JPH0695744A - リニアパルスモータ制御手段 - Google Patents
リニアパルスモータ制御手段Info
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- JPH0695744A JPH0695744A JP24614592A JP24614592A JPH0695744A JP H0695744 A JPH0695744 A JP H0695744A JP 24614592 A JP24614592 A JP 24614592A JP 24614592 A JP24614592 A JP 24614592A JP H0695744 A JPH0695744 A JP H0695744A
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- Japan
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- pulse motor
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- linear pulse
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Abstract
(57)【要約】
【目的】リニアアクチュエータを用いた直線駆動部分を
有する装置、特に光ディスクなどのように、精密制御が
必要とされる装置において、位置制御系の特性を向上さ
せることを目的とする。 【構成】リニアパルスモータの制御手段に於いて、電流
指令値と位置検出値とを入力し、リニアパルスモータと
該リニアパルスモータの負荷を模擬してなるモデルに基
づいて推力外乱の推定値を求め、推力外乱推定値を打ち
消すように電流指令値を補正する推力外乱補償手段を具
備してなるリニアパルスモータ制御手段。
有する装置、特に光ディスクなどのように、精密制御が
必要とされる装置において、位置制御系の特性を向上さ
せることを目的とする。 【構成】リニアパルスモータの制御手段に於いて、電流
指令値と位置検出値とを入力し、リニアパルスモータと
該リニアパルスモータの負荷を模擬してなるモデルに基
づいて推力外乱の推定値を求め、推力外乱推定値を打ち
消すように電流指令値を補正する推力外乱補償手段を具
備してなるリニアパルスモータ制御手段。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直線的に駆動されるリニ
アパルスモータであって、精密な位置決めを要求され
る、または加速度変動を少なくすることを要求される駆
動装置に関わるものである。これらの機能を要求される
ものとしては、主に情報機器における直線移動要素,プ
リンタのヘッド送り,光ディスク装置のヘッド送り,磁
気ディスク装置のヘッド送りなどの駆動装置があげられ
る。
アパルスモータであって、精密な位置決めを要求され
る、または加速度変動を少なくすることを要求される駆
動装置に関わるものである。これらの機能を要求される
ものとしては、主に情報機器における直線移動要素,プ
リンタのヘッド送り,光ディスク装置のヘッド送り,磁
気ディスク装置のヘッド送りなどの駆動装置があげられ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置のヘッド送り用の
直線的に駆動するアクチュエータとしては、主にボイス
コイルモータや、回転型のモータにボールネジを組み合
わせたものなどが用いられていたが、薄型,高推力化に
有利であるという利点からリニアパルスモータが利用さ
れつつある。情報機器における直線移動要素に用いるリ
ニアパルスモータの記載例としては、例えば電気学会マ
グネテックス研究会資料,資料番号MAG−87−4
6,「PM型リニアパルスモータの性能計算法の検討」
(1987.6.12)に詳しい。
直線的に駆動するアクチュエータとしては、主にボイス
コイルモータや、回転型のモータにボールネジを組み合
わせたものなどが用いられていたが、薄型,高推力化に
有利であるという利点からリニアパルスモータが利用さ
れつつある。情報機器における直線移動要素に用いるリ
ニアパルスモータの記載例としては、例えば電気学会マ
グネテックス研究会資料,資料番号MAG−87−4
6,「PM型リニアパルスモータの性能計算法の検討」
(1987.6.12)に詳しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は、リ
ニアパルスモータの固定子や可動子の幾何学的形状を最
適化することで駆動特性を改善しようとするものであ
る。しかし、この方法では使用目的ごとに最適設計した
リニアパルスモータを各種情報処理装置の駆動装置とし
て用いなければならなくなる。例えば負荷が変化しただ
けでも駆動特性は変化する。一般に部品は大量生産する
ほど価格が安くなるという、いわゆる量産効果がある
が、この方法では多品種に対応しなければならず、量産
効果による価格低減は難しい。
ニアパルスモータの固定子や可動子の幾何学的形状を最
適化することで駆動特性を改善しようとするものであ
る。しかし、この方法では使用目的ごとに最適設計した
リニアパルスモータを各種情報処理装置の駆動装置とし
て用いなければならなくなる。例えば負荷が変化しただ
けでも駆動特性は変化する。一般に部品は大量生産する
ほど価格が安くなるという、いわゆる量産効果がある
が、この方法では多品種に対応しなければならず、量産
効果による価格低減は難しい。
【0004】また、制御特性も必ずしも満足できるもの
とはいえない。
とはいえない。
【0005】そこで、リニアパルスモータの特性の改善
を、幾何学的形状ではなく、制御によって行なうこと
で、汎用性を確保し、またより良好な制御特性をもたせ
ることを目的とする。
を、幾何学的形状ではなく、制御によって行なうこと
で、汎用性を確保し、またより良好な制御特性をもたせ
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、直線的に
移動せしめるべき被駆動体と、前記被駆動体に連結し移
動方向にN,S極が交互に着磁された板状の永久磁石
と、歯を有しコイルを巻かれた固定子と、前記被駆動体
を支承するリニアガイドと、位置センサとからなる永久
磁石型リニアパルスモータと、前記位置センサによる位
置検出値を位置指令値に一致させるようにリニアパルス
