JPH0699320B2 - 抗エイズウイルス活性を有する硫酸化βグルカンのレトロウイルス感染症治療用薬剤 - Google Patents
抗エイズウイルス活性を有する硫酸化βグルカンのレトロウイルス感染症治療用薬剤Info
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- JPH0699320B2 JPH0699320B2 JP3150827A JP15082791A JPH0699320B2 JP H0699320 B2 JPH0699320 B2 JP H0699320B2 JP 3150827 A JP3150827 A JP 3150827A JP 15082791 A JP15082791 A JP 15082791A JP H0699320 B2 JPH0699320 B2 JP H0699320B2
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- sulfated
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレトロウイルスに起因す
る感染症、特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)に起因
するエイズ(AIDS)の治療の新規薬剤に関する。
る感染症、特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)に起因
するエイズ(AIDS)の治療の新規薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現今、人類が直面している難病の一つで
ある後天性免疫不全症候群(ACQUIRED IMM
UNE DEFICIENCY SYNDROME:A
IDS)はレトロウイルスに属するヒト免疫不全ウイル
ス(HIV)に起因することが解明されている。
ある後天性免疫不全症候群(ACQUIRED IMM
UNE DEFICIENCY SYNDROME:A
IDS)はレトロウイルスに属するヒト免疫不全ウイル
ス(HIV)に起因することが解明されている。
【0003】世界保険機構(WHO)によると1990
年の時点においてエイズウイルス感染者数は800万
人、発病者又は死亡者数は80万人以上であり、我国に
おいても1990年12月31日の時点で371人の患
者が確認され、その内、発症にいたらないが、該ウイル
スに感染者数は1627人となっている。
年の時点においてエイズウイルス感染者数は800万
人、発病者又は死亡者数は80万人以上であり、我国に
おいても1990年12月31日の時点で371人の患
者が確認され、その内、発症にいたらないが、該ウイル
スに感染者数は1627人となっている。
【0004】しかし、本病の治療法は全く不明であり本
病ウイルスとしては現在HIV−1と、HIV−2型の
2例が発見されているが、このウイルスが変異している
ことによりワクチン開発の実施化は非常な困難に直面し
ている、そこで抗HIV剤による治療および予防的効果
が要求されている現況である。
病ウイルスとしては現在HIV−1と、HIV−2型の
2例が発見されているが、このウイルスが変異している
ことによりワクチン開発の実施化は非常な困難に直面し
ている、そこで抗HIV剤による治療および予防的効果
が要求されている現況である。
【0005】抗HIV剤として唯一実用化されているも
のは、アジトチミジン(AZT)がある(Nature
326,430,1987)HIVの逆転写酵素の阻
害効果に基づく抗HIV剤であるが、この薬剤は、生体
に強い副作用を示し、患者の造血作用を阻害することが
明らかになると共に多くの患者に極度の貧血症が発現し
ている。近年、硫酸化デキストランのように多糖体類を
硫酸化することにより一部のウイルスに対して抗ウイル
ス作用を示すことが確認されている(Ann,N.Y,
Acad,Sci 13,365,1965)
のは、アジトチミジン(AZT)がある(Nature
326,430,1987)HIVの逆転写酵素の阻
害効果に基づく抗HIV剤であるが、この薬剤は、生体
に強い副作用を示し、患者の造血作用を阻害することが
明らかになると共に多くの患者に極度の貧血症が発現し
ている。近年、硫酸化デキストランのように多糖体類を
硫酸化することにより一部のウイルスに対して抗ウイル
ス作用を示すことが確認されている(Ann,N.Y,
Acad,Sci 13,365,1965)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】生理活性能が分子量に
依存するデンプンやデキストラン等のα−グルゴッド結
合を有する多糖体は体内酵素によって分解される、以上
の理由を考え、本発明者等は体内酵素の分解を受けにく
い、β−1.3結合の分枝鎖を高頻度に有するβ−1.
