JPH0698460B2 - Cr,Ni含有鉄基合金の双ロール式連鋳機による鋳造方法 - Google Patents
Cr,Ni含有鉄基合金の双ロール式連鋳機による鋳造方法Info
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- JPH0698460B2 JPH0698460B2 JP27058190A JP27058190A JPH0698460B2 JP H0698460 B2 JPH0698460 B2 JP H0698460B2 JP 27058190 A JP27058190 A JP 27058190A JP 27058190 A JP27058190 A JP 27058190A JP H0698460 B2 JPH0698460 B2 JP H0698460B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、双ロール薄板(帯)連鋳機での鉄基合金の鋳
造に当り、鋳造すべき薄帯の化学組成と、凝固殻の冷却
速度とを制御することにより、鋳造薄帯中の残留フェラ
イト率が所定の値より大きくなるようにして、薄帯の表
面での割れ、細かなひび割れ、不均一な凹凸といった欠
陥の発生を防止するのに有効な鋳造技術,すなわちCr,N
i含有鉄基合金の双ロール式薄帯連鋳機による新規な鋳
造方法に関するものである。
造に当り、鋳造すべき薄帯の化学組成と、凝固殻の冷却
速度とを制御することにより、鋳造薄帯中の残留フェラ
イト率が所定の値より大きくなるようにして、薄帯の表
面での割れ、細かなひび割れ、不均一な凹凸といった欠
陥の発生を防止するのに有効な鋳造技術,すなわちCr,N
i含有鉄基合金の双ロール式薄帯連鋳機による新規な鋳
造方法に関するものである。
従来、薄帯(帯)の製造は、例えば第1図に示すような
双ロール式薄帯連鋳機の場合では、水平もしくは傾斜し
て配置した2本の冷却ロール間のロールキス部上に、湯
溜り部を形成させ、その湯溜り部に鋳造金属溶湯を注入
し、同時に前記冷却ロールにより冷却することにより凝
固殻を生成させ、しかもその凝固殻を次第に成長させた
後、ロール間のギャップから肥厚化した鋳片を下方へ引
抜き、金属薄帯を製造している。
双ロール式薄帯連鋳機の場合では、水平もしくは傾斜し
て配置した2本の冷却ロール間のロールキス部上に、湯
溜り部を形成させ、その湯溜り部に鋳造金属溶湯を注入
し、同時に前記冷却ロールにより冷却することにより凝
固殻を生成させ、しかもその凝固殻を次第に成長させた
後、ロール間のギャップから肥厚化した鋳片を下方へ引
抜き、金属薄帯を製造している。
ところが、第1図に示すような双ロール式薄帯連鋳機に
より、Cr,Niを含む鉄基合金を鋳造する場合、鋳造され
た薄帯の表面に、割れ,細かいひび割れ,不均一な凹凸
といった表面欠陥が生じることがある。この欠陥は、薄
帯の表面からの深さ0.1〜0.2mmの範囲で発生しており、
薄帯の表面品質を向上する上で重大な問題となる。
より、Cr,Niを含む鉄基合金を鋳造する場合、鋳造され
た薄帯の表面に、割れ,細かいひび割れ,不均一な凹凸
といった表面欠陥が生じることがある。この欠陥は、薄
帯の表面からの深さ0.1〜0.2mmの範囲で発生しており、
薄帯の表面品質を向上する上で重大な問題となる。
薄帯表面で発生する上述のような欠陥の防止技術として
は、例えば特開平1-299745号公報では、鋳造薄帯中の残
留フェライト率が所定の値となるように、素材中に所定
の成分を添加してニッケル当量を増加させる技術を提案
している。
は、例えば特開平1-299745号公報では、鋳造薄帯中の残
留フェライト率が所定の値となるように、素材中に所定
の成分を添加してニッケル当量を増加させる技術を提案
している。
しかし、この従来技術は、鋳造薄帯の表面に発生する欠
陥を完全に防止するまでには至っていないのが実情であ
る。すなわち、この従来技術では、単に鋳造金属の組成
のみに着目して、凝固時の冷却速度の影響までを考慮し
ていなかったため、残留フェライト量を十分に増大させ
ることができず、そのために表面欠陥の発生を防止する
ことできなかったのである。
陥を完全に防止するまでには至っていないのが実情であ
る。すなわち、この従来技術では、単に鋳造金属の組成
のみに着目して、凝固時の冷却速度の影響までを考慮し