モータの電流指令値を調節する位置制御手段と、前記電
流指令値に基づいて前記リニアパルスモータの推力を制
御するリニアパルスモータ駆動手段とを具備してなるリ
ニアパルスモータの制御手段に於いて、前記電流指令値
と前記位置検出値とを入力し、前記リニアパルスモータ
と該リニアパルスモータの負荷を模擬してなるモデルに
基づいて推力外乱の推定値を求め、該外乱推定値を打ち
消すように前記電流指令値を補正する推力外乱補償手段
を具備してなるリニアパルスモータ制御手段によって実
現される。
移動せしめるべき被駆動体と、前記被駆動体に連結し移
動方向にN,S極が交互に着磁された板状の永久磁石
と、歯を有しコイルを巻かれた固定子と、前記被駆動体
を支承するリニアガイドと、位置センサとからなる永久
磁石型リニアパルスモータと、前記位置センサによる位
置検出値を位置指令値に一致させるようにリニアパルス
モータの電流指令値を調節する位置制御手段と、前記電
流指令値に基づいて前記リニアパルスモータの推力を制
御するリニアパルスモータ駆動手段とを具備してなるリ
ニアパルスモータの制御手段に於いて、前記電流指令値
と前記位置検出値とを入力し、前記リニアパルスモータ
と該リニアパルスモータの負荷を模擬してなるモデルに
基づいて推力外乱の推定値を求め、該外乱推定値を打ち
消すように前記電流指令値を補正する推力外乱補償手段
を具備してなるリニアパルスモータ制御手段によって実
現される。
【0007】
【作用】位置センサによる位置検出値を位置指令値に一
致させるようにリニアパルスモータの電流指令値を調節
する位置制御手段と、前記電流指令値に基づいて前記リ
ニアパルスモータの推力を制御するリニアパルスモータ
駆動手段とに加え、さらに前記電流指令値と前記位置検
出値とを入力し、前記リニアパルスモータと該リニアパ
ルスモータの負荷を模擬してなるモデルに基づいて推力
外乱の推定値を求め、該外乱推定値を打ち消すように前
記電流指令値を補正する推力外乱補償手段を具備するこ
とにより、位置指令値に対する位置の特性のみならず、
推力外乱に対する位置の特性をも制御することができる
ようになるため、各目的に応じたリニアパルスモータ制
御系の構築が容易になる。
致させるようにリニアパルスモータの電流指令値を調節
する位置制御手段と、前記電流指令値に基づいて前記リ
ニアパルスモータの推力を制御するリニアパルスモータ
駆動手段とに加え、さらに前記電流指令値と前記位置検
出値とを入力し、前記リニアパルスモータと該リニアパ
ルスモータの負荷を模擬してなるモデルに基づいて推力
外乱の推定値を求め、該外乱推定値を打ち消すように前
記電流指令値を補正する推力外乱補償手段を具備するこ
とにより、位置指令値に対する位置の特性のみならず、
推力外乱に対する位置の特性をも制御することができる
ようになるため、各目的に応じたリニアパルスモータ制
御系の構築が容易になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【0009】図1に、本発明の主要部にかかるリニアパ
ルスモータ制御装置の一実施例の概念構成図を示す。
ルスモータ制御装置の一実施例の概念構成図を示す。
【0010】ここでリニアパルスモータ100は、直線
的に移動せしめるべき被駆動体101と、前記被駆動体1
01に連結し、移動方向にN,S極が交互に着磁された
板上の永久磁石102と、歯を有しコイルを巻かれた固
定子103と、前記被駆動体を支承するリニアガイド1
04と、位置センサ105より構成される。
的に移動せしめるべき被駆動体101と、前記被駆動体1
01に連結し、移動方向にN,S極が交互に着磁された
板上の永久磁石102と、歯を有しコイルを巻かれた固
定子103と、前記被駆動体を支承するリニアガイド1
04と、位置センサ105より構成される。
【0011】前記リニアパルスモータ100を駆動する
ために、位置制御手段110と、リニアパルスモータ駆
動手段120とを有する。前記位置制御手段110は、
前記位置センサ105による位置検出値142を位置指
令値141に一致させるように前記リニアパルスモータ
100の電流指令値143を調節する。また、前記リニ
アパルスモータ駆動手段120は、前記電流指令値14
3に基づいて前記リニアパルスモータ100の推力を制
御する。
ために、位置制御手段110と、リニアパルスモータ駆
動手段120とを有する。前記位置制御手段110は、
前記位置センサ105による位置検出値142を位置指
令値141に一致させるように前記リニアパルスモータ
100の電流指令値143を調節する。また、前記リニ
アパルスモータ駆動手段120は、前記電流指令値14
3に基づいて前記リニアパルスモータ100の推力を制
御する。
【0012】最低限、以上述べた構成によりリニアパル
スモータを駆動することが可能である。しかし、精密な
位置制御や加速度制御を必要とされる分野では、上記し
た構成では不充分である。以下にその理由を記す。
スモータを駆動することが可能である。しかし、精密な
位置制御や加速度制御を必要とされる分野では、上記し
た構成では不充分である。以下にその理由を記す。
【0013】本発明の対象とするリニアパルスモータ
は、永久磁石を用いている。永久磁石を用いることで、
アクチュエータの体積あたり、発生することのできる推
力が大きくできるという利点が生じるが、その反面、推
力変動が大きいという問題があった。例えば図1に示し
たリニアパルスモータ100の場合、可動子102が永
久磁石を用いていると、可動子102と固定子103と
の間に磁気的吸引力が働く。
は、永久磁石を用いている。永久磁石を用いることで、
アクチュエータの体積あたり、発生することのできる推
力が大きくできるという利点が生じるが、その反面、推
力変動が大きいという問題があった。例えば図1に示し
たリニアパルスモータ100の場合、可動子102が永
久磁石を用いていると、可動子102と固定子103と
の間に磁気的吸引力が働く。
【0014】この磁気的吸引力は可動子102の着磁位
置と、固定子103の歯の位置との相対距離によって周
期的に変化する。このため位置に対する周期的な推力変
動が生じる。
置と、固定子103の歯の位置との相対距離によって周
期的に変化する。このため位置に対する周期的な推力変
動が生じる。
【0015】この推力変動は、ディテント力と称され
る。リニアパルスモータの場合には回転運動を行なうモ
ータに比べ、ディテント力の影響が非常に大きい。ディ
テント力が位置決めに及ぼす影響については後述する。
