JPH0683364A - 楽音合成装置 - Google Patents
楽音合成装置Info
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- JPH0683364A JPH0683364A JP4237471A JP23747192A JPH0683364A JP H0683364 A JPH0683364 A JP H0683364A JP 4237471 A JP4237471 A JP 4237471A JP 23747192 A JP23747192 A JP 23747192A JP H0683364 A JPH0683364 A JP H0683364A
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Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 物理モデル音源を使用した電子楽器の音作り
を容易に行えるようにする。 【構成】 管楽器の物理モデル音源を構成する非線形演
算部101および線形演算部102から種々の信号を抽
出し、音作りエフェクト装置108において楽音のキャ
リア信号と変調信号とを形成する。そして、このキャリ
ア信号を変調信号によってAM変調およびFM変調する
とともに、適宜ピッチ変動を施すことにより、楽音信号
を発生する。音作りエフェクト装置108においては種
々のパラメータを設定可能であるが、これらパラメータ
の設定は物理モデル音源内の進行波信号に影響を及ぼさ
ないため、発振の停止あるいはピッチの変動等の不具合
が未然に防止される。
を容易に行えるようにする。 【構成】 管楽器の物理モデル音源を構成する非線形演
算部101および線形演算部102から種々の信号を抽
出し、音作りエフェクト装置108において楽音のキャ
リア信号と変調信号とを形成する。そして、このキャリ
ア信号を変調信号によってAM変調およびFM変調する
とともに、適宜ピッチ変動を施すことにより、楽音信号
を発生する。音作りエフェクト装置108においては種
々のパラメータを設定可能であるが、これらパラメータ
の設定は物理モデル音源内の進行波信号に影響を及ぼさ
ないため、発振の停止あるいはピッチの変動等の不具合
が未然に防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音作りを容易に行う
ことができる楽音合成装置に関する。
ことができる楽音合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自然楽器の発音モデルをDS
P(デジタルシグナルプロセッサ)等を用いてシミュレ
ートすることによって楽音を合成する技術が知られてい
る。その一例として、管楽器のシミュレーションに用い
られている物理モデル音源のアルゴリズムの概要を図7
を参照して説明する。
P(デジタルシグナルプロセッサ)等を用いてシミュレ
ートすることによって楽音を合成する技術が知られてい
る。その一例として、管楽器のシミュレーションに用い
られている物理モデル音源のアルゴリズムの概要を図7
を参照して説明する。
【0003】図において101は非線形演算部であり、
管楽器における非線形部分すなわちリード部をシミュレ
ートするものである。また、102は線形演算部であ
り、管楽器における線形部分すなわち共鳴管をシミュレ
ートするものである。107は共鳴系であり、非線形演
算部101あるいは線形演算部102を伝搬する圧力波
信号等を抽出するとともに、抽出した信号に共鳴効果を
付与して出力する。103はDAC(デジタル・アナロ
グ・コンバータ)であり、共鳴系107の出力信号をア
ナログ信号に変換し、これを楽音信号として出力する。
管楽器における非線形部分すなわちリード部をシミュレ
ートするものである。また、102は線形演算部であ
り、管楽器における線形部分すなわち共鳴管をシミュレ
ートするものである。107は共鳴系であり、非線形演
算部101あるいは線形演算部102を伝搬する圧力波
信号等を抽出するとともに、抽出した信号に共鳴効果を
付与して出力する。103はDAC(デジタル・アナロ
グ・コンバータ)であり、共鳴系107の出力信号をア
ナログ信号に変換し、これを楽音信号として出力する。
【0004】非線形演算部101には、演奏者の吹奏圧
を示す吹奏圧信号preと、演奏者の唇の緊張度を示すア
ンブシュア(embouchure)信号embとが外部から供給さ
れるとともに、線形演算部102から圧力反射波信号q
iが供給される。非線形演算部101はこれらのデータ
および信号に基づいて圧力進行波信号q0を出力する。
出力された圧力進行波信号q0は、線形演算部102に
供給され、その内部において反射および減衰されつつ伝
搬され、新たな圧力反射波信号qiとして非線形演算部
101に帰還される。
を示す吹奏圧信号preと、演奏者の唇の緊張度を示すア
ンブシュア(embouchure)信号embとが外部から供給さ
れるとともに、線形演算部102から圧力反射波信号q
iが供給される。非線形演算部101はこれらのデータ
および信号に基づいて圧力進行波信号q0を出力する。
出力された圧力進行波信号q0は、線形演算部102に
供給され、その内部において反射および減衰されつつ伝
搬され、新たな圧力反射波信号qiとして非線形演算部
101に帰還される。
【0005】次に、線形演算部102の詳細を図8を参
照して説明する。図において113,114,119は
遅延回路であり、管楽器の共鳴管内における圧力波の伝
搬遅延をシミュレートするために設けられたものであ
る。これら遅延回路の遅延時間は、シミュレートしよう
とする楽器および音高に応じて定数DLEB,DLELおよびDL
EAによって与えられる。115,120はLPF(低域
通過フィルタ)であり、共鳴管内における圧力波の伝搬
損失をシミュレートするものである。また、110,1
16は乗算器であり、それぞれ通過する信号に対して所
定の反射係数REFS,REFLを乗算することによって、共鳴
管の先端部および終端部における損失をシミュレートす
る。
照して説明する。図において113,114,119は
遅延回路であり、管楽器の共鳴管内における圧力波の伝
搬遅延をシミュレートするために設けられたものであ
る。これら遅延回路の遅延時間は、シミュレートしよう
とする楽器および音高に応じて定数DLEB,DLELおよびDL
EAによって与えられる。115,120はLPF(低域
通過フィルタ)であり、共鳴管内における圧力波の伝搬
損失をシミュレートするものである。また、110,1
16は乗算器であり、それぞれ通過する信号に対して所
定の反射係数REFS,REFLを乗算することによって、共鳴
管の先端部および終端部における損失をシミュレートす
る。
【0006】また、200はジャンクションであり、圧
力反射波信号qiおよび圧力進行波信号q0を適宜反射お
よびフィルタリングすることによって、管楽器の共鳴管
に設けられたトーンホールをシミュレートする。上述し
た各構成要素はループ状に接続され、各構成要素を介し
て伝搬される信号によって、共鳴管内部における圧力進
行波および圧力反射波がシミュレートされる。
力反射波信号qiおよび圧力進行波信号q0を適宜反射お
よびフィルタリングすることによって、管楽器の共鳴管
に設けられたトーンホールをシミュレートする。上述し
た各構成要素はループ状に接続され、各構成要素を介し
て伝搬される信号によって、共鳴管内部における圧力進
行波および圧力反射波がシミュレートされる。
【0007】次に、非線形演算部101から供給された
圧力進行波信号q0は、乗算器121,118に供給さ
れる。乗算器118においては、供給された圧力進行波
信号q0に入力ゲイン定数NLSOが乗算され、この乗算結
果が加算器117を介して圧力反射波信号に加算され
る。これにより、吹奏圧によって圧力反射波に与えられ
る影響がシミュレートされる。同様に、乗算器122に
おいては圧力進行波信号q0に入力ゲイン定数NLLOが乗
算され、この乗算結果が加算器112を介して圧力進行
波信号に加算され、吹奏圧によって圧力進行波に与えら
れる影響がシミュレートされる。
圧力進行波信号q0は、乗算器121,118に供給さ
れる。乗算器118においては、供給された圧力進行波
信号q0に入力ゲイン定数NLSOが乗算され、この乗算結
果が加算器117を介して圧力反射波信号に加算され
る。これにより、吹奏圧によって圧力反射波に与えられ
る影響がシミュレートされる。同様に、乗算器122に
おいては圧力進行波信号q0に入力ゲイン定数NLLOが乗
算され、この乗算結果が加算器112を介して圧力進行
波信号に加算され、吹奏圧によって圧力進行波に与えら
れる影響がシミュレートされる。
【0008】次に、LPF120,乗算器110を順次
介して出力された圧力進行波信号は、乗算器111を介
して線形部出力ゲインNLSIが乗算され、加算器123に
供給される。同様に、加算器117の前段における圧力
反射波信号は、乗算器121を介して線形部出力ゲイン
NLLIが乗算され、加算器123に供給される。これらの
信号は加算器123において加算され、加算結果が圧力
反射波信号qiとして非線形演算部101に供給され
る。
介して出力された圧力進行波信号は、乗算器111を介
して線形部出力ゲインNLSIが乗算され、加算器123に
供給される。同様に、加算器117の前段における圧力
反射波信号は、乗算器121を介して線形部出力ゲイン
