JPH0694919A - 位相変調型ホログラフィ素子 - Google Patents

位相変調型ホログラフィ素子

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JPH0694919A
JPH0694919A JP4247424A JP24742492A JPH0694919A JP H0694919 A JPH0694919 A JP H0694919A JP 4247424 A JP4247424 A JP 4247424A JP 24742492 A JP24742492 A JP 24742492A JP H0694919 A JPH0694919 A JP H0694919A
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Akira Sato
彰 佐藤
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卓史 波多野
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03H2240/00Hologram nature or properties
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  • Optics & Photonics (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 位相変調型ホログラフィ素子において、平面波、球面波
等の波面の入射を受け、これら複数の波面を同時に変換
するものであって、変換後の光波が本来備えるべき複素
振幅分布のうちの位相成分を再生するように位相分布を
与えるとともに、複素振幅分布のうちの振幅成分につい
ては、回折効率分布によって与えることを特徴とするホ
ログラフィ素子に関するものである。 【目的】 作製が容易であり精度上信頼性の高い位相変
調型ホログラフィ素子を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、位置7、8にホログラム像を再生
するため、位相差分布B(r)と回折効率分布η(r)
を同時に重ねて位相変調型ホログラフィとしてゾーンプ
レート4上に施し、光束Gがゾーンプレート4と垂直な
方向に進む平面波として入射する構成を成し、部品点数
の削減と精度を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多焦点ホログラフィレ
ンズ、ホログラフィカップラー等に用いられる位相変調
型ホログラフィ素子に関するものである。特に、本発明
は本件出願人により先に出願された特願平4−1688
25号に記載されているような形状測定装置において、
複数の波面を同時に発生させるゾーンプレートとして応
用することができる。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホログラフィ素子3は図5に示
すように位相変調型ホログラフィ素子2と振幅変調型ホ
ログラフィ素子1が組み合わされたものとして作製され
る。この場合、位相変調型ホログラフィ素子2としては
従来より、キノフォームと呼ばれる位相プレートが知ら
れている。これは平面波に対して任意の像を再生するの
に必要な位相変調を与えるためのホログラフィ素子であ
り、例えば図示したような鋸歯状の凸部2aを設けるこ
とによって、表面を位相変調を担う凹凸形状にしてい
る。
【0003】一方、振幅変調型ホログラフィ素子1は、
光が透過しにくく強度分布の小さい部位1aと透過しや
すく強度分布の大きい部位1bとをパターン状に施した
平板状の素子として形成されている。これらの振幅変調
型ホログラフィ素子1と位相変調型ホログラフィ素子2
は、接合などの手段によって互いに一体化されて1つの
光学部品素子(ホログラフィ素子3)として製造され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなホログラフィ素子3を構成する振幅変調型ホログラ
フィ素子1と位相変調型ホログラフィ素子2は容易に作
製できるが、両者を一体化しその構造を造る工程におい
て、高精度な位置合わせを要するのでホログラフィ素子
3として作製が困難であり精度の上でも問題があるとと
もにコストが高くなるという欠点がある。本発明は、こ
のような問題を解決した位相変調型ホログラフィ素子を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、入射光を空間的に位相変調する位相変
調型ホログラフィ素子において、前記ホログラフィの各
点における回折効率について、分布が施されていること
