JPH0698398A - 音声の無音区間検出伸長装置及び音声の無音区間検出伸長方法 - Google Patents

音声の無音区間検出伸長装置及び音声の無音区間検出伸長方法

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JPH0698398A
JPH0698398A JP5153282A JP15328293A JPH0698398A JP H0698398 A JPH0698398 A JP H0698398A JP 5153282 A JP5153282 A JP 5153282A JP 15328293 A JP15328293 A JP 15328293A JP H0698398 A JPH0698398 A JP H0698398A
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envelope
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voice
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JP5153282A
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Yoshito Nene
義人 禰寝
Hiroshi Ikeda
宏 池田
Yukio Kumagai
幸夫 熊谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声のパワーに応じて無音区間の伸長量を制
御する音声の無音区間検出伸長装置及び方法を提供す
る。 【構成】 入力音声信号をメモリ111に格納すると同
時に包絡線検出手段12に入力する。検出された包絡線
情報はメモリ112に格納され、さらに、包絡線の最大
値と最小値を検出する手段13に入力され、最大値と最
小値はメモリ113に格納される。メモリ間が伸長され
た音声の出力を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補聴器等で用いられる
衰えた聴覚特性を補助するための音声信号処理に関し、
とくに音声中の無音区間を検出し伸長するための音声の
無音区間検出伸長装置及び音声の無音区間検出伸長方法
並びにそれを用いた機器に係る。
【0002】
【従来の技術】難聴者の聴覚を補助する補聴器において
は、従来アナログ回路を用いて音声の振幅及びその周波
数特性を加工するアナログ型補聴器が主に使用されてき
た。これに対し近年、ディジタル信号処理を応用したデ
ィジタル補聴器の研究開発が盛んに行われている。この
研究開発動向については、例えば日本音響学会誌(19
89年45巻7号、P549〜P555)「補聴器の最
近の動向」等に詳述されている。このディジタル補聴器
における音声信号処理は、ディジタル信号処理プロセッ
サ(以下DSPと略す)を使用したディジタル信号処理
により行われる。その処理内容はプログラムによって記
述されている。このためディジタル補聴器は従来の補聴
器に比較して、音声処理の内容の変更がメモリ上のプロ
グラムの変更で行なうことができ、個々の難聴者に対し
て音声の明瞭度を最大にするための調整がより容易に行
えるようになる。また、ディジタル補聴器はアナログ型
補聴器に代わるという意味から、全ての必要とする処理
がリアルタイム処理すなわち使用者に感じられない程度
の時間遅れ内に終了することが前提になっている。
【0003】ディジタル補聴器に用いられる音声信号処
理には、難聴者の周波数分解能、時間分解能、スペクト
ル弁別能、音像合成能力等の劣化を補う処理がある。こ
れらの処理については、例えば日本音響学会誌(198
7年43巻5号、P356〜P361)「音声特徴抽出
機能を備えたディジタル補聴器」等に詳しくまとめられ
ている。この中で、聴覚機能の特に時間分解能の劣化を
補う処理の一つとして、音声中の無音区間を伸長する方
法が挙げられている。この無音区間を伸長する方法は、
音声の子音部と母音部の間にわずかな無音区間を挿入し
たり、単語間の無音区間の長さを伸ばすことで、上述の
継時マスキングを防ごうとするもので、難聴者の継時マ
スキングを低減させると同時に、音声理解の速度の低下
を補う効果もある。
【0004】高齢者に多い感音性難聴者を対象とした場
合、音声を加工してその明瞭度を向上させるためには、
単に音声の周波数特性を加工して、使用者の周波数分解
能を補助するだけではなく、時間分解能の劣化を補うた
めの処理も同時に行なうことが望まれる。この時間分解
能の劣化の具体的な例としては、直前に発せられた強い
音声の成分によって、そのすぐあとの弱い音声成分が聞
き取れなくなるという「継時マスキング」の現象が挙げ
られる。この現象により難聴者は、「音声は聞こえてい
るが言葉として聞き取れない」という状況に陥ることが
多い。この現象については、例えば、電子情報通信学会
技術研究報告(SP90−97)「破裂音の有声・無声
知覚への継時マスキングの影響」等に詳しく報告されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の補聴を目的とし
た無音区間の検出および伸長に関する技術の研究におい
て、研究室レベルの実験では、音声波形をCRT画面上
に表示して目で波形の形状を見て行なう方法や、S/N
比の高い音声資料のみを用いて単純な閾値によって処理
する方法が取られていた。
【0006】上記の無音区間の伸長処理を行なうために
は、時間領域において音声波形中の無音区間を検出する
ことが必要となる。背景雑音などの影響により音声波形
が定常的ではないことから、無音区間の検出では、その
時々の音声波形の状態に合わせて、雑音成分により音声
のレベル変動が生じてもその影響を受けにくい無音区間
の検出のためのアルゴリズムやパラメータを適切に選択
しなければならないという問題がある。
【0007】しかし、上記従来の技術は、単に無音区間
を検出する単純な手法を与えるもので、入力音声信号に
応じて、動的にしかもリアルタイムで無音区間を伸長す
るものではなかった。このため、上述のような使用に際
して生じる実際的な問題を解決する手段にはなっていな
い。
【0008】本発明の目的は上記問題を解決し、衰えた
