JPH0693586A - リグノセルロース含有材料からパルプを製造するための方法 - Google Patents

リグノセルロース含有材料からパルプを製造するための方法

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JPH0693586A
JPH0693586A JP21672891A JP21672891A JPH0693586A JP H0693586 A JPH0693586 A JP H0693586A JP 21672891 A JP21672891 A JP 21672891A JP 21672891 A JP21672891 A JP 21672891A JP H0693586 A JPH0693586 A JP H0693586A
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alkali
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lignin
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Jacobus Roobenhaimaa Stephanus
ヤコブス ローベンハイマー ステファヌス
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】リグノセルロース含有材料からパルプを製造す
るた為の方法の提供。 【構成】パルプ製造に使用する未漂白パルプのリグニン
含有量(カッパ値として表わす)を低下させるための方
法が、パルプにアルカリ抽出工程を適用することのほか
に、加水分解した材料に含まれるリグニンを部分的に溶
解する工程を併用することを特徴とする。このアルカリ
抽出工程は、パルプの約2〜5重量%、好ましくは約3
重量%のアルカリ、約50℃〜100℃、好ましくは約
70℃〜80℃の温度で、リグニンを除去する。アルカ
リとしては、水酸化ナトリウムが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リグノセルロース含有
材料からパルプを製造するための方法に関する。さらに
詳しくは、本発明は、リグノセルロース含有材料から溶
解パルプを製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な用途または製品のための各種のセ
ルロース誘導体の製造に使用されるアルファセルロース
を高水準で含む木材パルプは、この技術分野では、溶解
パルプとして知られている。溶解パルプと同じ意味の他
の用語には、化学セルロースおよび高アルファパルプが
ある。溶解パルプの製造に一般的に使用されている2つ
の方法は、 1)今世紀始めに開発が開始された酸性亜硫酸法(リド
ホルムS.A.,パルプ製造方法、280頁、インター
サイエンスパブリッシャーズ、ニューヨーク−ロンドン
−シドニー1965)、および 2)1929年に開発が開始された前加水分解−クラフ
ト法(上記のリドホルム−281頁)である。
【0003】後者の方法は、アルカリによるパルプ加工
(脱リグニン化)工程の前に、ヘミセルロースを除去す
るために、酸による前処理(「前加水分解」)工程を行
なう。南アフリカ特許88/4037は、「ヘミセルロ
ース水解物および特殊パルプ」(高アルファ等級)を製
造するための前加水分解−中性亜硫酸塩−アントラキノ
ン法(PH−NS−AO)を開示している。この前加水
分解工程は、溶解等級パルプ製造のためのクラフト(硫
酸塩)パルプ加工方法に先立つ前加水分解と本質的に同
じ機能を果たすのに対し、中性亜硫酸塩−アントラキノ
ン脱リグニン化工程は、1979年の技術会議、即ち1
979年5月、オランダ、マーストリヒトで開かれた第
11回ヨーロッパESPRA会議でラウベンハイマー、
およびエッガース、S.H.(両者とも本出願人である
サッピ リミテッドの研究員である)により最初に報告
された、半アルカリ性亜硫酸塩−アントラキノン(SA
S−AQ)法とも呼ばれる方法と本質的に同じである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特許明細書で
は、蒸煮したチップ材料の洗浄を10時間以上行なうこ
とが記載されているが、これは明らかに実用的ではな
く、ある試験では、当然必要とされる程、あるいは期待
される程低くないカッパ値が示されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、現
在、南アフリカで溶解パルプの製造に使用されている木
材、即ちゴムの木(各種のユーカリ樹−大部分はE.G
randis)およびワットル(Acacia mearnsii)に応用し
た場合に、上記の方法を改良できる方法を発見した。し
たがって、本発明の目的は、上記の方法および先行技術
の方法の欠点を少なくとも部分的に克服する方法を提供
することである。