る。リニアパルスモータの場合には回転運動を行なうモ
ータに比べ、ディテント力の影響が非常に大きい。ディ
テント力が位置決めに及ぼす影響については後述する。
【0016】本発明の特徴は、前述した構成に加え、推
力外乱補償手段130を具備したところにある。以下、
推力外乱補償手段130の構成について説明する。
力外乱補償手段130を具備したところにある。以下、
推力外乱補償手段130の構成について説明する。
【0017】前記外乱補償手段130は、前記位置検出
値142と、前記電流指令値143とを用いる。
値142と、前記電流指令値143とを用いる。
【0018】前記位置検出値142は、負荷入力逆モデ
ル132に入力される。ここで、あらかじめ設定された
前記リニアパルスモータの慣性質量を含んでなる負荷入
力と位置との相関関数に基づいて、前記位置検出値14
2に対応する負荷入力推定値144が計算される。
ル132に入力される。ここで、あらかじめ設定された
前記リニアパルスモータの慣性質量を含んでなる負荷入
力と位置との相関関数に基づいて、前記位置検出値14
2に対応する負荷入力推定値144が計算される。
【0019】前記電流指令値143は、リニアパルスモ
ータ推力モデル131に入力される。ここで、前記電流
指令値143にあらかじめ設定された推力定数を乗じ
て、発生推力推定値145が計算される。
ータ推力モデル131に入力される。ここで、前記電流
指令値143にあらかじめ設定された推力定数を乗じ
て、発生推力推定値145が計算される。
【0020】前記負荷入力推定値144と前記発生推力
推定値145との差を推力外乱推定値146とし、リニ
アパルスモータ推力逆モデル133に入力される。リニ
アパルスモータ推力逆モデル133により、推力外乱推
定値146は前記推力定数で除され、フィルタ134に
よる演算を経て、電流指令値の補正値147として、位
置制御手段110の出力から減算され、電圧を補正す
る。
推定値145との差を推力外乱推定値146とし、リニ
アパルスモータ推力逆モデル133に入力される。リニ
アパルスモータ推力逆モデル133により、推力外乱推
定値146は前記推力定数で除され、フィルタ134に
よる演算を経て、電流指令値の補正値147として、位
置制御手段110の出力から減算され、電圧を補正す
る。
【0021】推力外乱補償手段130は、リニアアクチ
ュエータ100の内部で発生するディテント力や、リニ
アアクチュエータ100の外部で発生し、リニアアクチ
ュエータ100に影響を与える推力外乱を推定し、それ
を打ち消す補正信号を発生するものである。本推力外乱
補償手段130を具備することにより、より精度が良
く、加速度変化の少ない位置制御が実現できる。
ュエータ100の内部で発生するディテント力や、リニ
アアクチュエータ100の外部で発生し、リニアアクチ
ュエータ100に影響を与える推力外乱を推定し、それ
を打ち消す補正信号を発生するものである。本推力外乱
補償手段130を具備することにより、より精度が良
く、加速度変化の少ない位置制御が実現できる。
【0022】図2に、本発明による制御系のブロック線
図の一例を示す。これを用いて本制御系の特徴について
説明する。
図の一例を示す。これを用いて本制御系の特徴について
説明する。
【0023】本発明の対象とするリニアパルスモータ
は、情報機器の小型化,薄型化を目的として採用したも
のである。そのためモータ寸法が非常に小さく、可動子
が移動しているときに発生する誘導起電力や、コイルイ
ンダクタンスの影響が無視できるほど小さい。そのため
リニアパルスモータ100は、図1に示した可動子102
及び被駆動体101の質量を加算した、駆動部質量Mを
もちいて図2で示すようにブロック線図を書くことがで
きる。ここでsはラプラス演算子であり、微分演算を意
味する。
は、情報機器の小型化,薄型化を目的として採用したも
のである。そのためモータ寸法が非常に小さく、可動子
が移動しているときに発生する誘導起電力や、コイルイ
ンダクタンスの影響が無視できるほど小さい。そのため
リニアパルスモータ100は、図1に示した可動子102
及び被駆動体101の質量を加算した、駆動部質量Mを
もちいて図2で示すようにブロック線図を書くことがで
きる。ここでsはラプラス演算子であり、微分演算を意
味する。
【0024】リニアパルスモータ駆動手段120は、推
力定数Kfを乗算するブロックとして表わすことができ
る。
力定数Kfを乗算するブロックとして表わすことができ
る。
【0025】位置制御手段は、位置指令値141から位
置検出値142を減算する減算要素と、補償器111と
から構成される。本図では補償器111には、現在広く
用いられている位相進み−遅れ補償要素を例示してい
る。
置検出値142を減算する減算要素と、補償器111と
から構成される。本図では補償器111には、現在広く
用いられている位相進み−遅れ補償要素を例示してい
る。
【0026】以上のように位置制御手段110,リニア
パルスモータ駆動手段120,リニアパルスモータ10
0をモデル化すると、推力外乱補償手段130を設計す
ることができる。
パルスモータ駆動手段120,リニアパルスモータ10
0をモデル化すると、推力外乱補償手段130を設計す
ることができる。
【0027】リニアパルスモータ推力モデル131は、
リニアパルスモータ駆動手段120と数学的に全く同じ
特性を持つブロックとして設定する。負荷入力逆モデル
132は、リニアパルスモータ100の数学的モデルの逆
数として設定する。リニアパルスモータ推力逆モデル1
33は、リニアパルスモータ推力モデルの逆数として設
定する。
リニアパルスモータ駆動手段120と数学的に全く同じ
特性を持つブロックとして設定する。負荷入力逆モデル
132は、リニアパルスモータ100の数学的モデルの逆
数として設定する。リニアパルスモータ推力逆モデル1
33は、リニアパルスモータ推力モデルの逆数として設
定する。
【0028】フィルタ134は、通常一次のローパスフ
ィルタが用いられる。このとき、ローパスフィルタの折
点周波数よりも低い周波数で、推力外乱を補償できる。
これは、ローパスフィルタの折点周波数を充分大きくす
れば、考えられるほとんど全ての外乱を補償できること
を意味するが、高周波ノイズの及ぼす悪影響のため、ロ
ーパスフィルタの折点周波数は、経験的に数10Hzが
限界であることが知られている。
ィルタが用いられる。このとき、ローパスフィルタの折
点周波数よりも低い周波数で、推力外乱を補償できる。