聴覚特性を補助するため音声中の無音区間を検出し伸長
するための音声の無音区間検出伸長装置及び音声の無音
区間検出伸長方法を提供することにある。より具体的に
は、音声のパワーに応じて無音区間の伸長量を制御する
ことが可能で、かつ、雑音成分の影響を受けにくい、無
音区間検出伸長装置及び方法並びにそれを用いた機器を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、入力音声信号から無音区間を検出し、無音区間を伸
長する。このとき、単に一定時間の無音区間を機械的に
挿入するのではなく、継時マスキングを抑えるため無音
区間伸長の度合いを音声のパワーに応じて制御する。無
音区間の検出では、背景雑音等の影響を受けにくくし、
音声パワーの検出を行ないこれを無音区間の伸長のパラ
メータとして利用し、無音区間の伸長によって聴覚を補
助する。
【0010】すなわち、音声を入力し音声波形処理を行
ない音声の出力を行なう聴覚を補助する音声の無音区間
検出伸長装置において、入力音声信号中の無音区間を検
出する無音区間検出手段と、この無音区間検出手段によ
り検出された無音区間の信号を入力音声信号の無音区間
に繰り返して追加し無音区間を伸長する無音区間伸長手
段とを含み、無音区間の信号の繰返しの量を無音区間の
直前の入力音声信号のパワーに比例させて無音区間を伸
長する。また、無音区間伸長手段は無音区間の開始時点
と終了時点を含む無音区間内のいずれかの時点にある一
部分を、繰返し無音区間に追加する。
【0011】また、音声を入力し音声波形処理を行ない
音声の出力を行なう聴覚を補助する音声の無音区間検出
伸長方法において、入力音声信号中の無音区間を検出
し、この無音区間の信号を入力音声信号の無音区間に繰
り返して追加して無音区間を伸長する無音区間検出伸長
方法であり、無音区間の信号の繰返しの量を無音区間の
直前の入力音声信号のパワーに比例させ、無音区間の開
始時点と終了時点を含む無音区間内のいずれかの時点
に、無音区間の信号の一部分を繰返して無音区間に追加
する。
【0012】より具体的には、上記目的を達成するため
の第1の手段は、無音区間の伸長処理を施そうとする音
声波形をメモリに記録し、記録と同時に音声波形の包絡
線を検出する手段と、この包絡線の最大値および最小値
を検出する手段と、この最大値および最小値から無音区
間の検出のための閾値を計算する手段とを設け、記録さ
れた音声を再生する際に、音声の包絡線が連続して閾値
以下になる部分を無音区間として検出する。
【0013】また、上記目的を達成するための第2の手
段は、無音区間の伸長処理を施そうとする音声波形の包
絡線を検出する手段と、包絡線波形の微分値を計算する
手段を設け、微分値が負から正に変化するまでの時間を
無音区間として判別し、かつ微分値のピーク値に比例し
て無音区間を伸長する量を決定する。
【0014】さらに、上記目的を達成するための第3の
手段は、無音区間の伸長処理を施そうとする音声波形の
包絡線を検出する手段と、包絡線波形を一定時間遅延さ
せる手段と、包絡線の積分値と遅延した包絡線の積分値
の差分から、包絡線の立上り・立下がりを検出するOF
Fニューロン回路とを設け、OFFニューロン回路が包
絡線の立下がりを検出してから立上りを検出するまでの
時間を無音区間として判別し、かつ包絡線の立上り・立
下がりを検出する際のOFFニューロン回路の出力に比
例して無音区間を伸長する量を決定する。
【0015】
【作用】上記第1の手段においては、音声波形の包絡線
を検出する手段により、入力音声の包絡線を検出し、メ
モリ等の記録媒体に入力音声と包絡線とを同時に記録す
るため、音声再生時における包絡線検出を省略すること
ができ、再生時の無音区間の伸長をリアルタイムで行な
うために都合が良い。また、記録された包絡線情報の最
大値と最小値から無音区間の検出のための閾値を決定す
ることにより、処理対象となる音声のレベル変動に応じ
て閾値を設定することが可能となり、雑音成分により音
声のレベル変動が生じても、その影響を受けにくい無音
区間の検出が可能となる。
【0016】上記第2の手段においては、包絡線の微分
値を基に音声の立上り・立下りの検出を行なうため、定
常的な雑音成分が音声に含まれた場合でも、無音区間の
検出を行なうことが可能となる。また、微分値のピーク
値に比例して無音区間の伸長量を決定するため、急峻な
立ち下がりのあとの無音区間は長く伸長され、緩やかな
立ち下がりのあとの無音区間はあまり伸長されない。こ
れにより、継時マスキングが生じやすい強いパワーを持
つ音声の後の無音区間がより伸長されるようになり、継
時マスキング防止に適した、音声パワーに応じた無音区
間の伸長を実現することが可能となる。
【0017】上記第3の手段においては、OFFニュー
ロン回路が包絡線と遅延した包絡線の差分を取り、入力
音声の立上り・立ち下がりを検出する。このため音声に
定常的な雑音成分が音声に含まれた場合でも、差分と取
ることによりその影響を低減することが可能となる。ま
た、OFFニューロン回路の出力は包絡線の値に比例す
るので、このOFFニューロン回路の出力に比例して無
音区間の伸長量を決定することで、音声のパワーに応じ
た無音区間の伸長が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例である、包絡線の閾
値処理を用いる無音区間伸長手段1のブロック図であ
る。この包絡線の閾値処理を用いる無音区間伸長手段1
の概要は次の通りである。
【0019】入力音声信号はA/D変換器(図示せず)
によりディジタル信号に変換され、ディジタル信号に変
換された入力音声信号はメモリ111に格納されると同
時に入力音声信号の包絡線を検出する包絡線検出手段1
2に入力される。検出された包絡線情報はメモリ11の
包絡線情報格納手段112に格納され、さらに、包絡線
の最大値と最小値を検出する最大値最小値検出手段13
に入力され、最大値と最小値はメモリ11の最大値最小
値格納手段113に格納される。メモリ11に格納され
た音声を再生する際には、音声情報格納手段111と、
包絡線情報格納手段112と、最大値最小値格納手段1
13の内容が、無音区間伸長手段14に入力され、音声
情報Data中の無音区間を、包絡線情報Env.と最大値Max.
