JPH0698438B2 - 鍛造マニプレータのピールキャリア縣架同期装置 - Google Patents

鍛造マニプレータのピールキャリア縣架同期装置

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JPH0698438B2
JPH0698438B2 JP21018991A JP21018991A JPH0698438B2 JP H0698438 B2 JPH0698438 B2 JP H0698438B2 JP 21018991 A JP21018991 A JP 21018991A JP 21018991 A JP21018991 A JP 21018991A JP H0698438 B2 JPH0698438 B2 JP H0698438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、赤熱鋼塊のハンドリ
ング用として使用される鍛造マニプレータの技術に係
り、特に、鍛造マニプレータのピールキャリア縣架同期
を液圧制御によって行う構造とすることで、鍛造マニプ
レータ本体重量の軽減と構造の簡素化及び保全業務の容
易化を達成する鍛造マニプレータのピールキャリア縣架
同期装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鍛造マニプレータは、赤熱鋼塊のハンド
リング用として使用されるもので、赤熱鋼塊の昇降、回
転、走行、横行、傾斜等、全ての動作を任意に、しかも
敏速に行うことが要求され、従ってその構造は非常に複
雑なものとなっている。また、構造の複雑さに比例して
その重量も重く、大型のものにあっては装置全体の重量
が1000トン以上のものある。
【0003】鍛造マニプレータのピールキャリアの縣架
装置には、図5、図6に図示するように種々の方式があ
り、又その特徴も様々である。
【0004】図5に図示するピールキャリアの縣架装置
は、次のような構造のものからなっている。赤熱鋼塊a
を把持するピールキャリア101は、4本の吊下ロッド
(前・後)102,103によって、メインシャフト
(前・後)104,105から吊り下げられている。メ
インシャフト(前)104はその両端を左右の昇降シリ
ンダ106によって支持され、昇降ガイド107に沿っ
て昇降する。前後の各連結ロッド108,109は各々
前後のメインシャフト104,105と前後の各トグル
レバー110,111とを連結している。各トグルレバ
ー110,111は前後とも連結シャフト112,11
3を中心に回転する。又前後左右の各トグルレバー11
0,111は高剛性の連結シャフト(前・後)112,
113によって一体化結合されており、夫々の回転角は
全く同一となる。前後のトグルレバー110,111は
チルチングシリンダ114によって連結されている。メ
インシャフト(後)105はその両端を連結ロッド
(後)109によって支持され、昇降ガイド(後)11
5に沿って昇降する。
【0005】図6に図示するピールキャリアの縣架装置
は、次のような構造のものからなっている。メインシャ
フト(前)202はトグルレバー203及び同期フレー
ム(前)204と一体化結合され左右の軸受けによって
支持されている。赤熱鋼塊aを把持するピールキャリア
201の前部は同期フレーム(前)204の前端より吊
下ロッド(前)205により吊り下げられている。メイ
ンシャフト(後)206はレバー207及び同期フレー
ム(後)208と一体化結合され左右の軸受けによって
支持されている。ピールキャリア201の後部は同期フ
レーム(後)208の前端より吊下ロッド(後)209
により吊り下げられている。トグルレバー203とレバ
ー207はチルチングシリンダ210により連結されて
いる。昇降シリンダ211はトグルレバー203前端部
に連結されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の熱間
鍛造業界においては、製品の大型化と製品精度の高度化
と相まって、鍛造作業の高速化に対する要求も一段と高
まってきている。