これは、ローパスフィルタの折点周波数を充分大きくす
れば、考えられるほとんど全ての外乱を補償できること
を意味するが、高周波ノイズの及ぼす悪影響のため、ロ
ーパスフィルタの折点周波数は、経験的に数10Hzが
限界であることが知られている。
【0029】ところが、リニアパルスモータを実際に用
いる上で、一般に使用されているローパスフィルタの折
点周波数より高い周波数で、推力外乱を抑制しなければ
ならないという要求がある。
いる上で、一般に使用されているローパスフィルタの折
点周波数より高い周波数で、推力外乱を抑制しなければ
ならないという要求がある。
【0030】本発明は、ローパスフィルタの折点周波数
より高いところでは、ある特定の周波数の推力外乱の
み、抑制するようなフィルタを用いることを特徴として
いる。これにより高周波ノイズの及ぼす悪影響を最小限
に抑える推力外乱補償手段を実現できる。
より高いところでは、ある特定の周波数の推力外乱の
み、抑制するようなフィルタを用いることを特徴として
いる。これにより高周波ノイズの及ぼす悪影響を最小限
に抑える推力外乱補償手段を実現できる。
【0031】以上のような特性を持つフィルタの設計概
念について以下に述べる。
念について以下に述べる。
【0032】今、位置指令値141をu,推力外乱を
D,位置出力をyとする。なお、位置出力yは、被駆動
体101が実際に移動した距離であり、位置検出値14
2は、位置出力yを位置センサ105で読みとった値で
ある。本発明では、センサ誤差は非常に小さいと考え、
位置検出値142と位置出力yとを区別しない。
D,位置出力をyとする。なお、位置出力yは、被駆動
体101が実際に移動した距離であり、位置検出値14
2は、位置出力yを位置センサ105で読みとった値で
ある。本発明では、センサ誤差は非常に小さいと考え、
位置検出値142と位置出力yとを区別しない。
【0033】ここで、推力外乱補償手段130を用いな
いときの、位置指令値uに対する位置出力yの特性を、
ynull|D=0 とする。また、推力外乱補償手段130を
用いないときの、推力外乱Dに対する位置出力yの特性
を、ynull|u=0 とする。推力外乱補償手段130を用
いたときの、位置指令値uに対する位置出力yの特性
を、yobs|D=0とする。また、推力外乱補償手段130
を用いたときの、推力外乱Dに対する位置出力yの特性
を、yobs|u=0とする。
いときの、位置指令値uに対する位置出力yの特性を、
ynull|D=0 とする。また、推力外乱補償手段130を
用いないときの、推力外乱Dに対する位置出力yの特性
を、ynull|u=0 とする。推力外乱補償手段130を用
いたときの、位置指令値uに対する位置出力yの特性
を、yobs|D=0とする。また、推力外乱補償手段130
を用いたときの、推力外乱Dに対する位置出力yの特性
を、yobs|u=0とする。
【0034】本図に示した制御系について、位置指令値
u,推力外乱D,位置出力yの間の関係を計算すると、
次のような方程式が得られる。
u,推力外乱D,位置出力yの間の関係を計算すると、
次のような方程式が得られる。
【0035】
【数1】
【0036】
【数2】
【0037】数1によれば、推力外乱補償手段130に
よって、位置指令値uに対する位置出力yの特性は変化
しないことがわかる。
よって、位置指令値uに対する位置出力yの特性は変化
しないことがわかる。
【0038】また、数2によれば、推力外乱補償手段1
30によって、推力外乱Dに対する位置出力yの特性
を、フィルタの伝達関数F(s)によって設計できること
がわかる。
30によって、推力外乱Dに対する位置出力yの特性
を、フィルタの伝達関数F(s)によって設計できること
がわかる。
【0039】数2をさらに簡単に書くために、特性比R
を導入する。これは数3のように定義したものであり、
推力外乱補償手段130の効果を表わす指標である。
を導入する。これは数3のように定義したものであり、
推力外乱補償手段130の効果を表わす指標である。
【0040】
【数3】
【0041】このように定義すると、数2は数4のよう
に表わせる。
に表わせる。
【0042】
【数4】
【0043】すなわち、推力外乱の影響を小さくしたい
周波数でゲインが小さくなるように、Rを設計すれば良
いことがわかる。
周波数でゲインが小さくなるように、Rを設計すれば良
いことがわかる。
【0044】いま、説明のための例として、リニアパル
スモータを光ディスクのヘッド駆動用アクチュエータと
して用いる場合を考える。以降、このアクチュエータの
ことを「コースアクチュエータ」と称することにする。
スモータを光ディスクのヘッド駆動用アクチュエータと
して用いる場合を考える。以降、このアクチュエータの
ことを「コースアクチュエータ」と称することにする。
【0045】コースアクチュエータには、様々な推力外
乱が加わる。例えば前述したディテント力や、電源ノイ
ズがリニアパルスモータ駆動手段120に影響を及ぼし
て発生する推力変動、あるいはディスク偏心によって生
じる加速度変動が原因となって起こるコースアクチュエ
ータへの推力外乱などである。
乱が加わる。例えば前述したディテント力や、電源ノイ
ズがリニアパルスモータ駆動手段120に影響を及ぼし
て発生する推力変動、あるいはディスク偏心によって生
じる加速度変動が原因となって起こるコースアクチュエ
ータへの推力外乱などである。
【0046】これらのうち、電源ノイズやディスク偏心
による加速度変動は周波数が既知、あるいは容易に計算
することができる。例えば電源ノイズは、東日本では主
に50Hz、ディスク偏心による加速度変動は、ディス
クの回転数の逆数を基本周期とする。そのため、数4で
示したように、1−F(s)が、発生する推力外乱の周波
数において、ゲインが小さいという特性を持っていれ
ば、これらの推力外乱の影響は、元の制御系と比べて小
さくできる。
による加速度変動は周波数が既知、あるいは容易に計算
することができる。例えば電源ノイズは、東日本では主
に50Hz、ディスク偏心による加速度変動は、ディス
クの回転数の逆数を基本周期とする。そのため、数4で
示したように、1−F(s)が、発生する推力外乱の周波
数において、ゲインが小さいという特性を持っていれ
ば、これらの推力外乱の影響は、元の制御系と比べて小
さくできる。
【0047】このことから、数5で示すようにフィルタ
を設計する。これは低周波領域と、ある特定周波数で推
