JPH0690690A - 白玉およびその製造方法 - Google Patents

白玉およびその製造方法

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JPH0690690A
JPH0690690A JP4266771A JP26677192A JPH0690690A JP H0690690 A JPH0690690 A JP H0690690A JP 4266771 A JP4266771 A JP 4266771A JP 26677192 A JP26677192 A JP 26677192A JP H0690690 A JPH0690690 A JP H0690690A
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Yoshiyuki Ito
義之 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より長い時間(たとえば1日ないしそ
れ以上)冷蔵しても容易に芯が固くなることがなく、1
日の処理量が多い場合でも、一度に大量にかつ長時間に
わたって冷蔵可能とすることにより、賞味の前の処理も
わずかな回数ですむ白玉およびその製造方法を提供する
こと。 【構成】 白玉自体を二重構造にすることに着目した
もので、第1の量の白玉粉と、第1の濃度の老化防止剤
とを有する外層部分と、第2の量の白玉粉と、第2の濃
度の老化防止剤とを有する内層部分と、を有するととも
に、老化防止剤の第2の濃度を第1の濃度より高くした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は白玉およびその製造方法
にかかるもので、とくに長期間にわたってその芯部が固
くならないなど老化防止効果を高めた白玉およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から白玉は、白玉粉を原料とし、こ
れに加水して練り、成形し、製品としており、賞味する
際には、熱湯により浮くまで煮沸し、必要に応じて水に
入れて冷蔵し、みつ豆その他の和菓子として用いられ
る。
【0003】しかしながら、白玉はとくに冷蔵(温度0
〜12℃程度)して用いられている場合が多く、2〜3
時間の冷蔵で白玉の中央部が固くなり、いわゆる芯がで
きて老化し、製品としての質が低下することが指摘され
ている。
【0004】したがって、長期間にわたる冷蔵が困難で
あり、使用の分だけをその都度製造して冷蔵するなど、
製造およびその後の処理の手間かかるという問題があ
る。
【0005】こうした老化の問題に対処するために老化
防止剤を添加することも行われているが、上述のような
中心部の固化という問題を解決するには至っていない。
【0006】もちろん、所定量を製造後、冷凍保存する
ことも可能ではあるが、この場合でも賞味の際に、熱湯
により浮くまで煮沸し、冷蔵する処理が必要であること
に変わりはなく、要するに冷蔵時の芯部分の固化の問題
を回避することは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、従来より長い時間
(たとえば1日ないしそれ以上)冷蔵しても容易に芯が
固くなることがなく、1日の処理量が多い場合でも、一
度に大量にかつ長時間にわたって冷蔵可能とすることに
より、賞味の前の処理もわずかな回数ですむ白玉および
その製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、白玉
自体を二重構造にすることに着目したもので、第一の発
明は、第1の量の白玉粉と、第1の濃度の老化防止剤と
を有する外層部分と、第2の量の白玉粉と、第2の濃度
の老化防止剤とを有する内層部分と、を有するととも
に、上記老化防止剤の第2の濃度を上記第1の濃度より
高くしたことを特徴とする白玉である。
【0009】なお、上記老化防止剤の第1の濃度を、上
記外層部分の5重量%未満とすることが望ましい。ま
た、上記老化防止剤の第2の濃度を、上記内層部分の5
〜30重量%とすることが望ましい。
【0010】なお、上記外層部分を、白玉全体の10〜
90重量%とすることが望ましい。また、上記内層部分
を、白玉全体の10〜90重量%とすることが望まし
い。
【0011】第二の発明は、第1の量の白玉粉と、第1
の濃度の老化防止剤とを加水して練ることにより外層用
の白玉材料とする練り工程と、この外層用の白玉材料を
加熱する加熱工程と、によって外層材料を形成するとと
もに、第2の量の白玉粉と、上記第1の濃度より高い第
2の濃度の老化防止剤とを加水して練ることにより内層
用の白玉材料とする練り工程と、この内層用の白玉材料
を加熱する加熱工程と、によって内層材料を形成し、こ
の内層材料を上記外層材料により包んで白玉とする包み
工程を有することを特徴とする白玉の製造方法である。
【0012】なお、上記白玉材料にエチルアルコールを
添加することができる。
【0013】さらに、上記加熱工程における材料温度を
40〜70℃とすることが望ましい。
【0014】つぎに本発明を、図1および図2にもとづ
