JPH069476B2 - クリ−ム状乳化油脂組成物の製造法 - Google Patents

クリ−ム状乳化油脂組成物の製造法

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JPH069476B2
JPH069476B2 JP60000858A JP85885A JPH069476B2 JP H069476 B2 JPH069476 B2 JP H069476B2 JP 60000858 A JP60000858 A JP 60000858A JP 85885 A JP85885 A JP 85885A JP H069476 B2 JPH069476 B2 JP H069476B2
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oil
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はレシチンのみの添加でも良好な物性をもつクリ
ーム状乳化油脂の製造法を提供するもので、更に詳しく
は、レシチンとして改質されたレシチンを使用する点に
ある。
(従来の技術) レシチンは大豆、卵等の中に含まれており、通常大豆油
製造時に副産物として得られる。これら天然のレシチン
にはホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノール
アミン、ホスファチジルイノシトール等のリン脂質がほ
ゞ同じ割合で含まれ、それらがレシチンの主成物となっ
ている。レシチンは古くから油脂を乳化する性質が知ら
れ、乳化剤として使用されており、例えば特公昭56−
46810号公報には特定の油脂にレシチン、親水性界
面活性剤やガム質を加え均質化して水中油型エマルジョ
ンを製造することが記載されている。
更にレシチンをエタノール等で分画し種々の成分をもつ
分画レシチンを製造したり、酸又は酵素で加水分解した
り、高濃度の過酸化水素と乳酸の存在下で水酸化レシチ
ンとしたり、触媒存在下で水素と反応させて水添レシチ
ンとしたり、ハロゲン化してハロゲン化レシチンとした
り、二酸化硫黄で処理しスルホン化したりして改質され
たレシチンを製造することも知られており、これらはそ
の特性に応じ医薬、潤滑油の添加剤、織物工芸或いは皮
革工業に使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のようにレシチンは乳化油脂製造に使用することは
公知であるが、単独使用することは極めて稀で、シュガ
ーエステルその他の界面活性剤と併用するのが常であ
る。その理由はレシチンのみではコーヒー性や起泡性及
び組織が劣ったり、保存性に欠ける等によるものであ
る。又、これにシュガーエステル等を加えるとその欠点
は改良せられるが、界面活性剤は合成物が多く、その使
用は好ましいものでない外、両者の混合割合が適正でな
いと所期の製品が得られないので品質管理が重要な仕事
となって来る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記の事情によりなされたもので、レシチンの
単独使用のみでも佳良なクリーム状乳化油脂組成物を得
んと研究を進めた結果、改質されたレシチンはO/W型
の乳化性が改善されていることに着目し、油脂と脱脂乳
等の合計量に対し、改良されたレシチンの1種又は2種
以上を0.1〜3.0%添化し均質化することにより解決した
もので、好ましい改質レシチンとしてはホスファチジル
コリン含量が高く、特にリン脂質中の41%である分画
レシチン、ホスファチジルエタノールアミン及び/又は
ホスファチジルイノシトールとの合計量が高く、特にリ
ン脂質中の64%以上である分画レシチン、及び脂肪酸
のβ−位をホスホリパーゼにより加水分解したレシチン
である。又、レシチンの不飽和脂肪酸の二重結合をハロ
ゲン化、スルホン化したハロゲン化レシチン、スルホン
化レシチン、レシチンのアミノ基をアセチル化したアセ
チル化レシチン及び触媒の存在下にレシチンの不飽和脂
肪酸の二重結合に水素添加した水添レシチンが例示され
る。
