JPH07100467B2 - 船舶におけるロンジ貫通部構造 - Google Patents

船舶におけるロンジ貫通部構造

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JPH07100467B2
JPH07100467B2 JP4011103A JP1110392A JPH07100467B2 JP H07100467 B2 JPH07100467 B2 JP H07100467B2 JP 4011103 A JP4011103 A JP 4011103A JP 1110392 A JP1110392 A JP 1110392A JP H07100467 B2 JPH07100467 B2 JP H07100467B2
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stiffener
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large bone
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節博 岡田
真一 中村
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B3/00Hulls characterised by their structure or component parts
    • B63B3/14Hull parts
    • B63B3/26Frames
    • B63B3/32Web frames; Web beams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶において船長方
向に延設される縦通部材のようなウエブとフェースプレ
ートからなる防撓材(以下、「ロンジ」という)が大
骨、隔壁等を貫通する部分の貫通部構造に関し、詳しく
はこの貫通部に開孔するスロット形状の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の船体構造は、図7の船体中央横断
面図(左右舷対称)に示す如く船体の例えば船艙(例え
ばタンカーにおける荷油タンク)部では、上甲板9、船
側外板10、船底外板3からなる船体の横断面形状が形
成され、船種又は船の大きさによっては船体を横に仕切
る縦通隔壁11が船長方向に延設され、また、船長方向
には図示するような大骨(ウエブ、トランス)4や船艙
を前後に仕切る隔壁等(図示せず)が一定間隔で配設さ
れている。そして上甲板9にはデッキロンジL1、船側
外板10にはサイドロンジL2 、船底外板3にはボット
ムロンジL、さらに縦通隔壁11にもサイドロンジL3
が各大骨4を貫通して船長方向に延設されており、縦通
隔壁11等とともに船体の縦強度メンバーを構成してい
る。
【0003】図8はこれらロンジの大骨、非水密隔壁等
(以下、これらを総称して単に「大骨」という)におけ
る貫通部構造のうち、T型のボットムロンジLの貫通部
構造を代表例としてその要部斜視図を示したものであ
る。以下、デッキロンジL1 サイドロンジL2 、L3
ボットムロンジL等を総括して単にロンジLという。す
なわち、船底外板3に立設されている大骨4におけるロ
ンジ貫通部にはウエブ1とフェースプレート2とからな
るロンジLが貫通して設けられている。特に、ロンジL
のフェースプレート2上には船底外板3からの荷重をロ
ンジLを介して大骨4にスムーズに伝達するためのスチ
フナ7、またその反対側にはバックブラケット8が設け
られている。この種先行技術としては、例えば特開昭5
1−20390号公報、実開平1−141193号公
報、実開平2−40696号公報がある。
【0004】図9(a)(b)はそのロンジ貫通部の一般的な
スロット形状を示す正面図である。
【0005】ロンジ貫通部の大骨4には、ロンジLのフ
ェースプレート2を取り囲むようなスロット5が開孔さ
れている。すなわち、図9(a) のような直線と円弧とか
ら構成される略おむすび状のスロット5、又は図9(b)