6およびβ−1.6分枝鎖結合をもつβ−1.3グルカ
ンを硫酸化することにり強い抗HIV作用を有する薬剤
の開発を勘案した。
依存するデンプンやデキストラン等のα−グルゴッド結
合を有する多糖体は体内酵素によって分解される、以上
の理由を考え、本発明者等は体内酵素の分解を受けにく
い、β−1.3結合の分枝鎖を高頻度に有するβ−1.
6およびβ−1.6分枝鎖結合をもつβ−1.3グルカ
ンを硫酸化することにり強い抗HIV作用を有する薬剤
の開発を勘案した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の事由に鑑
み本発明者等は、硫酸化βグルカンはヒト、T細胞由来
株(MT−4)を用したIn vitroにおける抗H
IV活性テストによりHIVの増殖を完全に抑えること
を明らかにし、なお、最小有効濃度は10mg/mlで
あり、従来より最も有効であると言われる硫酸デキスト
ランの最小有効濃度に比較しても同等である。
み本発明者等は、硫酸化βグルカンはヒト、T細胞由来
株(MT−4)を用したIn vitroにおける抗H
IV活性テストによりHIVの増殖を完全に抑えること
を明らかにし、なお、最小有効濃度は10mg/mlで
あり、従来より最も有効であると言われる硫酸デキスト
ランの最小有効濃度に比較しても同等である。
【0008】
【作用】即ちマイタケから得た多糖タンパク体をクロル
スルフオン酸法で硫酸化し、抗HIV活性をもつ物質の
発明に至った。本発明薬剤の実施例に示す様にHIV
(ヒト免疫不全ウイルス)としてHIV−1(LAV又
はHTLV−IIIB)を用いているがこの他HIV−
2(2型エイズウイルス)にも同様の効果を有するもの
であり、非硫酸化物がMパーT細胞(T4細胞)の活性
を賦活化することを発見していることからHIVによっ
て変性を受けるT4細胞の変性が軽減されることにより
抗HIV作用が示し得るものである。
スルフオン酸法で硫酸化し、抗HIV活性をもつ物質の
発明に至った。本発明薬剤の実施例に示す様にHIV
(ヒト免疫不全ウイルス)としてHIV−1(LAV又
はHTLV−IIIB)を用いているがこの他HIV−
2(2型エイズウイルス)にも同様の効果を有するもの
であり、非硫酸化物がMパーT細胞(T4細胞)の活性
を賦活化することを発見していることからHIVによっ
て変性を受けるT4細胞の変性が軽減されることにより
抗HIV作用が示し得るものである。
【0009】[製造例1] 本件出願人が実施を容認された、特許第1514114
号に基づく製法は、 (1)マイタケの子実体または菌糸体を粉砕し300g
の乾燥粉末を得た後、これに3lの蒸溜水を加え、10
0℃で6時間の熱水抽出、また1.2気圧、温度120
℃で1時間加熱処理し、冷却後遠心分離法によって得た
上澄液に等量のエタノールを加え、温度4℃、20時間
放置後、14.5gの沈殿を集めた。この沈殿1gに対
し、水440mlを加えて溶解し、pH12になるよう
セチルトリメチルアンモニュウムヒドロキシドを添加
し、13.8gの沈澱物を得た。これを30%及び50
%の酢酸で処理し、酸可溶物を除いて3gの酸不溶物を
得た。ここに6%水酸化ナトリウムを加えアルカリ可溶
物を集めた。これに4倍量の99%エタノールを加えて
沈殿を得た。この物質にクロロホルム−メタノール混液
(2:1)を加え、タンパクを除いた後エタノールを4
倍量添加後、温度4℃で20時間放置し、遠心分離によ
り、約1gの沈殿を得た。該物質は、冷水に難溶な淡褐
色粉末でアンスロン反応は陽性であり、ローリー(Lo
wry)法により約22%のタンパク質が検出されたこ
とから、ブロテオグルカンであることが確認された。 (2)次に、この糖タンパク質を先ず、セファロース
(sepharose)CL−4B,2.5×45cm
カラムを用いてゲル濾過し、分子量200×104の高
分子糖タンパク質を得た。更に、この物質をDEAE−
セファロースCL−6B2.0×4.5cmカラムに吸
