JPH0686910A - 湿式排煙脱硫方法 - Google Patents

湿式排煙脱硫方法

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JPH0686910A
JPH0686910A JP4264059A JP26405992A JPH0686910A JP H0686910 A JPH0686910 A JP H0686910A JP 4264059 A JP4264059 A JP 4264059A JP 26405992 A JP26405992 A JP 26405992A JP H0686910 A JPH0686910 A JP H0686910A
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JP
Japan
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gypsum
flue gas
reactor
wall
smoke exhaust
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Application number
JP4264059A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ogawa
芳雄 小川
Toshiaki Urata
敏昭 浦田
Akiyoshi Ide
明賢 井出
Shinichi Shimizu
愼一 清水
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Chiyoda Corp
Original Assignee
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Chiyoda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生成した石膏を機械的分離手段に代わる低コ
ストの手段にて分離することにより、従来の脱硫率を維
持しつつ設備費と運転費とを大幅に軽減できるように改
良された湿式排煙脱硫方法を提供する。 【構成】 本発明に係る湿式排煙脱硫方法は、亜硫酸ガ
スを含む排煙と、カルシウム含有化合物を溶解又は懸濁
する水溶液とを、反応器内で酸素の存在下で接触させ
て、亜硫酸ガスを石膏として固定する反応工程と、反応
工程で生成した石膏を石膏スラリーとして反応器から抜
き出し、更に石膏スラリーから石膏を分離する分離工程
とを備える湿式排煙脱硫方法において、反応工程で生成
した石膏を10〜30重量%の石膏濃度に維持された反
応器内に10〜30時間の間滞留させ、次いで分離工程
で石膏を重力により沈降分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルシウム含有化合物
を脱硫剤として使用した湿式排煙脱硫方法、所謂湿式カ
ルシウム含有化合物−石膏排煙脱硫方法に関し、更に詳
細には設備費と運転費とを大幅に軽減できるように改良
された、湿式カルシウム含有化合物−石膏排煙脱硫方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】湿式カルシウム含有化合物−石膏排煙脱
硫方法は、亜硫酸ガスを含む排煙と、カルシウム含有化
合物を溶解又は懸濁する水溶液とを、反応器内で酸素の
存在下で接触させて、亜硫酸ガスを石膏として固定する
反応工程と、反応工程で生成した石膏を石膏スラリーと
して反応器から抜き出し、更に石膏スラリーから石膏を
分離する分離工程とを備えた排煙脱硫法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の湿式排煙脱硫方
法は、反応生成物として得た石膏を工業原料として利用
する企図もあって、分離工程において遠心分離装置等の
機械的分離手段を使用して石膏を分離しているため、設
備費と運転費が嵩み、排煙脱硫に要する経費の増大の一
因を成していた。また、機械的分離手段には可動部分が
多いため、経験を有しかつ熟練したオペレータが多数必
要となり、かかるオペレータが不足するところでは、運
転に支障が生じることもあった。更に、可動部分には故
障の発生も多く、運転を中断する事態に立ち至ることも
あった。加えて、石膏を分離した残りの廃液を処理する
ために、排水処理装置を必要とし、それにも設備費と運