ていなかったため、残留フェライト量を十分に増大させ
ることができず、そのために表面欠陥の発生を防止する
ことできなかったのである。
上述したように、従来技術は、双ロール式薄帯連鋳機で
鋳造した薄帯の表面に発生する欠陥を、素材の成分を調
整することのみによって解決しようとしたために困難が
あった。すなわち、本発明者らの研究によると、双ロー
ル式連鋳機においては、鋳造後の薄帯の残留フェライト
率はロール表面が溶鋼に及ぼす冷却速度も強く影響する
ことが明らかとなり、それ故に、従来のように単に素材
の化学組成を調整しただけでは不十分であり、薄帯の表
面に発生する欠陥を防止することはできなかった。それ
に加えて、従来は、薄帯の表面で発生する欠陥を防止す
るための適切な残留フェライト率そのものが明確になっ
ていなかった。
鋳造した薄帯の表面に発生する欠陥を、素材の成分を調
整することのみによって解決しようとしたために困難が
あった。すなわち、本発明者らの研究によると、双ロー
ル式連鋳機においては、鋳造後の薄帯の残留フェライト
率はロール表面が溶鋼に及ぼす冷却速度も強く影響する
ことが明らかとなり、それ故に、従来のように単に素材
の化学組成を調整しただけでは不十分であり、薄帯の表
面に発生する欠陥を防止することはできなかった。それ
に加えて、従来は、薄帯の表面で発生する欠陥を防止す
るための適切な残留フェライト率そのものが明確になっ
ていなかった。
そこで、本発明の目的は、かような従来技術の問題点を
克服して、表面欠陥のないCr,Ni含有鋼の薄帯を連続鋳
造する技術を確立することにある。
克服して、表面欠陥のないCr,Ni含有鋼の薄帯を連続鋳
造する技術を確立することにある。
上掲の目的の実現を目指して研究を進めた結果、本発明
者らは、以下に述べるような鋳造方法が有利に適合する
技術であるとの確信を得、本発明に想到した。
者らは、以下に述べるような鋳造方法が有利に適合する
技術であるとの確信を得、本発明に想到した。
すなわち本発明は、 水平もしくは傾斜配置した一対の冷却ロール間の湯溜り
部に鉄基合金溶湯を供給し、そのロール胴周面上に凝固
殻を生成させ、かつその凝固殻を次第に肥厚化させてか
らロール間のギャップから下方に引き抜き、鉄基合金の
薄帯を製造する方法において、鋳造後の残留フェライト
率が2.0%以上となるように、次の2つの手段により制
御することを特徴とするものである。
部に鉄基合金溶湯を供給し、そのロール胴周面上に凝固
殻を生成させ、かつその凝固殻を次第に肥厚化させてか
らロール間のギャップから下方に引き抜き、鉄基合金の
薄帯を製造する方法において、鋳造後の残留フェライト
率が2.0%以上となるように、次の2つの手段により制
御することを特徴とするものである。
双ロール式連鋳機により薄帯を鋳造する際に、鋳造に
用いる溶鋼の組成を、C0.20wt%、Si5.00wt%、Mn
3.00wt%、Ni50wt%、Cr:1〜50wt%およびN0.3w
t%を含有して、残部が主としてFeからなる組成とし、
かつ Creq=(%Cr)+(%Mn)+1.5(%Si) Nieq=(%Ni)+30(%C)+30(%N−0.06)+0.5
(%Mn)により計算されるCr当量およびNi当量を、 CrNi当量比:Creq/Nieq>2.05とすること、 薄帯の表層から0.2mmまでの領域におけるは薄帯のロ
ール面上での冷却速度を、50〜450℃/secの冷却速度と
する。
用いる溶鋼の組成を、C0.20wt%、Si5.00wt%、Mn
3.00wt%、Ni50wt%、Cr:1〜50wt%およびN0.3w
t%を含有して、残部が主としてFeからなる組成とし、
かつ Creq=(%Cr)+(%Mn)+1.5(%Si) Nieq=(%Ni)+30(%C)+30(%N−0.06)+0.5
(%Mn)により計算されるCr当量およびNi当量を、 CrNi当量比:Creq/Nieq>2.05とすること、 薄帯の表層から0.2mmまでの領域におけるは薄帯のロ
ール面上での冷却速度を、50〜450℃/secの冷却速度と
する。
また本発明は、その他に、上記合金成分として、Nbを添
加した合金、さらにMo,CuおよびTiの1種または2種以
上を、前記Nbとともに、あるいは単独に添加した成分組
成の合金についても、残留フェライト率を20%以上にす
