JPH0699605B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH0699605B2
JPH0699605B2 JP62092750A JP9275087A JPH0699605B2 JP H0699605 B2 JPH0699605 B2 JP H0699605B2 JP 62092750 A JP62092750 A JP 62092750A JP 9275087 A JP9275087 A JP 9275087A JP H0699605 B2 JPH0699605 B2 JP H0699605B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱可塑性樹脂組成物に関する。さらに詳しく
は、成形品としたときに該成形品の耐衝撃性、剛性、外
観性、形状性(寸法精度、収縮率)、二次加工性に優れ
た成形品を与える熱可塑性樹脂組成物に関する。
〔従来技術〕
一般にプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブ
ロツク共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合
体などのポリプロピレン系樹脂は、入手が容易で、市場
の要求性能をある程度満たす物性を有するので汎用熱可
塑性樹脂としてフイルム成形分野、射出成形分野、押出
成形分野、中空成形分野、押出延伸成形分野、シート成
形分野などの各種成形分野に広く使用されている。
近年、工業部品へのプラスチツクスの採用は盛んであ
り、たとえば自動車部品においては乗用車1台当たり重
量で約8%に達するとの報告がなされている。プラスチ
ツクス工業部品は、その使用部品、使用目的によつてプ
ラスチツクスへの要求性能が大きく異なる。たとえば、
通常自動車部品は機能部品、外装部品、内装部品に大別
されるが機能部品類では剛性、耐熱変形性、クリープ性
などの特性に優れていることが要求され、外装部品類で
は耐衝撃性、外観性、2次加工性、形状性、耐候性など
の特性に優れていることが強く要求されるなどそれぞれ
に使用するプラスチツクスの種類と要求される特性は多
いに異なる。また、内装部品類では、使用条件、使用状
態を考慮して上述の機能、外装部品類の両者に要求され
る性質が程良くバランスした特性が必要となる。たとえ
ば、耐衝撃性を考えた場合、機能部品類では比較的低レ
ベルの耐衝撃性で使用可能であるにもかかわらず、バン
パーの様な外装部品類では衝突からの乗員保護を行なう
機能上の必要から低温度領域(0℃〜−50℃)での高い
耐衝撃性が要求される。また、内装部品類に於ては車体
内に取付けられる部品であるため条件は外装部品類より
緩和され、温度領域で−20℃位まででの高い耐衝撃性が
必要となる。
一方剛性面ではポリプロピレン系樹脂は、工業部品に今
まで大量に使用された実績のある熱可塑性樹脂、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ゴム変成ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
(以下、ABS樹脂という。)、アクリロニトリル−スチ
レン共重合体などの中では中位を占めている。しかしな
がらポリプロピレン系樹脂は、より剛性の高いABS樹脂
などと比較した場合、室温の剛性は同等であるとしても
部品がしばしば使用される80℃前後の高温度領域では、
該ABS樹脂などのスチレン系樹脂にくらべて高温度での
剛性率低下(高温軟化)が大きく、これに伴ない部品の
熱クリープ、永久変形、熱収縮が発生しやすいという材
料欠点が大きな問題である。すなわち、室温では曲げ弾
性率がABS樹脂と同等のタルク強化ポリプロピレン樹脂
でも80℃では曲げ弾性率が該ABS樹脂の約半分に低下す
る。また成形品の外観性、形状性、2次加工性の面でも
