JPH0699053B2 - 制電性エンドレスベルト - Google Patents

制電性エンドレスベルト

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JPH0699053B2
JPH0699053B2 JP15315689A JP15315689A JPH0699053B2 JP H0699053 B2 JPH0699053 B2 JP H0699053B2 JP 15315689 A JP15315689 A JP 15315689A JP 15315689 A JP15315689 A JP 15315689A JP H0699053 B2 JPH0699053 B2 JP H0699053B2
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belt according
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隆昭 古田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、制電性エンドレスベルトに関するものであ
り、電子写真式複写機、光プリンターの転写分離装置用
および現象機用等に好適に使用される制電性エンドレス
ベルトに関するものである。
[従来の技術] 電圧を印加し帯電させることによって、静電気的に被転
写体を支持・搬送または現象剤を搬送するエンドレスベ
ルトもしくは円筒状エンドレスベルトを被覆した回転体
は電子写真複写機や光プリンター等に使用され、装置の
信頼性向上、高速化に役立っている。一例として、被転
写体を転写位置に搬送するベルトに帯電器により電圧を
印加することにより被転写体を吸引して像担持体から分
離する転写分離ベルトとして、体積固有抵抗1016Ω・cm
のポリエステルフィルムからなる絶縁層と108Ω・cm以
下の導電層からなるエンドレス転写ベルトが提案されて
いる(特開昭49−31326、52−42125号公報)。
この提案は、転写ベルトの絶縁層において、帯電器によ
り電圧が印加されることにより、電荷が飽和しかつ一定
の帯電電位が持続され、転写ならびに像担持体から被転
写紙を確実に分離することに特長があるが、ポリエステ
ルフィルムの表面に付着した残留トナーを除去するため
ファーブラシ等からなるクリーニング手段では十分にク
リーニングできない。従って定期的に酸化アルミニウム
微粉末等のクリーニング剤でベルト表面を摺擦すること
が好ましい。また、ポリエステルフィルム表面に帯電器
としてコロナチャージヤーによって、継続的に5〜8KV
の高圧電圧を印加した場合、発生するオゾンならびに過
酸化窒化物によって、ポリエステル表面層が劣化し、生
成する低分子量の酸化物および酸化窒化物によって抵抗
値が低下し、ベルト表面の帯電電位が低下する問題点を
有する。
トナーのクリーニング性ならびに耐コロナ性が優れ、誘
電率が高いと材料として、ポリフッ化ビニリデンが知ら
れている(特開昭54−58034号、特開昭62−251779
号)。
しかし、ポリフッ化ビニリデンは結晶性が大きく、溶融
状態から冷却固化される過程において、大きい球晶を生
成し易くそのため欠点として、外観が白濁する傾向があ
る他、耐衝撃性が低く裂け易いとか内部歪みを残し易い
等の問題がある。球晶の点については、フィルム製膜時
に急冷操作を行なうことにより、大きな球晶の生成を防
ぐことができるが、ポリフッ化ビニリデンの欠点を改良
することはできない。。
従って、ポリフッ化ビニリデンフィルムをエンドレスベ
ルト基材に使用した場合、裂け易く、またフィルム両端
面を熱融着させたり、このフィルムと他の熱可塑性樹脂
フィルムとを熱接着させたとき、ポリフッ化ビニリデン
フィルム表面に方向性のある収縮しわが発生し、平滑性
のよい表面を有するベルトを作ることが困難であるとい
う問題点を有している。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み創案されたも
