JPH069429B2 - デジタル形地絡母線保護継電装置 - Google Patents

デジタル形地絡母線保護継電装置

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JPH069429B2
JPH069429B2 JP61128601A JP12860186A JPH069429B2 JP H069429 B2 JPH069429 B2 JP H069429B2 JP 61128601 A JP61128601 A JP 61128601A JP 12860186 A JP12860186 A JP 12860186A JP H069429 B2 JPH069429 B2 JP H069429B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は高抵抗接地系電力系統の母線を保護するデジ
タル形地絡母線保護継電装置に関するもので特にケーブ
ル系統に適用するものである。
〔従来の技術〕 第4図は例えば特公昭50−27574号公報に示され
た従来の母線保護装置を示す回路図であり、図において
(1)は母線、(3-1)〜(3-n)はCT、(14)はPT、(15-1)
〜(15-n)は入力装置、(16)(17)はトランス、(18)は
抵抗、(19)は整流回路、(20)は母線保護リレー、(21)は
零相電流(以下、I又はI電流と称す。)有効分差
動量導出回路、(22)はI有効分抑制量導出回路、(23)
はレベル検出回路である。
次に動作について説明する。母線(1)に接続された全回
線に設置されたCT(3-1)〜(3-n)残留回路よりI電流
を導出し、これを入力装置(15-1)〜(15-n)に導入して、
トランス(16)で動作量、トランス(17),抵抗(18),整流
回路(19)で抑制量を作る。全回線の入力装置(15-1)〜(1
5-n)のトランス(16)出力はベクトル合成して差動量を
得、整流回路(19)の出力は並列接続して、各回線のI
電流に比例した抑制量の内最大値を得るようにしてい
る。以上の構成により、母線(1)の外部事故時は差動量
が零又はCT誤差に比例した微小量となり、抑制量は事
故電流に比例した量となる。一方母線内部事故時は、差
動量が事故電流に比例した量、抑制量は母線に流入する
各回線事故電流の内最大値に比例した量となる。母線保
護リレー(20)は比率差動原理のリレーであり、前記差動
量と抑制量を導入し、母線事故を検出するものである
が、母線(1)に接続された送電線にケーブル系がある場
合、通常の比率差動リレーでは内部事故時に確実な動作
が期待できない欠点がある。これを第5図で説明する。
母線(1)にケーブル送電線が接続され充電容量(24)が大
きい場合通常これを補償する中性点、リアクトル(以
下、NGLと称す。)(26)が設けられる。この系統で母
線(1)に一線地絡事故が発生した場合、CT(3-1),(3-
2)には充電々流jIが流れ、CT(3-3)には中性点抵
抗(以下、NGRと称す。)(25)の電流IとNGL(2
6)の電流−jIの合成値I−jIが流れることに
なり、第4図の整流回路(19)の出力回路に相当する第5
図の最大値抑制導出回路(27)の抑制出力IはI−j
に比例した量となり、第4図のトランス(6)出力回
路に相当する第5図の差動量導出回路(28)の差動出力I
はI−jI+2jIとなりI=2Iの場合
=Iとなる。以上の説明でも明らかなように無効
分電流I,Iによる抑制量が大きくなれば比率差動
リレー(29)は母線内部事故で不動作となってしまう。以
上の無効分電流対策とし、第4図に示す従来装置では、
母線保護リレー(20)をI有効分比率差動原理としてい
る。すなわち、第4図において、入力装置(15-1)〜(15-
n)の抑制出力Eと母線(1)に接続されたPTの3次よ
り得た零相電圧(以下、V又はV電圧と称す。)を
有効分抑制量導回路(22)に導入し、又差動出力I
とV電圧をI有効分差動量導出回路(21)に導入し、
電圧と同相の抑制量ERN及び差動量EDNを導出し、
レベル検出回路(23)でEDN−ηRN(但し
η,Kは定数)を判別するようにしている。
第6図に従来の他の実施例を示す。(1-1)(1-2)は母線、
(101)〜(1n),(201)〜(2n)は断路器、(14-1)(14-2)はP
T(101x)〜(1nx),(201x)〜(2nx)は各々断路器(101)〜(1