NLLIが乗算され、加算器123に供給される。これらの
信号は加算器123において加算され、加算結果が圧力
反射波信号qiとして非線形演算部101に供給され
る。
【0009】このように、図8に示された線形演算部1
02にあっては、遅延回路113,114,119、L
PF115,120等から成るループを介して圧力波信
号が伝搬され、圧力進行波信号q0の影響を受けながら
圧力反射波信号qiが形成され非線形演算部101に帰
還される。
02にあっては、遅延回路113,114,119、L
PF115,120等から成るループを介して圧力波信
号が伝搬され、圧力進行波信号q0の影響を受けながら
圧力反射波信号qiが形成され非線形演算部101に帰
還される。
【0010】次に、非線形演算部101の詳細を図9を
参照して説明する。図9において140は減算器であ
り、圧力反射波信号qiから吹奏圧信号preを減算し、減
算結果を圧力差信号Δqとして出力する。圧力差信号Δ
qは、減算器141を介してデジタル・コントロールド
・フィルタ142に供給されるとともに、乗算器147
を介してグレアム関数テーブル148に供給され、ま
た、レパルシング関数テーブル150に供給される。
参照して説明する。図9において140は減算器であ
り、圧力反射波信号qiから吹奏圧信号preを減算し、減
算結果を圧力差信号Δqとして出力する。圧力差信号Δ
qは、減算器141を介してデジタル・コントロールド
・フィルタ142に供給されるとともに、乗算器147
を介してグレアム関数テーブル148に供給され、ま
た、レパルシング関数テーブル150に供給される。
【0011】デジタル・コントロールド・フィルタ14
2は、二次のローパスフィルタであり、そのカットオフ
周波数および振幅上昇比(Q)は各々変数lpfrおよびql
rで与えられる。また、デジタル・コントロールド・フ
ィルタ142にはアンブシュアデータembが供給され、
これに基づいてカットオフ周波数等の特性等が設定され
る。さらに、デジタル・コントロールド・フィルタ14
2の出力信号は加算器143を介してアンブシュアデー
タembが加算される。これにより、圧力差信号Δqに周
波数特性が付与され、演奏者の唇の状態に応じた周波数
選択動作がシミュレートされる。
2は、二次のローパスフィルタであり、そのカットオフ
周波数および振幅上昇比(Q)は各々変数lpfrおよびql
rで与えられる。また、デジタル・コントロールド・フ
ィルタ142にはアンブシュアデータembが供給され、
これに基づいてカットオフ周波数等の特性等が設定され
る。さらに、デジタル・コントロールド・フィルタ14
2の出力信号は加算器143を介してアンブシュアデー
タembが加算される。これにより、圧力差信号Δqに周
波数特性が付与され、演奏者の唇の状態に応じた周波数
選択動作がシミュレートされる。
【0012】次に、加算器143の出力信号は、乗算器
144を介して変数SLTGINが乗算されることによって重
み付けされ、スリット関数テーブル145に供給され
る。スリット関数テーブル145は、周波数特性が付与
された圧力差信号Δqに基づいて、演奏者の唇の開口面
積を示す開口面積信号SLを出力する。この開口面積信
号SLは、乗算器149に供給されるとともに、乗算器
146を介して帰還係数βが乗算され減算器141に帰
還される。このように、図9における各構成要素141
〜146によれば、圧力差信号Δq、変数lpfr,変数ql
rおよびアンブシュアデータembに基づいて、開口面積信
号SLが求められることが判る。
144を介して変数SLTGINが乗算されることによって重
み付けされ、スリット関数テーブル145に供給され
る。スリット関数テーブル145は、周波数特性が付与
された圧力差信号Δqに基づいて、演奏者の唇の開口面
積を示す開口面積信号SLを出力する。この開口面積信
号SLは、乗算器149に供給されるとともに、乗算器
146を介して帰還係数βが乗算され減算器141に帰
還される。このように、図9における各構成要素141
〜146によれば、圧力差信号Δq、変数lpfr,変数ql
rおよびアンブシュアデータembに基づいて、開口面積信
号SLが求められることが判る。
【0013】次に、グレアム(Graham)の法則によれ
ば、単位面積を単位時間に流れる流量(空気速度v)
は、次式(A1)で表わされる。 v=√{2(Δq)/ρ} ……(A1) ただし、ρは空気密度である。グレアム関数テーブル1
48は、上式(A1)の関係に基づいて、圧力差信号Δqが
供給されると、空気速度を示す空気速度信号vを出力す
る。なお、グレアム関数テーブル148の前段において
は、グレアム関数の影響を調節するために乗算器147
が設けられており、ここで圧力差信号Δqに所定の変数
(グレアムゲイン)GRMGINが乗算される。
ば、単位面積を単位時間に流れる流量(空気速度v)
は、次式(A1)で表わされる。 v=√{2(Δq)/ρ} ……(A1) ただし、ρは空気密度である。グレアム関数テーブル1
48は、上式(A1)の関係に基づいて、圧力差信号Δqが
供給されると、空気速度を示す空気速度信号vを出力す
る。なお、グレアム関数テーブル148の前段において
は、グレアム関数の影響を調節するために乗算器147
が設けられており、ここで圧力差信号Δqに所定の変数
(グレアムゲイン)GRMGINが乗算される。
【0014】このように、開口面積信号SLと空気速度
信号vとが求められると、乗算器149において両者が
乗算され、乗算結果が流量信号fとして出力される。次
に、流量信号fは、乗算器153に供給され、共鳴管の
入力インピーダンスを示す変数zが乗算される。そし
て、この乗算結果が、加算器155を介して、圧力進行
波信号q0として出力される。
信号vとが求められると、乗算器149において両者が
乗算され、乗算結果が流量信号fとして出力される。次
に、流量信号fは、乗算器153に供給され、共鳴管の
入力インピーダンスを示す変数zが乗算される。そし
て、この乗算結果が、加算器155を介して、圧力進行
波信号q0として出力される。
【0015】ところで、実際の金管楽器においては、マ
ウスピース内で圧力波が反射することにより、いわゆる
「びびり音」が発生する。図9においては、これをシミ
ュレートするためにレパルシング関数テーブル150が
設けられており、ここに圧力差信号Δqが供給される
と、びびり音を示すびびり信号SRPが出力される。この
びびり信号SRPはHPF(ハイパスフィルタ)151を
介して変形され、乗算器152に供給される。なお、H
PF151は、係数HPFRが供給されることによってその
特性が設定されるように構成されている。
ウスピース内で圧力波が反射することにより、いわゆる
「びびり音」が発生する。図9においては、これをシミ
ュレートするためにレパルシング関数テーブル150が
設けられており、ここに圧力差信号Δqが供給される
と、びびり音を示すびびり信号SRPが出力される。この
びびり信号SRPはHPF(ハイパスフィルタ)151を
介して変形され、乗算器152に供給される。なお、H
PF151は、係数HPFRが供給されることによってその
特性が設定されるように構成されている。
【0016】HPF151を介して出力されたびびり信
号SRPは、乗算器152を介して圧力差信号Δqが乗算
され、さらに乗算器154を介して変数REPGINによって
重み付けされ、加算器155に供給される。これによ
り、圧力進行波信号q0に対して、びびり音による影響
が付与される。ここで、DAC103から出力されるア
ナログ出力信号の波形および周波数スペクトラムをFF
T(高速フーリエ変換)アナライザによって測定した例
を図10に示す。また、開口面積信号SL、空気速度信
号v、びびり信号SRPの波形および周波数スペクトラム
を、図11〜13に示す。
号SRPは、乗算器152を介して圧力差信号Δqが乗算
され、さらに乗算器154を介して変数REPGINによって
重み付けされ、加算器155に供給される。これによ
り、圧力進行波信号q0に対して、びびり音による影響
が付与される。ここで、DAC103から出力されるア
ナログ出力信号の波形および周波数スペクトラムをFF
T(高速フーリエ変換)アナライザによって測定した例
を図10に示す。また、開口面積信号SL、空気速度信
号v、びびり信号SRPの波形および周波数スペクトラム
を、図11〜13に示す。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したア
ルゴリズムにおいて楽音の音作りを行うには、各種のパ
ラメータ(変数)を変化させる必要がある。しかし、ど
のパラメータを変化させると楽音がどのように変化する
のか予想することが困難な場合があり、音色とパラメー
タとの対応関係を明確にすることが困難であった。ま
た、パラメータの中には、変化させることによって音程
が狂うもの、あるいは発振が止ってしまうものもある。
従って、各種のパラメータを適宜変化させて所望の音作
りができるようになるまでには相当の熟練を必要として
いた。
ルゴリズムにおいて楽音の音作りを行うには、各種のパ
ラメータ(変数)を変化させる必要がある。しかし、ど
のパラメータを変化させると楽音がどのように変化する
のか予想することが困難な場合があり、音色とパラメー
タとの対応関係を明確にすることが困難であった。ま
た、パラメータの中には、変化させることによって音程
が狂うもの、あるいは発振が止ってしまうものもある。
