JPH0682379A - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置

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JPH0682379A
JPH0682379A JP4235057A JP23505792A JPH0682379A JP H0682379 A JPH0682379 A JP H0682379A JP 4235057 A JP4235057 A JP 4235057A JP 23505792 A JP23505792 A JP 23505792A JP H0682379 A JPH0682379 A JP H0682379A
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JP4235057A
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Fumitomo Hayano
史倫 早野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検物の本来のパターンの密集度や形状等の
条件によらずに欠陥のみを検出すると共に、ペリクルフ
レームに遮光されることなく欠陥検査を行う。 【構成】 レチクル4に連続的に異なる方向から光ビー
ムL9を照射する光源23と、レチクル4からの光を集
光する受光レンズ30と、受光レンズ30のフーリエ変
換面の近傍に配置され開口32A〜32Dが形成された
遮光板31と、開口32A〜32Dの何れかを選択する
遮光板33と、遮光板33を通過した光に比例する光量
を光電変換する受光器41と、レチクル4の共役像を撮
像する撮像装置39とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、欠陥検査装置に関し、
例えば半導体素子等をフォトリソグラフィ技術を用いて
製造する際に使用されるフォトマスク又はレチクル等の
内の特に異物付着防止膜(ペリクル)が装着されたもの
の上の異物や欠陥等を検査する際に適用して好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子等をフォトリソグラフ
ィ技術を用いて製造する際に使用されるフォトマスク、
レチクル若しくは露光後のウエハ又は光ディスク等のガ
ラス基板、鉄板若しくはメッシュ等の規則的な(周期的
な)構造を有する被検査物上の異物や欠陥等を検査する
際に欠陥検査装置が使用されている。以下ではフォトマ
スク又はレチクルを「レチクル」と総称する。
【0003】図5(a)は従来の欠陥検査装置を示し、
この図5(a)において、光源1から射出された光ビー
ムL1は、振動ミラー(ガルバノスキャナーミラー又は
ポリゴンスキャナーミラー)2により偏向させられて走
査レンズ3に入射し、この走査レンズ3から射出された
光ビームL2が、被検査物としてのレチクル4上の走査
線5上を走査する。この際に、光ビームL2の走査周期
よりも遅い速度でレチクル4をその走査線5に垂直なR
方向に移動させると、光ビームL2によりレチクル4上
の全面を走査することができる。この場合、レチクル4
の表面上に異物等の欠陥6が存在する領域に光ビームL
2が照射されると散乱光L3が発生する。また、レチク
ル4上に異物等の欠陥とは異なる例えば回路パターン等
の周期的な構造(以下、「パターン」と総称する)7が
存在する領域に光ビームL2が照射されると、そのパタ
ーン7からは回折光L4が発生する。
【0004】しかし、欠陥検査装置で検出するべき対象
は、レチクル4にもともと存在するパターン7ではな
く、本来存在すべきでない欠陥6である。従って、パタ
ーンと欠陥とを区別して欠陥のみを検出しなければなら
ない。そのために図5(a)においては、受光器8A、
8B及び8Cが相異なる方向から走査線5に対向するよ
うに配置されている。異物等の欠陥6から発生する散乱
光L3はほとんど全方向に向かって発生する等方的散乱
光であるのに対して、パターン7から発生する回折光L
4は回折によって生じるために空間的に離散的な方向に
