JPH0688155A - 制振性金属複合材 - Google Patents

制振性金属複合材

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JPH0688155A
JPH0688155A JP26298092A JP26298092A JPH0688155A JP H0688155 A JPH0688155 A JP H0688155A JP 26298092 A JP26298092 A JP 26298092A JP 26298092 A JP26298092 A JP 26298092A JP H0688155 A JPH0688155 A JP H0688155A
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JP
Japan
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metal
vibration
porous metal
aluminum
vibration damping
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JP26298092A
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English (en)
Inventor
Tatsufumi Kurofuchi
達史 黒淵
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制振性の優れた金属複合材を提供することで
ある。 【構成】 気孔率50〜99%の膜構造を有する多孔性
金属を骨格とし、その空隙に多孔性金属と同種または異
種の金属を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制振性金属複合材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】制振性金属複合材は振動を減衰する性能
に秀れた金属複合材であり、精密機器のベース、シリン
ダーカバー、クランクケース等の制振性および遮音性を
必要とする部材に使用されている。従来制振性金属複合
材には、Zn−Al合金、Mn−Cu合金、Fe−Cr
合金等の各種吸振性合金、グラファイト粒子分散合金、
カーボンファイバ強化複合材等の各種複合材が使用され
ている。それらの複合材の中の平板状である主要なもの
として、2枚の金属板の中間に樹脂フィルムを介在させ
プレス成形したサンドイッチ構造の制振鋼板が知られて
いる。
【0003】又、特開昭62−170440号には軽金
属材料よりなる基体と、前記基体中に分散混入され、該
基体よりも比重が軽く且つ融点が高いマイクロスフェア
ーとよりなる複合軽金属材料が開示されている。
【0004】又、特開昭58−81948号にはアルミ
ニウム合金素材中に、活性炭1〜10重量%と、セラミ
ックス0.5〜20重量%とを分散させたことを特徴と
する耐磨耗性ならびに振動減衰能に優れたアルミニウム
複合材料が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の材
料では振動を減衰する性能が充分でなく、又は成形上、
使用条件上や原価的に実用化するためには問題点が大き
く、使用の範囲や用途が限定されていた。
【0006】サンドイッチ構造の制振鋼板は原価的には
実用化に適し、又制振性が良いものの、平板状であるの
でプレス成形のみで加工の自由度が小さいという欠点が
ある。そして樹脂フィルムを介在させているため、樹脂
の軟化する温度で使用することができない。ちなみに樹
脂フィルムの種類にも左右されるが、使用温度はナイロ
ン、ポリエステルで250℃以下、ポリオレフィン系で
は150℃以下である。
【0007】又、特開昭62−170440号に開示さ
れたマイクロスフェアーを使用したものは、制振性が大
きくなく使用の範囲が狭い。
【0008】又、特開昭58−81948号に開示され
た活性炭とセラミックを使用したものは、制振性が大き
くない。
【0009】本発明は制振性の優れた金属複合材を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、気孔率50
〜99%の膜構造を有する多孔性金属を骨格とし、その
空隙に該多孔性金属と同種または異種の金属を充填して
なる制振性金属複合材を構成した。なかでも、多孔性金
属の気孔率が70〜95%の範囲にあることが好ましい
ものとして制振性金属複合材を構成した。又、多孔性金
属の気孔の大きさが0.5〜30mmであることが好ま
しいものとして制振性金属複合材を構成した。そして、
多孔性金属の空隙に充填金属の融液を注入することによ
り充填して制振性金属複合材とするのが好ましい製造方
