JPH068259A - 断熱箱体 - Google Patents
断熱箱体Info
- Publication number
- JPH068259A JPH068259A JP4167322A JP16732292A JPH068259A JP H068259 A JPH068259 A JP H068259A JP 4167322 A JP4167322 A JP 4167322A JP 16732292 A JP16732292 A JP 16732292A JP H068259 A JPH068259 A JP H068259A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner box
- heat insulating
- box
- weight
- urethane foam
- Prior art date
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、HCFC−141bを発泡剤とす
る硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材を用いてなる断
熱箱体に関するもので、特に構成成分を限定したABS
を内箱に利用することにより、内箱のクラックなどの発
生を防止して製品品質を確保し、オゾン層破壊の環境問
題を解消に寄与することを目的とする。 【構成】 樹脂構成成分を限定した高ニトリル熱可塑性
樹脂組成物を成形した内箱6と、発泡剤成分としてHC
FC−141b、イソシアネ−ト成分として限定した組
成を有する有機ポリイソシアネ−トからなる硬質ウレタ
ンフォーム7を前記内箱6と金属製の外箱3との両箱間
に混合して充填してなる物である。
る硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材を用いてなる断
熱箱体に関するもので、特に構成成分を限定したABS
を内箱に利用することにより、内箱のクラックなどの発
生を防止して製品品質を確保し、オゾン層破壊の環境問
題を解消に寄与することを目的とする。 【構成】 樹脂構成成分を限定した高ニトリル熱可塑性
樹脂組成物を成形した内箱6と、発泡剤成分としてHC
FC−141b、イソシアネ−ト成分として限定した組
成を有する有機ポリイソシアネ−トからなる硬質ウレタ
ンフォーム7を前記内箱6と金属製の外箱3との両箱間
に混合して充填してなる物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質ウレタンフォ−ム
等の発泡断熱材を用いてなる冷蔵庫、冷凍庫などの断熱
箱体に関するものである。
等の発泡断熱材を用いてなる冷蔵庫、冷凍庫などの断熱
箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に冷蔵庫等の断熱箱体は、内箱と
外箱とを結合させて形成した両箱間の空間に、硬質ウレ
タンフォ−ム等の発泡断熱材の原料を注入し、一体発泡
することにより形成している。
外箱とを結合させて形成した両箱間の空間に、硬質ウレ
タンフォ−ム等の発泡断熱材の原料を注入し、一体発泡
することにより形成している。
【0003】断熱箱体の内箱には、主としてABS樹脂
が用いられてきた。ここで、ABS樹脂とは共役ジエン
系合成ゴムの存在下に10〜40重量%のシアン化ビニ
ル化合物と60〜90重量%の芳香族ビニル化合物との
単量体混合物を重合させて得たグラフト共重合体からな
る樹脂組成物をいう。
が用いられてきた。ここで、ABS樹脂とは共役ジエン
系合成ゴムの存在下に10〜40重量%のシアン化ビニ
ル化合物と60〜90重量%の芳香族ビニル化合物との
単量体混合物を重合させて得たグラフト共重合体からな
る樹脂組成物をいう。
【0004】断熱箱体の内箱にABS樹脂が用いられて
きた理由としては、剛性と耐衝撃性との高い物性バラン
ス、容易な成形加工性、優れた光沢を有する外観、硬質
ウレタンフォ−ムの発泡剤であるCFC−11(トリク