射出される光(指向性の強い光)である。このような性
質の違いを用いて、受光器8A、8B及び8Cの全てで
光を検出した場合には、その光は欠陥からの散乱光であ
り、受光器8A、8B及び8Cの内で1つでも光を検出
しない受光器が存在する場合には、その光はパターンか
らの回折光であると判断する。これにより、パターン7
と区別して欠陥6のみを検出することができる。
【0005】また近年、図5(b)に示すように、レチ
クル4のパターン形成面(又は両面)に直接異物が付着
しないように、レチクル4上に支持枠としてのペリクル
フレーム9を介して異物付着防止膜としてのペリクル1
0が張設されることが多い。ペリクル10は1μm程度
の厚さの光透過性薄膜であり、ペリクルフレーム9はア
ルミニウム等を素材とした金属製の枠である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a)に示すように、ペリクル10が張設された状態で
レチクル4の表面上の欠陥を検査する場合には、光ビー
ムL2がペリクルフレーム9によってケラレてしまった
り、あるいは受光器8A〜8Cに向かう光の光軸AX1
〜AX3がペリクルフレーム9によってケラレてしまう
ことがある。従って、ペリクルフレーム9の近傍のレチ
クル4の検査面を検査することが困難であるという不都
合があった。
【0007】更に、従来の欠陥検査装置においては、レ
チクル4上のパターン7の密集度や形状によっては、パ
ターンからの回折光であっても全ての受光器8A、8B
及び8Cに光が入射して、誤って欠陥と判断する場合が
あるという不都合があった。本発明は斯かる点に鑑み、
被検物の本来のパターンの密集度や形状等の条件によら
ずに欠陥のみを検出することができると共に、被検物が
ペリクル付きであってもペリクルフレームに遮光される
ことなく欠陥検査を行うことができる欠陥検査装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による欠陥検査装
置は、例えば図1に示す如く、被検物(4)に検査用の
光を照射して、被検物(4)からの光により被検物
(4)の欠陥を検査する装置において、被検物(4)に
連続的に異なる方向から検査用の光(L9)を照射する
光照射手段(23,24,27,30)と、被検物
(4)と光照射手段(23,24,27,30)との相
対位置を変化させる移動手段(20〜22)と、被検物
(4)からの光を集光する集光光学系(30)と、集光
光学系(30)による被検物(4)のフーリエ変換面の
近傍に配置され被検物(4)からの光のフーリエ変換パ
ターンの一部の領域のみに対応する光を通過させる開口
(32A〜32D)が形成された絞り手段(31)と、
絞り手段(31)で通過させる被検物(19)からの光
のフーリエ変換パターンの領域を選択する選択手段(3
3,35)とを有する。
【0009】更に本発明は、絞り手段(31)を通過し
た光に比例する光量を光電変換する光検出手段(41)
と、絞り手段(31)を通過した光を逆フーリエ変換し
て被検物(4)の共役像を結像する変換光学系(38)
と、その共役像を撮像する撮像手段(39)と、被検物
(4)の照明領域に応じて光照射手段(23,24,2
7,30)から被検物(4)に対する検査用の光(L
9)の照射方向及び/又は照射角度と、選択手段(3
3,35)で選択する被検物(4)からの光のフーリエ
変換パターンの領域との少なくとも一方を指示する制御
手段(29)とを有するものである。
【0010】
【作用】図6を参照して本発明の基礎となる光学原理を
説明する。図6において、11を被検査面として、被検
査面11に対し光ビームLが照射される。但し、ここで
は説明を簡略化するため、被検査面11が少なくとも部
分的に光を透過する物体であり、被検査面11の裏面方
向から垂直に光ビームLが入射するものとしているが、
本発明は透過照明でなくとも落射照明でも同様に適用さ
れる。更に、本発明は、明視野でも暗視野でも何れの照
明方法でも成立する。
【0011】被検査面11から光ビームLが射出される
方向に、受光レンズ12が配置され、受光レンズ12の