きより具体的に説明する。図1は、本発明による白玉1
の断面図であって、この白玉1は外層部分2と、内層部
分3とよりこれを構成してある。
【0015】外層部分2は、第1の量の白玉粉と、第1
の濃度の老化防止剤と、その他必要な添加剤ないしは増
量材とを有する。内層部分3は、第2の量の白玉粉と、
第2の濃度の老化防止剤と、その他必要な添加剤ないし
は増量材とを有する。
【0016】本発明においては、内層部分3における老
化防止剤の第2の濃度を外層部分2における第1の濃度
より大きくすることとしている。
【0017】こうした老化防止剤の第1の濃度および第
2の濃度を、上述のような範囲とすることすることが望
ましく、その種類などに応じて適宜選択するものとす
る。
【0018】なお、外層部分2および内層部分3に添加
する老化防止剤をそれぞれ別剤として、濃度の相違ない
し量の相違に相当する効果を持たせるようにしてもよ
い。
【0019】また、外層部分2および内層部分3を、白
玉1全体の上述のような範囲とすることが望ましい。
【0020】老化防止剤としては、たとえば白玉の材料
中の澱粉、蛋白質、繊維質を糖化、軟化、分解させるこ
とにより固化を防止する作用があるもので、天然植物性
蛋白による老化防止剤、あるいはベータアミラーゼ、糖
化アミラーゼ、酵素と呼ばれる高分子蛋白質、乳化剤、
および食品粗材などを含むもち・だんご類老化防止剤と
することができる。
【0021】さらに、外層部分2の表面に従来は馬鈴薯
澱粉をまぶしていたが、小麦粉澱粉4をまぶすことによ
り、表面にいわゆるあばたができにくく、より滑らかな
表面とすることができる。
【0022】つぎに図2は、本発明による白玉の製造方
法から賞味までを説明するフローチャート図であって、
第1の量の白玉粉と、第1の濃度の老化防止剤と、その
他必要に応じた添加剤ないしは増量材とを第1の原料と
して、これを好ましくは、40〜70℃の湯を加水して
練ることにより外層用の白玉材料とする(ステップS
1)。 ただし、室温の水を加水して練ることもでき
る。
【0023】この湯の温度が70℃以上であると、ダマ
ができやすいとともに、澱粉のアルファ化が進行し過ぎ
るため、後工程の成形段階(ステップS5)において成
形が困難となり、好ましくない。
【0024】この外層用の白玉材料を加熱することによ
って外層材料を形成する(ステップS2)。
【0025】この加熱工程としては、容器を直接加熱す
る場合もあるが、所定温度の蒸気を白玉材料に吹き付け
ながら練る蒸練器を用いることが望ましい。
【0026】この際の材料温度としては40〜70℃が
望ましく、50〜60℃がより好ましい。
【0027】すなわち、加熱工程における加熱温度を4
0〜70℃とすることによって、白玉材料の澱粉のアル
ファ化を促進することとなるが、従来のように70℃以
上(100℃程度)とするとアルファ化が100%進行
し、後述のステップS5における成形が困難となってし
まう。
【0028】同様にして、第2の量の白玉粉と、上記第
1の濃度より高い第2の濃度の老化防止剤と、その他必
要に応じた添加剤ないしは増量材とを第2の原料とし
て、これをステップS1と同様に、加水して練ることに
より内層用の白玉材料とする(ステップS3)。
【0029】この内層用の白玉材料を、ステップS2と
同様に、加熱することによって内層材料を形成する(ス
テップS4)。
【0030】この内層材料を上記外層材料により包んで
偏平な球形に成形し、通常はこの表面に馬鈴薯澱粉ある
いは小麦粉澱粉をまぶして白玉とする(ステップS
5)。
【0031】通常の賞味にあたっては、この白玉を熱湯
で煮沸し(ステップS6)、冷蔵し(ステップS7)、
賞味するものである。
【0032】長期の保存、あるいは運送にあたっては、
これを冷凍し(ステップS8)、賞味にあたっては、こ
れを解凍し(ステップS9)、熱湯で煮沸し(ステップ
S10)、冷蔵し(ステップS11)、賞味するもので
ある。
【0033】なお、解凍(ステップS9)および熱湯煮
沸(ステップS10)を同一工程としてもよい。
【0034】また、外層用および内層用の白玉材料に5
%以下のエチルアルコールをそれぞれ添加することによ
り、カビの発生を抑制することができる。
【0035】ただし、ステップS6、ステップS10の
ように熱湯煮沸により、このエチルアルコールは揮発し
てしまうので、賞味に何らの影響はない。
【0036】
【作用】本発明による白玉およびその製造方法において
は、内層部分に含まれる老化防止剤の第2の濃度を、外
層部分に含まれる老化防止剤の第1の濃度よりも高くす
ることにより、内層部分の老化の進行度を抑制すること
としたので、冷蔵してこれを賞味する場合にも、従来の
ものに比較して長期間にわたって芯が固くなりにくく、
白玉本来の柔らかい感触を味わうことができる。
【0037】したがって、大量に白玉を消費する場合に
も、従来とは異なり、一日に一度に製造し、熱湯煮沸処
理、冷蔵処理を1回で済ますことが可能となった。
【0038】
【実施例】つぎに本発明の実施例を説明する。外層部分
の原料として、白玉粉16.2Kg、およびもち粉1.