ので、その目的は表面電位、電荷減衰時間、電荷帯電量
などを容易に調整することができるとともに、クリーニ
ング性、耐コロナ性および平面性等に優れたエンドレス
ベルトを得ることにある。
[課題を解決するための手段] かかる本発明の目的は次の構成により達成される。
1 ビニリデンフロライド99〜70モル%にヘキサフルオ
ロプロペン1〜30モル%を共重合せしめた共重合体から
主としてなるフィルムで構成されてなる制電性エンドレ
スベルト。
2 フィルムが円筒状であることを特徴とする前項記載
の制電性エンドレスベルト。
3 フイルムが2層以上積層されてなる前項1または2
記載の制電性エンドレスベルト。
4 共重合体が導電性フィラーを含有してなる前項1〜
3のいずれかである制電性エンドレスベルト。
5 表面に熱可塑性樹脂(A)と導電性フィラーからな
り、かつ体積固有抵抗が5×1014Ω・cm以下である導電
層を有する前項1または2記載の制電性エンドレスベル
ト。
本発明において使用される熱可塑性樹脂(A)として
は、アクリル共重合体、ポリエーテルエステル共重合
体、ポリエステルエステル共重合体、ポリエーテルアミ
ド共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体、オ
レフィン共重合体、アイオノマー、ポリウレタン、スチ
レン系エラストマー、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル
グラフト共重合体、フッ素系樹脂、フッ素系エラストマ
ー、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォンおよび塩
素化ポリエチレンの群から選ばれる少なくとも1種以上
またはこれらの混合物からなるものが使用される。
さらに表面層として厚み5〜50μmの熱可塑性樹脂フィ
ルム、好ましくは表面層を形成する熱可塑性樹脂フィル
ムが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエー
テルケトン、ポリカーボネート、エチレンテトラフロロ
エチレン共重合体、塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
リデンおよびアクリル共重合体から選ばれた少なくとも
1種以上の熱可塑性樹脂(B)からなる制電性エンドレ
スベルトまたは制電性円筒状エンドレスベルト、あるい
は内面にさらに体積固有抵抗が5×108Ω・cm以下の導
電層を有する制電性エンドレスベルトも本発明の目的を
達成できる。
本発明の制電性エンドレスベルトまたは制電性円筒状エ
ンドレスベルトにおいては、該ベルトを構成するフィル
ムをビニリデンフロライド99〜70モル%にヘキサフルオ
ロプロペン1〜30モル%を共重合させて得られた結晶性
の改良されたフッ化ビニリデン共重合体で形成すること
が重要であり、これにより衝撃強度、耐引裂性、柔軟
性、熱加工性等に優れるとともに耐コロナ性、トナー除
去性、トナー除去用ブレードにに対する滑り性等を確実
に付与することができる。
フッ化ビニリデン共重合体の重合方法は、乳化重合、懸
濁重合、塊状重合、液状重合など通常の方法を用いるこ
とができるが、共重合体中のヘキサフルオロプロペンの
組成比が30モル%を越えると強度低下ならびに融点の低
下が認められ、加工したエンドレスベルトはベルト伸張
時に弾性回復が乏しくベルト駆動が困難になるという問
題があり、また他の樹脂フィルムと積層したベルトは、
ベルト駆動時に表面に振動が大きいため好ましくない。
一方共重合体中のヘキサンフルオロプロペンの組成比が
1モル%未満になると結晶性が強くなりベルトに熱加工
したときベルト表面に収縮しわが発生するとともに裂け
易くベルト寿命が短かくなるため好ましくない。
本発明において使用される導電性フィラーとしては、カ
ーボンブラック、グラファイト、カーボン繊維、金属
粉、導電性金属酸化物、有機金属化合物、有機金属塩、
