JPH0684655A - 高周波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用誘導電気機器 - Google Patents
高周波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用誘導電気機器Info
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- JPH0684655A JPH0684655A JP23328692A JP23328692A JPH0684655A JP H0684655 A JPH0684655 A JP H0684655A JP 23328692 A JP23328692 A JP 23328692A JP 23328692 A JP23328692 A JP 23328692A JP H0684655 A JPH0684655 A JP H0684655A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低損失,高角形ヒステリシス特性を得るため
の焼鈍時間を大幅に短縮し、しかも動作磁束密度△Bが
高く設定できて機器の小形,軽量化を図る。 【構成】 非晶質磁性薄帯11を巻回してなる巻鉄心1
3は、その層間に、この薄帯11の板幅より狭い絶縁物
12を介在させて焼鈍してなり、使用時には絶縁油中に
配置し層間に絶縁油を浸透させる。巻鉄心13は、非晶
質磁性薄帯とこの薄帯の板幅より狭いテープ幅の耐熱絶
縁物フィルムを重ねて巻回した後、所定の温度に加熱し
て焼鈍したもの、あるいは非晶質磁性薄帯にこの薄帯の
板幅より狭い耐熱絶縁物を付着させて巻回した後、所定
の温度に加熱して焼鈍したものを用いることができる。
の焼鈍時間を大幅に短縮し、しかも動作磁束密度△Bが
高く設定できて機器の小形,軽量化を図る。 【構成】 非晶質磁性薄帯11を巻回してなる巻鉄心1
3は、その層間に、この薄帯11の板幅より狭い絶縁物
12を介在させて焼鈍してなり、使用時には絶縁油中に
配置し層間に絶縁油を浸透させる。巻鉄心13は、非晶
質磁性薄帯とこの薄帯の板幅より狭いテープ幅の耐熱絶
縁物フィルムを重ねて巻回した後、所定の温度に加熱し
て焼鈍したもの、あるいは非晶質磁性薄帯にこの薄帯の
板幅より狭い耐熱絶縁物を付着させて巻回した後、所定
の温度に加熱して焼鈍したものを用いることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波領域で使用する非
晶質磁性薄帯からなる巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周
波用誘導電気機器に関する。
晶質磁性薄帯からなる巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周
波用誘導電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、変圧器などの誘導電気機器に用い
られる鉄心材料として、従来からのけい素鋼板,パーマ
ロイ,フェライトなどに代わり、優れた磁気特性を有す
る非晶質磁性薄帯を使用することが検討されている。特
に高周波で動作させる誘導電気機器などでは、非晶質磁
性薄帯の特徴であるテープ状の薄帯が容易に製造できる
こと、固有抵抗が大きいなどにより、高周波鉄損が小さ
くなるため、この分野における用途が増加している。
られる鉄心材料として、従来からのけい素鋼板,パーマ
ロイ,フェライトなどに代わり、優れた磁気特性を有す
る非晶質磁性薄帯を使用することが検討されている。特
に高周波で動作させる誘導電気機器などでは、非晶質磁
性薄帯の特徴であるテープ状の薄帯が容易に製造できる
こと、固有抵抗が大きいなどにより、高周波鉄損が小さ
くなるため、この分野における用途が増加している。
【0003】しかしながら、非晶質磁性薄帯は一般に絶
縁コーティングが施こされていないために、周波数が1
0kHz以上の変圧器鉄心等では鉄心層間の絶縁抵抗が
影響し、高周波におけるうず電流損の増大が問題となる
ことがある。特に高出力,高電圧パルス発生用可飽和リ
