JPH068742A - 車両における差動制限力制御装置 - Google Patents
車両における差動制限力制御装置Info
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- JPH068742A JPH068742A JP17115092A JP17115092A JPH068742A JP H068742 A JPH068742 A JP H068742A JP 17115092 A JP17115092 A JP 17115092A JP 17115092 A JP17115092 A JP 17115092A JP H068742 A JPH068742 A JP H068742A
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- control device
- hydraulic
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】部品点数,コスト,重量の増加を抑制しながら
能動型サスペンション制御装置と差動制限トルク可変機
構とを同時に車両に搭載して、より一層の車両性能の向
上を可能とする差動制限力制御装置を提供する。 【構成】ディフケース32と駆動後輪4a,4bの各ドライブ
シャフト3a,3bとの間にクラッチ6a,6bを介装し、移動
側クラッチプレートを押圧して差動制限トルクを変更す
るピストン8a,8bに、サスペンション制御装置の油圧ア
クチュエータ1a,1bの制御圧が油圧ホース10a, 10bを介
して供給される構成とした。また、油圧サス・アクチュ
エータ制御圧が一定値以下である場合に、ピストン8a,
8bの押圧力がなくなる初期反力設定用スプリング9a,9b
を該ピストンに内装するとともに、このピストン押圧力
零の状態でクラッチ6a,6bに初期設定差動制限トルクを
付与するスプリング7a,7bを移動側クラッチプレートを
押圧する位置に配設した。
能動型サスペンション制御装置と差動制限トルク可変機
構とを同時に車両に搭載して、より一層の車両性能の向
上を可能とする差動制限力制御装置を提供する。 【構成】ディフケース32と駆動後輪4a,4bの各ドライブ
シャフト3a,3bとの間にクラッチ6a,6bを介装し、移動
側クラッチプレートを押圧して差動制限トルクを変更す
るピストン8a,8bに、サスペンション制御装置の油圧ア
クチュエータ1a,1bの制御圧が油圧ホース10a, 10bを介
して供給される構成とした。また、油圧サス・アクチュ
エータ制御圧が一定値以下である場合に、ピストン8a,
8bの押圧力がなくなる初期反力設定用スプリング9a,9b
を該ピストンに内装するとともに、このピストン押圧力
零の状態でクラッチ6a,6bに初期設定差動制限トルクを
付与するスプリング7a,7bを移動側クラッチプレートを
押圧する位置に配設した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の差動制限力を制御
する差動制限力制御装置に関するものであり、特に車両
の各輪と車体との間に介装された流体圧シリンダへの流
体圧を制御して車両のサスペンション特性を制御するサ
スペンション制御装置を搭載した車両における差動制限
力制御装置の改良に適するものである。
する差動制限力制御装置に関するものであり、特に車両
の各輪と車体との間に介装された流体圧シリンダへの流
体圧を制御して車両のサスペンション特性を制御するサ
スペンション制御装置を搭載した車両における差動制限
力制御装置の改良に適するものである。
【0002】
【従来の技術】路面状況,走行状態,操舵状況等の諸条
件に応じて、車両のサスペンション特性を制御する能動
型サスペンション制御装置は従来から多岐にわたって開
発されており、その一例として例えば特開平3−924
15号公報に記載されるものがある。
件に応じて、車両のサスペンション特性を制御する能動
型サスペンション制御装置は従来から多岐にわたって開
発されており、その一例として例えば特開平3−924
15号公報に記載されるものがある。
【0003】この能動型サスペンション制御装置は、加
速度センサにより車体の左右方向又は前後方向の加速度
(以下、単にGと記す)を検出し、コントローラがこれ
らの検出された左右G又は前後Gに応じた姿勢制御指令
値を算出して流体圧制御手段に向けて出力し、該流体圧
制御手段ではこの指令値に応じて該制御手段中の制御バ
ルブの容量や圧力を変更することにより、各輪と車体と
の間に介装された流体圧シリンダの流体圧を個別に制御
するようにしたものである。
速度センサにより車体の左右方向又は前後方向の加速度
(以下、単にGと記す)を検出し、コントローラがこれ
らの検出された左右G又は前後Gに応じた姿勢制御指令
値を算出して流体圧制御手段に向けて出力し、該流体圧
制御手段ではこの指令値に応じて該制御手段中の制御バ
ルブの容量や圧力を変更することにより、各輪と車体と
の間に介装された流体圧シリンダの流体圧を個別に制御
するようにしたものである。
【0004】一方、車両工学では、駆動左右輪の差動制
限トルクを大きくすると、加速時のトラクションの増
大、高G旋回時のアクセルコントロール性(応答性)の
向上等、操縦安定性を向上する効果が得られる反面、微
速小回り時のブレーキング現象の発生、旋回初期に発生
するアンダステアの増大という問題も生じることが知ら
れている。この問題を解決し且つ前記操縦安定性向上効
果を得るために、電子制御による差動制限トルク可変機
構が開発されている。
限トルクを大きくすると、加速時のトラクションの増
大、高G旋回時のアクセルコントロール性(応答性)の
向上等、操縦安定性を向上する効果が得られる反面、微
速小回り時のブレーキング現象の発生、旋回初期に発生
するアンダステアの増大という問題も生じることが知ら
れている。この問題を解決し且つ前記操縦安定性向上効
果を得るために、電子制御による差動制限トルク可変機
構が開発されている。
【0005】この種の差動制限トルク可変機構では、凡
そ、加速度センサにより車体の左右G又は前後Gを検出
し、コントローラがこれらの検出された左右G又は前後
Gに応じた差動制限トルク制御指令値を算出して流体圧
制御手段に向けて出力し、該流体圧制御手段ではこの指
令値に応じて該制御手段中の制御バルブの容量や圧力を
変更することにより、左右駆動軸間に介装されたオリフ
ィスの流量を変更したり、クラッチの接触圧を変更した
りして差動制限トルク発生機構の差動制限トルクを変更
し、両駆動軸間の回転数差を制御するようにしたもので
ある。また、前記差動制限トルクを変更するために、ス
テッピングモータ等の電子駆動源を制御するものもあ
る。