着させ、pH7.2の1/15Mリン酸緩衝液で溶出さ
れる物質を得た。この物質をセルロース透析チューブを
用いて4℃で精製水に対して透析し、さらにセフアデッ
クスG−25.3×37cmカラムで完全に脱塩した。
これを蒸発乾固させ、淡褐色無定形粉末状の目的物を得
た。この物質は、0.6%のタンパク質を含む多糖であ
った。 (3)次に、前記(2)で得た物質の化学構造を明らか
にした。即ち前記の物質1mgを採り、5%塩酸−メタ
ノール1mlに溶解し、温度100℃で6時間封管分解
した後、分解物にトルエン−エタノール(1:1)混液
を添加して減圧下で蒸発乾固させた。これにトリメチル
けい素化剤を添加して温度70℃で10分間反応させ、
SE−20(シリコンゴムGE)を充填剤とするガスク
ロマトグラフ分析にかけたところ、グルコースのみが検
出された。さらに、この物質をエクソーβ−1,3−グ
ルカナーゼをpH5.0でマツキュルビン緩衝液の下で
反応させたところ、48時間後に構成グルコース残基の
約45%が遊離した。以上の結果から、この物質はβ−
1.3結合を有するグルカンであることが確認された。
号に基づく製法は、 (1)マイタケの子実体または菌糸体を粉砕し300g
の乾燥粉末を得た後、これに3lの蒸溜水を加え、10
0℃で6時間の熱水抽出、また1.2気圧、温度120
℃で1時間加熱処理し、冷却後遠心分離法によって得た
上澄液に等量のエタノールを加え、温度4℃、20時間
放置後、14.5gの沈殿を集めた。この沈殿1gに対
し、水440mlを加えて溶解し、pH12になるよう
セチルトリメチルアンモニュウムヒドロキシドを添加
し、13.8gの沈澱物を得た。これを30%及び50
%の酢酸で処理し、酸可溶物を除いて3gの酸不溶物を
得た。ここに6%水酸化ナトリウムを加えアルカリ可溶
物を集めた。これに4倍量の99%エタノールを加えて
沈殿を得た。この物質にクロロホルム−メタノール混液
(2:1)を加え、タンパクを除いた後エタノールを4
倍量添加後、温度4℃で20時間放置し、遠心分離によ
り、約1gの沈殿を得た。該物質は、冷水に難溶な淡褐
色粉末でアンスロン反応は陽性であり、ローリー(Lo
wry)法により約22%のタンパク質が検出されたこ
とから、ブロテオグルカンであることが確認された。 (2)次に、この糖タンパク質を先ず、セファロース
(sepharose)CL−4B,2.5×45cm
カラムを用いてゲル濾過し、分子量200×104の高
分子糖タンパク質を得た。更に、この物質をDEAE−
セファロースCL−6B2.0×4.5cmカラムに吸
着させ、pH7.2の1/15Mリン酸緩衝液で溶出さ
れる物質を得た。この物質をセルロース透析チューブを
用いて4℃で精製水に対して透析し、さらにセフアデッ
クスG−25.3×37cmカラムで完全に脱塩した。
これを蒸発乾固させ、淡褐色無定形粉末状の目的物を得
た。この物質は、0.6%のタンパク質を含む多糖であ
った。 (3)次に、前記(2)で得た物質の化学構造を明らか
にした。即ち前記の物質1mgを採り、5%塩酸−メタ
ノール1mlに溶解し、温度100℃で6時間封管分解
した後、分解物にトルエン−エタノール(1:1)混液
を添加して減圧下で蒸発乾固させた。これにトリメチル
けい素化剤を添加して温度70℃で10分間反応させ、
SE−20(シリコンゴムGE)を充填剤とするガスク
ロマトグラフ分析にかけたところ、グルコースのみが検
出された。さらに、この物質をエクソーβ−1,3−グ
ルカナーゼをpH5.0でマツキュルビン緩衝液の下で
反応させたところ、48時間後に構成グルコース残基の
約45%が遊離した。以上の結果から、この物質はβ−
1.3結合を有するグルカンであることが確認された。
【0010】(4)つづいて、この物質を箱守法により
完全メチル化した後、この完全メチル化物を5%塩酸−
メタノールによってメタノリシスした。これをネオペン
チルグリコールサクシネート(Neopentylgl
ycol succinate)を充填剤とするガスク
