JPH0689492B2 - 滑空装置用クロス - Google Patents

滑空装置用クロス

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JPH0689492B2
JPH0689492B2 JP1053534A JP5353489A JPH0689492B2 JP H0689492 B2 JPH0689492 B2 JP H0689492B2 JP 1053534 A JP1053534 A JP 1053534A JP 5353489 A JP5353489 A JP 5353489A JP H0689492 B2 JPH0689492 B2 JP H0689492B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、大空を滑空する際に使用する翼や傘など空力
抵抗を利用して飛行する素材として好適な軽くて丈夫な
織組織を有する滑空装置用クロスに関する。
(従来技術) 近年、スカイダイビング、ハングライダー、パラグライ
ダーなど滑空スポーツが盛んになっているが、それらの
装置に使用する素材としては、平織物からなる高密度織
物が使用されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、かかる高密度織物は、重くて嵩張る上に強度的
にも引裂き強度の点に弱点があり、より強く、より軽
く、より嵩張らずコンパクトにできるバランスのとれた
素材が持運び易くて安全性の高い滑空装置用クロスを提
供する上で、強く要求されている。
本発明は、かかる状況に鑑み、軽量であるにも拘らず丈
夫で引裂き強度が高く、コンパクト性ならびに滑空性能
に優れた安全性の高い滑空装置用クロスを提供せんとす
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明はかかる目的を達成するために、次のような構成
を採用する。すなわち、 本発明の滑空装置用クロスは、総繊度20〜70Dの合成繊
維フィラメント糸からなる地組織の中に糸密度の高い格
子状畝を有する平織物の少なくとも片面が合成樹脂皮膜
で被覆されてなり、該経、緯畝部が地糸を2〜5本を引
揃えてなる糸条からなり、さらに該引揃えた糸条が1〜
5本連続して組織構成されており、かつ該布帛のシング
ルタング法による引裂強力が1.6Kg以上で、目付が25〜7
0g/m2の範囲にあることを特徴とするものである。
(作用) 本発明は、近年、大空を滑空するスカイダイビング、ハ
ングライダー、パラグライダーなどのスポーツが盛んに
行なわれるようになってきたが、その反面、その危険度
は極大であり、安全性のチェックは特に重要課題であ
る。その安全性を左右するものは、これらのスポーツに
使用される装置、すなわちパラシュウト、グライダー、
キャノピーなどの滑空装置を構成する布帛特性にかかっ
ている。
そこで本発明者らは、飛行する素材として軽くて丈夫な
織組織を有する布帛として、引裂き強度が高くて、コン
パクト化性に優れ、かつ、滑空性能に優れた安全性の高
い滑空装置用クロスを提供できるものについて、鋭意検
討した結果、地組織の中に糸密度の高い格子状畝を有す
る平織物と、合成樹脂皮膜との複合素材が、かかる特性
を満足することを究明したものである。
本発明でいう合成繊維フィラメントとしては、主として
ポリアミド、ポリエステルからなる繊維が使用される
が、滑空用クロスのタフネス(強伸度積)が大きく、荷
重分散性が良く、強靱であること大変形領域での永久歪
が極めて小さく、形状回復性の良好なこと、比重か小さ
く軽いことなどの点からはポリアミド系繊維の方が好ま
しい。特に、ナイロン66繊維が好適である。
ポリエステル系繊維では、好ましくは酸化チタン量の少
ないブライト系が可撓性ならびに鮮明色に優れ、さらに
耐候(光)性を高める効果を発揮する。
かかるポリエステル系繊維やポリアミド系繊維以外に、
例えば初期弾性率が少なくとも200g/d、好ましくは350g
/d以上で、引張強度が12g/d以上、好ましくは20g/d以上
であるという性質を示すフィラメントも好ましく使用さ
れる。かかるフィラメントの例としては、たとえば高倍
率で延伸されて形成された高強度ポリビニルアルコール