そ、加速度センサにより車体の左右G又は前後Gを検出
し、コントローラがこれらの検出された左右G又は前後
Gに応じた差動制限トルク制御指令値を算出して流体圧
制御手段に向けて出力し、該流体圧制御手段ではこの指
令値に応じて該制御手段中の制御バルブの容量や圧力を
変更することにより、左右駆動軸間に介装されたオリフ
ィスの流量を変更したり、クラッチの接触圧を変更した
りして差動制限トルク発生機構の差動制限トルクを変更
し、両駆動軸間の回転数差を制御するようにしたもので
ある。また、前記差動制限トルクを変更するために、ス
テッピングモータ等の電子駆動源を制御するものもあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の能動型サス
ペンション制御装置や差動制限トルク可変機構は、それ
自体には特に問題はない。従って、両者を同時に車両に
搭載すれば、両者のメリットだけを生かしてより一層の
車両性能の向上を図ることができる。ところが、前記能
動型サスペンション制御装置は前記左右Gセンサ,前後
Gセンサ、各指令値を算出して流体圧制御手段に出力す
るコントローラ、流体圧制御手段としての制御バルブ等
を必要とする。一方、前記差動制限トルク可変機構にお
いても同様に、前記左右Gセンサ,前後Gセンサ、コン
トローラ、制御バルブ等を必要とする。従って、両者を
そのまま同時に車両に搭載したのでは、部品点数の増大
からコストや重量が増加してしまうという問題が生じ
る。
ペンション制御装置や差動制限トルク可変機構は、それ
自体には特に問題はない。従って、両者を同時に車両に
搭載すれば、両者のメリットだけを生かしてより一層の
車両性能の向上を図ることができる。ところが、前記能
動型サスペンション制御装置は前記左右Gセンサ,前後
Gセンサ、各指令値を算出して流体圧制御手段に出力す
るコントローラ、流体圧制御手段としての制御バルブ等
を必要とする。一方、前記差動制限トルク可変機構にお
いても同様に、前記左右Gセンサ,前後Gセンサ、コン
トローラ、制御バルブ等を必要とする。従って、両者を
そのまま同時に車両に搭載したのでは、部品点数の増大
からコストや重量が増加してしまうという問題が生じ
る。
【0007】本発明はこれらの諸問題に鑑みて開発され
たものであり、部品点数,コスト,重量の増加を抑制し
ながら能動型サスペンション制御装置と差動制限トルク
可変機構とを同時に車両に搭載して、より一層の車両性
能の向上を可能とする差動制限力制御装置を提供するこ
とを目的とするものである。
たものであり、部品点数,コスト,重量の増加を抑制し
ながら能動型サスペンション制御装置と差動制限トルク
可変機構とを同時に車両に搭載して、より一層の車両性
能の向上を可能とする差動制限力制御装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明者は前記諸問題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、能動型サスペンシ
ョン制御装置は現在ではサスペンション特性を変化させ
るものなど多岐にわたって開発されているものの、本
来、車両の姿勢変化を抑制することから波及したもので
あり、そのために前記流体圧シリンダの圧力を変更する
必要があり、その制御を如何に行うかが問われるもので
ある。具体的には左右Gに応じて左右の流体圧シリンダ
の圧力を高くしたり低くしたり、或いは前後Gに応じて
前後の流体圧シリンダの圧力を高くしたり低くしたりす
る。従って、この圧力制御を有用に利用することによっ
て差動制限力を制御できることを見出した。本発明はこ
のような知見に基づいて開発されたものである。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、能動型サスペンシ
ョン制御装置は現在ではサスペンション特性を変化させ
るものなど多岐にわたって開発されているものの、本
来、車両の姿勢変化を抑制することから波及したもので
あり、そのために前記流体圧シリンダの圧力を変更する
必要があり、その制御を如何に行うかが問われるもので
ある。具体的には左右Gに応じて左右の流体圧シリンダ
の圧力を高くしたり低くしたり、或いは前後Gに応じて
前後の流体圧シリンダの圧力を高くしたり低くしたりす
る。従って、この圧力制御を有用に利用することによっ
て差動制限力を制御できることを見出した。本発明はこ
のような知見に基づいて開発されたものである。
【0009】即ち、本発明の車両における差動制限力制
御装置は、車両の各輪と車体との間に介装された流体圧
シリンダへの流体圧を制御して車両のサスペンション特
性を制御するサスペンション制御手段と、車両の駆動輪
の差動制限力を変化させる差動制限力変更手段とを具備
する車両において、前記差動制限力変更手段により変更
される差動制限力を、前記サスペンション制御手段によ
る流体圧シリンダへの流体圧を用いて機械的に制御する
差動制限力制御手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
御装置は、車両の各輪と車体との間に介装された流体圧
シリンダへの流体圧を制御して車両のサスペンション特
性を制御するサスペンション制御手段と、車両の駆動輪
の差動制限力を変化させる差動制限力変更手段とを具備
する車両において、前記差動制限力変更手段により変更
される差動制限力を、前記サスペンション制御手段によ
る流体圧シリンダへの流体圧を用いて機械的に制御する
差動制限力制御手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】本発明の車両における差動制限力制御装置で
は、前記差動制限力制御手段が、前記差動制限力変更手
段により変更される差動制限力を、前記サスペンション
制御手段による流体圧シリンダへの流体圧を用いて機械
的に制御する構成としたために、例えばサスペンション
制御手段により前後Gに応じて制御される前後何れかの
各輪の流体圧を用いてそれらの車輪の差動制限力を増減
することが可能となり、左右Gに応じて制御される左右
何れかの各輪の流体圧を用いてそれらの車輪の差動制限
力を増減することが可能となる。この場合、差動制限力
変更手段を単独に制御するコントローラや流体圧制御手
段、及び前後Gセンサ,左右Gセンサは不要であるから
その分だけ部品点数の増大を抑制することができ、ひい
てはコストや重量の増加を抑制することができる。
は、前記差動制限力制御手段が、前記差動制限力変更手
段により変更される差動制限力を、前記サスペンション
制御手段による流体圧シリンダへの流体圧を用いて機械
的に制御する構成としたために、例えばサスペンション
制御手段により前後Gに応じて制御される前後何れかの
各輪の流体圧を用いてそれらの車輪の差動制限力を増減