最小値Min.を用いて検出し、無音区間の伸長を行ない、
無音区間が伸長された音声の出力を行なう。
【0020】詳しく説明すると、情報を格納するメモリ
11はその内部が3つの部分に区切られている。入力さ
れた音声信号は、音声情報格納手段111に格納される
と同時に包絡線検出手段12に入力される。包絡線検出
手段は検出した包絡線情報Env.をメモリ11の包絡線情
報格納手段112に格納する。さらに包絡線情報は、包
絡線の最大値と最小値を検出する最大値最小値検出手段
13に入力され、検出された包絡線の最大値Max.と最小
値Min.はメモリ11の最大値最小値格納手段113に格
納される。上記包絡線の検出は、例えば、入力音声デー
タの一定区間の平均値を次々に時間平均演算することで
実現する。この結果メモリ11には、一定時間内に入力
された音声情報と、それに時間的に対応した包絡線情報
と、その一定時間内の包絡線情報の最大値・最小値が格
納されている。メモリ11に格納された音声を再生する
際には、メモリ11の音声情報格納手段111に格納さ
れた音声情報Dataと、メモリ11の包絡線情報格納手段
112に格納された包絡線情報Env.と、メモリ11の最
大値最小値格納手段113に格納された包絡線の最大値
Max.最小値Min.が、無音区間伸長手段14に入力され
る。この無音区間伸長手段14は音声情報格納手段11
1から与えられた音声情報中の無音区間を、包絡線格納
手段112から与えられる包絡線情報と最大値最小値格
納手段113から与えられる包絡線の最大値・最小値を
用いて検出し、その後その無音区間の伸長を行ない、無
音区間が伸長された音声の出力を行なう。
【0021】上記無音区間伸長手段14の詳細を図2に
示す。この無音区間伸長手段14においては、まず閾値
設定手段141が最大値最小値格納手段113より与え
られた包絡線の最大値Max.最小値Min.から閾値Tを設定
する。この閾値Tの値は、最大値最小値格納手段113
より与えられた包絡線の最大値Max.と最小値Min.の間の
いずれかの値に設定される。次に無音区間検出手段14
2は、包絡線情報格納手段112より与えられた包絡線
情報Env.と上記閾値Tとの比較を行ない、閾値Tよりも
包絡線情報の値が小さくなる期間を無音区間として検出
する。(包絡線情報の値が予め設定された閾値よりも連
続して低くなる期間を求め、その期間が予め設定された
最短の無音区間よりも長い場合に無音区間として検出す
る。)次に波形加工手段143は、上記無音区間検出手
段142によって無音区間として検出された期間に対応
する期間を、音声情報格納手段111より与えられた音
声情報上に設定する。そして音声情報の出力に当たって
は、無音区間以外の音声情報はそのまま出力し、無音区
間に対応する音声情報は繰り返して出力する。さらにこ
の繰返し量は、繰り返される無音区間の直前の有音区間
の包絡線の値、あるいは最大値最小値格納手段113か
ら与えられた包絡線の最大値に比例した値に設定する。
但し、この繰返し量は整数に限定せず、例えば1.2回
とか3.4回のような実数も選べるものとする。これに
より、音声信号の大きさに応じた無音区間の伸長が実現
できる。
【0022】図3には上記無音区間の伸長処理の様子を
音声波形の例を用いて示したものである。この例では、
包絡線振幅が閾値Tよりも小さくなる期間が、t1とt
2の2か所にあり、各々a倍、b倍に伸長されて出力さ
れる。このa及びbの値は、各々の無音区間の直前の包
絡線振幅値を利用して決定される。閾値Tは常にメモリ
に記録されている包絡線の最大値と最小値の間の値が設
定されるので、包絡線振幅の小さい期間を必ず無音区間
として検出することができる。本実施例によれば、音声
を録音する際に包絡線情報と閾値決定のためのパラメー
タを検出して記録するため、再生時の信号処理量は極め
て少なくなる。このため、再生時に長い処理時間が必要
とされる別の処理、例えば音声の周波数特性加工など、
を同時にしかもリアルタイムで行なう場合には、信号処
理量の低減という点でその効果が大きい。本実施例では
入力音声信号をディジタル化して入力音声信号を処理す
る場合について説明したが、入力音声信号をディジタル
化しないでアナログ信号のまま入力音声信号をアナログ
処理による包絡線検出手段で包絡線を検出しその最大
値、最小値をディジタル化してメモリに記憶し、入力音
声信号および検出された包絡線情報をアナログ的に記憶
媒体に記憶し、アナログ処理により無音区間を検出し音
声波形を加工して無音区間を伸長することができるのは
言うまでもない。 次に、本発明の第2の実施例であ
る、包絡線の微分値を用いる無音区間伸長手段2のブロ
ック図を図4に示す。
【0023】入力音声信号はA/D変換器(図示せず)
によりディジタル信号に変換され、ディジタル信号に変
換された入力音声信号は、包絡線検出手段22に入力さ
れると同時に遅延回路21に設けられたメモリ(図示せ
ず)入力される。包絡線検出手段22で検出された包絡
線情報Env.は微分回路23に入力される。微分回路23
は連続して入力される包絡線情報の微分値を計算し出力
する回路で、包絡線の立上り立ち下がりに対応して出力
が変化する。この微分回路の一例としては、図5(a)
に示すような、窓関数W(τ)を包絡線データに畳み込
み積分して微分値を得る方法がある。これを数式で表わ
すと次のようになる。
【0024】
【数1】
【0025】一方、遅延回路21は上記の包絡線検出と
その微分値の計算にかかる時間だけ入力音声信号を遅延
させ無音区間伸長手段24に送る。次にこの遅延回路の
出力D-outと上記微分回路の出力Diff.は無音区間伸長手
段24に入力され、無音区間の検出と無音区間の伸長が
行われる。
【0026】図6は無音区間伸長手段24の詳細を示し
たものである。このうち無音区間検出手段241は、微
分回路23の出力Diff.が負のピーク値から正のピーク
値に変化する期間を無音区間として検出する。(負のピ
ーク値から正のピーク値に変化するまでの期間を求め、
その期間が予め設定された最短の無音区間よりも長い場
合に、無音区間として検出する。)そして波形加工手段
242はこの検出結果に基づいて、遅延回路21の出力
D-outである音声信号中の無音区間の伸長を行なう。こ
こで行なう波形加工は、既に述べた第1の実施例と同様
の方法で行なう。
【0027】図7には上記第2の実施例による、無音区
間の伸長処理の様子を音声波形の例を用いて示した。微
分回路の出力振幅は入力音声中の無音区間から有音区間
への遷移部分で正の、また有音区間から無音区間への遷
移部分で負のピークを生じる。この負から正へのピーク
間を無音区間として判定し、その無音区間の直前に生じ
た負のピークの絶対値に比例して、無音区間の伸長量す
なわち無音区間出力時の繰返し量を決定する。この例で
は、t1とt2の2か所にあり、各々a倍、b倍に伸長
されて出力されている。なお、ここでは窓関数W(τ)
の形を傾きが正の値を持つ直線状のものを用いて説明し
たが、これと傾きが逆の窓関数を用いた場合でも、微分
回路の出力が正から負になる期間を無音区間として検出
することにより、上記と全く同様の効果が得られること
は言うまでもない。また、窓関数W(τ)の形状も、図
5(b)に示すような非直線的なものとし、重み付き加
算を行っても全く同様の効果が得られることは自明であ
る。
【0028】本実施例によれば、無音区間の検出が包絡
線の変化によって検出されるため、定常的な雑音が音声
に重畳されていたとしても、包絡線信号が大きくなるだ
けであり、無音区間の検出には影響が少ない。本実施例
では入力音声信号をディジタル化して入力音声信号を処
理する場合について説明したが、入力音声信号をディジ
タル化しないでアナログ信号のまま入力音声信号をアナ
ログ処理による包絡線検出手段で包絡線を検出し、入力
音声信号にアナログ的に遅延を与え、アナログ処理によ
り包絡線情報を微分し、無音区間を検出し音声波形を加
工して無音区間を伸長することができるのは言うまでも
ない。このとき、窓関数を包絡線データに畳み込み積分
して微分値を得る数式表現は、上記(数1)において加
算記号Σを積分記号∫に置き換えアナログ処理すればよ
い。
【0029】次に、本発明の第3の実施例である、OF
Fニューロン回路を用いた無音区間伸長手段3のブロッ
ク図を図8に示す。
【0030】入力音声信号はA/D変換器(図示せず)
によりディジタル信号に変換され、ディジタル信号に変
換された入力音声信号は上記第2の実施例と同様に、無
音区間検出手段の包絡線検出手段32に入力されると同
時に遅延回路(2)31に設けられたメモリ(図示せず)
入力される。包絡線検出手段32で検出された包絡線情
報は遅延回路(1)35に設けられたメモリ(図示せず)
に入力される。ディジタル回路で構成したOFFニュー
ロン回路33は包絡線検出手段32で検出された包絡線
情報Env.と遅延回路35で遅延された包絡線情報D-env.