繊維や高強度アクリロニトリル繊維、ならびに全芳香族
ポリアミド繊維などあげられる。さらに耐熱性に優れた
ポリスルホン繊維、ポリスルフィド繊維なども使用する
ことができる。
かかる合成繊維フィラメントは、好ましくは単糸繊度が
2〜10d、特に好ましくは3〜6dのものが使用される。
また糸の総繊度としては、20〜70D、好ましくは30〜50D
の範囲のものが使用される。これらの繊度は、軽量で嵩
張らない布帛を形成する上で好ましく使用される。
本発明の滑空装置用クロスはシングルタング法による引
裂強度が1.6kg以上、好ましくは2.0kg以上であるものが
安全性の上から重要である。すなわち、引裂強力が1.6k
g未満では、滑空中、風速によっては布帛が引裂かれて
失速する危険性が出てくる。
また、本発明の滑空装置用クロスとしてさらに好ましく
は5ポンド荷重下でのバイアス方向の伸度が、好ましく
は1〜30%、特に好ましくは3〜20%の範囲にあるもの
が使用される。該伸度がかかる範囲にある布帛は形態保
持性に優れ、かつ布帛の硬さのバランスがとれているも
のであるが、伸度が低く過ぎると硬く紙のようになり、
引裂強力が低下する傾向がでてくる。また、逆に伸度が
30%を越えるとソフトすぎて、布帛の形態保持性(寸法
安定性)が悪く滑空性能が低下する傾向がでてくる。
本発明の滑空装置用クロスとして、さらに好ましくは、
幅5cmに於ける破断強度が17〜80kg、さらには25kg〜60k
gであって、かつ破断伸度が好ましくは5〜60%、さら
に好ましくは10〜50%の範囲にあるものを使用する。か
かる性能を有する布帛は、さらに滑空性能ならびに安全
性に優れた特徴を発揮する。
かかる滑空装置用クロスにおいて、さらに好ましくは通
気度は50cc/cm2/秒以下、より好ましくは0.1cc/cm2
秒以下、、特に好ましくは、0〜0.01cc/cm2/秒の範囲
のものを使用する。
すなわち、通気性が高すぎては降下速度が大きすぎて危
険であり、通気度が小さすぎるということはそれだけ樹
脂量が多く繊維密度の大きいことを意味するものである
から、布帛重量(目付)が大きく、滑空性能の劣る布帛
を提供する可能性が高くなる。
かかる特性を達成するために、本発明では格子状に畝を
有する平織物を採用するものである。
かかる平織物は経および、緯糸に数本おきに2〜5本の
引揃え糸(リブ糸)を配し、布面に格子縞(リップスト
ップ部:畝)を有するものである。この格子状の畝を有
する平織物は、該畝部で地組織より糸密度が高く構成さ
れて織組織を構成している。
本発明は地組織に間歇的に糸密度の高い畝部分を設けた
ことにより、薄地でありながら、優れた引裂伝播阻止性
を発揮せしめ、引裂強力の高い布帛を提供し得たもので
ある。
この引裂強力は、突風に煽られた時のように布帛にかか
る極めて強い力に対抗する性能を発揮する要素であり、
本発明においては安全性の目安となるものである。本発
明においてはかかる引裂特性を高めるために該畝部の糸
密度を好ましくは地組織の2〜25倍、さらに好ましくは
3〜9倍の範囲に形成する。すなわち畝部(リップスト
ップ部)の組織は、経、および緯方向のリップストップ
本数が1〜5本、好ましくは2〜3本で構成されてい
る。その経、緯方向のリップストップ1本内の糸(リブ
糸)本数は、前述したように2〜5本、好ましくは3本
で構成されている。またリップストップ部(格子)の大
きさは、好ましくは経および緯方向共に4〜12個/イン
チ、さらに好ましくは5〜8個/インチである。
かかるリップストップ部を構成するフィラメントの繊度
と地組織を構成するフィラメントの繊度は同じでもある
ものが望ましい。たとえば異繊度の場合、表面に凹凸が
大きく発現して滑空性、操縦性を低下する傾向が出てく
るし、極端な場合は皮膜に空隙部を発生することさえあ
る。
本発明の滑空装置用クロスは、全体として(樹脂加工を
含む)目付(布帛重量)が大きすぎては自重によってそ
の滑空性を損う。たとえば、パラグライダークロスは、
重力に逆って空中高く浮んだ状態で飛行するための布帛
であるから目付は軽い程滑空性を優れている。また、通
常の場合は高所、特に高い山岳地帯へパラグライダーを
持ち運び、そこから滑空することが多い。これらの必要