ると表面欠陥のない薄帯を製造するのに好適である。
加した合金、さらにMo,CuおよびTiの1種または2種以
上を、前記Nbとともに、あるいは単独に添加した成分組
成の合金についても、残留フェライト率を20%以上にす
ると表面欠陥のない薄帯を製造するのに好適である。
上述したように、双ロール式薄帯連鋳機による薄帯の鋳
造において、凝固後の残留フェライト率は、溶鋼の組成
と、ロール上で溶鋼が凝固する際の凝固殻の冷却速度
(℃/sec)により支配されることが判った。そこで、双
ロール式薄帯連鋳機による薄帯の鋳造において、まず冷
却速度については、薄帯の表層0〜0.2mmの深さまでの
冷却速度を50〜450℃/secとして、前記Cr,Ni当量比:Cre
q/Nieq>2.05とすることとした。この条件によって、凝
固後の鋳片(薄帯)の残留フェライト率が2.0%以上と
なって、鋳片表面での割れの発生が防止できる条件であ
ることがわかった。
造において、凝固後の残留フェライト率は、溶鋼の組成
と、ロール上で溶鋼が凝固する際の凝固殻の冷却速度
(℃/sec)により支配されることが判った。そこで、双
ロール式薄帯連鋳機による薄帯の鋳造において、まず冷
却速度については、薄帯の表層0〜0.2mmの深さまでの
冷却速度を50〜450℃/secとして、前記Cr,Ni当量比:Cre
q/Nieq>2.05とすることとした。この条件によって、凝
固後の鋳片(薄帯)の残留フェライト率が2.0%以上と
なって、鋳片表面での割れの発生が防止できる条件であ
ることがわかった。
以下はこのことを詳しく説明する。
組成の影響について; 第2図は、上掲のCr当量,Ni当量の計算式を用いて算出
するCrNi当量比(Creq/Nieq)と、凝固後の鋳片を用い
てフェライトメータにより計測した残留フェライト率
(%)との関係を示したものである。図中に示す×印
は、凝固後の薄帯に鉄片割れおよび不均一な凹凸が認め
られたケースであり、一方○印は、鋳片割れが無くしか
も表面が滑らかで凹凸が無いケースの例である。
するCrNi当量比(Creq/Nieq)と、凝固後の鋳片を用い
てフェライトメータにより計測した残留フェライト率
(%)との関係を示したものである。図中に示す×印
は、凝固後の薄帯に鉄片割れおよび不均一な凹凸が認め
られたケースであり、一方○印は、鋳片割れが無くしか
も表面が滑らかで凹凸が無いケースの例である。
この図に示された結果から明らかなように、鋼の組成
は、CrNi当量比:Creq/Nieqが2.05以上のときで、しかも
鋳片の凝固組織中には残留フェライト量が2.0%以上形
成されている場合において、鋳片は表面に割れや不均一
な凹凸が無い良好な表面性状のものが得られる。
は、CrNi当量比:Creq/Nieqが2.05以上のときで、しかも
鋳片の凝固組織中には残留フェライト量が2.0%以上形
成されている場合において、鋳片は表面に割れや不均一
な凹凸が無い良好な表面性状のものが得られる。
なお、本発明の鉄基合金の組成限定の理由は次のとおり
である。
である。
C:Cは、強度向上のために添加されるが、0.20wt%を超
えるとその効果は飽和するので、0.20wt%以下とする。
えるとその効果は飽和するので、0.20wt%以下とする。
Si:Siは、脱酸剤、あるいは耐酸化性向上のために添加
されるが、5.00wt%を超えると脆化するため、5.00wt%
以下とする。
されるが、5.00wt%を超えると脆化するため、5.00wt%
以下とする。
Mn:Mnは、脱酸剤として添加されるが、3.00wt%を超え
るとその効果が飽和するので、3.00wt%を上限として加
える。
るとその効果が飽和するので、3.00wt%を上限として加
える。
Ni:Niは、強力なオーステナイト形成元素であり、Crと
バランスさせるため、また耐食性を向上させるため添加
する。過度の添加は高価になるため50wt%以下とする。
バランスさせるため、また耐食性を向上させるため添加
する。過度の添加は高価になるため50wt%以下とする。
Cr:Crは、耐食性,耐酸化性,高湿強度のため添加する
が、1wt%未満ではその効果がなく、50wt%を超えても
その効果が飽和するので、1〜50wt%とする。
が、1wt%未満ではその効果がなく、50wt%を超えても
その効果が飽和するので、1〜50wt%とする。