【0006】本発明の一つの観点によれば、溶解等級パ
ルプを製造するための方法において、リグノセルロース
含有材料、例えば硬材に前加水分解工程を適用するこ
と、前加水分解した材料に含まれるリグニンを部分的に
溶解すること(パルプ加工工程)、およびアルカリ抽出
工程を行なうことを特徴とする方法を提供する。このア
ルカリ抽出工程を行なうには、約2乃至5重量%、好ま
しくは約3重量%のアルカリを使用することができる。
アルカリとしては、水酸化ナトリウムが好ましく使用す
ることができる。アルカリ抽出工程は、約50℃乃至1
00℃、好ましくは約70℃乃至80℃の温度で、リグ
ニンを最も効果的に除去するのに十分な時間行なうこと
ができる。本発明のもう一つの観点によれば、溶解等級
パルプの製造に使用する未漂白パルプのリグニン含有量
(カッパ値として表わされる)を低下させるための方法
を提供するが、この方法では、パルプにアルカリ抽出工
程を適用する。このアルカリ抽出工程を行なうには、約
2乃至5重量%、好ましくは約3重量%のアルカリを使
用することができる。アルカリとしては、水酸化ナトリ
ウムを好ましく使用できる。アルカリ抽出工程は、約5
0℃乃至100℃、好ましくは約70℃乃至80℃の温
度で、リグニンを最も効果的に除去するのに十分な時間
行なうことができる。パルプ加工工程から出る使用済み
液は、蒸煮がまから取り出し、アルカリで処理し、その
蒸煮がまに戻すことで、パルプのカッパ値を下げ、およ
び/または使用済み液の蒸発を促進することができる。
使用済み液を蒸煮がまに戻した後、その蒸煮がまは>1
00℃の温度および高圧で運転できる。パルプの約10
乃至15重量%のアルカリを使用することができる。ア
ルカリとしては、水酸化ナトリウムを好ましく使用でき
る。ここに記載する、および/または実施例に示す方法
により製造した溶解等級パルプはすべて本発明の範囲内
に入る。以下に示す実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが、これらの実施例は本発明を限定するもので
はない。
【0007】
【実施例1】実験室条件下で、通常の(ENSTRA)
ユーカリ樹チップに前加水分解およびパルプ加工を行な
った。前加水分解条件および収量を下記の表1に示す。
【表1】
【0008】(P1−P4は4.0/1 L/W比を使用
し、P5は5.0/1 L/W比を使用した)その後、前
加水分解を行なった材料の3点について、パルプ加工を
行なったが、その結果を表2に示す。
【表2】
【0009】次の様な処理条件を適用した。 すべての場合で、0.2%アントラキノン すべての場合で、3.5/1 L/W比 すべての場合で、85分間かけて175℃の温度に C1およびC3に対して175℃で3時間 C2に対して175℃で5時間 蒸煮番号C1に対するカッパ値は比較的高かった。ビル
コラは、パルプ加工後の、20台の低いカッパ値を報告
しているが、現在、その様な数字をどの様にして得たか
は確かではない。〔ビルコラ、N−Eおよびティッカ、
P.O.−パルプ加工会議、1988、ニューオルリン
ズUSA、10月30〜11月3日、255頁。南アフ
リカ特許88/4037(ビルコラおよびティッカを発
明者とする)には、パルプ加工後の10時間連続洗浄が
記載されている。〕蒸煮番号C2に関しては、カッパ値
を下げるために薬品の使用量を増加し、苛性ソーダを加
え、パルプ加工時間を著しく増加させたが、そのカッパ
値は期待に反して増加した。この増加の理由は、前加水
分解条件がより厳しいために、リグニンの非活性化が高
くなったためと考えられる。蒸煮番号C3は、カッパ値
がC1より低いが、これは恐らく前加水分解条件がより
穏やかなためであろう。カッパ値を下げるために、苛性
アルカリによる抽出を行なった。その結果を下記の表3
に示す。
【表3】
【0010】次の様な処理条件を適用した。 * − パルプに対する百分率 時間 − 1時間 温度 − 70℃ コンシステンシー − 10% 未漂白パルプ中の残留リグニンの中にはかなりゆるく保
持されているものがあり、苛性ソーダ抽出工程(続いて
洗浄)で大量に除去できたことが明らかである。漂白作
業を行なったが、その結果を下記の表4に示す。
【表4】
【0011】漂白番号B1は、パルプ加工後の抽出工程
の好ましい影響が確立する前に行なった。未漂白カッパ
値が高いために、漂白薬品の使用量は極めて高かった。
アルファセルロース含有量およびパルプ収量の両方か
ら、見込があるように思われた。漂白番号B2は、カッ
パ値が17.6の抽出した、未漂白パルプを使用して行
なった。アルファセルロース含有量およびパルプ収量の
両方共高かった。
【0012】
【実施例2】ユーカリ樹およびワットル木で得た結果 (通常のSAICCOR) 前加水分解工程 下記の表5に前加水分解条件を示す。
【表5】
【0013】作業番号P8から採取した使用済み加水分
解液体を標準NaOH溶液に対して滴定し、その様な液