該ABS樹脂にはおよばない。ポリプロピレン系樹脂の耐
衝撃性を改良する方法として、従来よりプロピレン単独
重合体に、エチレン−プロピレン系共重合体ゴム(以
下、EPRという。)やスチレン−ブタジエン系共重合体
(以下、SBRという。)などのエラストマーもしくはプ
ロピレン−エチレンブロツク共重合体を配合することが
知られている。またポリプロピレン系樹脂のなかでは耐
衝撃性の優れているプロピレン−エチレンブロツク共重
合体を用いることも行なわれている。
また、剛性、形状性を改善するために、プロピレン単独
重合体、もしくはプロピレン−エチレンブロツク共重合
体やプロピレン−エチレンランダム共重合体などのプロ
ピレン−エチレン共重合体に、ガラス繊維、タルクなど
の無機充填剤を配合した組成物が開発されている。
さらに、剛性、二次加工性を改善するためにポリプロピ
レン系樹脂に、上述のスチレン系樹脂を混合する試みが
多くなされている。また、ポリプロピレン系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−1などの
ポリオレフイン系樹脂とスチレン系樹脂の混合物にその
相溶性、耐衝撃性および剛性を改善するためにさらに特
定のスチレン−共役ジエンブロツク共重合体を水素添加
したブロツク共重合体を添加してなる組成物が提案され
ている。
たとえば特開昭54−53159号公報には、スチレン−エチ
レン・ブチレン−スチレンブロツク共重合体をポリオレ
フイン系樹脂に予備混合し、該混合物をスチレン系樹脂
に混合してなる組成物が開示されている。
また、特開昭56−38338号公報には、ポリオレフイン系
樹脂およびスチレン系樹脂からなる樹脂混合物に対し、
スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロツク共重
合体などの水素添加ブロツク共重合体を配合してなる組
成物が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、プロピレン単独重合体にEPRもしくはプ
ロピレン−エチレンブロツク共重合体を配合したポリプ
ロピレン組成物は、該組成物を用いて成形品にしたとき
に該成形品の耐衝撃性は改良されるものの、剛性が著し
く低下するといつた欠点が新たに発生し、また形状性
(寸法精度、収縮率)、2次加工性は改善されない。
またポリプロピレン系樹脂のなかで、比較的耐衝撃性に
優れているプロピレン−エチレンブロツク共重合体を用
いた組成物は、該組成物を用いて成形品としたときの該
成形品の耐衝撃性の改良にはある程度効果があるもの
の、剛性および外観性(成形品表面の光沢)が著しく低
下するといつた欠点が新たに発生し、しかも形状性(寸
法精度、収縮率)、2次加工性はまつたく改善されな
い。
プロピレン単独重合体もしくはプロピレン−エチレン共
重合体に無機充填剤を配合した組成物は該組成物を用い
た成形品の剛性は改善されるものの耐衝撃性、外観性
(表面光沢)が悪化するといつた欠点がある。成形品の
収縮率は大幅に低下して、該成形品の収縮性は改善され
るものの強い異方性を生じヒネリ、反りなどの変形が起
こり別の形状不良を起こす。しかも2次加工性は改善さ
れない。
ポリプロピレン系樹脂とスチレン系樹脂を混合した組成
物では、両者の樹脂の相溶性が乏しいため、両者を単に
機械的に溶融混合して、見掛け上均一な混合物を得ても
該混合物は、概して脆く、元のポリプロピレン系樹脂に
比して、耐衝撃性が著しく低下し、結局実用的価値の極
めて低いものしか得られなく上述の工業部品にはまつた
く用いることができない。また2次加工性においても、
該混合物を用いて成形品にしたときに該成形品の表面に
剥離(千枚めくれ等)が起こり、初期の期待に反し、良
好な2次加工性を得るにはいたつていない。
また、前記特開昭54−53159号公報に開示のポリオレフ
イン系樹脂とスチレン−エチレン・ブチレン−スチレン
ブロツク共重合体とからなる組成物は、予備混合するた
