JPH0687234A - 画像形成方法及びその装置 - Google Patents

画像形成方法及びその装置

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JPH0687234A
JPH0687234A JP4264235A JP26423592A JPH0687234A JP H0687234 A JPH0687234 A JP H0687234A JP 4264235 A JP4264235 A JP 4264235A JP 26423592 A JP26423592 A JP 26423592A JP H0687234 A JPH0687234 A JP H0687234A
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孝幸 山下
Akihiko Noda
明彦 野田
Yoshiro Yamaguchi
善郎 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストや画質を両立しつつ白抜け画像の発生
を防止し良好な画像を得ることが可能な画像形成方法及
びその装置を提供することを目的とする。 【構成】 低カバレッジ部の画像を形成する際に、レー
ザービームの露光時間変調に加えてレーザービームの強
度変調を同時に行い、当該レーザービームの強度が無強
度変調時より大きくなるよう、かつ強度変調後の潜像の
最大エネルギー密度値の入力カバレッジに対する変化率
が連続的に変化するように制御するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体レーザーや気
体レーザーなどから出射されるレーザービームを用いて
画像を形成する電子写真式複写機やプリンタ等に使用さ
れる画像形成方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
例えば、図13に示すようなものがある。この画像形成
装置は、半導体レーザー100から出射されたレーザー
ビームLBを、コリメータレンズ101を介してポリゴ
ンミラー102に照射するとともに、高速で回転する当
該ポリゴンミラー102によって反射させることによ
り、レーザービームLBを感光体ドラム104の軸方向
(主走査方向)に沿って走査露光する。その際、上記画
像形成装置は、感光体ドラム104上に走査露光される
レーザービームLBを、fθレンズ103によってスポ
ット状に収束するとともに主走査方向の移動速度を一定
とし、表面が一様に帯電された感光体ドラム104上に
走査露光することにより、感光体ドラム104の表面に
画像情報に応じた静電潜像を形成し、画像の形成を行う
ように構成したものである。
【0003】その際、上記画像形成装置において階調性
を再現可能とするには、一般に、感光体ドラム104上
に走査露光されるレーザービームの露光時間を変調する
ことにより、1画素当たりのレーザービームの露光面積
を濃度に応じて変化させる面積階調法が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記画像形成装置では、階調性を再現するため、レ
ーザービームの露光時間を変調することにより、1画素
当たりのレーザービームの露光面積を濃度に応じて変化
させる面積階調法を用いている。そのため、画像の濃度
に応じてレーザービームの露光時間を変化させると、レ
ーザービームのエネルギー密度がガウス分布で近似され
る分布を有しているため、画像の濃度の入力カバレッジ
に従って画像の幅だけでなく、感光体ドラム104上に
照射されるレーザービームのエネルギー密度の最大値
も、図14に示すように変化してしまう。したがって、
階調性を再現するためにレーザービームの露光時間を変
化させると、それに応じてレーザービームのエネルギー
密度の最大値も変化してしまうため、画像濃度が低い入
力カバレッジの低い領域では、レーザービームの露光時
間が短くなるばかりか、レーザービームのエネルギー密
度の最大値も低くなり、感光体ドラム104の表面電位
が所定の電位まで変化しない。