像側の瞳面P1には、被検査面11上のパターン13の
フーリエ変換像13Fが形成される。受光レンズ12の
瞳面P1はフーリエ変換面とも呼ばれる。更に、瞳面P
1から光ビームが射出される方向にレンズ14が配置さ
れ、レンズ14により瞳面P1と共役な第2の瞳面P2
上にそのフーリエ変換像13Fの縮小像が結像される。
第2の瞳面P2に受光器15の受光面が配置され、受光
器15により第2の瞳面P2上の縮小像が光電変換され
る。従って、被検査面11に対して受光レンズ12及び
レンズ14により共役となる位置11Cは第2の瞳面P
2とは異なっている。
【0012】図6では瞳面P1の位置には何らかの光学
素子が置かれているわけではなく、瞳面P1は仮想的平
面である。即ち、図6の構成では、被検査面11上の光
学情報の全てが受光器15に入射するため、このままで
は被検査面11上の本来のパターン13の光学情報と共
に、仮に欠陥が存在している場合にはその欠陥の光学情
報も受光器15に入射する。従って、欠陥とパターンと
を区別して欠陥のみを検出することは困難である。同様
に、被検査面11と共役な位置11Cにおいても、本来
のパターンと欠陥とが混じって観察されるので、欠陥の
みを観察することはできない。
【0013】そこで、本発明では図7のように構成す
る。図6と同じ部分に同一符号を付して示す図7におい
て、被検査面11、受光レンズ12、瞳面P1、レンズ
14、第2の瞳面P2及び受光器15の光学的位置関係
は図6と同じである。図7においては、更に開口16を
有する遮光板17が瞳面P1内に設けられている。この
とき瞳面P1に形成されるパターン13のフーリエ変換
像13F(図6参照)と、開口16との相対位置を変化
させると、フーリエ変換像13Fの内の光スポットが開
口16内に存在しない場合や、あるいは光スポットが開
口16内に存在してもその光スポットの光量が弱い場合
等が起こり得る。これに対して、被検査面11上に存在
する異物等の欠陥から生じる散乱光は既述したように等
方的に発生しているので、そのようにフーリエ変換像1
3Fと開口16との相対位置を変化させても、開口16
を通過する散乱光の光量の増減は緩やかか、あるいはそ
の開口16を透過する散乱光の光量はほとんど変化しな
い。この特性を利用して欠陥とパターンとを区別して欠
陥のみを検出する。
【0014】このとき開口16を通過する光は瞳共役位
置にある受光器15で検出される。受光器15の光電変
換信号Sが最も小さくなるようにフーリエ変換像13F
と開口16との相対位置を決定すれば、そのときにはフ
ーリエ変換像13Fのスポットが開口16を通らない
か、通ってもその光量が少ないことになり、相対的にフ
ーリエ変換像13Fよりも欠陥からの光学情報がより多
く開口16を通ることになる。このとき被検査面11と
ほぼ共役な位置11Cにおいて、その開口16を通過し
た光を用いて被検査面11の像を観測すれば、欠陥のみ
を検出することができる。観測手段としては電荷結合型
撮像デバイス(CCD)等の撮像手段を用いてもよく、
目視観察でもよい。以上が本発明の原理である。
【0015】前記のようにフーリエ変換像13Fと開口
16との相対位置を変化させる相対位置可変手段には大
別して2つの手段がある。第1の手段は、瞳面P1の面
内で遮光板17を移動(並進及び/又は回転)して開口
16の位置を変化させる駆動手段である。第2の手段
は、開口16の位置は固定したままで光ビームLの入射
ベクトル、即ち被検査面11に対する入射方向や入射角
度を変化させる入射方向可変手段である。前者を図8を
参照して説明し、後者を図9を参照して説明する。
【0016】図8(a)は図6及び図7の瞳面P1をこ
の瞳面P1に垂直な方向から見た状態を示し、この図8
(a)において、13Fが図6のパターン13のフーリ
エ変換像であり、開口16は図7の遮光板17の一部で
ある。瞳面P1上の与えられた原点POに対する開口1
6の位置を表す位置ベクトルを〈C〉としたとき、図7
の受光器15の光電変換信号Sは、位置ベクトル〈C〉
の変化に対して図8(b)に示すように変化する。即
ち、フーリエ変換像13Fの光スポットが開口16を通
過するときに、光電変換信号Sは大きくなるが、そうで
