JPH0685908B2 - 結露防止塗膜の形成方法 - Google Patents

結露防止塗膜の形成方法

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JPH0685908B2
JPH0685908B2 JP60056999A JP5699985A JPH0685908B2 JP H0685908 B2 JPH0685908 B2 JP H0685908B2 JP 60056999 A JP60056999 A JP 60056999A JP 5699985 A JP5699985 A JP 5699985A JP H0685908 B2 JPH0685908 B2 JP H0685908B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築物内装、住宅機器等の分野に於いて好適に
利用される結露防止塗膜の形成方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
近年建築物の密閉性が高まりそれを一因とする住居空間
に於ける結露の問題が、深刻なものとなりつゝある。し
かして、既に次のような結露防止手段が提案されてい
る。
(イ)ひる石やパーライトの如き多孔質の空気層を有す
る充填材を含有せしめた塗料を塗装する方法。
(ロ)水不溶性、吸収性樹脂粉末を含有せしめた塗料を
塗装する方法(特開昭51−125468号、特開昭52−25886
号、特開昭52−59690号、特開昭52−149190号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記のような従来方法には、種々の欠点
があり、広く採用されるに到っていない。その理由とし
ては(イ)の方法は、充填材に空気層を含んでいるため
塗膜強度が低く、また塗膜外観の意匠性又は審美性の低
さから美感が余り問題にならないような所、例えば天井
裏や流し台裏等の比較的人の目に触れない個所に用いら
れるにすぎない等の欠点を有していたからである。また
(ロ)の方法は、塗膜表面の結露防止効果はほとんどな
く、加えて吸収能力は大きい(通常自重の約700〜1000
倍の吸水能を有する)ものの保水性が高いため放湿しに
くく、そのため高湿度の場合、吸水しすぎて大きく膨潤
しその結果塗膜剥離等の原因となったり、手で触れると
べたつく等の欠点を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は以上の如き現状に鑑み、吸水能力があり、また
適当な放水能力もあり、(それ故手で触れた時、べたつ
きの少ない)かつ通常の塗膜と同様の美観を有し、しか
も密着性等の塗膜強度のある結露防止塗膜の形成方法を
提供するものである。すなわち本発明は、凹凸粗面を有
する基材表面に「水不溶性で、しかも有機溶剤可溶性の
吸水性樹脂」(以下便宜上「溶材可溶型吸水性樹脂」と
いう。)をバインダーとする塗料を塗装し、その表面が
吸水性の凹凸塗膜を形成することを特徴とする結露防止
塗膜の形成方法に関するものである。
本発明の前述の各種の効果の発現は、通常の溶剤型塗料
と同様、吸水性樹脂を有機溶剤に溶解させた塗料を使用
するので塗装作業性、塗膜外観がよく、また吸水能力を
有する塗膜表面を凹凸にさせることによりその表面積を
さらに大きくしているので、吸水能力が格段に大きくな
り、結露防止能力のそれ自体ならびにその持続性が一層
向上し、かつ水不溶性の吸水性樹脂を用い塗膜を形成す
るので放湿効果が一層向上するものと考えられる。
以下本発明を体的に、更に詳細に説明する。
まず本発明において使用される基材には、特に制限はな
い。具体的にはコンクリート板、モルタル板、硅酸カル
シウム板、石膏ボード等の各種無機系基材、合板、壁
紙、繊維クロス、ハードボード、パーチクルボード等の
各種繊維質系基材、ポリ塩化ビニルシート、不織布、プ
ラスチック等の各種有機樹脂系基材、アルミダイキャス
ト、銅板、ステンレス板等の各種金属基材等が用いられ
る。
これらの基材は、溶剤可溶型吸水性樹脂をバインダーと
する塗料を塗装し、塗膜を形成した際、該表面が凹凸に
なるよう、基材表面を凹凸粗面としたものを使用する必
要がある。基材の表面を凹凸粗面にする手段としては、
基材の種類等により公知の各種手段をとりうる。好適に
は次のような手段が採用される。
(i)基材表面に通常の接着剤、塗料等を塗布し、それ
が未乾燥の間に平均粒径約10〜500μの粒状物、例えば
硅石粉、ガラスビーズ、寒水砂、パーライト、木粉、ゴ
ム粉、プラスチック粉等を、散布密度少なくとも30%以
上好ましくは50%以上になるよう散布し、固着せしめ
る。なお、粒状物の粒径が前記範囲より大きいと表面積
の著しい増大効果が期待出来ないし、塗膜強度も低下す
る傾向がある。逆に小さすぎると溶剤可溶型吸水性樹脂
塗料を塗装した場合、平滑な塗膜となりやすく、かつ表
面積増大効果が減少する傾向にある。なお、断熱、保温
等が必要な場所には中空状の粒状物の使用が好適であ
る。
(ii)基材の表面に前記粒状物と同様なものを、塗料固
形分中約30〜80容量%になるように分散せしめた下塗塗
料を塗装し、凹凸塗膜を形成せしめる。なお、塗装後、
さらにパターンエンボスローラー等で、さらに複雑な凹
凸塗膜としてもよい。前記下塗塗料としては、各基材に
通常使用されている塗料がそのまま使用出来る。具体的
にはセルロース系、アクリル樹脂系、アクリルウレタン
樹脂系、アミノアルキド樹脂系、ウレタン樹脂系、エポ
キシ樹脂系等の溶剤型塗料、アクリル樹脂系、エポキシ