法である。又、多孔性金属の空隙に充填金属の粉体を注
入することにより充填して制振性金属複合材とするのも
好ましい他の製造方法である。
【0011】
【作用】金属中で振動が減衰する一の主要なメカニズム
として、異相間の界面における摩擦によるエネルギー吸
収が知られている。このためには異相間の界面の構造、
界面の面積および異相を構成する両材料を適正に選択
し、両者間の整合性をよくすることが必要となる。本発
明は膜構造を形成する材料と空隙を充填する材料とを整
合性良く選択し、且つ界面の構造および界面の面積を適
正にし、界面における摩擦によるエネルギー吸収を充分
に大きくしている。
【0012】次に本発明にかかる多孔性金属の膜構造に
ついて図1により説明する。図1は多孔性金属の膜構造
を模式的に示す断面図である。多孔性金属1には多数の
気泡3が含まれている。気泡3が極めて多いと気泡3が
互いに接して両者の間は薄く膜状になり、且つ膜には通
連孔4が形成される。気泡3が少ないと膜が形成され
ず、又通連孔4も形成されないが気泡3が過度に多いと
膜の強度が小さくなってしまう。通連孔4が多孔性金属
1の外部に開いて、金属が充填可能である。
【0013】多孔性金属は膜構造を有し、又充填金属は
バルクとしての構造を有しており、両者がたとえ同種金
属であっても結晶構造的に異質であって、界面において
振動波が干渉を受けやすくて界面でのエネルギー吸収が
大きく、したがって振動を吸収しやすい。
【0014】多孔性金属中の気孔率と気泡と界面面積の
関係は、大略、多孔性金属中の気孔率は気泡の数に比例
し、気泡の大きさの三乗に比例し、界面面積は気泡の数
に比例し、気泡の大きさの二乗に比例すると考えられ
る。
【0015】界面でのエネルギー吸収を大きくするため
には、界面の面積が大きい方が良い。そのために気泡の
大きさ0.5〜30mm、気孔率50〜99%とするこ
とにより界面面積を増やすことができるが、他方膜構造
強度を維持し、且つ金属を充填する上で連通孔を形成し
なければならない。
【0016】ここで気泡の大きさを小さくすると、気孔
率及び界面面積の確保には有利であるが、連通孔が形成
され難いので不適合となる。気泡の大きさ0.5mm以
下では空隙に金属が充填できない。又30mm以上では
気孔率を確保すると界面面積が小さくなってしまう。
【0017】気孔率が50%以下では骨格が厚く太くな
り膜構造を形成し難く、又連通孔も形成し難い。気孔率
が50%以上であると膜構造が形成される。気孔率が7
0%以上であると膜厚が薄く連通孔も容易に形成され好
適である。気孔率が99%以上になると膜厚が過度に薄
く連通孔が過多になり膜構造の強度が充分に得られな
い。気孔率が95%以下の範囲で容易に適当な膜厚が得
られ、膜構造の強度も充分に得られる。
【0018】多孔性金属として適当な金属はアルミニウ
ム、ニッケル、チタン、鉄等又はそれらの合金である。
アルミニウムは発泡性が良く廉価で最も適当なものの一
つである。充填金属は、アルミニウム、鉄等又はそれら
の合金が適当である。アルミニウムは軽量であり、廉価
であるので最も適当なものの一つである。
【0019】金属の充填は、鋳造法、焼結法、粉末充填
法、電解法等の方法による。生産性や、機械的強度の点
から鋳造法は最も望ましいものの一つである。
【0020】鋳造法は金属の溶融物を空隙に注入した
後、冷却固化する方法であり、多孔性アルミニウムへア
ルミニウムやチタンを充填する時使用可能である。アル
ミニウムで製作した多孔性金属骨格に溶融アルミニウム
を注入する時、骨格を形成するアルミニウムは融点66
0℃であるが短時間であれば800℃程度まで骨格形状
の保持性がある。従って、700〜750℃に加熱され
た溶融アルミニウムを注入しても骨格の膜構造が保持さ
れるのである。
【0021】粉末法は金属の粉体を空隙に注入した後、
焼結し固化する方法であり、多孔性アルミニウムへ鉄を
充填する時使用可能である。アルミニウムの多孔性金属
骨格に溶融アルミニウムを注入する時、骨格は800℃
を超えると、膜構造は保持できない。たとえば1000
℃の溶融鉄を注入することはできない。このようなとき
鉄の粉体を空隙に注入した後、焼結し固化する方法が採
用される。
【0022】
【実施例】本発明の第1の実施例を説明する。気孔率9
0%、気泡の大きさ1〜10mmの連通孔を有する発泡
アルミニウムに、アルミニウム88%−シリコン12%
合金を加圧鋳造法により充填した。巾5cm、長さ10
cm、厚さ3cmの測定試料を切り出した。この試料の
振動減衰能を機械インピーダンス法により測定した。2
kHz近傍での共振ピークにおける振動減衰能Q-1×1
3は30であった。
【0023】次に本発明の第2の実施例を説明する。第
1の実施例と同一又は類似の点の説明の詳述は省略す
る。気孔率80%、気泡の大きさ1〜5mmの連通孔を
有する発泡アルミニウムに、アルミニウム88%−シリ