従って、各種のパラメータを適宜変化させて所望の音作
りができるようになるまでには相当の熟練を必要として
いた。
【0018】また、電子楽器に各種の操作子を設け演奏
者が演奏中に適宜パラメータを変化できるように構成す
ると好適であるが、上述した理由により演奏者に委ねら
れるパラメータが限定され、表現力を向上させることが
困難であった。本発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、音作りを容易に行うことができる楽音合成
装置を提供することを目的としている。
者が演奏中に適宜パラメータを変化できるように構成す
ると好適であるが、上述した理由により演奏者に委ねら
れるパラメータが限定され、表現力を向上させることが
困難であった。本発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、音作りを容易に行うことができる楽音合成
装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明にあっては、進行波信号が入力されると、この
進行波信号を適宜伝搬および遅延させて出力する線形演
算手段と、楽音制御情報に基づいて前記線形演算手段の
出力信号を変化させ前記進行波信号として出力する非線
形演算手段と、前記線形演算手段または前記非線形演算
手段において発生する複数の信号を抽出し、抽出した信
号から第1の信号と第2の信号とを生成し、この第2の
信号にピッチ変動を施した後に前記第1の信号を加算
し、この加算結果を楽音信号として出力する楽音修飾手
段とを具備することを特徴としている。
この発明にあっては、進行波信号が入力されると、この
進行波信号を適宜伝搬および遅延させて出力する線形演
算手段と、楽音制御情報に基づいて前記線形演算手段の
出力信号を変化させ前記進行波信号として出力する非線
形演算手段と、前記線形演算手段または前記非線形演算
手段において発生する複数の信号を抽出し、抽出した信
号から第1の信号と第2の信号とを生成し、この第2の
信号にピッチ変動を施した後に前記第1の信号を加算
し、この加算結果を楽音信号として出力する楽音修飾手
段とを具備することを特徴としている。
【0020】
【作用】線形演算手段は、進行波信号が入力されると、
この進行波信号を適宜伝搬および遅延させて出力する。
一方、非線形演算手段は、楽音制御情報に基づいて線形
演算手段の出力信号に変化を施して新たな進行波信号と
して出力する。楽音修飾手段は、線形演算手段または非
線形演算手段において発生する複数の信号を抽出し、抽
出した信号から第1の信号と第2の信号とを生成し、こ
の第2の信号にピッチ変動を施した後に第1の信号を加
算し、この加算結果を楽音信号として出力する。従っ
て、進行波信号に全く影響を与えることなく、楽音信号
が形成される。
この進行波信号を適宜伝搬および遅延させて出力する。
一方、非線形演算手段は、楽音制御情報に基づいて線形
演算手段の出力信号に変化を施して新たな進行波信号と
して出力する。楽音修飾手段は、線形演算手段または非
線形演算手段において発生する複数の信号を抽出し、抽
出した信号から第1の信号と第2の信号とを生成し、こ
の第2の信号にピッチ変動を施した後に第1の信号を加
算し、この加算結果を楽音信号として出力する。従っ
て、進行波信号に全く影響を与えることなく、楽音信号
が形成される。
【0021】
【実施例】A.実施例の構成 A−1.実施例の全体構成 以下、図1〜6,14〜16を参照してこの発明の実施
例について説明する。なお、これらの図において図7〜
9の各部に対応する部分には同一の符号を付しその説明
を省略する。
例について説明する。なお、これらの図において図7〜
9の各部に対応する部分には同一の符号を付しその説明
を省略する。
【0022】図1はこの発明の一実施例による電子楽器
のブロック図である。図において108は音作りエフェ
クト装置であり、非線形演算部101および線形演算部
102から圧力反射波信号qi、信号S1、信号S2、開
口面積信号SL、空気速度信号v、びびり信号SRPが供
給される。105は操作子であり、鍵盤および種々の楽
音制御用操作子を含む(図示せず)。操作子105にお
ける操作情報はMIDI信号として制御部106に供給
される。制御部106は、供給された操作情報に基づい
て楽音制御情報を出力する。この楽音制御情報は、音作
りエフェクト装置108において実行されるAM変調お
よびFM変調(詳細は後述する)の変調の深さ、あるい
はピッチ変動の幅や周期等を指定するものである。
のブロック図である。図において108は音作りエフェ
クト装置であり、非線形演算部101および線形演算部
102から圧力反射波信号qi、信号S1、信号S2、開
口面積信号SL、空気速度信号v、びびり信号SRPが供
給される。105は操作子であり、鍵盤および種々の楽
音制御用操作子を含む(図示せず)。操作子105にお
ける操作情報はMIDI信号として制御部106に供給
される。制御部106は、供給された操作情報に基づい
て楽音制御情報を出力する。この楽音制御情報は、音作
りエフェクト装置108において実行されるAM変調お
よびFM変調(詳細は後述する)の変調の深さ、あるい
はピッチ変動の幅や周期等を指定するものである。
【0023】音作りエフェクト装置108は、非線形演
算部101および線形演算部102から供給された各信
号および制御部106から供給された制御情報に基づい
て楽音信号を合成し、合成した楽音信号を共鳴系107
を介してDAC103に供給する。
算部101および線形演算部102から供給された各信
号および制御部106から供給された制御情報に基づい
て楽音信号を合成し、合成した楽音信号を共鳴系107
を介してDAC103に供給する。
【0024】A−2.音作りエフェクト装置108の構
成 次に、音作りエフェクト装置108の構成を図2を参照
して説明する。図において1はキャリアMIX部であ
り、各信号qi,S1,S2,SL,vおよびSRPに基づい
てキャリア信号を出力する。その回路構成を図3に示
す。図3において、各信号qi,S1,S2,SL,vおよ
びSRPは、各々乗算器11〜16を介して、所定の重み
付け変数MIXC1〜MIXC6が乗算され、これら乗算結果の総
和が加算器17から出力される。加算器17の出力信号
は、LCF(低域遮断フィルタ)18を介して直流成分
が除去された後、HPF19およびLPF20を順次介
してイコライジングすなわち音作りが行われ、キャリア
信号として出力される。なお、HPF19およびLPF
20のカットオフ周波数は、所定の変数HPFCおよびLPFC
によって設定される。
成 次に、音作りエフェクト装置108の構成を図2を参照
して説明する。図において1はキャリアMIX部であ
り、各信号qi,S1,S2,SL,vおよびSRPに基づい
てキャリア信号を出力する。その回路構成を図3に示
す。図3において、各信号qi,S1,S2,SL,vおよ
びSRPは、各々乗算器11〜16を介して、所定の重み
付け変数MIXC1〜MIXC6が乗算され、これら乗算結果の総
和が加算器17から出力される。加算器17の出力信号
は、LCF(低域遮断フィルタ)18を介して直流成分
が除去された後、HPF19およびLPF20を順次介
してイコライジングすなわち音作りが行われ、キャリア
信号として出力される。なお、HPF19およびLPF
20のカットオフ周波数は、所定の変数HPFCおよびLPFC
によって設定される。
【0025】次に、図2において2はモジュレータMI
X部であり、各信号qi,S1,S2,SL,vおよびSRP
に基づいて変調信号を出力する。なお、モジュレータM
IX部2の構成はキャリアMIX部1(図3)と同様で
あるが、図3における各変数MIXC1〜MIXC6,HPFCおよび
LPFCに対応する変数は、キャリアMIX部1とは別個独
立に設定されることは勿論である。
X部であり、各信号qi,S1,S2,SL,vおよびSRP
に基づいて変調信号を出力する。なお、モジュレータM
IX部2の構成はキャリアMIX部1(図3)と同様で
あるが、図3における各変数MIXC1〜MIXC6,HPFCおよび
LPFCに対応する変数は、キャリアMIX部1とは別個独
立に設定されることは勿論である。
【0026】A−3.FM変調部3の構成 次に、キャリアMIX部1から出力されたキャリア信号
は、FM変調部3に供給され、モジュレータMIX部2
から出力された変調信号と制御部106から出力された
制御信号とに基づいてFM変調される。その詳細を図4
を参照して説明する。図4において31は遅延回路であ
り、複数アドレスの記憶素子によって構成されている。
遅延回路31は、キャリア信号をサンプリング周期毎に
ラッチして先頭アドレスに読み込むとともに各アドレス
に記憶した情報を順次後段のアドレスにシフトし、最終
アドレスから溢れた情報は廃棄する。
は、FM変調部3に供給され、モジュレータMIX部2
から出力された変調信号と制御部106から出力された
制御信号とに基づいてFM変調される。その詳細を図4
を参照して説明する。図4において31は遅延回路であ
り、複数アドレスの記憶素子によって構成されている。
遅延回路31は、キャリア信号をサンプリング周期毎に
ラッチして先頭アドレスに読み込むとともに各アドレス
に記憶した情報を順次後段のアドレスにシフトし、最終
アドレスから溢れた情報は廃棄する。
【0027】また、遅延回路31は、乗算器32から読
