JPH0682840U - 二重比変流器 - Google Patents

二重比変流器

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JPH0682840U
JPH0682840U JP2479793U JP2479793U JPH0682840U JP H0682840 U JPH0682840 U JP H0682840U JP 2479793 U JP2479793 U JP 2479793U JP 2479793 U JP2479793 U JP 2479793U JP H0682840 U JPH0682840 U JP H0682840U
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primary conductor
conductor
primary
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敬治 狩野
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】二重比変流器の過電流域での誤差を改善する。 【構成】リング状鉄心601に2次コイルを巻回した2
次ユニット6を金属容器1内に収納し、2次ユニット6
を貫通させた第1の1次導体7及び第2の1次導体8を
金属容器1に支持する。第1の1次導体7は第2の1次
導体8及び金属容器1に対して絶縁した状態で設け、第
2の1次導体8は一端を金属容器1に電気的に接続した
状態で設ける。金属容器1の筒状部の外面に沿って配置
した直列接続用導体15により第1の1次導体7の他端
と第2の1次導体8の一端との間を接続する。直列接続
用導体15を2次ユニットの鉄心から磁気遮蔽するため
の磁気遮蔽板25を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、変流比を切り換えることができる二重比変流器に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
高圧用の変流器として、高圧電位部に碍管を介して支持された金属容器内に2 次ユニットと1次導体とを収納した構造を有する、いわゆる倒立形の変流器が知 られている。2次ユニットは、リング状の鉄心と該鉄心に巻回された2次コイル とをドーナツ状のシールドケース内に収納した構造を有し、1次導体は金属容器 内で2次ユニットの内側を貫通した状態で設けられて、その一端及び他端が金属 容器の外部に導出されている。
【0003】 この種の変流器で変流比を切り換え得るようにする場合には、1次導体を互い に絶縁された第1及び第2の1次導体に分割する。そして、第1の1次導体は金 属容器に対して絶縁した状態で設けてその一端及び他端を金属容器の外部に導出 し、第2の1次導体はその一端を金属容器に電気的に接続した状態で設けて、一 端及び他端を第1の1次導体の一端側及び他端側で金属容器の外部に導出する。 このように構成すると、第1の1次導体の他端を接続導体を介して第2の1次 導体の一端に接続して両1次導体を直列に接続したときに1次側が鉄心に対して 2ターンを構成し、第1の1次導体の一端及び他端をそれぞれ第2の1次導体の 一端及び他端に接続して両1次導体を並列に接続したときに1次側が鉄心に対し て1ターンを構成することになるので、第1及び第2の1次導体を直列に接続し たときと並列に接続したときとで、変流比を異ならせることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の二重比変流器では、第1及び第2の1次導体を接続導体(電流の帰路を 構成する導体)を介して直列に接続したときに、該接続導体を流れる1次電流( 以下帰路電流という。)により生じる磁束が2次ユニットの鉄心側を通過するた め、該鉄心の接続導体に近接する部分の磁束密度が大きくなる。そのため、鉄心 の断面積が適切でないと、過電流域において鉄心の部分飽和が生じ、誤差が大き くなるという問題があった。特に変流器をリレー用に使用する場合には、定格電 流の20倍の電流に対する誤差や、直流分が含まれた過渡電流に対する誤差の範 囲が、規格に定められているが、従来の二重比変流器では、これらの誤差を規格 の範囲に収めることができないという問題があった。