することが可能となり、左右Gに応じて制御される左右
何れかの各輪の流体圧を用いてそれらの車輪の差動制限
力を増減することが可能となる。この場合、差動制限力
変更手段を単独に制御するコントローラや流体圧制御手
段、及び前後Gセンサ,左右Gセンサは不要であるから
その分だけ部品点数の増大を抑制することができ、ひい
てはコストや重量の増加を抑制することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の車両における作動制限力制御
装置の第1実施例であり、この実施例では作動制限力を
変化させる機構が駆動側後輪のディファレンシャル機構
に内装されている。図示されていないトランスミッショ
ンからの駆動力はプロペラシャフト2に伝達され、ユニ
バーサルジョイント等を介してハイポイドギヤ等から構
成されるドライブピニオン30を回転し、該ドライブピ
ニオン30の回転によってこれと噛合するクラウンギヤ
31及び該クラウンギヤ31に固定されているディファ
レンシャルケース32が回転される。このディファレン
シャルケース32内には二つのディファレンシャルピニ
オン5aと左右二つのサイドギヤ5bとから構成される
ディファレンシャルギヤ5が内装されており、前記ディ
ファレンシャルケース32の回転によって各サイドギヤ
5bが回転され、夫々のサイドギヤ5bに自在継手を介
して連結された左右のドライブシャフト3a,3bが回
転されて左右両輪4a,4bに駆動力が伝達される。
装置の第1実施例であり、この実施例では作動制限力を
変化させる機構が駆動側後輪のディファレンシャル機構
に内装されている。図示されていないトランスミッショ
ンからの駆動力はプロペラシャフト2に伝達され、ユニ
バーサルジョイント等を介してハイポイドギヤ等から構
成されるドライブピニオン30を回転し、該ドライブピ
ニオン30の回転によってこれと噛合するクラウンギヤ
31及び該クラウンギヤ31に固定されているディファ
レンシャルケース32が回転される。このディファレン
シャルケース32内には二つのディファレンシャルピニ
オン5aと左右二つのサイドギヤ5bとから構成される
ディファレンシャルギヤ5が内装されており、前記ディ
ファレンシャルケース32の回転によって各サイドギヤ
5bが回転され、夫々のサイドギヤ5bに自在継手を介
して連結された左右のドライブシャフト3a,3bが回
転されて左右両輪4a,4bに駆動力が伝達される。
【0012】前記ディファレンシャルケース32と各ド
ライブシャフト3a,3bとの間には多板式クラッチ6
a,6bが介装されており、該クラッチ6a,6bのク
ラッチプレートを押当させることにより各プレート間の
摩擦力が該ディファレンシャルケース32と各ドライブ
シャフト3a,3bとの相対回転を規制する。つまり各
クラッチ6a,6bの押圧力が大きい程プレート間の摩
擦力が増大するから、ディファレンシャルケース32と
各ドライブシャフト3a,3bとの相対回転が強く規制
され、この相対回転規制力が本発明の差動制限力(本実
施例の場合は互いの軸力を制限するように作用する力で
あるから、これを以下差動制限トルクと称する)に相応
する。この実施例では前記各多板式クラッチ6a,6b
のクラッチプレートのうち、ディファレンシャルケース
32側のクラッチプレートが固定され、ドライブシャフ
ト3a,3b側のクラッチプレートが、それらを連結す
る連結体33を介して前記サイドギヤ5bの軸線方向に
移動可能なるよう配設されている。従って、この多板式
クラッチ6a,6bが本発明の差動制限力変更手段に相
当する。
ライブシャフト3a,3bとの間には多板式クラッチ6
a,6bが介装されており、該クラッチ6a,6bのク
ラッチプレートを押当させることにより各プレート間の
摩擦力が該ディファレンシャルケース32と各ドライブ
シャフト3a,3bとの相対回転を規制する。つまり各
クラッチ6a,6bの押圧力が大きい程プレート間の摩
擦力が増大するから、ディファレンシャルケース32と
各ドライブシャフト3a,3bとの相対回転が強く規制
され、この相対回転規制力が本発明の差動制限力(本実
施例の場合は互いの軸力を制限するように作用する力で
あるから、これを以下差動制限トルクと称する)に相応
する。この実施例では前記各多板式クラッチ6a,6b
のクラッチプレートのうち、ディファレンシャルケース
32側のクラッチプレートが固定され、ドライブシャフ
ト3a,3b側のクラッチプレートが、それらを連結す
る連結体33を介して前記サイドギヤ5bの軸線方向に
移動可能なるよう配設されている。従って、この多板式
クラッチ6a,6bが本発明の差動制限力変更手段に相
当する。
【0013】前記各多板式クラッチ6a,6bの移動側
クラッチプレートの夫々は、初期設定差動制限トルクT
0を付与するスプリング7a,7bにより、前記連結体
33及び押圧杆34を介して内側に押圧されている。こ
れらのスプリング7a,7bの押圧力は、後述する差動
制限トルク制御手段によって差動制限トルクが制御され
る以前に、前記初期設定差動制限トルクT0の左右和
(2×T0)が微速小回り時のブレーキング現象による
違和感を与えない程度に設定されている。
クラッチプレートの夫々は、初期設定差動制限トルクT
0を付与するスプリング7a,7bにより、前記連結体
33及び押圧杆34を介して内側に押圧されている。こ
れらのスプリング7a,7bの押圧力は、後述する差動
制限トルク制御手段によって差動制限トルクが制御され
る以前に、前記初期設定差動制限トルクT0の左右和
(2×T0)が微速小回り時のブレーキング現象による
違和感を与えない程度に設定されている。
【0014】前記押圧杆34には、前記多板式クラッチ
6a,6bの押圧力を変化して差動制限トルクを変化さ
せるピストン8a,8bが連結されている。なお、この
ピストン8a,8b内には夫々、初期反力を与えるスプ
リング9a,9bが内装されており、このスプリング9
a,9bの初期反力により、ピストン8a,8bの油室
の内圧がP1以下では前記多板式クラッチ6a,6bに
押圧力が付与されないように設定してある。この初期設
定内圧P1については、後述する能動型サスペンション
制御装置の基準車高保持中立圧P0に基づいて設定され
るので、その説明を後段に譲る。
6a,6bの押圧力を変化して差動制限トルクを変化さ
せるピストン8a,8bが連結されている。なお、この
ピストン8a,8b内には夫々、初期反力を与えるスプ
リング9a,9bが内装されており、このスプリング9
a,9bの初期反力により、ピストン8a,8bの油室
の内圧がP1以下では前記多板式クラッチ6a,6bに
押圧力が付与されないように設定してある。この初期設
定内圧P1については、後述する能動型サスペンション