n),(201)〜(2n)の補助リレー接点で動作時接点閉成す
る。(20-1)は母線1(1-1)を保護する母線保護リレー
(以下87Aと称す)、(20-2)は母線2(1-2)を保護する
母線保護リレー(以下87Bと称す)であり、入力装置(1
5-1)〜(15-n)及び87A(20-1),87B(20−2)は前記第
4図と同一構成、原理である。第6図の例は二重母線を
保護する分割方式と称する周知の保護方式を示すもの
で、母線に接続される各回線が断路器(101),(201)〜(1
n)(2n)で母線1(1-1)又は母線2(1-2)に選択された状態
に合せ、入力装置(15-1)〜(15-n)の出力を接点(101x)(2
01x)〜(1nx)(2nx)で切替え87A(20-1)には母線1(1-1)
に接続された全回線の入力装置出力を導入し、87B(20-
2)には母線2(1-2)に接続された全回線の入力装置出力
を導入するようにしたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の母線保護装置は以上のように構成されているので
各回線毎の入力装置、各母線毎の母線保護リレーが必要
であり、ハードウェアー量が多く、又第6図に示す二重
母線保護では断路器補助リレー接点を多数使用する為、
接点の接触不良を生じやすく、装置内配線数も多い等の
問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、今后ますます発展すると思われるマイクロプ
ロセッサーを利用したデジタルリレーで従来のI有効
分電流比率差動原理をソフトウェアー処理し、特性劣化
のない高性能なリレーを得ると共に断路器切替え条件も
簡単にソフトウェアー処理できるデジタル形地絡母線保
護継電装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るデジタル形地絡母線保護継電装置はデジ
タルリレーにて各回線のI電流から有効分電流を導出
し、それの最大値又はスカラー和を抑制量|I|と
し、各回線のI電流ベクトル和の有効分を差動量|I
|として|I|−η|I|>0(ηは定数)
とする第1の要素と各回線のI電流ベクトル和レベル
を判別する第2の要素とを備え第1の要素と第2の要素
のAND条件で動作したものである。又二重母線保護に
おいては母線選択用断路器条件を前記デジタルリレーに
導入し、各回線のIO電流データを断路器のON-OFF条件
で選択の上各母線単位で前記第1の要素と第2の要素演
算を実施するようにしている。
〔作用〕
この発明におけるデジタル形母線保護継電装置は各回線
のIO有効分電流で比率差動演算するようにしているた
め、ケーブル系の無効分電流による不要抑制量が発生せ
ず又、二重母線保護において各回線のCT2次IO電流
を断路器補助リレー接点で直接切替える事がない為、接
点数が減少し、接点接触不良が少なくなる。
〔実施例〕
この発明の一実施例を示す第1図において、CT(3-1)
〜(3-n)の2次電流はキャップ付入力トランス(4-1)〜(4
-n)で電圧変換し、又PT(14)の3次電圧は入力トラン
ス(4-a)を介しデジタルリレー(5)に導入する。二重母線
の場合断路器(101)(201)…(1n)(2n)の開閉状態は、それ
の補助リレー接点(101x)(201x)…(1nx)(2nx)を介してデ
ジタルリレー(5)に導入されている。入力トランス(4-1)
〜(4-n)及び(4-a)の各2次出力は各々フィルター(6)を
介し、サンプルホールド器(以下、S/Hと称す。)(7)
で同一時刻、一定間隔のアナログ量瞬時値をサンプリン
グする。マルチプレクサー(8)は各S/H(7)の出力を順次
切替え、アナログデジタル変換器(9)にてアナログ量を
デジタル量に変換の上メモリー(12)に記憶させる。尚二
重母線用の断路器開閉状態はデジタル入力回路(10)より
取り込みメモリー(12)に状態を記憶させ、CPU(13)で
電流デジタル量の選択演算を行ない、リレー演算結果の
出力はデジタル出力回路(11)で外部に出すものである。
以上の構成から成るデジタル形地絡母線保護継電装置に
おいて、演算原理を第2図に示す。第2図において、入
力I〜Inは各々第1図のCT(3-1)〜(3-n)の2次電
流瞬時値に比例したデジタル量、入力VOはPT(14)の
3次VO電圧瞬時値に比例したデジタル量であり、第1
図のメモリー(12)一時記憶されている。演算処理ブロッ