コン12%合金を加圧鋳造法により充填した。2kHz
近傍での共振ピークにおける振動減衰能Q-1×10 3
20であった。
【0024】次に本発明の第3の実施例を説明する。第
1の実施例と同一又は類似の点の説明の詳述は省略す
る。気孔率95%、気泡の大きさ1〜20mmの連通孔
を有する発泡アルミニウムに、アルミニウム88%−シ
リコン12%合金を加圧鋳造法により充填した。2kH
z近傍での共振ピークにおける振動減衰能Q-1×10 3
は20であった。
【0025】本発明の第4の実施例を説明する。気孔率
90%、気泡の大きさ1〜10mmの連通孔を有する発
泡アルミニウムに、平均粒径30μmの純鉄の粉末を注
入した後、650°Cで焼結させた。巾5cm、長さ1
0cm、厚さ3cmの測定試料を切り出し、振動減衰能
を機械インピーダンス法により測定した。2kHz近傍
での共振ピークにおける振動減衰能Q-1×10 3は25
であった。
【0026】第1の比較例として、各実施例の充填金属
であるアルミニウム88%−シリコン12%合金の振動
減衰能を機械インピーダンス法により測定した。2kH
z近傍での共振ピークにおける振動減衰能Q-1×10 3
は5であった。
【0027】第2、第3及び第4の比較例として、従来
使用されているシリコン及び亜鉛含有アルミニウム制振
性合金の振動減衰能を機械インピーダンス法により測定
した。2kHz近傍での共振ピークにおける振動減衰能
-1×10 3はそれぞれ8、6及び8であった。シリコ
ン及び亜鉛含有アルミニウム制振性合金の組成は表1に
示す通りである。
【0028】
【表1】
【0029】第5の比較例として、特開昭58−819
48号に開示されている技術による、平均粒径500μ
mの活性炭5%及び平均粒径3μmのアルミナ粉末0.
5%を含有するJIS AC2A合金に相当する複合金
属材の振動減衰能を機械インピーダンス法により測定し
た。2kHz近傍での共振ピークにおける振動減衰能Q
-1×10 3は6であった。JIS AC2A合金の組成
は表1に示す通りである。
【0030】第1〜第4の実施例及び第1〜第5の比較
例の2kHz近傍での共振ピークにおける振動減衰能Q
-1×10 3を表2にまとめて記載する。
【0031】
【表2】
【0032】実施例1〜4の振動減衰能はいずれも比較
例1〜5よりも大きい。
【0033】実施例1〜3の振動減衰能の測定値を検討
すると、気孔率90%、気泡の大きさ1〜10mmの連
通孔を有する発泡アルミニウムを膜構造とする実施例1
が最も大きい振動減衰能を示していることから、気孔率
及び気泡の大きさは最も適当な数値があり、それより数
値が離れると振動減衰能が減少することがわかった。
【0034】実施例4は鉄を粉体で充填したが、アルミ
ニウムを融液で充填した実施例1と遜色ない振動減衰能
を示している。このことから金属充填の方法及び充填金
属のいかんによらず良い振動減衰能の制振性の優れた金
属複合材が得られることがわかった。
【0035】
【発明の効果】本発明により制振性の優れた金属複合材
が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多孔性金属の膜構造の膜構造を
模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 多孔性金属 2 膜 3 気泡 4 通連孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月23日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気孔率50〜99%の膜構造を有する多
    孔性金属を骨格とし、その空隙に該多孔性金属と同種ま
    たは異種の金属を充填してなることを特徴とする制振性
    金属複合材。
  2. 【請求項2】 前記多孔性金属の気孔の大きさが0.5
    〜30mmであることを特徴とする請求項1に記載の制
    振性金属複合材。
  3. 【請求項3】 前記空隙に前記金属の融液を注入するこ
    とにより充填することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の制振性金属複合材。
  4. 【請求項4】 前記空隙に前記金属の粉体を注入するこ
    とにより充填することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の制振性金属複合材。
JP26298092A 1992-09-04 1992-09-04 制振性金属複合材 Pending JPH0688155A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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