JPH069146Y2 - 低温貯蔵倉庫の壁構造 - Google Patents

低温貯蔵倉庫の壁構造

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JPH069146Y2
JPH069146Y2 JP1988016069U JP1606988U JPH069146Y2 JP H069146 Y2 JPH069146 Y2 JP H069146Y2 JP 1988016069 U JP1988016069 U JP 1988016069U JP 1606988 U JP1606988 U JP 1606988U JP H069146 Y2 JPH069146 Y2 JP H069146Y2
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heat insulating
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、改修工事が容易であると共に、省エネルギー
特性に優れた低温貯蔵倉庫の壁構造に関する。
考案の技術的背景ならびにその問題点 倉庫の中でも内部の温度の低い、冷凍倉庫のような低温
貯蔵倉庫の内部は、零下何十度まで冷やされることか
ら、低温貯蔵倉庫の壁には断熱材を設け、外部の気温条
件と熱的に遮断する必要がある。ところが、従来例に係
る低温貯蔵倉庫の壁構造にあっては、壁の室内側に断熱
材が設けられていたことから、たとえば壁の改修時に
は、低温貯蔵倉庫内を冷却する冷却装置を停止させた状
態で、断熱材の張り替え等を行う必要があり、その作業
が煩雑であった。
また、従来例に係る低温貯蔵倉庫の壁構造にあっては、
倉庫内部への湿気の侵入を防止するために、防湿層を設
ける必要があったが、その防湿層を壁の室内側に設けて
いたことから、室外の湿気が壁内部に入り込み易く、壁
内部が湿潤状態となり易く、壁内部にかびや結露が発生
する虞があり、壁の耐久性を低下させる虞があった。
考案の目的 本考案は、このような実状に鑑みてなされ、壁の改修工
事が容易であると共に、壁内部に湿気を導入させず、壁
内部にかびや結露を発生させることがなく、耐久性に優
れ、しかも省エネルギーにも寄与する低温貯蔵倉庫の壁
構造を提供することを目的とする。
考案の概要 かかる目的を達成するために、本考案は、第1に、コン
クリート躯体の室外側に断熱材を設け、この断熱材の室
外側に外装下地材を設け、この外装下地材の室外側に接
着層を介して特定の透湿抵抗を有する防湿シートを貼着
したことを特徴としている。
また、本考案は、第2に、コンクリート躯体の室外側に
断熱材を設け、この断熱材の室外側に外装下地材を設
け、この外装下地材の室外側に特定の透湿抵抗を有する
防湿性接着層を介して外装用シートを貼着してなること
を特徴としている。
さらに、本考案は、第3に、コンクリート躯体の室外側
に断熱材を設け、この断熱材の室外側に外装下地材を設
け、この外装下地材の室外側に特定の透湿抵抗を有する
防湿性塗膜層を形成してなることも特徴としている。
本考案において、防湿シート、防湿接着層および防湿塗
膜層の透湿抵抗は、100m2・hr・mmHg/g〜300m2・h
r・mmHg/gの範囲内にある。
このような本考案に係る低温貯蔵倉庫の壁構造によれ
ば、コンクリート躯体の室外側に断熱材を設けているた
め、壁の改修工事であっても、例えば低温貯蔵倉庫内部
を冷却する冷却装置を停止させることなく、庫内を冷却
した状態で、断熱材の張り替えが可能となり、倉庫内の
品物を他へ移すことなく、改修工事を容易に行うことが
できる。しかも、断熱材がコンクリート躯体の室外側に
設けられることから、熱容量の極めて大きいコンクリー
ト躯体が、一種の蓄熱作用を発揮し、庫内温度の変化が
著しく少なくなり、省エネルギーにも寄与する。
また、本考案によれば、特定の透湿抵抗を有する防湿層
も室外側に設けてあるため、壁内部に外部からの湿気が
侵入し難く、壁内部にかびや結露等が発生することがな
くなり、壁の耐久性が著しく向上する。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る低温貯蔵倉庫の要部断
面図、第2〜5図はそれぞれ本考案のその他の実施例に
係る低温貯蔵倉庫の要部断面図、第6図は第4,5図に
示す植毛防湿シートの要部断面図である。
まず、第1図に示す実施例について説明する。
第1図に示す壁構造1では、コンクリート躯体2の室外
側に、断熱材3を隙間なく設ける。断熱材3としては、
吸水性や防湿性の点から発泡プラスチック系のものが好
ましく、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォー
ム、塩ビフォーム等が用いられる。さらに壁躯体の外側
に施工されるという点より無機充填材(例えば岩綿等の
無機繊維や炭酸カルシウム、タルク等の無機粒状物)を
含有する塩化ビニル系樹脂又は塩素化塩化ビニル系樹脂
発泡体は防火上より好ましい。
断熱材3の室外側には、たとえばパルプ等が混入された
外装下地材としてのセメント板4が張設される。セメン