体の苛性ソーダ消費量を求めた。これは、前加水分解工
程をパルプ加工工程と同じ容器または蒸煮がまで行な
い、前加水分解液の大部分を排出させた後に残留する液
体をパルプ加工薬品を加える際に中和しなければならな
い場合に必要である。中和には、前加水分解液体1リッ
トルあたり2.4gのNaOHが必要である。
【0014】パルプ加工工程 パルプ加工条件および結果を下記の表6に示す。17%
投入量で、L/W比3.5/1におけるNa2SO3(N
2Oとして)の初期濃度は、48.6g/lであった。カ
ッパ値を下げるために、加熱番号C5は、他の加熱番号
と同じ初期濃度で、ただし投入量をはるかに高くして
(−L/W比を5.3/1に増加した)行なった。アン
トラキノン投入量も0.2%(木材に対して)に増加
し、最高温度における時間も4時間に増加した。カッパ
値は28.7に低下させることができたが、それでも漂
白可能な硬材としては比較的高い。下記の、「抽出工
程」参照。
【表6】 抽出工程
【表7】
【0015】抽出工程の際のカッパ値の低下から、その
ような工程を使用する方が、より厳しいパルプ加工工程
を使用してカッパ値を下げようとするよりも、明らかに
有利であることが分かる。このことは、表7のE5およ
びE6を比較すると明らかである。
【0016】単一容器製法 前加水分解、パルプ加工および抽出工程を単一の容器で
行なう(バッチ蒸煮がま、工程間の洗浄なし)製法を模
擬するために、蒸煮番号C11を下記の様に行なった。前加水分解工程 木材投入量 1400g O.D. L/W 比 5.3/1 SO2(%) 0.2 150℃までの時間(分) 60 150℃における時間(時間) 2 液体排出量(ml) 5500 残留液体(ml/計算値) 1920 使用済液体のpH 2.66
【0017】パルプ加工工程 推定前加水分解収量(%) 84 O.D.木材残留(g) 1176 Na2SO3投入量(% Na2O) 17% Na2CO3投入量(% Na2O) 4% 中和のためのNaOH投入量 1.920 X 2.4g 4.608g A.Q.(%) 0.15 L/W 比 3.5/1 175℃までの時間(分) 80 175℃における時間(時間) 3 使用済み液体残留亜硫酸塩(g/l Na2O) 9.05 使用済み液体pH 8.89 使用済み液体体積(ml) 1800 使用済み液体残留量(ml/計算値) 2316 過剰の前加水分解液を排出した後の酸性を中和するのに
必要なNaOHの量は、O.D.前加水分解した木材の
0.3%(Na2Oとして)になった。
【0018】抽出工程 蒸煮番号C6から採取した使用済みパルプ加工液をNa
OHに対して滴定し、pHを11(すべてのNaHCO
3がNa2CO3に転換される大体のpH)に増加するの
に必要な苛性ソーダの量を求めた。この数値は、使用済
みパルプ加工液1リットルに対して12g NaOHに
なった。 推定パルプ加工収量(%) 53 O.D.材料残留(g) 623.28(推定) NaOH(%) 3 残留パルプ加工液のpHを11に増加させるためのNa
OH=2.316 ×12 = 27.792g = 4.46
% コンシステンシー(%) 10 80℃における時間(分) 20 最終pH 11.66 カッパ値 13.4 収量%−スクリーン処理 42.59 −不良 0.02 13.4の最終カッパ値は、3工程を個別に行ない、各
工程間で洗浄して得た数値と一致していた。残留パルプ
加工液のpHを11に増加させるのに必要なNaOH
は、O.D.パルプに対して約4.5%になった。
【0019】酸素脱リグニン化 カッパ値をさらに下げるために、未漂白パルプの中の4
つに酸素脱リグニン化を行なった。下記の表8参照。
【表8】
【0020】これらのパルプは、酸素脱リグニン化工程
で、容易に脱リグニン化してカッパ値が低くなった。漂白 苛性ソーダ抽出したパルプの幾つかおよび4つの酸素脱
リグニン化したパルプに完全漂白を行なった。下記の表
9参照。
【表9】
【実施例3】パルプ加工後のアルカリ抽出工程の影響お
よびその前加水分解工程との相互作用をさらに立証する
ために、通常の(SAICCOR)ユーカリチップの新
しい試料を使用して、別の一連の実験を行なった。前加
水分解条件は、L/W比を5.0/1で、温度上昇時間
を1時間で一定に保った(表10)。
【表10】
【0021】加水分解した材料は、処理後30分間水中
に漬けてから洗浄し、回転乾燥した。前加水分解作業か
ら採取した材料にパルプ加工を行なった(表11)。C
17を除いて、下記の処理条件を適用した。 3.5/1 L/W比 0.1%アントラキノン 16%Na2SO3(Na2Oとして) 4%Na2CO3(Na2Oとして) 温度175℃まで80分間 175℃で3時間 C17は、前加水分解を行なっていない本来の木材を使
用して行なった。この場合、薬品投入量を18% Na2
SO3(Na2Oとして)および 4.5% Na2CO
3(Na2Oとして)に増加し、アントラキノン投入量お
よび他の条件は上記の様に維持した。