アクトルのようにさらに高周波,高電圧のもとで動作さ
れるものでは巻線1ターンの電圧が高くなるために鉄心
層間の絶縁抵抗が低いと絶縁破壊等により巻鉄心に局部
加熱を生じることがある。
縁コーティングが施こされていないために、周波数が1
0kHz以上の変圧器鉄心等では鉄心層間の絶縁抵抗が
影響し、高周波におけるうず電流損の増大が問題となる
ことがある。特に高出力,高電圧パルス発生用可飽和リ
アクトルのようにさらに高周波,高電圧のもとで動作さ
れるものでは巻線1ターンの電圧が高くなるために鉄心
層間の絶縁抵抗が低いと絶縁破壊等により巻鉄心に局部
加熱を生じることがある。
【0004】また大きな動作磁束密度△Bをとるために
は、低損失,高角形ヒステリシス特性と併せて鉄心の温
度上昇を低減できる鉄心構成が望まれる。この高周波パ
ルス電源装置に用いられる可飽和リアクトル鉄心のうず
電流損の増大を防止する方法としては、特開昭63−6
822号公報に示されているように非晶質磁性薄帯とこ
の薄帯の板幅と同等もしくはそれ以上のテープ幅の耐熱
絶縁フィルムを重ねて巻回した後に焼鈍した巻鉄心を用
いることが検討されている。
は、低損失,高角形ヒステリシス特性と併せて鉄心の温
度上昇を低減できる鉄心構成が望まれる。この高周波パ
ルス電源装置に用いられる可飽和リアクトル鉄心のうず
電流損の増大を防止する方法としては、特開昭63−6
822号公報に示されているように非晶質磁性薄帯とこ
の薄帯の板幅と同等もしくはそれ以上のテープ幅の耐熱
絶縁フィルムを重ねて巻回した後に焼鈍した巻鉄心を用
いることが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな非晶質磁性薄帯とこの薄帯の板幅より広幅の耐熱絶
縁フィルムを重ねて巻回した後焼鈍した巻鉄心では層間
絶縁不良によるうず電流損の増大は防止できるが、巻鉄
心の端部表面部分に耐熱絶縁フィルムが突出しているた
め焼鈍時の熱伝導が悪く、昇温時間が大幅に増大する欠
点がある。また機器使用時にも巻鉄心表面での冷却効率
が悪くなり、巻鉄心の温度上昇が非常に高くなる欠点が
ある。このため使用に際しては動作磁束密度を低減して
発生損失を少なくする必要があり、このため巻鉄心が大
形になり、パルス電源装置自体も大形化する問題点があ
った。
うな非晶質磁性薄帯とこの薄帯の板幅より広幅の耐熱絶
縁フィルムを重ねて巻回した後焼鈍した巻鉄心では層間
絶縁不良によるうず電流損の増大は防止できるが、巻鉄
心の端部表面部分に耐熱絶縁フィルムが突出しているた
め焼鈍時の熱伝導が悪く、昇温時間が大幅に増大する欠
点がある。また機器使用時にも巻鉄心表面での冷却効率
が悪くなり、巻鉄心の温度上昇が非常に高くなる欠点が
ある。このため使用に際しては動作磁束密度を低減して
発生損失を少なくする必要があり、このため巻鉄心が大
形になり、パルス電源装置自体も大形化する問題点があ
った。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、低損失,高角形ヒステリシス特性を得
るための焼鈍時間を大幅に短縮することができ、しかも
動作磁束密度△Bが高く設定できて機器の小形,軽量化
が図れる高周波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用
誘導電気機器を得ることを目的とするものである。
なされたもので、低損失,高角形ヒステリシス特性を得
るための焼鈍時間を大幅に短縮することができ、しかも
動作磁束密度△Bが高く設定できて機器の小形,軽量化
が図れる高周波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用
誘導電気機器を得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波用巻鉄心
は、非晶質磁性薄帯を巻回し焼鈍してなる高周波用巻鉄
心において、巻鉄心は、非晶質磁性薄帯の層間に、この
薄帯の板幅より狭い絶縁物を介在させてなることを特徴
とする。
は、非晶質磁性薄帯を巻回し焼鈍してなる高周波用巻鉄
心において、巻鉄心は、非晶質磁性薄帯の層間に、この
薄帯の板幅より狭い絶縁物を介在させてなることを特徴
とする。