【0005】この状態で、上記の如く形成された静電潜
像を、感光体ドラムと現像器の現像剤担持体の速度に差
がある現像器によって現像し、この現像剤担持体が高カ
バレッジ部から低カバレッジ部へと移動しながら現像を
行うと、次のような問題点が生じる。
【0006】すなわち、感光体ドラム104上に形成さ
れる画像が、図10に示すように、高濃度部である高カ
バレッジ部(例えば、濃度100%の部分)の画像の次
に低カバレッジ部(例えば、濃度20%の部分)の画像
が連続する場合には、図11に破線で示すように、潜像
電位が高い高カバレッジ部と、レーザービームのエネル
ギー密度の最大値が低く潜像電位が低い低カバレッジ部
が隣接することになる。そのため、この静電潜像を感光
体ドラムと現像器の現像剤担持体の速度に差がある現像
器によって現像すると、現像剤担持体が高カバレッジ部
を現像した際に現像剤担持体上のトナーが現像によって
大量に消費され、現像剤担持体上に残った現像剤には、
トナーと逆極性の多くの残留電荷が生じる。その後、こ
の現像材担持体によって低カバレッジ部が現像される
と、トナーの帯電極性と反対極性の多くの残留電荷が存
在する現像剤担持体が低カバレッジ部を通過するため、
現像剤担持体と感光体ドラムとの間に逆電界が生じ、一
度現像されたトナーが現像剤担持体側に戻り、画像上に
図15に示すような白抜け画像が発生し、画質が低下す
るという問題点があった。
【0007】そこで、本出願人は、このような画像欠陥
の発生を防止するため、特願平4−55981号に開示
されているように、レーザービームのビーム径や現像剤
の抵抗率を最適化することを提案している。
【0008】この提案に係る現像方法は、位置が固定さ
れた磁極を内蔵する現像剤担持体の表面に絶縁性トナー
と磁性粒子とを混合した現像剤の磁気ブラシを形成し、
この磁気ブラシを、一様帯電およびデジタル信号に基づ
くレーザービームの照射により静電潜像が表面に形成さ
れた静電潜像保持体に接触又は近接させるとともに、前
記静電潜像担持体と現像剤担持体との間に交流成分を含
むバイアス電圧を印加し、前記絶縁性トナーを前記静電
潜像に付着させて可視化する現像方法において、前記絶
縁性トナーは、平均粒径が8μm以下のものを使用し、
前記バイアス電圧の交流成分の周波数f(Hz)は、 4000≦f の範囲とし、前記磁性粒子は、電気抵抗率ρ(Ω・c
m)が前記レーザービームの直径r(μm)に対して、 r≦−12×log(ρ)+196 (r≦100) の範囲のものを使用するように構成したものである。
【0009】しかし、この場合には、レーザービームの
ビーム径を小さくすることにより、レーザービームの露
光時間の変化に伴うエネルギー密度の最大値の変化を小
さくすると、レーザービームのビーム径を小さく絞るた
めの特別の光学系が必要となり、コストが大幅にアップ
するという問題点が新たに生じる。また、現像剤の抵抗
率を下げることにより、現像剤担持体が高カバレッジ部
を現像した際に現像剤の残留電荷を逃がし、その後低カ
バレッジ部を現像する際に逆電界が生じるのを防止する
ようにした場合には、現像剤の抵抗が低いため、階調性
の悪化や現像バイアスのリークなどを招くという問題点
が新たに生じる。そのため、白抜け画像の発生を防止し
つつ他の画質やコストを両立しながら、レーザービーム
のビーム径や現像剤の抵抗率を最適化するには限界があ
るという問題点が新たに生じる。
【0010】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、コストや画質を両立しつつ白抜け画像の発生を
防止し良好な画像を得ることが可能な画像形成方法及び
その装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、画像信号に応じて変調されたレーザー
ビームを、静電潜像担持体上に走査露光して画像を形成
するとともに、静電潜像担持体上に走査露光されるレー
ザービームの露光時間を画像濃度のカバレッジに応じて
変調することにより、階調性の再現を可能とした画像形
成方法において、低カバレッジ部の画像を形成する際
に、レーザービームの露光時間変調に加えてレーザービ