ト板は、強度や防火上の点より厚さ8mm以上が好まし
い。これらセメント板4及び断熱材3は、取付ボルト
(図示せず)等によりコンクリート躯体2に対して固定
される。
セメント板4の室外側には、防湿シート5が接着層6を
介して接着される。防湿シート5としては、透湿抵抗が
100m2・hr・mmHg/g以上のものが用いられる。
一般に既存冷蔵庫(−10〜−20℃程度)を用途変更
(例えば−10℃から−20℃に庫内温度変更)した
り、省エネルギー的改修をするような場合、熱伝導率が
概ね0.03Kcal/m・hr・℃、透湿率が概ね0.002
g/m・hr・mmHg程度の発泡プラスチック系断熱材を25
%程度以上使用することで目的が達せられる。このとき
に使用される防湿シートの透湿抵抗は高いことに越した
ことはないが外壁面へ施工するシートあるいは塗料とし
ては100m2・hr・mmHg/g以上のものが実用的である。
即ち、コンクリート躯体表面に躯体を結露により生じた
水分から保護して躯体の著しい劣化を防止するには、少
なくとも上記のような透湿抵抗を有するシートあるいは
塗料等を使用することが必要になる。具体的には、軟質
塩化ビニル系のシート0.5〜1.5mm程度のものが使
用され、この透湿抵抗はシートの肉厚が1mmのとき25
0m2・hr・mmHg/g程度を有している。
また、上述のように、この防湿シートあるいは塗料等の
透湿抵抗は高いに越したことはないが、これらを形成す
る素材のうち、比較的高い透湿抵抗を示す22kgのアス
ファルトルーフィングでも300m2・hr・mmHg/g程度で
あり、これよりも透湿抵抗の高い素材は入手しにくく、
さらに得られたとしても極めて高価になることから、本
考案では300m2・hr・mmHg/g以下の透湿抵抗を有する
シートあるいは塗料等が使用される。
尚、透湿抵抗はJIS Z 0280等に基づき測定さ
れる。
接着層6を構成する接着剤としては、例えば、軟質塩化
ビニル系シートの場合、エポキシ系のものが用いられ
る。さらに防湿シートとして、ブチルゴムにEPTを共
加硫したものを使用し、クロロプレンゴムで接着しても
よい。尚、接着剤の耐久性や接着強度向上の観点からシ
ートをとめる補助金具を使用することもある。接着層6
は、防湿シート5の片面に予め形成しておいても良い。
すなわち、防湿シート5を貼着シート5として用いても
良い。このように防湿シート5を貼着シートとして用い
た場合には、貼着作業が容易となるので都合が良い。
このような本考案の一実施例に係る低温貯蔵倉庫の壁構
造1によれば、コンクリート躯体2の室外側に断熱材3
を設けているため、壁の改修工事であっても、低温貯蔵
倉庫内部を冷却する冷却装置を停止させることなく、庫
内を冷却した状態で、断熱材3の張り替えが可能とな
り、倉庫内の品物を他へ移すことなく、改修工事を容易
に行うことができる。しかも、断熱材3のコンクリート
躯体2の室外側に設けられることから、熱容量の極めて
大きいコンクリート躯体2が、一種の蓄熱作用を発揮
し、庫内温度の変化が著しく少なくなり、省エネルギー
にも寄与する。
また、このような壁構造1によれば、防湿層としての防
湿シート5が室外側に設けてあるため、壁内部に外部か
らの湿気が侵入し難く、壁内部にかびや結露等が発生す
ることがなくなり、壁の耐久性が著しく向上する。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば第2図に示すように、セメント板4の室外側
に、外装用シート7を防湿性の接着層8を介して貼着す
るようにしても良い。外装用シート7としては、たとえ
ばグラスファイバーシートをベースとしたアクリルゴム
のシート等が用いられる。防湿性の接着層8は、この外
装用シート7の片面に予め形成して置くことが、貼着作
業上好ましい。防湿性の接着層8は、接着力を有すると
共に、防湿性を有する。防湿性の接着層8の透湿抵抗
は、100m2・hr・mmHg/g以上であり、300m2・hr・mm
Hg/g以下である。このような性質を有する接着層8を
構成する材質としては、アスファルトルーフィングの両
面にゴムアスファルト接着層をつけたものが使用され、
22kgのアスファルトルーフィングでは約300m2・hr・
mmHg/gの透湿抵抗を有する。その他ポリエステルの両
面にアクリル系の接着剤を塗布したもの等を用いても良
い。この様な接着剤を用いる場合、耐久性や接着強度向
上の観点から接着を補強するための金具を使用すること
もある。
このような壁構造1aにあっても、上述した実施例と同
様な作用効果を奏する。
また、本考案によれば、第3図に示すように、断熱材3
の室外側に樹脂含有モルタル材を塗布して外装下地材と
してのモルタル層9を形成し、このモルタル層9の室外
側に厚塗りの防湿性塗膜層10を形成するようにしても
良い。防湿性塗膜層10を構成する塗料としては、たと
えばアクリルシルコン系のものが用いられる。フッ素樹
脂等も考えられるが、コスト施工性の点でアクリルシル
コン系のものが好ましい。この材料の場合0.8mmの厚
さで、130m2・hr・mmHg/gの透湿抵抗を有する。な