【0008】この場合巻鉄心は、非晶質磁性薄帯とこの
薄帯の板幅より狭いテープ幅の耐熱絶縁物フィルムを重
ねて巻回した後、所定の温度に加熱して焼鈍したもの、
あるいは、非晶質磁性薄帯にこの薄帯の板幅より狭い耐
熱絶縁物を付着させて巻回した後、所定の温度に加熱し
て焼鈍したものを用いることができる。また高周波用誘
導電気機器としては、上記の巻鉄心を絶縁油中に配置し
て用いてなることを特徴とする。
薄帯の板幅より狭いテープ幅の耐熱絶縁物フィルムを重
ねて巻回した後、所定の温度に加熱して焼鈍したもの、
あるいは、非晶質磁性薄帯にこの薄帯の板幅より狭い耐
熱絶縁物を付着させて巻回した後、所定の温度に加熱し
て焼鈍したものを用いることができる。また高周波用誘
導電気機器としては、上記の巻鉄心を絶縁油中に配置し
て用いてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成では、非晶質磁性薄帯は耐熱絶
縁物より幅が狭いので、巻鉄心端部表面から幅方向への
熱伝導が良好になり、焼鈍時における昇温時間を大幅に
短縮できる。また機器使用時にも巻鉄心表面からの放熱
が良くなるため、巻鉄心の温度上昇が低減でき、大きな
動作磁束密度△Bをとることができる。
縁物より幅が狭いので、巻鉄心端部表面から幅方向への
熱伝導が良好になり、焼鈍時における昇温時間を大幅に
短縮できる。また機器使用時にも巻鉄心表面からの放熱
が良くなるため、巻鉄心の温度上昇が低減でき、大きな
動作磁束密度△Bをとることができる。
【0010】なお、非晶質磁性薄帯の両端部は耐熱絶縁
物の幅が非晶質磁性薄帯より狭いため接触による層間絶
縁抵抗の低下が懸念されるが、上記のような巻鉄心を絶
縁油中で使用することにより非晶質磁性薄帯の両端部に
接触が生じたとしてもその接触部に絶縁油が浸透して絶
縁抵抗が向上し、機器使用時に特性の低下を生じること
はない。
物の幅が非晶質磁性薄帯より狭いため接触による層間絶
縁抵抗の低下が懸念されるが、上記のような巻鉄心を絶
縁油中で使用することにより非晶質磁性薄帯の両端部に
接触が生じたとしてもその接触部に絶縁油が浸透して絶
縁抵抗が向上し、機器使用時に特性の低下を生じること
はない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1乃至図
6を参照して説明する。図1及び図2において、巻鉄心
13は非晶質磁性薄帯11(METGLAS2605S
2:アライド社 商品名)と、この薄帯幅より狭いテー
プ幅の耐熱絶縁フィルム12(例えばユーピレックス
7.5S:宇部興産 商品名)とを重ねて巻回して構成
したものである。その後、この巻鉄心13は矩形1ター
ンカット形に成形した後、非晶質磁性薄帯11の製造時
における急冷残留歪みと巻回による歪みを除去し、低損
失で高角形ヒステリシス特性を得るために、焼鈍温度3
80℃,保持時間2Hr,印加磁界800A/mの条件
で窒素雰囲気中で焼鈍する。そして焼鈍後の巻鉄心13
は、図3に示すように巻線14を装着し、クランプ15
a,15bなどで締付けて絶縁油16とともにタンク1
7内に収納して高周波用変圧器を構成する。これにより
巻鉄心13は絶縁油15中に配置された状態で使用され
ることになる。
6を参照して説明する。図1及び図2において、巻鉄心
13は非晶質磁性薄帯11(METGLAS2605S
2:アライド社 商品名)と、この薄帯幅より狭いテー
プ幅の耐熱絶縁フィルム12(例えばユーピレックス
7.5S:宇部興産 商品名)とを重ねて巻回して構成
したものである。その後、この巻鉄心13は矩形1ター
ンカット形に成形した後、非晶質磁性薄帯11の製造時
における急冷残留歪みと巻回による歪みを除去し、低損
失で高角形ヒステリシス特性を得るために、焼鈍温度3
80℃,保持時間2Hr,印加磁界800A/mの条件
で窒素雰囲気中で焼鈍する。そして焼鈍後の巻鉄心13
は、図3に示すように巻線14を装着し、クランプ15
a,15bなどで締付けて絶縁油16とともにタンク1
7内に収納して高周波用変圧器を構成する。これにより
巻鉄心13は絶縁油15中に配置された状態で使用され
ることになる。
【0012】なお、本実施例では巻鉄心の焼鈍時に直流
磁界を印加しながら焼鈍したが、周波数が約5kHz以