(作用) 本発明に使用する油脂とは大豆油、コーン油、綿実油、
ヤシ油、パーム核油、鯨油、ラード、ヘッド、バターの
如き動植物性油脂及びそれらの硬化油である。これに添
加する乳成分としては生乳、脱脂乳、全粉乳、脱脂粉
乳、カゼイン、ナトリウムカゼイン等であって、油脂に
対する混合割合は所望の製品により決定するものであ
る。
又、乳化剤として使用する改質レシチンとしては各種分
画レシチン、酸又は酵素により部分加水分解したレシチ
ン、アセチル化レシチン、ハロゲン化レシチン、スルホ
ン化レシチン等が使用でき、単に大豆レシチンを乾燥し
たり、造粒したりしたものは含まない。上記レシチンは
単独添加してもよいが大豆レシチン或いは他の改質レシ
チンと混合使用してもよいものである。
油脂及び乳成分との混合に際してはアセチル化レシチ
ン、部分加水分解レシチン、スルホン化レシチン、水添
レシチン、ハロゲン化レシチンの如きレシチンは脱脂乳
等に加えて加温溶解し、分画レシチンの場合は油脂に加
えて加温溶解させるのがよい。上記改質化されたレシチ
ンを混合した油脂及び乳成分は適当な温度に保持し、先
づホモミキサーで予備乳化を行ない、次いでホモゲナイ
ザー等で均質化してクリーム状乳化油脂組成物を製造す
る。使用する均質化圧は製品の種類によって適宜選択す
れば良く、例えば、コーヒークリームの場合は150kg
/cm2が妥当で、ホイップクリームの場合は100kg/c
m2が適当である。
油脂及び乳成分に対する添加割合は0.1〜3.0%が適当で
0.1%以下では乳化の効果が得難く、3.0%以上の大量で
は風味が悪くなる。
均質化によりフェザリング、オイルオフ等のコーヒー
性、耐熱性や適正なホイップ時間、オーバーランが得ら
れる製品となるもので、今、コーヒークリーム及びホイ
ップクリームの製造について行った実験結果を表1〜表
4に示す。
但し上表中、大豆レシチンは市販の大豆レシチンを使用
し分画レシチン(A)としてはBOLECFS(商品名;
ユニミルズ社製、アセトン不溶部58%のうちホスファ
チジルコリン35%を含む)を使用し、分画レシチン
(B)としてはBOLECC(商品名;ユニミルズ社製、アセト
ン不溶部60%以上でそのうちホスファチジルエタノー
ルアミン17%、ホスファチジルイノシトール約27%
を含む)アセチル化レシチンとしてはEMULFLUI
D−A(商品名;ルーカス メイヤー社製)加水分解レ
シチンとしては EMULFLUID−E(商品名;ルーカス メイヤー
社製)、を使用した。
又、粘度はクリームを1晩5℃でエージングし、B型粘
度計で5℃で測定し、フェザリングは市販のレギュラー
コーヒーを使用した結果で、フェザリング、オイルオフ
及び荒れの(-)はなし、(±)少しあり、(+)ありを示
す。又、風味の点数5は特に良い、4は良好、3は実用
可を示す。
上記表1〜4から判明する如く、大豆硬化油と脱脂乳の
混合物に大豆レシチンのみを単独使用した場合は、5℃
で固化し到底クリーム状乳化油脂の製造には適さないも
ので、これは従来の技術より容易に想到できるが、改質
されたレシチンを使用すると事情は一変し、何れの場合
においても粘度は低下し、コーヒー性、熱安定性、風
味、組織の諸点で優れた物性を示すものである。これら
の物性は特公昭56−46810号公報記載の方法にく
らべいささかも損色はないものであるが、必要に応じ界
面活性剤やガム質等を添加してもよい。上記の如くして
得られたクリーム状乳化油脂組成物は5℃前後迄冷却し
無菌的に包装して製品とするものである。
(実施例) 実施例1 大豆硬化油3000gを70℃に加温し、これにBOL
EC C(商品名;ユニミルズ社製)15gを加え攪拌
分散させた。これとは別に脱脂乳6940gにEMUF
LUID−A(商品名;ルーカス メイヤー社製)15
g及びEMULFUID-F(商品名;ルカス メイヤー社製)3
0gを分散させ70℃に加温し、これに前記調製した油
相成分を加え、ホモミキサーで10rpmで10分予備
乳化したのち150kg/cm2の圧力でホモゲナイザーを
通し均質化した。均質化後直に5℃に冷却した。得られ
たクリーム状乳化油脂組成物は粘度は5℃で180cpと
適当であり、フェザリングやオイルオフは無くコーヒー