ームの強度変調を同時に行い、当該レーザービームの強
度が無強度変調時より大きくなるよう、かつ強度変調後
の潜像の最大エネルギー密度値の入力カバレッジに対す
る変化率が連続的に変化するように制御するよう構成さ
れている。
【0012】また、この発明に係る画像形成装置は、画
像信号に応じて変調されたレーザービームを、静電潜像
担持体上に走査露光して画像を形成するとともに、静電
潜像担持体上に走査露光されるレーザービームの露光時
間を画像濃度のカバレッジに応じて変調することによ
り、階調性の再現を可能とした画像形成装置において、
低カバレッジ部の画像を形成する際に、レーザービーム
の露光時間変調に加えてレーザービームの強度変調を同
時に行い、当該レーザービームの強度が無強度変調時よ
り大きくなるよう、かつ強度変調後の潜像の最大エネル
ギー密度値の入力カバレッジに対する変化率が連続的に
変化するように制御する制御手段を備えるように構成さ
れている。
【0013】上記画像信号に応じて変調されたレーザー
ビームを、静電潜像担持体上に走査露光して画像を形成
する際に、例えば、スクリーンとして万線スクリーンが
使用される。
【0014】
【作用】この発明においては、低カバレッジ部の画像を
形成する際に、レーザービームの露光時間変調に加えて
レーザービームの強度変調を同時に行い、当該レーザー
ビームの強度が無強度変調時より大きくなるよう、かつ
強度変調後の潜像の最大エネルギー密度値の入力カバレ
ッジに対する変化率が連続的に変化するように制御する
よう構成されているので、高カバレッジ部に低カバレッ
ジ部が連続する画像の形成を、静電潜像担持体と現像装
置の現像剤担持体の速度に差がある現像装置によって現
像し、この現像剤担持体が高カバレッジ部から低カバレ
ッジ部へと移動しながら現像して行った場合でも、低カ
バレッジ部の画像は、レーザービームの露光時間変調に
加えてレーザービームの強度変調を同時に行い、当該レ
ーザービームの強度が無強度変調時より大きくなるよう
に設定されているので、低カバレッジ部の潜像電位は、
高カバレッジ部に近くなり、高カバレッジ部を現像した
後の現像剤担持体上に生じる逆電界が小さくなり、低カ
バレッジ部の濃度低下が生じて画質が低下するのを防止
することができる。
【0015】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0016】図2はこの発明に係る画像形成装置の一実
施例であるレーザー走査型の画像形成装置を示すもので
ある。
【0017】図において、1は半導体レーザーを示すも
のであり、この半導体レーザー1には、レーザー変調手
段6から各画素毎の画像信号に応じてパルス状に変調さ
れた励起電流が供給される。上記半導体レーザー1から
出射されたレーザービームLBは、コリメータレンズ2
を介してポリゴンミラー3に照射される。上記コリメー
タレンズ2は、半導体レーザー1から拡散するように出
射されるレーザービームLBを、集光するとともに平行
光化するためのものである。
【0018】上記ポリゴンミラー3に照射されたレーザ
ービームLBは、高速で回転する当該ポリゴンミラー3
によって反射され、感光体ドラム4の軸方向(主走査方
向)に沿って走査露光される。その際、上記レーザービ
ームLBは、fθレンズ5によって収束されるとともに
主走査方向の移動速度が一定とされ、表面が一様に帯電
された感光体ドラム4上に走査露光されることにより、
感光体ドラム4の表面には、画像情報に応じた静電潜像
が形成される。この感光体ドラム4上に形成された静電
潜像は、現像装置7により着色顔料であるトナーによっ
て現像され、可視像化される。そして、この感光体ドラ
ム4上に形成されたトナー像は、転写用紙上に転写され
るとともに、定着装置によって熱及び圧力によって転写
用紙上に定着され、画像の形成を行うように構成されて
いる。
【0019】その際、この実施例で使用されるレーザー
ビームLBは、例えば、その波長が780nm、ビーム
径が64μm、画像スクリーンは、1インチ当たり40
0本の万線スクリーン、感光体ドラム4の電位は、非画
像部電位が−650V、全面露光部電位Vlow が−20