上の高周波で使用する巻鉄心では磁界を印加しない方が
鉄損を低減できるため、無磁界の状態で焼鈍しても良
い。
磁界を印加しながら焼鈍したが、周波数が約5kHz以
上の高周波で使用する巻鉄心では磁界を印加しない方が
鉄損を低減できるため、無磁界の状態で焼鈍しても良
い。
【0013】図6に本発明の一実施例との比較のため、
従来例の巻鉄心3を示す。図6に示す巻鉄心3は非晶質
磁性薄帯1とこの薄帯幅以上のテープ幅の耐熱絶縁フィ
ルム2を重ねて巻回したもので、この巻鉄心3について
も本実施例と同様に焼鈍するものである。
従来例の巻鉄心3を示す。図6に示す巻鉄心3は非晶質
磁性薄帯1とこの薄帯幅以上のテープ幅の耐熱絶縁フィ
ルム2を重ねて巻回したもので、この巻鉄心3について
も本実施例と同様に焼鈍するものである。
【0014】焼鈍時における巻鉄心の温度上昇は、非晶
質磁性薄帯の層間に耐熱絶縁フィルムを挿入しているた
め積厚方向の熱伝導が非常に悪く、幅方向からの熱伝導
によらざるを得ない。ここで図6に示す従来の巻鉄心3
では耐熱フィルム2の方が非晶質磁性薄帯1の幅よりも
広いため巻鉄心3の端面全体がこの耐熱フィルム2で覆
われた状態となり、このため焼鈍時に非晶質磁性薄帯1
への熱伝導が非常に悪くなり、巻鉄心3を所定の焼鈍温
度の380℃まで上昇するために長時間を要することに
なる。これに対し、図1に示した本実施例の巻鉄心13
では非晶質磁性薄帯11の板幅の方が耐熱絶縁フィルム
12のフィルム幅より広いために巻鉄心13の端面部分
の非晶質磁性薄帯11が焼鈍炉の雰囲気に接した状態に
なり、巻鉄心幅方向からの熱伝導によって巻鉄心中心部
まで短時間で昇温できる。
質磁性薄帯の層間に耐熱絶縁フィルムを挿入しているた
め積厚方向の熱伝導が非常に悪く、幅方向からの熱伝導
によらざるを得ない。ここで図6に示す従来の巻鉄心3
では耐熱フィルム2の方が非晶質磁性薄帯1の幅よりも
広いため巻鉄心3の端面全体がこの耐熱フィルム2で覆
われた状態となり、このため焼鈍時に非晶質磁性薄帯1
への熱伝導が非常に悪くなり、巻鉄心3を所定の焼鈍温
度の380℃まで上昇するために長時間を要することに
なる。これに対し、図1に示した本実施例の巻鉄心13
では非晶質磁性薄帯11の板幅の方が耐熱絶縁フィルム
12のフィルム幅より広いために巻鉄心13の端面部分
の非晶質磁性薄帯11が焼鈍炉の雰囲気に接した状態に
なり、巻鉄心幅方向からの熱伝導によって巻鉄心中心部
まで短時間で昇温できる。
【0015】図4に従来例と本実施例の巻鉄心の焼鈍時
における昇温実験の結果を示す。実線で示した本実施例
による巻鉄心では、巻鉄心端部からの幅方向の熱伝導が
良好であるため、破線で示した従来例の巻鉄心に比較し
て、焼鈍温度の380℃に到達する時間と冷却に要する
時間が低減され、焼鈍所要時間が大幅に低減できている
ことがわかる。
における昇温実験の結果を示す。実線で示した本実施例
による巻鉄心では、巻鉄心端部からの幅方向の熱伝導が
良好であるため、破線で示した従来例の巻鉄心に比較し
て、焼鈍温度の380℃に到達する時間と冷却に要する
時間が低減され、焼鈍所要時間が大幅に低減できている
ことがわかる。
【0016】図5は同様に従来例と本実施例の巻鉄心を
高電圧パルス発生装置の可飽和リアクトの鉄心として使
用した際の絶縁油中での鉄心温度上昇を測定した実験結
果を示す。動作の条件としては、周波数200kHz,
動作磁束密度△B=2.60Tであり、この場合の鉄心
損失は本実施例及び従来例の巻鉄心ともほぼ250W/
cm3 で、繰り返し頻度が1Kpps(1000パルス/
秒)における全発熱量Wは1.03kWであった。
高電圧パルス発生装置の可飽和リアクトの鉄心として使
用した際の絶縁油中での鉄心温度上昇を測定した実験結
果を示す。動作の条件としては、周波数200kHz,
動作磁束密度△B=2.60Tであり、この場合の鉄心
損失は本実施例及び従来例の巻鉄心ともほぼ250W/
cm3 で、繰り返し頻度が1Kpps(1000パルス/
秒)における全発熱量Wは1.03kWであった。
【0017】巻鉄心の発生損失が両方ともに同じであっ
ても巻鉄心端部の冷却条件の相違によって巻鉄心の温度
上昇は異なる結果となる。すなわち実線で示した本実施