ロマトグラフ分析したところ、β−1.3結合に由来す
る2,4,6−トリー−0−メチル、β−1.6結合に
由来する2,3,6−トリ−0−メチル、1,3,4結
合に由来する2,4−ダイ−0−メチル及び非還元末端
に由来する2,3,4,6−テトラ−0−メチルグルコ
ース誘導体の存在が認められた。
完全メチル化した後、この完全メチル化物を5%塩酸−
メタノールによってメタノリシスした。これをネオペン
チルグリコールサクシネート(Neopentylgl
ycol succinate)を充填剤とするガスク
ロマトグラフ分析したところ、β−1.3結合に由来す
る2,4,6−トリー−0−メチル、β−1.6結合に
由来する2,3,6−トリ−0−メチル、1,3,4結
合に由来する2,4−ダイ−0−メチル及び非還元末端
に由来する2,3,4,6−テトラ−0−メチルグルコ
ース誘導体の存在が認められた。
【0011】以上の結果から、マイタケ子実体を熱水抽
出して得られたこの物質は、β−1.6結合を主鎖と
し、これに高頻度のβ−1.3分枝鎖を有する化学的構
成よりなる多糖タンパクおよびβ−1.6分枝鎖をもつ
β−1.3多糖タンパクからなるものと結論した。ここ
で得られた硫酸化β−1.6グルカンの分子量はマナー
ズ法(Maners Et Al.1971)の改変法
を用いて約22万と測定された。
出して得られたこの物質は、β−1.6結合を主鎖と
し、これに高頻度のβ−1.3分枝鎖を有する化学的構
成よりなる多糖タンパクおよびβ−1.6分枝鎖をもつ
β−1.3多糖タンパクからなるものと結論した。ここ
で得られた硫酸化β−1.6グルカンの分子量はマナー
ズ法(Maners Et Al.1971)の改変法
を用いて約22万と測定された。
【0012】[製造例2] 硫酸化β−1.6グルカンの調整 製造例1の方法で得られたβ−プロテオグルカン(MT
−S)を以下のようにして硫酸化物に変換した即ち30
0mlの丸底フラスコにピリジン25mlを入れ−10
℃に冷却、攪拌をしながらクロスルホン酸5mlを徐々
に加え15〜20分反応させ固化した反応物を60〜7
0℃のオイルバスに浸し溶解する。この溶解物を約1時
間激しく攪拌した後冷水100mlを加えて飽和炭酸ナ
トリウム溶液で中和する。中和後5倍量のアセトンを加
えて上澄液と沈殿物に分画する。この沈殿物を50ml
の水に溶解しIR120Bイオン交換樹脂に通し炭酸ナ
トリウムでPH9〜10に調整したのち5倍量のアセト
ンを加え上澄液と沈殿物に分画する。沈殿物を水に溶解
させ凍結乾燥し収量0.14gを得た。調整した分枝鎖
を有する硫酸化−βプロテオグルカン(MT−S)は、
保存性の面からアルカリ金属塩又はアンモニュウム塩の
適当な塩の形にしておくのが望ましい。以上に述べた方
法で調整したイオウ含量の測定法を得られた。
−S)を以下のようにして硫酸化物に変換した即ち30
0mlの丸底フラスコにピリジン25mlを入れ−10
℃に冷却、攪拌をしながらクロスルホン酸5mlを徐々
に加え15〜20分反応させ固化した反応物を60〜7
0℃のオイルバスに浸し溶解する。この溶解物を約1時
間激しく攪拌した後冷水100mlを加えて飽和炭酸ナ
トリウム溶液で中和する。中和後5倍量のアセトンを加
えて上澄液と沈殿物に分画する。この沈殿物を50ml
の水に溶解しIR120Bイオン交換樹脂に通し炭酸ナ
トリウムでPH9〜10に調整したのち5倍量のアセト
ンを加え上澄液と沈殿物に分画する。沈殿物を水に溶解
させ凍結乾燥し収量0.14gを得た。調整した分枝鎖
を有する硫酸化−βプロテオグルカン(MT−S)は、
保存性の面からアルカリ金属塩又はアンモニュウム塩の
適当な塩の形にしておくのが望ましい。以上に述べた方
法で調整したイオウ含量の測定法を得られた。
【0013】その含量は下記の通りである。イオウ含量
の測定試量をよく乾燥し、その約3mgを精密に量り水
3ml及び過酸化水素水3滴を吸収液とし酸素フラスコ
燃焼法(日本薬局方、一般試験法)によりSulfat