を受取り、包絡線の立上りと立ち下がりに対応した信号
N-outを出力する。一方、遅延回路(2)31は上記のOF
Fニューロン回路33の出力を得るまでに必要な時間だ
け入力音声を遅延させる。そしてこの遅延した入力音声
D-outは無音区間伸長手段34に入力される。無音区間
伸長手段34は、OFFニューロン回路の出力N-outを
利用して、遅延した入力音声D-out中の無音区間の検出
と伸長を行ない出力する。上記OFFニューロン回路3
3は、包絡線情報Env.と遅延した包絡線情報D-env.から
包絡線の立上りおよび立ち下がり、すなわち音声中の有
音区間から無音区間への遷移期間の検出を行なう。生体
の視覚・聴覚などの感覚系に広く存在するOFFニュー
ロンと呼ばれる神経細胞群は、与えられていた入力信号
がOFFになったときにのみ特異的に反応する神経組織
で、視聴覚系の情報処理に重要な役割を果たしている。
OFFニューロン回路はこのOFFニューロンの動作を
部分的に模擬し、入力信号の変化点を検出する回路であ
る。OFFニューロン回路は、例えば図9に示すよう
に、時々刻々と入力される包絡線信号Env.とそれを遅延
させた信号D-env.に一定の重み付けを行ない、それらを
加算した結果を出力することで実現できる。ここで包絡
線情報にかける重みWiは負の値に、遅延された包絡線
情報かける重みWeは正の値にする。これら2つの重み
の絶対値は等しくする。これによりこのOFFニューロ
ン回路は包絡線の立上り期間に負の値を出力し、立ち下
がり期間に正の値を出力する。また出力の大きさは入力
音声の包絡線の大きさに対応した値となる。さらにOF
Fニューロン回路の2つの入力信号は時間的な遅延のみ
が異なる全く同じ信号であることから、入力音声中に定
常的な雑音が含まれている場合でも、上記重み付き加算
演算によってこの影響はキャンセルされ出力に生じな
い。一方、無音区間伸長手段34は、上記OFFニュー
ロン回路の出力が正の値を出力してから、次に負の値を
出力するまでの期間を無音区間として検出し(正の値を
出力してから、次に負の値を出力する期間を求め、その
期間が予め設定された最短の無音区間よりも長い場合
に、無音区間として検出する。)、遅延回路(2)31に
よって遅延された入力信号中の対応する無音区間部分
を、繰り返して出力して無音区間の伸長を実現する。こ
こで、無音区間の繰返し量はその無音区間の検出の際に
使用したOFFニューロン回路の出力に比例するように
することによって、入力音声の大きさに応じた無音区間
の伸長が実現できる。
【0031】図10には無音区間の伸長処理の様子を音
声波形の例を用いて示した。入力信号の包絡線と遅延し
た包絡線の重み付き加算結果がOFFニューロン回路出
力である。この例ではWeを正、Wiを負の値としてい
るので、OFFニューロン回路出力は入力音声中の無音
区間から有音区間への遷移部分で負の、また有音区間か
ら無音区間への遷移部分で正のピークを生じる。この正
負のピーク間を無音区間として判定し、その無音区間の
直前に生じた正のピークの絶対値に比例して、無音区間
の伸長量すなわち無音区間出力時の繰返し量を決定す
る。この例では、t1とt2の2か所にあり、各々a
倍、b倍に伸長されて出力されている。
【0032】なお、上記OFFニューロン回路のWeお
よびWiの正負を逆にすることによって、OFFニュー
ロン回路の出力の正負を逆にし、OFFニューロン回路
出力が負の値から次に正の値になる間を無音区間として
検出しても、全く同様の効果が得られることは言うまで
もない。本実施例では入力音声信号をディジタル化して
入力音声信号を処理する場合について説明したが、入力
音声信号をディジタル化しないでアナログ信号のまま入
力音声信号をアナログ処理による包絡線検出手段で包絡
線を検出し、包絡線情報と入力音声信号にアナログ的に
遅延を与え、アナログ回路で構成されたOFFニューロ
ン回路の出力を利用し、無音区間の検出と無音区間を伸
長することができるのは言うまでもない。
【0033】ところで、上記の実施例では、無音区間と
して検出された部分を繰り返して出力することで無音区
間の伸長を行っているが、繰返して出力するデータの端
には前後の有音区間の一部が含まれることが多い。この
ような場合、繰返し短い音声が出力されて新たな雑音と
なる。これを避けるためには、無音区間として検出され
た部分をすべて繰り返さず、その無音区間の両端の一部
分を除いた中心部分を繰り返す方法を利用することがで
きる。一方、入力された音声情報に音声以外の雑音が含
まれている場合、包絡線の閾値処理よって検出された無
音区間にも雑音が含まれていることが多い。このような
場合に上記の無音区間の伸長を行なうと、雑音を繰り返
して出力することになり、周期的に聞こえる新たな雑音
成分を生じることになる。これを避けるためには、無音
区間を繰り返す時に、信号レベルを下げて繰り返す方法
を利用することができる。
【0034】一方、これまでの説明では、1つの音声信
号を対象として説明してきたが、人間は普通、左右両耳
を使って音を聞いており、補聴器等の装置においても左
右両耳用に2チャネルの処理を行なうことが望ましい。
このような場合、無音区間の検出はどちらか片側のチャ
ネルで行ない、伸長処理は2チャネルに対して施す方法
が考えられる。また、無音区間の検出のためのチャネル
の選択には、利用者の効き耳側のチャネルを検出用チャ
ネルとする方法や、包絡線信号の大きさが大きい方を検
出用チャネルとする方法がある。さらに、両方のチャネ
ルの出力の平均値を算出し、この平均値信号の包絡線を
用いて無音区間の検出を行なう方法も可能である。
【0035】ところで、本発明における無音区間検出伸
長手段は、電話器等の通信機器に応用することができ
る。先に説明した補聴器等への入力音声信号に対する音
声の無音区間の検出および伸長処理を、電話器等の通信
機器の通話装置に付加して、受話器から出る音声の無音
区間を伸長し、衰えた聴覚を補助することができる。電
話回線を通じて受話側に本発明を利用した場合、送話側
との時間ずれが問題になるが、送話側に対して予め時間
遅れが生じることを知らせておき、適当なポーズを会話
中におけば実用上問題がない。
【0036】図11は、本発明の上記第1、第2、およ
び第3の無音区間検出伸長手段を電話器に応用する場合
の構成を示した図である。同図において電話器4の受話
回路41は電話回線を通じて送られてきた信号から音声
信号を抽出する回路で、送話回路42は逆にハンドセッ
ト43中のマイクロホン432により得られた音声信号
を、電話回線用の信号に変換して電話回線に送出する回
路である。また無音区間伸長手段40は、上記第1から
第3の手段のうち、少なくとも1つを用いた音声の無音
区間伸長手段(図1、図4、または図8等参照)であ
る。電話回線がアナログ回線方式の場合には、音声信号
がディジタル符号化されていないため、受話回路を通し