ない場合にはパターン13以外の欠陥情報が開口16を
透過するので、光電変換信号Sは小さい。
【0017】そのため、図8(b)の光電変換信号Sの
最小値Smin を検出すれば欠陥のみを検出することがで
きる。具体的には、所定の欠陥に対する1対の閾値S
TH1 及びSTH2 (STH2 >STH1 >0)を定めておき、
その光電変換信号Sの最小値S min が次式を充すときに
はその欠陥があるものと判定する。 STH1 ≦Smin ≦STH2 この際に、その最小値Smin には被検査面11の本来の
パターン13の影響がほとんど無いため、そのパターン
13によらずに正確に欠陥のみを検出することができ
る。
【0018】次に図9を参照して光ビームLの入射ベク
トルが変化した場合について説明する。図9において、
光ビームLの初期の入射ベクトル(被検査面11に入射
する光ビームLに平行な単位長さのベクトル)を〈e
0 〉としたときに、瞳面P1上にはパターン13の0次
回折光のスポット18が形成される。瞳面P1上に固定
された開口16に対するスポット18の位置ベクトルを
〈C0 〉とする。
【0019】そして、入射する光ビームLの被検査面1
1に対する入射方向や入射角度を変えると入射ベクトル
は〈e′〉となる。このとき、瞳面P1上の0次回折光
のスポットは18′となり、そのスポット18′の開口
16に対する位置ベクトルは〈C′〉となるが、〈C
0 〉≠〈C′〉である。即ち、図8に示したように開口
16の位置を変えた場合と全く同様に、位置ベクトル
〈C0 〉が変化するので、入射ベクトル、即ち入射方向
を変えることによっても欠陥の光学情報のみを得ること
ができる。
【0020】また、図6において、被検査面11を回転
させると、瞳面P1上で被検査面11のパターン13の
フーリエ変換像13Fが回転する。従って、被検査面1
1を回転させることによっても、図8の位置ベクトル
〈C〉が変化することになり、欠陥の光学情報のみを得
ることができる。更に、欠陥の検出能力を向上させるた
めには、上記の3個の方法を組み合わせてもよいし、ま
た瞳空間内で複数の開口16を形成するようにしてもよ
い。例えば受光レンズ12を1つとして受光レンズ12
の瞳面P1内に複数の開口16を有する構成や、受光レ
ンズ12を1つではなく複数にして複数の瞳面と複数の
開口とを有する構成なども本発明に含まれていることは
言うまでもない。
【0021】さて、図7の被検査面11上の光ビームL
が照射している照明領域を仮に「視野」と呼ぶことにす
ると、被検査面11と共役な位置11Cで得られる情報
は、その視野内の情報に限られる。その被検査面11の
全領域を検査するには、光ビームLを被検査物11上で
走査する又は被検査物11をステージ等で移動させる等
の方法を用いればよい。
【0022】その際に図7では省略されているが、仮に
被検査面11の周囲にペリクルフレームが装着されてい
る場合には、受光レンズ12で受光できる光束、開口1
6の移動可能範囲及び光ビームLの入射ベクトルの変動
可能範囲が制限される。そのため、受光器15で開口1
6を通過してくる光量が最小となる場合を求めても、実
はただ単にそのペリクルフレームにより入射した光ビー
ムLや受光光束がケラレているだけであることがあり、
被検査面11上の正常なパターンを誤って欠陥と判定し
てしまう場合がある。そこで、被検査面11上のペリク
ルフレームの配置や視野(照明領域)に応じて、最初か
ら光ビームLの入射ベクトルの有効範囲や開口16の位
置の有効範囲を設定しておくというのが本発明の原理で
ある。
【0023】
【実施例】以下、本発明による欠陥検査装置の一実施例
につき図1〜図3を参照して説明する。本実施例は、被
検査物に対する光ビームの入射ベクトルを変化させて瞳
面上で、開口と被検査物のフーリエ変換像との相対位置
を変化させる場合に本発明を適用したものである。
【0024】図1は本実施例の欠陥検査装置の機構部の
構成を示し、この図1において、4は被検査物としての
レチクルであり、レチクル4にはペリクルフレーム9を
介してペリクル10が装着されている。また、レチクル
4上には本来のパターン19が形成されている。レチク