出しアドレスが供給されると、このアドレスに記憶され
たデータを出力する。従って、この読出しアドレスを一
定にしておくと、キャリア信号は所定時間遅延された後
に出力されるが、読出しアドレスを前後に変動させる
と、FM変調されたキャリア信号が出力されることが判
る。
出しアドレスが供給されると、このアドレスに記憶され
たデータを出力する。従って、この読出しアドレスを一
定にしておくと、キャリア信号は所定時間遅延された後
に出力されるが、読出しアドレスを前後に変動させる
と、FM変調されたキャリア信号が出力されることが判
る。
【0028】ここで、モジュレータMIX部2から出力
された変調信号は、乗算器36に供給され、変調の深さ
を指定する変数M_DEPTHが乗算される。次に、この変調
信号は加算器35を介して、変数C_DELAYが加算され、
この加算結果が乗算器34を介して乗算器33に供給さ
れる。なお、変数C_DELAYとは、後述するノートオンピ
ッチ長データNOPLとともにキャリア信号の遅延時間を指
定する変数である。乗算器34においては、変調信号に
対して、ノートオンピッチ長データNOPLが乗算される。
ここで、ノートオンピッチ長データNOPLとは、ノートオ
ン時における楽音のピッチを示すデータである。
された変調信号は、乗算器36に供給され、変調の深さ
を指定する変数M_DEPTHが乗算される。次に、この変調
信号は加算器35を介して、変数C_DELAYが加算され、
この加算結果が乗算器34を介して乗算器33に供給さ
れる。なお、変数C_DELAYとは、後述するノートオンピ
ッチ長データNOPLとともにキャリア信号の遅延時間を指
定する変数である。乗算器34においては、変調信号に
対して、ノートオンピッチ長データNOPLが乗算される。
ここで、ノートオンピッチ長データNOPLとは、ノートオ
ン時における楽音のピッチを示すデータである。
【0029】ここで、このデータNOPLを変調信号に乗算
する理由は、以下の通りである。すなわち、キャリア信
号に所定の深さでFM変調をかける場合、ピッチが大と
なるほど(音高が低くなるほど)、読出しアドレスの変
化幅が大となる。従って、ピッチが大である場合にはよ
り長い時間に渡って記憶されたキャリア信号を使用する
必要があるから、読出しアドレスを大とする必要があ
る。一方、ピッチが小である場合には、読出しアドレス
は小でよい。また、変数C_DELAYも読出しアドレスの中
心を指定するものであり、変調の深さが大となるほど大
きな値が選ばれる。
する理由は、以下の通りである。すなわち、キャリア信
号に所定の深さでFM変調をかける場合、ピッチが大と
なるほど(音高が低くなるほど)、読出しアドレスの変
化幅が大となる。従って、ピッチが大である場合にはよ
り長い時間に渡って記憶されたキャリア信号を使用する
必要があるから、読出しアドレスを大とする必要があ
る。一方、ピッチが小である場合には、読出しアドレス
は小でよい。また、変数C_DELAYも読出しアドレスの中
心を指定するものであり、変調の深さが大となるほど大
きな値が選ばれる。
【0030】このように、変数C_DELAYとノートオンピ
ッチ長データNOPLとに基づいて、読出しアドレスの中
心、すなわち変調度が「0」の場合における読出しアド
レスが決定される。次に、この変調信号は、乗算器33
を介して変数C_DEPTHが乗算される。ここで、変数C_DEP
THは変調の深さを制御するための変数であり、操作子1
05における種々の操作情報に基づいて、上記ノートオ
ンピッチ長データNOPLとともに制御部106から供給さ
れるものである。
ッチ長データNOPLとに基づいて、読出しアドレスの中
心、すなわち変調度が「0」の場合における読出しアド
レスが決定される。次に、この変調信号は、乗算器33
を介して変数C_DEPTHが乗算される。ここで、変数C_DEP
THは変調の深さを制御するための変数であり、操作子1
05における種々の操作情報に基づいて、上記ノートオ
ンピッチ長データNOPLとともに制御部106から供給さ
れるものである。
【0031】次に、乗算器33から出力された変調信号
は、乗算器32に供給され、「1/32」が乗ぜられ
る。これは、FM変調の精度を向上させるために、予め
変調信号に「32」を乗じておき、遅延回路31に供給
される直前に「1/32」を乗じるようにしたものであ
る。
は、乗算器32に供給され、「1/32」が乗ぜられ
る。これは、FM変調の精度を向上させるために、予め
変調信号に「32」を乗じておき、遅延回路31に供給
される直前に「1/32」を乗じるようにしたものであ
る。
【0032】上記各構成要素が設けられたことにより、
FM変調部3においては、変調信号および制御部106
から供給される各種の制御信号に基づいてキャリア信号
が遅延されるとともにFM変調される。例えば、変数M_
DEPTHが「0」、変数C_DELAYが「1」、変数C_DEPTHが
「1」であれば、キャリア信号は1周期だけ遅延するこ
とになる。同様に、変数C_DELAYが「0.5」であれば
半周期、「0.25」であれば1/4周期だけキャリア
信号が遅延することになる。ここで、変数C_DEPTHは、
操作子105から出力されたMIDI信号に基づいて設
定すると好適である。
FM変調部3においては、変調信号および制御部106
から供給される各種の制御信号に基づいてキャリア信号
が遅延されるとともにFM変調される。例えば、変数M_
DEPTHが「0」、変数C_DELAYが「1」、変数C_DEPTHが
「1」であれば、キャリア信号は1周期だけ遅延するこ
とになる。同様に、変数C_DELAYが「0.5」であれば
半周期、「0.25」であれば1/4周期だけキャリア
信号が遅延することになる。ここで、変数C_DEPTHは、
操作子105から出力されたMIDI信号に基づいて設
定すると好適である。
【0033】すなわち、MIDI信号は16進コードで
「00H」〜「7FH」の値を取り得るが、これを制御
部106において「0.0」〜「1.0」の値に変換
し、変換した結果を変数C_DEPTHとして与えると、キャ
リア信号の位相遅れをリアルタイムで制御することがで
きる。ここで、変数M_DEPTHを「1」、変数C_DELAYを
「1」とし、変調信号が振幅「1」の正弦波であったと
すると、遅延回路31におけるキャリア信号の位相遅れ
は図5のようになる。
「00H」〜「7FH」の値を取り得るが、これを制御
部106において「0.0」〜「1.0」の値に変換
し、変換した結果を変数C_DEPTHとして与えると、キャ
リア信号の位相遅れをリアルタイムで制御することがで
きる。ここで、変数M_DEPTHを「1」、変数C_DELAYを
「1」とし、変調信号が振幅「1」の正弦波であったと
すると、遅延回路31におけるキャリア信号の位相遅れ
は図5のようになる。
【0034】このように、変数M_DEPTHを小とすれば変
調の深さを変化させることができるから、変数M_DEPTH
を操作子等によって適宜設定できるように構成すると好
適である。また、FM変調部3においてキャリア信号に
遅延時間が付与されることにより、ここで施されるFM
変調と、AM変調部4において施されるAM変調(詳細
は後述する)との間に時間のずれが生ずる。従って、遅
延回路31において付与される遅延時間は楽音の音色形
成に大きな影響を与えることが判る。
調の深さを変化させることができるから、変数M_DEPTH
を操作子等によって適宜設定できるように構成すると好
適である。また、FM変調部3においてキャリア信号に
遅延時間が付与されることにより、ここで施されるFM
変調と、AM変調部4において施されるAM変調(詳細
は後述する)との間に時間のずれが生ずる。従って、遅
延回路31において付与される遅延時間は楽音の音色形
成に大きな影響を与えることが判る。
【0035】A−4.AM変調部4の構成 次に、FM変調部3から出力されたキャリア信号は、A
M変調部4に供給され、さらにAM変調される。その詳
細を図6を参照して説明する。図において、FM変調部
3から出力されたキャリア信号は、乗算器41を介し
て、キャリア・パワー・モジュレーション・レベルを示
す変数C_P_LVが乗算される。同様に、モジュレータMI
X部2から出力された変調信号は、乗算器44を介して
モジュレータ・パワー・モジュレーション・レベルを示
す変数C_M_LVが乗算される。従って、両変数C_P_LV,C_
M_LVを適宜設定することにより、AM変調のキャリア信
号と変調信号の比を決定することができる。
M変調部4に供給され、さらにAM変調される。その詳
細を図6を参照して説明する。図において、FM変調部
3から出力されたキャリア信号は、乗算器41を介し
て、キャリア・パワー・モジュレーション・レベルを示
す変数C_P_LVが乗算される。同様に、モジュレータMI
X部2から出力された変調信号は、乗算器44を介して
モジュレータ・パワー・モジュレーション・レベルを示
す変数C_M_LVが乗算される。従って、両変数C_P_LV,C_
M_LVを適宜設定することにより、AM変調のキャリア信
号と変調信号の比を決定することができる。
【0036】次に、乗算器44から出力された変調信号
は、乗算器45を介して、さらに変数P_DEPTHが乗算さ
れる。この変数P_DEPTHはAM変調の深さを指定する変
数であり、操作子105から出力されたMIDI信号に
基づいて制御部106において生成される。すなわち、
上述したようにMIDI信号は16進コードで「00