て抽出されたアナログ音声信号を、A/D変換器48を
利用して一旦ディジタル信号に変換した後、先に説明し
た無音区間伸長処理を行い、D/A変換器49によって
アナログ信号に戻してハンドセット43内のスピーカ4
31から出力する。なお、ディジタル回線方式の場合に
は、送られて来る信号が既にディジタル符号化されてお
り、通常のディジタル電話器で行われている復号化処理
を受話回路41内で行い、ディジタル音声信号に変換し
た後、A/D変換器48を用いずに、無音区間伸長手段
によって上記の無音区間伸長処理行い、D/A変換器4
9によってアナログ信号に変換して出力することで、同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0037】一方、本実施例による電話器は、使用者に
よって伸長量を変更する伸長量変更手段44を有してい
る。使用者は通話中に音声を聞きながら伸長量を、例え
ばボリュームを回すなどの手段により変化させ、最も聞
きやすい伸長量において通話を行なう。また本実施例で
はこの伸長量を表す信号処理パラメータを記憶するため
のパラメータ記憶手段45を有しており、例えば、通話
終了時にその通話で使われていたパラメータを記憶す
る。使用者が新たな通話を行なう際に、過去に使用した
条件と同じ条件で通話を行ないたいと希望する場合に
は、使用者はパラメータ選択手段46によってパラメー
タ記憶手段45中に記憶されているパラメータセットの
1つを選択し、このパラメータを無音区間伸長手段40
に転送する。
【0038】さらに、本実施例の電話器のパラメータ選
択手段46には頻度検出手段47が具備されている。こ
の頻度検出手段47は、パラメータ記憶手段45に記憶
されている複数のパラメータセットの中で、最も高い頻
度で使用されたパラメータセットを検出する機能を有し
ており、この最も頻度の高いパラメータセットは、本電
話器により通話を開始する際に、初めに設定される初期
パラメータセットとして使用される。使用者が他のパラ
メータセットで通話を行ないたい場合には、上記パラメ
ータ選択手段46によって選択し直すことができる。
【0039】なお、伸長量変更手段44、パラメータ記
憶手段45、パラメータ選択手段46などを具備せず、
あらかじめ無音区間伸長手段40にデフォルト値を設定
しておき、外部からのスイッチ操作等によって、単に無
音区間伸長の選択/非選択を指定できるようなシンプル
な構成とすることも可能である。
【0040】以上の説明では受話側に無音区間伸長手段
が用いられていたが、逆に送話側のマイクロホンの直後
に本発明の無音区間検出伸長手段を挿入し、送話者側で
音声の加工を行なえば、受話側には何等負担をかけずに
受話側の衰えた聴覚を補助することができる。またこの
場合には受話側に本発明を利用した場合に比べ、処理対
象の音声のS/Nが向上するため、正確な無音区間検出
及び伸長ができるという利点がある。またいわゆる留守
番電話に本発明を利用し、録音音声の聞き取り補助にも
用いることができる。
【0041】さらに本発明における無音区間伸長手段
は、音声信号を出力とする民生機器、例えばラジオ、テ
レビジョン等の音声出力を有する機器、に応用すること
ができる。図12は、本発明の上記第1から第3の無音
区間検出伸長手段をテレビジョン受信機に利用した実施
例を示す図である。放送電波に含まれるテレビジョン信
号はテレビ電波受信回路51により抽出され、抽出され
たテレビジョン信号は映像/音声信号分離手段52によ
って映像信号と音声信号に分離される。このうち映像信
号は画像信号処理回路54により処理された後、ディス
プレイ57に表示される。
【0042】一方、分離された音声信号は、音声信号処
理回路53によって音声帯域のアナログ信号に変換され
た後、A/D変換器48でディジタル化され、無音区間
伸長手段40に渡される。この音声の特徴強調手段40
は、図11の電話器の実施例同様、上記第1から第3の
無音区間検出伸長手段の少なくとも1つを用いた無音区
間伸長手段(図1、図4、または図8等参照)で、上記
で説明した音声の無音区間の検出と伸長を行なう。そし
て無音区間伸長を受けたディジタル音声信号は、D/A
変換器49によってアナログ信号に変換された後、スピ
ーカ56によって出力される。
【0043】また、本実施例のテレビジョン受信機に
は、パラメータ記憶手段45、パラメータ選択手段4
6、および伸長量変更手段44が具備されているが、こ
れらの手段の機能は図11の電話器の実施例と同様であ
る。なお、本実施例においても、これらの手段を具備せ
ずに、あらかじめ無音区間伸長手段40にデフォルト値
を設定しておき、外部からのスイッチ操作等によって、
単に強調の選択/非選択を指定できるようなシンプルな
構成とすることも可能である。
【0044】図13は、本発明の無音区間検出伸長手段
をラジオ受信機に利用した実施例を示す図である。放送
電波に含まれるラジオ信号はラジオ電波受信回路61に
より抽出され、音声信号処理回路62によって音声帯域
のアナログ信号に変換された後、A/D変換器48でデ
ィジタル化され、無音区間伸長手段40に渡される。こ
の無音区間伸長手段40は、図11の電話器の実施例同
様、上記第1から第3の無音区間検出伸長手段の少なく
とも1つを用いた無音区間伸長手段(図1、図4、また
は図8等参照)で、上記で説明した音声の無音区間の検
出と伸長を行なう。そして無音区間伸長を受けたディジ
タル音声信号は、D/A変換器49によってアナログ信
号に変換された後、スピーカ64によって出力される。
【0045】また、本実施例のラジオ受信機にも、パラ
メータ記憶手段45、パラメータ選択手段46、および
伸長量変更手段44が具備されているが、これらの手段
の機能は図11の電話器の実施例と同様である。なお、
本実施例においても、これらの手段を具備せずに、あら
かじめ無音区間伸長手段40にデフォルト値を設定して
おき、外部からのスイッチ操作等によって、単に強調の
選択/非選択を指定できるようなシンプルな構成とする
ことも可能である。
【0046】本発明の応用は、図11から図13に示し
た電話器、テレビジョン受信機、ラジオ受信機に限らず
広範な音声利用機器に適用可能である。例えば、テープ
レコーダ、VTR(ビデオテープレコーダ)、CD(コ
ンパクトディスク)、DCC(ディジタルコンパクトカ
セット)、MD(ミニディスク)などの音声録音機器、
WS(ワークステーション)やPC(パーソナルコンピ
ュータ)等に接続された音声出力機器、音声読み上げ機
能を搭載したWP(ワードプロセッサ)や電子メールの
他、産業の応用分野の機器やシステムにも適用可能であ
る。また、難聴児の教育現場などでは、マイクロフォン
の音声出力に適用して複数の難聴者に対して聴覚を補助
することができる。さらに、本発明におけるの無音区間
の検出方式は、自動音声認識処理における音声信号のセ
グメンテーション等にも利用可能であることも自明であ