に示すような直線と円弧で構成される長円状のスロット
5が開孔されている。また、ウエブ1と外板3の溶着部
には半円形状のスカラップ6が開孔されている。これら
のスロット等はロンジLの貫通を可能にする等のために
設けられたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図9(a) の略おむ
すび状のスロットの場合には、図3(a) のような応力分
布(点線)を呈しており、スロット5の孔縁部分5aに
おいて、ウエブ1と直交する位置Gで応力が高くなると
共に、フェースプレート2と同じ高さ位置付近における
曲率半径の小さい円弧部分Fの応力が高くなり、ここに
いわゆる応力集中が生じている。これは、船底からの荷
重をロンジLを介して大骨4へ伝達する場合、その荷重
の流れ(矢印で示す)がスムーズでないため、またウエ
ブ1と交差する部分がソフト形状になっていないために
発生するものと考えられる。
【0007】そこで、従来は、このようなスロット部で
の応力集中を緩和するために、図8に示すようなスチフ
ナ(防撓材)7を設けている。つまり、このスチフナ7
の下端はロンジLのフェースプレート2上に、側端は大
骨4に溶着してある。スチフナ7は、ロンジLに作用す
る荷重の一部を矢印の如く、このスチフナ7を通じて大
骨4に伝達してスロット孔縁の応力集中を緩和するもの
であるが、スチフナ7だけでは充分でない時には、さら
にスチフナ7の反対側の大骨4にバックブラケット8も
設けている。この点は、上記特開昭51−20390号
公報、実開平1−141193号公報、実開平2−40
696号公報にも開示されている。これらスチフナ7お
よびバックブラケット8は、大骨4側に予め子組の段階
で自動溶接にて取り付けることも可能であるが、ロンジ
Lのフェースプレート2側は工作面の都合でロンジ挿入
後現場作業員の手でひとつひとつ溶接して取り付けられ
ており、その数も非常に多いために膨大な工数を必要と
している。
【0008】ところが、スチフナ7を設けたために、却
ってロンジLの応力分布は図4(a)に示すような悪い結
果となっている。すなわち、ロンジLの応力は、ロンジ
Lを支えている大骨4の箇所で曲げによる応力が一番大
きくなっており、この応力の一番高い所にスチフナ7が
取り付けられているために、スチフナ7の足元部分の2
か所に応力集中が発生している。そのため従来からこの
部分の損傷例が多く報告されている。
【0009】このようにスロット部分の応力集中緩和の
ために設けたスチフナ7が、却ってロンジLやスチフナ
7の損傷事故発生の原因となっているうえに、かかるス
チフナ7は図7の船体中央横断面にも示した如く、船全
体にすると非常に数が多いことから、この溶接作業に膨
大な現場工数を要していた。
【0010】さらに、図8、図10(大骨の場合)、図
11(二重殻における隔壁の場合)に示す如く上記スチ
フナ7は各ロンジL毎に直接結合する、所謂バーティカ
ル・スチフナ方式であるため、部材数が多く、その取り
付けの手間が膨大となる。しかも、本来、大骨の板厚
は、強度的には外板近傍は厚く、それ以外は薄くしても
設計的には差し支えないのであるが、途中で板厚を変化
させることは工作的に工数増加になることから通常は同
じ板厚を使用している。そのため不経済で重量アップと
なっている。その理由は、例えば図11の二重殻構造に
おいて、外板側の隔壁4の板厚をt1 、それより上側の
板厚をt2 というように板厚を変えると、その板継手W
のところで垂設すべきスチフナ7やバックブラケット8
のどちらかを板厚の違い分だけ切り欠いて板継ぎ後、後
付けしなければならず、また大骨の中間の板継手Wをブ
ロック継手とする場合、垂設されるスチフナ7やバック
ブラケット8があると、それらをブロック搭載後、後付
けしなければならず現場工数を増大せしめる結果とな
る。
【0011】かかる現状に鑑み、本発明の目的は、スロ
ットの形状に改良を加えることによって、この孔縁部分
の応力緩和を図り、従来必要とされていたスチフナやバ
ックブラケットを廃止することができ、そのため大骨や
隔壁のスチフナを水平にすることが可能となり現場工数