ル4はステージ20に載置され、駆動部21及び22に
よりそれぞれステージ20及びレチクル4をX方向及び
Y方向に移動させることができ、ステージ20のX方向
及びY方向の移動量は不図示の測長器(リアエンコーダ
等)により測定されている。
【0025】23は光源を示し、光源23から発生した
光L5はレンズ24によりほぼ平行な光束L6となる。
レンズ24の光源23と対称な方向に円形の遮光板25
が配置され、レンズ24から射出された光束L6は、遮
光板25により中央部の光束が遮光されて、輪帯照明光
L7として開口26を有する輪帯遮光板27に入射す
る。輪帯照明光L7の外径は輪帯遮光板27の外径より
僅かに小さく、輪帯照明光L7の内径は輪帯遮光板27
の内径より僅かに大きい。また、輪帯遮光板27は駆動
部28により円周方向であるθ方向に回転自在に支持さ
れ、その回転角をもθ(0゜≦θ≦360゜)で表す。
回転角θはY軸を起点として、Y軸の正の方向と輪帯遮
光板27の開口26の中心とがなす角度を意味する。そ
の駆動部28の動作を制御するのが主制御系29であ
る。輪帯遮光板27の開口26を通過した光ビームL8
は、受光レンズ30により光ビームL9となってレチク
ル4に対して斜めに入射する。
【0026】一方、レチクル4のパターン19及び異物
等の欠陥から発生する回折光及び散乱光よりなる光L1
0は、受光レンズ30を経て受光レンズ30の瞳面(即
ち、レチクル4の検査面のフーリエ変換面)に設けられ
た遮光板31に達する。これは、受光レンズ30の焦点
距離をfとしたとき、レチクル4から受光レンズ30の
主点までの距離と、受光レンズ30の主点から遮光板3
1までの距離とを等しくfとおくことにより、遮光板3
1をフーリエ変換面上に配置したのと等価である。その
遮光板31には、Y軸の正の方向を起点として90°間
隔で4個の開口32A,32B,32C及び32Dが形
成されている。本実施例では輪帯遮光板27の内側に遮
光板31がほぼ内接するように配置されている。
【0027】また、遮光板31から円形の遮光板25の
方向に順に、開口34が形成された遮光板33、ハーフ
ミラー37、レンズ38及び2次元の電荷結合型撮像デ
バイス(CCD)よりなる撮像装置39が配置され、ハ
ーフミラー37で光を反射した方向に順にレンズ40及
び受光器41が配置されている。その内の遮光板33は
遮光板31の直後にほぼ密着するように配置され、遮光
板33は駆動部35により駆動軸36を中心に円周方向
であるφ方向に回転自在に支持され、駆動部35の動作
は主制御系29により制御される。遮光板33をφ方向
に回転することにより、遮光板33の開口34により遮
光板31の4個の開口32A〜32Dの内の任意の1個
の開口からの光を選択することができる。
【0028】例えば図1の配置では、遮光板31の4個
の開口32A〜32Dを通過する光の内、3個の開口3
2B,32C及び32Dを通過する光は遮光板31によ
り遮光されるが、開口32Aを通過する光L11のみは
遮光板33に設けられた開口34を通過する。この場
合、4個の開口32A〜32Dに対して開口34が等し
いか又は大きくなるように構成されているため、開口3
2Aを通過する光L11は開口34で遮られることがな
い。即ち、遮光板33は4個の開口32A〜32Dの内
の何れか1個の開口を通過した光を選択する選択手段又
はシャッター手段として機能するものである。従って、
駆動部35は4個の開口32A〜32Dのそれぞれに対
応した位置に開口34が来るように遮光板33を間欠的
に回転すればよく、駆動部35は連続的に遮光板33を
回転させる必要はない。
【0029】なお、遮光板33の代わりに、開口32A
〜32Dのそれぞれに独立に光の透過及び遮断の切り換
えを行うことができる液晶シャッター等を設けてもよ
い。更に、固定されている遮光板31の代わりに、回転
自在な遮光板33自体を配置して、必要に応じて遮光板
33の開口34の位置を開口32A〜32Dの何れかの
位置に設定するようにしてもよい。
【0030】遮光板33の開口34を通過した光L11
の内で、ハーフミラー37を透過した光は、レンズ38
