を介して上昇し得る適
当な位置に取鍋10の鉄皮等に固定されることが望まし
い。本発明における微細気泡18の生成装置、生成方法
については、特に限定するを要さず、いずれの装置、方
法でもよいが、原理的に微細に分裂した気泡を大量に、
しかもコスト安に製造し得る装置もしくは方法が好まし
いことは当然である。しかして微細気泡18としては下
降浸漬管8を通ずる下降溶鋼流12Aに逆って浮力で浮
上しないようにするためにはきわめて微細気泡でなくて
はならない。すなわち、下降流12Aの速度から大気圧
換算で直径2mm以下の気泡が必要である。かくの如き微
細気泡18を発生する不活性ガス19を回転羽根式吹込
み装置16を用いて吹込むように構成されている。
【0014】本発明により取鍋10の内側の回転羽根式
吹込み装置16によって吹込まれた不活性ガス19は回
転羽根32によって微細に剪断されて、下降浸漬管8を
通じて下降する溶鋼下降流12Aによって撹拌され微細
気泡18となって取鍋10内に分散される。微細気泡1
8を含む溶鋼12は、更に、上昇浸漬管6の下部から吹
込まれる環流用ガス吹込みノズル14からの不活性ガス
によって真空脱ガス槽4中に吸上げられると、真空脱ガ
ス処理槽2内では溶存酸素とCが反応してCOガス化し
得る圧力に減圧されているので、溶鋼12中ではCO気
泡が通常自然生成しにくい極低炭素鋼領域でも、Arも
しくはN2等の微細気泡18が核となって無数のCO気
泡が成長し、浮力の急増により浴面に浮上して槽外に排
出される。浴面下でもこの反応が進行し、順次浴面に浮
上し溶鋼外に排出され、微細気泡18を核とする脱炭反
応が容易に、かつ急速に進行する。真空脱ガス処理層2
内の脱炭処理が終了すると、槽内の溶鋼12にAl等の
脱酸剤を投入して溶鋼12内の溶存酸素を除去するが、
この脱酸剤の投入により大量のAl2O3が発生する。Al
2O3が溶鋼2中に残存すると非金属介在物として圧延後
の疵の原因となるが、本発明における微細気泡18の存
在によって生成されたAl2O3は微細気泡18に吸着し
易く、容易に浮上して取鍋10内に浮上するスラグ22
に集積される。従って、微細気泡18は脱酸生成物Al2
O3の浮上にも効果があり、清浄化作用があることが判
明した。
吹込み装置16によって吹込まれた不活性ガス19は回
転羽根32によって微細に剪断されて、下降浸漬管8を
通じて下降する溶鋼下降流12Aによって撹拌され微細
気泡18となって取鍋10内に分散される。微細気泡1
8を含む溶鋼12は、更に、上昇浸漬管6の下部から吹
込まれる環流用ガス吹込みノズル14からの不活性ガス
によって真空脱ガス槽4中に吸上げられると、真空脱ガ
ス処理槽2内では溶存酸素とCが反応してCOガス化し
得る圧力に減圧されているので、溶鋼12中ではCO気
泡が通常自然生成しにくい極低炭素鋼領域でも、Arも
しくはN2等の微細気泡18が核となって無数のCO気
泡が成長し、浮力の急増により浴面に浮上して槽外に排
出される。浴面下でもこの反応が進行し、順次浴面に浮
上し溶鋼外に排出され、微細気泡18を核とする脱炭反
応が容易に、かつ急速に進行する。真空脱ガス処理層2
内の脱炭処理が終了すると、槽内の溶鋼12にAl等の
脱酸剤を投入して溶鋼12内の溶存酸素を除去するが、
この脱酸剤の投入により大量のAl2O3が発生する。Al
2O3が溶鋼2中に残存すると非金属介在物として圧延後
の疵の原因となるが、本発明における微細気泡18の存
在によって生成されたAl2O3は微細気泡18に吸着し
易く、容易に浮上して取鍋10内に浮上するスラグ22
に集積される。従って、微細気泡18は脱酸生成物Al2
O3の浮上にも効果があり、清浄化作用があることが判
明した。
【0015】
【実施例】本発明の効果を確認するために、実機によっ
て本発明装置による本発明法と、従来の微細気泡18の
発生装置を有しない真空脱ガス処理装置による方法の比
較例により、高清浄度極低炭素鋼を溶製し、いずれも連
鋳機で連続鋳造する時のタンディッシュ内の溶鋼の全酸
素を比較する比較試験を行った。すなわち、転炉にて
C:0.03〜0.05%まで粗脱炭した260〜270
tの溶鋼12を取鍋10に収容し、真空脱ガス処理する
に当り、真空脱ガス槽4の槽内真空度を0.5トールと
し、環流用Ar流量2Nm3/minとした。脱ガス処理前の
