JPH0686710B2 - 生地目感を有する合成皮革の製造方法 - Google Patents

生地目感を有する合成皮革の製造方法

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JPH0686710B2
JPH0686710B2 JP61071622A JP7162286A JPH0686710B2 JP H0686710 B2 JPH0686710 B2 JP H0686710B2 JP 61071622 A JP61071622 A JP 61071622A JP 7162286 A JP7162286 A JP 7162286A JP H0686710 B2 JPH0686710 B2 JP H0686710B2
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淳次 時枝
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、基布の有する生地目と同調して、生地目感が
明瞭に表皮層に発現されている合成皮革の製造方法に関
する。
(従来の技術) 合成皮革は、従来より広範に用いられているが、近年、
例えば、スポーツ用靴のアツパー材として、表面の生地
目感が明瞭に発現されている合成皮革が要望されてい
る。
従来、かかる生地目感を有する合成皮革の製造方法とし
て、例えば、織布上に塩化ビニル樹脂やポリウレタン等
をトツピング又はコーテイング加工して樹脂層を形成し
た後、これを加熱加圧して、生地目感を発現させる方法
が知られているが、この方法によれば、表面が平滑とな
つて、生地目感に乏しく、また、風合が硬く、例えば、
前記したスポーツ用靴のためのアツパー材としては用い
るに適さない。
同様に、織布上に樹脂シートを積層接着した後、織布側
から樹脂シートを吸引し、これを織布の生地目に強制的
に沿わせて、生地目感を発現させる方法も知られてい
る。しかし、この方法によれば、用いる樹脂シートの厚
さが制限され、例えば、厚さ50μm以下の樹脂シートを
用いることが困難である。更に、上記の方法による合成
皮革ば、風合及び性能面においても不十分であつて、例
えば、前記したスポーツ用靴のためのアツパー材として
は用いるに適さない。
(発明の目的) 本発明は、上記に鑑みてなされたものであつて、織布か
らなる基布上に成膜された樹脂がこの基布の生地目に同
調して明瞭な生地目感をもつ合成皮革の製造方法を提供
することを目的とする。
(発明の構成) 本発明による生地目感を有する合成皮革の製造方法は、
離型紙上にポリウレタン樹脂溶液を塗布し、乾燥して、
離型紙上に表皮層を形成する第1工程、この表皮層上に
ポリウレタン接着剤を重ねて塗布し、この上に織布から
なる基布を積層した後、上記接着剤を半乾燥半硬化させ
る第2工程、上記離型紙を剥離した後、上記接着剤を介
して表皮層と基布とをゴムロール間で圧着して、原反と
する第3工程、及びこの原反を加熱下に幅方向に延伸し
つつ、乾燥させた後、冷却する第4工程とからなること
を特徴とする。
以下に図面に基づいて、本発明の方法を説明する。
本発明の方法においては、先ず、第1工程として、第1
の塗布位置1にて適宜手段によつて離型紙2上にポリウ
レタン樹脂溶液を塗布し、乾燥機3に導いて、加熱乾燥
し、表皮層を形成する。次いで、第2工程として、第2
の塗布位置4にて適宜手段にてポリウレタン接着剤を上
記表皮層上に重ねて塗布し、この上に織布からなる基布
5を積層した後、乾燥機6に導いて、接着剤を半乾燥半
硬化させる。ここに、用いる接着剤は速硬化性であるこ
とが好ましく、従つて、例えば、二液型接着剤が好適で
ある。尚、接着剤の塗布量は、用いる基布にもよるが、
通常、50〜150g/m2、好ましくは80〜120g/m2程度であ
る。厳密には用いる基布に応じて最適量が決定されるべ
きであり、上記範囲に限定されるものではない。
この後、第3工程として、基布5と表皮層と離型紙2と
の積層体から離型紙2を剥離した後、ゴムロール7間に
導いて、第2図に示すように、表皮層8と基布5とを上
記半乾燥半硬化状態の接着剤層9を介して相互に圧着さ
せる。この工程において、接着剤は半乾燥半硬化状態に
あつて、尚、ある程度の流動性を有しているので、表皮
層と基布とはゴムロール間で相互に圧着されると共に、
表皮層は、上記半乾燥の接着剤層を介して織布の有する
生地目に強制的に沿わされ、このようにして、表皮層に
生地目が明瞭に転写される。
上記したように、この第3工程において、接着剤層は半
乾燥半硬化状態にあつて、尚、ある程度の流動性を有し
ていることが必要であり、かかる接着剤層を介して、表
皮層をゴムロールによつて基布に圧着するので、表皮層
と接着剤層とを基布の有する生地目に沿わせることがで
きる。接着剤の硬化性が遅い場合は、ゴムロール間で表
皮層と基布とを相互に圧着させるに際して、接着剤がよ
く流動するので、表皮層及び接着剤層に基布の有する生
地目を保持させることができない。他方、接着剤が乾燥
硬化されているときは、表皮層と基布とをゴムロール感
で圧着しても、接着剤層が弾性を有するので、表皮層を
基布の生地目に十分に沿わせることが困難であり、表皮
層は、生地目を保持することができない。他方、離型紙
を剥離しないで、表皮層と基布とを圧着しても、離型紙
は弾性が強いので、同様に、表皮層が基布の生地目に十
分に沿わない。