a中のイオン含量を測定する。
の測定試量をよく乾燥し、その約3mgを精密に量り水
3ml及び過酸化水素水3滴を吸収液とし酸素フラスコ
燃焼法(日本薬局方、一般試験法)によりSulfat
a中のイオン含量を測定する。
【0014】
【表1】
【0015】以上に述べた方法で得られた硫酸化β−プ
ルテオグルカン(MT−S)について抗HIV活性の評
価を以下の実施例で実施した。
ルテオグルカン(MT−S)について抗HIV活性の評
価を以下の実施例で実施した。
【0016】
【実施例】抗HIV活性の測定(ウイルスによる細胞変
性抑制活性のテスト) 国立予防衛生研究所エイズセンターエイズウイルス室で
実施されている方法を用いた。即ち1次スクリーニング
としてMT−4細胞のHIV感染による細胞障害性の抑
制を指標にしたマイクロプレート法を用い、ここで活性
が認められた試料に関しては他の方法により抗HIV活
性の確認及び作用メカニズムの解析を行った。 (マイクロプレート法) HIV−1(HTLV−IIIB Strain)およ
びHIV−2(HIV[GH−1])に対して高い感受
性を持つMT−4細胞(CD4抗原陽性・HTLV−1
陽性細胞)は感染後3〜5日間でCPEが出現し、ほと
んどの細胞が死滅する。顕微鏡下でCPEを判定し、添
加した試料によってこのCPEの発現を抑制するかどう
かを調べるが1次マクリーニングとしてこの方法を用い
た。すなわち丸底96ウエルマイクロプレート(Nun
c)の左端8ウエルに所定の濃度に希釈した試料溶液2
00μlを加える。試料の希釈は10%Fcs添加Rp
mI 1640培地で行う。のこりのウエルには培地を
100μlづつ入れておく、8連ピペットで左端のウエ
ルから100μlをとり右隣のウエルに移しよく攪拌す
る。これを繰返し試料の2倍段階希釈液(100μl/
ウエル12段階)とする次に対数増殖期にあるMT−4
細胞をプレート1枚あたり600万個遠心分離により集
め、ごく少量の培地に懸濁する。この細胞浮遊液に遠心
管内で100TCID 50/mlとなるようにHIV
を加えて37℃で1時間吸着させる。HIVは持続感染
Molt−4/HIV細胞の培養上清を22μmミリポ
アフイルターで濾過し−80℃に保存したもので、あら
かじめMT−4細胞にたいする感染価を決めておいたも
のを用いる。37℃で1時間吸着後プレート1枚あたり
10mlの培地を加え100μl/ウエルを試料希釈液
に添加する。このときの細胞濃度は約30万個/mlに
設定する。非感染細胞と、無添加試料感染細胞を対照と
しておき5%CO2存在下、37℃で培養する。HIV
感染後3日目に検鏡で試料による細胞毒性を調べると共
に感染時と同じ試料の2倍段階希釈のプレートを用意
し、3日間培養したプレートから1/3〜1/5の細胞
を取り出し移し替える。感染後6日目に判定を行う。検
鏡によりHIV感染によるCPEの発現の有無を観察す
る。試料が細胞毒性を示さない濃度でHIV感染による
CPEの発現を抑制した場合効果が認められるものとし
た。 (抗HIV試験結果) 試料:マイタケ由来硫酸化β−プロテオグルカン(MT
−S)
性抑制活性のテスト) 国立予防衛生研究所エイズセンターエイズウイルス室で
実施されている方法を用いた。即ち1次スクリーニング
としてMT−4細胞のHIV感染による細胞障害性の抑
制を指標にしたマイクロプレート法を用い、ここで活性
が認められた試料に関しては他の方法により抗HIV活
性の確認及び作用メカニズムの解析を行った。 (マイクロプレート法) HIV−1(HTLV−IIIB Strain)およ
びHIV−2(HIV[GH−1])に対して高い感受
性を持つMT−4細胞(CD4抗原陽性・HTLV−1
陽性細胞)は感染後3〜5日間でCPEが出現し、ほと
んどの細胞が死滅する。顕微鏡下でCPEを判定し、添
加した試料によってこのCPEの発現を抑制するかどう
かを調べるが1次マクリーニングとしてこの方法を用い
た。すなわち丸底96ウエルマイクロプレート(Nun