ロロフルオロメタン)に対して耐ストレスクラック性を
有することがあげられる。断熱箱体の内箱は、熱可塑性
樹脂の平板を熱成形法、たとえば真空成形する工法によ
って製造されるため、真空成形が容易におこなえること
が必要である。
きた理由としては、剛性と耐衝撃性との高い物性バラン
ス、容易な成形加工性、優れた光沢を有する外観、硬質
ウレタンフォ−ムの発泡剤であるCFC−11(トリク
ロロフルオロメタン)に対して耐ストレスクラック性を
有することがあげられる。断熱箱体の内箱は、熱可塑性
樹脂の平板を熱成形法、たとえば真空成形する工法によ
って製造されるため、真空成形が容易におこなえること
が必要である。
【0005】特に、内箱には、棚等の部品を固定する突
起部が多数設けられており、それぞれの形状を満たす成
形を行なう必要があり、真空成形性の要求度は高い。ま
た、真空成形によって得られた内箱の平均厚さは、1m
mを下回るので、変形を避けるために高い弾性率が必要
である。
起部が多数設けられており、それぞれの形状を満たす成
形を行なう必要があり、真空成形性の要求度は高い。ま
た、真空成形によって得られた内箱の平均厚さは、1m
mを下回るので、変形を避けるために高い弾性率が必要
である。
【0006】一方、発泡断熱材は、断熱性能は勿論のこ
と充填性や内箱に対する接着性等において優れた性能が
必要である。
と充填性や内箱に対する接着性等において優れた性能が
必要である。
【0007】ここで、断熱箱体の構成について図3を用
いて説明すると、図において1は断熱箱体であり、AB
S樹脂からなる内箱2と鉄板からなる外箱3により構成
されている。内箱2は、外箱3のフランジ4に密着して
はめ込まれて固定されている。5はCFC−11を発泡
剤とする硬質ウレタンフォ−ムで、内箱2と外箱3の両
箱間に一体発泡によって充填されている。
いて説明すると、図において1は断熱箱体であり、AB
S樹脂からなる内箱2と鉄板からなる外箱3により構成
されている。内箱2は、外箱3のフランジ4に密着して
はめ込まれて固定されている。5はCFC−11を発泡
剤とする硬質ウレタンフォ−ムで、内箱2と外箱3の両
箱間に一体発泡によって充填されている。
【0008】硬質ウレタンフォ−ム5は、内箱2及び外
箱3に接着しているため断熱箱体1に温度変化を与える
と外箱3と硬質ウレタンフォ−ム5と内箱2の線膨張係
数の差に起因する応力が生じる。
箱3に接着しているため断熱箱体1に温度変化を与える
と外箱3と硬質ウレタンフォ−ム5と内箱2の線膨張係
数の差に起因する応力が生じる。
【0009】従って、硬質ウレタンフォ−ム5の発泡剤
であるCFC−11に対して耐ストレスクラック性を有
することが内箱2には必要である。また、硬質ウレタン
フォ−ムが接着することによりノッチ効果が生まれるの
で、内箱2には低温でのアイゾット衝撃値の高いことが
要求される。
であるCFC−11に対して耐ストレスクラック性を有
することが内箱2には必要である。また、硬質ウレタン
フォ−ムが接着することによりノッチ効果が生まれるの
で、内箱2には低温でのアイゾット衝撃値の高いことが
要求される。
【0010】もちろん、外箱3のフランジ4にはめ込む
際、強い応力がかかるため常温でのアイゾット衝撃値も
満足できなければならない。さらに、優れた光沢は冷蔵
庫の外観をよくする上で必要である。
際、強い応力がかかるため常温でのアイゾット衝撃値も
満足できなければならない。さらに、優れた光沢は冷蔵
庫の外観をよくする上で必要である。
【0011】一方、硬質ウレタンフォ−ム5に対して
は、内箱2との接着不良・ハガレによる外観不良をふせ
ぐため、内箱2の材料に適合した接着性を有した硬質ウ
レタンフォ−ム5の適用が必要である。更には、充填性
の面では、流動性に優れ、キャビティやボイドの発生の
ない硬質ウレタンフォ−ム5が必要である。キャビティ
やボイドは、断熱性能のみならず未充填部に面した内箱
2への長期間の応力発生源となり、変形を起こさせるた
め硬質ウレタンフォ−ム5の充填性能は、重要な特性で