の大幅削減を可能とするロンジ貫通部構造を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明のうち請求項1の手段は、外板(船底外板、船側外
板、上甲板、縦通隔壁、内底板のいずれかを意味)に立
設したウエブとフェースプレートからなるロンジが大
骨、隔壁等を貫通する際に該フェースプレートを取り囲
むように該大骨、隔壁等に開孔したスロットを有するロ
ンジ貫通部において、前記ロンジのウエブを挟んで両側
のスロットの略下半部の形状を前記外板に向かう方向に
長軸がくるような略半楕円状に形成したことを特徴とす
る船舶におけるロンジ貫通部構造である。
【0013】また、請求項2の手段は、上記構成におい
て、ロンジ貫通部の大骨または隔壁面にスチフナを水平
方向に配設したものである(これを以下、「ホリゾンタ
ル・スチフナ方式」という)。
【0014】
【作用】上記構成においては、荷重をロンジを介して直
接大骨、隔壁等に伝達する。その際、ウエブの両側部に
形成されるスロットの略下半部の形状が外板に向かう方
向に長軸をもつなだらかな曲線孔縁(曲率半径の大きい
円弧状)を呈する楕円状になっているため、ここでの
応力集中は緩和されるとともに、スロットの下端部が円
弧状にえぐったような形状を有してロンジのウエブにソ
フト形状に接続しているのでここでの応力集中も小さく
なる。しかもスロット部の応力集中が緩和されたことに
より従来必要としていたスチフナやバックブラケットが
廃止でき、その結果ロンジのフェースプレート部分は溶
接ビードもなく平滑面となってここでの応力集中も同時
に解消され、ロンジに作用する荷重が大骨等にスムーズ
に伝達されるようになる。さらに、大骨等の骨構造をス
チフナを水平方向に配設したホリゾンタル・スチフナ方
式とすることができることから、スチフナの自動溶接が
可能となる一方、棚板構造の場合スチフナを境にして大
骨等の板厚を変えることや、また二重殻構造の場合、大
骨や隔壁中央に水平にブロック継手を設けることが構造
的、工作的にも容易になる。また、外板等に作用する水
圧等の外力に対するスロット近傍の座屈強度の向上も容
易に行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の第1実施例にかかるロンジ貫
通部構造のうちT型のボットムロンジLの貫通部構造を
代表例として示した、その貫通部の正面図で、太い実線
部がスロット部の孔縁形状を示している。図において、
ロンジLは、船底外板3等に立設したウエブ1と、この
ウエブ1に水平に固着したフェースプレート2とからな
る。この図はT型ロンジを例示しているが、本案はL型
ロンジにも同様に適用できる。
【0016】ロンジLが大骨4を貫通するところには左
右対称形状のスロット5がフェースプレート2を囲繞す
る如く開設されている。5aはスロット5の孔縁を示
す。図示するように、スロット5の孔縁5aの形状は、
直線部A、円弧部B、半楕円部Cおよび直線部Dからな
る。つまり、フェースプレート2の真上のA部分は直線
状に、これよりB部分は円弧状に、これに続くフェース
プレート2とほぼ同じ高さ付近から下方に向かってのC
部分は上下方向(図1はウエブ1に略平行な方向の場合
を例示)に長軸Pがくるような略半楕円状(図上点線で
示す楕円の一部)に、そして、ウエブ1と交わる取合部
のD部分は若干直線になるよう形成されている。かかる
スロット5の孔縁5aがロンジLのウエブ1を挟んで両
側(即ち、ウエブ1の両側部)対称に形成されている。
つまり、上位概念的に言えば、ロンジLのウエブ1の両
側部に形成されるスロット5の略下半部のスロット孔縁
5aを、フェースプレート2と同じ高さ付近ではその曲
率半径を最大とし、これより外板3ないしウエブ1側に
向かうスロット孔縁5aの曲率半径を漸進的に小さく
し、スロット孔縁5aの下端部がフェースプレート2か
ら所定の距離(えぐり深さd)離れたところに位置する
(即ち、フェースプレート2の下方に半円弧状のえぐり
部分を設けた)ようなスロット形状にしてある。T型ロ
ンジの場合にはこれが左右対称に形成される。6はウエ
ブ1と船底外板3との交差部に開設した半円形状のスカ