0にそれぞれ設定されている。
【0020】上記感光体ドラム4上に形成された静電潜
像を現像する現像装置7は、図3に示すように、トナー
とキャリアとからなる二成分現像剤8を収容するハウジ
ング9内に、表面に現像剤8を吸着し、回転することに
より現像剤8を搬送する円筒状の現像剤担持体10と、
現像剤担持体10の表面に付着する現像剤8の量を規制
する現像剤規制部材11と、回転して現像剤8の攪拌お
よび搬送を行い現像剤担持体10に現像剤を供給するス
クリューオーガ12とを備えている。
【0021】上記現像剤担持体10は、回転しないよう
に固定された磁石ロール13を内蔵し、その周囲におい
て回転可能に支持されたスリーブ14を備えている。こ
のスリーブ14は、感光体ドラム4と0.5mmの間隔
をおいて対向するように配置され、互いの表面が近接し
た部分が現像領域となっている。また、内部に配置され
た磁石ロール13は複数の磁極を有し、隣接する磁極間
で形成される磁界によって磁性粒子の磁気ブラシをスリ
ーブの表面に形成し、スリーブ14の回転により現像剤
8を搬送できるようになっている。上記スリーブ14の
回転速度は、感光体ドラム4とこのスリーブ14の周速
比が約1:2となるように設定されている。すなわち、
上記現像装置7は、感光体ドラム4と現像装置7の現像
剤担持体10の速度に差があり、この現像剤担持体10
が感光体ドラム4の周囲よりも速い速度で移動するよう
になっている。
【0022】また、上記現像剤担持体10には、直流電
源および交流電源から現像バイアス電圧として直流重畳
交流電圧が印加されており、感光体ドラム4の全面露光
画像部電圧である−200Vに対して現像電位コントラ
スト(直流成分電圧と感光体ドラム4の全面露光電位と
の差)が300V程度となるよう、すなわち直流成分を
−500Vとしている。
【0023】さらに、上記現像バイアス電圧の交流成分
は、振幅値がピークツーピーク値で1.5KV、周波数
が6KHzであり、波形は矩形に設定されている。
【0024】ところで、この実施例では、前記半導体レ
ーザー1から出射されたレーザービームLBを感光体ド
ラム4上に照射して静電潜像を形成する際に、階調性を
再現可能とするため、レーザービームの面積制御と併せ
て、カバレッジの値に応じて強度変調を同時に行うこと
により、高カバレッジ部と低カバレッジ部との過大な電
位差に起因する白抜け画像の発生を防止するように構成
されている。
【0025】すなわち、上記半導体レーザー1の出力特
性は、図4に示すように、励起電流Iが増加しても閾値
電流Ithまでは光出力がほとんど増加しないが、励起電
流Iが閾値電流Ith以上となると、光出力Pが急激に上
昇し、励起電流Iの最大値Imax まで直線的に増加する
ようになっている。
【0026】また、上記半導体レーザー1から出射され
るレーザービームLBは、図5に示すように、そのエネ
ルギー密度が最大エネルギー密度値を中心としてガウス
分布で近似できる分布を有している。
【0027】さらに、上記画像形成装置において階調性
を再現可能とするには、基本的に感光体ドラム5上に走
査露光されるレーザービームLBの露光時間を変調する
ことにより、1画素当たりのレーザービームLBの露光
面積を濃度に応じて変化させる面積階調法が用いられて
いる。
【0028】上記レーザービームを出射する半導体レー
ザー1には、レーザー変調手段6から各画素毎の画像信
号に応じてパルス状に変調された励起電流が供給され
る。この励起電流Iのパルス波の時間変調は、1画素の
幅の入力カバレッジに対応して行われる。すなわち、1
画素の幅をL、レーザービームの走査速度をS、入力カ
バレッジをCとすると、レーザーの点灯時間Tは、T=
L・C/Sとなるように時間変調される。
【0029】一方、上記半導体レーザー1に供給される
励起電流Iのパルス波の強度変調は、次の手順に従って
行われる。
【0030】すなわち、上記半導体レーザー1から出射
されるレーザービームLBの強度分布をガウス分布とす
ると、このレーザービームLBを上記の如く時間変調し
た場合の露光エネルギー分布は、感光体ドラム4上の主
走査方向に平行な中心断面において、次の数1式のよう