ある。
は、内箱2との接着不良・ハガレによる外観不良をふせ
ぐため、内箱2の材料に適合した接着性を有した硬質ウ
レタンフォ−ム5の適用が必要である。更には、充填性
の面では、流動性に優れ、キャビティやボイドの発生の
ない硬質ウレタンフォ−ム5が必要である。キャビティ
やボイドは、断熱性能のみならず未充填部に面した内箱
2への長期間の応力発生源となり、変形を起こさせるた
め硬質ウレタンフォ−ム5の充填性能は、重要な特性で
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】硬質ウレタンフォ−ム
5の発泡剤であるCFC−11は、塩素を含んでいるこ
と及び分解速度が遅いことからオゾン層破壊の原因物質
として全世界的にその使用が制限され、今後さらに規制
強化の動きがある。CFC−11に替わる新規発泡剤と
してHCFC−123(1,1−ジクロロ2,2,2−
トリフルオロエタン)やHCFC−141b(1,1−
ジクロロ1−フルオロエタン)が使用されようとしてい
る。
5の発泡剤であるCFC−11は、塩素を含んでいるこ
と及び分解速度が遅いことからオゾン層破壊の原因物質
として全世界的にその使用が制限され、今後さらに規制
強化の動きがある。CFC−11に替わる新規発泡剤と
してHCFC−123(1,1−ジクロロ2,2,2−
トリフルオロエタン)やHCFC−141b(1,1−
ジクロロ1−フルオロエタン)が使用されようとしてい
る。
【0013】しかし、これらの新規発泡剤は、内箱2の
材料であるABS樹脂に対する溶解性がCFC−11よ
りもはるかに高いため新規発泡剤を用いた硬質ウレタン
フォ−ムを充填した断熱箱体の内箱2は、冷却等の温度
変化によって生じる応力下で容易に白化やクラックを生
じて断熱箱体1の商品価値をなくす。
材料であるABS樹脂に対する溶解性がCFC−11よ
りもはるかに高いため新規発泡剤を用いた硬質ウレタン
フォ−ムを充填した断熱箱体の内箱2は、冷却等の温度
変化によって生じる応力下で容易に白化やクラックを生
じて断熱箱体1の商品価値をなくす。
【0014】従って新規発泡剤に対して耐ストレスクラ
ック性を有し、そして同時に従来通り剛性と耐衝撃性と
の高いバランス、容易な成形加工性、優れた光沢外観等
を有する内箱を作製し、新規発泡剤で発泡した硬質ウレ
タンフォ−ムを用いても接着不良、白化、クラックや変
形等の外観品質上問題のない断熱箱体を提供することが
課題であった。
ック性を有し、そして同時に従来通り剛性と耐衝撃性と
の高いバランス、容易な成形加工性、優れた光沢外観等
を有する内箱を作製し、新規発泡剤で発泡した硬質ウレ
タンフォ−ムを用いても接着不良、白化、クラックや変
形等の外観品質上問題のない断熱箱体を提供することが
課題であった。
【0015】本発明は、上記課題に鑑み、断熱箱体の外
観品質等を損なうことなくオゾン層破壊による環境問題
を解決することを目的とするものである。
観品質等を損なうことなくオゾン層破壊による環境問題
を解決することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による断熱箱体は、平均粒子径0.14〜0.
22μmの共役ジエン系合成ゴム14〜16重量部の存
在下に47〜53重量%のシアン化ビニル化合物と47
〜53重量%の芳香族ビニル化合物とからなる単量体混
合物84〜86重量部を下式を充足するグラフト率で、
なおかつ比粘度が0.063〜0.073の範囲で重合
させたグラフト共重合体からなる高ニトリル熱可塑性樹
脂組成物を成形した内箱と、ポリオ−ル、整泡剤、触
媒、発泡剤成分としてHCFC−141b、イソシアネ
−ト成分としてポリメリックMDIまたはそのプレポリ
マ−化物が20〜85重量%であり残りをTDI−8
0、クル−ドTDIおよびそれらのプレポリマ−化物と
する有機ポリイソシアネ−トからなる発泡断熱材を前記
内箱と金属製の外箱との両箱間に混合して充填したもの
である。
に本発明による断熱箱体は、平均粒子径0.14〜0.