めの操作が煩雑となり、また該組成物を用いて得られた
成形品は耐衝撃性が劣るため、実用的には上述の工業部
品に使用するには難点がある。
また前記特開昭56−38338号公報に開示の組成物すなわ
ちポリオレフイン系樹脂とスチレン系樹脂からなる組成
物を用いた成形品はその耐衝撃性と剛性とのバランスが
悪るく、上述の工業部品にはまつたく用いることができ
ない。たとえば、ポリオレフイン系樹脂の中で、ポリエ
チレン樹脂を用いた上述の組成物は、該組成物を用いた
成形品の剛性、特に高温度領域での剛性が低下する。
またポリオレフイン系樹脂としてプロピレン単独重合体
を用いた上述の組成物は該成形品の剛性の改良には効果
があるものの、衝撃強度の低下が著しい。
さらにプロピレン単独重合体にかえて、通常のプロピレ
ン−エチレンブロツク共重合体を用いた上述の組成物
は、該組成物を用いた成形品の耐衝撃性の改善には効果
があるものの高温度領域での剛性が不足し難点がある。
またスチレン系樹脂として、アクリロニトリル−スチレ
ン共重合体を用いた上述の組成物は、該組成物を用いた
成形品の剛性の改善には効果があるものの、その耐衝撃
性は著しく低下し、実用的には難点がある。
本発明者らは、ポリプロピレン系樹脂組成物の上述の問
題点を改善するべく鋭意研究した。
その結果、驚くべきことに特定のプロピレン−エチレン
ブロツク共重合体にスチレン単独重合体およびスチレン
−エチレン・ブチレン−スチレンブロツク共重合体もし
くはスチレン−エチレン・プロピレンブロツク共重合体
を所定量配合した組成物が耐衝撃性、剛性、外観性、形
状性、2次加工性に優れた成形品を与えることができる
ことを見い出し、この知見にもとづいて本発明を完成し
た。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は、高温
度領域での剛性、耐衝撃性、外観性、形状性、2次加工
性に優れた成形品を与えることのできる熱可塑性樹脂組
成物を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は以下の構成を有する。
下記(A)〜(C)の合計を100重量%として、 (A)プロピレン単独重合体のアイソタクチツクペンタ
ツド分率(P)とメルトフローレート(MFR)の関係が
1.00≧P≧0.015logMFR+0.955である第1段階重合物が
全重合量の70〜95重量%であり、ついで全重合量の30〜
5重量%のエチレンとプロピレンを1段階以上で重合さ
せてなりエチレン含量が全重合量の3〜12重量%である
プロピレン−エチレンブロツク共重合体20〜60重量% (B)スチレン単独重合体60〜20重量% (C)スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロツ
ク共重合体もしくはスチレン−エチレン・プロピレンブ
ロツク共重合体5〜30重量%からなる熱可塑性樹脂組成
物。
本発明で用いるプロピレン−エチレンブロツク共重合体
は特定の組成および物性を有するプロピレン−エチレン
ブロツク共重合体(以下、特定のプロピレン−エチレン
ブロツク共重合体という。)である。
通常のプロピレン−エチレンブロツク共重合体は、その
製造工程においてプロピレン単独重合体部分とエチレン
単独重合部分もしくはエチレン.プロピレン共重合部分
の各製造工程を有する2段階以上の重合工程を組む重合
法により製造され、プロピレン単独重合体よりも耐衝撃
性が優れている反面、剛性が該単独重合体よりも低いと
いう欠点を有している。
しかし、本発明に使用する特定のプロピレン−エチレン
ブロツク共重合体は、全体の70〜95重量%を占めるプロ
ピレン単独重合体部分のアイソタクチツクペンタツド分
率(P)が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955の関係にある
一種の高剛性ポリプロピレンであり、残りのエチレン.