を特徴とする。この場合、前記ホログラフィ素子が、鋸
歯状レリーフホログラフィを有し、その鋸歯形状のピー
クの高さが所望の回折効率に応じて、空間的に変調され
るようにすることは効果的な手段である。あるいは、前
記ホログラフィ素子が、バイナリーホログラフィであ
り、入射光にπの位相差を与える部分と、与えない部分
との局所的な面積比を変えることにより、回折効率を空
間的に変調するようにすることも効果的な手段である。
【0006】
【作用】このようにすると、位相変調型ホログラフィ素
子には位相分布とともに回折効率分布が与えられること
になる。従って、回折後の電磁場は位相分布と共に、回
折効率の分布に応じて振幅分布をも有し、所望の複数の
波面を得ることが可能となる。しかも、位相変調型ホロ
グラフィ素子自体が位相分布だけでなく振幅分布をも持
つことにより、別途振幅変調型ホログラフィ素子を取り
付ける必要が無くなる。
【0007】
【実施例】
(第1の実施例)図1に、本発明を実施した2焦点を有
するホログラフィ素子の概念図を示す。図2に、本発明
を実施したバイナリー型位相ホログラフィ素子の表面形
状を示すH(r)−rグラフと、位相差分布P(r)及
びP(r)を2値化した位相差分布B(r)を示す。図
2のH(r)−rグラフは、凸部と凹部を通過するそれ
ぞれの光の位相差がπとなるように凸部の高さをhと
し、この2値化した位相差分布B(r)が実現されるよ
うに予め計算したとおりにピッチd及び凸部上面幅aの
回折格子を作製したバイナリー型位相ホログラフィ素子
の表面形状を表している。この凸部の高さh及び上面幅
aの計算方法については、後で詳述する。本発明を実施
した、バイナリー型位相ホログラフィ素子による2焦点
レンズ、即ち、図1において焦点距離Z1及びZ2を有
するバイナリー型位相ゾーンプレート4を作成する手段
を詳細に説明する。
【0008】ゾーンプレート4に垂直に光軸5を取り、
光軸5のゾーンプレート4からの距離Z1、Z2の位置
に、各々、波長λを有するコヒーレントな光を発する位
置7、8に置く点光源を設置する場合を想定する。前記
光軸5とゾーンプレート4との交点を原点Oとして、ゾ
ーンプレート4上で半径方向6に座標rをとる時、上記
2つの位置7、8に置く点光源から発せられる2つのコ
ヒーレント光の両波面の重ね合わせにより形成される電
磁場の複素振幅分布H(r)は、 H(r)= A1exp[i・k・l1 (r)] +A2exp[i・k・l2 (r)] …(1) 但し、 l1 (r)=√(Z12 +r2 ) …(2) l2 (r)=√(Z22 +r2 ) …(3) k=2π/λ …(4) i2 =−1 により与えられる。ここで、A1、A2は、位置7、8
に置く点光源の光量に依存する変量であるのでこの場合
定数として与えて問題なく、特に光軸5上の座標Z1、
Z2に在る位置7、8に置く点光源によってほぼ同等の
光量が発せられる時には、A1=A2=Aとし、更に
(1)式を簡略化することができる。
【0009】ここで、複素振幅の位相成分を与える関数
をArg[]と表すことにすれば、ゾーンプレート4上
に再現すべき、複素振幅の位相分布P(r)および強度
分布I(r)は、 P(r)=Arg[H(r)] …(5) I(r)=H(r)H* (r) …(6) (ただしH* (r)は、H(r)の共益複素成分から成
る複素振幅分布関数。)で計算される。
【0010】位置7、8にホログラム像を再生するた
め、図1に示すように光束Gがゾーンプレート4と垂直
な方向に進む平面波として位置7、8の反対側から入射
する場合、P(r)をゾーンプレート4上で与えるべき
原点Oからの距離rに依存する位相差分布と考えること
ができる。さらに、Imax をI(r)の最大値とおけ
ば、I(r)/Imax は、ゾーンプレート4上で与える
べき原点Oからの距離rに依存する透過率分布を意味す
ることになる。
【0011】ところで、前記位相差分布P(r)を2値
化した時のパターンB(r)は、2値化のしきい値をP
TH(0<PTH<2π)で与えた時、 B(r)=π (PTH≦P(r)<2π) …(7)a または
B(r)=0 (0≦P(r)<PTH) …(7)b で表される。
【0012】ここで、図6に本発明を実施したバイナリ
ー型ホログラフィ素子の断面図を示し、これにより、2
値化された位相差分布B(r)及び強度分布I(r)が
同時に実現される理由について概略を説明する。図6
(a)に示すように、ガラス基板SB上に屈折率nを有
するレジスト膜FIを一様に塗布する。ここで、凸部透
過後の回折光と凹部透過後の回折光の位相差をπだけず
らす為に、レジスト膜FIの厚さhを、 h=λ/(n−1) …(8) としてあらかじめ算出しておきその値のレジスト膜FI
を形成する。