転費を要した。かかる経済的及び技術的な理由から、機
械的分離手段に代わる低コストの手段によって石膏を分
離できる湿式排煙脱硫方法の実現が、強く要望されてい
た。
【0004】以上の状況に鑑み、本発明の目的は、生成
した石膏を機械的分離手段に代わる低コストの手段にて
分離することにより、従来の脱硫率を維持しつつ設備費
と運転費とを大幅に軽減できるように改良された湿式排
煙脱硫方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、機械的分離
手段に代わる手段として重力による沈降分離法に着目
し、生成した石膏が沈降分離し易いように石膏結晶粒子
の粒径を大きくする方法を研究し、本発明を発明するに
到った。上記目的を達成するために、本発明に係る湿式
排煙脱硫方法は、亜硫酸ガスを含む排煙と、カルシウム
含有化合物を溶解又は懸濁する水溶液とを、反応器内で
酸素の存在下で接触させて、亜硫酸ガスを石膏として固
定する反応工程と、反応工程で生成した石膏を石膏スラ
リーとして反応器から抜き出し、更に石膏スラリーから
石膏を分離する分離工程とを備える湿式排煙脱硫方法に
おいて、石膏濃度が10〜30重量%の範囲に維持され
た反応器内で反応工程で生成した石膏を10〜30時間
の間滞留させ、次いで分離工程で石膏を重力により沈降
分離することを特徴としている。
【0006】本発明方法で使用する反応器は、亜硫酸ガ
スを含む排煙と、カルシウム含有化合物を溶解又は懸濁
する水溶液とを、酸素存在下で接触させて亜硫酸ガスを
石膏として固定する反応を行うことのできる反応器であ
る限り、特にその形式に制約はないが、望ましくは処理
能力が高く、コンパクトなジェットバブリング式反応器
を使用する。ジェットバブリング式反応器とは、後段で
詳細に説明するように、典型的には特公平55−372
95号公報、特開昭64−18429号公報、特開平3
−72913号公報等に開示されているように、カルシ
ウム含有化合物を溶解又は懸濁する水溶液中に排煙をジ
ェットバブリングして接触させ、反応させる反応器であ
る。
【0007】本発明でカルシウム含有化合物とは、Caを
含む化合物を意味し、代表的例として石灰石(CaCO3)、
消石灰(Ca(OH)2) 等を挙げることができる。カルシウム
含有化合物は、酸素の存在下で反応器内で排煙中の亜硫
酸ガスと接触して、次の化1に示す反応を行う。
【化1】
【0008】石膏濃度が10〜30重量%の範囲に維持
されている反応器内で反応工程で生成した石膏を10〜
30時間滞留させることにより、石膏の結晶粒子の平均
粒径は、50μm 〜100μm の範囲の大きさに成長
し、重力による沈降分離が容易になる。望ましくは、石
膏スラリーをPH6〜8に調整した後、沈降分離工程に
移送する。これにより、石膏スラリー中のV、Ni、C
r等の重金属及びFeが石膏と共に重力により沈降分離
し、残った上澄み液には反応に有害な残存物が最早存在
しないので、再び上澄み液を石灰石スラリー調製用の水
に使用できる。従って、水系統を閉システムに構成でき
るので、排水処理設備が不要となり、設備費と運転費を
大幅に軽減できる。PH調整には、アルカリ性化合物、
例えばカルシウム含有化合物の溶液又は懸濁液を使用す
る。
【0009】ここで、石膏の滞留時間を10〜30時間
としたは、10時間以下であれば、石膏濃度を高くて
も、結晶粒子の成長が不足して、重力による沈降分離に
は不適当になるからであり、30時間以上滞留させても
反応器の大きさが大きくなる割には石膏の結晶粒子のよ
り一層の成長が、望めないからである。反応器内の石膏
濃度を10〜30重量%としたのは、10重量%以下で
は結晶の成長が劣り、30重量%以上では石膏濃度が高
くなり過ぎて抜出ポンプや配管を閉塞する恐れがあるか
らである。
【0010】時間当たりの石膏スラリーの抜き出し量の
10倍ないし30倍の容積を反応器下部に確保すること
によって、石膏の滞留時間を10〜30時間に維持する
ことができる。また、石膏スラリーの抜き出し量を調整
することにより、又は石膏スラリーの濃度が10〜重量
%になるように石灰石スラリーの石灰石濃度の調整、即
ち石灰石スラリーに含まれる供給水の量を調整すること
により、石膏濃度を10〜30重量%に維持することが
できる。
【0011】以上のような条件で、反応器内で石膏の結
晶を成長させることにより、機械的手段を必要としない
既知の重力式沈降分離装置、例えば重力沈澱池等を使用