例では巻鉄心端部に非晶質磁性薄帯が突出し絶縁油に接
触しているため、従来例のような耐熱絶縁フィルムが巻
鉄心端面を覆っているものに比較して冷却効率が大幅に
向上するとともに温度上昇も低減できる。従って本実施
例においては動作磁束密度△Bを高く設定でき機器の小
形,軽量化を図ることができる。
ても巻鉄心端部の冷却条件の相違によって巻鉄心の温度
上昇は異なる結果となる。すなわち実線で示した本実施
例では巻鉄心端部に非晶質磁性薄帯が突出し絶縁油に接
触しているため、従来例のような耐熱絶縁フィルムが巻
鉄心端面を覆っているものに比較して冷却効率が大幅に
向上するとともに温度上昇も低減できる。従って本実施
例においては動作磁束密度△Bを高く設定でき機器の小
形,軽量化を図ることができる。
【0018】なお、本実施例の巻鉄心13では非晶質磁
性薄帯11の両端部は重ね巻される耐熱フィルムのテー
プ幅より広いため、層間が接触する可能性があるが、絶
縁油中で使用していることにより、たとえ非晶質磁性薄
帯11が接触しても、その接触部分に絶縁油が浸透して
いることにより、絶縁特性が維持され、機器の特性が低
下しないことを確認している。
性薄帯11の両端部は重ね巻される耐熱フィルムのテー
プ幅より広いため、層間が接触する可能性があるが、絶
縁油中で使用していることにより、たとえ非晶質磁性薄
帯11が接触しても、その接触部分に絶縁油が浸透して
いることにより、絶縁特性が維持され、機器の特性が低
下しないことを確認している。
【0019】また上記実施例では巻鉄心層間の絶縁物と
して耐熱絶縁フィルムを用いた場合について説明した
が、非晶質磁性薄帯の片面に、例えば日板研究所 商品
名セラミカのようなSiO2 を主成分とする耐熱コーテ
ィング材を、非晶質磁性薄帯の板幅よりも狭くなるよう
に塗布し乾燥して巻鉄心層間の絶縁物とすることもでき
る。この巻鉄心についても非晶質磁性薄帯の製造時に生
じる残留歪みと巻回による歪みを除去し、低損失で高角
形ヒステリシス特性を得るために、焼鈍温度380℃,
保持時間2Hr,印加磁界800A/mの条件で窒素雰
囲気中で焼鈍する。この場合も巻鉄心の端面部分が絶縁
物で覆われないため、上記実施例と同様の効果が得られ
る。
して耐熱絶縁フィルムを用いた場合について説明した
が、非晶質磁性薄帯の片面に、例えば日板研究所 商品
名セラミカのようなSiO2 を主成分とする耐熱コーテ
ィング材を、非晶質磁性薄帯の板幅よりも狭くなるよう
に塗布し乾燥して巻鉄心層間の絶縁物とすることもでき
る。この巻鉄心についても非晶質磁性薄帯の製造時に生
じる残留歪みと巻回による歪みを除去し、低損失で高角
形ヒステリシス特性を得るために、焼鈍温度380℃,
保持時間2Hr,印加磁界800A/mの条件で窒素雰
囲気中で焼鈍する。この場合も巻鉄心の端面部分が絶縁
物で覆われないため、上記実施例と同様の効果が得られ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による高周
波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用誘導電気機器
は低損失,高角形ヒステリシス特性を得るための焼鈍時
間を大幅に短縮することができ、また巻鉄心の温度上昇
が低減できることから動作磁束密度△Bを高く設定で
き、機器の小形,軽量化が図れる。
波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用誘導電気機器
は低損失,高角形ヒステリシス特性を得るための焼鈍時
間を大幅に短縮することができ、また巻鉄心の温度上昇
が低減できることから動作磁束密度△Bを高く設定で
き、機器の小形,軽量化が図れる。
【図1】本発明の高周波用変圧器の一実施例に用いる巻
鉄心の概略断面図
鉄心の概略断面図
【図2】図1の巻鉄心の巻回状態を示す説明図
【図3】本発明の一実施例による高周波用変圧器を示す
一部破断正面図
一部破断正面図
【図4】本発明の一実施例と従来例の巻鉄心の焼鈍時に
おける昇温実験の結果を示す曲線図
おける昇温実験の結果を示す曲線図
【図5】本発明の一実施例と従来例の巻鉄心の絶縁油中
における使用時の鉄心温度上昇実験の結果を示す曲線図