導電性高分子およびポリエチレングリコール共重合体か
ら選ばれる少なくとも1種またはこれらの混合物からな
るものが好ましい。これらのうちで特に好ましいものは
導電性カーボン、アンチモンを少量添加した導電性酸化
錫、ドデシルベンスルホン酸金属塩、ポリエーテルエス
テルアミド共重合体などである。
導電性フィラーを上記共重合体に添加する場合、好まし
くは上記共重合体100重量部に対し、40重量部以下の範
囲で添加するのがよく、添加量が40重量部を越える場
合、無機系の導電性フィラーにおいてはベルトの剛性が
大きくなり柔軟性を失う欠点があり、また有機系の導電
性フィラーの場合はベルト強度が低下しベルト寿命が短
くなる欠点がある。
本発明において規定した組成を有するフッ化ビニリデ共
重合体からなるフィルムの単層(厚み25〜200μm)も
しくはその内面に体固有抵抗5×108Ω×cm以下の導電
層を接合したフィルムをベルト基材に使用した転写搬送
ベルトは、ベルトに5〜8KVの電圧を印加し、ベルト表
面電位を1.0〜3KVの範囲で使用したとき、被複写紙に対
する吸引力は100g以上を示し、転写搬送ベルトとして望
ましい性能を有している。
しかし、この態様の場合、被転写紙をベルトから剥離す
るとともにベルト表面電位の上昇を防ぐためには、ベル
トの一周毎に印加電圧と逆電極の直流電圧もしくは交流
電圧を印加する除電器もしくは除電ロールを設けること
が望ましい。
一方、フッ化ビニリデン共重合体中に導電性フィラーを
混練分散させ、体積固有抵抗を5×108Ω・cm〜5×10
14Ω・cmの範囲に調整した単層フィルムまたはこれを2
層以上積層せしめた積層フィルム、あるいはこれらの表
面または積層フィルムの中間に、導電性フィラーを配合
し体積固有抵抗を5×10Ω・cm〜5×1014Ω・mの範
囲に調整した柔軟性を有する熱可塑性樹脂(A)からな
るフィルムを接合したベルトは、印加された電荷が短時
間で飽和するとともに帯電電位が短時間で減衰するた
め、除電器を使用しなくとも転写を終了した被転写紙を
剥離放電なしに分離できるとともにエンドレスベルトか
ら容易に剥離可能である。このエンドレスベルトは電荷
の自己減衰特性を有するので、除電せずに繰り返し電圧
の印加を行なっても、ベルト電位が上昇し、高電位とな
る問題がないため、装置の簡略化、信頼性の向上および
画像性能等の向上を図ることができる。
本発明で規定したフッ化ビニリデン共重合体からなる単
層フィルムまたは導電性フィラーを混練分散させ、体積
固有抵抗を5×108Ω・cm〜5×1014Ω・cmの範囲に調
整したフッ化ビニリデン共重合体フィルムからなる円筒
状エンドレスベルトを、枠体に被覆して転写ドラムを形
成し、該転写ドラム上に支持された被転写体上に像担持
体上に形成されたトナー像を転写する形式の多色電子写
真装置や弾性導電性ゴムローラに被覆し現像剤を像担持
体に供給して現像を行なうトナー担持体ならびにこのト
ナー担持体に現像剤を供給するトナー供給部材からなる
現像機に使用した場合にも効果がある。
円筒状エンドレスベルトに柔軟性を付与する必要がある
場合には、上記単層フィルムの表面に柔軟性を有する熱
可塑性樹脂(A)からなるフィルムを積層するか、ある
いは2枚の上記単層フィルムの中間に該柔軟性を有する
熱可塑性樹脂(A)からなるフィルムを設けるのがよ
く、また円筒状エンドレスベルトに剛性が必要な場合、
上記単層フィルムまたはその積層フィルムに熱可塑性樹
脂(B)からなるフィルムを接合することにより目的を
達成することができる。
また上記制電性エンドレスベルトを転写分離装置に使用
して、弾性体ブレードでトナーーを除去する場合、弾性
体ブレードと制電性エンドレスベルトの間の摩擦抵抗を
減少させるために、該制電性エンドレスベルトの表面粗
さRmaxを1〜20μmの範囲にすることが好ましく、これ
により該制電性エンドレスベルトの回転走行性を著しく
向上させることができる。なおここで表面粗さRmaxはJI
S B0601−1976に準拠して測定したものである。