H」〜「7FH」の値を取り得るが、これを制御部10
6において「0.0」〜「1.0」の値に変換し、変換
した結果が変数P_DEPTHとして供給される。次に、乗算
器41から出力されたキャリア信号と乗算器45から出
力された変調信号とが乗算器42において乗算され、こ
の結果、キャリア信号が変調信号によってAM変調され
る。乗算器42の出力信号は、さらにLCF(低域遮断
フィルタ)43を介して直流成分が除去されて出力され
る。
は、乗算器45を介して、さらに変数P_DEPTHが乗算さ
れる。この変数P_DEPTHはAM変調の深さを指定する変
数であり、操作子105から出力されたMIDI信号に
基づいて制御部106において生成される。すなわち、
上述したようにMIDI信号は16進コードで「00
H」〜「7FH」の値を取り得るが、これを制御部10
6において「0.0」〜「1.0」の値に変換し、変換
した結果が変数P_DEPTHとして供給される。次に、乗算
器41から出力されたキャリア信号と乗算器45から出
力された変調信号とが乗算器42において乗算され、こ
の結果、キャリア信号が変調信号によってAM変調され
る。乗算器42の出力信号は、さらにLCF(低域遮断
フィルタ)43を介して直流成分が除去されて出力され
る。
【0037】次に、図2において、AM変調部4の出力
信号は加算回路5に供給され、キャリアMIX部1から
出力されたキャリア信号と合成される。そして、合成さ
れた結果は入力MIX部6および出力MIX部8に供給
される。
信号は加算回路5に供給され、キャリアMIX部1から
出力されたキャリア信号と合成される。そして、合成さ
れた結果は入力MIX部6および出力MIX部8に供給
される。
【0038】A−5.入力MIX部6および出力MIX
部8の構成 次に、入力MIX部6および出力MIX部8の構成を図
14を参照して説明する。入力MIX部6には、加算回
路5の出力信号が供給されるとともに、非線形演算部1
01および線形演算部102から各信号qi,S1,
S2,SL,vおよびSRPが供給される。これらの信号
は、各々係数MIXD1〜MIXD7が乗算された後に合計され、
その結果がピッチチェンジャー7に供給される。ピッチ
チェンジャー7においては、入力MIX部6の出力信号
にピッチ変動が付与され(詳細は後述する)、その結果
が出力MIX部8に供給される。
部8の構成 次に、入力MIX部6および出力MIX部8の構成を図
14を参照して説明する。入力MIX部6には、加算回
路5の出力信号が供給されるとともに、非線形演算部1
01および線形演算部102から各信号qi,S1,
S2,SL,vおよびSRPが供給される。これらの信号
は、各々係数MIXD1〜MIXD7が乗算された後に合計され、
その結果がピッチチェンジャー7に供給される。ピッチ
チェンジャー7においては、入力MIX部6の出力信号
にピッチ変動が付与され(詳細は後述する)、その結果
が出力MIX部8に供給される。
【0039】出力MIX部8においては、ピッチチェン
ジャー7の出力信号、非線形演算部101および線形演
算部102から供給された各信号qi,S1,S2,SL,
vおよびSRP、および加算回路5の出力信号に対して、
それぞれ係数MIXE0〜MIXE7が乗算される。そして、係数
の乗算された各信号は合計され、共鳴系107に供給さ
れる。
ジャー7の出力信号、非線形演算部101および線形演
算部102から供給された各信号qi,S1,S2,SL,
vおよびSRP、および加算回路5の出力信号に対して、
それぞれ係数MIXE0〜MIXE7が乗算される。そして、係数
の乗算された各信号は合計され、共鳴系107に供給さ
れる。
【0040】A−6.ピッチチェンジャー7の構成 次に、ピッチチェンジャー7の構成を図15、16を参
照して説明する。図において、50はLPFであり、入
力MIX部6の出力信号が供給されると、この信号から
高周波成分を除去して出力する。51はメモリ等から成
る遅延回路であり、LPF50の出力信号(以下、被ピ
ッチチェンジ信号という)が順次記憶される。すなわ
ち、被ピッチチェンジ信号が遅延回路51に書込まれる
際の書込みアドレスは、初期状態においては遅延回路5
1の最終アドレスであり、サンプリング周期毎に該書込
みアドレスが「1」番地づつデクリメントされる。そし
て、書込みアドレスが遅延回路51の先頭アドレスに達
すると、次のサンプリング時刻において書込みアドレス
が再び最終アドレスに設定され、以下、同様の動作が繰
返えされる。
照して説明する。図において、50はLPFであり、入
力MIX部6の出力信号が供給されると、この信号から
高周波成分を除去して出力する。51はメモリ等から成
る遅延回路であり、LPF50の出力信号(以下、被ピ
ッチチェンジ信号という)が順次記憶される。すなわ
ち、被ピッチチェンジ信号が遅延回路51に書込まれる
際の書込みアドレスは、初期状態においては遅延回路5
1の最終アドレスであり、サンプリング周期毎に該書込
みアドレスが「1」番地づつデクリメントされる。そし
て、書込みアドレスが遅延回路51の先頭アドレスに達
すると、次のサンプリング時刻において書込みアドレス
が再び最終アドレスに設定され、以下、同様の動作が繰
返えされる。
【0041】ここで、ピッチチェンジャー7の動作原理
を簡単に説明しておく。まず、上述したように、遅延回
路51に対してLPF50の出力信号が順次書込まれる
から、書込まれた被ピッチチェンジ信号を読み出すこと
によって、被ピッチチェンジ信号が再生される。ここ
で、遅延回路51を読み出す際の読出しアドレスを絶対
リードアドレスポインタixによって与え、サンプリン
グ周期毎に絶対リードアドレスポインタixを「1」番
地づつデクリメントしたならば、被ピッチチェンジ信号
は変形されることなく読み出される。
を簡単に説明しておく。まず、上述したように、遅延回
路51に対してLPF50の出力信号が順次書込まれる
から、書込まれた被ピッチチェンジ信号を読み出すこと
によって、被ピッチチェンジ信号が再生される。ここ
で、遅延回路51を読み出す際の読出しアドレスを絶対
リードアドレスポインタixによって与え、サンプリン
グ周期毎に絶対リードアドレスポインタixを「1」番
地づつデクリメントしたならば、被ピッチチェンジ信号
は変形されることなく読み出される。
【0042】一方、絶対リードアドレスポインタixの
デクリメント量を「1」以外の値に設定すると、被ピッ
チチェンジ信号に対してピッチ変動を施すことが可能で
ある。例えば、デクリメント量を「2」にしたならば、
読み出された被ピッチチェンジ信号は2倍のピッチを有
する信号、すなわち1オクターブ高い信号に変換され
る。また、デクリメント量を「0.5」にしておき、デ
クリメントされた値(整数部ix+小数部rx)の小数
部rxを四捨五入し、その結果を絶対リードアドレスポ
インタixとして遅延回路51に供給すると、被ピッチ
チェンジ信号は1オクターブ低い信号に変換される。
デクリメント量を「1」以外の値に設定すると、被ピッ
チチェンジ信号に対してピッチ変動を施すことが可能で
ある。例えば、デクリメント量を「2」にしたならば、
読み出された被ピッチチェンジ信号は2倍のピッチを有
する信号、すなわち1オクターブ高い信号に変換され
る。また、デクリメント量を「0.5」にしておき、デ
クリメントされた値(整数部ix+小数部rx)の小数
部rxを四捨五入し、その結果を絶対リードアドレスポ
インタixとして遅延回路51に供給すると、被ピッチ
チェンジ信号は1オクターブ低い信号に変換される。
【0043】ところで、単に上述した原理に基づいてピ
ッチチェンジャー7を構成すると、種々の不具合が生ず
る。まず、被ピッチチェンジ信号の書込みアドレスのデ
クリメント量と絶対リードアドレスポインタixのデク
リメント量とが相違するため、一方が他方に追い付く場
合がある。この場合、遅延回路51から読み出された被
ピッチチェンジ信号の位相がずれ、楽音に悪影響を及ぼ
す。また、絶対リードアドレスポインタが小数部を含む
場合、単に四捨五入によって小数部を除去すると、読み
出された被ピッチチェンジ信号の忠実度が低下する問題
がある。
ッチチェンジャー7を構成すると、種々の不具合が生ず
る。まず、被ピッチチェンジ信号の書込みアドレスのデ
クリメント量と絶対リードアドレスポインタixのデク
リメント量とが相違するため、一方が他方に追い付く場
合がある。この場合、遅延回路51から読み出された被
ピッチチェンジ信号の位相がずれ、楽音に悪影響を及ぼ
す。また、絶対リードアドレスポインタが小数部を含む
場合、単に四捨五入によって小数部を除去すると、読み
出された被ピッチチェンジ信号の忠実度が低下する問題
がある。
【0044】従って、本実施例におけるピッチチェンジ
ャー7にあっては、かかる問題に対して、以下の解決策
が採られている。すなわち、絶対リードアドレスポイン
タixとともに、他の絶対リードアドレスポインタiy
を求めて遅延回路51に供給し、両ポインタによって読
み出された信号にクロスフェードを施すことによって被
ピッチチェンジ信号の位相ずれに対処している。
ャー7にあっては、かかる問題に対して、以下の解決策
が採られている。すなわち、絶対リードアドレスポイン
タixとともに、他の絶対リードアドレスポインタiy
を求めて遅延回路51に供給し、両ポインタによって読
み出された信号にクロスフェードを施すことによって被
ピッチチェンジ信号の位相ずれに対処している。