【0022】
【表11】 前加水分解条件がパルプ加工工程における脱リグニン化
応答に対して大きな影響を及ぼすことは明らかであっ
た。前加水分解条件が過酷な程、カッパ値は高くなり、
使用済み液中の残留亜硫酸塩の水準が高くなり、リグニ
ンの非活性化が大きくなることを示している。しかし、
このリグニンはその繊維結合特性の一部を失っている。
というのは、加水分解していない材料のカッパ値は前加
水分解した材料のいくつかをパルプ加工して得られる数
値より低いにも関わらず、前加水分解材料のパルプ加工
から得られる不良品は、加水分解していない材料のパル
プ加工から得られる不良品よりはるかに少ないためであ
る。上記の様にして得たパルプに、アルカリとして水酸
化ナトリウムを使用してアルカリ抽出を行なった。抽出
は、恒温水浴中のプラスチック容器で行なった(表12
参照)。下記の、一定処理条件を適用した。 保持時間60分間 コンシステンシー10% 温度70℃
【0023】
【表12】 E11,E12,E13およびE14を比較することに
より、抽出工程におけるカッパ値低下はアルカリ投入量
により異なることが分かる。別の実験で、100g
O.D.の、カッパ値38.3の前加水分解−S.A.
S.−A.Q.ガムパルプを、ブフナー漏斗上、70℃
で1リットルの3g/1 NaOH溶液で洗浄した。水
洗した後、得られたパルプのカッパ値は25であり、ア
ルカリ性洗浄水で洗浄するだけでカッパ値の著しい低下
に影響を及ぼし得ることが分かる。
【0024】表12の他の抽出工程カッパ値を比較する
ことにより、抽出工程は、様々な前加水分解条件のため
に大きく変化するパルプ加工工程カッパ値を、はるかに
互いに近接した数値にすることが分かる。これは好まし
い結果ではあるが、収量の数値は、過酷過ぎる前加水分
解工程により収量が大きく低下し得ることを示してい
る。しかし、この工程は、ヘミセルロースを十分に除去
するためには、十分に過酷(pH、温度および時間)で
なければならない。抽出による加水分解していないパル
プ(加熱C17)のカッパ値低下も、このパルプ中のリ
グニンが加水分解したパルプ中のリグニンと比較して異
なった性質を有することを示している。この材料がパル
プ加工の前に加水分解工程を行なうことによって得られ
たのであれば、抽出によるカッパ値低下は、このパルプ
の未抽出カッパ値を考慮に入れると、より顕著になった
であろう。上記の結果は、アルカリ抽出工程の好ましい
効果を立証するために、パルプ加工工程の後に十分に洗
浄したパルプから得ている。
【0025】この方法を使用してバッチ蒸煮がまを運転
する場合、前加水分解工程の後、前加水分解の使用済み
液を抜いて蒸煮がまを空にする手順が好ましい(この液
体は、木から溶解および抽出した物質を回収し、再利用
するのに使用できる)。次いで、パルプ加工薬品(Na
2SO3,Na2CO3およびアントラキノン)を投入する
(できれば前加水分解工程の残留酸性を中和するために
小量のNaOHと共に)。浸透時間およびパルプ加工時
間の後、使用済み液体は蒸煮がまからポンプで排出す
る。次いで、この液体にアルカリ(NaOH)を加え、
蒸煮がまに戻し、一定期間循環させる。これで加熱が完
了する。
【0026】使用済み液体へのアルカリ添加およびこの
混合物の蒸煮がまへの再導入には、2つの目的がある。 a)効果的な抽出が達成され、それによって、酸素脱リ
グニン化工程(あるいは漂白工程に応じて他の工程)の
前にカッパ値を低下させる。pHを調節した使用済み液
は遊離アルカリ濃度が低いので高温で導入することがで
きるが、遊離アルカリ濃度が高いと、高温でセルロース
収量の低下をもたらす。これらの結果から、カッパ値の
低下は、ほとんどが、高pHにおける繊維の膨潤による
ものと思われる。膨潤の結果、通路が開かれ、それによ
って、ゆるく保持されているリグニン分子の一部が除去
される。 b)使用済みS.A.S.−A.Q.パルプ加工液は、
面倒な沈殿物を形成せずに、高固形分水準まで蒸発させ
るのは困難である。この難点は、蒸発前に、使用済み液
のpHを約11に調節することによって解決できる。連
続蒸煮がまでは、pH調節した使用済み液を洗浄区域に
導入することにより、抽出工程におけるカッパ値低下の
利点および高pHによる液体の蒸発特性向上の両方が達
成される。
【0027】上記の説明から、本発明の方法により、高
アルファ−セルロースパルプを高パルプ収量で製造でき
ることが分かる。パルプ加工に続くアルカリ抽出工程に
より、残留リグニンを十分効果的に除去できることが立
証された。酸素漂白工程も、完全漂白の前に、カッパ値
をさらに十分低水準に下げるのに効果的であることが立
証された。その様なパルプの完全漂白には、塩素含有薬
品の使用量が非常に少なくて済むので、汚染性の低い製
法が得られる。オゾンや過酸化物の様な「非汚染性」漂
白薬品も同様に考慮できる。本発明の特定の実施形態の
みを説明したが、当業者には、本発明の他の可能性およ
び変形が可能であることは明かである。したがって、そ