本発明のエンドレスベルトまたは円筒状エンドレスベル
トの成形方法としては、Tダイ法による押出成形により
製膜した単層または複合フィルムもしくはシートから一
定寸法に切断したエンドレスベルト基材の両端を公知の
方法により接着・接合することにより作ることができる
が、後者の接合方法によるものは接合面にトナーが溜ま
り、被転写材に黒い筋としてトナーの汚れが付着するの
で、あまり好ましくない。
円筒状エンドレスベルトを成形する一例として、単層ま
たは二層あるいは三層(中間接着層または導電層を設け
る場合)を共押出し口金から筒状物の押出し成形により
一体に成形し、円筒状成形物を得た後、所定寸法に切断
することにより作製することがができる。
次に、本発明の制電性エンドレスベルトを、転写分離装
置において使用する場合について説明する。
すなわち、第1図において、1は像担持体、2は転写分
離装置、3はそのエンドレスベルトであり、このこのエ
ンドレスベルト3に例えば、表面層にビニリデンフルオ
ライド−ヘキサフルオロプロペン共重合体(共重合モル
比96−4)からなる厚さ30μmの円筒状フィルムを使用
し、その内面に、塩化ビニルグラフトエチレン酢酸ビニ
ル共重合体にポリエーテルエステルアミドとドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダを配合した体積固有抵抗が8×
1011Ω・cm、厚さが300μmの内面層を接合することに
より、ベルト全体の体積固有抵抗を1×1013Ω・cmに構
成したものが使用される。像担持体1には公知の方法
で、トナー像を形成される。トナー像は転写分離装置2
のエンドレスベルト3により搬送される被転写材4に直
流電源5と接続された帯電器6の電圧印加のもとで転写
されるとともに、ベルトに帯電された電荷の吸引力によ
り被転写材4は像担持体1より分離され、エンドレスベ
ルト3により搬送され、図示していない定着機に移動す
る。
本発明の制電性エンドレスベルトに厚みは通常1mm以
下、好ましくは0.1〜0.6mmの範囲で使用するのがよい。
本発明の制電性エンドレスベルト5×1014Ω・cm以下の
体積固有抵抗、好ましくは5×108〜5×1014Ω・cmの
体積固有抵抗を有し、良好な転写画像を得ることができ
る1KV以上の表面電位を繰り返し印加することができる
ため、このエンドレスベルトを使用した第1図の転写分
離装置は、被転写材が像担持体に付着することなく分離
性が良好で、分離による画像乱れもなく、さらにエンド
レスベルトから被転写材を容易に剥離することができ
る。
また第2図のものはエンドレスベルト3が被転写材搬送
後、エンドレスベルトの帯電電極逆性の除電器7により
除電して、再び転写位置に回動するようにした例を示す
もので、この場合エンドレスベルトとしては例えば表面
層にビニリデンフロライド−ヘキサフルオロプロペン共
重合体(共重合モル比96−4)からなる厚さ30μmの円
筒状フィルムを使用し、その内面に、塩化ビニルグラフ
トエチレン酢酸ビニル共重合体と導電性カーボンを配合
した体積固有抵抗が3×103Ω・cm、厚さが150μmの導
電層を接合することにより、ベルト全体の体積固有抵抗
を1×1014Ω・cmにしたものを使用すればよい。
導電層を配設したこの態様の制電性エンドレスベルトは
フッ化ビニリデン共重合体の高い誘電率を有する特長を
生かし、ベルト表面に高電荷を保持しているので、紙質
を問わず各種被転写材に対し強い搬送力を有するが、被
転写材を剥離するためには第2図に示すごとく除電器を
設けることが好ましい。
本発明の制電性エンドレスベルトは表面層を耐コロナ性
の良好な特定のフッ化ビニリデン共重合体からなる誘電
体層で形成し、その内面に導電層を形成せしめることに
より、帯電器による電圧印加を極めて安定的に行なうこ
とができる。
また本発明の制電性エンドレスベルトないし円筒状エン
ドレスベルトを現像装置において使用する場合、公知の
電子写真プロセスあるいは静電記録方式により、像担持
体上に静電画像が形成される。