プロピレン共重合体に占めるエチレン含量は、重合体全
量に対して3〜12重量%に限定されている。
かかる共重合体の製造法は、たとえば特開昭58−201816
号公報に記載されている。すなわち、一般式AlRnR′
n′3−(n+n′)(式中R、R′はアルキル基、
アリール基、アルカリール基、シクロアルキル基などの
炭化水素基またはアルコキシ基を示し、Xはフツ素、塩
素、臭素およびヨウ素のハロゲンを表わし、またn、
n′は0<n+n′≦3の任意の数を表わす。)で表わ
される有機アルミニウム化合物(例えばジエチルアルミ
ニウムクロライド、トリエチルアルミニウムなど)もし
くは該有機アルミニウム化合物と、電子供与体例えばジ
イソアミルエーテルとの反応生成物を四塩化チタンと反
応させて得られる固体生成物に、さらに電子供与体例え
ばジイソアミルエーテルと電子受容体例えば四塩化チタ
ンとを反応させて得られる固体生成物(I)を上述の一
般式で表わされる有機アルミニウム化合物(II)および
芳香族カルボン酸エステル(III)例えばp−トルイル
酸メチル、p−トルイル酸ブチル、p−アニス酸メチル
などと組合せ、該芳香族カルボン酸エステル(III)と
該固体生成物(I)のモル比(III)/(I)=0.1〜1
0.0とし、該有機アルミニウム化合物(II)と該固体生
成物のモル比(II)/(I)=0.1〜100とした触媒の存
在下に全重合量の70〜95重量%のプロピレンを重合さ
せ、ついで全重合量の30〜5重量%のエチンレンもし
くはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させてエ
チレン含量を3〜12重量%とする重合方法によつて得る
ことができる。
ここでアイソタクチックペンタッド分率(P)とは、エ
イ・ザンベル(A.Zambelli)らによって、マクロモレキ
ユールズ(Macromolecules)、925(1973)に発表さ
れている方法、すなわち13C−NMR(核磁気共鳴法)を用
いて測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単
位でのアイソタクチック分率である。従って、アイソタ
クチックペンタッド分率(P)とは、プロピレン単位が
5個連続してアイソタクチック結合したプロピレンモノ
マー単位の分率である。上述のNMRの測定におけるピー
クの帰属決定法は、マクロモレキユールズ、687(197
5)の記載に基づいて行われる。また本発明のアイソタ
クチックペンタッド分率のNMRによる測定はフーリエ変
換NMRの270MHzの装置を用い、27000回の積算測定によ
り、シグナル検出限界をアイソタクチックペンタッド分
率で0.001まで向上させて行ったものである。
メルトフローレート(MFR)の測定はJIS K6758の方法に
準拠して測定する(温度230℃で、荷重2.16kg fを加え
たときの10分間の溶融樹脂の吐出量)。
該特定のプロピレン−エチレンブロツク共重合体は、従
来公知のプロピレン単独重合体もしくはプロピレン−エ
チレンブロツク共重合体よりも各種強度に優れている。
用いる該特定プロピレン−エチレンブロツク共重合体の
配合量は得られる組成物に対して20〜60重量%、より好
ましくは30〜50重量%である。
該配合量が20重量%未満では成形品としたときの該成形
品の対衝撃性の改善が充分達成されず、また60重量%を
超えると剛性、形状性、2次加工性が低下するので好ま
しくない。
本発明で用いるスチレン単独重合体は公知の方法で得ら
れる汎用ポリマーであり、一般にポリスチレンとして市
販されているものを適宜選択して用いればよく、たとえ
ば旭化成工業(株)製のスタイロン(登録商標)666、
スタイロン(登録商標)679、スタイロン(登録商標)6
05や大日本インキ化学工業(株)製のデイツクスチレン
(登録商標)CR−2500、デイツクスチレン(登録商標)
CR−3500などをあげることができる。
該スチレン単独重合体の配合量は組成物全量に対して60
〜20重量%、より好ましくは、30〜50重量%である。該
配合量が20重量%未満では、成形品としたときの該成形
品の剛性、形状性、2次加工性の向上効果が充分ではな
く、また60重量%を超えると耐衝撃性が低下するので好
ましくない。
本発明で用いるスチレン−エチレン・ブチレン−スチレ
ンブロツク共重合体(以下、SEBSという。)、スチレン