22μmの共役ジエン系合成ゴム14〜16重量部の存
在下に47〜53重量%のシアン化ビニル化合物と47
〜53重量%の芳香族ビニル化合物とからなる単量体混
合物84〜86重量部を下式を充足するグラフト率で、
なおかつ比粘度が0.063〜0.073の範囲で重合
させたグラフト共重合体からなる高ニトリル熱可塑性樹
脂組成物を成形した内箱と、ポリオ−ル、整泡剤、触
媒、発泡剤成分としてHCFC−141b、イソシアネ
−ト成分としてポリメリックMDIまたはそのプレポリ
マ−化物が20〜85重量%であり残りをTDI−8
0、クル−ドTDIおよびそれらのプレポリマ−化物と
する有機ポリイソシアネ−トからなる発泡断熱材を前記
内箱と金属製の外箱との両箱間に混合して充填したもの
である。
【0017】0.40≦(G−R)/R≦0.45 [ただし、(G−R)/R :グラフト率 G:グラフト共重合体をアセトニトリルに溶解させた
後、遠心分離器で固液分離して得られるゲルの重量百分
率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ] ここでシアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリ
ル、芳香族ビニル化合物としては、スチレンなどを用い
ることができる。
後、遠心分離器で固液分離して得られるゲルの重量百分
率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ] ここでシアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリ
ル、芳香族ビニル化合物としては、スチレンなどを用い
ることができる。
【0018】
【作用】上記構成によって、高ニトリル熱可塑性樹脂組
成物からなる内箱は、発泡剤であるHCFC−141b
に対して高い耐ストレスクラック性を有しているため、
前記発泡剤を用いた発泡断熱材を内箱と外箱の両箱間に
充填しても内箱が経時的に白化したりクラックが発生す
ることもない。また、発泡断熱材は、内箱に対して強い
接着力を有し、断熱箱体の温度変化による内箱のハガレ
を起こすこともなく、さらに、優れた流動性により、キ
ャビティやボイドによる未充填部での内箱の変形がな
く、良好な断熱箱体の外観品質を達成することができ
る。なお、真空成形性等の断熱箱体に要求される内箱と
しての諸物性を兼ね備えているため製造過程や製品品質
において問題なく適用することが可能である。
成物からなる内箱は、発泡剤であるHCFC−141b
に対して高い耐ストレスクラック性を有しているため、
前記発泡剤を用いた発泡断熱材を内箱と外箱の両箱間に
充填しても内箱が経時的に白化したりクラックが発生す
ることもない。また、発泡断熱材は、内箱に対して強い
接着力を有し、断熱箱体の温度変化による内箱のハガレ
を起こすこともなく、さらに、優れた流動性により、キ
ャビティやボイドによる未充填部での内箱の変形がな
く、良好な断熱箱体の外観品質を達成することができ
る。なお、真空成形性等の断熱箱体に要求される内箱と
しての諸物性を兼ね備えているため製造過程や製品品質
において問題なく適用することが可能である。
【0019】このように、オゾン層破壊による環境問題
を引き起こすこともなく高品質の断熱箱体を提供するこ
とができるのである。
を引き起こすこともなく高品質の断熱箱体を提供するこ
とができるのである。
【0020】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明の断熱箱体を図
1〜図2を用いて説明する。なお、従来と同一構成のも
のについては同一番号を符して説明を省略する。
1〜図2を用いて説明する。なお、従来と同一構成のも
のについては同一番号を符して説明を省略する。
【0021】
【表1】
【0022】に組成内容を示した高ニトリル熱可塑性樹
脂組成物をコ−トハンガ−ダイ付き押し出し機で溶融し
て平板に加工、この平板を真空成形機で成形したものが
内箱6である。
脂組成物をコ−トハンガ−ダイ付き押し出し機で溶融し