により撮像装置39の撮像面に集束される。受光レンズ
30及びレンズ38に関してレチクル4と撮像装置39
の撮像面とは共役であり、撮像装置39の撮像面にはレ
チクル4の共役像が結像される。但し、撮像装置39の
代わりに接眼レンズを配置して、目視でレチクル4の像
を観察するようにしてもよい。
【0031】一方、遮光板34の開口34を通過した光
L11の内でハーフミラー37で反射された光は、レン
ズ40により受光器41の受光面に集束される。受光レ
ンズ30の瞳面に設けられた遮光板31と受光器41の
受光面とは共役であり、受光器41は遮光板33の開口
34を通過した光にほぼ比例した量の光を光電変換し
て、検出信号Vを出力する。この場合、受光器41の受
光面41aは、遮光板31に設けられた4個の開口32
A〜32Dの全部に対して共役な瞳共役面となっている
ため、開口32A〜32Dの内の任意の開口を通過して
くる光に比例する量の光が受光器41の受光面41aに
入射する。勿論、遮光板33の開口34により4個の開
口32A〜32Dの内の1個の開口のみが選択される。
【0032】図2を参照して、遮光板31の形状を詳細
に説明する。図2は遮光板31を遮光板33側から見た
ときのXY平面内の平面図であり、図2のX方向及びY
方向と図1のX方向及びY方向はそのまま対応してい
る。図2に示すように、本実施例では遮光板31上の4
個の開口32A〜32Dはそれぞれ円形をしているが、
正方形でも長方形でも構わない。また、4個の開口32
A〜32Dの内径及び中心31a(受光レンズ30の光
軸又は駆動軸36と同軸)から各開口の中心までの距離
はそれぞれ4個の開口共に等しい。
【0033】次に、図3を参照して本例の欠陥検査動作
の一例を説明する。図3は、ペリクル10がペリクルフ
レーム9を介して装着された図1のレチクル4を受光レ
ンズ30側から見たときの平面図であり、図3のX方向
及びY方向と図1のX方向及びY方向とはそのまま対応
している。また、本例のペリクルフレーム9の内面9a
は長方形であり、その内面9aの対向する頂点を結ぶ2
本の対角線42及び43により、レチクル4のペリクル
フレーム9の内面を4個の検査領域44A〜44Dに区
分けする。
【0034】この場合、それぞれの検査領域でレチクル
4に斜めに入射する光ビームL9がペリクルフレーム9
によって遮られずに確実にレチクル4を照射するため
に、図1の輪帯遮光板27の開口26の回転角θが連続
的に変化できる範囲は、図3の第1検査領域44Aでは
90゜≦θ≦270゜、第2検査領域44Bでは180
゜≦θ≦360゜、第3検査領域44Cでは0゜≦θ≦
90゜及び270゜≦θ≦360゜を合わせた範囲、第
4検査領域44Dでは0゜≦θ≦180゜である。ま
た、レチクル4からの光L10が、ペリクルフレーム9
で遮られないためには、4個の開口32A〜32Dの内
から開口34により1個の開口を選択する際に、第1検
査領域44Aでは開口32C、第2検査領域44Bでは
開口32D、第3検査領域44Cでは開口32A、第4
検査領域44Dでは開口32Bをそれぞれ選択すればよ
い。その回転角θの有効範囲と4個の開口32A〜32
Dからの選択方法の切り換えは、ステージ20のX方向
及びY方向の位置に対応する図示省略された測長器の測
長データに基づいて図1の主制御系29が行う。
【0035】これによりレチクル4の各検査領域44A
〜44Dに対して、輪帯遮光板27の開口26の回転角
θの有効範囲と、4個の開口32A〜32Dの内から選
択する1個の開口とが決定される。それぞれの検査領域
44A〜44Dにおいて、回転角θの有効範囲内で駆動
部16を動作させて輪帯遮光板27を回転させることに
より、受光器41の検出信号Vが最小となるときの回転
角θ0 が求められる。輪帯遮光板27の開口26の回転
角θをその回転角θ0 に固定して撮像装置39でレチク
ル4の共役像を観察する。この回転角θ0 においては既
述したように、遮光板33の開口34を通過する光の内
にレチクル4の本来のパターン19からの回折光が比較
的少ないので、撮像装置39ではレチクル4上の異物等
の欠陥のみをパターン19とは区別して明瞭に検出(観
察)することができる。