力外乱の影響が小さくなるように設計したものである。
を設計する。これは低周波領域と、ある特定周波数で推
力外乱の影響が小さくなるように設計したものである。
【0048】
【数5】
【0049】このフィルタは、ωh を折点周波数とする
一次のハイパスフィルタと、時間遅れ要素を内包した伝
達要素と、1より減算する減算要素と、ωl を折点周波
数とする一次のローパスフィルタとから構成される。
一次のハイパスフィルタと、時間遅れ要素を内包した伝
達要素と、1より減算する減算要素と、ωl を折点周波
数とする一次のローパスフィルタとから構成される。
【0050】ここでωh は、不特定周波数の推力外乱を
抑制することのできる限界の周波数であり、通常、数1
0Hzに設定される。
抑制することのできる限界の周波数であり、通常、数1
0Hzに設定される。
【0051】Tは、特定周波数の推力外乱を抑制するた
めに導入されたものであり、周波数の逆数として設定さ
れる。例えば60Hzの推力外乱を抑制するためには、
Tは1/60秒、すなわち約16.7ms に設定され
る。
めに導入されたものであり、周波数の逆数として設定さ
れる。例えば60Hzの推力外乱を抑制するためには、
Tは1/60秒、すなわち約16.7ms に設定され
る。
【0052】ωl は、高周波領域での制御特性劣化を補
正するために設けられたローパスフィルタである。
正するために設けられたローパスフィルタである。
【0053】数5で示したフィルタのうち、ハイパスフ
ィルタ部は、低周波領域でゲインを小さくする働きをす
る。すなわち低周波領域の推力変動を抑制する働きをす
る。時間遅れ要素を内包した伝達要素は、特定周波数の
ゲインを小さくする働きをする。以下、その原理につい
て図3を用いて説明する。
ィルタ部は、低周波領域でゲインを小さくする働きをす
る。すなわち低周波領域の推力変動を抑制する働きをす
る。時間遅れ要素を内包した伝達要素は、特定周波数の
ゲインを小さくする働きをする。以下、その原理につい
て図3を用いて説明する。
【0054】いま、周期Tの正弦波状外乱D(t)が存在
すると仮定する。現在時刻をt0 とすると、時刻t0 −
Tにおいてはt0 と同じ大きさの外乱が発生している。
また時刻t0 −T/2においてはt0 と絶対値が同じで
符号が逆の外乱となっている。
すると仮定する。現在時刻をt0 とすると、時刻t0 −
Tにおいてはt0 と同じ大きさの外乱が発生している。
また時刻t0 −T/2においてはt0 と絶対値が同じで
符号が逆の外乱となっている。
【0055】これを式で表わすと数6,数7のようにな
る。
る。
【0056】
【数6】
【0057】
【数7】
【0058】従ってD(t)を除去するためには数8か、
あるいは数9を実行すれば良いことがわかる。
あるいは数9を実行すれば良いことがわかる。
【0059】
【数8】
【0060】
【数9】
【0061】しかし、数8では周波数0の信号をも除去
してしまうため、数9を利用する方がよいことがわか
る。
してしまうため、数9を利用する方がよいことがわか
る。
【0062】時間遅れは時間遅れ幅をlとすれば、
【0063】
【外1】
【0064】で表わすことができる。従って、ある周波
数とその整数倍周波数の成分を除去するフィルタは、そ
の周期をTとすれば数10のように表わせる。
数とその整数倍周波数の成分を除去するフィルタは、そ
の周期をTとすれば数10のように表わせる。
【0065】
【数10】
【0066】なお、全体を2分の1にしているのは、周
波数0においてゲインを1に合わせるためである。
波数0においてゲインを1に合わせるためである。
【0067】以上のようにして求められた、時間遅れ要
素を内包した伝達要素と、一次のハイパスフィルタを掛
け合わせると、低周波領域と、特定周波数とでゲインが
小さいという特性を得ることができる。特性比Rをこの
ように設定すると、数4により、用いるべきフィルタ特
性F(s)が設定できる。しかし、このようにして得られ
たフィルタを実際に用いると、高周波領域で特性変化が
激しく、実際には発振現象を起こし易い。そのため、さ
らにローパスフィルタを掛けたものを、全体のフィルタ
として採用している。
素を内包した伝達要素と、一次のハイパスフィルタを掛
け合わせると、低周波領域と、特定周波数とでゲインが
小さいという特性を得ることができる。特性比Rをこの
ように設定すると、数4により、用いるべきフィルタ特
性F(s)が設定できる。しかし、このようにして得られ
たフィルタを実際に用いると、高周波領域で特性変化が
激しく、実際には発振現象を起こし易い。そのため、さ
らにローパスフィルタを掛けたものを、全体のフィルタ
として採用している。
【0068】図4には、数5で示したフィルタを用いた
場合のブロック線図を示す。また、図5,図6,図7
は、推力外乱Dに対する位置出力yの特性を種々の条件
において計算したものである。但し制御パラメータは、
表1に示したものを用いている。
場合のブロック線図を示す。また、図5,図6,図7
は、推力外乱Dに対する位置出力yの特性を種々の条件
において計算したものである。但し制御パラメータは、
表1に示したものを用いている。
【0069】図5は、推力外乱補償手段を備えない場合
の特性を示す。図6は、フィルタとして一次のローパス
フィルタを用いた場合の特性を示す。図7は、図4に示
したような推力外乱補償手段を備えた場合の特性を示
す。
の特性を示す。図6は、フィルタとして一次のローパス
フィルタを用いた場合の特性を示す。図7は、図4に示
したような推力外乱補償手段を備えた場合の特性を示
す。
【0070】これらからわかるように、図5と比べて図
6は、低周波領域で、また図7においては、低周波領域
と特定周波数で、外乱に対するゲインを小さくすること
ができている。特に図7では設定した周波数、すなわち
60Hzのみならず、その整数倍の周波数でも、ある程
度外乱に対する位置出力のゲインを小さくできているこ
ともわかる。一般に特定周波数の外乱があると、その高
調波の外乱も存在することから、この特性は周期的な外
乱を抑制するために、理想的な特性を持っていることが
わかる。
6は、低周波領域で、また図7においては、低周波領域
と特定周波数で、外乱に対するゲインを小さくすること
ができている。特に図7では設定した周波数、すなわち
60Hzのみならず、その整数倍の周波数でも、ある程
度外乱に対する位置出力のゲインを小さくできているこ
ともわかる。一般に特定周波数の外乱があると、その高