制御装置の基準車高保持中立圧P0に基づいて設定され
るので、その説明を後段に譲る。
【0015】一方、前記左右後輪4a,4bは、それら
の各車輪と車体との間に介装された油圧アクチュエータ
1a,1bによって支持されている。これらの油圧アク
チュエータ1a,1bは、能動型サスペンション制御装
置において車高制御を行うために設けられたものであ
る。これらの各油圧アクチュエータ1a,1bは、油圧
供給回路20から所定の供給圧を供給された油圧制御回
路21が現在車高から目標車高を達成するために制御し
た制御圧によって制御される。なお、これらの油圧アク
チュエータ1a,1bを駆動するための詳細な具体的手
段やその作用については、例えば前記特開平3−924
15号公報をはじめとする、本出願人が先に開発した能
動型サスペンション制御装置に関する文献に開示されて
いるのでここでは詳述しない。
の各車輪と車体との間に介装された油圧アクチュエータ
1a,1bによって支持されている。これらの油圧アク
チュエータ1a,1bは、能動型サスペンション制御装
置において車高制御を行うために設けられたものであ
る。これらの各油圧アクチュエータ1a,1bは、油圧
供給回路20から所定の供給圧を供給された油圧制御回
路21が現在車高から目標車高を達成するために制御し
た制御圧によって制御される。なお、これらの油圧アク
チュエータ1a,1bを駆動するための詳細な具体的手
段やその作用については、例えば前記特開平3−924
15号公報をはじめとする、本出願人が先に開発した能
動型サスペンション制御装置に関する文献に開示されて
いるのでここでは詳述しない。
【0016】本実施例では、前記油圧制御回路21は、
前記各輪において現在車高から目標車高を達成するため
にコントローラ22から出力された指令値に応じて前記
油圧アクチュエータ1a,1bへの制御圧を制御する。
このコントローラ22は、車両の前後方向への加速度
(G)を検出する前後Gセンサ23の検出信号と、車両
の左右方向へのGを検出する左右Gセンサ24の検出信
号とに基づいて、前記各油圧アクチュエータ1a,1b
の油室内圧(油圧サス・アクチュエータ圧力)Pa,P
bを設定し、この設定油圧サス・アクチュエータ圧力P
a,Pbを満足する指令値を前記油圧制御回路21に向
けて出力するようにしてある。
前記各輪において現在車高から目標車高を達成するため
にコントローラ22から出力された指令値に応じて前記
油圧アクチュエータ1a,1bへの制御圧を制御する。
このコントローラ22は、車両の前後方向への加速度
(G)を検出する前後Gセンサ23の検出信号と、車両
の左右方向へのGを検出する左右Gセンサ24の検出信
号とに基づいて、前記各油圧アクチュエータ1a,1b
の油室内圧(油圧サス・アクチュエータ圧力)Pa,P
bを設定し、この設定油圧サス・アクチュエータ圧力P
a,Pbを満足する指令値を前記油圧制御回路21に向
けて出力するようにしてある。
【0017】ここで、前記コントローラ22によって実
行されるプログラムや演算式については前記能動型サス
ペンション制御装置に関する文献を参照することととし
て詳述しないが、前記前後Gセンサ23により検出され
る車両前後Gに関しては図3に示すように、車両後輪側
の油圧アクチュエータ1a,1bの両油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pa,Pbは、車両前後Gが零のときに基
準車高を保持する中立圧P0を満足し、加速時,即ち車
両前後Gが後方向に作用するときに増加し且つ減速時,
即ち車両前後Gが前方向に作用するときに減少する単純
一次曲線を描くように設定される。これに対して左右G
センサ24により検出される車両左右Gに関しては図4
に示すように、車両左後輪側の油圧アクチュエータ1a
の油圧サス・アクチュエータ圧力Paは、車両左右Gが
零のときに基準車高を保持する中立圧P0を満足し、右
旋回時,即ち車両左右Gが左方向に作用するときに増加
し且つ左旋回時,即ち車両左右Gが右方向に作用すると
きに減少する単純一次曲線を描くように設定され、車両
右後輪側の油圧アクチュエータ1bの油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pbは、車両左右Gが零のときに基準車高
を保持する中立圧P0を満足し、左旋回時,即ち車両左
右Gが右方向に作用するときに増加し且つ右旋回時,即
ち車両左右Gが左方向に作用するときに減少する単純一
次曲線を描くように設定される。
行されるプログラムや演算式については前記能動型サス
ペンション制御装置に関する文献を参照することととし
て詳述しないが、前記前後Gセンサ23により検出され
る車両前後Gに関しては図3に示すように、車両後輪側
の油圧アクチュエータ1a,1bの両油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pa,Pbは、車両前後Gが零のときに基
準車高を保持する中立圧P0を満足し、加速時,即ち車
両前後Gが後方向に作用するときに増加し且つ減速時,
即ち車両前後Gが前方向に作用するときに減少する単純
一次曲線を描くように設定される。これに対して左右G
センサ24により検出される車両左右Gに関しては図4
に示すように、車両左後輪側の油圧アクチュエータ1a
の油圧サス・アクチュエータ圧力Paは、車両左右Gが
零のときに基準車高を保持する中立圧P0を満足し、右
旋回時,即ち車両左右Gが左方向に作用するときに増加
し且つ左旋回時,即ち車両左右Gが右方向に作用すると
きに減少する単純一次曲線を描くように設定され、車両
右後輪側の油圧アクチュエータ1bの油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pbは、車両左右Gが零のときに基準車高
を保持する中立圧P0を満足し、左旋回時,即ち車両左
右Gが右方向に作用するときに増加し且つ右旋回時,即
ち車両左右Gが左方向に作用するときに減少する単純一
次曲線を描くように設定される。
【0018】そして本実施例では、前記油圧アクチュエ
ータ1a,1bの油室が夫々、油圧配管(ホース)10
a,10bを介して前記ピストン8a,8bの油室に連
通されている。従って、前記油圧アクチュエータ1a,
1bの制御圧(油圧サス・アクチュエータ圧力Pa,P
b)はそのままピストン8a,8bに作用することにな
る。ここで、前記スプリング9a,9bによって付与さ
れるピストン8a,8bの初期設定内圧P1は、前記能
動型サスペンション制御装置の車高保持圧P0に余裕定
数αを和した値としてある。この余裕定数αは、乗車員
数や積載重量の増減を考慮して設定されるものであり、
これらの数値の増減に伴う重量配分のばらつきや、慣性