【0005】 鉄心の部分飽和を避けるためには、鉄心の断面積を大きくしておくか、または 各鉄心に均圧コイルを設ける等の対策を講じることが必要になるため、変流器が 大形化する上にコストが高くなるという問題があった。
【0006】 本考案の目的は、鉄心の部分飽和を防いで、過電流域における誤差特性を改善 することができるようにした二重比変流器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1及び2に記載した各考案は、筒状部と該筒状部の一端を閉鎖する蓋部 とを有している金属容器と、リング状の鉄心と該鉄心に巻回された2次コイルと を有して、上記金属容器内に配置された環状の2次ユニットと、金属容器内で2 次ユニットの内側を貫通し、金属容器に対して絶縁された状態で設けられて、一 端及び他端が金属容器の筒状部から外部に導出された第1の1次導体と、第1の 1次導体に対して絶縁された状態で設けられて第1の1次導体とともに2次ユニ ットの内側を貫通し、一端及び他端がそれぞれ第1の1次導体の一端側及び他端 側で金属容器の筒状部から外部に導出されて、一端が金属容器に電気的に接続さ れた第2の1次導体とを備えた二重比変流器に係わるものである。
【0008】 請求項1に記載した考案においては、第1及び第2の1次導体を直列に接続す るために、金属容器の筒状部の外面に沿って配置されて第1の1次導体の他端と 第2の1次導体の一端との間を接続する直列接続用導体が設けられ、該直列接続 用導体を2次ユニットの鉄心から磁気遮蔽する磁気遮蔽板が設けられている。
【0009】 また請求項2に記載した考案においては、金属容器の蓋部が強磁性金属材料に より形成されている。第1及び第2の1次導体を直列に接続するための直列接続 用導体は良導電性を金属材料からなっていて、金属容器の蓋部の外面に沿って配 置されて第1の1次導体の他端と第2の1次導体の一端との間を接続する。
【0010】 請求項3に記載した考案は、良導電性を有する非磁性金属材料からなる金属容 器と、リング状の鉄心と該鉄心に巻回された2次コイルとを有して金属容器内に 配置された環状の2次ユニットと、金属容器内で2次ユニットの内側を貫通し、 金属容器に対して絶縁された状態で設けられて、一端及び他端が金属容器の外部 に導出された第1の1次導体と、第1の1次導体に対して絶縁された状態で設け られて第1の1次導体とともに2次ユニットの内側を貫通し、一端及び他端がそ れぞれ第1の1次導体の一端側及び他端側で金属容器の外部に導出されて、一端 が金属容器に電気的に接続された第2の1次導体とを備えた二重比変流器に係わ るものである。
【0011】 この考案においては、第1の1次導体の他端の近傍及び第2の1次導体の一端 の近傍にそれぞれ位置させて金属容器の外面に第1及び第2の導体接続部が設け られ、第1及び第2の1次導体を直列に接続する際には、第1の1次導体の他端 及び第2の1次導体の一端がそれぞれ第1及び第2の接続導体を介して第1及び 第2の導体接続部に接続される。
【0012】 本考案においては、第2の1次導体を管状に形成し、第1の1次導体を該第2 の1次導体の内側に同心的に配置するのが好ましい。この場合、第2の1次導体 は、その一端を金属容器に電気的に接続した状態で支持し、他端を絶縁物を介し て金属容器に支持する。また第1の1次導体は第2の1次導体に絶縁物を介して 支持する。
【0013】 なお本考案において、非磁性金属材料とは、強磁性金属材料以外の金属材料( オーステナイト系ステンレス鋼、銅、アルミニウム、これらの合金等)を意味す る。
【0014】
【作用】
請求項1に記載した考案のように、第1及び第2の1次導体を直列に接続する 際に直列接続用導体を金属容器の筒状部の外面に沿うように設けるとともに、該 直列接続用導体を2次ユニットの鉄心から磁気遮蔽するための磁気遮蔽板を設け ると、直列接続用導体を流れる帰路電流により生じる磁束が2次ユニットの鉄心 側に流れるのを抑制することができるため、該鉄心の直列接続用導体に近接する 部分の磁束密度の増大を抑制することができる。従って、直列接続用導体を流れ る帰路電流により鉄心の特定部分が磁気的に飽和するのを防ぐことができ、鉄心 の断面積を大きくしたり、均圧巻線を設けたりすることなく、過電流域での誤差 を規格範囲内に収めることができる。