【0045】また、両アドレスポインタix,iyが小
数部rx,ryを含む場合には、ix+rxおよびiy
+ryの前後のアドレスix,ix+1,iyおよびi
y+1を読出し、小数部rx,ryによって補間演算を
行うことによって、忠実度の低下に対処している。以上
がピッチチェンジャー7の概要であり、その詳細を以下
説明する。
数部rx,ryを含む場合には、ix+rxおよびiy
+ryの前後のアドレスix,ix+1,iyおよびi
y+1を読出し、小数部rx,ryによって補間演算を
行うことによって、忠実度の低下に対処している。以上
がピッチチェンジャー7の概要であり、その詳細を以下
説明する。
【0046】図において52は乗算器であり、ピッチの
変動量を決定するためのピッチパラメータPITC1が制御
部106から供給されると、これに所定の係数を乗算
し、インクリメント値PIC1Iとして出力する。次に、5
3は「16」ビットのカウンタであり、インクリメント
値PIC1Iをサンプリング周期毎にカウントし、その結果
を計数値ct10Tとして出力する。
変動量を決定するためのピッチパラメータPITC1が制御
部106から供給されると、これに所定の係数を乗算
し、インクリメント値PIC1Iとして出力する。次に、5
3は「16」ビットのカウンタであり、インクリメント
値PIC1Iをサンプリング周期毎にカウントし、その結果
を計数値ct10Tとして出力する。
【0047】すなわち、計数値ct10Tの初期値は16進
表記で「0000H」であり、サンプリング周期毎に値
PIC1Iづつインクリメントされる。そして、計数値ct10T
が16進表記で「FFFFH」を超えると、オーバーフ
ローした桁は廃棄され、計数動作が継続される。なお、
以下の説明において、特にことわらない限り、数字の末
尾に「H」を付したものは16進表記であることとす
る。
表記で「0000H」であり、サンプリング周期毎に値
PIC1Iづつインクリメントされる。そして、計数値ct10T
が16進表記で「FFFFH」を超えると、オーバーフ
ローした桁は廃棄され、計数動作が継続される。なお、
以下の説明において、特にことわらない限り、数字の末
尾に「H」を付したものは16進表記であることとす
る。
【0048】ここで、時刻tを横軸とし、計数値ct10T
を縦軸とするグラフを作成すると、計数値ct10Tの波形
は、図16(a)に示すような鋸波状になる。また、計数
値ct10Tを「1」の補数表現によって表現された16進
数であると考えると、計数値ct10Tは「−8000H」
から「7FFFH」に至るまで漸次インクリメントさ
れ、「7FFFH」を超えると「−8000H」に戻る
値であると考えることができる。
を縦軸とするグラフを作成すると、計数値ct10Tの波形
は、図16(a)に示すような鋸波状になる。また、計数
値ct10Tを「1」の補数表現によって表現された16進
数であると考えると、計数値ct10Tは「−8000H」
から「7FFFH」に至るまで漸次インクリメントさ
れ、「7FFFH」を超えると「−8000H」に戻る
値であると考えることができる。
【0049】次に、計数値ct10Tは、乗算器55を介し
て「1/2」が乗算され、さらに加算器57を介して
「4000H」が加算される。この結果、加算器57の
出力信号wp10Tは、図16(b)に示すような値に設定さ
れる。一方、計数値ct10Tは、加算器54において「8
000H」が加算され、加算結果が計数値ct11Tとして
出力される。この結果、計数値ct11Tは、計数値ct10Tに
対して半周期進んだ信号になる。
て「1/2」が乗算され、さらに加算器57を介して
「4000H」が加算される。この結果、加算器57の
出力信号wp10Tは、図16(b)に示すような値に設定さ
れる。一方、計数値ct10Tは、加算器54において「8
000H」が加算され、加算結果が計数値ct11Tとして
出力される。この結果、計数値ct11Tは、計数値ct10Tに
対して半周期進んだ信号になる。
【0050】計数値ct11Tは、計数値ct10Tと同様に、乗
算器56を介して「1/2」が乗算され、加算器58を
介して「4000H」が加算される。従って、加算器5
8から出力される信号wp11Tは、図16(c)に示すよう
に、波形は出力信号wp10Tと同形であり、位相が180
°進んだ信号になる。
算器56を介して「1/2」が乗算され、加算器58を
介して「4000H」が加算される。従って、加算器5
8から出力される信号wp11Tは、図16(c)に示すよう
に、波形は出力信号wp10Tと同形であり、位相が180
°進んだ信号になる。
【0051】次に、出力信号wp10T, wp11Tは、それぞれ
乗算器59,60を介して係数WPAP1が乗算され、乗算
結果が相対リードアドレスポインタixs,iysとし
て出力される。ここで、係数WPAP1は、負の値であって
もよく、小数部を有してもよい。すなわち、加算器5
7,58の出力信号wp10T, wp11Tは整数値で表現される
が、相対リードアドレスポインタixs,iysは20
ビットの固定小数点表現、すなわち整数部10ビットお
よび小数部10ビットで表現される。
乗算器59,60を介して係数WPAP1が乗算され、乗算
結果が相対リードアドレスポインタixs,iysとし
て出力される。ここで、係数WPAP1は、負の値であって
もよく、小数部を有してもよい。すなわち、加算器5
7,58の出力信号wp10T, wp11Tは整数値で表現される
が、相対リードアドレスポインタixs,iysは20
ビットの固定小数点表現、すなわち整数部10ビットお
よび小数部10ビットで表現される。
【0052】次に、63は10ビットのカウンタであ
り、サンプリング周期毎に値「−1」が計数され、計数
結果が加算器61,62に供給される。そして、この計
数結果と相対リードアドレスポインタixs,iysが
加算されることにより、絶対リードアドレスポインタi
x,iyおよびこれらの小数部rx,ryが出力され
る。
り、サンプリング周期毎に値「−1」が計数され、計数
結果が加算器61,62に供給される。そして、この計
数結果と相対リードアドレスポインタixs,iysが
加算されることにより、絶対リードアドレスポインタi
x,iyおよびこれらの小数部rx,ryが出力され
る。
【0053】両アドレスポインタix,iyが遅延回路
51に供給されると、遅延回路51におけるアドレスi
x,ix+1,iyおよびiy+1に格納されたデータ
D(ix),D(ix+1),D(iy)およびD(i
y+1)が読み出され、それぞれ乗算器70〜73に供
給される。乗算器70〜73にあっては、供給されたデ
ータに対して、それぞれ補間計数1−rx,rx,1−
ryおよびryが乗算される。そして、乗算器70,7
1の出力信号は加算器74において加算され、加算結果
がピッチチェンジ信号Xとして出力される。同様に、乗
算器72,73の出力信号は加算器75において加算さ
れ、加算結果がピッチチェンジ信号Yとして出力され
る。すなわち、ピッチチェンジ信号X,Yは、次式(A
2),(A3)によって示される値になる。
51に供給されると、遅延回路51におけるアドレスi
x,ix+1,iyおよびiy+1に格納されたデータ
D(ix),D(ix+1),D(iy)およびD(i
y+1)が読み出され、それぞれ乗算器70〜73に供
給される。乗算器70〜73にあっては、供給されたデ
ータに対して、それぞれ補間計数1−rx,rx,1−
ryおよびryが乗算される。そして、乗算器70,7
1の出力信号は加算器74において加算され、加算結果
がピッチチェンジ信号Xとして出力される。同様に、乗
算器72,73の出力信号は加算器75において加算さ
れ、加算結果がピッチチェンジ信号Yとして出力され
る。すなわち、ピッチチェンジ信号X,Yは、次式(A
2),(A3)によって示される値になる。
【0054】 X=(1−rx)・D(ix)+rx・D(ix+1) ……(A2) Y=(1−ry)・D(iy)+ry・D(iy+1) ……(A3)
【0055】一方、加算器54から出力された計数値ct
11Tは、絶対値変換回路76に供給され、計数値ct11Tの
絶対値env10Tが出力される。従って、絶対値env10Tの波
形は図16(d)に示すようになる。次に、77はレベル
シフト回路であり、絶対値env10Tからシフト値EVOF1が
減算され、減算結果が値ev10Tとして出力される。但
し、減算結果が「0」未満の値である場合には、値ev10
Tは「0」に設定される。従って、値ev10Tの波形は、図
16(e)に示すようになる。
11Tは、絶対値変換回路76に供給され、計数値ct11Tの
絶対値env10Tが出力される。従って、絶対値env10Tの波
形は図16(d)に示すようになる。次に、77はレベル
シフト回路であり、絶対値env10Tからシフト値EVOF1が
減算され、減算結果が値ev10Tとして出力される。但
し、減算結果が「0」未満の値である場合には、値ev10
Tは「0」に設定される。従って、値ev10Tの波形は、図
16(e)に示すようになる。
【0056】次に、78は乗算器であり、値ev10Tに所
定の係数EVAP1が乗算され、乗算結果がクロスフェード
係数evxとして出力される。但し、乗算結果にオーバー
フローが生じた場合には、クロスフェード係数evxに
は、最高値たる「7FFFH」が設定される。従って、
クロスフェード係数evxは、図16(f)に示すように、