て平板に加工、この平板を真空成形機で成形したものが
内箱6である。
【0023】
【表2】
【0024】(表2)はウレタン原料であり、内箱6を
外箱フランジ4にはめ込んだ後、内箱6と外箱3の両箱
間に注入充填し、硬質ウレタンフォ−ム7を生成、断熱
箱体8を得ている。充填する際の内箱6と外箱3の加熱
温度条件は、40〜60℃である。
外箱フランジ4にはめ込んだ後、内箱6と外箱3の両箱
間に注入充填し、硬質ウレタンフォ−ム7を生成、断熱
箱体8を得ている。充填する際の内箱6と外箱3の加熱
温度条件は、40〜60℃である。
【0025】なお、前記平板における樹脂基本物性、及
び真空成形時の外観、内箱6を外箱フランジ4にはめ込
む際の内箱6のクラック等の有無、さらに、断熱箱体8
を−25℃と50℃の各4時間繰り返しサイクルで20
サイクル冷熱テストしたときの内箱外観変化についての
結果を(表1)に示した。樹脂基本物性の項目は、アイ
ゾット衝撃(23℃,−20℃)、メルトフロ−レ−
ト、低温白化発生歪値である。アイゾット衝撃は、JI
S K−7110、メルトフロ−レ−トは、JIS K−
7210に準ずる。また、低温白化発生歪値はダンベル
型に成形したサンプルにウレタン原料を発泡させて試験
片を作成し、次に、23℃にてこの試験片に引っ張り歪
を付与した状態で治具に固定し、−20℃まで冷却し
て、17時間後に白化やクラックの有無を目視判定し
た。ダンベル型試験片は、広幅部30mm、狭幅部10
mm、長さ115mm、厚さ1mmの物であって、その
狭幅部に幅10mm、厚さ10mm及び長さ50mmの
硬質ウレタンフォ−ムを接着したものである。
び真空成形時の外観、内箱6を外箱フランジ4にはめ込
む際の内箱6のクラック等の有無、さらに、断熱箱体8
を−25℃と50℃の各4時間繰り返しサイクルで20
サイクル冷熱テストしたときの内箱外観変化についての
結果を(表1)に示した。樹脂基本物性の項目は、アイ
ゾット衝撃(23℃,−20℃)、メルトフロ−レ−
ト、低温白化発生歪値である。アイゾット衝撃は、JI
S K−7110、メルトフロ−レ−トは、JIS K−
7210に準ずる。また、低温白化発生歪値はダンベル
型に成形したサンプルにウレタン原料を発泡させて試験
片を作成し、次に、23℃にてこの試験片に引っ張り歪
を付与した状態で治具に固定し、−20℃まで冷却し
て、17時間後に白化やクラックの有無を目視判定し
た。ダンベル型試験片は、広幅部30mm、狭幅部10
mm、長さ115mm、厚さ1mmの物であって、その
狭幅部に幅10mm、厚さ10mm及び長さ50mmの
硬質ウレタンフォ−ムを接着したものである。
【0026】なお、比較例として、組成内容の異なる高
ニトリル熱可塑性樹脂組成物、および有機ポリイソシア
ネ−トとして組成の異なる硬質ウレタンフォ−ムを用い
た時の結果について同時に(表3)に示した(比較例A
〜F)。
ニトリル熱可塑性樹脂組成物、および有機ポリイソシア
ネ−トとして組成の異なる硬質ウレタンフォ−ムを用い
た時の結果について同時に(表3)に示した(比較例A
〜F)。
【0027】
【表3】
【0028】このように本発明の断熱箱体8は、内箱品
質として真空成形性、常温での耐衝撃性、及び耐薬品性
や低温耐衝撃性をうけての耐ストレスクラック性に対し
て問題のない品質を有し、発泡剤としてHCFC−14
1bを使用しても優れた品質を満たせることが判った。
質として真空成形性、常温での耐衝撃性、及び耐薬品性
や低温耐衝撃性をうけての耐ストレスクラック性に対し
て問題のない品質を有し、発泡剤としてHCFC−14
1bを使用しても優れた品質を満たせることが判った。
【0029】実施例や比較例から判るように、HCFC
−141bに対する耐ストレスクラック性は、グラフト
共重合体におけるシアン化ビニル化合物と芳香族ビニル
化合物の比率に左右される。すなわち、シアン化ビニル
化合物であるアクリロニトリル含有率が47〜53%で
あれば、耐薬品性の指標である低温白化発生歪値は、H
CFC−141bで発泡させた硬質ウレタンフォ−ム7