【0013】図6(b)に示すように、B(r)=0の
部分α、β、γのレジスト膜FIが除去され凹部となる
ように、電子線またはレーザ光を用いてパターンを描画
し、現像することにより凹凸の表面形状が容易に作製で
きる。従って、これを回折格子とする、2値化された位
相差分布B(r)及び強度分布I(r)が実現される。
【0014】各部位(1)、(2)、(3)のピッチd
間へ強度Iの光束が入射し、透過後回折して、強度J
1、J2、J3の0次回折光及び強度K1、K2、K3
の1次回折光が出てくるものとする。各部位(1)、
(2)、(3)におけるガラスSB1、SB2、SB3
上に施すレジスト膜FI1、FI2、FI3それぞれの
凸部上面幅を、a1、a2、a3とし、部位(1)にお
いては d/2<a1<d …(9) であり、部位(2)においては、 d/2=a2 …(10) であり、部位(3)においては、 0<a3<d/2 …(11) であるとする。
【0015】各部位(1)、(2)、(3)における回
折効率はそれぞれ、K1/I、K2/I、K3/Iで与
えられる。後述するとおり((12)式)、(10)式
の成立する部位(2)においては、その回折効率K2/
Iが最も大きくなり、(9)、(11)式の成立するそ
の他の部位(1)、(3)においては、aとd/2の差
が大きく成るほど回折効率が小さくなる。従って、部位
(2)における回折光の強度分布I(r)は、部位
(1)、(3)における回折光の強度分布I(r)より
大きくなる。
【0016】すなわち、この部位(1)、(3)は、図
5に示す従来の振幅分布の変調を与えるホログラフィ素
子1の振幅分布の小さい部位1aの機能を果たし、部位
(2)は、振幅分布の大きい部位1bの機能を果たす。
故に、このバイナリーホログラフィによれば、図5にお
ける振幅分布の変調を与えるホログラフィ素子1を別部
品として製造し、そしてそれを位相分布の変調を与える
ホログラフィ素子2へ一体化する様なコストの高い困難
な工程を省くことができる。
【0017】次に、図6に示したバイナリー型位相ホロ
グラフィの各ピッチ内の凸部上面幅aと高さhを厳密に
計算し加工して作製すれば、所望の2値化された位相差
分布B(r)及び強度分布I(r)を同時に実現できる
ことを具体的に説明する。まず、回折効率分布η(r)
を具体的に実現するため、以下のようにバイナリー型位
相ホログラフィ素子の表面形状の計算を行う。
【0018】一般に、バイナリー回折格子の回折効率分
布η(r)に関して、座標rにおける格子のピッチをd
(r)=d(一定とする)とし、透過光にπの位相差を
与える凸部の形状を決定するため、座標rに位置する回
折格子1ピッチ間の凸部の上面幅分布をa(r)とおけ
ば、次式の比例式が成立する。 η(r)=Csin2 (πa(r)/d) (Cは定数) …(12) つまり、凸部上面幅a(r)がd/2のとき回折効率分
布η(r)は最大値をとり、凸部上面幅a(r)とd/
2の差が大きいほど回折効率分布η(r)は小さくな
る。a(r)/dに関して、C=1とし(12)式を置
換すると、 a(r)/d={sin-1√(η(r))}/π …(13) となる。すなわち座標rに位置する回折格子1単位の凸
部の上面幅aを(13)式を満足するa(r)となるよ
うに加工すれば、座標rにおいて所望の回折効率分布η
(r)を実現することができる。
【0019】図6に示す回折効率K1/I、K2/I、
K3/Iの分布、すなわち(13)式における回折効率
分布η(r)は、図5において振幅分布の変調を与える
ホログラフィ素子1上に施す所望の透過率分布I(r)
/Imax と同じ機能を果たすので置き換えることができ
る。従って、位相分布P(r)から2値化を行ないB
(r)を求める際、そのしきい値PTHを、(13)式に
基づき、 PTH=2π−2sin-1√(I(r)/Imax ) …(14) と設定する。
【0020】位相差分布P(r)を疑似的に実現するた
め、前述のとおり2値化された位相差分布B(r)をバ
イナリー型位相ホログラフィとして作製する場合、位相
差分布B(r)の値は、(7)a、(7)b式及び(1
4)式を満足するように設定すれば良い。故に、位相差
分布B(r)は、次式によって得られる。 B(r)=π(PTH≦P(r)<2π) …(15)a または
B(r)=0(0≦P(r)<PTH) …(15)b (PTH=2π−2sin-1√(I(r)/Imax ))
【0021】該(15)a、(15)b式に基づいて、
位相差分布B(r)をグラフにしたものを図2に示す。
該位相差分布B(r)を実現するため、座標rにおける
表面形状の高さH(r)は、次式によって得られる。 H(r)=λ/(n−1) (B(r)=π) …(16)a または H(r)=0 (B(r)=0) …(16)b