−エチレン・プロピレンブロツク共重合体(以下、SEP
という。)は公知の方法(例えば特公昭60−57463号公
報など)で得られるゴム状物質であり、このようなSEB
S、SEPは通常市販品たとえばシエル化学(株)製のクレ
イトン(Kraton)(登録商標)G1650、G1652、G1657、G
1701などをあげることができる。
該SEBSはスチレンもしくはスチレンを主成分とするスチ
レン重合体ブロックとブタジエンを主成分とするブタジ
エン重合体ブロックとがスチレン重合体ブロック−ブタ
ジエン重合体ブロック−スチレン重合体ブロックのよう
にブロック共重合されたブロック共重合体を水素添加し
て得られる水添ブロック共重合体であり、ブタジエン重
合体ブロック中の重合ブタジエン単位35〜55モル%が1,
2-配列を有しており、該ブタジエン重合体ブロックを水
添するとエチレンとブチレンの共重合体ブロックとな
る。
また、SEPは上述のスチレン重合体ブロックとイソプレ
ンを主成分とするイソプレン重合体ブロックとがスチレ
ン重合体ブロック−イソプレン重合体ブロックのように
共重合されたブロック共重合体を水素添加して得られる
水添ブロック共重合体であり、該イソプレン重合体ブロ
ックを水添するとエチレンとプロピレンの共重合体とな
る。該SEBS,SEPはスチレン分を10〜60重量%、好ましく
は20〜40重量%含有する水添ブロック共重合体であり、
該水添ブロック共重合体の数平均分子量は5,000〜1,00
0,000、好ましくは10,000〜800,000のものである。
該SEBS、SEPの配合割合は組成物全量に対して5〜30重
量%、好ましくは10〜25重量%である。該配合量が5重
量%未満では成形品としたときの該成形品の対衝撃性の
向上効果が得れず、また成形品表面に千枚めくれなどの
層剥離現象が見られ、外観性が悪化する。また30重量%
を超えると剛性を始め機械的強度、加工性が低下するの
で好ましくない。
本発明の組成物には、必要に応じて通常ポリプロピレン
系樹脂に添加される各種の添加剤たとえば造核剤、酸化
防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、重金属
安定化剤(銅害防止剤)、着色剤などを適宜併用するこ
とができる。また、本発明の組成物には、本発明の目的
を著るしく損なわない範囲で、他の付加的成分たとえば
タルク、炭酸カルシムウ、マイカなどの無機充填剤、難
燃剤、難燃助剤などを添加することができる。
本発明の組成物は、各配合成分の所定量をヘンセルミキ
サー(商品名)、スーパーミキサーなどの混合装置に入
れて、数分間たとえば3分間撹拌混合し、該混合物をロ
ール、バンバリーミキサー、コニーダー、単軸もしくは
2軸の押出機などで溶融混練温度180〜300℃、より好ま
しくは200〜280℃で溶融混練しペレツト化することによ
り製造することができる。かくして製造された本発明の
組成物は、目的に応じ、射出成形法、押出成形法、中空
成形法などの各種成形法により成形品の製造に供され
る。
〔発明の効果〕
本発明の組成物を用いた成形品は、耐衝撃性、剛性、外
観性、形状性、2次加工性に優れバランスのとれた特性
を有している。
特に、通常のポリプロピレン系樹脂組成物を用いて成形
した成形品よりもはるかに高い高温度領域での剛性と耐
衝撃性、光沢率を有しており、かつポリプロピレン系樹
脂組成物では従来実現不可能であつた成形品の形状性、
寸法精度をもち、さらに2次加工性の面でも優れた特性
を有している。
従つて、種々の応用分野、特に耐衝撃性、剛性、外観
性、形状性、2次加工性が強く要求される分野、たとえ
ば家電製品部品、各種包装材、容器、自動車部品などの
分野に好適に使用することができる。また、本発明の組
成物は、高温度領域での剛性の高い成形品を成形できる
ので成形品たとえば家電製品用部品では、アイロンボデ
イ、電動工具ボデイなど、自動車部品ではピラー、トリ
ム類、リアクトターパネルなどの用途に好適に使用する
ことができる。また、形状性および外観性の良い成形品
が得られるので、たとえば家電製品用部品では、掃除器
ボデイ、電話受話器、洗濯機トツプパネルなど、自動車
部品では内装部品類全搬、テールランプリムなどの用途
に好適に使用することができる。また2次加工性にも優
れた成形品を成形できるので各種包装フイルム、VTRカ
セツトケース用のシート、テレビフロントカバー、エア