【0036】なお、図3のようにレチクル4の検査領域
を4個の検査領域に分割するのではなく、図4に示すよ
うに、レチクル4上のペリクルフレーム9の内面9aで
囲まれた検査領域を5個に分けてもよい。図4の例は、
図3の4分割された検査領域の中央部に5番目の検査領
域を設けたものであり、レチクル4の検査領域は周辺部
の4個の検査領域45A〜45Dと中央部の1個の検査
領域46とに分割されている。そして、図4の検査領域
45A〜45Dでの回転角θの有効範囲及び遮光板31
の開口の選択方法はそれぞれ図3の検査領域44A〜4
4Dに対する回転角θの有効範囲及び開口の選択方法と
同じである。但し、図4の中央部の検査領域46はペリ
クルフレーム9から離れているため、レチクル4に入射
する光ビームL9やレチクル4からの光L10がペリク
ルフレーム9によって遮られることはない。従って、そ
の検査領域46では、輪帯遮光板27の開口26の回転
角θの有効範囲は0°≦θ≦360°にすることがで
き、より多くの光学情報の中からより最適な回転角θ0
を決定することができる。
【0037】また、ペリクルフレーム9が矩形の枠では
なく円形の枠である場合には、光ビームL9がレチクル
4のどこに入射しているのかを極座標で表しておくこと
により、輪帯遮光板27の開口26の回転角θの有効範
囲と4個の開口32A〜32Dからの選択方法とを容易
に決定することができる。
【0038】次に、以上述べた実施例の種々の変形例等
を説明する。 (1)図1の受光レンズ30の光軸をレチクル4に対し
て傾ける。この場合、レチクル4のパターン19の0次
回折光に対して空間的により離れた方向から、そのパタ
ーン19からの光を受光することができるので、そのパ
ターン19のフーリエ変換像の強度が小さくなり検出の
精度が向上する。この現象は、0次光から離れれば離れ
るほど回折光量は小さくなるという回折の光学原理に基
づいたものである。
【0039】(2)レチクル4は光透過性を有したガラ
ス基板であるため、透過照明にすることができる。 (3)レチクル4を照明する光としては単一波長の光で
も白色光でも良い。但し、単一波長の光の方がフーリエ
変換像の明暗の差がはっきりする点で好ましい。 (4)図1の光学系(受光レンズ30等)をレチクル4
に対して複数組設け、レチクル4から複数の方向に発生
する光学情報を得るようにしてもよい。この場合、より
多くの光学情報が得られる利点がある。
【0040】なお、図1の実施例において、輪帯遮光板
27の開口26は回転できるだけではなく、その輪帯遮
光板27に平行な面内で2次元的に移動できるように構
成しておき、被検物としてのレチクル4に対する光ビー
ムの入射角度をも可変にしておいても良い。この場合、
例えば図3のレチクル4の各検査領域44A〜44Dに
応じてその光ビームの入射角度の有効範囲を設定する。
そして、レチクル4の各検査領域44A〜44Dに応じ
て、レチクル4に対する光ビームの入射方向の有効範
囲、光ビームの入射角度の有効範囲又は遮光板31中で
選択される開口の位置の有効範囲を設定する。これ以
後、レチクル4の各検査領域44A〜44Dの欠陥検査
を良好に行うためには、その検査領域に応じてレチクル
4に対する光ビームの入射方向、光ビームの入射角度又
は遮光板31中で選択される開口の位置を予め設定され
ている有効範囲内に設定すれば良い。
【0041】なお、本発明は上述実施例に限定されず本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得るこ
とは勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、光照射手段からの被検
物に対する検査用の光の照射方向を調整して、被検物か
らの光の内の欠陥に関する光のみを絞り手段を介して撮
像手段に送ることができ、被検物上の本来のパターンの
密集度や形状等の条件によらずに、欠陥のみを検出する
ことができる利点がある。しかも、その撮像手段により
その欠陥の形状等を観察することができる。
【0043】また、その被検物にペリクルフレーム等が
装着されていても、被検物の照明領域に応じて光照射手