調波の外乱も存在することから、この特性は周期的な外
乱を抑制するために、理想的な特性を持っていることが
わかる。
【0071】また、推力外乱補償手段を備えない場合に
は、図5で示すように低周波領域で外乱に対する位置出
力のゲインがある一定の値にとどまっている。これは、
外乱によって定常偏差が残ることを意味しており、精密
位置制御のためには都合が悪い。しかし図6,図7で示
したように、推力外乱補償手段を設けることによって、
低周波領域での外乱に対する位置出力のゲインを小さく
できる。このため、本発明による推力外乱補償手段を用
いることによって、定常偏差を小さくできるという効果
がある。
は、図5で示すように低周波領域で外乱に対する位置出
力のゲインがある一定の値にとどまっている。これは、
外乱によって定常偏差が残ることを意味しており、精密
位置制御のためには都合が悪い。しかし図6,図7で示
したように、推力外乱補償手段を設けることによって、
低周波領域での外乱に対する位置出力のゲインを小さく
できる。このため、本発明による推力外乱補償手段を用
いることによって、定常偏差を小さくできるという効果
がある。
【0072】これまで、位置センサからの信号によって
推力外乱補償手段を構成する方法について述べたが、別
の構成をとることも可能である。例えば、速度センサを
設け、その情報に基づき推力外乱補償手段を構成しても
良い。また、推力外乱推定値に基づく推力外乱補償手段
によらない補正手段を用いることも可能である。例えば
位置外乱を推定し、それに基づき補正を行なう構成にし
ても、実用上何も問題はない。この考えに基づき、位置
外乱推定手段を用いて構成したリニアパルスモータ制御
手段の一例を図8に示す。
推力外乱補償手段を構成する方法について述べたが、別
の構成をとることも可能である。例えば、速度センサを
設け、その情報に基づき推力外乱補償手段を構成しても
良い。また、推力外乱推定値に基づく推力外乱補償手段
によらない補正手段を用いることも可能である。例えば
位置外乱を推定し、それに基づき補正を行なう構成にし
ても、実用上何も問題はない。この考えに基づき、位置
外乱推定手段を用いて構成したリニアパルスモータ制御
手段の一例を図8に示す。
【0073】図4で示した制御系と、図8で示した制御
系とは、数学的には全く同型であるが、図4では推力外
乱を直接推定し、図8では推力外乱を位置の次元に置き
換えて推定する構成をとっている。これらの構成上の違
いにより、異なった効果が現われる。例えば、図4で示
した制御系は、補正信号をより出力に近いところで加算
しているため、処理が簡単で応答が速いという利点があ
る。一方図8で示した制御系は、微分要素を含んでいな
いために、ノイズに強いという利点がある。
系とは、数学的には全く同型であるが、図4では推力外
乱を直接推定し、図8では推力外乱を位置の次元に置き
換えて推定する構成をとっている。これらの構成上の違
いにより、異なった効果が現われる。例えば、図4で示
した制御系は、補正信号をより出力に近いところで加算
しているため、処理が簡単で応答が速いという利点があ
る。一方図8で示した制御系は、微分要素を含んでいな
いために、ノイズに強いという利点がある。
【0074】本発明の目的である精密位置制御を実現す
るためには、これらのいずれを用いてもよいが、図4の
制御系は、主に高速応答が必要となるところで用い、図
8の制御系は対ノイズ性が要求される場面で用いること
が望ましい。
るためには、これらのいずれを用いてもよいが、図4の
制御系は、主に高速応答が必要となるところで用い、図
8の制御系は対ノイズ性が要求される場面で用いること
が望ましい。
【0075】
【発明の効果】直線的に移動せしめるべき被駆動体と、
前記被駆動体に連結し移動方向にN,S極が交互に着磁
された板状の永久磁石と、歯を有しコイルを巻かれた固
定子と、前記被駆動体を支承するリニアガイドと、位置
センサとからなる永久磁石型リニアパルスモータと、前
記位置センサによる位置検出値を位置指令値に一致させ
るようにリニアパルスモータの電流指令値を調節する位
置制御手段と、前記電流指令値に基づいて前記リニアパ
ルスモータの推力を制御するリニアパルスモータ駆動手
段とを具備してなるリニアパルスモータの制御手段に於
いて、前記電流指令値と前記位置検出値とを入力し、前
記リニアパルスモータと該リニアパルスモータの負荷を
模擬してなるモデルに基づいて推力外乱の推定値を求
め、該推力外乱推定値を打ち消すように前記電流指令値
を補正する推力外乱補償手段を具備する事によって、位
置指令信号に対する位置出力の特性のみならず、推力外
乱に対する位置出力の特性をも、独立に制御することが
できるため、外乱に対して影響を受けにくい位置制御系
を構築することができ、それに伴い、リニアアクチュエ
ータを用いて精密な位置制御が可能となる。
前記被駆動体に連結し移動方向にN,S極が交互に着磁
された板状の永久磁石と、歯を有しコイルを巻かれた固
定子と、前記被駆動体を支承するリニアガイドと、位置
センサとからなる永久磁石型リニアパルスモータと、前
記位置センサによる位置検出値を位置指令値に一致させ
るようにリニアパルスモータの電流指令値を調節する位
置制御手段と、前記電流指令値に基づいて前記リニアパ
ルスモータの推力を制御するリニアパルスモータ駆動手
段とを具備してなるリニアパルスモータの制御手段に於
いて、前記電流指令値と前記位置検出値とを入力し、前
記リニアパルスモータと該リニアパルスモータの負荷を
模擬してなるモデルに基づいて推力外乱の推定値を求
め、該推力外乱推定値を打ち消すように前記電流指令値
を補正する推力外乱補償手段を具備する事によって、位
置指令信号に対する位置出力の特性のみならず、推力外
乱に対する位置出力の特性をも、独立に制御することが
できるため、外乱に対して影響を受けにくい位置制御系
を構築することができ、それに伴い、リニアアクチュエ
ータを用いて精密な位置制御が可能となる。
【0076】また、前記推力外乱補償手段が、前記リニ
アパルスモータ推力逆モデルの出力側に設けられたロー
パスフィルタを有することによって、ノイズの悪影響を
除去することができる。
アパルスモータ推力逆モデルの出力側に設けられたロー
パスフィルタを有することによって、ノイズの悪影響を
除去することができる。
【0077】また、フィルタ処理にかかる伝達関数が、
一次以上のハイパスフィルタの伝達関数に、対象とする
装置より発生する周期的推力外乱と電源ノイズの少なく