【0015】 また請求項2に記載した考案のように、金属容器の蓋部を強磁性金属材料によ り形成し、第1及び第2の1次導体を直列に接続するための直列接続用導体を良 導電性金属材料により形成して、該直列接続用導体を金属容器の蓋部の外面に沿 って配置して第1の1次導体の他端と第2の1次導体の一端との間を接続するよ うにすると、直列接続用導体を流れる帰路電流により生じた磁束は殆ど強磁性金 属材料からなる金属容器の蓋部を流れ、金属容器内に配置された2次ユニットの 鉄心には殆ど流れない。従って、2次ユニットの鉄心の磁束密度の増大を抑制す ることができ、該鉄心の部分飽和が生じるのを防ぐことができる。そのため、鉄 心の断面積を大きくしたり、均圧巻線を設けたりすることなく、過電流域での変 流器の誤差を少なくすることができる。
【0016】 更に、請求項3に記載した考案のように、第1の1次導体の他端の近傍及び第 2の1次導体の一端の近傍にそれぞれ位置させて金属容器の外面に第1及び第2 の導体接続部を設けて、第1及び第2の1次導体を直列に接続する際に、第1の 1次導体の他端及び第2の1次導体の一端をそれぞれ第1及び第2の接続導体を 介して第1及び第2の導体接続部に接続するようにすると、第1及び第2の1次 導体を直列に接続した際に、帰路電流が金属容器を通して流れることになるため 、該帰路電流が特定の部分に集中することがない。従って、第1及び第2の1次 導体を直列に接続した場合に、帰路電流により生じる磁束を分散させることがで き、帰路電流による磁束が2次ユニットの鉄心の特定の部分に流れて鉄心の部分 飽和を生じさせるのを防ぐことができる。
【0017】
【実施例】
図1ないし図4は請求項1に記載した考案の実施例を示したもので、図1ない し図3は2つの1次導体を直列接続した状態を示し、図4は2つの1次導体を並 列接続した状態を示している。
【0018】 これらの図において、1は金属容器で、この金属容器は、円筒状に形成されて 軸線を垂直方向に向けて配置された筒状部101と、該筒状部の上端を閉鎖する ように設けられた蓋部102とを有する。筒状部101と蓋部102とは一体に 形成しても良く、筒状部101の上端に蓋102を溶接により接合する構造をと っても良い。金属容器1の下端には内フランジ103が設けられ、上下方向に直 線的に延びる比較的長い碍管2の上端に取り付けられたフランジ板3がフランジ 103に接続されて金属容器1内が密閉される。碍管2の下端は2次端子箱を兼 ねる図示しない基台に支持され、碍管2を介して金属容器1が大地電位部に対し て支持されている。フランジ板3には、碍管2の上端付近の電界を緩和するシー ルド5が取り付けられている。
【0019】 碍管2内には下端が基台に支持された金属パイプ4が同心的に配置され、金属 容器1内に位置する金属パイプ4の上端に環状を成す2次ユニット6が支持され ている。
【0020】 2次ユニット6は、複数(図示の例では4個)のリング状の鉄心601と、該 鉄心に巻回された2次コイル(図示せず)とをドーナツ状のシールドケース60 2内に収納したもので、鉄心601の中心軸線を金属容器1の中心軸線と直交さ せた状態で該容器内に配置されて、その下部が金属パイプ4の上端に接続されて いる。図示してないが、2次ユニット6を強固に支えるため、通常は該2次ユニ ットをフランジ3に対して支持する棒状の絶縁支持物が設けられるか、または金 属パイプ4の上端付近をフランジ3に対して支持する絶縁スペーサが設けられる 。なお金属パイプ4の上端を絶縁スペーサによりフランジ3に支持する場合、該 絶縁スペーサは金属容器1内の空間と碍管2内の空間とを連通させるように設け られる。
【0021】 2次コイルからの引き出し線は金属パイプ4内を通して、下端に設けられた2 次端子箱内の2次端子に接続されている。
【0022】 金属容器1内にはまた、第1の1次導体7と第2の1次導体8とから成る1次 導体9が、2次ユニット6の内側を貫通した状態で配置されている。1次導体9 を取り付けるため、金属容器1の筒状部101の側壁の相対する箇所を貫通させ て、1対の1次導体取り付け孔104及び105が設けられている。これらの取 り付け孔は、それぞれの中心軸線が2次ユニット6の中心軸線と一致するように 設けられている。
【0023】 第2の1次導体8は管状に形成されていて、該第2の1次導体8の一端8a及 び他端8bが取り付け孔104及び105を貫通した状態で配置されている。第 2の1次導体8の一端8aにはフランジ金具8cが溶接され、該フランジ金具8 cが取り付け孔104の周辺部に設けられたフランジにシール用ガスケットを介 して当接されている。フランジ金具8cはボルト10により取り付け孔104の 周辺部に設けられたフランジに接続され、1次導体8の一端8aがフランジ金具 8cとボルト10とを介して金属容器1に電気的に接続されている。第2の1次 導体8の他端8bは、取り付け孔105の周辺部に設けられたフランジにボルト 11により固定された絶縁スペーサ12にガスケットを介して支持されている。 従って、第2の1次導体8は、その一端が金属容器1に電気的に接続され、他端 が金属容器1に対して絶縁された状態で支持されている。