る。
【0047】また、本発明の無音区間検出および伸長手
段は、汎用のDSPを用いて容易に実現できるが、専用
のハードウエアや汎用のマイクロコンピュータを用いて
ソフトウエアにて実現しても構わない。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、雑音成分により音声の
レベル変動がある場合でも雑音の影響を受けずに、無音
区間の検出が可能となり、音声信号のパワーの大きさに
応じて無音区間の伸長量を制御することができる。すな
わち、入力音声信号に応じ動的にしかもリアルタイムで
無音区間を検出し無音区間を伸長することができる。本
発明の装置、方法を、衰えた聴覚を補助する補聴器等の
機器や、音声信号を出力とする民生機器に応用すること
によって、従来あまり考慮されていなかった難聴者の時
間分解能の低下、たとえば継時マスキングなどによる音
声明瞭度の低下を補い、難聴者にとっての音声の明瞭度
を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図。
【図2】図1中の無音区間伸長手段の詳細を示すブロッ
ク図。
【図3】包絡線の閾値処理を用いた無音区間の伸長処理
を示す図。
【図4】本発明の第2の実施例を示すブロック図。
【図5】微分値を求めるために使用する窓関数の例を示
す図。
【図6】図4中の無音区間の伸長手段の詳細を示すブロ
ック図。
【図7】包絡線の微分値を用いた無音区間の伸長処理を
示す図。
【図8】本発明の第3の実施例を示すブロック図。
【図9】図8中のOFFニューロン回路の詳細を説明す
る図。
【図10】OFFニューロン回路を用いた無音区間の伸
長処理を示す図。
【図11】本発明の無音区間伸長手段を用いた電話器の
構成図。
【図12】本発明の無音区間伸長手段を用いたテレビジ
ョン受像機の構成図。
【図13】本発明の無音区間伸長手段を用いたラジオ受
信機の構成図。
【符号の説明】
1…包絡線の閾値処理を用いる無音区間伸長手段 11…メモリ 111…音声情報格納手段 112…包絡線情報格納手段 113…最大値最小値格納手段 12…包絡線検出手段 13…最大値最小値検出手段 14…無音区間伸長手段 141…閾値設定手段 142…無音区間検出手段 143…波形加工手段 2…包絡線の微分値を用いる無音区間伸長手段 21…遅延回路 22…包絡線検出手段 23…微分回路 24…無音区間伸長手段 241…無音区間検出手段 242…波形加工手段 3…OFFニューロン回路を用いた無音区間伸長手段 31…遅延回路(2) 32…包絡線検出手段 33…OFFニューロン回路 34…無音区間伸長手段 35…遅延回路(1) Wi…負の値の重み係数 We…正の値の重み係数、 4…無音区間伸長手段を有する電話器 41…受話回路 42…送話回路 43…ハンドセット 44…伸長量変更手段 45…パラメータ記憶手段 46…パラメータ選択手段 47…頻度検出手段 5…無音区間伸長手段を有するテレビジョン受信機 51…テレビ電波受信回路 52…映像/音声信号分離手段 53…音声信号処理回路 54…画像信号処理回路 6…無音区間伸長手段を有するラジオ受信機 61…ラジオ電波受信回路 62…音声信号処理回路。

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】聴覚を補助する音声の無音区間検出伸長装
    置であって、 入力音声信号中の無音区間を検出する無音区間検出手段
    と、前記無音区間検出手段により検出された無音区間の
    信号を、前記無音区間の直前の前記入力音声信号のパワ
    ーに比例させて伸長する無音区間伸長手段とを備えたこ
    とを特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、ディジタル信号に
    変換された入力音声信号から包絡線を検出する包絡線検
    出手段と、前記包絡線の最大値および最小値を検出する
    手段と、前記入力音声信号の音声情報、前記包絡線の情
    報、前記最大値および最小値を少なくとも格納するメモ
    リを備え、前記無音区間検出手段は、前記最大値および
    最小値の間のいずれかの値に設定された閾値よりも包絡
    線が小さくなる期間を無音区間として検出することを特
    徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載において、前記包絡線検出手
    段は、前記入力音声信号の前記入力音声信号の時間平均
    演算によって前記入力音声信号の包絡線を検出し、前記
    無音区間検出手段は、検出された包絡線の値が設定され
    た閾値よりも連続して低くなる期間を求め、前記期間が
    予め設定された最短の無音区間よりも長い場合に、前記
    期間を無音区間として検出することを特徴とする音声の
    無音区間検出伸長装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載において、前記無音区間伸長
    手段は、前記無音区間の直前の有音区間の包絡線の値、
    または包絡線の最大値に比例した値に設定して前記無音
    区間を伸長することを特徴とする音声の無音区間検出伸
    長装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載において、前記無音区間伸長
    手段は、前記無音区間の開始時点と終了時点の両端を除
    く中心部分を繰返し前記無音区間に追加することを特徴
    とする音声の無音区間検出伸長装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載において、前記無音区間伸長
    手段は、前記無音区間の信号のレベルを前記入力音声信
    号における前記無音区間の信号のレベルより低くして前
    記無音区間に追加することを特徴とする音声の無音区間
    検出伸長装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載において、ディジタル信号に
    変換された入力音声信号から包絡線を検出する包絡線検
    出手段と、前記包絡線の微分値を計算する微分回路と、
    前記入力音声信号を前記微分回路の計算時間分遅延させ
    る遅延回路を備え、前記無音区間検出手段は、前記微分
    回路による包絡線の微分値が負のピーク値から正のピー
    ク値に変化する期間を無音区間として検出することを特
    徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載において、前記包絡線検出手
    段は、前記入力音声信号の前記入力音声信号の時間平均
    演算によって前記入力音声信号の包絡線を検出し、前記
    無音区間検出手段は、前記微分回路による包絡線の微分