してしかも凝集剤等の助剤を必要とすることなく重力に
より石膏スラリーから石膏を容易に沈降分離することが
できる。更に、経済的に行うには、図1に示すように、
分離した石膏自体で築いた堤で四方を取り囲んだ重力沈
澱池を作ることもできる。
【0012】図1は、本発明に係る湿式排煙脱硫方法を
実施するための好適な装置の1例の簡単な系統図であ
る。装置10を示す図1中、12は、後述する地下槽式
ジェットバブリング式反応器である。石膏スラリーは、
石膏スラリーポンプ14によって反応器12の底部から
汲み上げられて、石膏スラリー管16を経由、重力沈澱
池18に送入される。重力沈澱池18では、石膏結晶粒
子は、重力により自然に沈降して重力沈澱池18の底部
に沈積し、上澄み液は、上澄み液抜き出し管20を介し
て抜き出される。
【0013】図2は、重力沈澱池18の模式的説明図で
ある。図中、18aは、池の四方を取り囲むために、分
離した石膏自体で築いた堤であり、18bは石膏スラリ
ーの液面でもあり、かつ石膏スラリーから石膏を分離し
た後の水の水面でもある。石膏スラリー管16は、その
先端が液面近く、又は液面中に一部浸漬するように配置
され、上澄み液抜き出し管20は、石膏が沈降した残り
の水をオーバーフローさせて池の外に抜き出すように管
の上部開口端が液面18bに位置している。石膏スラリ
ー管16から流入した石膏スラリーは、矢印Vの方向に
流れつつ、石膏粒子が重力により沈降して徐々に池の底
に堆積する。距離dを流れた後では、石膏粒子はほぼ完
全に沈降分離して、残った上澄み液は、清澄になってい
る。上澄み液は、上澄み液抜き出し管20からオーバー
フローして重力沈澱池18の外に排出される。
【0014】距離dは、生成した石膏の粒径等により異
なる性質の寸法で、実際の石膏スラリーを使用して既知
の実験手法で簡単に求めることが可能である。重力沈澱
池18の底部に堆積した石膏をショベルローダ等の適当
な機械により掘り上げて堤18aに積み上げることによ
り、長期間にわたり殆ど運転費を要することなく、同じ
重力沈澱池を使用できる。また、石膏を使用して別の重
力沈澱池を容易に設けることができる。望ましくは、重
力沈澱池18の底部に不透水性のシート18c、例えば
ポリエチレンシート等を敷設し、水が地下に浸透しない
ようにする。
【0015】上述のようにして、抜き出された上澄み液
は、上澄み液溜め22に暫時滞留した後、上澄み液ポン
プ24により反応器12に戻され再使用されるが、その
上澄液の一部は石灰石スラリー槽26にも送られて、石
灰石スラリーの調製用水として再び使用される。石灰石
スラリー槽26では、粉砕された石灰石と上澄み液とか
ら常用の方法により、石灰石スラリーが調製され、石灰
石スラリーポンプ28により反応器12に送入される。
石膏スラリー管16には、石膏スラリーのPHを調製す
るためのPH調整剤供給管30が接続されている。尚、
図1では、本発明とは特に関係が無い設備、例えば石灰
石粉砕設備、反応器12の底部への酸化用空気の供給
管、反応器12に送入された排煙の冷却のための冷却水
の供給管、煙突、計器等が省略されている。
【0016】ジェットバブリング式反応器の典型的な例
は、図5の模式図に示すような構造を有している。この
図において、50は反応器を示し、この反応槽上部に
は、上部から順に排煙出口室52、排煙入口室54、及
び多数の排煙分散管56、底部の石膏スラリー滞留部5
8には攪拌機60、及び酸素含有ガス噴出ノズル62が
設けられている。
【0017】排煙入口室54及び排煙出口室52は、そ
れぞれ排煙導入ダクト64及び排煙導出ダクト66に連
結されて、脱硫する排煙を導入し、脱硫した排煙を導出
する。更に、排煙入口室には必要に応じて、排煙を冷却
するための冷却液を排煙中に噴出する冷却液ノズル等が
設けてある場合もある。排煙分散管56は、排煙入口室
54からほぼ垂直に下降し、下部端部が石灰石スラリー
中に浸漬するように配設されている。また、反応器50
には、排煙分散管56の下部端部下方に石灰石スラリー
供給管68、底部に石膏スラリー抜き出し管70が設け
てある。
【0018】図5を参照して、更に従来のジェットバブ
リング反応槽50の機能を説明する。石灰石スラリー供
給管68から反応器50に石灰石スラリーを供給し、反
応器50の下部に滞留させる。一方、排煙導入64及び
排煙入口室54を経由排煙分散管56の下部開口端から
亜硫酸ガスを含有する排煙を石灰石スラリーの液面下に
導入する。導入するに当たり、排煙分散管56の下端開