すなわち、この現像装置は、例えば現像剤容器内に一成
分系非磁性トナーが収容され、該容器の下部に導電性回
転体として、ウレタンもしくはシリコーン導電性ゴムロ
ーラの周面に、本発明の制電性円筒状エンドレスベルト
を被覆固着した導電性ローラを設け、これに電圧が印加
されている。導電性ローラに付着したトナーは、規制片
によりその付着量が調整され搬送される。
また、上記導電性ローラの下部には現像剤の供給手段と
して、本発明の制電性エンドレスベルトが一対のローラ
を介して回転されており、このローラの一方には電源よ
り高電圧を印加し、エンドレスベルトを帯電させるよう
にしている。このため、現像剤はこのエンドレスベルト
に静電付着し、ベルトの移動動ととともに像担持体に対
向した位置で像担持体に向って飛翔し、像担持体上の静
電潜像に付着させることができる。この場合、現像剤の
飛翔を確実に行なうために、前記ベルト回転用の他方の
ローラに一方のローラと逆電極の直流電圧または交流バ
イアス電圧を印加することにより、さらに鮮明な画像を
得ることができる。
なお、現像器の現像剤供給手段として、導電性回転体
を、ウレタンまたはシリコーン導電性ゴムローラ上に、
本発明の制電性円筒状エンドレスベルトを円筒状に被覆
固着した導電性ローラで構成し、これに交互電圧を電源
により印加し、導電性ローラ上の現像剤を像担持体上の
静電潜像に飛翔させることも可能である。
本発明で使用するフッ化ピニリデン共重合体は、非粘着
性を有するので、上記現像剤用エンドレスベルトから現
像剤をかき落すことが容易あるため、信頼性ある現像器
を提供できる。
さらに上記制電性円筒状エンドレスベルトの表面に表面
粗さRmaxで10〜30μmの粗さを付与することにより、ト
ナーの搬送性を向上させるとともにカブリを減少させる
効果が得られる。
本発明の制電性エンドレスベルトないし円筒状エンドレ
スベルトの応用例として、転写分離装置用および現像器
用に適用した例を説明したが、この他、帯電させた本発
明の制電性エンドレスベルトを像担持体に摩擦接触させ
て、電圧を印加し、連続的に均一な帯電を付与すること
により、像担持体の損傷を防止し、確実かつ均一な連続
帯電を行なうこともできる。また現像により得られた像
担持体上の可視像を、本発明の制電性エンドレスベルト
を中間像転写ベルトとして使用し、ベルト上の中間像を
被転写紙に転写することを繰り返すことにより、画像転
写を効率よく行なうことができる。その他、皿の中から
転写紙を静電的に吸引して搬送するベルトとして本発明
の制電性エンドレスベルトを使用することができるなど
各種の用途に有効に使用できるものである。
[実施例] 比較例1〜3、実施例1〜4 (1)表1に示す原料配合比率で計量し、重合装置に原
料を仕込み、窒素置換後重合温度を95℃に上昇させ自成
圧力重合を12時間時間行なった。
重合反応終了後、生成したラテックスを公知の方法で取
り出し塩を加えて凝集させ、水洗、乾燥を経て2種のフ
ッ化ビニリデン共重合体、すなわち、4モル%ヘキサフ
ルオロプロペン−96モル%ビニリデンフロライド共重合
体(以下VdF−4HFPと略す)と25モル%ヘキサフルオロ
プロペン−75モル%ビニリデンフロライド共重合体(以
下VdF−25HFPと略す)を得た。
フッ化ビニリデン共重合体中のヘキサフルオロプロペン
の重合比は、核磁気共鳴分析(NMR)および赤外吸収分
析により、共重合体組成を確認した。すなわち得られた
共重合体VdF−4HFPのVdF/HFPモルマのモル比が96/4、Vd
F−25HFPについては75/25であった。各重合体の物性を
表2に示す。
(2)表3に示す原材料を表4に示す配合比率でブレン
ドしたものを常法により、押出機により混練押出し、得
られたペレットをフィルム押出機のTダイからか加熱押
出しを行ない、表4に示す厚みの無延伸フィルムを得
た。
表3 使用原材料 ポリエチレンテレフタレートフィルム (東レ(株)製“ルミラー”) ポリフッ化ビニリデン共重合体(前記の方法で得たも