【0007】鍛造プレスにおいては既に 120〜 150 spm
といった高速鍛造も実現されようとしている現在、マニ
プレータにおいても、この高速鍛造に充分追従できる高
速性能を開発する必要がある。
【0008】また、その一方では、省人力の立場から保
全要員の節減を計るべく保守点検の簡易化に対する要求
も大きい。
【0009】これ等、高速性能を得るための重量軽減と
保守点検の簡易化を得るための構造の簡素化は現在のマ
ニプレータに強く要求される課題である。
【0010】然るに、従来の方式ではピールキャリアの
前後・左右の同期を機械的に取っているため、その機械
装置を構成する部品重量が大きく、前述したように総重
量が1000トンを越える鍛造マニプレータもあり、又構造
も複雑で上記の要求課題に応えるのは非常に難しい局面
に到っている。
【0011】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、従来の方式がピールキャリアの前後・
左右の同期を機械的に取っていたものを、この発明では
それ等の同期を全て液圧的に満足せしめることによっ
て、マニプレータの高速性能を高めるための本体重量の
軽減と、保守点検の簡易化を計るための構造の簡素化に
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、赤熱鋼塊を把持するピールキ
ャリアの前部を、鍛造マニプレータ本体に両端を固定さ
れた前部メインシャフトに垂下された左右の各フロント
液圧シリンダによって吊持し、ピールキャリアの後部
を、鍛造マニプレータ本体に両端を固定された後部メイ
ンシャフトに垂下された左右の各リヤー液圧シリンダに
よって吊持し、左側のフロント液圧シリンダと右側のリ
ヤー液圧シリンダを液圧通路で導通し、右側のフロント
液圧シリンダと左側のリヤー液圧シリンダを液圧通路で
導通すると共に、各液圧シリンダの膨張室と圧縮室を液
圧通路で導通し、液圧通路で導通される膨張室と圧縮室
の面積を等しくし、各液圧通路に左右水平同期補正用の
液圧回路を接続した構成よりなるものである。
【0013】また、請求項2の発明は、赤熱鋼塊を把持
するピールキャリアの前部を、鍛造マニプレータ本体に
設けられた前部昇降ガイドに両端を昇降自在に支持され
た前部メインシャフトによって吊持し、ピールキャリア
の後部を、鍛造マニプレータ本体に設けられた後部昇降
ガイドに両端を昇降自在に支持された後部メインシャフ
トによって吊持し、前部メインシャフトを昇降する左右
の一対のフロント液圧シリンダを設け、後部メインシャ
フトを昇降する左右の一対のリヤー液圧シリンダを設
け、左側のフロント液圧シリンダと右側のリヤー液圧シ
リンダを液圧通路で導通し、右側のフロント液圧シリン
ダと左側のリヤー液圧シリンダを液圧通路で導通すると
共に、各液圧シリンダの膨張室と圧縮室を液圧通路で導
通し、液圧通路で導通される膨張室と圧縮室の面積を等
しくし、各液圧通路に左右水平同期補正用の液圧回路を
接続した構成よりなるものである。
【0014】
【作用】以上のような構成を有するこの発明は、次のよ
うに作用する。すなわち、ピールキャリアの昇降及び前
後傾斜は、フロント液圧シリンダ3L,3R及びリヤー
液圧シリンダ5L,5Rの伸縮動作のみによって達成さ
れ、又、ピールキャリアが左右方向に移動し重心の位置
が変化した場合でも、ピールキャリアの左右方向の傾斜
の発生を防止できるため、従来のような機械式の構造を
不要にできるように作用する。
【0015】
【実施例】以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発
明をより具体的に説明する。 〔第1実施例〕ここで、図1は斜視図、図2は回路図で
ある。
【0016】図1において、赤熱鋼塊aを把持するピー
ルキャリア1の前部は、図示しない鍛造マニプレータ本
体に両端を固定された前部メインシャフト2に垂下され
た左右一対の各フロント液圧シリンダ3L,3Rによっ
て直接吊り下げられている。
【0017】また、ピールキャリア1の後部は、図示し
ない鍛造マニプレータ本体に両端を固定された後部メイ