【0024】 第2の1次導体8の一端8a及び他端8bは金属容器1の外部に所定長さだけ 突出するように設けられていて、金属容器1の外部に突出した1次導体8の一端 8a及び他端8bにそれぞれ端子部K2 及びL2 が形成されている。
【0025】 第1の1次導体7は、第2の1次導体8の内径よりも小さい外径を有する棒状 または中空管状に形成されている。この第1の1次導体7は、第2の1次導体8 の内側に同心的に配置されて、その一端7a及び他端7bがそれぞれ絶縁スペー サ13及び14を介して第2の1次導体8の一端及び他端に支持されている。即 ち、第1の1次導体7は、第2の1次導体8及び金属容器1に対して絶縁された 状態で設けられている。第1の1次導体7の一端及び他端にはそれぞれ板状に成 形された端子部K1 及びL1 が設けられている。
【0026】 本実施例では、第2の1次導体8の一端側の端子部K2 が第1の1次導体7の 一端側の端子部K1 よりも下方に位置し、第2の1次導体8の他端側の端子部L 2 が第1の1次導体7の他端側の端子部L1 よりも上方に位置するように設けら れている。
【0027】 この種の変流器では、1次導体7及び8を流れる1次電流により金属容器1に 渦電流が生じ、該渦電流により発熱を生じる。この発熱を抑制するため、金属容 器1の少なくとも筒状部101はオーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性金属 材料により形成される。蓋部102は非磁性金属材料からなっていても良く、鉄 等の強磁性金属材料からなっていても良い。金属容器1内及び碍管2内の空間は 完全に密閉され、該空間にSF6 ガスが大気圧以上の所定の圧力で封入されてい る。
【0028】 第1及び第2の1次導体7及び8を直列に接続する場合には、図1ないし図3 に示すように、直列接続用導体15が設けられて、この導体15により、第2の 1次導体8の一端8a側の端子K2 と第1の1次導体7の他端7b側の端子L1 との間が接続される。直列接続用導体15は、金属容器1の筒状部101の周方 向に伸びて、該筒状部101の外周面のほぼ半部に均一な間隔を保って対向する ように円弧状に湾曲された帯板状の導体からなり、その一端及び他端にはそれぞ れ接続金具16及び17の一端が接続されている。直列接続用導体15は、2次 ユニット6の鉄心601の下端付近に相応する位置に配置されて、接続金具16 の他端が第1の1次導体7の他端7b側の端子部L1にボルトにより接続され、 接続金具17の他端は第2の1次導体8の一端8a側の端子部K2 にボルトによ り接続されている。従って、第1の1次導体7と第2の1次導体8とは、接続金 具16及び17と直列接続用導体15とを介して互いに直列に接続されている。 また本実施例では、直列接続用導体15の一端及び他端がそれぞれ金属容器1 の外周面に固定された絶縁板18及び19に当接され、直列接続用導体15の中 間部が金属容器1の外周面に固定された絶縁板20に当接されている。直列接続 用導体15の一端、他端及び中間部はそれぞれ絶縁板18,19及び20にボル ト21により固定されている。
【0029】 第1の1次導体7の一端側の端子部K1 には舌片状の端子金具22がボルトに より接続され、第2の1次導体8の他端側の端子部L2 には、同じく舌片状の端 子金具23がボルトにより接続されている。
【0030】 端子金具22及び23はそれぞれ電源側の主回路導体及び負荷側の主回路導体 に接続され、端子金具22−第1の1次導体7−端子金具16−直列接続用導体 15−第2の1次導体8−端子金具23の経路で1次電流が流れる。
【0031】 金属容器1の筒状部101の内周面の直列接続用導体15に相応する位置には 、直列接続用導体15を2次ユニットの鉄心601から磁気遮蔽するための磁気 遮蔽板25が取付けられている。この磁気遮蔽板25は珪素鋼板や鉄板等の強磁 性金属材料からなっていて、金属容器1の筒状部の内周面に密着するように半円 弧状に湾曲され、金属容器1の内周面に当接されて、ネジ止め等の適宜の手段に より金属容器1に固定されている。