の) ポリフッ化ビニリデンホモポリマ (Penwalt社製“Kynan"720) 塩化ビニルグラフトエチレン‐酢酸ビニル共重合体 (積水化学(株)製“エスメデイカ"V4142E) ポリエーテルエステルアミド*(自製) エチレン・メタクリル酸共重合体 (Du Pont社製“ニュクレル"1027c) 導電性カーボン (東海カーボン(株)製“シースト"so) ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(花王(株)製) 導電性酸化錫 (三菱金属(株)製 導電性微粉末T−1) *:ポリエーテルエステルアミドはナイロン6のポリア
ミドブロック体とポリエチレングリコール(数平均分子
量4000)およびテレフタル酸から誘導された共重合体で
ある。
得られたフイルムを表4に示す組み合わせに従い、二枚
の離型紙に挟みながら各構成のフィルム中で最も低い融
点より20℃高い温度で、熱ラミネートを行ない、エンド
レスベルト基材を得た。
なお単層のエンドレスベルト基材については熱ラミネー
ト工程を通さなかった。
上記エンドレスベルト基材から所定寸法に切断したカッ
トシートの両端を高周波接着機を用いて接合し、制電性
エンドレスベルトを得た。
得られた制電性エンドレスベルトの体積固有抵抗率を絶
縁抵抗計(川口電機(株)製R−503)を用い測定した
(印加電圧100V、20℃、33%RH)。
またトナークリーニング性については第1図および第2
図にに示す装置を用い、被転写紙を供給せずにベルト上
に直接トナーを転写し、その後、ウレタン製クリーニン
グブレードでベルト表面を摺擦させてベルト表面の残存
トナーを観察して判定した。
一方ベルト寿命については、第1図おおよび第2図に示
す転写装置を用い、ベルトの端面の1個所に1mmのノッ
チをつけ、ベルト張力20g/mmのもとでベルト表面速度15
0mm/秒で連続回転させ、7時間後にベルト端面から10mm
以上引裂きの発生の有無をもってベルト寿命とした。
表4から明らかなごとく、本発明を満足する実施例1〜
4の制電性エンドレスベルトは、トナーのクリーニング
性はもとより、ベルト加工後の表面平滑性ならびにベル
ト寿命ともに満足できるレヘルであり、比較例1〜3に
比べて著しく優れていることが判る。
本実施例で使用したフッ化ビニリデン共重合体の誘電率
は、VdF−4HFPは9.3(1KHz)、VdF−25HFPは8.0(1KH
z)であり、ポリエチレンテレフタレートの誘電率3.2に
比べると2倍以上高いため、ポリエチレンテレフタレー
ト製フィルム使いのベルトと同一厚みの場合、本発明の
ベルトによれば静電容量を2倍以上にすることができ
る。
従って高静電容量により、ベルト搬送力・転写効率の向
上が可能になった。
実施例5〜6 表3の原材料を使用し、表4の実施例5、6に記載の原
材料配合比率で混練ペレタイズを行なった。
表面層を構成するフッ化ビニリデン共重合体と内面層を
構成するブレンドポリマをそれぞれ、単軸押出機から二
層共押出口金を通じて円筒状に押出し、該口金の中心か
ら圧空を導入することにより、該円筒状フィルムの形状
を一定にし、冷却後、所定寸法に切断して、継目のない
制電性エンドレスベルトを得た。
このベルトを第1図および第2図に示す転写装置に装着
し、転写分離ベルトとして使用評価した。
トナークリーニング性、ベルト加工後の表面平滑性なら
びにベルト寿命ともに満足できるものであった。またこ
のベルトはシームレスで継目がないため、トナー溜りに
よる転写紙汚れの発生が全くなかった。
実施例6の内面層として使用したヘキサフルオロフロペ
ンをモノマー比として25モル%含有するフッ化ビニリデ
ン共重合体は、JIS硬度60Aのゴム状柔軟性を有している
ので、実施例6のベルトはストップマークの発生がな
く、ベルトとして望ましい柔軟性を付与することができ
る。
[発明の効果] 本発明の制電性エンドレスベルトは、上述のごとくビニ
リデンフロライドに特定量のヘキサフルオロプロペンを
共重合せしめるともに、必要に応じ該共重合体中に適宜
導電性フィラーを配合せしめ、さらにベルトの構成層を