コン室内ユニツト前面パネルなどの家電部品、コンソー
ルボツクス、ドアートリムなどの自動車内装部品類に好
適に使用することができる。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。なお、実施例および比較例において用いた評
価方法は次の方法によつた。
1) 剛 性 JIS K7203 に準拠して曲げ弾性率を、80℃の雰囲気で
測定し、剛性を評価した。
2) 耐衝撃性 耐衝撃性の評価方法として次の2通りの方法を用いた。
(イ)アイゾツト衝撃強度の測定 JIS K7110に準拠してアイゾツト衝撃強度を23℃および
−20℃の雰囲気で測定した。
(ロ)落錘衝撃試験 縦50mm、横50mm、厚み2mmの平板を射出成形法により成
形して該平板を試験片とした。6.35mmRの撃芯先端丸み
を持つ重さ1000gの物を高さ1mより、23℃および−20℃
の雰囲気で落して該試験片の破壊状態を調べ次の基準で
判定する。
○:試験片が破壊しない。
×:試験片が破壊する。
3) 外観性 外観性の評価方法として次の2通りの方法を用いた。
(イ)光沢率の測定 JIS Z8741に準拠し60℃の入射角で測定する。
(ロ)目視による評価 縦50mm、横50mm、厚み2mmの平板を射出成形法により成
形して該平板を試験片として目視による外観性の判定を
次の基準により行なつた。
○:外観良好。
×:成形品表面に千枚めくれなどの層剥離現象が見られ
る。
4) 形状性 形状性の評価方法として次の2通りの方法を用いた。
(イ)収縮率の測定 縦400mm、横80mm、厚さ3mmの平板を射出成形して該平板
を試験片とした。該試験片を23℃で48時間放置し縦方向
の長さを測定し該測定値を400mmで除し、百分率で示
す。
(ロ)変形量の測定 第1図に示すようなリブ付平板を射出成形して該成形品
を試験片のした。該試験片を23℃で48時間放置したのち
該試験片の平面部A面又はB面(リブを有する面)を長
さ方向にそつて、平滑な定盤に密着せしめ次に該試験片
の長さ方向の一端を指で押さえ、押さえた端点と反対側
の端点の定盤からの持ち上り量を計測し変形量とした。
5) 2次加工性 2次加工性の評価は接着剤塗布による成形品の接着性試
験品により行なつた。
縦30mm、横10mm、厚み2mmの平板を射出成形法により成
形して該平板を試験片とした。該試験片2枚を用いて、
該試験片の面積の1/3の面積にそれぞれ接着剤を塗布
し、接着剤の非塗布面が重なり合わないように接着剤塗
布面を重ね合せ指圧により温度23℃で1分間圧着したの
ち、該接着片を用いて引張試験機で引張速度20mm/minで
引張剪断試験(温度23℃)を実施し破断強度を測定し
た。
接着剤としては、シアノアクリレート系の接着剤で東亜
合成(株)製アロンアルフア201を用いた。
実施例1、2 比較例1〜7 実施例1、2として、特定のプロピレン−エチレンブロ
ツク共重合体として、メルトフローレート(MFR)30g/1
0min、アイソタクチツクペンタンド分率(P)0.98、エ
チレン含量8.5重量%のプロピレン−エチレンブロツク
共重合体を、スチレン単独重合体として旭化成工業
(株)製のスタイロン(登録商標)679、メルトフロー
レート(MFR)22g/10min、もしくは旭化成工業(株)製
のスタイロン(登録商標)605、メルトフローレート(M
FR)2g/10minを、スチレン−エチレン・ブチレン−スチ
レンブロツク共重合体としてシエル化学(株)製のクレ
イトン(登録商標)G−1652を、後述の第1表に記載の
配合割合に配合し、ヘンセルミキサー(商品名)で5分
間撹拌混合したのち、該混合物を単軸押出機を用いて、
溶融混練温度220℃で溶融混練押出しペレツト状の組成
物を得た。
また、比較例1〜7として、比較例1は、メルトフロー
レート(MFR)30g/10min、アイソタクチツクペンタツド
分率(P)0.93、エチレン含量8.5重量%の通常のプロ
ピレン−エチレンブロツク共重合体のペレツトを用い
た。比較例2は比較例1で用いた通常のプロピレン−エ
チレンブロツク共重合体に平均粒径2μmのタルクを、
また比較例3は、メルトフローレート(MFR)10g/10min
のプロピレン単独重合体に、実施例1で用いたと同じス
チレン単独重合体(1)旭化成工業(株)製スタイロン
(登録商標)679を、比較例4は比較例3で用いたプロ
ピレン単独重合体とスチレン単独重合体(1)および実