によって付加される加速度をネグレクトするためのもの
であると言える。従って、この油圧配管10a,10
b、ピストン8a,8b、初期反力設定用スプリング9
a,9bが本発明の差動制限力制御手段に相当する。
ータ1a,1bの油室が夫々、油圧配管(ホース)10
a,10bを介して前記ピストン8a,8bの油室に連
通されている。従って、前記油圧アクチュエータ1a,
1bの制御圧(油圧サス・アクチュエータ圧力Pa,P
b)はそのままピストン8a,8bに作用することにな
る。ここで、前記スプリング9a,9bによって付与さ
れるピストン8a,8bの初期設定内圧P1は、前記能
動型サスペンション制御装置の車高保持圧P0に余裕定
数αを和した値としてある。この余裕定数αは、乗車員
数や積載重量の増減を考慮して設定されるものであり、
これらの数値の増減に伴う重量配分のばらつきや、慣性
によって付加される加速度をネグレクトするためのもの
であると言える。従って、この油圧配管10a,10
b、ピストン8a,8b、初期反力設定用スプリング9
a,9bが本発明の差動制限力制御手段に相当する。
【0019】次に本実施例の差動制限力制御装置の作用
について説明する。まず、図2に示すように前記油圧ア
クチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ圧
力Pa,Pbの増大に伴って、前記ピストン8a,8b
は初期反力設定用スプリング9a,9bに抗して多板式
クラッチ6a,6bのクラッチプレートを強く押圧する
ため、夫々の多板式クラッチ6a,6bにより発生する
差動制限トルクTa,Tbも増大する。ところで、油圧
アクチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ
圧力Pa,Pbが前記初期設定内圧P1以下になると、
ピストン8a,8bは初期反力設定用スプリング9a,
9bに屈して多板式クラッチ6a,6bのクラッチプレ
ートへの押圧力は零となり、この状態での差動制限トル
クTa,Tbは前記スプリング7a,7bにより付与さ
れる初期設定差動制限トルクT0に保持される。
について説明する。まず、図2に示すように前記油圧ア
クチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ圧
力Pa,Pbの増大に伴って、前記ピストン8a,8b
は初期反力設定用スプリング9a,9bに抗して多板式
クラッチ6a,6bのクラッチプレートを強く押圧する
ため、夫々の多板式クラッチ6a,6bにより発生する
差動制限トルクTa,Tbも増大する。ところで、油圧
アクチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ
圧力Pa,Pbが前記初期設定内圧P1以下になると、
ピストン8a,8bは初期反力設定用スプリング9a,
9bに屈して多板式クラッチ6a,6bのクラッチプレ
ートへの押圧力は零となり、この状態での差動制限トル
クTa,Tbは前記スプリング7a,7bにより付与さ
れる初期設定差動制限トルクT0に保持される。
【0020】従って、両多板式クラッチ6a,6bによ
り発生される差動制限トルクTa,Tbは、車両前後G
に関しては図5に示すように減速時から前記油圧アクチ
ュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ圧力P
a,Pbが前記初期設定内圧P1となる加速時までは前
記初期設定差動制限トルクT0の2倍値(2×T0)に
維持され、該初期設定内圧P1よりも該油圧サス・アク
チュエータ圧力Pa,Pbが大きくなる加速時では前後
Gの増大に伴って増大される。
り発生される差動制限トルクTa,Tbは、車両前後G
に関しては図5に示すように減速時から前記油圧アクチ
ュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ圧力P
a,Pbが前記初期設定内圧P1となる加速時までは前
記初期設定差動制限トルクT0の2倍値(2×T0)に
維持され、該初期設定内圧P1よりも該油圧サス・アク
チュエータ圧力Pa,Pbが大きくなる加速時では前後
Gの増大に伴って増大される。
【0021】一方、車両左右Gに関しては図6に示すよ
うに夫々の油圧アクチュエータ1a,1bの油圧サス・
アクチュエータ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1とな
る、操舵中立状態から左右Gの小さい右旋回時から左旋
回時までの間は前記初期設定差動制限トルクT0の2倍
値(2×T0)に維持され、各油圧サス・アクチュエー
タ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1よりも大きくなる
左右Gの大きい右旋回時及び左旋回時には左右Gの増大
に伴って増大される。
うに夫々の油圧アクチュエータ1a,1bの油圧サス・
アクチュエータ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1とな
る、操舵中立状態から左右Gの小さい右旋回時から左旋
回時までの間は前記初期設定差動制限トルクT0の2倍
値(2×T0)に維持され、各油圧サス・アクチュエー
タ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1よりも大きくなる
左右Gの大きい右旋回時及び左旋回時には左右Gの増大
に伴って増大される。
【0022】従って、微速小回り時のように車両前後G
が小さく且つ車両左右Gも小さい場合や、旋回初期のよ
うに車両左右Gの小さい場合の差動制限力は小さくな
り、該微速小回り時のブレーキング現象や該旋回初期の
アンダーステア特性を誘発することなく、旋回時のアク
セルコントロール性や加速時のトラクションの向上を図
ることができる。また、減速時に後輪側の差動制限力が
小さくなることから、ブレーキ時のスキッドを防止する
こと等を目的とした制動力制御装置の制御性も向上す
る。
が小さく且つ車両左右Gも小さい場合や、旋回初期のよ
うに車両左右Gの小さい場合の差動制限力は小さくな
り、該微速小回り時のブレーキング現象や該旋回初期の
アンダーステア特性を誘発することなく、旋回時のアク
セルコントロール性や加速時のトラクションの向上を図
ることができる。また、減速時に後輪側の差動制限力が
小さくなることから、ブレーキ時のスキッドを防止する
こと等を目的とした制動力制御装置の制御性も向上す
る。
【0023】図7は本発明の車両における差動制限力制
御装置の第2実施例を示すものであり、この実施例も第
1実施例と同様に作動制限力を変化させる機構が駆動側
後輪のディファレンシャル機構に内装されているが、第
1実施例と比べると前記差動制限力変更手段が全く異な