【0032】 上記のように、第1及び第2の1次導体7及び8を直列に接続すると、1次導 体が鉄心601に対して2ターンを構成する。この場合、直列接続用導体15を 通して1次電流が流れるため、該直列接続用導体15の周囲に磁界が生じ、鉄心 601側に磁束が流れようとするが、上記のように、直列接続用導体15を2次 ユニットの鉄心601から磁気遮蔽するための磁気遮蔽板25を設けると、直列 接続用導体を流れる1次電流により生じる磁束が2次ユニットの鉄心側に流れる のを抑制することができる。そのため、鉄心601の直列接続用導体25に近接 した部分の磁束密度の増大を抑制することができ、鉄心の直列接続用導体に近接 した特定部分が磁気的に飽和するのを防ぐことができる。従って、鉄心601の 断面積を大きくしたり、均圧巻線を設けたりすることなく、過電流域での誤差を 規格範囲内に収めることができる。
【0033】 図4は、上記実施例において第1及び第2の1次導体7及び8を並列に接続し た状態を示したもので、この例では、第1の1次導体7の一端側の端子部K1 と 第2の1次導体8の一端側の端子部K2 との間に接続導体26と端子金具22と の積層体が挿入され、端子部K1 と端子金具22と接続導体26と端子部K2 と がボルト27及びナット28により締結されて、第1及び第2の1次導体の一端 どうしが相互に接続されている。また第1の1次導体7の他端側の端子部L1 と 第2の1次導体8の他端側の端子部L2 との間に接続導体29と端子金具23と の積層体が挿入され、端子部L2 と接続導体29と端子金具23と端子部L1 と がボルト30及びナット31により締結されて、第1及び第2の1次導体の他端 どうしが相互に接続されている。
【0034】 このように、第1及び第2の1次導体を並列に接続した状態では、1次導体が 鉄心601に対して1ターンを構成するため、両1次導体を直列接続した場合よ りも変流比が大きくなる。
【0035】 上記の実施例においては、金属容器1の内面に磁気遮蔽板25を取り付けてい るが、磁気遮蔽板25を金属容器1の外面に取り付けることもできる。
【0036】 図5ないし図7は請求項2に記載した考案の実施例を示したもので、この実施 例では、金属容器1の筒状部101がオーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性 金属材料からなり、蓋部102が鉄等の強磁性金属材料からなっている。蓋部1 02は筒状部101の上端に溶接により接合されている。
【0037】 第1及び第2の1次導体7及び8は前記の実施例と同様に2次ユニット6を貫 通した状態で設けられて、金属容器1に支持されているが、この実施例では、第 2の1次導体8の一端8a側の端子部K2 が第1の1次導体7の一端7a側の端 子部K1 よりも上方に位置するように設けられ、第2の1次導体の他端8b側の 端子部L2 が第1の1次導体7の他端側の端子部L1 よりも下方に位置するよう に設けられている。
【0038】 直列接続用導体15´は、金属容器1の蓋部102の外面に均一な間隔を保っ て対向するように蓋部の曲率に応じて湾曲された帯板状の導体からなり、その一 端及び他端にはそれぞれ接続金具16´及び17´の一端が接続されている。直 列接続用導体15´は、蓋部102の中央部を通るように配置されていて、接続 金具16´の他端が第1の1次導体7の他端7b側の端子部L1にボルトにより 接続され、接続金具17´の他端は第2の1次導体8の一端8a側の端子部K2 にボルトにより接続されている。直列接続用導体15´の一端及び他端はそれぞ れ金属容器1の外面に固定された絶縁板18´及び19´に当接され、直列接続 用導体15´の中間部は金属容器1の外周面に固定された絶縁板20´に当接さ れている。直列接続用導体15´の一端、他端及び中間部はそれぞれ絶縁板18 ´,19´及び20´にボルト21´により固定されている。その他の点は前記 実施例と同様である。
【0039】 本実施例において、第1及び第2の1次導体7及び8を並列に接続した状態は 図7に示した通りで、その接続構造は図1ないし図4に示した実施例と同様であ る。