施例1、2で用いたスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロツク共重合体であるシエル化学(株)製クレ
イトン(登録商標)G−1652を、比較例5は、ポリエチ
レン樹脂としてメルトインデツクス5、密度0.964のエ
チレン単独重合体に実施例1で用いたスチレン単独重合
体(1)とスチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブ
ロツク共重合体であるクレイトン(登録商標)G−1652
を、比較例6は、比較例1、2で用いた通常のプロピレ
ン−エチレンブロツク共重合体に実施例1で用いたスチ
レン単独重合体(1)とクレイトン(登録商標)G−16
52を、比較例7は、実施例1、2で用いた特定のプロピ
レン−エチレンブロツク共重合体およびクレイトン(登
録商標)G−1652にアクリロニトリル−スチレン共重合
体として旭化成工業(株)製スタイラツク(登録商標)
AS769を、後述の第1表記載の配合割合に各配合成分を
配合し実施例1、2に準拠して撹拌混合、溶融混練押出
してペレツトを得た。
実施例1、2、比較例2〜7で得られたペレツトおよび
比較例1のペレツトをそれぞれ用いて射出成形法によ
り、樹脂温250℃で所定の形状の試験片を成形し、該試
験片を用いて、曲げ弾性率、アイゾツト衝撃強度、落錘
衝撃試験、光沢率、目視による外観性の判定、収縮率、
変形量、接着強度の各評価を行なつた。その結果を第1
表に示した。
実施例3〜5 比較例8〜13 特定のプロピレン−エチレンブロツク共重合体として、
実施例1、2で用いたと同じプロピレン−エチレンブロ
ツク共重合体を、スチレン単独重合体として実施例1で
用いたと同じ旭化成工業(株)製のスタイロン(登録商
標)679を、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレン
ブロツク共重合体として実施例1、2で用いたと同じシ
エル化学(株)製クレイトン(登録商標)G−1652を、
もしくはスチレン−エチレン・プロピレンブロツク共重
合体としてシエル化学(株)製のクレイトン(登録商
標)G−1701を、後述の第2表に記載の配合割合に配合
し、実施例1、2に準拠して撹拌混合、溶融混練押出
し、ペレツト状の組成物を得た。
実施各例および比較各例で得られたペレツトを用いて、
実施例1、2に準拠して試験片を成形し、該試験片を用
いて、曲げ弾性率、アイゾツト衝撃強度、落錘衝撃試
験、光沢率、目視による外観性の判定、収縮率、変形
量、接着強度の各評価を行なつた。その結果を第2表に
示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は変形量測定用のリブ付平板の試験片を図示した
もので、図中Cはリブを、Hはリブの高さを、lは長さ
方向の長さを、Wは巾を、t1は平板の肉厚を、t2はリブ
の肉厚を表わす。ここで、l=150mm、W=50mm、H=1
0mm、t1=3mm、t2=2mmである。 第2図は第1図に示したリブ付平板試験片のD、D断面
の断面図を示し、図中Aはリブ付面と反対側(裏側)の
平面部を表わし、Bはリブ付面の平面部を表わす。ま
た、W、Hは第1図と同様の意味を表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)〜(C)の合計を100重量%と
    して、 (A)プロピレン単独重合体のアイソタクチツクペンタ
    ツド分率(P)とメルトフローレート(MFR)の関係が
    1.00≧P≧0.015logMFR+0.955である第1段階重合物が
    全重合量の70〜95重量%であり、ついで全重合量の30〜
    5重量%のエチレンとプロピレンを1段階以上で重合さ
    せてなりエチレン含量が全重合量の3〜12重量%である
    プロピレン−エチレンブロツク共重合体20〜60重量% (B)スチレン単独重合体60〜20重量% (C)スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロツ
    ク共重合体もしくはスチレン−エチレン・プロピレンブ
    ロツク共重合体5〜30重量%からなる熱可塑性樹脂組成
    物。
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