が接着している場合が0.6%であり、現行の断熱箱体
8のモデルであるABS樹脂にCFC−11で発泡させ
た硬質ウレタンフォ−ムが接着している場合と同等で問
題なく良好である。
−141bに対する耐ストレスクラック性は、グラフト
共重合体におけるシアン化ビニル化合物と芳香族ビニル
化合物の比率に左右される。すなわち、シアン化ビニル
化合物であるアクリロニトリル含有率が47〜53%で
あれば、耐薬品性の指標である低温白化発生歪値は、H
CFC−141bで発泡させた硬質ウレタンフォ−ム7
が接着している場合が0.6%であり、現行の断熱箱体
8のモデルであるABS樹脂にCFC−11で発泡させ
た硬質ウレタンフォ−ムが接着している場合と同等で問
題なく良好である。
【0030】また、実施例および比較例から判るよう
に、高ニトリル熱可塑性樹脂組成物の剛性と耐衝撃性と
の高いバランスは、グラフト共重合体のグラフト率、お
よびゴム含有率とゴム粒子径に左右される。
に、高ニトリル熱可塑性樹脂組成物の剛性と耐衝撃性と
の高いバランスは、グラフト共重合体のグラフト率、お
よびゴム含有率とゴム粒子径に左右される。
【0031】アクリロニトリル含有率が47〜53%の
範囲においてグラフト率が0.40〜0.45、ゴム含
有率が14〜16%、ゴム粒子径が0.14〜0.22
μm、であれば剛性は実用上問題なく、内箱6を外箱フ
ランジ4にはめ込む時においても内箱6が割れることな
く、また断熱箱体8に冷熱テストによる急激なヒートシ
ョックを加えても白化やクラックもなく品質の確保が可
能であった。
範囲においてグラフト率が0.40〜0.45、ゴム含
有率が14〜16%、ゴム粒子径が0.14〜0.22
μm、であれば剛性は実用上問題なく、内箱6を外箱フ
ランジ4にはめ込む時においても内箱6が割れることな
く、また断熱箱体8に冷熱テストによる急激なヒートシ
ョックを加えても白化やクラックもなく品質の確保が可
能であった。
【0032】さらに、真空成形性においては、代表指標
として用いるメルトフロ−レ−トの適切な範囲は、2〜
4g/10分であると考えられ、2g/10分を下回る
と成形温度が高くなって製造条件のコントロ−ルが難し
くなり、他方4g/10分を超えると平板成形時に自重
により樹脂組成物が垂れ下がり、成形が難しくなる。実
施例および比較例から判るように、メルトフロ−レ−ト
はシアン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物の比率す
なわちグラフト重合体のアクリロニトリル含有率、グラ
フト率、およびゴム含有率、比粘度等に左右されるが、
各要素が本発明で規定した範囲内にあれば大略2〜4g
/10分となる。
として用いるメルトフロ−レ−トの適切な範囲は、2〜
4g/10分であると考えられ、2g/10分を下回る
と成形温度が高くなって製造条件のコントロ−ルが難し
くなり、他方4g/10分を超えると平板成形時に自重
により樹脂組成物が垂れ下がり、成形が難しくなる。実
施例および比較例から判るように、メルトフロ−レ−ト
はシアン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物の比率す
なわちグラフト重合体のアクリロニトリル含有率、グラ
フト率、およびゴム含有率、比粘度等に左右されるが、
各要素が本発明で規定した範囲内にあれば大略2〜4g
/10分となる。
【0033】一方、硬質ウレタンフォ−ム7において、
イソシアネ−ト成分として、ポリメリックMDIまたは
そのプレポリマ−化物が20〜85重量%であり、残り
をTDI−80、クル−ドTDIおよびそれらのプレポ
リマ−化物とする有機ポリイソシアネ−トを使用した断
熱箱体8は、接着性に優れ内箱のハガレがなく、またキ
ャビティやボイドによる変形もないことが判った。高ニ
トリル熱可塑性樹脂組成物は、耐薬品性に優れている
が、反面、表面活性に乏しく、接着性に劣る傾向にあ
る。ポリメリックMDIまたはそのプレポリマ−化物
は、自己活性が強く接着性の改善に寄与するものである
と考えられるが、詳細なメカニズムは、不明である。な