ラップである。
【0017】なお、本明細書においては、「上下方向に
長軸Pがくる…」における「上下方向」とは、船底外板
3、船側外板10、上甲板9、縦通隔壁11ないし二重
殻構造における内底板にあっては、これらの板(便宜上
「外板」という。請求項において同じ)を図1の如く下
方に位置させて考えた場合の上下方向を意味し、従っ
て、「上下方向」とはこれらの板、即ち、「外板」に向
かう方向を意味するものとする(請求項において同
じ)。
【0018】ここに、C部分を上下方向(例えばウエブ
1と略平行な方向)に長軸Pがくる略半楕円状の孔縁と
した理由は、第一に応力集中に最も関係する部位C2 (
フェースプレート2 と同じ高さ付近のスロット孔縁) を
曲率半径の大きいなだらかな曲線とするためである。第
二に、この半楕円状孔縁の下端部C1 は、元来大骨4の
面内に作用する上下方向の力による応力集中に関係が少
ない所であることに着目して、下方にスロット孔縁5a
を突出して(えぐって)ロンジLと大骨4との取合部
を、ソフト形状にして応力集中を低くするためである。
この場合、フェースプレート2の下端から半楕円孔の下
端部C1 までの深さ(えぐり深さ)dは、ロンジLの大
きさにもよるが、通常75mm程度が適当で、極端に深
くはできない。これは、えぐり深さdがあまり大きくな
り過ぎるとロンジLから大骨4に荷重が伝達される時の
E部の伝達面積が小さくなり過ぎ、E部の剪断応力が高
くなり過ぎるからである。この例のスロットの場合の荷
重伝達は図3(b) に示すように、外板等にかかる荷重の
一部はロンジLを介して直接大骨4へ矢印のように伝達
されるが、スロットの略下半部の形状が上下方向に長軸
Pがくるような略半楕円状の孔縁にしているため応力の
流れがスムーズになる。
【0019】図2は第2実施例を示している。上記第1
実施例と異なるところは、A部分をB部分に連なるよう
な円弧状に形成した点である。この例でも、少なくとも
C部分のスロット孔縁5aは、上下方向に長軸Pがくる
ような略半楕円状の孔縁を形成してある。この図から分
かるようにB部分も点線で示した楕円とほぼ同じ形状を
呈するからB部分まで半楕円孔縁にしても差し支えな
い。また、ウエブ1とは直線的に交わる若干のD部分を
有することも同じである。なお、下方のスカラップ6は
円弧状でなく楕円状に形成してもよい。
【0020】以上の実施例で明らかなように、本発明に
おけるスロット形状においては、スロットの略上半部、
即ち、A部分およびB部分は従来と同様な孔縁形状であ
るが、これに連なる略下半部のスロット形状、即ち、C
部分は長軸Pが上下方向にくるような略半楕円状孔縁に
形成したところにその大きな特徴があるということがで
きる。
【0021】ここで、構造解析結果により判明した従来
のスロットと本発明(図1)のスロット形状における応
力分布(点線で示す)の比較を図3により、また、ロン
ジの応力分布(点線で示す)の比較を図4により説明す
る。図3において、(a) は従来のスロット部の応力分
布、(b) は本発明のスロット部の応力分布を示す。従来
のスロット5ではF部分の曲率半径の小さい円弧部分で
応力集中が発生するとともに、ウエブ1と直交する位置
Gで応力集中が生じていることがわかる。従って、従来
は前述したようにこのスロット5の孔縁部分の応力集中
を緩和するためにスチフナ7およびバックプレート8
(図8参照)を設けざるを得なかったのである。(しか
し、このスチフナを設けることで後述するようにロンジ
に応力集中を生起する原因となっている。)これに対
し、(b) の本発明のスロット形状ではかかる応力集中は
生じておらず、円弧部分B及び半楕円状の孔縁部分Cで
も一様な応力分布を呈している。これは、スロットの略
下半部の形状を上下方向に長軸がくるような略半楕円状
孔縁に形成することで、応力集中の起こり易い円弧部分
(従来のF部分)が曲率の大きいなだらかな曲線となっ
たため応力の流れがスムーズになり、ロンジLからの荷
重が円滑に大骨4へ伝達されるようになった結果と考え
られる。
【0022】また、ウエブ1との交わる部分でも応力集
中は生じておらず、その応力は低くなっているが、これ