ンシャフト4に垂下された左右一対の各リヤー液圧シリ
ンダ5L,5Rによって直接吊り下げられている。
【0018】左右の各フロント液圧シリンダ3L,3R
の下部液圧室3aの面積S3 と、左右の各リヤー液圧シ
リンダ5L,5Rの上部液圧室5bの面積S2 は相等し
く、しかも右側リヤー液圧シリンダ5Rの上部液圧室5
bと左側フロント液圧シリンダ3Lの下部液圧室3aは
液圧通路Aによって導通されている。又、左側のリヤー
液圧シリンダ5Lの上部液圧室5bと右側のフロント液
圧シリンダ3Rの下部液圧室3aも同様に液圧通路Bに
よって導通されている。
【0019】フロント液圧シリンダ3L,3Rのロッド
が下に延びるときには、左右の各フロント液圧シリンダ
3L,3Rの下部液圧室3aは圧縮室となり、このと
き、この膨張室となる下部液圧室3aと液圧通路A,B
によって導通される左右の各リヤー液圧シリンダ5L,
5Rの上部液圧室5bは膨張室となる。これに対して、
フロント液圧シリンダ3L,3Rのロッドが上に縮むと
きには、左右の各フロント液圧シリンダ3L,3Rの下
部液圧室3aは膨張室となり、このとき、この膨張室と
なる下部液圧室3aと液圧通路A,Bによって導通され
る左右の各リヤー液圧シリンダ5L,5Rの上部液圧室
5bは圧縮室となる。
【0020】左右のリヤー液圧シリンダ5L,5Rの下
部液圧室3aは液圧通路で接続されており、この液圧通
路の途中にはパイロットチェック弁24,25が設けら
れ、この液圧通路と後述のチルチング液圧回路7とを結
ぶ別の液圧通路には切換弁11、パイロットチェック弁
21、流量制御弁31が設けられている。また、左右の
リヤー液圧シリンダ5L,5Rには位置検出器41,4
2が設けられており、ピールキャリア1の左右方向の傾
斜状態の検出に使用されている。
【0021】左右水平同期補正用の液圧回路6は、ピー
ルキャリア1の左右の傾きを補正する回路であり、夫々
液圧通路A,Bに接続されている。この液圧回路6に
は、切換弁14,15、パイロットチェック弁26,2
7、流量制御弁33,34などが設けられている。
【0022】チルチング液圧回路7は、ピールキャリア
1の前後傾斜を制御する回路であり、夫々液圧通路A,
Bに接続されている。このチルチング液圧回路7には、
切換弁12、流量制御弁32、パイロットチェック弁2
2,23などが設けられている。
【0023】次に、上記第1実施例の構成に基づくピー
ルキャリア1の動作について説明する。左右のリヤー液
圧シリンダ5L,5Rの下部液圧室3aに圧液を給排す
ることによって、ピールキャリア1の後部は昇降する。
又この時、左右のリヤー液圧シリンダ5L,5Rとフロ
ント液圧シリンダ3L,3Rの昇降量は同一であるか
ら、ピールキャリア1の前部も後部と同期して昇降す
る。
【0024】〔前後同期〕又、左右のリヤー液圧シリン
ダ5L,5Rを固定し、液圧通路A,Bに圧液を給排す
ることによって、左右のフロント液圧シリンダ3L,3
Rは昇降し、これによってピールキャリア1は上向き及
び下向きに傾斜させることができる。液圧通路A,Bの
両通路の圧液量に変化がなければ、ピールキャリア1は
左右に傾斜することなく一定の姿勢を保持したまま昇降
する。
【0025】〔左右同期〕又、液圧通路Aから圧液が漏
れた場合は、ピールキャリア1の前部は左下りに、後部
は右上りに傾斜する。又液圧通路Bから圧液が漏れた場
合は、ピールキャリア1の前部は右下りに、後部は左上
りに傾斜する。漏れた圧液を補給すれば、ピールキャリ
ア1は左右水平に復帰する。圧液の漏れがなければピー
ルキャリア1はその荷重中心が左右方向に移動した場合
でも水平状態を保持する。
【0026】続いて、図2に基づいて液圧回路としての
油圧回路の動作について以下説明する。 〔ピールキャリア1の水平な昇降〕左右のフロント液圧
シリンダ3L,3Rの下部液圧室3aの面積S3 と左右
のリヤー液圧シリンダ5L,5Rの上部液圧室5bの面
積S2 を相等しくS2 =S3 とし、夫々の下部液圧室3
aと上部液圧室5bを液圧通路A,Bで図2の如く、交
鎖させて導通する。