における使用時の鉄心温度上昇実験の結果を示す曲線図
【図6】従来例の巻鉄心の概略断面図
【符号の説明】 11は非晶質磁性薄帯,12は耐熱絶縁フィルム,13
は高周波用巻鉄心,14は巻線,15は絶縁油,17は
タンクを示す。
は高周波用巻鉄心,14は巻線,15は絶縁油,17は
タンクを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 非晶質磁性薄帯を巻回し焼鈍してなる高
周波用巻鉄心において、前記巻鉄心は、非晶質磁性薄帯
の層間に、この薄帯の板幅より狭い耐熱絶縁物を介在さ
せてなることを特徴とする高周波用巻鉄心。 - 【請求項2】 巻鉄心が、非晶質磁性薄帯とこの薄帯の
板幅より狭いテープ幅の耐熱絶縁物フィルムを重ねて巻
回した後、所定の温度に加熱して焼鈍したものである請
求項1記載の高周波用巻鉄心。 - 【請求項3】 巻鉄心が、非晶質磁性薄帯にこの薄帯の
板幅より狭い耐熱絶縁物を付着させて巻回した後、所定
の温度に加熱して焼鈍したものである請求項1記載の高
周波用巻鉄心。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の巻鉄
心を、絶縁油中で用いてなる高周波用誘導電気機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23328692A JPH0684655A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 高周波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用誘導電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23328692A JPH0684655A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 高周波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用誘導電気機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0684655A true JPH0684655A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=16952725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23328692A Pending JPH0684655A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 高周波用巻鉄心及び該巻鉄心を用いた高周波用誘導電気機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0684655A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008071982A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 変圧器 |
| JP2011165701A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | アモルファス鉄心の焼鈍方法 |
| CN110911121A (zh) * | 2019-12-09 | 2020-03-24 | 青岛云路先进材料技术股份有限公司 | 非晶合金铁芯及非晶合金变压器 |
| CN116504525A (zh) * | 2023-06-21 | 2023-07-28 | 国网智能电网研究院有限公司 | 一种采用超薄取向硅钢制备铁心的方法及铁心和应用 |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP23328692A patent/JPH0684655A/ja active Pending
Cited By (5)
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