とも一方の周波数または周波数帯域のゲインを小さくす
る伝達関数を乗じて得られる伝達関数を1から減じた関
数に設定されてなることにより、リニアパルスモータに
よる位置制御が行なわれる機器が、たとえ周期的外乱の
誘発要因を有する場合であっても、その影響を抑制でき
る制御系の構築が可能である。
一次以上のハイパスフィルタの伝達関数に、対象とする
装置より発生する周期的推力外乱と電源ノイズの少なく
とも一方の周波数または周波数帯域のゲインを小さくす
る伝達関数を乗じて得られる伝達関数を1から減じた関
数に設定されてなることにより、リニアパルスモータに
よる位置制御が行なわれる機器が、たとえ周期的外乱の
誘発要因を有する場合であっても、その影響を抑制でき
る制御系の構築が可能である。
【0078】また、速度センサを有することによって、
より精度の良い外乱の推定を行なうことができるように
なり、位置制御系の性能が向上する。
より精度の良い外乱の推定を行なうことができるように
なり、位置制御系の性能が向上する。
【0079】また、位置外乱補償手段を有する制御系を
用いることで、ノイズに強い制御系を構築することが可
能である。
用いることで、ノイズに強い制御系を構築することが可
能である。
【図1】本発明の概念図である。
【図2】本発明による制御系のブロック線図である。
【図3】周期的外乱を除去する手法を示す図である。
【図4】本発明による制御系のブロック線図である。
【図5】外乱Dに対する位置yの応答特性(推力外乱補
償手段なし)図である。
償手段なし)図である。
【図6】外乱Dに対する位置yの応答特性(一次ローパ
スフィルタ使用)図である。
スフィルタ使用)図である。
【図7】外乱Dに対する位置yの応答特性(図4の制御
系使用)図である。
系使用)図である。
【図8】位置外乱補償手段を用いた制御系の例を示す図
である。
である。
100…リニアパルスモータ、105…位置センサ、1
10…位置制御手段、120…リニアパルスモータ駆動
手段、130…推力外乱補償手段、131…リニアパル
スモータ推力モデル、132…負荷入力逆モデル、13
3…リニアパルスモータ推力逆モデル、134…フィル
タ。
10…位置制御手段、120…リニアパルスモータ駆動
手段、130…推力外乱補償手段、131…リニアパル
スモータ推力モデル、132…負荷入力逆モデル、13
3…リニアパルスモータ推力逆モデル、134…フィル
タ。
Claims (14)
- 【請求項1】直線的に移動せしめるべき被駆動体と、前
記被駆動体に連結し移動方向にN,S極が交互に着磁さ
れた板状の永久磁石と、歯を有しコイルを巻かれた固定
子と、前記被駆動体を支承するリニアガイドと、位置セ
ンサとからなる永久磁石型リニアパルスモータと、 前記位置センサによる位置検出値を位置指令値に一致さ
せるようにリニアパルスモータの電流指令値を調節する
位置制御手段と、 前記電流指令値に基づいて前記リニアパルスモータの推
力を制御するリニアパルスモータ駆動手段とを具備して
なるリニアパルスモータの制御手段に於いて、 前記電流指令値と前記位置検出値とを入力し、前記リニ
アパルスモータと該リニアパルスモータの負荷を模擬し
てなるモデルに基づいて推力外乱の推定値を求め、該推
力外乱推定値を打ち消すように前記電流指令値を補正す
る推力外乱補償手段を具備してなるリニアパルスモータ
制御手段。 - 【請求項2】請求項1において、前記推力外乱補償手段
が、前記電流指令値を入力し、該電流指令値にあらかじ
め設定された推力定数を乗じて前記リニアパルスモータ
の発生推力推定値を求めるリニアパルスモータ推力モデ
ルと、 前記位置検出値を入力し、あらかじめ設定された前記リ
ニアパルスモータの慣性質量を含んでなる負荷入力と位
置との相関関数に基づいて、前記位置検出値に対応する
負荷入力推定値を求める負荷入力逆モデルと、 前記負荷入力推定値と前記リニアパルスモータ発生推力
推定値の差を推力外乱推定値として入力し、該推力外乱
推定値を前記推力定数で除して前記リニアパルスモータ
の電流指令値の補正値を求めるリニアパルスモータ推力
逆モデルと、 該電流指令値の補正値を前記電流指令値から減算する推
力外乱補償手段とを含んでなることを特徴とするリニア
パルスモータ制御手段。 - 【請求項3】請求項2において、前記推力外乱補償手段
が、前記リニアパルスモータ推力逆モデルの出力側に設
けられたローパスフィルタを有してなることを特徴とす
るリニアパルスモータ制御手段。 - 【請求項4】リニアパルスモータの位置検出値を位置指
令値に一致させるようにリニアパルスモータの電流指令
値を調節する位置制御手段と、 前記電流指令値に基づいて前記リニアパルスモータの入
力制御量を制御するリニアパルスモータ駆動手段と、 前記電流指令値と前記位置検出値とを入力し、前記リニ
アパルスモータと該リニアパルスモータの負荷を模擬し
てなるモデルとに基づいて推力外乱の推定値を求め、該
推力外乱推定値を打ち消すように前記電流指令値の補正
値を求め、該補正値をフィルタ処理した値により前記電
流指令値を補正する推力外乱補償手段とを具備してなる
リニアパルスモータ制御手段を有する情報記録装置に於
いて、 前記フィルタ処理にかかる伝達関数が、一次以上のハイ
パスフィルタの伝達関数に、前記情報記録装置より発生
する周期的推力外乱と電源ノイズの少なくとも一方の周
波数または周波数帯域のゲインを小さくする伝達関数を
乗じて得られる伝達関数を1から減じた関数に設定され
てなることを特徴とするリニアパルスモータ制御手段。 - 【請求項5】請求項1において、速度センサを有し、前
記電流指令値と前記速度検出値とを入力し、前記リニア
パルスモータと該リニアパルスモータの負荷を模擬して
なるモデルに基づいて推力外乱の推定値を求め、該外乱
推定値を打ち消すように前記電流指令値を補正する推力
外乱補償手段を具備してなるリニアパルスモータ制御手
段。 - 【請求項6】請求項5において、前記推力外乱補償手段
が、前記電流指令値を入力し、該電流指令値にあらかじ
め設定された推力定数を乗じて前記リニアパルスモータ
の発生推力推定値を求めるリニアパルスモータ推力モデ
ルと、 前記速度検出値を入力し、あらかじめ設定された前記リ
ニアパルスモータの慣性質量を含んでなる負荷入力と速
度との相関関数に基づいて、前記速度検出値に対応する
負荷入力推定値を求める負荷入力逆モデルと、 前記負荷入力推定値と前記リニアパルスモータ発生推力
推定値の差を推力外乱推定値として入力し、該推力外乱
推定値を前記推力定数で除して前記リニアパルスモータ