【0022】次に、回折効率分布η(r)について説明
する。前述のとおり、図5における振幅分布の変調を与
えるバイナリー型位相ホログラフィ素子1の強度分布I
(r)に代わるものとして、本実施例にあっては図6に
示す回折格子の回折効率分布η(r)がその機能を果た
す。簡略化のため、rの変位を、 0≦r<d …(17) とする。
【0023】図2のP(r)−rグラフに示す、疑似的
に実現する対象のP(r)は、(17)式の範囲におい
て、次式から得られる。 P(r)=2πr/d …(18) P(r)がPTHと交わる座標rは、(18)式と(1
4)式を等しいとして、 P(r)=2πr/d=2π−2sin-1√(I(r)/Imax )=PTH ∴r=d(1−{sin-1√(I(r)/Imax )}/π) …(19) a(r)=d−r ={dsin-1√(I(r)/Imax )}/π ∴a(r)/d={sin-1√(I(r)/Imax )}/π …(20) (20)式は、前述の(13)式に一致するので、目的
の回折効率分布η(r)が実現される。(17)式以外
の座標においても同様に成立するので、説明を省略す
る。
【0024】すなわち、PTHを(14)式と置き、PTH
とP(r)との交点の座標rから座標dまでの距離を、
座標rに位置する回折格子1単位の凸部上面幅a(r)
とし、さらに該回折格子1単位の凸部の高さを(16)
a、(16)b式より得られるH(r)とすれば、回折
効率分布η(r)及び2値化された位相分布B(r)が
正確に実現できることになる。
【0025】工程の上では、厚さh(=λ/(n−
1))を有するレジスト膜FIを用意し、座標rに位置
する回折格子1ピッチ間の凸部上面幅aが算出されたa
(r)となるように、高さH(r)=hの凸部を残し、
高さH(r)=0とする部分を削り凹部を形成し、図2
のH(r)−rグラフに示す表面形状を作製する。
【0026】(第2の実施例)次に、ブレーズドホログ
ラフィを用いた本発明の実施例について説明する。ま
ず、一般に入射光波に与えるべき位相差の分布を[0、
2π]間の相対的な値を与えるように形成される鋸歯状
のブレーズドホログラフィの表面形状H(r)を図3に
示す。図3において、原点Oは図1に示すゾーンプレー
ト4と光軸5との交点であり、横軸はゾーンプレート4
上の座標rであり、縦軸はゾーンプレート4表面に施す
鋸歯部の高さH(r)である。この時、鋸歯状のピーク
の高さhoは、 ho=λ/(n−1) …(21) となるように形成する。ピークからピークまでの座標間
隔を一定値としてピッチdとする。
【0027】次に、鋸歯状のピークの高さに分布を持た
せたブレーズドホログラフィの断面図を図7に示し、こ
の場合の回折効率について説明する。図7に示すよう
に、ガラス基板SB4、SB5上に鋸歯部FI4、FI
5が施されている。鋸歯部FI4、FI5は、強度Iで
ピッチd間に入射した光を、一定の回折角で回折光K
4、K5として回折し回折格子の機能を果たす。従っ
て、これを回折格子とする、2値化された位相差分布B
(r)及び強度分布I(r)が実現される。
【0028】つまり、各部位(4)、(5)のピッチd
間へ強度Iの光束が入射し、透過後回折して、強度J
4、J5の透過光及び強度K4、K5の回折光が出てく
るものとする。各部位(4)、(5)におけるガラスS
B4、SB5上に施す鋸歯部FI4、FI5のピークの
高さを、それぞれh4、h5とし、部位(4)において
は h5<h4≦ho …(22) であり、部位(5)においては、 0≦h5<h4 …(23) であるとする。
【0029】各部位(4)、(5)における回折効率は
それぞれ、K4/I、K5/Iで与えられる。後述する
ように((24)式)、(22)式の成立する部位
(4)におけるその回折効率K4/Iは、(23)式の
成立する部位(5)における回折効率K5/Iより大き
くなる。従って、部位(4)における回折光の強度分布
I(r)は、部位(5)における回折光の強度分布I
(r)より大きくなる。
【0030】すなわち、この部位(5)は、図5に示す
従来の振幅分布の変調を与えるホログラフィ素子1の振
幅分布の小さい部位1aの機能を果たし、部位(4)
は、振幅分布の大きい部位1bの機能を果たす。故に、
このブレーズドホログラフィによっても、図5における
振幅分布の変調を与えるホログラフィ素子1を別部品と
して製造し、そしてそれを位相分布の変調を与えるホロ
グラフィ素子2へ一体化する様なコストの高い困難な工
程を省くことができる。
【0031】次に、図7に示したブレーズドホログラフ
ィの座標rに位置する鋸歯部のピークの高さh(r)を
厳密に計算し加工して作製すれば、所望の2値化された
位相差分布B(r)及び強度分布I(r)を同時に実現