要件から、滑空装置用クロスは軽量で嵩張らないことが
重要である。かかる理由から、本発明の滑空装置に使用
する布帛として、目付25〜70g/m2、好ましくは30〜60g/
m2という極めて軽量のものを使用する。
本発明の滑空装置用クロスは前記特定な平織物を使用す
ることであるが、この布帛をさらに合成樹脂皮膜で少な
くとも片面を被覆する。これによって、該布帛の通気度
(目詰め)、回復弾性、耐光性、耐寒性や透明性ならび
に引裂強力が改善される。
かかる合成樹脂としては、たとえばアクリル系樹脂、ウ
レタン系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂などの合成樹脂
が挙げられる。
これらの樹脂の中でも、被膜が可撓性、接着性、回復弾
性、耐光性、透明性などに優れたものが好ましく使用さ
れるが、たとえば耐熱性の被膜を望む場合にはポリアミ
ド系樹脂、たとえば“ノメックス”(デュポン社製)、
ポリイミド系樹脂、たとえば“カプトン”(デュポン社
製)などの被膜を好ましく使用することができるし、こ
れらの各種樹脂被膜を要求特性に合せて積層することも
できる。たとえば耐熱性樹脂被膜を最外側表面層に配し
て高強力被膜を保護して接着積層することもにより、耐
熱性の改善をはかることができる。
これらの樹脂の中でも、アクリル系樹脂およびウレタン
系樹脂から選ばれた少なくとも1種と、シリコーン系樹
脂とを組合せた樹脂からなる被膜が可撓性、接着性、回
復弾性、耐光性、透明性などの点から好ましく使用され
る。
上記アクリル系樹脂としては、熱硬化性で、剛直で高い
Tg(ガラス転移点)を示す硬質アクリル系樹脂、低いTg
を示す軟質アクリル系樹脂、さらにこれらを組合せた共
重合体樹脂などがある。
かかるアクリル系樹脂の中でも、ブチルアクリレート/
メチルアクリレート系、エチルアクリレート/メチルメ
タアクリレート系などの共重合体樹脂が上記各種性能の
バランスのとれた布帛を提供し得るので好ましい。
本発明においては、これらのアクリル共重合体樹脂を架
橋剤で架橋させたものは、さらに強靱性が付加されるの
で好ましい。
かかる架橋剤としてはポリイソシアネート系化合物が好
ましく使用される。かかる架橋剤には架橋促進剤とし
て、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシルエチルなどの水酸基含有モノマーを配合
することができる。
かかる架橋型アクリル系共重合体樹脂は強靱なフィルム
を形成するが、その中でも好ましくは100%モジュラス
が5〜50kg/cm2の範囲にあるもので、しかも接着性、回
復弾性、耐候(光、寒さ)性、透明性などの性能に優れ
たものが好ましく使用される。
上記ポリウレタン系樹脂としては湿式加工用のポリウレ
タンおよび乾式加工用のポリウレタンがあるが、好まし
くは乾式加工用のポリウレタンが膜物性が優れているの
で使用される。
かかるポリウレタンとしては、ポリイソシアネートとポ
リオールとの重付加反応によって得られる一液型ポリウ
レタンならびに二液型ポリウレタンがあるが、特にポリ
カーボネートジオールと脂肪族イソシアネートまたは芳
香族イソシアネートからなる一液型ポリウレタンが、耐
加水分解性、回復弾性、耐候性、加工性の上から好まし
く使用される。
これらのポリウレタン系樹脂の中でも、特に100%モジ
ュラスが20〜150kg/cm2の範囲のものが前記各種性能に
優れており好ましく使用される。
上記シリコーン系樹脂は柔軟平滑性および撥水性を付与
する作用を発揮するが、かかる作用の他に、ポリウレタ
ン系樹脂やアクリル系樹脂の接着性を向上したり、さら
に、布帛の引裂強力や回復弾性、耐候(光)性などの性
能を改善するために使用する樹脂である。特にアクリル
系樹脂に対しては優れた効果を発揮する性質を有する。
かかるシリコーン樹脂としては、たとえばジメチルポリ
シロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンのオ
イルまたはそのエマルジョンならびにこれらの変性シリ
コーン、たとえばアミノ変性シリコーン、アルコール変
性シリコーンなどがあげられる。
たとえば、本発明の合成樹脂被膜の中でもシリコーン系