樹脂系、アルキド樹脂系等の水系塗料、不飽和ポリエス
テル樹脂系、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系等の無溶
剤型塗料等が挙げられる。これら塗料はクリヤー、カラ
クリヤー、エナメル等、目的に応じ任意に選択出来る。
本発明においては、前記(i)及び(ii)の方法が、特
に粒状物を適当に選択することにより、均一で表面積の
大きい凹凸表面が得られるので好適である。就中、作業
性、強度の点から(ii)の方法が最適である。
本発明においては、次いでこのようにして得られた凹凸
粗面を有する基材表面に、水不溶性であり、かつ有機溶
剤に可溶である吸水性樹脂をバインダーとする塗料を塗
装する。なお、前記吸水性樹脂が水可溶性である場合に
は吸湿した後、塗膜からの放湿性が悪く、そのため塗膜
劣化が速くなるばかりでなく、本発明の主目的である結
露防止効果が長期に亘って発揮できなくなることが判明
した。また前記吸水性樹脂が通常の塗料用に使用されて
いる有機溶剤に可溶でないと吸水性樹脂が塗膜中に分散
した状態になっており、そのため塗膜表面での吸水能力
が小さく、結露し易く、また吸湿した際塗膜にヒズミが
生じ易くなり塗膜剥離等の原因となる。本発明において
使用される、水不溶性でしかも溶剤可溶型吸水性樹脂は
特に制限なく従来から知られている吸水性樹脂が利用出
来る。
なお本発明においては、以下に基本的に示すようなポリ
エーテルポリオールとポリイソシアネートあるいはメラ
ミン樹脂あるいは多塩基酸及び乾性油脂肪酸とを反応せ
しめた吸水性樹脂が好適に利用出来る;まず「ポリエー
テルポリオール」としては一般式:R〔(OR1)nOH〕p
〔ここに、Rは多価アルコール残基:(CR1)nはオキ
シエチレン基と炭素数3〜4ケのアルキレン基を有する
オキシアルキレン基とからなるポリオキシアルキレン
鎖、但しオキシエチレン基の割合は分子量の20〜100%
を占める:nはオキシアルキレン基の重合度を示す数で水
酸基当量が200〜2500となるに相当する数:pは2〜8、
好ましくは2〜4〕で示されるものが用いられる。
前記一般式中Rは対応する多価アルコールの好ましい例
としては、例えば、脂肪族2価アルコール(例:エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4ブチレング
リコール、ネオペンチルグリコール)三価アルコール
(例:グリセリントリオキシイソブタン、1,2,3−ブタ
ントリオール、1,2,3−ペンタトリオール、2−メチル
−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブ
タントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオー
ル、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリ
オール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、
2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペンタメ
チルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタント
リオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロー
ルプロパン等)四価アルコール(例:エリトリント、ペ
ンタエリトリット、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,
3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,3,5−ペンタンテトロ
ール、1,3,4,5ヘキサンテトロール等)、五価アルコー
ル(例:アドニット、アラビット、キシリット等)六価
アルコール(例:ソリビット、マンニット、イジット
等)等が挙げられる。
又上記多価アルコールとして好ましいのは2〜4価のア
ルコールであり、特にプロピレングリコール、グリセリ
ン等が好ましい。
又上記一般式で示されるポリエーテルポリオールは、か
ゝる多価アルコールに、常法により炭素数3〜4ケのア
ルキレンオキサイドとエチレンオキサイドとを、所望の
分子量となるように且つオキシエチレン基含量が所望の
含量となるように付加せしめることによって製造するこ
とが出来る。又上記ポリエーテルポリオールの分子量に
対するオキシエチレン基の割合は、20〜100%(重量)
の範囲にあるが20%未満だと、イソシアネートを反応せ
しめて得られるポリウレタン物質の膨潤率が小さく吸水
性を十分に果たさない。
又上記ポリエーテルポリオールは分子量が1000〜20000
のものを使用するのが好ましく、3官能以上の多価アコ
ールをベースとして得られる3官能以上のポリエーテル
としては分子量が2000〜10000のものを使用するのが好
ましい。
またポリエーテルポリオールと反応させ吸水性樹脂を形
成するための「ポリイソシアネート」としてはエチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、ジエチルベンゼンジイソシアネ
ート、ジフエニルメタンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネートあるいはこれらの変性体、混合物等が挙
げられる。吸水性樹脂は前記ポリエーテルポリオールと
ポリイソシアネートとを末端イソシアネート基含量が1.