に表される。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、xは主走査方向の位置、aはビー
ム径であり、mは強度変調係数である。
【0033】また、カバレッジに対する最大エネルギー
密度値の変化は、次の数2式のように表される。
【0034】
【数2】
【0035】上記強度変調係数mは、全面露光部の電位
low を与えるビーム強度のときを1とし、強度変調の
割合をその相対値によって表したものである。
【0036】また、上記レーザービームの直径aは次の
ように定義される。つまり、図5に示すように、レーザ
ービームのエネルギー密度はビームの中心から半径方向
に離れるに従って減少するが、そのエネルギー密度が最
大値(ビームの中心x=0の値)の1/e2 ≒13.5
%となる位置における径、すなわち、図5中に示すaの
値とする。
【0037】この実施例では、最大変調時の強度変調係
数mmax を1.365に設定した。この値はレーザービ
ームの最大出力および階調再現性が良好となるように決
定されたものである。図6は種々の強度変調係数mにお
けるdE/dCのカバレッジに対する変化を示したもの
である。
【0038】さらに、この実施例において、各カバレッ
ジに対する強度変調係数mは白抜け画像欠陥が最も目立
つカバレッジ20%付近で無強度変調時と強度変調時と
の潜像の最大エネルギー密度値の差が最も大きくなるよ
うに、図7において入力カバレッジ5%、最大変調時強
度係数mの点Aとカバレッジ50%、強度変調係数1の
点Bを結ぶ直線上を動くように設定されている。
【0039】すなわち、各カバレッジに対する強度変調
係数mは,次の数3式によって決定した。
【0040】
【数3】
【0041】上記無強度変調時と強度変調時での潜像の
最大エネルギーの差のカバレッジに対する値をグラフに
示すと図8に示すようになる。
【0042】ただし、強度変調開始および終了カバレッ
ジは、白抜け画像欠陥の状況により自由に設定すること
ができる。
【0043】図9は上記画像形成装置の制御回路を示す
ブロック図である。
【0044】図において、20は画像信号を示すもので
あり、この画像信号20は、増幅器21を介してA/D
変換器22に入力される。このA/D変換器22によっ
てデジタル信号に変換された画像信号20は、その一方
が変調強度演算回路23に入力され、所定の変調強度が
演算されてD/A変換器24を介してアンド回路26に
出力される。一方、上記A/D変換器22によってデジ
タル信号に変換された画像信号20の他方は、パルス幅
変調器25に入力され、所定のパルス幅変調が行われて
D/A変換器24を介してアンド回路26に出力され
る。そして、このアンド回路26からは、増幅器27を
介して半導体レーザー1に画像信号が入力される。
【0045】以上の構成において、この実施例に係る画
像形成装置では、次のようにしてレーザービームの変調
が行われる。すなわち、上記画像形成装置において画像
を形成するには、図2に示すように、半導体レーザー1
にレーザー変調手段6から各画素毎の画像信号に応じて
パルス状に変調された励起電流が供給され、この励起電
流に応じて半導体レーザー1から出射されるレーザービ
ームLBが、コリメータレンズ2、ポリゴンミラー3及
びfθレンズ5を介して感光体ドラム4の軸方向(主走
査方向)に沿って走査露光される。そして、上記感光体
ドラム4の表面には、画像情報に応じた静電潜像が形成
され、画像の形成が行われる。
【0046】その際、上記半導体レーザー1に供給され
る励起電流は、階調性を再現可能とするため、感光体ド
ラム5上に走査露光されるレーザービームLBの露光時
間Tは、図9に示すように、パルス幅変調器25によっ
て、1画素の幅の入力カバレッジに対応して、上述した
ようにT=L・C/Sとなるように変調される。
【0047】ところで、この実施例では、階調性を再現
する際に、上記の面積階調すなわち露光時間の変調に加
えて、レーザービームLBの露光強度を入力カバレッジ
(5〜50%の領域のみ)に対応して、図9に示すよう
に、強度変調演算回路23によって、上述したように