このようにして、第3工程によつて得られた原反10は、
次いで、第4工程において、これを加熱延伸機11に導い
て、加熱下にその幅方向に延伸しつつ、接着剤を乾燥硬
化させた後、冷却する。この工程においては、原反を加
熱下に延伸することによつて、織布の縦糸と横糸の交点
が隆起し、表皮層における生地目感が助長されると共
に、接着剤が乾燥硬化されて、表皮層に生地目が明瞭に
定着固定される。原反の延伸率は、全幅の5〜20%、好
ましくは10〜15%の範囲である。延伸率が余りに小さい
ときは、表皮層における生地目感の発現が尚、不十分で
あり、他方、余りに大きいときも、表皮層における生地
目感が却つて乏しくなる。
(発明の効果) 以上のように、本発明の方法によれば、特に、前記した
第3工程において、表皮層と基布とを半硬化状態の接着
剤層を介してゴムロールにて相互に圧着させて、表皮層
を接着剤層を介して基布の有する生地目に強制的に沿わ
させ、この後、第4工程において、原反を更に加熱し、
接着剤を硬化させつつ、原反を延伸して、表皮層におけ
る生地目感を助長しつつ、これを接着剤の乾燥硬化によ
つて定着させる。
従って、本発明の方法によれば、先ず、表皮層に基布の
有する生地目がそのまま立体的に明瞭に発現される。し
かも、本発明の方法によれば、表皮層上に接着剤を塗布
するので、この樹脂層は厚さが何ら制限されず、薄膜化
することができ、従つて、軽量で且つ柔軟な風合の合成
皮革を製造することができる。また、基布と表皮層との
間の接着力も十分に高い。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 離型紙上にポリウレタン樹脂溶液を130g/m2の割合で塗
布し、80℃で2時間加熱乾燥して、離型紙上に表皮層を
成膜した。この上に直ちに二液型ポリウレタン接着剤を
80g/m2の割合で塗布すると共に、更にその上に綾目をも
つポリエステル綾織布を積層し、120℃で1分間乾燥し
た。
次いで、上記離型紙を剥がしつつ、得られた原反をゴム
ロール間にて圧着し、織布の綾目を表皮層に強制的に沿
わせた後、120℃で2分間の加熱下に、原反をピンテン
ターにて幅方向に10%延伸して、接着剤を十分に架橋さ
せ、表皮層を生地目に定着させた。
このようにして得られた合成皮革は、柔らかい風合を有
すると共に、基布の有する生地目に同調して明瞭で立体
的な綾目を有し、高い織布感を示した。この合成皮革に
おける樹脂層の接着力は4.0kg/cmであつて、例えば、前
記靴用アツパー材として十分な強度を有している。
尚、表皮層の形成のために用いたポリウレタン溶液は、
レザミン3412LP(大日精化(株)製一液型)100部、メ
チルエチルケトン30部及びポリウレタン用インキである
ハイコープK914(特殊塗料工業(株)製)15部からな
る。
また、ポリウレタン接着剤は、レザミンUD−640(大日
精化(株)製)100部、ジメチルホルムアミド30部、架
橋剤3部及び架橋促進剤2部からなる。
実施例2 実施例1において、ポリエステル綾織布に代えて、ポリ
エステル平織布を用いて、同様にして合成皮革を製造し
た。この合成皮革も、柔らかい風合を有すると共に、基
布の有する生地目に同調して、表皮層は格子状に突出す
る生地目をもち、高い織布感を示した。また、接着力も
3.5kg/cmであつて、例えば、靴用アツパー材として好適
に用いることができる。
比較例 ポリエステル綾織布にポリウレタン系接着剤をグラビア
コーターにて40g/m2の割合で塗布した後、ポリ塩化ビニ
ルコンパウンドを逆L型カレンダーにて0.10mm厚に成形
し、これを上記織布の接着剤塗布面にトツピングした。
得られた原反のポリ塩化ビニル面をエンボス機にて150
℃で30秒間加熱した後、ゴムロール間で圧着した。
このようにして得られた合成皮革は、風合が非常に硬い
うえに、生地目の発現は極めて乏しいものであつた。
尚、用いたポリ塩化ビニルコンパウンドはポリ塩化ビニ
ル(重合度1300)、ジオクチルフタレート80部、Ba−Zn
系安定剤3部及び顔料15からなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法を実施するための工程図、第2
図は、本発明の方法において、ゴムロールで圧着する積
層体を示す。 2……離型紙、5……基布、7……ゴムロール、8……
表皮層、9……接着剤層、10……原反。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離型紙上にポリウレタン樹脂溶液を塗布
    し、乾燥して、離型紙上に表皮層を形成する第1工程、
    この表皮層上にポリウレタン接着剤を重ねて塗布し、こ
    の上に織布からなる基布を積層した後、上記接着剤を半
    乾燥半硬化させる第2工程、上記離型紙を剥離した後、
    上記接着剤を介して表皮層と基布とをゴムロール間で圧
    着して、原反とする第3工程、及びこの原反を加熱下に
    幅方向に延伸しつつ、乾燥させた後、冷却する第4工程
    とからなることを特徴とする生地目感を有する合成皮革
    の製造方法。
JP61071622A 1986-03-28 1986-03-28 生地目感を有する合成皮革の製造方法 Expired - Lifetime JPH0686710B2 (ja)

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