樹脂を含有するアクリル系共重合体樹脂からなる第1層
皮膜の上にウレタン系樹脂からなる第2層皮膜を設けて
2層積層構造としたものが好ましく、かかる樹脂皮膜か
らなる布帛はクロスの通気度、強力特に引裂強力、形態
保持性、形態回復性をバランスよく有するものであっ
て、滑空中の安全性、滑空性能を向上することができ
る。
かかる合成樹脂皮膜は布帛の片面または両面に、該樹脂
被膜転写法やコーティング加工法などの方法により形成
することができる。
かかる皮膜の厚さは、目付の関係から薄いものが好まし
く使用されるが、好ましくは1〜100μm、さらに好ま
しくは3〜20μmの厚さのものはバランスのとれた性能
を発揮する。
本発明の滑空装置用クロスにおいて、好ましくは前記合
成樹脂皮膜を形成される前に硬仕上樹脂加工を行なう。
かかる樹脂加工を施すと、さらに布帛の伸びが抑えられ
るので形態保持性が改善される。この硬仕上用樹脂とし
ては、たとえばメラミン系誘導体化合物、反応性アクリ
ル酸エステル樹脂、ポリアクリルアマイド系および反応
基を有する酢酸ビニル系樹脂などの熱硬化性樹脂や、こ
れらの併用樹脂があげられる。これらの樹脂の中でもメ
ラミン系樹脂、たとえば、N置換官能基として、メチロ
ール基、水酸基、メトキシメチレン基、エトキシメチレ
ン基、カルビノール基、ヒトジロキシエチレン基、ヒド
ロキシプロピレン基などを有するメラミン系樹脂があげ
られるが、特にメチロールメラミンが好ましい。かかる
熱硬化性樹脂は織物重量に対して好ましくは1〜10重量
%、さらに好ましくは3〜7重量%の範囲で使用され
る。これらの熱硬化性樹脂にはさらに必要により、使用
樹脂に適した架橋剤を配合してもよい。
前記合成樹脂被膜形成加工または上記硬仕上樹脂加工の
後に、好ましくはシリコーン樹脂加工することができる
が、かかる樹脂加工を施すことにより、布帛の引裂強力
をさらに向上させることができる。
さらに、合成樹脂被膜を形成させるためにコーティング
加工法を使用する場合は、好ましくは該コーティング用
樹脂の布帛裏通り防止として、コーティング加工前にフ
ッ素系樹脂により処理することができる。このフッ素系
樹脂は硬仕上用樹脂と併用して加工することができる。
さらに、合成樹脂被膜形成加工あるいは該加工前後の樹
脂加工などの樹脂溶液に、必要により紫外線吸収剤、ラ
ジカル補足剤を配合することもでき、かかる薬剤により
耐候(光)性を向上させることもできる。
かかる薬剤としては、例えばフェノール系ラジカル補足
剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤およびベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤等があげられる。
また、必要により、前記合成樹脂被膜形成加工前の前処
理としての前記樹脂加工の前または後に、さらに熱加圧
ロール処理を施すことができ、これによって通気度を一
層制御することができ、さらにコーティング用樹脂の布
帛裏通り防止および布帛面の平面性付与せしめることが
できる。
かかる熱加圧ロール処理条件としては、使用合成樹脂や
繊維の軟化点以上融点以下の温度、たとえば100〜220℃
で、20kg/cm2〜120kg/cm2の圧力が好ましく使用され
る。加熱温度が該樹脂の軟化点未満では通気度や平面性
を制御しにくく、逆に融点を越えると樹脂や繊維の脆化
が始まる。プレス圧力が上記範囲を越えては平面性や通
気度が調整しにくく、特に120kg/cm2を越えると加工シ
ワが発生しやすくなり、品位を低下する。
本発明の滑空装置用クロスは、軽くて丈夫で、嵩張らな
い上に、引裂強度に優れており、安全で、かつ耐久性、
滑空性に優れた特徴を有する。
以下実施例により、本発明をさらに説明する。
(実施例) 実施例中のデーターは次の方法により評価したものであ
る。
(1)通気度:JISL−1096−A法(フラジール型試験機
を用いる方法)に準じて測定した。
(2)引裂強力:JISL−1096−A1法(シングルタング
法)にて測定した。
(3)5ポンド荷重下におけるバイアス伸度 試験片として、バイアス方向に幅5cm×長さ50cmのもの
を用意し、これは引張速度50mm/nimつかみ間隔400mmの
条件で定速伸長型引張り試験機により測定し、5ポンド