ク(101)〜(108)はメモリー(12)に書き込まれているプロ
グラムに従がいCPU(13)で演算する内容を示してお
り、ブロック(101)は各回線CT2次電流のIO有効分
を導出する演算ブロック、ブロック(102)は差動量I
を導出する演算ブロック、ブロック(103)は抑制量を導
出する演算ブロック、(104)は差動量IのIO有効分
を導出する演算ブロック、ブロック(105)は比率差動判
定の演算ブロック、ブロック(106)は振幅値を計算する
ブロック、ブロック(107)は差動レベルを判定するブロ
ック、(108)は論理積演算回路である。以下演算内容の
詳細説明をする。ブロック(101)は電流データI〜I
nまで各電流データ毎のIO有効分導出演算するもので
あり、今電流データInのIO有効分を導出する演算と
すれば、次のようになる。
時間tにおける電流データIn,VoデータVoを各々
nt,Votとすれば Vot=Vsinωt ……(1)式 Int=Isin(ωt+θn) ……(2)式 但し、θnはVoとIの位相角 又時間tより90゜前の電流データI,VoデータをI
nt−90゜,Vot−90゜とすれば Vot−90゜=Vosin(ωt−90゜) =Vocosωt ……(3)式 Int−90゜=Isin(ωt+θn−90゜) =Icos(ωt+θn)……(4)式 (1)〜(4)式より Vot・Int+Vot−90゜・Int−90゜ =Vo・Icosθn ……(5)式 となり時間tに無関係な、Vo電圧振幅値VoとIo電
流の有効分振幅値Icosθn(但しθnはVo電流と
In電流の位相角)の積値を得る事ができる。
次にブロック(102)は差動量導出演算であり、時間tの
電流データIlt〜Intを全回線分加算演算する。今、加
算結果(差動量)をIDtとすれば ブロック(104)は差動量IのI有効分導出演算であ
り、I有効分導出の方法は前記(1)〜(5)式と同様な演
算を実施すれば良い。
A=Vot・IDt+Vot−90゜・IDt−90゜ =Vcosθ……(7)式 次にブロック(103)は抑制量導出演算で前記ブロック(10
1)で導出した各回線毎の電流データI〜IのI
効分電流に比例したVcosθn(但しn=1〜
n)の絶対値の内最大値|B|を選択するもので、例え
ば二つのデータを大小比較する演算を逐次実行すれば良
い。
ブロック(105)はリレーの比率差動原理を演算するもの
で前記(7)式に表す差動量の絶対値|A|と(8)式に表す
抑制量の絶対値|B|とで次の演算を実行する。
となる為|A|−η|B|>0はV(|IDN|−η
|VRN|)>0となり、結局|IDN|−η|I
RN|)>0の判別を行なうことになり、I有効分電流
による比率差動演算となる。
ブロック(106)は差動量Iの振幅値演算であり、ベク
トル演算法、面積法、等周知のものである為、ここでは
説明を省略する。ブロック(107)は差動量Iの振幅値
計算結果と動作値を決定する定数Kとの比較演算であ
り、前記ブロック(105)の比率差動演算結果と差動レベ
ル判定が共に動作した時論理積演算回路(108)によるリ
レー出力を出すようにするものである。
なお、上記実施例では単母線保護用としているが、二重
母線保護用にも適用でき、この実施例を第3図に示す。
第3図は従来の例を示す第6図に相当する母線1(1-1)
及び母線2(1-2)を1台のデジタルリレーーで保護する
もので、電流I〜Inは第6図のCT(3-1)〜(3-n)、
電圧データVOA,VOBは第6図のPT(14-1),(14-
2)より導入し、LSON-OFFデータ(101x)〜(1nx),(201
x)〜(2nx)は第6図の断路器(101)〜(1n),(201)〜(2n)
のON-OFF状態を示しており、デジタルリレーへの入力は
前記第1図と同様に電流I〜Inは第1図の入力トラ
ンス(4-1)〜(4-n)、Vo電圧VOA,VOBは第1図の入力
トランス(4-a)及び図示していない母線2用入力トラン
スより導入し、LSON-OFFデータ(101x)〜(1nx),(201
x)〜(2nx)はデジタルリレー(5)のDI(10)に導入する。
第3図においてブロック(109)はLS選択演算ブロック
で従来の第6図に示す入力装置(15-1)〜(15-n)の2次出
力切替え回路に相当し、例えば断路器(101)がON,断路
器(201)がOFFの場合LSON-OFFデータ(101x)は“1”(O