の様な可能性および変形はすべて請求項に記載する本発
明の精神および範囲内に入る。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶解等級パルプを製造するための方法にお
    いて、 リグノセルロース含有材料に前加水分解工程を適用する
    こと、 前加水分解した材料に含まれるリグニンを部分的に溶解
    すること(パルプ加工工程)、およびアルカリ抽出工程
    を行なうことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】アルカリ抽出工程を行なうのに、約2乃至
    5重量%のアルカリを使用する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】アルカリ抽出工程を行なうのに、約3重量
    %のアルカリを使用する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】使用するアルカリが水酸化ナトリウムであ
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】アルカリ抽出工程を、約50℃乃至100
    ℃の温度において、リグニンを最も効果的に除去するの
    に十分な時間行なう前記請求項のいずれか1項に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】アルカリ抽出工程を、約70℃乃至80℃
    の温度において、リグニンを最も効果的に除去するのに
    十分な時間行なう請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】溶解等級パルプの製造に使用する未漂白パ
    ルプのリグニン含有量(カッパ値として表わす)を低下
    させるための方法において、パルプにアルカリ抽出工程
    を適用することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】アルカリ抽出工程を行なうのに、約2乃至
    5重量%のアルカリを使用する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】アルカリ抽出工程を行なうのに、約3重量
    %のアルカリを使用する請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】使用するアルカリが水酸化ナトリウムで
    ある請求項7乃至9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】アルカリ抽出工程を、約50℃乃至10
    0℃の温度において、リグニンを最も効果的に除去する
    のに十分な時間行なう請求項7乃至10のいずれか1項
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】アルカリ抽出工程を、約70℃乃至80
    ℃の温度において、リグニンを最も効果的に除去するの
    に十分な時間行なう請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】パルプ加工工程から出る使用済み液を蒸
    煮がまから取り出し、アルカリで処理し、蒸煮がまに戻
    してパルプのカッパ値を下げる、および/または使用済
    み液の蒸発を改善する前記請求項のいずれか1項記載の
    方法。
  14. 【請求項14】使用済み液を蒸煮がまに戻した後、その
    蒸煮がまを>100℃の温度および高圧で運転する請求
    項13記載の方法。
  15. 【請求項15】パルプの約10乃至15重量%のアルカ
    リを使用する請求項13または14記載の方法。
  16. 【請求項16】使用するアルカリが水酸化ナトリウムで
    ある請求項13乃至15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】本質的に、ここに記載するおよび/また
    は実施例に示す、請求項1または7記載の方法。
  18. 【請求項18】前記請求項のいずれか1項に記載の方法
    により製造した溶解等級パルプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015037647A1 (ja) * 2013-09-11 2015-03-19 日本製紙株式会社 溶解クラフトパルプの製造方法

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WO2015037647A1 (ja) * 2013-09-11 2015-03-19 日本製紙株式会社 溶解クラフトパルプの製造方法
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