荷重時の伸度を記録紙により読みとった。
(4)破断強伸度:JISL−1096法 試験片として幅5cm、長さ30cmを経、緯方向に採取し、
経方向の試験片は経糸の長さが平行に、緯方向の試験片
は緯糸に長さ方向が平行になるよう採取し、引張速度20
0mm/min、つかみ間隔200mmの条件で定速伸長型引張試験
機により測定し、破断した時の強伸度を記録紙により読
みとった。
実施例1 単糸繊度3d、総繊維度30Dのナイロン6.6フィラメント糸
を経糸、緯糸に用いて、格子状平織物を製織した。該織
物におけるリップストップ部組織の経および緯方向のリ
ップストップ本数を各々2本、そのリップストップ1本
内の糸(リブ糸)本数は各々2本である。該織物を通常
の精練、中間熱セット、染色した後、該織物の通気性を
小さくするためにカレダー加工機により熱加工ロール処
理を温度190℃、プレス圧力60kg/cm2で行なった。その
後、該織物布帛の熱加圧ロール処理により光沢が少なく
なった面を下記の処方、条件でコーティング加工を行な
った。
[コーティング樹脂処方] トーアアクロンXE1266 80重量部 [アクリル系樹脂:東亜ペイント(株)] トーアアクロンXE1345 20重量部 [アクリル系樹脂:東亜ペイント(株)] ジメチルポリシロキサン 10重量部 ポリイソシアネート[架橋剤] 2重量部 トルエン[有機溶剤] 15重量部 (粘度:7000〜8000cps.) 上記調合したコーティング液をフローティングナイフコ
ーターにより、塗布量約30g/m2の割合で塗布した。これ
を120℃、1分間熱風乾燥した。その後、仕上げセット
を180℃×30秒間行なった。
得られた布帛は表−1に示したように、目付(布帛重
量)44g/m2で通気度が非常に小さく、5ポンド荷重下に
おけるバイアス伸度も適性で、引裂強力も1.6kg以上
で、しかも回復弾性(ストレッチバック性)の良好なも
のが得られた。
このクロスを用いてパラグライダーのキャノピー部を形
成し、実際に滑空したところ、翼の形態保持性も、滑空
性も優れたものであった。
実施例2 実施例1で製織した同一の格子状平織物を、実施例1と
同様に通常の精練、中間熱セット、染色、熱加圧ロール
処理を行なった。その後、次の処方、条件で樹脂加工を
行なった。
[硬仕上樹脂処方] スミテックスレジンM−3 2重量部 [メラミン樹脂 住友化学(株)] アサヒガードAG−710 1重量部 [フッ素系樹脂旭硝子(株)] スミテックスアクセレレーターACX [触媒 住友化学(株)] 0.3重量部 シメチルポリシロキサン 4重量部 水 92.7重量部 [処理条件] パッディング:2dips×2nips(pick up:30%) 乾燥 :120℃×1分 キュアリング:180℃×1分 次に、下記の処方条件でコーティング加工を行なった。
[コーティング樹脂処方] レザミンNE8883HV 100重量部 [ウレタン系樹脂 大日精化(株)] レザミン NE 架橋剤 5重量部 [ポリイソシアネート 大日精化(株)] シメチルホルムアミド 25重量部 [溶剤](粘度:8500〜10000cps) 上記調合したコーティング液をフローティングナイフコ
ーターにより、約30g/m2(wet)の割合で塗布した。こ
れを120℃1分間熱風乾燥し、さらにシリコーン系柔
軟、撥水剤による後処理を行なった。
[撥水処理処方] トーレシリコーン SH1107 0.4重量部 [東レシリコーン(株)] トーレシリコーン SH8011 0.6重量部 [東レシリコーン(株)] トーレシリコーン SH 23K 0.012重量部 ミネラルターペン 99.0重量部 その後仕上げセットを180℃×30秒間行なった。
得られた布帛は表−1に示したように通気度が非常に小
さく、5ポンド荷重下におけるバイアス伸度も小さく、
しかも引裂強力も1.6kg以上であり、良好な形態安定性
と安全性を有していた。
このクロスを用いてパラグライダーのキャノピー部を形
成し、実際に滑空したところ、実施例1と同様に翼の形
態保持性も、滑空性も優れたものであった。
実施例3 実施例1で製織された同一の格子縞状平織物を、実施例
1と同様に通常の精練、中間熱セット、染色、熱加圧ロ
ール処理を行なった。その後、次の処方、条件により樹