できることを具体的に説明する。まず、回折効率分布η
(r)を具体的に実現するため、以下のようにブレーズ
ドホログラフィ素子の表面形状の計算を行う。鋸歯部の
ピークの高さh(r)(0<h(r)<ho)を与えた
時の回折効率分布η(r)は、次式によって得られる。 η(r)=C・{1−cos(πh(r)/ho)}/2 (Cは定数) …(24) つまり、鋸歯部のピークの高さh(r)(≦ho)が大
きくhoに近いほど、回折効率分布η(r)が大きくな
り、h(r)=hoのとき回折効率分布η(r)は最大
値ηmax をとる。
【0032】従って、次式が成り立つ。 η(r)/ηmax ={1−cos(πh(r)/ho)}/2 …(25) 所望の回折効率分布η(r)を得るため、(25)式を
鋸歯状のピークの高さh(r)に関して置換すると、 h(r)=(ho/π)cos-1(1−2η(r)/ηmax ) …(26) となる。
【0033】(26)式で与えられる鋸歯状のピークの
高さh(r)を持つように、鋸歯状の表面形状H(r)
を図4に示すように変調し、このとおり加工することに
より、回折効率分布η(r)を持ったブレーズドホログ
ラフィを作製することができる。図4において、原点O
は図1に示すゾーンプレート4と光軸5との交点であ
り、横軸はゾーンプレート4上の座標rであり、縦軸は
ゾーンプレート4表面に施す鋸歯部の高さH(r)であ
る。図5における振幅分布の変調を与えるバイナリー型
位相ホログラフィ素子1の強度分布I(r)に代わるも
のとして、本発明にあっては位相分布B(r)を有する
ブレーズドホログラフィ上に施された回折効率分布η
(r)がその機能を果たす。
【0034】また、上記の例においては透過型のホログ
ラフィを用いたが、反射型ホログラフィを用いた場合で
も、同様の構成により、入射波面に対して、1枚のホロ
グラフィ素子に位相分布および回折効率分布による振幅
分布を同時に与えることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相変調
型ホログラフィ素子によれば、位相分布だけでなく回折
効率についても分布が施されており、この回折効率分布
が振幅分布の機能を果たすので、別途振幅分布変調型ホ
ログラフィ素子を要しない。
【0036】従って、従来のように2つの素子を製造し
て合体するといったことは不要であり、精度不良が無く
なり精度の信頼性がかなり向上する。また、部品点数が
減りコストが削減され、工程の簡略化によって歩留まり
がさらに良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した2焦点を有するホログラフ
ィ素子の概念図。
【図2】 本発明を実施したバイナリー型位相ホログラ
フィ素子の断面形状とその位相分布とを示す図。
【図3】 ブレーズドホログラフィ素子の断面形状を示
す図。
【図4】 本発明を実施したブレーズドホログラフィ素
子の断面形状を示す図。
【図5】 従来の振幅変調型ホログラフィ素子と位相変
調型ホログラフィ素子とを組み合わせて形成した多焦点
を有するホログラフィ素子を示す図。
【図6】 本発明を実施したバイナリー型位相ホログラ
フィ素子の断面図。
【図7】 本発明を実施したブレーズドホログラフィ素
子の断面図。
【符号の説明】 1 振幅分布変調型ホログラフィ素子 (1a 強度分布の小さい部位、1b 強度分布の大き
い部位) 2 位相分布変調型ホログラフィ素子(キノフォーム) (2a 凸部) 3 ホログラフィ素子 4 ゾーンプレート 5 光軸 6 半径方向 7、8 点光源を置く位置あるいはホログラム再生像を
結ぶ位置 O ゾーンプレート4と光軸5の交点 Z1、Z2 光軸5上の交点Oからの距離 r 座標(交点Oを原点とする) l1 (r)、l2 (r) 光源7、8からゾーンプレー
ト4上の1点までの距離a、a(r)、a1、a2、a
3 凸部上面幅 SB、SB1、SB2、SB3 ガラス基板 FI、FI1、FI2、FI3 レジスト膜 α、β、γ レジスト膜FIを削る部分 h、H(r) レジスト膜の厚さ(回折格子の高さ) h(r) 鋸歯状ブレーズドホログラフィの高さH
(r)のピーク I 入射光束の強度 J1、J2、J3 透過光(回折に関与しなかった光)
の強度 K1、K2、K3 回折光の強度 (1)、(2)、(3) バイナリーホログラフィの部
位 PTH しきい値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を空間的に位相変調する位相変調
    型ホログラフィ素子において、回折効率分布が施されて
    いることを特徴とする位相変調型ホログラフィ素子。
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