口部に設けたガス分散手段72から排煙をジェット状に
噴出させて水溶液中にバブリングさせながら泡出させ
る。これにより所謂ジェットバブリング層Aが液面下に
生成される。排煙分散管56の下部に設けられている攪
拌機60は、反応器12内の石灰石/石膏スラリーを攪
拌し、未反応の石灰石を上方に上昇させると共に生成し
た石膏結晶を攪拌してその沈澱を防止しつつ成長を促進
する。
【0019】亜硫酸ガスは、反応槽の底部に配置した酸
素含有ガス噴出ノズル62から吹き込まれた酸素含有ガ
ス、例えば空気の存在下で、石灰石スラリー中で石灰石
と反応して石膏として固定され、更に石膏は、水和して
晶析する。亜硫酸ガスを除去された排煙は、スラリー液
面かた上昇し、排煙入口室54を貫通する排煙入口室貫
通部(ガスライサ−)74を経由、排煙出口室52から
排煙導出ダクト66を通って系外に排出される。一方、
晶析した石膏を懸濁する石膏スラリーは、石膏スラリー
抜き出し管70を介して石膏スラリーポンプ14により
次の分離工程に送出される。
【0020】本発明方法では、石膏の滞留時間を10〜
30時間に維持するために時間当たりの石膏スラリー抜
き出し量の10倍ないし30倍に等しい容積を反応器下
部に確保する必要から、反応器の大きさが、従来のもの
に較べて大きくなる。そこで、本発明方法を実施する好
適な反応器は、ジェットバブリング式反応器であって、
カルシウム含有化合物を溶解又は懸濁する水溶液を滞留
させる下部部分と、該下部部分の上に、排煙を導入し、
導出する上部部分とを備え、下部部分が、コンクリート
製の反応器壁からなる地下槽又は半地下槽として形成さ
れ、上部部分の反応器壁が、金属製、FRP製、又は合
成樹脂又はゴムの被覆金属製のいずれかで形成され、か
つ該上部部分の反応器壁の下端部が下部部分の反応器壁
の頂部に設けられた支持面に摺動自在に当接することに
よって支持され、上部部分の反応器壁の下端部と下部部
分の反応器壁の支持面とは、水封機構により封止されて
いることを特徴としている。
【0021】上述の好適反応器において、上部部分の反
応器壁を支持する下部部分の反応器壁の支持部を水封機
構により密封しているのは、下部部分の反応器壁と上部
部分の反応器壁の材料が相互に異なるため、それらを直
接接合すると熱膨張の差により接合部に破壊が生じるか
らである。かかる問題を解決するため、本発明では、図
3に示すような水封機構により密封して、熱膨張の差を
吸収している
【0022】図3中、40は下部部分の反応器壁を形成
するコンクリート壁を示し、42は上部部分の反応器壁
を示している。コンクリート壁40には、その周囲全長
に沿って内側に段差が設けてあって、上部部分の反応器
壁42の下端は、摺動台44を介してその段差の上面4
6に沿って摺動自在に上面46上に当接し、それにより
支持されている。尚、摺動台44は、摺動し易い平滑な
材料、例えば金属等で形成された所謂シューと呼称され
る常用の形式の板状の部材である。上面46は、反応器
の内部の液面より低い位置になるように設定され、かつ
段差の高さは、少なくとも反応器の内部圧力の液柱高さ
(図中B)だけ液面より高くなるように設定されてい
る。これにより、反応器は、コンクリート壁40の段差
と反応器壁42との間の液によって水封されることがで
きる。一方、反応器壁42は、コンクリート壁40の上
面46を摺動することにより自由に熱膨張するので、支
持部での破壊は生じない。換言すれば、かかる水封機構
の発明により反応器の本好適例が実現できたのである。
【0023】コンクリート壁で反応器の下部部分を形成
することにより、経済的に反応器の下部部分を地下槽又
は半地下槽にすることができる。これにより、反応器自
体の設備費を大幅に軽減できることに加えて、反応器の
高さが低くなるので、反応器上部の階段、ステージ等の
昇降設備の費用を軽減できる。更には、反応器を排煙煙
突の下部に設置することも可能となり、そうすれば排煙
の煙道ダクトの長さを大幅に減少することができる。
【0024】本発明方法を実施するに当たり、経済的な
反応器の別の好適例は、反応器が、排煙を導入する排煙
導入ダクトに接続された排煙入口室と、排煙入口室の上
に配置された排煙出口室とを上部に備え、更に排煙入口
室の天井壁が排煙出口室の底板を兼ねて排煙入口室と排
煙出口室とを画成する隔壁として形成されているジェッ
トバブリング式反応器であって、隔壁が、排煙導入ダク
トとの接続側から対向する容器壁に向かって下方に傾斜