c)の左端8ウエルに所定の濃度に希釈した試料溶液2
00μlを加える。試料の希釈は10%Fcs添加Rp
mI 1640培地で行う。のこりのウエルには培地を
100μlづつ入れておく、8連ピペットで左端のウエ
ルから100μlをとり右隣のウエルに移しよく攪拌す
る。これを繰返し試料の2倍段階希釈液(100μl/
ウエル12段階)とする次に対数増殖期にあるMT−4
細胞をプレート1枚あたり600万個遠心分離により集
め、ごく少量の培地に懸濁する。この細胞浮遊液に遠心
管内で100TCID 50/mlとなるようにHIV
を加えて37℃で1時間吸着させる。HIVは持続感染
Molt−4/HIV細胞の培養上清を22μmミリポ
アフイルターで濾過し−80℃に保存したもので、あら
かじめMT−4細胞にたいする感染価を決めておいたも
のを用いる。37℃で1時間吸着後プレート1枚あたり
10mlの培地を加え100μl/ウエルを試料希釈液
に添加する。このときの細胞濃度は約30万個/mlに
設定する。非感染細胞と、無添加試料感染細胞を対照と
しておき5%CO2存在下、37℃で培養する。HIV
感染後3日目に検鏡で試料による細胞毒性を調べると共
に感染時と同じ試料の2倍段階希釈のプレートを用意
し、3日間培養したプレートから1/3〜1/5の細胞
を取り出し移し替える。感染後6日目に判定を行う。検
鏡によりHIV感染によるCPEの発現の有無を観察す
る。試料が細胞毒性を示さない濃度でHIV感染による
CPEの発現を抑制した場合効果が認められるものとし
た。 (抗HIV試験結果) 試料:マイタケ由来硫酸化β−プロテオグルカン(MT
−S)
【0017】
【表2】
【0018】なお Sulfateの導入はgluco
seのCの2位及び3位及び4位のいずれか1ヶ所又は
その2ヶ所あるいは全てのC位に入ってもよい。いずれ
に導入されても抗HIV効果に差はない。 (分子量22万) 方法:MT−4細胞を用いたマイクロプレート法使用H
IVはHIV−1及びHIV−2型で行った。 結果 − 6日目判定 − COnc(μg/ml) 試量 1000 500 250 125 63 3
1 16 8 4 21 0.5 MT−S ○− ◎− ◎− ◎− ◎− ○− ◎
− ○− ○+ ○+++ ++ ×:薬剤による細胞毒性の発現あり ○:細胞の増殖が認められる ◎:非感染対照細胞と同程度の細胞の増殖が認められる +:HIVによるCPEの発現あり ++:HIVによる強いCPEの発現あり −:HIVによるCPEの発現なし
seのCの2位及び3位及び4位のいずれか1ヶ所又は
その2ヶ所あるいは全てのC位に入ってもよい。いずれ
に導入されても抗HIV効果に差はない。 (分子量22万) 方法:MT−4細胞を用いたマイクロプレート法使用H
IVはHIV−1及びHIV−2型で行った。 結果 − 6日目判定 − COnc(μg/ml) 試量 1000 500 250 125 63 3
1 16 8 4 21 0.5 MT−S ○− ◎− ◎− ◎− ◎− ○− ◎
− ○− ○+ ○+++ ++ ×:薬剤による細胞毒性の発現あり ○:細胞の増殖が認められる ◎:非感染対照細胞と同程度の細胞の増殖が認められる +:HIVによるCPEの発現あり ++:HIVによる強いCPEの発現あり −:HIVによるCPEの発現なし
【0019】
【発明の効果】マイタケ由来硫酸化β−プロテオグルカ
ン(MT−S)に強い抗HIV活性を示した。以上の方
法により培養後ウイルスによる細胞毒性の有無を確認し
た結果対照群では、ウイルスによる細胞変性が認められ
たが硫酸化β−1.6グルカンを16〜63μg/ml
の少量を添加した場合でも、ウイルスによる細胞変性が
認められなかった。この結果はウイルスによる細胞変性
の抑制活性すなわち抗HIV活性が本発明薬剤に存在す
ることを確認するものである。以上本発明薬剤であるマ
イタケ中に存在するβ−グルカン−タンパク多糖体は明
らかにHIVによる細胞変性を抑制することが判明した
ものである。