り、そのために差動制限力制御手段も若干異なる。この
実施例では前記デファレンシャルギヤ5を含むプロペラ
シャフト2と各ドライブシャフト3a,3bとの継手部
分に、特開平成3−189426号公報に記載される本
出願人が先に開発した制御型回転差感応継手が適用され
ている。この制御型回転差感応継手の詳細な説明は当該
公報を参照することとして、本実施例では前記ディファ
レンシャルケース32内に、左右のドライブシャフト3
a,3bの回転数差により高められた流体内圧が両者間
の差動制限トルクを発生して両ドライブシャフト3a,
3bの相対回転を規制するオリフィスカップリング11
や、該オリフィスカップリング11の回転数差に対する
差動制限トルクのゲイン特性を変化させる一対のスプー
ル弁12a,12b等が内装されている。従って、この
オリフィス11やスプール弁12a,12bが本実施例
の差動制限力変更手段に相当する。
御装置の第2実施例を示すものであり、この実施例も第
1実施例と同様に作動制限力を変化させる機構が駆動側
後輪のディファレンシャル機構に内装されているが、第
1実施例と比べると前記差動制限力変更手段が全く異な
り、そのために差動制限力制御手段も若干異なる。この
実施例では前記デファレンシャルギヤ5を含むプロペラ
シャフト2と各ドライブシャフト3a,3bとの継手部
分に、特開平成3−189426号公報に記載される本
出願人が先に開発した制御型回転差感応継手が適用され
ている。この制御型回転差感応継手の詳細な説明は当該
公報を参照することとして、本実施例では前記ディファ
レンシャルケース32内に、左右のドライブシャフト3
a,3bの回転数差により高められた流体内圧が両者間
の差動制限トルクを発生して両ドライブシャフト3a,
3bの相対回転を規制するオリフィスカップリング11
や、該オリフィスカップリング11の回転数差に対する
差動制限トルクのゲイン特性を変化させる一対のスプー
ル弁12a,12b等が内装されている。従って、この
オリフィス11やスプール弁12a,12bが本実施例
の差動制限力変更手段に相当する。
【0024】ここで、前記オリフィスカップリング11
及びスプール弁12a,12bの作用について簡単に説
明する。オリフィスカップリング11の差動制限トルク
Tは図8に示すように左右ドライブシャフト3a,3b
の回転数差Δnに応じて増加するが、各スプール弁12
a,12bがオリフィスに形成する開口面積(以下スプ
ール弁12a,12bの開度と記す)に応じてそのゲイ
ンが変化する。この実施例によれば、スプール弁の開度
が小さいと回転数差Δnに対する差動制限トルクTの比
例係数は大きくなり、スプール弁の開度が大きいと回転
数差Δnに対する差動制限トルクTの比例係数は小さく
なる。また、両スプール弁12a,12bは夫々個別の
流路中に設けられているので、トータルの差動制限トル
クは二つのスプール弁12a,12bの開度の合計に反
比例すると考えられる。従って、前記回転数差Δnに対
する差動制限トルクTのゲインKを前記二つのスプール
弁の開度の逆数比に係る値とすると、差動制限トルクゲ
インKを高G時に大きく制御することによって差動制限
トルクTが大きくなるように制御することができる。
及びスプール弁12a,12bの作用について簡単に説
明する。オリフィスカップリング11の差動制限トルク
Tは図8に示すように左右ドライブシャフト3a,3b
の回転数差Δnに応じて増加するが、各スプール弁12
a,12bがオリフィスに形成する開口面積(以下スプ
ール弁12a,12bの開度と記す)に応じてそのゲイ
ンが変化する。この実施例によれば、スプール弁の開度
が小さいと回転数差Δnに対する差動制限トルクTの比
例係数は大きくなり、スプール弁の開度が大きいと回転
数差Δnに対する差動制限トルクTの比例係数は小さく
なる。また、両スプール弁12a,12bは夫々個別の
流路中に設けられているので、トータルの差動制限トル
クは二つのスプール弁12a,12bの開度の合計に反
比例すると考えられる。従って、前記回転数差Δnに対
する差動制限トルクTのゲインKを前記二つのスプール
弁の開度の逆数比に係る値とすると、差動制限トルクゲ
インKを高G時に大きく制御することによって差動制限
トルクTが大きくなるように制御することができる。
【0025】そして、前記スプール弁12a,12b
は、移動杆35を介して前記ディファレンシャルケース
32の外部に設けられたピストン13a,13bの押圧
力によって移動される。このピストン13a,13bの
油室は前記図1の実施例と同様に油圧配管10a,10
bを介して油圧アクチュエータ1a,1bに連通されて
おり、前記第1実施例と同様に制御された油圧サス・ア
クチュエータ圧力Pa,Pbが供給されるようにしてあ
る。更に、各ピストン13a,13b内には夫々、初期
反力を与えるスプリング14a,14bが内装されてお
り、ピストン13a,13bの油室の内圧が前記初期設
定内圧P1以下では前記スプール弁12a,12bに押
圧力が付与されないように設定してある。
は、移動杆35を介して前記ディファレンシャルケース
32の外部に設けられたピストン13a,13bの押圧
力によって移動される。このピストン13a,13bの
油室は前記図1の実施例と同様に油圧配管10a,10
bを介して油圧アクチュエータ1a,1bに連通されて
おり、前記第1実施例と同様に制御された油圧サス・ア
クチュエータ圧力Pa,Pbが供給されるようにしてあ
る。更に、各ピストン13a,13b内には夫々、初期
反力を与えるスプリング14a,14bが内装されてお
り、ピストン13a,13bの油室の内圧が前記初期設
定内圧P1以下では前記スプール弁12a,12bに押
圧力が付与されないように設定してある。
【0026】本実施例では、夫々のスプール弁12a,
12bの開度は油圧サス・アクチュエータ圧力Pa,P
bとスプリング14a,14bの復元力との釣合いで決
定されるピストン13a,13bのストロークに反比例
するように設定してある。従って、該ピストン13a,
13bのストロークを発生する油圧サス・アクチュエー
タ圧力Pa,Pbと各スプール弁12a,12bの開度
から決定される差動制限トルクゲインKa,Kbとは、
前記スプール弁12a,12bの開度と差動制限トルク
ゲインKa,Kbとの相関関係の定義付けから互いに比
例することになるが、この場合、図9に示すように前記
初期設定内圧P1以下で両スプール弁12a,12bの
開度は最大面積となって、その差動制限トルクのゲイン
Ka,Kbは初期設定差動制限トルクゲインK0を満足
するように設定してある。この初期設定差動制限トルク
ゲインK0は、このゲインK0で決定される初期設定差
動制限トルクの左右和が微速小回り時にブレーキング現