(1)式に応じて変調するようになっている。
【0048】そのため、画像濃度が低い入力カバレッジ
の低い領域において、レーザービームLBの露光時間が
短くなるに従って、レーザービームのエネルギー密度の
最大値が低くなった場合でも、入力カバレッジに対応し
てレーザービームLBの露光強度が変調され、低入力カ
バレッジの領域に対しては、図8に示すように、レーザ
ービームLBの露光強度が通常よりも大きくなるように
変調される。
【0049】その結果、感光体ドラム4上の画像領域
は、図1に実線で示すように、入力カバレッジに応じて
画像の電位が変化し、低入力カバレッジ領域では、同図
に破線で示す従来技術に比べて画像領域の電位の変化が
大きくなる。
【0050】したがって、感光体ドラム104上に形成
される画像が、図10に示すように、高濃度部である高
カバレッジ部(例えば、濃度100%の部分)の画像の
次に低カバレッジ部(例えば、濃度20%の部分)の画
像が連続する場合には、図11に実線で示すように、潜
像電位が高い高カバレッジ部と、レーザービームのエネ
ルギー密度の最大値が低く潜像電位が低い低カバレッジ
部が隣接することになる。しかし、低入力カバレッジ領
域では、画像領域の電位の変化が図1に破線で示す従来
技術に比べて大きくなる。そのため、この静電潜像を感
光体ドラム4と現像装置7の現像剤担持体10の速度に
差がある現像装置7によって現像した場合、現像剤担持
体10が高カバレッジ部を現像した際に現像剤担持体1
0上のトナーが現像によって大量に消費され、現像剤担
持体10上に残った現像剤には、トナーと逆極性の多く
の残留電荷が生じる。その後、この現像材担持体10に
よって低カバレッジ部を現像した場合、トナーの帯電極
性と反対極性の多くの残留電荷が存在する現像剤担持体
10が低カバレッジ部を通過することになる。
【0051】ところが、低入力カバレッジ領域では、画
像領域の電位の変化が大きく、画像領域の電位が高入力
カバレッジ領域の画像領域の電位に近いため、トナーの
帯電極性と反対極性の多くの残留電荷が存在する現像剤
担持体10が低カバレッジ部を通過した場合でも、現像
剤担持体10と感光体ドラム4との間に生じる逆電界が
小さい。そのため、感光体ドラム4上に一度現像された
トナーは、現像剤担持体10と感光体ドラム4との間に
生じる逆電界によって現像剤担持体10側に戻り難く、
画像上に白抜け画像が発生するのを防止することがで
き、画質が低下するのを防止することができる。
【0052】このように、低カバレッジ部の画像を形成
する際に、レーザービームLBの露光時間変調に加えて
レーザービームLBの強度変調を同時に行い、当該レー
ザービームLBの強度が無強度変調時より大きくなるよ
う、かつ強度変調後の潜像の最大エネルギー密度値の入
力カバレッジに対する変化率が連続的に変化するように
制御するよう構成されているので、高カバレッジ部に低
カバレッジ部が連続する画像の形成を、感光体ドラム4
と現像装置7の現像剤担持体10の速度に差がある現像
装置7によって現像し、この現像剤担持体10が高カバ
レッジ部から低カバレッジ部へと移動しながら現像して
行った場合でも、低カバレッジ部の画像は、レーザービ
ームLBの露光時間変調に加えてレーザービームLBの
強度変調を同時に行い、当該レーザービームLBの強度
が無強度変調時より大きくなるように設定されているの
で、低カバレッジ部の潜像電位は、高カバレッジ部に近
くなり、高カバレッジ部を現像した後の現像剤担持体1
0上に生じる逆電界が小さくなり、低カバレッジ部の濃
度低下が生じて画質が低下するのを防止することができ
る。
【0053】本発明者らは、この発明の効果を確認する
ため、図2に示すような画像形成装置を試作し、現像装
置7の磁性粒子の抵抗率を変化させて画像の形成を行
い、従来の露光時間変調のみを行う画像形成装置と、白
抜け画像欠陥の比較を行った結果を以下に示す。
【0054】なお、この場合に使用した現像剤は、平均
粒径が7μmのトナーと平均粒径が50μmの磁性粒子
(フェライトキャリア)とを混合したものであり、トナ
ーの濃度は、7%に設定した。
【0055】図12は現像剤の磁性粒子の抵抗率を10