段からその被検物に対する検査用の光の照射方向、照射
角度又は選択手段で選択するその被検物からの光のフー
リエ変換パターンの領域を指定することにより、そのペ
リクルフレーム等に遮光されることなく欠陥検査を行う
ことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による欠陥検査装置の一実施例の機構部
の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の遮光板31の開口の形状を示す平面図で
ある。
【図3】図1のレチクル4の検査領域の分割方法の一例
を示す平面図である。
【図4】図1のレチクル4の検査領域の分割方法の他の
例を示す平面図である。
【図5】(a)は従来の欠陥検査装置の構成を示す斜視
図、(b)はペリクル付きのレチクルを示す断面図であ
る。
【図6】本発明の検出原理の説明に供する斜視図であ
る。
【図7】本発明の検出原理の説明図であり、瞳面P1に
開口を有する遮光板を配置した場合を示す斜視図であ
る。
【図8】(a)は瞳面P1における開口16とフーリエ
変換像13Fとの位置関係を示す正面図、(b)は開口
16とフーリエ変換像13Fとの位置関係が変化した場
合の図5の受光器15の光電変換信号Sの変化の一例を
示す波形図である。
【図9】本発明の検出原理の説明図であり、被検査面に
対する光ビームLの入射ベクトルが変化した場合を示す
斜視図である。
【符号の説明】
4 レチクル 9 ペリクルフレーム 10 ペリクル 20 ステージ 23 光源 24,38,40 レンズ 25,31,33 遮光板 26,32A〜32D,34 開口 27 輪帯遮光板 28,35 駆動部 29 主制御系 30 受光レンズ 37 ハーフミラー 39 撮像装置 41 受光器 44A〜44D,45A〜45D,46 検査領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物に検査用の光を照射して、前記被
    検物からの光により前記被検物の欠陥を検査する装置に
    おいて、 前記被検物に検査用の光を照射する光照射手段と、 前記被検物と前記光照射手段との相対位置を変化させる
    移動手段と、 前記被検物からの光を集光する集光光学系と、 前記集光光学系による前記被検物のフーリエ変換面の近
    傍に配置され前記被検物からの光のフーリエ変換パター
    ンの一部の領域のみに対応する光を通過させる開口が形
    成された絞り手段と、 該絞り手段で通過させる前記被検物からの光のフーリエ
    変換パターンの領域を選択する選択手段と、 前記絞り手段を通過した光に比例する光量を光電変換す
    る光検出手段と、 前記絞り手段を通過した光を逆フーリエ変換して前記被
    検物の共役像を結像する変換光学系と、 前記共役像を撮像する撮像手段と、 前記被検物の照明領域に応じて前記光照射手段から前記
    被検物に対する検査用の光の照射方向及び/又は照射角
    度と、前記選択手段で選択する前記被検物からの光のフ
    ーリエ変換パターンの領域との少なくとも一方を指示す
    る制御手段とを有する事を特徴とする欠陥検査装置。
JP4235057A 1992-09-01 1992-09-03 欠陥検査装置 Withdrawn JPH0682379A (ja)

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US08/595,347 US5719405A (en) 1992-09-01 1996-02-01 Particle inspecting apparatus and method using fourier transform

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118706847A (zh) * 2024-08-27 2024-09-27 厦门软件职业技术学院 一种基于视觉检测的工件外观检测方法、检测设备

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