【0027】今、切換弁11−bをONとすると、圧液
はパイロットチェック弁21、流量制御弁31、パイロ
ットチェック弁24,25を通って左右のリヤー液圧シ
リンダ5L,5Rの下部液圧室5a(面積S1 )に流入
し、ピールキャリア1後部を上昇させる。
【0028】この時、リヤー液圧シリンダ5L,5Rの
上部液圧室5bの圧液は左右共に押し出されて、液圧通
路A,Bを通って左右のフロント液圧シリンダ3L,3
Rの下部液圧室3aに夫々流入する。これによってピー
ルキャリア1の前部は上昇する。又、この時、S2 =S
3 であるから、リヤー液圧シリンダ5L,5Rとフロン
ト液圧シリンダ3L,3Rの上昇ストローク量は同一で
あり、従って、ピールキャリア1は前後・左右同時に自
動的に同期して水平に上昇する。
【0029】また、切換弁11−aをONとすると、パ
イロットチェック弁21が開いて、リヤー液圧シリンダ
5L,5Rの下部液圧室5aの圧液はパイロットチェッ
ク弁24,25、流量制御弁31、パイロットチェック
弁21、切換弁11を通ってタンクへ流出し、上昇の場
合と逆の作動でピールキャリア1は前後・左右同時に自
動的に同期して水平に下降する。
【0030】 〔チルチング(ピールキャリア1の前後傾斜)〕切換弁
12−bをONとすると、圧液は流量制御弁32、パイ
ロットチェック弁22,23を通って液圧通路A,Bへ
流入する。この時、パイロットチェック弁24,25は
閉止しているので、リヤー液圧シリンダ5L,5Rの下
部液圧室5aは密閉された状態となっており、左右いず
れも動かない。従って、液圧通路A,Bへ流入した圧液
はフロント液圧シリンダ3L,3Rの下部液圧室3aへ
流入し、ピールキャリア1の前部のみが上昇し、ピール
キャリア1は上向きに傾斜する。
【0031】この時、ピールキャリア1の荷重中心が左
右いずれかに偏心している場合には、フロント液圧シリ
ンダ3L,3Rの下部液圧室3aの左右の圧力に差異が
生じ、流入する圧液量にも差異が生じ、このため、ピー
ルキャリア1前部に左右の傾きが生じる筈であるが、ピ
ールキャリア1は前後共に一体形であるため、しかも、
後部がリヤー液圧シリンダ5L,5Rによって左右水平
に保持されているため、当然、前部も左右のフロント液
圧シリンダ3L,3Rの圧力に差異が生じていたとして
も、左右水平に同期して上昇する。即ち、チルチング動
作の場合も左右の水平同期が自動的に行われることにな
る。
【0032】また、切換弁12−aをONとすると、パ
イロットチェック弁22,23が開いて、左右のフロン
ト液圧シリンダ3L,3Rの下部液圧室3aの圧液は液
圧通路A,Bを通ってパイロットチェック弁22,2
3、流量制御弁32、切換弁12を通過してタンクへ流
出し、上向きの場合とは逆の動作でピールキャリア1は
左右水平に同期して下向きに傾斜する。
【0033】〔左右水平同期の補正〕ピールキャリア1
は常に左右方向に於いて、ほぼ水平に保持されていなけ
ればならない。然るに、液圧通路A,B、又はそれ等に
通じる全ての機器類及びシリンダ等のいずれかから圧液
のリークが生じた場合には、ピールキャリア1に左右方
向の傾きが生ずることがある。
【0034】例えば、液圧通路Aの圧液がリークした場
合にはフロント液圧シリンダ3Lは下り、リヤー液圧シ
リンダ5Rは上る。又この時フロント液圧シリンダ3R
とリヤー液圧シリンダ5Lは変位しない。従って、ピー
ルキャリア1は前後共に左下りに傾斜する。この時、切
換弁14−bをONとして圧液を液圧通路Aに1給する
ことによって、ピールキャリア1の左右傾斜は補正され
て元の水平状態に復帰する。
【0035】また、液圧通路Bの圧液がリークした場合
には液圧通路Aの場合とは対称に作動してピールキャリ
ア1は右下りに傾斜する。この時には切換弁15−bの
ONによって元の水平状態に復帰する。
【0036】ピールキャリア1の左右方向の傾斜状態は
位置検出器41,42によって検出し、一定量以上の傾
斜が生じた場合には、この信号に基づいて自動的に切換
弁14−b又は切換弁15−bをONして補正を行う。
これによってピールキャリア1は常に左右水平に保持さ