N)、(201x)は“0”(OFF)とし、電流データIは母線
1(1-1)用として抽出するように演算する。ブロック(11
0),(111)は各々母線1(1-1)用母線2(1-2)用に選択さ
れた電流データ群を示している。ブロック(112),(113)
は各々母線1(1-1)保護用リレー,母線2(1-2)保護用リ
レーの演算を示し従来の第6図87A,87Bに相当するも
のでブロック(112),(113)の演算内容は第2図と同様で
ある。又、上記実施例では第2図のブロック(103)を最
大値導入としているが、ブロック(101)の各電流Io有
効分Vcosθnの絶対値和(スカラー和抑制)と
しても同様の効果を得ることができる。さらに第2図の
ブロック(102)でデジタル演算による差動量導出として
いるが、単母線構成の場合は第1図の入力トランス(4-
1)〜(4-n)に3次コイルを設け、この出力をアナログ合
成差動としてからデジタルリレー(5)に導入してもよ
い。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば各回線のI電流及び
母線のV電圧をデジタルリレーに導入し、各回線毎の
有効分電流を演算し、これを抑制量に使用すること
により、無効分電流による不要抑制力がなくなり、又二
重母線保護時に必要な各回線のI電流切替えも各回線
のLSON-OFF情報をデジタルリレーに導入し、デジタル
演算処理する事ができる為、装置内配線が簡素化でき、
接点の接触不良要因も軽減され高性能・高信頼度なもの
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による構成図、第2図は同じ
く演算原理図、第3図はこの発明の他の実施例を示す演
算原理図、第4図は従来の構成図、第5図は従来及び本
発明においてI有効分電流比率差動原理が必要な理由
を説明する為の補足説明図、第6図は従来の他の構成図
である。 図において、(6)はフィルター、(7)はサンプルホールド
器、(8)はマルチプレッサー、(9)はA/D変換器、(10)
はデジタル入力、(12)はメモリ、(13)はマイクロプロセ
ッサ、(101)は各電流のI有効分導出手段、(102)は差
動量導出手段、(103)は最大値導出手段、(104)はI
有効分導出手段、(105)は比率演算導出手段、(107)
は差動レベル判定手段、(108)はAND要素である。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母線に接続された各回線に設置された変流
    器より導出した各回線の零相電流と前記母線に接続され
    た計器用変圧器より導出した零相電圧とを同一時刻、同
    一間隔でサンプリングし、デジタル量に変換する手段を
    有するデジタル形地絡母線保護継電装置において、時刻
    tにおける前記各回線の零相電流に比例した瞬時値デー
    タInt、時刻tより電気角で90゜前の時刻における前記
    各回線の零相電流に比例した瞬時値データInt−90゜、
    時刻tにおける前記零相電圧に比例した瞬時値データV
    ot、時刻tより電気角で90゜前の時刻における前記零相
    電圧に比例した瞬時値データVot−90゜、を導入し、こ
    れらデータに基づいて、時刻tにおける差動量IDt=Σ
    ntと時刻t−90゜における差動量IDt−90゜=ΣInt
    −90゜とから演算データA=Vot・IDt+Vot−90゜・
    Dt−90゜を演算する第1の演算手段、|Vot・Int
    ot−90゜・Int−90゜|の演算データ中最大値、又は
    それぞれのスカラー和の演算データBを演算する第2の
    演算手段、前記第1及び第2の演算手段の演算したデー
    タから|A|−η|B|>0(但し、ηは、定数)
    を判別する第1の要素、IDt 2+(IDt−90゜)−K
    >0を判別する第2の要素を備え、前記第1及び第2
    の要素が共に動作判別したとき、動作出力を発生するこ
    とを特徴とするデジタル形地絡母線保護継電装置。
JP61128601A 1986-06-03 1986-06-03 デジタル形地絡母線保護継電装置 Expired - Lifetime JPH069429B2 (ja)

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