クリームとして好適であった。
実施例2 大豆硬化油3000gを70℃に加温し、これにBOL
EC FS(商品名;ユニミルズ社製)15gを加え攪
拌分散させた。一方脱脂乳6940gに水酸化レシチン
15g及びナトリウムカゼイン150gを分散させ70
℃に加温し、これに前記調製した油相成分を加え、以
下、実施例1と同様な操作を行ってクリーム状乳化油脂
組成物とした。この製品の粘度は5℃で200cpと適正
で、フェザリング、オイルオフ共になく、コーヒークリ
ームとして好適であった。
実施例3 大豆硬化油4000gを70℃に加温し、これにBOL
EC C20gを加え分散させた。一方脱脂乳5945
gにEMULFLUID−E(商品名;ルーカス メイ
ヤー製)20g、EMULFLUID−A(商品名;ル
ーカス メイヤー製)15gを加え分散させ70℃に加
温し、これに先に調製した油相成分を加えホモミキサー
で10rpmで10分予備乳化したのち100kg/cm2
均質化圧でホモゲナイザーを通し均質化し、直ちに冷却
した。得られたクリーム状乳化油脂組成物は、ホイップ
時間は2分51秒、オーバーランは118%と適正で、
キメが細かく、風味良好でホイップクリームとして好適
であった。
実施例4 実施例3のBOLEC C20gに代えてBOLEC
FS(商品名;ユニミルズ社製)を用い、EMUFLU
ID−E20gに代えて水添レシチン25gを用い、そ
の他の条件は実施例3と同様にしてクリーム状乳化油脂
組成物を得た。この製品のホイップ時間は3分でオーバ
ーランは125%と適正であり、組織風味共に良好でホ
イップクリームとして好適であった。
(効果) 以上述べたように本発明は改質したレシチンを使用し、
クリーム状乳化油脂組成物を製造するもので、改質した
レシチンのみでも所望の物性をもつクリーム状乳化油脂
組成物を製造できるので天然の改質レシチンだけでも製
造可能である。又界面活性剤等と混合する必要がないの
で品質管理が容易となる利点がある。又得られた製品の
物性は界面活性剤等を加えたものにくらべていささかの
損色はないものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油脂と乳成分の合計量に対し、改質レシチ
    ンとして、分画レシチン、酸又は酵素により部分加水分
    解したレシチン、水添レシチン、アセチル化レシチン、
    ハロゲン化レシチン、スルホン化レシチンから選択され
    る1種又は2種以上を0.1〜3.0%添加することを特徴と
    するクリーム状乳化油脂組成物の製造法。
  2. 【請求項2】改質されたレシチンがホスファチジルコリ
    ン含量の高い分画レシチン、ホスファチジルエタノール
    アミン及び/又はホスファチジルイノシトールの含量の
    高い分画レシチン、脂肪酸の一部を加水分解したレシチ
    ン、アセチル化したレシチン、及び分画、加水分解、ア
    セチル化を組合せて改質したレシチンである特許請求の
    範囲第1項記載のクリーム状乳化油脂組成物の製造法。
  3. 【請求項3】ホスファチジルコリン含量の高い分画レシ
    チンがホスファチジルコリン含量がリン脂質中41%以
    上であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載のクリーム状乳化油脂組成物の製造法。
  4. 【請求項4】ホスファチジルエタノールアミン及び/又
    はホスファチジルイノシトール含量の高い分画レシチン
    がホスファチジルエタノールアミンとホスファチジルイ
    ノシトールとの合計量がリン脂質中64%以上の分画レ
    シチンである特許請求の範囲第1項、第2項記載のクリ
    ーム状乳化油脂組成物の製造法。
  5. 【請求項5】加水分解したレシチンがホスホリパーゼを
    作用させβ−位の脂肪酸を加水分解したものである特許
    請求の範囲第1項、第2項記載のクリーム状乳化油脂組
    成物の製造法。
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