組み合せるてなるものを基材として使用するようにした
ので、表面電位、電荷減衰時間、電荷帯電量などを使用
装置に応じて適切に調整、設計することができるととも
に、クリーニング性、耐コロナ性および平面性等に優れ
たエンドレスベルトを確実に得ることができる。
従って、従来のエンドレスベルト方式に比べて、電子写
真複写機の転写分離装置、現像機等の簡略化および性能
向上をはかることが可能になる等の優れた実用効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明の制電性エンドレ
スベルトの使用例を説明する概略図である。 1:像担持体、2:転写分離装置、 3:エンドレスベルト、4:被転写材、 5:直流電源、6:帯電器、 7:除電器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニリデンフロライド99〜70モル%にヘキ
    サフルオロプロペン1〜30モル%を共重合せしめた共重
    合体から主としてなるフィルムで構成されてなる制電性
    エンドレスベルト。
  2. 【請求項2】フィルムが円筒状であることを特徴とする
    請求項1記載の制電性エンドレスベルト。
  3. 【請求項3】フイルムが2層以上積層されてなる請求項
    1または2記載の制電性エンドレスベルト。
  4. 【請求項4】共重合体が導電性フィラーを含有してなる
    請求項1〜3のいずれかである制電性エンドレスベル
    ト。
  5. 【請求項5】表面に熱可塑性樹脂(A)と導電性フィラ
    ーからなり、かつ体積固有抵抗が5×1014Ω・cm以下で
    ある導電層を有する請求項1または2記載の制電性エン
    ドレスベルト。
  6. 【請求項6】中間に熱可塑性樹脂(A)と導電性フィラ
    ーからなり、かつ体積固有抵抗が5×1014Ω・cm以下で
    ある導電層を有する請求項3記載の制電性エンドレスベ
    ルト。
  7. 【請求項7】熱可塑性樹脂(A)が、アクリル共重合
    体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエステルエス
    テル共重合体、ポリエーテルアミド共重合体、ポリ酢酸
    ビニル、酢酸ビニル共重合体、オレフィン共重合体、ア
    イオノマー、ポリウレタン、スチレン系エラストマ、塩
    化ビニル共重合体、塩化ビニルグラフト共重合体、フッ
    素系樹脂、フッ素系エラストマ、ポリエーテルスルフォ
    ン、ポリスルフォンおよび塩素化ポリエチレンの群から
    選ばれる少なくとも1種以上である請求項5または6記
    載の制電性エンドレスベルト。
  8. 【請求項8】さらに厚み5〜50μmの熱可塑性樹脂フィ
    ルムからなる表面層を有することを特徴とする請求項1
    または2記載の制電性エンドレスベルト。
  9. 【請求項9】表面層を形成する熱可塑性樹脂フィルム
    が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテ
    ルケトン、ポリカーボネート、エチレンテトラフロロエ
    チレン共重合体、塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリ
    デンおよびアクリル共重合体から選ばれた少なくとも1
    種以上の熱可塑性樹脂(B)からなる請求項7記載の制
    電性エンドレスベルト。
  10. 【請求項10】内面にさらに体積固有抵抗が5×108Ωc
    m以下の導電層を有する請求項1または2記載の制電性
    エンドレスベルト。
  11. 【請求項11】表面層の表面粗さRmaxが1〜30μmの範
    囲である請求項1〜4項のいずれかである制電性エンド
    レスベルト。
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