    値が負のピーク値から正のピーク値に変化する期間を求
    め、その期間が予め設定された最短の無音区間よりも長
    い場合に、この期間を無音区間として検出することを特
    徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載において、前記微分回路は、
    微分値の算出を、ディジタル信号に変換された前記入力
    音声信号と、原点に対して点対称な形状を有する窓関数
    との畳み込み演算によって行なうことを特徴とする音声
    の無音区間検出伸長装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載において、前記微分回路
    は、正または負いずれかの傾きをもつ窓関数を用いて、
    微分値の算出を行うことを特徴とする音声の無音区間検
    出伸長装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載において、前記微分回路
    は、非直線的な窓関数を用いて重み付き加算を行なうこ
    とを特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  12. 【請求項12】請求項7記載において、前記無音区間伸
    長手段は、前記無音区間の直前の微分値の負のピーク値
    のパワーに比例させて前記無音区間を伸長することを特
    徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載において、前記無音区間
    伸長手段は、前記無音区間の開始時点と終了時点の両端
    を除く中心部分を繰返し前記無音区間に追加することを
    特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  14. 【請求項14】請求項12記載において、前記無音区間
    伸長手段は、前記無音区間の信号のレベルを前記入力音
    声信号における前記無音区間の信号のレベルより低くし
    て前記無音区間に追加することを特徴とする音声の無音
    区間検出伸長装置。
  15. 【請求項15】請求項1記載において、ディジタル信号
    に変換された入力音声信号から包絡線を検出する包絡線
    検出手段と、前記包絡線の情報を遅延させる第1の遅延
    回路と、前記包絡線の情報と、遅延させた包絡線の情報
    を入力し、夫々の包絡線の情報に一定の重み付けを行な
    い、それらを加算してOFFニューロンの動作を模擬
    し、包絡線の立上りと立ち下がりに対応した信号を出力
    するOFFニューロン回路と、前記入力音声信号を前記
    OFFニューロン回路の計算時間分遅延させる第2の遅
    延回路を備え、前記無音区間検出手段は、前記OFFニ
    ューロン回路による出力が正の値を出力してから次に負
    の値を出力するまでの期間を無音区間として検出するこ
    とを特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載において、前記包絡線検
    出手段は、前記入力音声信号の前記入力音声信号の時間
    平均演算によって前記入力音声信号の包絡線を検出し、
    前記無音区間検出手段は、前記OFFニューロン回路に
    よる出力が正の値を出力してから次に負の値を出力する
    までの期間を求め、前記期間が予め設定された最短の無
    音区間よりも長い場合に、前記期間を無音区間として検
    出することを特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  17. 【請求項17】請求項15記載において、前記OFFニ
    ューロン回路は、正負を逆にし、負の値を出力してから
    次に正の値を出力するまでの期間を無音区間として検出
    することを特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  18. 【請求項18】請求項15記載において、前記無音区間
    伸長手段は、前記無音区間の直前の前記OFFニューロ
    ン回路の出力のパワーに比例させて前記無音区間を伸長
    することを特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載において、前記無音区間
    伸長手段は、前記無音区間の開始時点と終了時点の両端
    を除く中心部分を繰返し前記無音区間に追加することを
    特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  20. 【請求項20】請求項18記載において、前記無音区間
    伸長手段は、前記無音区間の信号のレベルを前記入力音
    声信号における前記無音区間の信号のレベルより低くし
    て前記無音区間に追加することを特徴とする音声の無音
    区間検出伸長装置。
  21. 【請求項21】請求項1記載において、前記無音区間検
    出手段は、前記入力音声信号を聴取する人の耳に入力さ
    れる2チャネルのいずれか一方のチャネルの入力音声信
    号を用いて無音区間の検出を行ない、前記無音区間伸長
    手段は、前記2チャネルの両方の入力音声信号に対して
    無音区間を伸長することを特徴とする音声の無音区間検
    出伸長装置。
  22. 【請求項22】請求項21記載において、前記無音区間
    検出手段は、前記一方のチャネルが前記2チャネルの入
    力音声信号のうち入力音声信号の大きさが大きい方のチ
    ャネルを用いることを特徴とする音声の無音区間検出伸
    長装置。
  23. 【請求項23】請求項21記載において、前記無音区間
    検出手段は、前記一方のチャネルが前記入力音声信号を
    聴取する人の効き耳側のチャネルを用いることを特徴と
    する音声の無音区間検出伸長装置。
  24. 【請求項24】請求項1記載において、前記無音区間検
    出手段は、前記入力音声信号を聴取する人の耳に入力さ
    れる2チャネルの入力音声信号の平均値信号を用いて無
    音区間の検出を行ない、前記無音区間伸長手段は、前記
    2チャネルの両方の入力音声信号に対して無音区間を伸
    長することを特徴とする音声の無音区間検出伸長装置。
  25. 【請求項25】入力音声信号中の無音区間を検出し、前
    記検出された無音区間の信号を、前記無音区間の直前の
    前記入力音声信号のパワーに比例させて伸長することに
    より聴覚を補助することを特徴とする音声の無音区間検
    出伸長方法。
  26. 【請求項26】請求項25記載において、ディジタル信