の電流指令値の補正値を求めるリニアパルスモータ推力
逆モデルと、 該電流指令値の補正値を前記電流指令値に加算する推力
外乱補償手段とを含んでなることを特徴とするリニアパ
ルスモータ制御手段。 - 【請求項7】請求項6において、前記推力外乱補償手段
が、前記リニアパルスモータ推力逆モデルの出力側に設
けられたローパスフィルタを有してなることを特徴とす
るリニアパルスモータ制御手段。 - 【請求項8】請求項4において、速度センサを具備し、
前記電流指令値と前記速度検出値とを入力し、前記リニ
アパルスモータと該リニアパルスモータの負荷を模擬し
てなるモデルに基づいて推力外乱の推定値を求め、該推
力外乱推定値を打ち消すように前記電流指令値の補正値
を求め、該補正値をフィルタ処理した値により前記電流
指令値を補正する推力外乱補償手段とを具備してなるリ
ニアパルスモータ制御手段を有する情報記録装置に於い
て、 前記フィルタ処理にかかる伝達関数が、一次以上のハイ
パスフィルタの伝達関数に、前記情報記録装置より発生
する周期的推力外乱と電源ノイズの少なくとも一方の周
波数または周波数帯域のゲインを小さくする伝達関数を
乗じて得られる伝達関数を1から減じた関数に設定され
てなることを特徴とするリニアパルスモータ制御手段。 - 【請求項9】直線的に移動せしめるべき被駆動体と、前
記被駆動体に連結し移動方向にN,S極が交互に着磁さ
れた板状の永久磁石と、歯を有しコイルを巻かれた固定
子と、前記被駆動体を支承するリニアガイドと、位置セ
ンサとからなる永久磁石型リニアパルスモータと、 前記位置センサによる位置検出値を位置指令値に一致さ
せるようにリニアパルスモータの電流指令値を調節する
位置制御手段と、 前記位置指令値に基づいて前記リニアパルスモータの推
力を制御するリニアパルスモータ駆動手段とを具備して
なるリニアパルスモータの制御手段に於いて、 前記位置指令値と前記位置検出値とを入力し、前記位置
制御手段の伝達関数と、前記リニアパルスモータと該リ
ニアパルスモータの負荷を模擬してなるモデルとに基づ
いて推力外乱、または位置外乱の推定値を求め、該外乱
推定値、もしくは位置外乱推定値を打ち消すように前記
位置指令値を補正する推力外乱補償手段、または位置外
乱補償手段の少なくとも一方を具備してなるリニアパル
スモータ制御手段。 - 【請求項10】請求項9において、前記推力外乱補償手
段が、前記位置指令値を入力し、該位置指令値に、前記
位置制御手段の伝達関数と、あらかじめ設定された推力
定数と、あらかじめ設定された前記リニアパルスモータ
の慣性質量を含んでなる負荷を乗じて、2回積分を行な
って、位置推定値を出力する位置オブザーバと、 前記位置検出値から前記位置推定値を減算することで位
置外乱推定値を求める位置外乱推定手段と、 前記位置外乱推定値を該位置指令値の補正値として前記
位置指令値から減算する推力外乱補償手段を有すること
を特徴とするリニアパルスモータ制御手段。 - 【請求項11】請求項10において、前記位置外乱補償
手段内部において、前記位置外乱推定手段の出力側に、
ローパスフィルタを有することを特徴とするリニアパル
スモータ制御手段。 - 【請求項12】リニアパルスモータの位置検出値を位置
指令値に一致させるようにリニアパルスモータの電流指
令値を調節する位置制御手段と、 前記電流指令値に基づいて前記リニアパルスモータの入
力制御量を制御するリニアパルスモータ駆動手段と、 前記位置指令値と前記位置検出値とを入力し、前記位置
制御手段の伝達関数と、前記リニアパルスモータと該リ
ニアパルスモータの負荷を模擬してなるモデルとに基づ
いて推力外乱、または位置外乱の推定値を求め、該推力
外乱推定値、もしくは位置外乱推定値を打ち消すように
前記位置指令値の補正値を求め、該補正値をフィルタ処
理した値により前記位置指令値を補正する推力外乱補償
手段とを具備してなるリニアパルスモータ制御手段を有
する情報記録装置に於いて、前記フィルタ処理にかかる
伝達関数が、一次以上のハイパスフィルタの伝達関数
に、前記情報記録装置より発生する周期的推力外乱と電
源ノイズの少なくとも一方の周波数または周波数帯域の
ゲインを小さくする伝達関数を乗じて得られる伝達関数
を1から減じた関数に設定されてなることを特徴とする
リニアパルスモータ制御手段。 - 【請求項13】請求項4,請求項8、または請求項12
において、前記電流指令値の補正値をD1とし、D1に
一次以上のハイパスフィルタ処理して得られる信号をD
2とし、D2にある一定時間lだけ遅延させる無駄時間
要素を通して得られる信号をD3とし、D2とD3とを
加算して得られる信号をD4とし、D4に0.5 を乗じ
て得られる信号をD5とし、D1からD5を減じて得ら
れる信号をD6とし、D6にローパスフィルタ処理して
得られる信号をD7としたとき、D7を前記電流指令値
から減算することにより該電流指令値を補正する推力外
乱補償手段とを具備してなるリニアパルスモータ制御手
段。 - 【請求項14】請求項13において、情報記録装置の発
生する特定周波数の外乱の周期をTとしたとき、前記無
駄時間要素の時間遅延量lをT/2に設定したことを特
徴とするリニアパルスモータ制御手段。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24614592A JPH0695744A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | リニアパルスモータ制御手段 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24614592A JPH0695744A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | リニアパルスモータ制御手段 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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-
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- 1992-09-16 JP JP24614592A patent/JPH0695744A/ja active Pending
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