11、1013、1015Ω・mとしたときの白抜け画像欠陥
の発生条件を観察した結果を示すものである。
【0056】この図において、白抜けの発生状態は、次
に示す3つのグレードに分けて評価した。 グレード1:白抜けの発生無し グレード2:白抜けの発生はあるが許容範囲 グレード3:白抜けが発生し、許容範囲外
【0057】上記図12から明らかなように、本実施例
の画像形成装置によれば、白抜け画像欠陥が発生する磁
性粒子の抵抗率の許容範囲を拡大することができる。
【0058】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、コストや画質を両立しつつ白抜け画像の発生
を防止し良好な画像を得ることが可能な画像形成方法及
びその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像形成方法の一実施
例における潜像電位とカバレッジとの関係を示すグラフ
である。
【図2】 図2は画像形成装置の要部を示す構成斜視図
である。
【図3】 図3は現像装置を示す構成図である。
【図4】 図4は半導体レーザーの光出力と励起電流の
関係を示すグラフである。
【図5】 図5は半導体レーザーの光出力のエネルギー
密度を示すグラフである。
【図6】 図6は潜像の最大エネルギー密度値の入力カ
バレッジに対する変化率を示すグラフである。
【図7】 図7は潜像の最大エネルギー密度値の入力カ
バレッジに対する変化率を示すグラフである。
【図8】 図8は無強度変調時と強度変調時での潜像の
最大エネルギー値の差とカバレッジとの関係を示すグラ
フである。
【図9】 図9は制御回路を示すブロック図である。
【図10】 図10は画像の形成状態を示す模式図であ
る。
【図11】 図11は潜像電位を示すグラフである。
【図12】 図12は磁性粒子の抵抗率と白抜けのグレ
ードの関係を示すグラフである。
【図13】 図13は従来の画像形成装置の要部を示す
構成斜視図である。
【図14】 図14は露光エネルギーを示すグラフであ
る。
【図15】 図15は白抜け画像の発生した状態を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザー、LB レーザービーム、4 感光
体ドラム、6 レーザー変調手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に応じて変調されたレーザービ
    ームを、静電潜像担持体上に走査露光して画像を形成す
    るとともに、静電潜像担持体上に走査露光されるレーザ
    ービームの露光時間を画像濃度のカバレッジに応じて変
    調することにより、階調性の再現を可能とした画像形成
    方法において、低カバレッジ部の画像を形成する際に、
    レーザービームの露光時間変調に加えてレーザービーム
    の強度変調を同時に行い、当該レーザービームの強度が
    無強度変調時より大きくなるよう、かつ強度変調後の潜
    像の最大エネルギー密度値の入力カバレッジに対する変
    化率が連続的に変化するように制御することを特徴とす
    る画像形成方法。
  2. 【請求項2】 画像信号に応じて変調されたレーザービ
    ームを、静電潜像担持体上に走査露光して画像を形成す
    るとともに、静電潜像担持体上に走査露光されるレーザ
    ービームの露光時間を画像濃度のカバレッジに応じて変
    調することにより、階調性の再現を可能とした画像形成
    装置において、低カバレッジ部の画像を形成する際に、
    レーザービームの露光時間変調に加えてレーザービーム
    の強度変調を同時に行い、当該レーザービームの強度が
    無強度変調時より大きくなるよう、かつ強度変調後の潜
    像の最大エネルギー密度値の入力カバレッジに対する変
    化率が連続的に変化するように制御する制御手段を備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
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