台形波状の波形を有する。次に、79は減算器であり、
「7FFFH」からクロスフェード係数evxが減算さ
れ、減算結果がクロスフェード係数evyとして出力され
る。従って、クロスフェード係数evyの波形は、図16
(g)に示すようになる。
定の係数EVAP1が乗算され、乗算結果がクロスフェード
係数evxとして出力される。但し、乗算結果にオーバー
フローが生じた場合には、クロスフェード係数evxに
は、最高値たる「7FFFH」が設定される。従って、
クロスフェード係数evxは、図16(f)に示すように、
台形波状の波形を有する。次に、79は減算器であり、
「7FFFH」からクロスフェード係数evxが減算さ
れ、減算結果がクロスフェード係数evyとして出力され
る。従って、クロスフェード係数evyの波形は、図16
(g)に示すようになる。
【0057】両クロスフェード係数evx, evyは、それぞ
れ乗算器80,81に供給され、ピッチチェンジ信号
X,Yと乗算される。そして、これらの乗算結果は加算
器82において加算され、信号opc1Tとして出力され
る。すなわち、図16(f),(g)を比較して明らかなよ
うに、ピッチチェンジ信号X,Yにクロスフェードが付
与されることが判る。信号opc1Tは、LPF83を介し
て高周波成分が除去された後、出力MIX部8(図14
参照)に供給される。
れ乗算器80,81に供給され、ピッチチェンジ信号
X,Yと乗算される。そして、これらの乗算結果は加算
器82において加算され、信号opc1Tとして出力され
る。すなわち、図16(f),(g)を比較して明らかなよ
うに、ピッチチェンジ信号X,Yにクロスフェードが付
与されることが判る。信号opc1Tは、LPF83を介し
て高周波成分が除去された後、出力MIX部8(図14
参照)に供給される。
【0058】B.実施例の動作 次に、図1を参照して本実施例の動作を説明する。ま
ず、非線形演算部101に吹奏圧信号preおよびアンブ
シュア信号embを供給すると、これに基づいて進行波圧
力信号q0が発生し、線形演算部102に供給される。
線形演算部102においては、この進行波圧力信号q0
が遅延・減衰されつつ伝搬され、反射波圧力信号qiと
して非線形演算部101に帰還される。このように、非
線形演算部101と線形演算部102との間で相互に信
号がやりとりされることにより、管楽器における圧力進
行波/反射波の伝搬がシミュレートされる。
ず、非線形演算部101に吹奏圧信号preおよびアンブ
シュア信号embを供給すると、これに基づいて進行波圧
力信号q0が発生し、線形演算部102に供給される。
線形演算部102においては、この進行波圧力信号q0
が遅延・減衰されつつ伝搬され、反射波圧力信号qiと
して非線形演算部101に帰還される。このように、非
線形演算部101と線形演算部102との間で相互に信
号がやりとりされることにより、管楽器における圧力進
行波/反射波の伝搬がシミュレートされる。
【0059】次に、非線形演算部101および線形演算
部102から各信号qi,S1,S2,SL,vおよびSRPが
抽出され、音作りエフェクト装置108に供給される。
音作りエフェクト装置108においては、供給された各
信号に基づいてキャリア信号と変調信号とが合成され、
変調信号によってキャリア信号がFM変調およびAM変
調される。さらに、キャリアMIX部1の出力信号とA
M変調部4における出力信号は加算回路5において加算
され、この加算結果が入力MIX部6を介してピッチチ
ェンジャー7に供給される。そして、加算回路5の加算
結果と、ピッチチェンジの施されたピッチチェンジャー
7の出力信号とは出力MIX部8において合成され、そ
の結果が共鳴系107,DAC103を介して楽音信号
として出力される。
部102から各信号qi,S1,S2,SL,vおよびSRPが
抽出され、音作りエフェクト装置108に供給される。
音作りエフェクト装置108においては、供給された各
信号に基づいてキャリア信号と変調信号とが合成され、
変調信号によってキャリア信号がFM変調およびAM変
調される。さらに、キャリアMIX部1の出力信号とA
M変調部4における出力信号は加算回路5において加算
され、この加算結果が入力MIX部6を介してピッチチ
ェンジャー7に供給される。そして、加算回路5の加算
結果と、ピッチチェンジの施されたピッチチェンジャー
7の出力信号とは出力MIX部8において合成され、そ
の結果が共鳴系107,DAC103を介して楽音信号
として出力される。
【0060】一方、操作子105においては、演奏者に
よって鍵盤および各種の操作子が操作され、この操作情
報がMIDI信号として制御部106に供給される。制
御部106においては、供給された操作情報に基づいて
各種の制御信号が出力され、音作りエフェクト装置10
8における各種のパラメータが設定される。このよう
に、本実施例にあっては、進行波圧力信号q0および反
射波圧力信号qiが伝搬されるループの外に音作りエフ
ェクト装置108が設けられ、ここで音作りが行われ
る。従って、パラメータを任意に変動させた場合におい
ても、発振の停止あるいはピッチのずれ等の不具合を防
止することが可能である。
よって鍵盤および各種の操作子が操作され、この操作情
報がMIDI信号として制御部106に供給される。制
御部106においては、供給された操作情報に基づいて
各種の制御信号が出力され、音作りエフェクト装置10
8における各種のパラメータが設定される。このよう
に、本実施例にあっては、進行波圧力信号q0および反
射波圧力信号qiが伝搬されるループの外に音作りエフ
ェクト装置108が設けられ、ここで音作りが行われ
る。従って、パラメータを任意に変動させた場合におい
ても、発振の停止あるいはピッチのずれ等の不具合を防
止することが可能である。
【0061】また、本実施例においては、例えばFM変
調の深さを指定する変数C_DEPTH、AM変調の深さを指
定する変数P_DEPTH等のパラメータを用いて音作りを行
うことができるから、どのパラメータをどのように動か
すと楽音がどのように変化するのか対応関係が把握し易
く、所望の音作りを容易に行うことができる。さらに、
本実施例においては、非線形演算部101および線形演
算部102を具備するから、物理モデル音源ならではの
特色、例えば吹奏圧信号preあるいはアンブシュア信号e
mb等によって楽音を制御できるような特色も有する。
調の深さを指定する変数C_DEPTH、AM変調の深さを指
定する変数P_DEPTH等のパラメータを用いて音作りを行
うことができるから、どのパラメータをどのように動か
すと楽音がどのように変化するのか対応関係が把握し易
く、所望の音作りを容易に行うことができる。さらに、
本実施例においては、非線形演算部101および線形演
算部102を具備するから、物理モデル音源ならではの
特色、例えば吹奏圧信号preあるいはアンブシュア信号e
mb等によって楽音を制御できるような特色も有する。
【0062】ここで、音作りエフェクト装置108にお
ける各部の係数の設定について説明しておく。上述した
ように、音作りエフェクト装置108においては、非線
形演算部101から供給された各信号SL,vおよびS
RPと、線形演算部102から供給されたqi,S1および
S2とが適宜混合された後に使用される。この非線形演
算部101から供給される信号は、自然管楽器のリード
部の挙動をシミュレートした信号であるため、硬い音色
を有する。一方、線形演算部102から供給される信号
は、管楽器の管体部をシミュレートした信号であるか
ら、柔らかい音色を有する。従って、キャリアMIX部
1あるいは出力MIX部8等において、これら信号の混
合比率を適宜設定することにより、音色の硬さを調節す
ることができる。
ける各部の係数の設定について説明しておく。上述した
ように、音作りエフェクト装置108においては、非線
形演算部101から供給された各信号SL,vおよびS
RPと、線形演算部102から供給されたqi,S1および
S2とが適宜混合された後に使用される。この非線形演
算部101から供給される信号は、自然管楽器のリード
部の挙動をシミュレートした信号であるため、硬い音色
を有する。一方、線形演算部102から供給される信号
は、管楽器の管体部をシミュレートした信号であるか
ら、柔らかい音色を有する。従って、キャリアMIX部
1あるいは出力MIX部8等において、これら信号の混
合比率を適宜設定することにより、音色の硬さを調節す
ることができる。
【0063】また、図14の入力MIX部6において
は、各係数MIXD1〜MIXD7を適宜設定することよってピッ
チチェンジャー7に供給する被ピッチチェンジ信号の混
合比率を設定することが可能である。ここで、本発明者
の実験によれば、被ピッチチェンジ信号は、非線形演算
部101から供給される信号あるいは線形演算部102
から供給される信号のうち、何れか一方のみを選択する
と好適であることが判明した。例えば、線形演算部10
2を選択する場合には、係数MIXD1〜MIXD3を「0」に設
定し係数MIXD4〜MIXD6を「0」以外の値に設定すると良
い。一方、非線形演算部101を選択する場合には、係
数MIXD1〜MIXD3を「0」以外の値に設定し係数MIXD4〜M
IXD6を「0」に設定すると良い。
は、各係数MIXD1〜MIXD7を適宜設定することよってピッ
チチェンジャー7に供給する被ピッチチェンジ信号の混
合比率を設定することが可能である。ここで、本発明者
の実験によれば、被ピッチチェンジ信号は、非線形演算