溶鋼温度はいずれも1610〜1620℃の範囲であ
り、処理前の〔C〕は500〜700ppmであつた。本
発明法によるものは、取鍋10の内側に微細気泡18を
発生させる回転羽根式吹込み装置16を設け、微細気泡
発生用Arガスの吹込量を250Nl/minとし、処理開始
から終了まで連続的に吹込んだ。なお、この実施例にお
いて、取鍋10の浴面に挿入した丸棒に付着した溶鋼地
金の凹凸から発生した微細気泡18は0.5〜2mmφで
あることを確認した。
て本発明装置による本発明法と、従来の微細気泡18の
発生装置を有しない真空脱ガス処理装置による方法の比
較例により、高清浄度極低炭素鋼を溶製し、いずれも連
鋳機で連続鋳造する時のタンディッシュ内の溶鋼の全酸
素を比較する比較試験を行った。すなわち、転炉にて
C:0.03〜0.05%まで粗脱炭した260〜270
tの溶鋼12を取鍋10に収容し、真空脱ガス処理する
に当り、真空脱ガス槽4の槽内真空度を0.5トールと
し、環流用Ar流量2Nm3/minとした。脱ガス処理前の
溶鋼温度はいずれも1610〜1620℃の範囲であ
り、処理前の〔C〕は500〜700ppmであつた。本
発明法によるものは、取鍋10の内側に微細気泡18を
発生させる回転羽根式吹込み装置16を設け、微細気泡
発生用Arガスの吹込量を250Nl/minとし、処理開始
から終了まで連続的に吹込んだ。なお、この実施例にお
いて、取鍋10の浴面に挿入した丸棒に付着した溶鋼地
金の凹凸から発生した微細気泡18は0.5〜2mmφで
あることを確認した。
【0016】本発明によらない比較例は微細気泡18の
吹込みを行わず、取鍋10に収容された溶鋼12は直ち
に真空脱ガス処理を行った。両者の脱炭処理時間の経過
によるC濃度の低減状況は図4に示すとおりである。図
4より明らかな如く、本発明法による場合は、従来、脱
炭が停滞すると言われている〔C〕≦20ppmにおいて
も、脱炭が進行し、脱ガス処理開始後約20分で〔C〕
≒10ppmに到達することができた。一方、微細気泡処
理を行わない比較例においては、図4に示すごとく、
〔C〕≦20ppmの脱炭速度は極めて緩慢で、処理開
始後20分では精々〔C〕≒15〜20ppmの範囲であ
った。本発明例ならびに比較例とも、脱炭処理終了直後
脱酸剤投入後約10分間同一脱酸処理を行った後、連鋳
機で鋳込んだが、鋳込直前のタンディッシュ内溶鋼の全
酸素は、比較例はいずれも28〜33ppmであったのに
対し、本発明例はいずれも15〜18ppmであり、本発
明の効果が明確に認められた。
吹込みを行わず、取鍋10に収容された溶鋼12は直ち
に真空脱ガス処理を行った。両者の脱炭処理時間の経過
によるC濃度の低減状況は図4に示すとおりである。図
4より明らかな如く、本発明法による場合は、従来、脱
炭が停滞すると言われている〔C〕≦20ppmにおいて
も、脱炭が進行し、脱ガス処理開始後約20分で〔C〕
≒10ppmに到達することができた。一方、微細気泡処
理を行わない比較例においては、図4に示すごとく、
〔C〕≦20ppmの脱炭速度は極めて緩慢で、処理開
始後20分では精々〔C〕≒15〜20ppmの範囲であ
った。本発明例ならびに比較例とも、脱炭処理終了直後
脱酸剤投入後約10分間同一脱酸処理を行った後、連鋳
機で鋳込んだが、鋳込直前のタンディッシュ内溶鋼の全
酸素は、比較例はいずれも28〜33ppmであったのに
対し、本発明例はいずれも15〜18ppmであり、本発
明の効果が明確に認められた。
【0017】
【発明の効果】真空脱炭処理による従来の高清浄度極低
炭素鋼の溶製方法は、真空脱ガス槽内の地金付着の増
加、環流管の耐火物寿命の低下等多くの操業上の問題が
あることに鑑み、溶鋼中に置ける〔C〕と〔O〕が結合
しても直ちにCO気泡になることは熱学的にも困難で、
気液もしくは固液界面を有する何らかの気泡発生核が必
要との着想からこの気泡発生核として、溶鋼中に分散し
たCO分圧の低い不活性ガスより成る微細気泡を供給し
て浴面下での脱炭反応を促進させようとし、先に特開平
3−134115により下降浸漬管の内側もしくはその
下端を選び、この位置に微細気泡を発生させる不活性ガ
スの吹込み装置を設け、下降浸漬管を介して下降する溶
鋼流中にAr等の不活性ガスを吹き込む構成を有する本
発明と同一目的の発明を開示したが、多孔質耐火物のみ