脂加工を実施例1と同様に行なった。
[硬仕上樹脂処方] スミテックスレジン M-3 5重量部 [メラミン樹脂:住友化学(株)] スミテックスアクセレレーター ACX [触媒:住友化学(株)] 0.5重量部 ジメチルポリシロキサン 2重量部 水 92.5重量部 [処理条件] パッディング:2dips×2nips(pick up 30%) 乾燥 :120℃×1分 キュアリング:180℃×1分 次に実施例1と同様に該布帛を下記の処方、条件でコー
ティング加工した。
[アンダーコーティング樹脂処方] クリスコートP1130 40重量部 [アクリル系樹脂:大日本インキ(株)] クリスコートP1330 50重量部 [アクリル系樹脂:大日本インキ(株)] ジメチルポリシロキサン 10重量部 ポリイソシアネート[架橋剤] 3重量部 トルエン 20重量部 (樹脂粘度:8500〜9000cps) [処理条件] 塗布方法:フローティングナイフ法 塗布量 :20〜25g/m2(wet) 乾燥条件:120℃×2分 [トップコーティング樹脂処方] クリスボン 2116 EL 100重量部 [ウレタン系樹脂:大日本インキ(株)] トルエン 10重量部 酢酸エチル 10重量部 ジメチルホルムアミド 10重量部 ポリイソシアネート[架橋剤] 3重量部 (樹脂粘度:9000〜10000cps) [処理条件] 塗布方法:フローティングナイフ法 塗布量 :20〜25g/m2(wet) 乾燥条件:120℃×2分 さらに、シリコーン系柔軟、撥水剤による後処理を行な
った。
[撥水処理処方] KS−724−A 3重量部 [シリコーン系柔軟、撥水剤、信越化学工業(株)] D−9[触媒] 1.2重量部 ミネラルペンタン 100重量部 その後仕上げセットを、180℃×30秒行なった。
得られた布帛は表−1に示したように、目付(布帛重
量)47g/m2であり、引裂強力2.0kg以上、通気度0.01cc/
cm2/秒以下、5ポンド荷重下バイアス伸度も小さく、
安全性と良好な形態安定性を有していた。
実施例4 単糸繊度3d、総繊度30Dのナイロン6.6フィラメント糸を
経糸に用い、単糸繊度2.94d総繊度50Dのナイロン6.6フ
ィラメント糸を緯糸に用いて格子状平織物を製織した。
該織物におけるリップストップ部組織の経および緯方向
のリップストップ本数を各々2本、そのリップストップ
1本内の糸(リブ糸)本数は各々2本である。該織物を
実施例1と同様に通常の精練、中間熱セット、染色、熱
加圧ロール処理を行なった。その後、実施例3と同様の
樹脂加工、コーティング加工、柔軟加工、仕上げセット
を行なった。
得られた布帛は表−1に示すように、目付56g/m2以下で
軽く、引裂強力も2.0kg以上、通気度0.01cc/cm2/秒以
下であり、5ポンド荷重下バイアス伸度も小さく、安全
性と良好な形態安定性が得られた。
実施例5 単糸繊度3d、総繊度30Dのナイロン6.6フィラメント糸を
経糸、緯糸に用いて格子状平織物を製織した。該織物に
おけるリップストップ部組織の経および緯方向のリップ
ストップ本数を各々1本、そのリップストップ1本内の
糸(リブ糸)本数は経および緯方向各3本である。該織
物を実施例1と同様に通常の精練、中間熱セット、染
色、熱加圧ロール処理を行なった。その後、次の処方、
条件で樹脂加工を行なった。
[硬仕上樹脂処方] スミテックスレジン M-3 5重量部 [メラミン樹脂:住友化学(株)] スミテックスアクセレレーター ACX [触媒:住友化学(株)] 0.5重量部 ジメチルポリシロキサン 4重量部 [処理条件] パディング:2dips×2nips(pick up:30%) 乾燥 :120℃×1分 キュアリング:180℃×1分 次に下記の処方、条件で、該織物布帛の片面にコーティ
ング加工を行なった。