部101から供給される信号あるいは線形演算部102
から供給される信号のうち、何れか一方のみを選択する
と好適であることが判明した。例えば、線形演算部10
2を選択する場合には、係数MIXD1〜MIXD3を「0」に設
定し係数MIXD4〜MIXD6を「0」以外の値に設定すると良
い。一方、非線形演算部101を選択する場合には、係
数MIXD1〜MIXD3を「0」以外の値に設定し係数MIXD4〜M
IXD6を「0」に設定すると良い。
【0064】このような設定方法を採用することによ
り、自然楽器に近い好適な合成音が得られた。一方、上
記以外の選択、例えば係数MIXD1とMIXD4を「0」以外の
値に設定し他の係数を「0」に設定するような選択を行
った場合、本発明者の実験した限りにおいては好適な結
果は得られなかった。この現象が生ずる理由は、現在解
明されている自然管楽器の発音理論では説明困難であ
り、今後の理論的解明が待たれる。
り、自然楽器に近い好適な合成音が得られた。一方、上
記以外の選択、例えば係数MIXD1とMIXD4を「0」以外の
値に設定し他の係数を「0」に設定するような選択を行
った場合、本発明者の実験した限りにおいては好適な結
果は得られなかった。この現象が生ずる理由は、現在解
明されている自然管楽器の発音理論では説明困難であ
り、今後の理論的解明が待たれる。
【0065】C.実施態様 なお、本発明の実施態様としては、例えば以下のような
ものが考えられる。実施態様1 前記楽音修飾手段は、前記第1の信号を前記線形演算手
段または前記非線形演算手段のうち一方から抽出された
信号によって生成するとともに、前記第2の信号を前記
線形演算手段または前記非線形演算手段のうち他方から
抽出された信号によって生成することを特徴とする請求
項1に記載の楽音合成装置。
ものが考えられる。実施態様1 前記楽音修飾手段は、前記第1の信号を前記線形演算手
段または前記非線形演算手段のうち一方から抽出された
信号によって生成するとともに、前記第2の信号を前記
線形演算手段または前記非線形演算手段のうち他方から
抽出された信号によって生成することを特徴とする請求
項1に記載の楽音合成装置。
【発明の効果】以上説明したように、この発明の楽音合
成装置によれば、線形演算手段または非線形演算手段か
ら抽出された信号に基づいて第1の信号と第2の信号と
を生成し、第2の信号にピッチ変動を施した後に前記第
1の信号を加算し、この加算結果を楽音信号として出力
するから、進行波信号に全く影響を与えることなく、楽
音信号を形成することができる。従って、非線形演算手
段および線形演算手段間の発振の停止あるいはピッチの
変動等の不具合が未然に防止され、自由かつ容易に音作
りを行うことができる。
成装置によれば、線形演算手段または非線形演算手段か
ら抽出された信号に基づいて第1の信号と第2の信号と
を生成し、第2の信号にピッチ変動を施した後に前記第
1の信号を加算し、この加算結果を楽音信号として出力
するから、進行波信号に全く影響を与えることなく、楽
音信号を形成することができる。従って、非線形演算手
段および線形演算手段間の発振の停止あるいはピッチの
変動等の不具合が未然に防止され、自由かつ容易に音作
りを行うことができる。
【図1】 一実施例の電子楽器の構成を示すブロック図
である。
である。
【図2】 音作りエフェクト装置108のブロック図で
ある。
ある。
【図3】 キャリアMIX部1のブロック図である。
【図4】 FM変調部3のブロック図である。
【図5】 FM変調部3の動作説明図である。
【図6】 AM変調部4のブロック図である。
【図7】 従来の物理モデル音源のブロック図である。
【図8】 線形演算部102のブロック図である。
【図9】 非線形演算部101のブロック図である。
【図10】 DAC103のアナログ出力信号を示す図
である。
である。
【図11】 開口面積信号SLを示す図である。
【図12】 空気速度信号vを示す図である。
【図13】 びびり信号SRPを示す図である。
【図14】 入力MIX部6および出力MIX部8のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図15】 ピッチチェンジャー7のブロック図であ
る。
る。
【図16】 ピッチチェンジャー7の各部の波形図であ
る。
る。
101 非線形演算部(非線形演算手段) 102 線形演算部(線形演算手段) 108 音作りエフェクト装置(楽音修飾手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 進行波信号が入力されると、この進行波
信号を適宜伝搬および遅延させて出力する線形演算手段
と、 楽音制御情報に基づいて前記線形演算手段の出力信号を
変化させ前記進行波信号として出力する非線形演算手段
と、 前記線形演算手段または前記非線形演算手段において発
生する複数の信号を抽出し、抽出した信号から第1の信
号と第2の信号とを生成し、この第2の信号にピッチ変
動を施した後に前記第1の信号を加算し、この加算結果
を楽音信号として出力する楽音修飾手段とを具備するこ
とを特徴とする楽音合成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4237471A JP2730420B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 楽音合成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4237471A JP2730420B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 楽音合成装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0683364A true JPH0683364A (ja) | 1994-03-25 |
| JP2730420B2 JP2730420B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=17015826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4237471A Expired - Fee Related JP2730420B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 楽音合成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2730420B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9850087B2 (en) | 2015-01-09 | 2017-12-26 | Konica Minolta, Inc. | Sheet processing apparatus and image forming system |
| US10142519B2 (en) | 2014-11-21 | 2018-11-27 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus and method for correcting read signal |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02125297A (ja) * | 1988-11-04 | 1990-05-14 | Sony Corp | デジタル音声信号発生装置 |
| JPH03241398A (ja) * | 1990-02-20 | 1991-10-28 | Yamaha Corp | 楽音合成装置 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP4237471A patent/JP2730420B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02125297A (ja) * | 1988-11-04 | 1990-05-14 | Sony Corp | デジタル音声信号発生装置 |
| JPH03241398A (ja) * | 1990-02-20 | 1991-10-28 | Yamaha Corp | 楽音合成装置 |
Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
| US10142519B2 (en) | 2014-11-21 | 2018-11-27 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus and method for correcting read signal |
| US9850087B2 (en) | 2015-01-09 | 2017-12-26 | Konica Minolta, Inc. | Sheet processing apparatus and image forming system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2730420B2 (ja) | 1998-03-25 |
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