によるガス吹込みは、該耐火物の表面で微細気泡同志が
相互に合体して気泡を大きくすることがあり、均一な微
細気泡を安定して供給することが困難であるという問題
があつた。本発明は取鍋の内側に耐火材で保護された回
転羽根式ガス吹込み装置を設けることにより、この問題
を克服し、次の如き効果を挙げることができた。
炭素鋼の溶製方法は、真空脱ガス槽内の地金付着の増
加、環流管の耐火物寿命の低下等多くの操業上の問題が
あることに鑑み、溶鋼中に置ける〔C〕と〔O〕が結合
しても直ちにCO気泡になることは熱学的にも困難で、
気液もしくは固液界面を有する何らかの気泡発生核が必
要との着想からこの気泡発生核として、溶鋼中に分散し
たCO分圧の低い不活性ガスより成る微細気泡を供給し
て浴面下での脱炭反応を促進させようとし、先に特開平
3−134115により下降浸漬管の内側もしくはその
下端を選び、この位置に微細気泡を発生させる不活性ガ
スの吹込み装置を設け、下降浸漬管を介して下降する溶
鋼流中にAr等の不活性ガスを吹き込む構成を有する本
発明と同一目的の発明を開示したが、多孔質耐火物のみ
によるガス吹込みは、該耐火物の表面で微細気泡同志が
相互に合体して気泡を大きくすることがあり、均一な微
細気泡を安定して供給することが困難であるという問題
があつた。本発明は取鍋の内側に耐火材で保護された回
転羽根式ガス吹込み装置を設けることにより、この問題
を克服し、次の如き効果を挙げることができた。
【0018】(イ) 多孔質耐火物表面で生成される無数の
微細気泡は、回転羽根の作用により多孔質耐火物の表面
から強制的に引離されるので、微細気泡は合体すること
なくそのままの大きさで溶鋼中に分散される。 (ロ) 取鍋で発生した微細気泡は真空脱ガス槽に循環され
て、真空脱ガス処理槽においては、溶鋼中に分散したC
O分圧の低い不活性ガスより成る微細気泡を発生核とし
て、浴面下の脱炭反応が著しく促進される。 (ハ) 気泡の微細化により溶鋼中の気液反応界面積が飛躍
的に増加する。 (ニ) 微細気泡を核として減圧下で成長する気泡は小さ
く、かつ分散しているので崩壊時のスプラッシュは極め
て軽度であり、脱ガス槽壁への地金の付着は少い。 (ホ) 従来、脱炭が停滞するといわれている〔C〕≦20
ppmにおいても脱炭が進行し、極低炭素鋼の最低到達C
値を更に下げることができた。 (ヘ) 酸素源の追加がないので溶鋼清浄度の悪化がない。 (ト) 脱炭処理終了後のAl等の脱酸剤投入により発生す
るAl2O3等の脱酸生成物は、微細に分散されている溶
鋼中の微細気泡に吸着され、浮上分離されるので溶鋼の
清浄化が助長される。 (チ) 本発明法の実施によつても取鍋や真空脱ガス槽の寿
命に悪影響を及ぼすことがなく、操業も極めて容易であ
る。
微細気泡は、回転羽根の作用により多孔質耐火物の表面
から強制的に引離されるので、微細気泡は合体すること
なくそのままの大きさで溶鋼中に分散される。 (ロ) 取鍋で発生した微細気泡は真空脱ガス槽に循環され
て、真空脱ガス処理槽においては、溶鋼中に分散したC
O分圧の低い不活性ガスより成る微細気泡を発生核とし
て、浴面下の脱炭反応が著しく促進される。 (ハ) 気泡の微細化により溶鋼中の気液反応界面積が飛躍
的に増加する。 (ニ) 微細気泡を核として減圧下で成長する気泡は小さ
く、かつ分散しているので崩壊時のスプラッシュは極め
て軽度であり、脱ガス槽壁への地金の付着は少い。 (ホ) 従来、脱炭が停滞するといわれている〔C〕≦20
ppmにおいても脱炭が進行し、極低炭素鋼の最低到達C
値を更に下げることができた。 (ヘ) 酸素源の追加がないので溶鋼清浄度の悪化がない。 (ト) 脱炭処理終了後のAl等の脱酸剤投入により発生す
るAl2O3等の脱酸生成物は、微細に分散されている溶
鋼中の微細気泡に吸着され、浮上分離されるので溶鋼の
清浄化が助長される。 (チ) 本発明法の実施によつても取鍋や真空脱ガス槽の寿
命に悪影響を及ぼすことがなく、操業も極めて容易であ
る。
【図1】本発明による回転羽根式ガス吹込装置による微
細気泡発生装置を有するRH真空脱ガス槽の下部を示す
模式部分断面図である。
細気泡発生装置を有するRH真空脱ガス槽の下部を示す
模式部分断面図である。
【図2】本発明による回転羽根式ガス吹込装置の羽根部