Nb:Nbは、耐食性や成形性向上のために添加することが
できる。0.01wt%未満ではその効果がなく、3.00wt%を
超えてもその効果は飽和するので、0.01〜3.00wt%とす
る。
できる。0.01wt%未満ではその効果がなく、3.00wt%を
超えてもその効果は飽和するので、0.01〜3.00wt%とす
る。
N:Nは、強度向上のために添加することができる。0.3wt
%をこえる添加は固溶度を超えブローホール等の原因と
なるため、0.3wt%以下とする。
%をこえる添加は固溶度を超えブローホール等の原因と
なるため、0.3wt%以下とする。
Mo:Moは、耐食性,高湿強度、Cu,Tiは耐食性,成形性な
どの特性改善の目的で通常添加される元素である。これ
は、CrNi当量にCr,Niほどの影響を与えないため、計算
式においては係数を0として扱う。
どの特性改善の目的で通常添加される元素である。これ
は、CrNi当量にCr,Niほどの影響を与えないため、計算
式においては係数を0として扱う。
また、この他に他の特性改善の目的で微量成分を添加し
た場合も本発明に含まれることはもちろんである。
た場合も本発明に含まれることはもちろんである。
冷却速度の影響について; 双ロール式薄帯連鋳機において、ロール湯溜り部に溶鋼
を供給してそのロール胴周面で凝固させる場合、生成す
る凝固殻の冷却速度は、ロールの回転速度、ロール内に
供給する冷却水の流量、および鋳造直後の二次冷却時の
冷却水の流量などにより変更することができる。冷却速
度が50℃/sec未満の場合、鋳片に未凝固部が存在し、鋳
片がふくれるバルジング、さらには凝固殻をやぶって溶
鋼が流出するブリードの危険がある。また、450℃/sec
を超える場合、残留フェライト量を2%以上とすること
が困難である。そこで、一例として、ロールの回転速度
を変更した場合の結果を第3図に示した。この第3図
は、第2図と同様に、CrNi当量比(Creq/Nieq)と凝固
後の残留フェライト率との関係を示したものである。図
中、ロール回転速度が高速の場合を△印で示し、中速の
場合を○印、低速の場合を□印で示した。この図から判
るように、ロール回転速度が高速の場合は低速の場合と
比べると、同じ組成,同じCrNi当量比であっても、鋳片
の残留フェライト率が高くなる。
を供給してそのロール胴周面で凝固させる場合、生成す
る凝固殻の冷却速度は、ロールの回転速度、ロール内に
供給する冷却水の流量、および鋳造直後の二次冷却時の
冷却水の流量などにより変更することができる。冷却速
度が50℃/sec未満の場合、鋳片に未凝固部が存在し、鋳
片がふくれるバルジング、さらには凝固殻をやぶって溶
鋼が流出するブリードの危険がある。また、450℃/sec
を超える場合、残留フェライト量を2%以上とすること
が困難である。そこで、一例として、ロールの回転速度
を変更した場合の結果を第3図に示した。この第3図
は、第2図と同様に、CrNi当量比(Creq/Nieq)と凝固
後の残留フェライト率との関係を示したものである。図
中、ロール回転速度が高速の場合を△印で示し、中速の
場合を○印、低速の場合を□印で示した。この図から判
るように、ロール回転速度が高速の場合は低速の場合と
比べると、同じ組成,同じCrNi当量比であっても、鋳片
の残留フェライト率が高くなる。
従って、鋳片表面の割れの発生は、凝固後の鋳片におい
て2.0%以上の残留フェライト量を確保すれば防止でき
る。このことはまた、鋳片内部のフェライトは、オース
テナイトよりもP.S等の不純物成分を固溶し易いためと
推定される。
て2.0%以上の残留フェライト量を確保すれば防止でき
る。このことはまた、鋳片内部のフェライトは、オース
テナイトよりもP.S等の不純物成分を固溶し易いためと
推定される。
以上説明したように、双ロール薄板式連鋳機において
は、溶鋼の組成と共に、凝固殻の冷却速度を制御して鋳
片の残留フェライト量を2.0%以上に制御すれば、鋳片
表面での割れの発生を確実に防止することができるので
ある。
は、溶鋼の組成と共に、凝固殻の冷却速度を制御して鋳
片の残留フェライト量を2.0%以上に制御すれば、鋳片
表面での割れの発生を確実に防止することができるので
ある。
この実施例は、各種の鉄基合金の薄帯を、双ロール式薄
帯連鋳機により鋳造した例を説明するものである。第1