【0040】 本実施例のように、金属容器1の蓋部102を強磁性金属材料により形成する とともに、第1及び第2の1次導体7及び8を直列に接続するための直列接続用 導体15´を金属容器1の蓋部の外面に沿って配置して第1の1次導体7の他端 側の端子部L1 と第2の1次導体8の一端側の端子部K2 との間を接続するよう にすると、直列接続用導体15´を流れる帰路電流により生じた磁束は殆ど強磁 性金属材料からなる金属容器1の蓋部を流れ、金属容器内に配置された2次ユニ ット6の鉄心には殆ど流れない。従って、2次ユニットの鉄心601の磁束密度 の増大を抑制することができ、該鉄心の部分飽和が生じるのを防ぐことができる 。そのため、鉄心の断面積を大きくしたり、均圧巻線を設けたりすることなく、 過電流域での変流器の誤差を少なくすることができる。
【0041】 次に図8及び図9は請求項3に記載した考案の実施例を示したもので、この実 施例では、金属容器1の筒状部101及び蓋部102がともにアルミニウムや銅 等の良導電性を有する非磁性金属材料により形成される。本実施例では、金属容 器1全体がアルミニウムの鋳物からなり、第1の1次導体7の他端7b側の端子 部L1 の近傍及び第2の1次導体8の一端8a側の端子部K2 の近傍にそれぞれ 位置させて、金属容器1の外面に第1及び第2の導体接続部103及び104が 設けられている。これらの導体接続部は、容器の筒状部の一部の肉厚を厚くする ことにより形成した台座部からなっていて、導体接続部103及び104にはそ れぞれネジ孔105及び106(図9参照)が設けられている。2次ユニット6 の取り付け構造と第1及び第2の1次導体7及び8の取り付け構造は図1ないし 図4に示した実施例と同様である。
【0042】 この実施例において、第1及び第2の1次導体7及び8を直列に接続する際に は、図8に示したように、第1の1次導体7の他端側の端子部L1 及び第2の1 次導体8の一端側の端子部K2 がそれぞれ第1及び第2の接続導体32及び33 を介して第1及び第2の導体接続部103及び104に接続される。第1及び第 2の接続導体32及び33はそれぞれ可撓性を有する導体32a及び33aの両 端に端子板32b,32c及び33b,33cを接続したものからなり、端子板 32b及び33bがそれぞれ端子部L1 及びK2 に、また端子板32c及び33 cが第1及び第2の導体接続部103及び104にそれぞれボルトにより接続さ れている。
【0043】 第1及び第2の1次導体7及び8を並列に接続する際には、図9に示したよう に、第1及び第2の接続導体32及び33の端子板32c及び33cをそれぞれ 第2の1次導体8の他端側の端子部L2 及び第1の1次導体7の一端側の端子部 K1 にボルトにより接続することにより、第1及び第2の1次導体7及び8の一 端側の端子どうし及び他端側の端子どうしを接続する。その他の点は図1ないし 図4に示した実施例と同様である。
【0044】 図8及び図9に示した実施例のように、第1の1次導体7の他端7bの近傍及 び第2の1次導体8の一端8aの近傍にそれぞれ位置させて金属容器の外面に第 1及び第2の導体接続部103及び104を設けて、第1及び第2の1次導体を 直列に接続する際に、第1の1次導体7の他端側の端子部L1 及び第2の1次導 体8の一端側の端子部K2 をそれぞれ第1及び第2の接続導体32及び33を介 して第1及び第2の導体接続部103及び104に接続するようにすると、第1 及び第2の1次導体7及び8を直列に接続した際に、帰路電流が金属容器1を通 して流れることになる。そのため、該帰路電流が特定の部分に集中することがな くなり、第1及び第2の1次導体7及び8を直列に接続した場合に、帰路電流に より生じる磁束を分散させることができる。従って、帰路電流による磁束が2次 ユニット6の鉄心601の特定の部分に流れて鉄心の部分飽和を生じさせるのを 防ぐことができ、過電流域での誤差を少なくして、リレー用変流器の規格に定め られた定格の20倍の電流による誤差や、一次電流に直流分が含まれる過渡状態 での誤差を改善することができる。
【0045】 また上記実施例のように、可撓性を有する接続導体32及び33を用いると、 直列接続時及び並列接続時に接続導体を共用することができるため経済的である 。
【0046】 なお本考案は、接続導体32及び33として可撓性を有するものを用いる場合 に限定されるものではなく、導電板の成形品から成る直列接続用導体を用いて、 第1の1次導体7の他端側の端子部L1 及び第2の1次導体8の一端側の端子部 K2 をそれぞれ第1及び第2の導体接続部103及び104に接続するようにす ることもできる。