    号に変換された入力音声信号から包絡線を検出し、前記
    包絡線の最大値および最小値を検出し、前記入力音声信
    号の音声情報、前記包絡線の情報、前記最大値および最
    小値を少なくとも格納し、前記最大値および最小値の間
    のいずれかの値に設定された閾値よりも包絡線が小さく
    なる期間を無音区間として検出し、前記無音区間の直前
    の前記入力音声信号のパワーに比例させて前記無音区間
    を伸長することを特徴とする音声の無音区間検出伸長方
    法。
  27. 【請求項27】請求項25記載において、ディジタル信
    号に変換された入力音声信号から包絡線を検出し、前記
    包絡線の微分値を計算し、前記入力音声信号を前記微分
    値の計算時間分遅延させ、前記微分値が負のピーク値か
    ら正のピーク値に変化する期間を無音区間として検出
    し、前記無音区間の直前の微分値の負のピーク値のパワ
    ーに比例させて前記無音区間を伸長することを特徴とす
    る音声の無音区間検出伸長方法。
  28. 【請求項28】請求項25記載において、ディジタル信
    号に変換された入力音声信号から包絡線を検出し、前記
    包絡線の情報を遅延させ、前記包絡線の情報と、遅延さ
    せた包絡線の情報を入力し、夫々の包絡線の情報に一定
    の重み付けを行ない、それらを加算してOFFニューロ
    ンの動作を模擬し、包絡線の立上りと立ち下がりに対応
    した信号を出力し、前記入力音声信号を前記OFFニュ
    ーロンの計算時間分遅延させ、前記OFFニューロンが
    正の値を出力してから次に負の値を出力するまでの期間
    を無音区間として検出し、前記無音区間の直前の前記O
    FFニューロン回路の出力のパワーに比例させて前記無
    音区間を伸長することを特徴とする音声の無音区間検出
    伸長方法。
  29. 【請求項29】入力音声信号中の無音区間を検出し、検
    出された無音区間の信号を、前記無音区間の直前の前記
    入力音声信号のパワーに比例させて伸長する無音区間伸
    長手段と、前記無音区間の伸長量を変更する無音区間伸
    長量変更手段と、を備えた音声の無音区間検出伸長装置
    を用いて、聴覚を補助することを特徴とする電話器。
  30. 【請求項30】請求項29記載において、前記伸長量を
    表すパラメータセットを記憶するパラメータ記憶手段
    と、過去に使用した前記パラメータセットを前記パラメ
    ータ記憶手段から選択するパラメータ選択手段を備えた
    ことを特徴とする電話器。
  31. 【請求項31】請求項30記載において、前記パラメー
    タ選択手段は、複数のパラメータセットの中で最も使用
    頻度の高いパラメータセットを検出する頻度検出手段を
    備えたことを特徴とする電話器。
  32. 【請求項32】入力音声信号中の無音区間を検出し、検
    出された無音区間の信号を、前記無音区間の直前の前記
    入力音声信号のパワーに比例させて伸長する無音区間伸
    長手段と、前記無音区間の伸長量を変更する無音区間伸
    長量変更手段と、を備えた音声の無音区間検出伸長装置
    を用いて、聴覚を補助することを特徴とするテレビジョ
    ン受信機。
  33. 【請求項33】請求項32記載において、前記伸長量を
    表すパラメータセットを記憶するパラメータ記憶手段
    と、過去に使用した前記パラメータセットを前記パラメ
    ータ記憶手段から選択するパラメータ選択手段を備えた
    ことを特徴とするテレビジョン受信機。
  34. 【請求項34】請求項33記載において、前記パラメー
    タ選択手段は、複数のパラメータセットの中で最も使用
    頻度の高いパラメータセットを検出する頻度検出手段を
    備えたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  35. 【請求項35】入力音声信号中の無音区間を検出し、検
    出された無音区間の信号を、前記無音区間の直前の前記
    入力音声信号のパワーに比例させて伸長する無音区間伸
    長手段と、前記無音区間の伸長量を変更する手段と、を
    備えた音声の無音区間検出伸長装置を用いて、聴覚を補
    助することを特徴とするラジオ受信機。
  36. 【請求項36】請求項35記載において、前記伸長量を
    表すパラメータセットを記憶するパラメータ記憶手段
    と、過去に使用した前記パラメータセットを前記パラメ
    ータ記憶手段から選択するパラメータ選択手段を備えた
    ことを特徴とするラジオ受信機。
  37. 【請求項37】請求項36記載において、前記パラメー
    タ選択手段は、複数のパラメータセットの中で最も使用
    頻度の高いパラメータセットを検出する頻度検出手段を
    備えたことを特徴とするラジオ受信機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5867581A (en) * 1994-10-14 1999-02-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hearing aid
US6236970B1 (en) 1997-04-30 2001-05-22 Nippon Hoso Kyokai Adaptive speech rate conversion without extension of input data duration, using speech interval detection
KR20150056276A (ko) * 2013-11-15 2015-05-26 현대모비스 주식회사 음성 인식을 위한 전처리 장치 및 그 방법

Cited By (4)

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US6236970B1 (en) 1997-04-30 2001-05-22 Nippon Hoso Kyokai Adaptive speech rate conversion without extension of input data duration, using speech interval detection
US6374213B2 (en) 1997-04-30 2002-04-16 Nippon Hoso Kyokai Adaptive speech rate conversion without extension of input data duration, using speech interval detection
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