表は、鋳造した薄帯の組成と、この組成より算出される
CrNi当量比、および薄帯の表面から0.2mmまでの深さ領
域におけるデンドライト二次アーム間隔(μm)の計測
値より算出した凝固殻の平均冷却速度(℃/sec)とを示
したものである。凝固殻の平均冷却速度(℃/sec)は、
例えば、ロールの回転速度で制御することができる。凝
固殻の平均冷却速度と、ロールの回転速度の関係を前記
第1表に併せて示す。
帯連鋳機により鋳造した例を説明するものである。第1
表は、鋳造した薄帯の組成と、この組成より算出される
CrNi当量比、および薄帯の表面から0.2mmまでの深さ領
域におけるデンドライト二次アーム間隔(μm)の計測
値より算出した凝固殻の平均冷却速度(℃/sec)とを示
したものである。凝固殻の平均冷却速度(℃/sec)は、
例えば、ロールの回転速度で制御することができる。凝
固殻の平均冷却速度と、ロールの回転速度の関係を前記
第1表に併せて示す。
この実施例の結果から判るように、組成とくにCrNi当量
比が本発明の条件を満たさない場合(No.15,16)、およ
び冷却速度が本発明の条件を満たさない場合(No.14)
は、いずれも実測フェライト率が2.0を下まわり、鋳片
割れが発生したが、本発明の条件内であるもの(No.1〜
13)は、このような現象は観測されなかった。特に本発
明実施例品は、表面はそのまま冷間圧延が可能な状態と
なつていた。
比が本発明の条件を満たさない場合(No.15,16)、およ
び冷却速度が本発明の条件を満たさない場合(No.14)
は、いずれも実測フェライト率が2.0を下まわり、鋳片
割れが発生したが、本発明の条件内であるもの(No.1〜
13)は、このような現象は観測されなかった。特に本発
明実施例品は、表面はそのまま冷間圧延が可能な状態と
なつていた。
以上説明したとおり本発明によれば、双ロール式薄帯連
鋳機により鋳造した薄帯の表面には、割れや細かなひび
割れ、あるいは不均一な凹凸の発生が確実に防止でき、
表面性状に優れたCr,Ni含有鋼の薄帯を製造することが
できる。
鋳機により鋳造した薄帯の表面には、割れや細かなひび
割れ、あるいは不均一な凹凸の発生が確実に防止でき、
表面性状に優れたCr,Ni含有鋼の薄帯を製造することが
できる。
第1図は、双ロール式薄帯連鋳機の略線図、 第2図は、鋳片表面性状に及ぼすCrNi当量比と残留フェ
ライト率との関係を示すグラフ、 第3図は、鋳片冷却速度に及ぼすCrNi当量比と残留フェ
ライト率との関係を示すグラフである。 1……ノズル、2……湯溜り、3……ロール、4……鋳
片
ライト率との関係を示すグラフ、 第3図は、鋳片冷却速度に及ぼすCrNi当量比と残留フェ
ライト率との関係を示すグラフである。 1……ノズル、2……湯溜り、3……ロール、4……鋳
片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 景博 神奈川県川崎市川崎区小島町4番2号 日 本冶金工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 峠 竹弥 神奈川県川崎市川崎区小島町4番2号 日 本冶金工業株式会社技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】水平もしくは傾斜配置した一対の冷却ロー
ル間の湯溜り部に鉄基合金溶湯を供給し、そのロール胴
周面上に凝固殻を生成させ、かつその凝固殻を次第に肥
厚化させてからロール間のギャップから下方に引き抜
き、鉄基合金の薄帯を製造する方法において、 前記鉄基合金として、C0.20wt%、Si5.00wt%、Mn
3.00wt%、Ni50wt%、Cr:1〜50wt%およびN0.3w
t%を含有し、残部が主としてFeからなる組成を有し、
かつ下記のCrNi当量比がCr eq/Ni eq>2.05の条件を満
足するものを用い、 薄帯の冷却速度を、該薄帯表面から0.2mmまでの領域に
ついては50〜450℃/secの冷却速度となるように制御し
て、鋳造薄帯の板厚方向の平均残留フェライト率を2.0
%以上にすることを特徴とするCr,Ni含有鉄基合金の双
ロール式薄帯連鋳機による鋳造方法。 但し、CrNi当量比:Cr eq/Ni eqを求めるために、Cr当