して該排煙入口室の断面積を減少させていることを特徴
としている。
【0025】従来の典型的ジェットバブリング式反応器
では、図5に示すように、排煙入口室54と排煙出口室
52とを画成する隔壁76は、排煙入口室54の底板7
8と平行に、即ち両者とも水平に設けられており、排煙
の進行方向に対する排煙入口室54の断面積は、一定で
あった。排煙入口室54において、排煙は、排煙導入ダ
クト64との接続ポート80の側からそれと対向する
側、図4では排煙導出ダクト66が設けてある側に向か
って進行し、進行しながら排煙分散管56からスラリー
中に分散し、流量が減少して行く。
【0026】従って、排煙を進入させて行くのに必要な
流路の断面積、即ち排煙の進行方向に直交する方向の排
煙入口室54の断面積は、それだけ減少させることが可
能である。一方、排煙を排出させて行くのに必要な流路
の断面積、即ち排煙の排出方向に直交する方向の排出口
室52の断面積は、排煙入口室の断面積とは逆に排煙の
進行方向つまり排煙導出ダクト66が設けてある側に向
かって増加して行く。このことに着眼して、本発明者
は、反応器の本好適例を発明するに到った。
【0027】本好適例では、図4に示すように、反応器
上部の排煙出口室52とその下に接して設けられた排煙
入口室54とを画成する隔壁76は、排煙導入ダクト6
4との接続ポート80の側からその対向する側に向かっ
て下方に傾斜している。接続ポート80側での基準位置
からの隔壁76の所要高さは、従来と同じであり、一
方、対向する側の端部での基準位置からの隔壁76の所
要高さは、正確には、既知の設計手法により容易に求め
ることが可能であるが、通常、図4に示すように排煙入
口室54の底板78と同じ高さにして実際的に問題は無
い。
【0028】これにより、ジェットバブリング式反応器
の上部部分の高さを従来のジェットバブリング式反応器
の1/2程度にすることも可能となり、それだけ材料費
を軽減することができる。
【0029】
【実施例】図1に示す本発明方法の実施装置を使用し
て、本発明方法を以下に説明するように実施した。 実施例1 石膏濃度が20重量%になるよう調整された反応器12
内で石膏を20時間滞留させ、次いで反応器12から石
膏スラリーを抜き出し、重力沈澱池18に注入した。重
力沈澱池18における石膏スラリー注入口と上澄み液抜
き出し管20のオーバーフロー口との距離は、約20m
であった。石膏スラリーが石膏スラリー注入口から上澄
み液抜き出し管20のオーバーフロー口に移行する間
に、石膏結晶粒子が沈澱し、上澄み液は、再使用可能な
程度に清澄になっていた。尚、石膏スラリー中の石膏結
晶粒子の平均粒径は、80μm であった。
【0030】実施例2 石膏スラリーに濃度20%の石灰スラリ−を注入して、
PH7にした事を除いて、実施例1と同様にして重力沈
澱池18で石膏スラリーから石膏を沈降分離した。実施
例1と同様に、上澄み液は清澄になっており、その重金
属の含有量は、1ppm 以下であった。 実施例3 石膏の滞留時間を10時間、石膏濃度を15重量%とし
たこと以外は、実施例1と同様にして重力沈澱池18で
石膏スラリーから石膏を沈降分離した結果、上澄み液は
清澄になっていることが確認された。 実施例4 石膏の滞留時間を30時間、石膏濃度を25重量%とし
たこと以外は、実施例1と同様にして重力沈澱池18で
石膏スラリーから石膏を沈降分離した結果、上澄み液は
清澄になっていることが確認された。
【0031】比較例1 石膏の滞留時間を5時間としたこと以外は、実施例1と
同様にして重力沈澱池18で石膏スラリーから石膏を沈
降分離した。上澄み液抜き出し管20から抜き出された
液は、清澄ではなく、微細な石膏結晶粒子による懸濁が
観察された。尚、石膏スラリー中の石膏結晶粒子の平均
粒径は、30μm であった。 比較例2 石膏濃度を5重量%としたこと以外は、実施例1と同様
にして重力沈澱池18で石膏スラリーから石膏を沈降分
離した。上澄み液抜き出し管20から抜き出された液
は、清澄ではなく、微細な石膏結晶粒子の懸濁が観察さ
れた。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、石膏濃度が10〜30
重量%の範囲に維持された反応器内で反応工程で生成し
た石膏を10〜30時間の間滞留させて石膏結晶粒子を
大きく成長させることにより、石膏スラリーから石膏を
分離する分離工程において、設備費が嵩み、運転の厄介