8Kg(計18Kg)、天然老化防止剤として、ボンフ
レックスGD−2((株)ディエムエル製)180g、
さらにエチルアルコール310gを、温度65℃の湯1
2.8Kgに入れて練り、ついで蒸練器により蒸気を吹
き込みながら2分間加熱しつつ練って、外層材料の生地
を製造した。
【0039】同様に内層部分の原料として、白玉粉8.
1Kg、およびもち粉0.9Kg(計9Kg)、天然老
化防止剤として、ボンフレックスGD−2((株)ディ
エムエル製)1Kg、もち・だんご類老化防止剤とし
て、餅ソフト(三共フーヅ(株))15g、さらにエチ
ルアルコール180gを、温度65℃の湯8Kgに入れ
て練り、ついで蒸練器により蒸気を吹き込みながら1.
5〜2分間加熱しつつ練って、内層材料の生地を製造し
た。
【0040】白玉1個あたり、かくして準備した外層材
料4.5gにより、内層材料3gを包あん機により包ん
で平たい球形に成形し、さらにその表面に薄力粉(日本
製粉(株)製、バイオレット)をまぶし、約8gの白玉
製品とした。
【0041】こうして製造した白玉を温度100℃の熱
湯で沸騰して浮き上がったものを水冷却し、温度7℃で
冷蔵したが、12時間経過以内であれば、その柔らかさ
を中央部分まで保ち、芯が固くならないことを確認し
た。
【0042】また、温度マイナス17℃で冷凍保存後、
上述と同様に、熱湯で沸騰させ、浮き上がったものを水
冷却し、温度7℃で冷蔵したが、上述と同じく12時間
経過以内であれば、その柔らかさを中央部分まで保ち、
芯が固くならないことを確認した。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、白玉を二
重構造とするとともに老化防止剤の濃度を変えて、内層
部分の老化防止機能を高めた構造としたので、賞味にあ
たって冷蔵しても従来より長時間にわたって芯の固化を
防止可能であり、大量に利用する場合など1日1回の熱
湯煮沸および冷蔵処理ですむなど、その保存性および機
能性を高めることができる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による白玉1の断面図である。
【図2】本発明による白玉の製造方法から賞味までを説
明するフローチャート図である。
【符号の説明】
1 白玉 2 外層部分 3 内層部分 4 小麦粉澱粉

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の量の白玉粉と、第1の濃度の老
    化防止剤とを有する外層部分と、 第2の量の白玉粉と、第2の濃度の老化防止剤とを有す
    る内層部分と、を有するとともに、 前記老化防止剤の第2の濃度を前記第1の濃度より高く
    したことを特徴とする白玉。
  2. 【請求項2】 前記老化防止剤の第1の濃度を、前記
    外層部分の5重量%未満としたことを特徴とする請求項
    1記載の白玉。
  3. 【請求項3】 前記老化防止剤の第2の濃度を、前記
    内層部分の5〜30重量%としたことを特徴とする請求
    項1記載の白玉。
  4. 【請求項4】 前記外層部分を、白玉全体の10〜9
    0重量%としたことを特徴とする請求項1記載の白玉。
  5. 【請求項5】 前記内層部分を、白玉全体の10〜9
    0重量%としたことを特徴とする請求項1記載の白玉。
  6. 【請求項6】 第1の量の白玉粉と、第1の濃度の老
    化防止剤とを加水して練ることにより外層用の白玉材料
    とする練り工程と、 この外層用の白玉材料を加熱する加熱工程と、によって
    外層材料を形成するとともに、 第2の量の白玉粉と、前記第1の濃度より高い第2の濃
    度の老化防止剤とを加水して練ることにより内層用の白
    玉材料とする練り工程と、 この内層用の白玉材料を加熱する加熱工程と、によって
    内層材料を形成し、 この内層材料を前記外層材料により包んで白玉とする包
    み工程を有することを特徴とする白玉の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記白玉材料にエチルアルコールを添
    加したことを特徴とする請求項6記載の白玉の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記加熱工程における材料温度を40
    〜70℃としたことを特徴とする請求項6記載の白玉の
    製造方法。
JP4266771A 1992-09-10 1992-09-10 白玉およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH06104042B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009050164A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Umeyoshi Shokuhin Kk 種抜き調味梅およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009050164A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Umeyoshi Shokuhin Kk 種抜き調味梅およびその製造方法

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