を示す平面断面図(図3のB−B線矢視断面図)であ
る。
を示す平面断面図(図3のB−B線矢視断面図)であ
る。
【図3】本発明による回転羽根式ガス吹込装置の羽根部
を示す正面部分断面図である。
を示す正面部分断面図である。
【図4】本発明の実施例と従来法による比較例とを対比
する真空脱炭処理時間の経過に伴う溶鋼中の〔C〕濃度
(ppm)の変化を示す線図である。
する真空脱炭処理時間の経過に伴う溶鋼中の〔C〕濃度
(ppm)の変化を示す線図である。
2 真空脱炭処理槽 4 真空脱ガス槽本体 6 上昇浸漬管 8 下降浸漬管 10 取鍋(容器) 12 溶鋼 14 環流用吹込ガス 16 回転羽根式ガス吹込み装置 18 微細気泡 19 不活性ガス 20 不活性ガス吹込み装置 22 スラグ 24 モーター 26 中空軸体 30 多孔質耐火物 32 羽根 34 不活性ガス供給管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月6日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柴 信元 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内タカ シハ゛ノフ゛ヨシ
Claims (2)
- 【請求項1】 真空槽の下端から容器に通ずる上昇およ
び下降浸漬管を設け、前記上昇浸漬管内に不活性ガスを
吹き込んで容器内の溶鋼を前記真空槽に吸い上げて脱ガ
ス処理した後、前記下降浸漬管を介して該脱ガス溶鋼を
容器に吐出する高清浄度極低炭素鋼の溶製方法におい
て、前記容器の内側に設けられた回転羽根式ガス吹込み
装置を介して前記溶鋼下降流に微細気泡を発生する不活
性ガスを吹込む段階と、前記微細気泡を前記容器内溶鋼
中に分散させる段階と、前記微細気泡を分散させた溶鋼
を前記真空槽へ循環させる段階と、を有して成ることを
特徴とする高清浄度極低炭素鋼の溶製方法。 - 【請求項2】 溶鋼を収容する容器と、前記容器の上方
に設けられた溶鋼を脱ガス処理する真空槽と、前記真空
槽の底部から前記容器に通じそれぞれ溶鋼を上昇および
下降させる2本の浸漬管と、を有して成る溶鋼の真空脱
ガス装置において、前記容器の内側に設けられ耐火材に
て保護された回転羽根を介して前記溶鋼下降流に微細気
泡を発生させる不活性ガスの吹込み装置を有することを
特徴とする高清浄度極低炭素鋼の溶製装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30847491A JPH0681024A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30847491A JPH0681024A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0681024A true JPH0681024A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17981457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30847491A Pending JPH0681024A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0681024A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100825553B1 (ko) * | 2001-10-26 | 2008-04-25 | 주식회사 포스코 | 탈가스 진공조의 침적관 내화물 보호장치 |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP30847491A patent/JPH0681024A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100825553B1 (ko) * | 2001-10-26 | 2008-04-25 | 주식회사 포스코 | 탈가스 진공조의 침적관 내화물 보호장치 |
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