れている。
【0037】〔第2実施例〕ここで、図3は斜視図、図
4は回路図である。
【0038】図3において、赤熱鋼塊aを把持する側の
ピールキャリア1の前部は、図示しない鍛造マニプレー
タ本体に設けられた前部昇降ガイド8L,8Rに両端を
昇降自在に支持された前部メインシャフト2に垂下され
た左右の吊下ロッド9,9によって直接吊り下げられて
いる。
【0039】また、ピールキャリア1の後部は、図示し
ない鍛造マニプレータ本体に設けられた後部昇降ガイド
10L,10Rに両端を昇降自在に支持された後部メイ
ンシャフト4に垂下された左右の吊下ロッド9,9によ
って直接吊り下げられている。
【0040】前部メインシャフト2の両端を前部昇降ガ
イド8L,8Rに沿って昇降させる左右一対のフロント
液圧シリンダ3L,3Rが設けられている。各フロント
液圧シリンダ3L,3Rの伸縮ロッドの先端に前部メイ
ンシャフト2の両端側が支持連結されている。この第2
実施例では、フロント液圧シリンダ3L,3Rは上向き
に伸縮するように取付けられているが、下向きに伸縮す
るように取付けられていてもよい。
【0041】後部メインシャフト4の両端を後部昇降ガ
イド10L,10Rに沿って昇降させる左右一対のリヤ
ー液圧シリンダ5L,5Rが設けられている。各リヤー
液圧シリンダ5L,5Rの伸縮ロッドの先端に後部メイ
ンシャフト4の両端側が支持連結されている。この第2
実施例では、リヤー液圧シリンダ5L,5Rは上向きに
伸縮するように取付けられているが、下向きに伸縮する
ように取付けられていてもよい。
【0042】左右の各フロント液圧シリンダ3L,3R
の下部液圧室3aの面積S3 と、左右の各リヤー液圧シ
リンダ5L,5Rの上部液圧室5bの面積S2 は相等し
く、しかも右側リヤー液圧シリンダ5Rの上部液圧室5
bと左側フロント液圧シリンダ3Lの下部液圧室3aは
液圧通路Aによって導通されている。又、左側のリヤー
液圧シリンダ5Lの上部液圧室5bと右側のフロント液
圧シリンダ3Rの下部液圧室3aも同様に液圧通路Bに
よって導通されている。
【0043】フロント液圧シリンダ3L,3Rのロッド
が下に動くときには、左右の各フロント液圧シリンダ3
L,3Rの下部液圧室3aは圧縮室となり、このとき、
この圧縮室となる下部液圧室3aと液圧通路A,Bによ
って導通される左右の各リヤー液圧シリンダ5L,5R
の上部液圧室5bは膨張室となる。これに対して、フロ
ント液圧シリンダ3L,3Rのロッドが上に動くときに
は、左右の各フロント液圧シリンダ3L,3Rの下部液
圧室3aは膨張室となり、このとき、この膨張室となる
下部液圧室3aと液圧通路A,Bによって導通される左
右の各リヤー液圧シリンダ5L,5Rの上部液圧室5b
は圧縮室となる。
【0044】左右のリヤー液圧シリンダ5L,5Rの下
部液圧室5aは液圧通路で接続されており、この液圧通
路の途中にはパイロットチェック弁24,25が設けら
れ、この液圧通路と後述のチルチング液圧回路7とを結
ぶ別の液圧通路には切換弁11、パイロットチェック弁
21、流量制御弁31が設けられている。また、左右の
リヤー液圧シリンダ5L,5Rには位置検出器41,4
2が設けられており、ピールキャリア1の左右方向の傾
斜状態の検出に使用されている。
【0045】左右水平同期補正用の液圧回路6は、ピー
ルキャリア1の左右の傾きを補正する回路であり、夫々
液圧通路A,Bに接続されている。この液圧回路6に
は、切換弁14,15、パイロットチェック弁26,2
7、流量制御弁33,34などが設けられている。
【0046】チルチング液圧回路7は、ピールキャリア
1の前後傾斜を制御する回路であり、夫々液圧通路A,
Bに接続されている。このチルチング液圧回路7には、
切換弁12、流量制御弁32、パイロットチェック弁2
2,23などが設けられている。
【0047】上記第2実施例の構成に基づくピールキャ
リア1の動作は、前記第1実施例の場合と同様であるの
でその説明を省略する。また、図4に基づく液圧回路と
しての油圧回路の動作も、前記第1実施例の場合と同様
であるのでその説明を省略する。