【0047】 上記の各実施例では、金属容器内及び該金属容器を支える碍管内に絶縁媒体と してSF6 ガスを封入するとしたが、絶縁油を絶縁媒体として用いる場合にも同 様に構成できるのはもちろんである。
【0048】 上記の各実施例では、2次ユニット6が4つのリング状鉄心601及び2次コ イルを備えているが、これらの個数は任意である。
【0049】
【考案の効果】
以上のように、請求項1に記載した考案によれば、第1及び第2の1次導体を 直列に接続する際に直列接続用導体を金属容器の筒状部の外面に沿うように設け るとともに、該直列接続用導体を2次ユニットの鉄心から磁気遮蔽するための磁 気遮蔽板を設けたので、直列接続用導体を流れる帰路電流により生じる磁束が2 次ユニットの鉄心側に流れるのを抑制して、該鉄心の直列接続用導体に近接する 部分の磁束密度の増大を抑制することができる。従って、直列接続用導体を流れ る帰路電流により鉄心の特定部分が磁気的に飽和するのを防ぐことができ、鉄心 の断面積を大きくしたり、均圧巻線を設けたりすることなく、過電流域での誤差 を規格範囲内に収めることができる。
【0050】 また請求項2に記載した考案によれば、金属容器の蓋部を強磁性金属材料によ り形成し、第1及び第2の1次導体を直列に接続するための直列接続用導体を金 属容器の蓋部の外面に沿って配置して第1の1次導体の他端と第2の1次導体の 一端との間を接続するようにしたので、直列接続用導体を流れる帰路電流により 生じた磁束の殆どを強磁性金属材料からなる金属容器の蓋部に流すことができ、 2次ユニットの鉄心の磁束密度の増大を抑制して該鉄心の部分飽和が生じるのを 防ぐことができる。従って、鉄心の断面積を大きくしたり、均圧巻線を設けたり することなく、過電流域での変流器の誤差を少なくすることができる。
【0051】 更に、請求項3に記載した考案によれば、第1の1次導体の他端の近傍及び第 2の1次導体の一端の近傍にそれぞれ位置させて金属容器の外面に第1及び第2 の導体接続部を設けて、第1の1次導体の他端及び第2の1次導体の一端をそれ ぞれ第1及び第2の接続導体を介して第1及び第2の導体接続部に接続すること により、直列接続時の帰路電流を金属容器を通して流すようにしたため、該帰路 電流が特定の部分に集中するのを防ぐことができる。従って、直列接続時の帰路 電流により生じる磁束を分散させて、2次ユニットの鉄心の部分飽和を防ぐこと ができ、過電流域での誤差を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した考案の実施例において1次
側を直列接続した状態を示した正面縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】同実施例において1次側を並列接続した状態を
示した正面縦断面図である。
【図5】請求項2に記載した考案の実施例を示した正面
縦断面図である。
【図6】図5の上面図である。
【図7】同実施例において1次側を並列接続した状態を
示した正面縦断面図である。
【図8】請求項3に記載した実施例において1次側を直
列接続した状態を示した正面縦断面図である。
【図9】同実施例において1次側を並列接続した状態を
示した正面縦断面図である。
【符号の説明】
1 金属容器 101 筒状部 102 蓋部 2 碍管 4 金属パイプ 6 2次ユニット 601 リング状鉄心 7 第1の1次導体 8 第2の1次導体 9 1次導体 15,15´ 直列接続用導体 16,16´ 接続金具 17,17´ 接続金具 25 磁気遮蔽板 26 接続導体 29 接続導体 32 第1の接続導体 33 第2の接続導体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部と該筒状部の一端を閉鎖する蓋部
    とを有している金属容器と、 リング状の鉄心と該鉄心に巻回された2次コイルとを有
    していて、前記金属容器内に配置された環状の2次ユニ
    ットと、 前記金属容器内で前記2次ユニットの内側を貫通し、前
    記金属容器に対して絶縁された状態で設けられて、一端
    及び他端が前記金属容器の筒状部から外部に導出された
    第1の1次導体と、 前記第1の1次導体に対して絶縁された状態で設けられ
    て前記第1の1次導体とともに前記2次ユニットの内側
    を貫通し、一端及び他端がそれぞれ第1の1次導体の一
    端側及び他端側で前記金属容器の筒状部から外部に導出