量:Cr eqおよびNi当量:Ni eqを、 Cr eq=(%Cr)+(%Mn)+1.5(%Si) Ni eq=(%Ni)+30(%C)+30(%N−0.06)+0.5
(%Mn) - 【請求項2】水平もしくは傾斜配置した一対の冷却ロー
ル間の湯溜り部に鉄基合金溶湯を供給し、そのロール胴
周面上に凝固殻を生成させ、かつその凝固殻を次第に肥
厚化させてからロール間のギャップから下方に引き抜
き、鉄基合金の薄帯を製造する方法において、 前記鉄基合金として、C0.20wt%、Si5.00wt%、Mn
3.00wt%、Nb:0.01〜3.00wt%、Ni50wt%、Cr:1〜5
0wt%およびN0.3wt%を含有し、残部が主としてFeか
らなる組成を有し、かつ下記のCrNi当量比がCr eq/Ni e
q>2.05の条件を満足するものを用い、 薄帯の冷却速度を、該薄帯表面から0.2mmまでの領域に
ついては50〜450℃/secの冷却速度となるように制御し
て、鋳造薄帯の板厚方向の平均残留フェライト率を2.0
%以上にすることを特徴とするCr,Ni含有鉄基合金の双
ロール式薄帯連鋳機による鋳造方法。 但し、CrNi当量比:Cr eq/Ni eqを求めるために、Cr当
量:Cr eqおよびNi当量:Ni eqを Cr ed=(%Cr)+(%Mn)+1.5(%Si)+0.5(%N
b) Ni eq=(%Ni)+30(%C)+30(%N−0.06)+0.5
(%Mn) - 【請求項3】請求項1または2に記載された鉄基合金中
に、さらに Mo:0.01〜5wt%、Cu:0.01〜5wt%および Ti:0.01〜3wt%の1種または2種以上を添加してなる組
成の鉄基合金を用いることを特徴とする請求項1または
2に記載のCr,Ni含有鉄基合金の双ロール薄帯連鋳機に
よる鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27058190A JPH0698460B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | Cr,Ni含有鉄基合金の双ロール式連鋳機による鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27058190A JPH0698460B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | Cr,Ni含有鉄基合金の双ロール式連鋳機による鋳造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04147748A JPH04147748A (ja) | 1992-05-21 |
| JPH0698460B2 true JPH0698460B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=17488125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27058190A Expired - Fee Related JPH0698460B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | Cr,Ni含有鉄基合金の双ロール式連鋳機による鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0698460B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10046181C2 (de) * | 2000-09-19 | 2002-08-01 | Krupp Thyssen Nirosta Gmbh | Verfahren zum Herstellen eines überwiegend aus Mn-Austenit bestehenden Stahlbands oder -blechs |
-
1990
- 1990-10-11 JP JP27058190A patent/JPH0698460B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04147748A (ja) | 1992-05-21 |
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