【0048】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々
の改変をなし得ることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る鍛造マニプレータのピールキャリア縣架同期装
置によれば、従来の方式がピールキャリアの前後・左右
の同期を機械的に取っていたものを、この発明ではそれ
等の同期を全て液圧的に満足せしめることによって、従
来の同期を調整する機械装置を不要にすることができ、
これによって、鍛造マニプレータの総重量を2割程度も
減らすことが可能となり、例えば、総重量が1000トンの
ものにあっては約 200トンも重量を軽減することができ
る。
【0050】このように、鍛造マニプレータの高速性能
を高めるための本体重量の軽減と、保守点検の簡易化を
計ることができ、しかも、これによって、装置全体のコ
ストも大幅に安くなる等、極めて新規的有益なる効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】この発明の第1実施例の回路図である。
【図3】この発明の第2実施例の斜視図である。
【図4】この発明の第2実施例の回路図である。
【図5】従来の装置の斜視図である。
【図6】従来の装置の斜視図である。
【符号の説明】
1:ピールキャリア 2:前部メインシャフト 3L,3R:フロント液圧シリンダ 3a:下部液圧室 3b:上部液圧室 4:後部メインシャフト 5L,5R:リヤー液圧シリンダ 5a:下部液圧室 5b:上部液圧室 6:左右水平同期補正用の液圧回路 7:チルチング液圧回路 8L,8R:前部昇降ガイド 9:吊下ロッド 10L,10R:後部昇降ガイド A,B:液圧通路 11〜15:切換弁 21〜27:パイロットチェック弁 31〜34:流量制御弁 41,42:位置検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤熱鋼塊を把持するピールキャリアの前
    部を、鍛造マニプレータ本体に両端を固定された前部メ
    インシャフトに垂下された左右の各フロント液圧シリン
    ダによって吊持し、ピールキャリアの後部を、鍛造マニ
    プレータ本体に両端を固定された後部メインシャフトに
    垂下された左右の各リヤー液圧シリンダによって吊持
    し、左側のフロント液圧シリンダと右側のリヤー液圧シ
    リンダを液圧通路で導通し、右側のフロント液圧シリン
    ダと左側のリヤー液圧シリンダを液圧通路で導通すると
    共に、各液圧シリンダの膨張室と圧縮室を液圧通路で導
    通し、液圧通路で導通される膨張室と圧縮室の面積を等
    しくし、各液圧通路に左右水平同期補正用の液圧回路を
    接続したことを特徴とする鍛造マニプレータのピールキ
    ャリア縣架同期装置。
  2. 【請求項2】 赤熱鋼塊を把持するピールキャリアの前
    部を、鍛造マニプレータ本体に設けられた前部昇降ガイ
    ドに両端を昇降自在に支持された前部メインシャフトに
    よって吊持し、ピールキャリアの後部を、鍛造マニプレ
    ータ本体に設けられた後部昇降ガイドに両端を昇降自在
    に支持された後部メインシャフトによって吊持し、前部
    メインシャフトを昇降する左右の一対のフロント液圧シ
    リンダを設け、後部メインシャフトを昇降する左右の一
    対のリヤー液圧シリンダを設け、左側のフロント液圧シ
    リンダと右側のリヤー液圧シリンダを液圧通路で導通
    し、右側のフロント液圧シリンダと左側のリヤー液圧シ
    リンダを液圧通路で導通すると共に、各液圧シリンダの
    膨張室と圧縮室を液圧通路で導通し、液圧通路で導通さ
    れる膨張室と圧縮室の面積を等しくし、各液圧通路に左
    右水平同期補正用の液圧回路を接続したことを特徴とす
    る鍛造マニプレータのピールキャリア縣架同期装置。
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