[アンダーコーティング樹脂処方] トーアクロン XE1266 30重量部 [アクリル系樹脂:東亜ペイント(株)] トーアクロン XE1345 70重量部 [アクリル系樹脂:東亜ペイント(株)] ポロンコート 7重量部 [ポリシロキサン:信越化学工業(株)] ポリイソシアネート[架橋剤] 2重量部 トルエン 20重量部 (樹脂粘度:7000〜8000cps) [処理条件] 塗布方法:フローティングナイフ法 塗布量 :20〜25g/m2(wet) 乾燥条件:120℃×1分 [トップコーティング樹脂処方] レミザン ME8200LP 100重量部 [ポリカーボネート系ウレ タン樹脂:大日精化(株)] ポリイソシアネート[架橋剤] 3重量部 酢酸エチル 20重量部 (樹脂粘度:7000〜8000cps) [処理条件] 塗布方法:フローティングナイフ法 塗布量 :20〜25g/m2(wet) 乾燥条件:120℃×1分 その後、仕上げセットを180℃×30秒間行なった。
得られた布帛は表−1に示したように、目付は38g/m2
非常に軽く、通気度は0〜0.01cc/cm2/秒、引裂強力は
2.0kg以上と良好であり、5ポンド荷重時におけるバイ
アス方向の伸度は8.8%であった。また、ストレッチバ
ック性ならびにマーキングクロスの接着性も良好であっ
た。
実施例6 単糸繊度5d、総繊度30Dのポリエステル繊維フィラメン
ト糸を経糸、緯糸に用いて格子状平織物を製織した。該
織物におけるリップストップ部組織の経および緯方向の
リップストップ本数を各々1本、そのリップストップ1
本内の糸(リブ糸)本数は経方向は3本、緯方向3本で
ある。該織物を実施例5と同様に精練、中間熱セット、
染色、熱加圧ロール処理、樹脂加工、コーティング加
工、仕上げセットを順番に行なった。
得られた布帛は表−1に示したように、通気度、引裂強
力、5ポンド荷重時における伸度も良好であった。
比較例1 単糸繊度3d、総繊度30Dのナイロン6.6フィラメント糸を
緯糸とを経糸、緯糸に用いて、通常のリップストップ部
組織のない平織物を製織した。該織物を実施例2と同様
に通常の精練、中間熱セット、染色、熱加圧ロール処理
を行ない、その後、メラミン樹脂による樹脂加工を行な
わずに、そのまま実施例2と同様のウレタン樹脂単独コ
ーティング加工を行なった。その後、仕上げヒートセッ
トを180℃×30秒間行なった。
得られたクロスは、表−1に示したように、目付は44g/
m2て、引裂強力は0.5〜0.8kgと1.6kg以下で安全性に乏
しく、5ポンド荷重下におけるバイアス方向の伸度も37
%と高かった。
このクロスを用いてパラグライダーのキャノピー部を形
成し、滑空試験をしたところ、突風条件の時に翼に亀裂
が入り、それが伝播して、滑空性を著しく低下させるこ
とを確認した。
(発明の効果) 本発明の滑空装置用クロスは、軽くて丈夫で、嵩張らな
い上に、引裂強度に優れており、安全で、かつ耐久性な
らびに滑空性に優れる上に、持運びが極めて容易である
という特徴を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/263 15/564 15/643 D06M 15/564

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】総繊度20〜70Dの合成繊維フィラメント糸
    からなる地組織の中に糸密度の高い格子状畝を有する平
    織物の少なくとも片面が合成樹脂皮膜で被覆されてな
    り、該経、緯畝部が地糸を2〜5本を引揃えてなる糸条
    からなり、さらに該引揃えた糸条が1〜5本連続して組
    織構成されており、かつ該布帛のシングルタング法によ
    る引裂強力が1.6Kg以上で、目付が25〜70g/m2の範囲に
    あることを特徴とする滑空装置用クロス。
  2. 【請求項2】該地組織が、単糸繊度2〜10dの合成繊維
    フィラメント糸からなる請求項(1)記載の滑空装置用
    クロス。
  3. 【請求項3】該合成樹脂が、アクリル系樹脂およびウレ
    タン系樹脂から選ばれた少なくとも1種と、シリコーン
    系樹脂との組合せである請求項(1)記載の滑空装置用
    クロス。
  4. 【請求項4】該合成樹脂皮膜が、シリコーン系樹脂を含
    有するアクリル系樹脂皮膜層の上にウレタン系樹脂被覆
    層が設けられてなる請求項(1)記載の滑空装置用クロ
    ス。
  5. 【請求項5】該平織物が、熱硬化性樹脂で樹脂加工され
    ている請求項(1)記載の滑空装置用クロス。
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