お、第3図に示す実施例では、モルタル層9にガラスメ
ッシュ11を張設し、厚さを8mm以上としてその補強と
防火性も向上せしめている。なお、この防湿性塗膜層の
厚さは、上述の場合と同様に、この防湿性塗膜層の透湿
抵抗が300m2・hr・mmHg/g以下になるような厚さで設
けられる。これ以上透湿抵抗が高くなるような厚さで防
湿性塗布層を設けてもコスト高になり、さらに、塗膜層
の厚さの増加に対する防湿性向上効果が低くなる。
このような壁構造1bにあっては、防湿性塗膜層10が
防湿層となり、上述した実施例と同様な作用効果を奏す
る。
さらに本考案によれば、第4,5図に示すように、室外
側に設ける防湿層を、金属箔13と植毛された樹脂シー
ト部14とからなる防湿シート12で構成するようにし
ても良い。第4図に示す実施例では、断熱材3の室外側
にセメント板4を設け、その室外側に接着用のモルタル
層9を塗布形成し、このモルタル層9の室外側に植毛さ
れた防湿シート12を隙間なく張設してある。また、第
5図に示す実施例では、断熱材3の室外側にセメント板
を設けない代りに、モルタル層9を厚くし、その室外側
に防湿シート12を隙間なく張設してある。第4,5図
に示すいずれの実施例にあっても、防湿シート12が植
毛されていることから、防湿シート12はモルタル層9
に良好に接着することになる。
なお、このような植毛された防湿シート12は、第6図
(A),(B)に示すように、金属箔13の片側にペー
スト状の塩化ビニルを流し込み、それと同時にポリエス
テル等からなる短毛材15を植毛し、硬化させて樹脂シ
ート部14を金属箔13上に形成することにより得られ
る。
このような壁構造1c,1dにあっても、上述した実施
例と同様な作用効果を奏する。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、低温貯蔵倉
庫の壁構造において、断熱材と特定の透湿抵抗を有する
防湿層とをコンクリート躯体の室外側に形成するように
したので、壁の改修工事が容易になると共に、壁の内部
に湿気が入り込み難くなり、壁内部にかびや結露が生じ
ることがなくなり、壁の耐久性が向上し、しかも、コン
クリート躯体が蓄熱作用をなすことから、省エネルギー
にも寄与するという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る低温貯蔵倉庫の要部断
面図、第2〜5図はそれぞれ本考案のその他の実施例に
係る低温貯蔵倉庫の要部断面図、第6図は第4,5図に
示す植毛防湿シートの要部断面図である。 1,1a〜1d……壁構造 2……コンクリート躯体、3……断熱材 5,12……防湿シート 8……防湿性の接着層、10……防湿性塗膜層

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート躯体の室外側に発泡プラスチ
    ック系断熱材を設け、 この断熱材の室外側に外装下地材を設け、 この外装下地材の室外側に接着層を介して、透湿抵抗が
    100m2・hr・mmHg/g〜300m2・hr・mmHg/gである防
    湿シートを貼着してなる低温貯蔵倉庫の壁構造。
  2. 【請求項2】前記接着層は防湿シートの裏面に予め形成
    してなる請求項第1項に記載の低温貯蔵倉庫の壁構造。
  3. 【請求項3】コンクリート躯体の室外側に発泡プラスチ
    ック系断熱材を設け、 この断熱材の室外側に外装下地材を設け、 この外装下地材の室外側に、透湿抵抗が100m2・hr・mm
    Hg/g〜300m2・hr・mmHg/gである防湿性接着層を介
    して外装用シートを貼着してなる低温貯蔵倉庫の壁構
    造。
  4. 【請求項4】前記接着層は外装用シートの裏面に予め形
    成してなる請求項第3項に記載の低温貯蔵倉庫の壁構
    造。
  5. 【請求項5】コンクリート躯体の室外側に断熱材を設
    け、この断熱材の室外側に外装下地材を設け、 この外装下地材の室外側に、透湿抵抗が100m2・hr・mm
    Hg/g〜300m2・hr・mmHg/gである防湿性塗膜層を形
    成してなる低温貯蔵倉庫の壁構造。
  6. 【請求項6】前記防湿性塗膜層は、外装下地の表面に形
    成されたアクリルシリコンからなる塗料の塗布層である
    ことを特徴とする請求項第5項に記載の低温貯蔵倉庫の
    壁構造。
JP1988016069U 1988-02-08 1988-02-08 低温貯蔵倉庫の壁構造 Expired - Lifetime JPH069146Y2 (ja)

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JPS58123960A (ja) * 1982-01-19 1983-07-23 旭化成株式会社 屋根構造
JPS598854A (ja) * 1982-07-07 1984-01-18 井上セロテツクス株式会社 建物等の外断熱構造
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