ン(MT−S)に強い抗HIV活性を示した。以上の方
法により培養後ウイルスによる細胞毒性の有無を確認し
た結果対照群では、ウイルスによる細胞変性が認められ
たが硫酸化β−1.6グルカンを16〜63μg/ml
の少量を添加した場合でも、ウイルスによる細胞変性が
認められなかった。この結果はウイルスによる細胞変性
の抑制活性すなわち抗HIV活性が本発明薬剤に存在す
ることを確認するものである。以上本発明薬剤であるマ
イタケ中に存在するβ−グルカン−タンパク多糖体は明
らかにHIVによる細胞変性を抑制することが判明した
ものである。
Claims (1)
- 【請求項1】マイタケ子実体及び菌糸体中に含まれるタ
ンパクを約0.6%含有する1.3結合の分枝鎖を有す
るβ−1.6グルカンおよび1.6結合の分枝鎖をもつ
β−1.3グルカンを硫酸化して得られるマイタケ由来
の硫酸化多糖タンパク体がヒト、エイズウイルスを含む
レトロウィルスに対しその感染症を治療することを特徴
とする、抗エイズウイルス活性を有する硫酸化βグルカ
ンのレトロウイルス感染症治療用薬剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3150827A JPH0699320B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 抗エイズウイルス活性を有する硫酸化βグルカンのレトロウイルス感染症治療用薬剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3150827A JPH0699320B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 抗エイズウイルス活性を有する硫酸化βグルカンのレトロウイルス感染症治療用薬剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04308531A JPH04308531A (ja) | 1992-10-30 |
| JPH0699320B2 true JPH0699320B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=15505269
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3150827A Expired - Lifetime JPH0699320B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 抗エイズウイルス活性を有する硫酸化βグルカンのレトロウイルス感染症治療用薬剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0699320B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2004189737A (ja) * | 2002-11-28 | 2004-07-08 | Keiichiro Hiyama | 抗真菌剤 |
| KR100654063B1 (ko) * | 2005-08-11 | 2006-12-06 | 주식회사 코리아나화장품 | 베타-1,6-분지-베타-1,3-글루칸을 포접하여 안정화한나노리포좀을 유효성분으로 함유하는 피부노화 방지용화장료 조성물 |
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-
1991
- 1991-04-04 JP JP3150827A patent/JPH0699320B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04308531A (ja) | 1992-10-30 |
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