象による違和感を与えない程度に設定されている。
12bの開度は油圧サス・アクチュエータ圧力Pa,P
bとスプリング14a,14bの復元力との釣合いで決
定されるピストン13a,13bのストロークに反比例
するように設定してある。従って、該ピストン13a,
13bのストロークを発生する油圧サス・アクチュエー
タ圧力Pa,Pbと各スプール弁12a,12bの開度
から決定される差動制限トルクゲインKa,Kbとは、
前記スプール弁12a,12bの開度と差動制限トルク
ゲインKa,Kbとの相関関係の定義付けから互いに比
例することになるが、この場合、図9に示すように前記
初期設定内圧P1以下で両スプール弁12a,12bの
開度は最大面積となって、その差動制限トルクのゲイン
Ka,Kbは初期設定差動制限トルクゲインK0を満足
するように設定してある。この初期設定差動制限トルク
ゲインK0は、このゲインK0で決定される初期設定差
動制限トルクの左右和が微速小回り時にブレーキング現
象による違和感を与えない程度に設定されている。
【0027】次に本実施例の作用について説明する。本
実施例でも、能動型サスペンション制御装置は前記図1
の実施例と同様に作用するから、前記油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pa,Pbは車両前後G及び車両作用Gに
対して図3及び図4のように変化する。従って、前記油
圧サス・アクチュエータ圧力Pa,Pbの増大に伴って
差動制限トルクゲインKa,Kbも増大するが、油圧ア
クチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ圧
力Pa,Pbが前記初期設定内圧P1以下になると、ピ
ストン13a,13bは初期反力設定用スプリング14
a,14bに屈してスプール弁12a,12bへの押圧
力は零となり、この状態での差動制限トルクTa,Tb
は前記スプールの最大開度により決定される初期設定差
動制限トルクゲインK0に保持される。
実施例でも、能動型サスペンション制御装置は前記図1
の実施例と同様に作用するから、前記油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pa,Pbは車両前後G及び車両作用Gに
対して図3及び図4のように変化する。従って、前記油
圧サス・アクチュエータ圧力Pa,Pbの増大に伴って
差動制限トルクゲインKa,Kbも増大するが、油圧ア
クチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエータ圧
力Pa,Pbが前記初期設定内圧P1以下になると、ピ
ストン13a,13bは初期反力設定用スプリング14
a,14bに屈してスプール弁12a,12bへの押圧
力は零となり、この状態での差動制限トルクTa,Tb
は前記スプールの最大開度により決定される初期設定差
動制限トルクゲインK0に保持される。
【0028】従って、両スプール弁12a,12bによ
り発生される差動制限トルクゲインKa,Kbは、車両
前後Gに関しては図10に示すように減速時から前記油
圧アクチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエー
タ圧力Pa,Pbが前記初期設定内圧P1となる加速時
までは前記初期設定差動制限トルクゲインK0の2倍値
(2×K0)に維持され、該初期設定内圧P1よりも該
油圧サス・アクチュエータ圧力Pa,Pbが大きくなる
加速時では前後Gの増大に伴って増大され、これにより
差動制限トルクTも増大される。
り発生される差動制限トルクゲインKa,Kbは、車両
前後Gに関しては図10に示すように減速時から前記油
圧アクチュエータ1a,1bの油圧サス・アクチュエー
タ圧力Pa,Pbが前記初期設定内圧P1となる加速時
までは前記初期設定差動制限トルクゲインK0の2倍値
(2×K0)に維持され、該初期設定内圧P1よりも該
油圧サス・アクチュエータ圧力Pa,Pbが大きくなる
加速時では前後Gの増大に伴って増大され、これにより
差動制限トルクTも増大される。
【0029】一方、車両左右Gに関しては図6に示すよ
うに夫々の油圧アクチュエータ1a,1bの油圧サス・
アクチュエータ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1とな
る、操舵中立状態から左右Gの小さい右旋回時から左旋
回時までの間は前記初期設定差動制限トルクゲインK0
の2倍値(2×K0)に維持され、各油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1よりも大き
くなる左右Gの大きい右旋回時及び左旋回時には左右G
の増大に伴って増大されるので、差動制限トルクTも増
大される。
うに夫々の油圧アクチュエータ1a,1bの油圧サス・
アクチュエータ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1とな
る、操舵中立状態から左右Gの小さい右旋回時から左旋
回時までの間は前記初期設定差動制限トルクゲインK0
の2倍値(2×K0)に維持され、各油圧サス・アクチ
ュエータ圧力Pa,Pbが初期設定内圧P1よりも大き
くなる左右Gの大きい右旋回時及び左旋回時には左右G
の増大に伴って増大されるので、差動制限トルクTも増
大される。
【0030】従って、本実施例でも図1の実施例と同様
に、該微速小回り時のブレーキング現象や該旋回初期の
アンダーステア特性を誘発することなく、旋回時のアク
セルコントロール性や加速時のトラクションの向上を図
ることができ、制動力制御装置の制御性も向上する。
に、該微速小回り時のブレーキング現象や該旋回初期の
アンダーステア特性を誘発することなく、旋回時のアク
セルコントロール性や加速時のトラクションの向上を図
ることができ、制動力制御装置の制御性も向上する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両におけ
る差動制限力制御装置によれば、差動制限力変更手段に
より変更される差動制限力を、能動型サスペンション制
御手段の流体圧により機械的に制御することにより、従
来必要とした差動制限力制御用のコントローラや各種セ
ンサ、駆動機構等を不要とすることができ、その分だけ
部品点数の増大を抑制してコストや重量の増加を抑制す
ることができるので、能動型サスペンション制御装置と
差動制限力制御装置とを同時に車両に搭載し易くなると
いう効果が発揮される。
る差動制限力制御装置によれば、差動制限力変更手段に
より変更される差動制限力を、能動型サスペンション制
御手段の流体圧により機械的に制御することにより、従
来必要とした差動制限力制御用のコントローラや各種セ