な機械的分離手段に代えて、機械を必要としない重力沈
澱池等の重力による石膏の沈降分離を可能とし、かつ上
澄み液を再使用することにより排水処理装置を不要とし
ている。本発明に係る湿式排煙脱硫方法を使用すること
により、従来の脱硫率を維持しつつ排煙脱硫装置の設備
費と運転費とを大幅に軽減できる。更に、反応器として
使用するジェットバブリング式反応器の改良により、よ
り経済的に湿式排煙脱硫方法を実施できるようにしてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の一例の系統図であ
る。
【図2】図1に示した装置の重力沈澱池の模式的断面図
である。
【図3】本発明方法を実施するための好適反応器の水封
機構を示す説明図である。
【図4】本発明方法を実施するための別の好適反応器の
説明図である。
【図5】従来の典型的ジェットバブリング式反応器の説
明図である。
【符号の説明】
10 本発明方法を実施する装置 12 反応器 14 石膏スラリーポンプ 16 石膏スラリー管 18 重力沈澱池 20 上澄み液抜き出し管 22 上澄み液溜 24 上澄み液ポンプ 26 石灰石スラリー槽 28 石灰石スラリーポンプ 30 PH調整剤供給管 40 コンクリート壁 42 反応器の上部部分の反応器壁 44 摺動台 52 排煙出口室 54 排煙入口室 64 排煙導入ダクト 76 隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 明賢 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内 (72)発明者 清水 愼一 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜硫酸ガスを含む排煙と、カルシウム含
    有化合物を溶解又は懸濁する水溶液とを、反応器内で酸
    素の存在下で接触させて、前記亜硫酸ガスを石膏として
    固定する反応工程と、前記反応工程で生成した石膏を石
    膏スラリーとして前記反応器から抜き出し、更に前記石
    膏スラリーから石膏を分離する分離工程とを備える湿式
    排煙脱硫方法において、 石膏濃度が10〜30重量%の範囲に維持された前記反
    応器内で前記反応工程で生成した石膏を10〜30時間
    の間滞留させ、次いで前記分離工程で前記石膏を重力に
    より沈降分離することを特徴とする湿式排煙脱硫方法。
  2. 【請求項2】 前記石膏スラリーをPH6〜8に調整し
    た後、前記分離工程で該石膏スラリーから前記石膏を重
    力により沈降分離することを特徴とする請求項1に記載
    の湿式排煙脱硫方法。
  3. 【請求項3】 前記反応器が、ジェットバブリング式反
    応器であって、前記カルシウム含有化合物を溶解又は懸
    濁する水溶液を滞留させる下部部分と、該下部部分の上
    に、前記排煙を導入し、導出する上部部分とを備え、 前記下部部分が、コンクリート製の反応器壁からなる地
    下槽又は半地下槽として形成され、 前記上部部分の反応器壁が、金属製、FRP製、又は合
    成樹脂又はゴムの被覆金属製のいずれかで形成され、か
    つ該上部部分の反応器壁の下端部が前記下部部分の反応
    器壁の頂部に設けられた支持面に摺動自在に当接するこ
    とによって支持され、 前記上部部分の反応器壁の下端部と前記下部部分の反応
    器壁の支持面とは、水封機構により封止されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の湿式排煙脱硫方
    法。
  4. 【請求項4】 前記反応器が、排煙を導入する排煙導入
    ダクトに接続された排煙入口室と、前記排煙入口室の上
    に配置された排煙出口室とを上部に備え、更に前記排煙
    入口室の天井壁が前記排煙出口室の底板を兼ねて排煙入
    口室と排煙出口室とを画成する隔壁として形成されてい
    るジェットバブリング式反応器であって、 前記隔壁が、前記排煙導入ダクトとの接続側から対向す
    る容器壁に向かって下方に傾斜して該排煙入口室の断面
    積を減少させていることを特徴とする請求項1から3の
    うちのいずれか1項に記載の湿式排煙脱硫方法。
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