お、ポリメリックMDIまたはそのプレポリマ−化物の
含有率が、85%を超えると、流動性が低下し、キャビ
ティやボイドが発生、これらの部分に面した内箱6では
長期の応力を受ける結果、変形による外観不良が発生す
る。よって、イソシアネ−ト成分として、ポリメリック
MDIまたはそのプレポリマ−化物が20〜85重量%
であり、残りをTDI−80、クル−ドTDIおよびそ
れらのプレポリマ−化物とする有機ポリイソシアネ−ト
を使用することにより優れた品質の断熱箱体8が得られ
るのである。
イソシアネ−ト成分として、ポリメリックMDIまたは
そのプレポリマ−化物が20〜85重量%であり、残り
をTDI−80、クル−ドTDIおよびそれらのプレポ
リマ−化物とする有機ポリイソシアネ−トを使用した断
熱箱体8は、接着性に優れ内箱のハガレがなく、またキ
ャビティやボイドによる変形もないことが判った。高ニ
トリル熱可塑性樹脂組成物は、耐薬品性に優れている
が、反面、表面活性に乏しく、接着性に劣る傾向にあ
る。ポリメリックMDIまたはそのプレポリマ−化物
は、自己活性が強く接着性の改善に寄与するものである
と考えられるが、詳細なメカニズムは、不明である。な
お、ポリメリックMDIまたはそのプレポリマ−化物の
含有率が、85%を超えると、流動性が低下し、キャビ
ティやボイドが発生、これらの部分に面した内箱6では
長期の応力を受ける結果、変形による外観不良が発生す
る。よって、イソシアネ−ト成分として、ポリメリック
MDIまたはそのプレポリマ−化物が20〜85重量%
であり、残りをTDI−80、クル−ドTDIおよびそ
れらのプレポリマ−化物とする有機ポリイソシアネ−ト
を使用することにより優れた品質の断熱箱体8が得られ
るのである。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、平均粒子径
0.14〜0.22μmの共役ジエン系合成ゴム14〜
16重量部の存在下に47〜53重量%のシアン化ビニ
ル化合物と47〜53重量%の芳香族ビニル化合物とか
らなる単量体混合物84〜86重量部を下式を充足する
グラフト率で、なおかつ比粘度が0.063〜0.07
3の範囲で重合させたグラフト共重合体からなる高ニト
リル熱可塑性樹脂組成物を成形した内箱と、ポリオ−
ル、整泡剤、触媒、発泡剤成分としてHCFC−141
b、イソシアネ−ト成分としてポリメリックMDIまた
はそのプレポリマ−化物が20〜85重量%であり残り
をTDI−80、クル−ドTDIおよびそれらのプレポ
リマ−化物とする有機ポリイソシアネ−トからなる発泡
断熱材を前記内箱と金属製の外箱との両箱間に混合して
充填した断熱箱体であるから、オゾン層破壊による環境
問題に対して解決に寄与することができると同時に、H
CFC−141bを発泡剤として用いた時に発生するA
BS樹脂へのストレスクラック性による内箱の白化やク
ラック等の問題もなく使用することができるのである。
更には、内箱の一般的な物性・品質の確保により、優れ
た品質の断熱箱体が得られるのである。
0.14〜0.22μmの共役ジエン系合成ゴム14〜
16重量部の存在下に47〜53重量%のシアン化ビニ
ル化合物と47〜53重量%の芳香族ビニル化合物とか
らなる単量体混合物84〜86重量部を下式を充足する
グラフト率で、なおかつ比粘度が0.063〜0.07
3の範囲で重合させたグラフト共重合体からなる高ニト
リル熱可塑性樹脂組成物を成形した内箱と、ポリオ−
ル、整泡剤、触媒、発泡剤成分としてHCFC−141
b、イソシアネ−ト成分としてポリメリックMDIまた
はそのプレポリマ−化物が20〜85重量%であり残り
をTDI−80、クル−ドTDIおよびそれらのプレポ
リマ−化物とする有機ポリイソシアネ−トからなる発泡
断熱材を前記内箱と金属製の外箱との両箱間に混合して
充填した断熱箱体であるから、オゾン層破壊による環境
問題に対して解決に寄与することができると同時に、H
CFC−141bを発泡剤として用いた時に発生するA
BS樹脂へのストレスクラック性による内箱の白化やク
ラック等の問題もなく使用することができるのである。