ンサ、駆動機構等を不要とすることができ、その分だけ
部品点数の増大を抑制してコストや重量の増加を抑制す
ることができるので、能動型サスペンション制御装置と
差動制限力制御装置とを同時に車両に搭載し易くなると
いう効果が発揮される。
【図1】本発明の車両における差動制限力制御装置の第
1実施例を示す概略構成を示す後面図である。
1実施例を示す概略構成を示す後面図である。
【図2】図1の車両における差動制限力制御装置におい
て制御される油圧サス・アクチュエータ圧力と差動制限
トルクとの相関関係図である。
て制御される油圧サス・アクチュエータ圧力と差動制限
トルクとの相関関係図である。
【図3】図1の車両における差動制限力制御装置におい
て車両前後加速度に基づいて制御される油圧サス・アク
チュエータ圧力の相関関係図である。
て車両前後加速度に基づいて制御される油圧サス・アク
チュエータ圧力の相関関係図である。
【図4】図1の車両における差動制限力制御装置におい
て車両左右加速度に基づいて制御される油圧サス・アク
チュエータ圧力の相関関係図である。
て車両左右加速度に基づいて制御される油圧サス・アク
チュエータ圧力の相関関係図である。
【図5】図1の車両における差動制限力制御装置におい
て車両前後加速度に基づいて制御される差動制限トルク
の相関関係図である。
て車両前後加速度に基づいて制御される差動制限トルク
の相関関係図である。
【図6】図1の車両における差動制限力制御装置におい
て車両左右加速度に基づいて制御される差動制限トルク
の相関関係図である。
て車両左右加速度に基づいて制御される差動制限トルク
の相関関係図である。
【図7】本発明の車両における差動制限力制御装置の第
2実施例を示す概略構成を示す後面図である。
2実施例を示す概略構成を示す後面図である。
【図8】図7の車両における差動制限力制御装置におい
てスプール弁開度をパラメータとする左右輪回転数差と
差動制限トルクとの相関関係図である。
てスプール弁開度をパラメータとする左右輪回転数差と
差動制限トルクとの相関関係図である。
【図9】図7の車両における差動制限力制御装置におい
て制御される油圧サス・アクチュエータ圧力と差動制限
トルクを決定するために設定されたスプール弁開度に基
づく差動制限トルクゲインとの相関関係図である。
て制御される油圧サス・アクチュエータ圧力と差動制限
トルクを決定するために設定されたスプール弁開度に基
づく差動制限トルクゲインとの相関関係図である。
【図10】図1の車両における差動制限力制御装置にお
いて車両前後加速度に基づいて制御される差動制限トル
クゲインの相関関係図である。
いて車両前後加速度に基づいて制御される差動制限トル
クゲインの相関関係図である。
【図11】図1の車両における差動制限力制御装置にお
いて車両左右加速度に基づいて制御される差動制限トル
クゲインの相関関係図である。
いて車両左右加速度に基づいて制御される差動制限トル
クゲインの相関関係図である。
1a,1bは油圧アクチュエータ 2はプロペラシャフト 3a,3bはドライブシャフト 4a,4bは左右後輪 5はディファレンシャルギヤ 6a,6bは多板式クラッチ 7a,7bはスプリング 8a,8bはピストン 9a,9bはスプリング 10a,10bは油圧配管 11はオリフィスカップリング 12a,12bはスプール弁 13a,13bはピストン 14a,14bはスプリング 20は油圧供給回路 21は油圧制御回路 22はコントローラ 23は車両前後加速度センサ 24は車両左右加速度センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の各輪と車体との間に介装された流
体圧シリンダへの流体圧を制御して車両のサスペンショ
ン特性を制御するサスペンション制御手段と、車両の駆
動輪の差動制限力を変化させる差動制限力変更手段とを
具備する車両において、前記差動制限力変更手段により
変更される差動制限力を、前記サスペンション制御手段
による流体圧シリンダへの流体圧を用いて機械的に制御
する差動制限力制御手段を備えたことを特徴とする車両
における差動制限力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17115092A JPH068742A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 車両における差動制限力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17115092A JPH068742A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 車両における差動制限力制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH068742A true JPH068742A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15917921
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17115092A Pending JPH068742A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 車両における差動制限力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068742A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07318439A (ja) * | 1995-01-30 | 1995-12-08 | Teraoka Seiko Co Ltd | ロードセル |
| US7290634B2 (en) | 2002-05-02 | 2007-11-06 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle differential control |
| JP2011046350A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Showa Corp | モータ付デファレンシャル装置 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP17115092A patent/JPH068742A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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