    されて、一端が前記金属容器に電気的に接続された第2
    の1次導体とを備え、 前記第1及び第2の1次導体を直列に接続した状態と、
    並列に接続した状態とでそれぞれ異なる変流比を得る二
    重比変流器において、 前記第1及び第2の1次導体を直列に接続するために、
    前記金属容器の筒状部の外面に沿って配置されて前記第
    1の1次導体の他端と第2の1次導体の一端との間を接
    続する直列接続用導体が設けられ、 前記直列接続用導体を前記2次ユニットの鉄心から磁気
    遮蔽するための磁気遮蔽板が設けられていることを特徴
    とする二重比変流器。
  2. 【請求項2】 筒状部と該筒状部の一端を閉鎖する蓋部
    とを有している金属容器と、 リング状の鉄心と該鉄心に巻回された2次コイルとを有
    していて、前記金属容器内に配置された環状の2次ユニ
    ットと、 前記金属容器内で前記2次ユニットの内側を貫通し、前
    記金属容器に対して絶縁された状態で設けられて、一端
    及び他端が前記金属容器の筒状部から外部に導出された
    第1の1次導体と、 前記第1の1次導体に対して絶縁された状態で設けられ
    て前記第1の1次導体とともに前記2次ユニットの内側
    を貫通し、一端及び他端がそれぞれ第1の1次導体の一
    端側及び他端側で前記金属容器の筒状部から外部に導出
    されて、一端が前記金属容器に電気的に接続された第2
    の1次導体とを備え、 前記第1及び第2の1次導体を直列に接続した状態と、
    並列に接続した状態とでそれぞれ異なる変流比を得る二
    重比変流器において、 前記金属容器の蓋部は強磁性金属材料からなり、 前記第1及び第2の1次導体を直列に接続するために、
    前記金属容器の蓋部の外面に沿って配置されて前記第1
    の1次導体の他端と第2の1次導体の一端との間を接続
    する直列接続用導体が設けられていることを特徴とする
    二重比変流器。
  3. 【請求項3】 良導電性を有する非磁性金属材料からな
    る金属容器と、 リング状の鉄心と該鉄心に巻回された2次コイルとを有
    して、前記金属容器内に配置された環状の2次ユニット
    と、 前記金属容器内で前記2次ユニットの内側を貫通し、前
    記金属容器に対して絶縁された状態で設けられて、一端
    及び他端が前記金属容器の外部に導出された第1の1次
    導体と、 前記第1の1次導体に対して絶縁された状態で設けられ
    て前記第1の1次導体とともに前記2次ユニットの内側
    を貫通し、一端及び他端がそれぞれ第1の1次導体の一
    端側及び他端側で前記金属容器の外部に導出されて、一
    端が前記金属容器に電気的に接続された第2の1次導体
    とを備え、 前記第1及び第2の1次導体を直列に接続した状態と、
    並列に接続した状態とでそれぞれ異なる変流比を得る二
    重比変流器において、 前記第1の1次導体の他端の近傍及び第2の1次導体の
    一端の近傍にそれぞれ位置させて前記金属容器の外面に
    第1及び第2の導体接続部が設けられ、 前記第1及び第2の1次導体を直列に接続する際には、
    前記第1の1次導体の他端及び第2の1次導体の一端が
    それぞれ第1及び第2の接続導体を介して前記第1及び
    第2の導体接続部に接続されることを特徴とする二重比
    変流器。
  4. 【請求項4】 前記第2の1次導体は管状に形成され
    て、その一端が前記金属容器に電気的に接続された状態
    で支持されるとともに他端が絶縁物を介して前記金属容
    器に支持され、 前記第1の1次導体は前記第2の1次導体の内側に同心
    的に配置されて、該第2の1次導体に絶縁物を介して支
    持されていることを特徴とする請求項1、2または3の
    いずれかに記載の二重比変流器。
JP2479793U 1993-05-13 1993-05-13 二重比変流器 Withdrawn JPH0682840U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010106916A1 (ja) * 2009-03-16 2010-09-23 株式会社日本Aeパワーシステムズ 三相一括型ガス絶縁開閉装置

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