更には、内箱の一般的な物性・品質の確保により、優れ
た品質の断熱箱体が得られるのである。
【0035】このように、フロン公害問題の解決を図
り、高品質の断熱箱体を提供することができるのであ
る。
り、高品質の断熱箱体を提供することができるのであ
る。
【0036】0.40≦(G−R)/R≦0.45 [ただし、(G−R)/R :グラフト率 G:グラフト共重合体をアセトニトリルに溶解させた
後、遠心分離器で固液分離して得られるゲルの重量百分
率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ]
後、遠心分離器で固液分離して得られるゲルの重量百分
率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ]
【図1】本発明の一実施例の断熱箱体の一部を切り欠い
た斜視図
た斜視図
【図2】本発明の一実施例の断熱箱体の断面図
【図3】従来例の断熱箱体の断面図
3 外箱 6 内箱 7 硬質ウレタンフォーム 8 断熱箱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:00 4F
Claims (1)
- 【請求項1】 平均粒子径0.14〜0.22μmの共
役ジエン系合成ゴム14〜16重量部の存在下に47〜
53重量%のシアン化ビニル化合物と47〜53重量%
の芳香族ビニル化合物とからなる単量体混合物84〜8
6重量部を下式を充足するグラフト率で、なおかつ比粘
度が0.063〜0.073の範囲で重合させたグラフ
ト共重合体からなる高ニトリル熱可塑性樹脂組成物を成
形した内箱と、ポリオ−ル、整泡剤、触媒、発泡剤成分
としてHCFC−141b、イソシアネ−ト成分として
ポリメリックMDIまたはそのプレポリマ−化物が20
〜85重量%であり残りをTDI−80、クル−ドTD
Iおよびそれらのプレポリマ−化物とする有機ポリイソ
シアネ−トからなる発泡断熱材を前記内箱と金属製の外
箱との両箱間に混合して充填した断熱箱体。 0.40≦(G−R)/R≦0.45 [ただし、(G−R)/R :グラフト率 G:グラフト共重合体をアセトニトリルに溶解させた
後、遠心分離器で固液分離して得られるゲルの重量百分
率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ]
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4167322A JPH068259A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 断熱箱体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4167322A JPH068259A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 断熱箱体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH068259A true JPH068259A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15847603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4167322A Pending JPH068259A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 断熱箱体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068259A (ja) |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP4167322A patent/JPH068259A/ja active Pending
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