2〜10%になるよう例えば70〜150℃、2〜6時間通常の
方法にて反応せしめ、湿気硬化型一液タイプにものや前
記ポリエーテルポリオールとポリイソシアネートを〔NC
O〕/〔OH〕反応比が0.5〜1.5好ましくは0.8〜1.2の範
囲で反応せしめるべく調整したポリエーテルポリオール
成分を主剤としてポリイソシアネート成分を硬化剤とす
る、二液タイプにしたもの等が利用できる。
本発明において使用される前述の如き、水不溶性かつ溶
剤可溶型吸水性樹脂をバインダーとする塗料は、その他
塗料として通常使用される有機溶剤、さらに必要に応じ
各種添加剤、着色染顔料、体質顔料、あるいは吸水性の
コントロールや塗膜性能を改質するための高分子改質剤
等を、適当量含有せしめたものからなる。該塗料は前記
凹凸粗面を有する基剤表面に、ロールコーター、フロー
コーター、エアースプレー、エアレススプレー、刷毛等
の手段により塗装し、凹凸吸水性塗膜を形成する。
〔発明の効果〕
本発明の方法により得られる結露防止塗膜は、凹凸表面
を形成しているので平滑塗膜に比較し、高湿度下に於い
ても長時間結露せず、吸水能力が向上し、手で触れても
湿気を感じさせない。さらに水不溶性の吸水性樹脂をバ
インダーとしているため湿度が下がるとすみやかに放湿
する効果を有している。勿論、吸水、放湿の繰り返しの
結露防止効果を有する。また基材の凹凸粗面とあいまっ
て、塗膜の密着性等の塗膜性能が優れているという特長
を有している。
以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお
実施例中「部」「%」は重量基準である。
〔溶剤可溶型吸水性樹脂ワニスの調製〕
エチレングリコールのエチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドのランダム付加物(平均分子量4000)のポリ
エーテルポリオール1000部とイソホロンジイソシアネー
ト28部を120℃、8時間反応させ、得られたOH末端ウレ
タンプレポリマーに4,4′−ジフエニルメタンジイソシ
アネート75部を加え、80℃、5時間反応させ末端NCO%
1.3%の樹脂ワニスを得た。なお、この樹脂ワニスの吸
水倍率は8.5であった。(尚、吸巣倍率は、樹脂ワニス
をガラス板に塗布し、室温にて24時間乾燥させた後、水
道水に24時間浸漬した時の、 〔吸水量(g)〕/〔浸漬前の樹脂ワニス塗膜の重量
(g)〕 である。) 実施例1 ブリキ容器表面にアルキドポリオールとトリレンジイソ
シアネート系ポリイソシアネートからなる二液型ポリウ
レタンワニス(吸水倍率0.1以下)を、100g/m2塗布し、
次いで平均粒系200μの硅石粉を全面に散布し、室温に
て1時間乾燥させた後、エアーブローにて余分の硅石粉
を除去した。次いで該表面に前記溶剤可溶型吸水性樹脂
ワニス100部、酢酸ブチル20部、トルエン20部からなる
上塗塗料をエアースプレーにて100g/m2塗布し、室温に
て24時間乾燥させた。
得られた塗膜は凹凸であり、無釉の焼物のように外観で
化粧仕上げとして良好なる美観を有していた。またブリ
キ容器中に水と氷を入れ、湿度90%R.H.、温度25℃の雰
囲気中に静置し、結露試験をしたところ、12時間後にお
いても塗膜表面に結露はなくまた触ってもさらっとした
状態であった。
実施例2 実施例1で使用した二液型ポリウレタンワニス100部、
酢酸ブチル20部、トルエン20部、平均粒径100μのガラ
スビーズ50部をエアスプレーにて100g/m2塗布し、室温
にて1時間乾燥させた。次いで実施例1と同様にして上
塗塗料を塗布、乾燥させた。得られた塗膜は凹凸であ
り、艶消しに近いクリヤー外観で化粧仕上げとして良好
なる美観を有していた。また結露試験結果も12時間後に
おいて実施例1と同様であった。
実施例3 水系弾性マスチックをリシンガンにて200g/m2吹き付
け、平均深さ5mm、平均直径2mmの穴が無数にあるパター
ンローラーにて型付けを行い、室温にて16時間乾燥させ
た。次いで実施例1と同様にして上塗塗料を塗布乾燥さ
せた。得られた塗膜は凹凸であり、結露試験結果5時間
後結露が少し認められた。
比較例1 実施例1において硅石粉を散布せず、フラットな塗膜と
する以外は同様にして塗膜を形成した。結露試験結果1
時間後に結露が認められた。
比較例2 実施例1において上塗塗料として下塗りに使用した二液
型ポリウレタンワニス100部、酢酸ブチル20部、トルエ
ン20部からなる塗料を100g/m2塗布する以外は同様にし
て塗膜を形成した。結露試験結果10分で結露が認められ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径約10〜500μの粒状物を分散、固
    着することにより凹凸を形成した基材表面に、水不溶性
    でしかも有機溶剤可溶性の吸水性樹脂をバインダーとす
    る塗料を塗装し、湿度吸収性の凹凸塗膜を形成すること
    を特徴とする、結露防止塗膜の形成法。
JP60056999A 1985-03-20 1985-03-20 結露防止塗膜の形成方法 Expired - Lifetime JPH0685908B2 (ja)

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