は、このウエブ1と交わる取り合い部分をソフトな形状
にしたためと考えられる。この結果、本発明のスロット
形状を採用すれば、従来必要としたスチフナ7およびバ
ックブラケット8(図8)を廃止することができるので
ある。このことは、膨大な数のスチフナ等取付のための
工数を無くすることができると同時に、下記の如くロン
ジにおける応力集中の発生を解消してロンジ等の損傷の
可能性を無くすという一石二鳥の効果をもたらす。これ
は、第2実施例の場合にも同様である。すなわち、ロン
ジの応力分布では、図4(a) のようにスチフナ7を設け
た従来の場合には、スチフナ7の足元部分(溶接ビード
部があって平滑でない)で2箇所に応力集中を生じてい
ることがわかる。これは、大骨4と交差するロンジLの
応力の高いところにスチフナ7を設けたために却って応
力集中を招く結果となったものであり、これによりロン
ジLの損傷やスチフナ7に割れが発生し易くなる。これ
に対し、本発明では上記したようにスロット5部分の応
力が低くなったために、従来必要としていたスチフナが
廃止できる結果、同図(b) に示す如く、ロンジLのフェ
ースプレート2部分が平滑となるから応力集中は発生せ
ず、応力も低くなっている。
【0023】さて、上記のような本発明のスロット形状
を採用した場合の大骨(トランス、ウエブ)または隔壁
の骨構造(スチフナ配置)では、図10、図11に示す
従来のバーティカル・スチフナ配置とは異なった構造様
式を採用し得る。すなわち、図5に示す如く大骨、隔壁
4面にスチフナ7を水平方向に配設する、ホリゾンタル
・スチフナ方式が採用することができる。ホリゾンタル
・スチフナ方式とした場合、図5(b) の拡大側断面図に
示すように下段のスチフナ7bで棚板構造を形成するこ
ともできる。つまり、下段のスチフナ7bを下側の大骨
4Bの頂部に多少突き出た形でブロック段階で溶接し、
一方、上段のスチフナ7aも別のブロックとして上側の
大骨4Aに溶接しておき、次いで、この上段のブロック
を棚状になっている下段のスチフナ7bの上に載せて大
骨4Aの両側を下向きの隅肉溶接Wをして、大骨構造を
完成させるものである。
【0024】このようなホリゾンタル・スチフナ方式で
は、スチフナの部分で棚板構造となし得る結果、この箇
所で上下の大骨4A、4Bの板厚を変化(外板側を
1 、それ以外をt2 に変化)させることが構造的にも
工作的にも容易に可能となる。また、この場合上段のブ
ロックの接合が下向きの隅肉溶接となるため作業性は良
好である。なお、外板等に作用する水圧等の外力に対す
るスロット近傍の座屈強度の向上も容易に行うことがで
きる。
【0025】一方、二重殻構造の場合にはホリゾンタル
・スチフナ方式採用のメリットが更に大きくなる。すな
わち、図11に示す従来のバーティカル・スチフナ方式
の二重殻構造の場合、前述したように中間にある板継手
Wをブロック継手とした場合にはスチフナ7自身もブロ
ック搭載後この位置で結合するか又はブロック搭載後、
後付けする必要があり、作業性が悪いことに加え多大な
取付工数を要する。これに対し、本発明のホリゾンタル
・スチフナ方式の場合には図6(a) のように上下段のス
チフナ7a、7bの中間に板継手Wをブロック継手とし
たり、或いは同(b) のように下段スチフナ7bの箇所で
上記したような棚板構造とすることでスチフナ位置に板
継手Wをもってくることが可能となり、二重殻を2分割
して上下ブロックを板継手W部分のみの溶接を行うだけ
で二重殻構造における隔壁構造が完成でき、工作的に非
常に簡易になる。また、この場合も板継手Wを境に板厚
を容易に変化させうることは前記と同様である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果が得られる。 ロンジの大骨、隔壁等の貫通部におけるスロット形
状に直線、円弧状に加え、略半楕円形状を採用すること
よって、貫通部近傍の応力を従来のようにスチフナやバ
ックブラケットを垂設せずとも、スロット部の応力集中
が緩和でき、強度面でも優れたロンジ貫通部構造を得る
ことができる。これによってロンジの応力集中も緩和さ
れることから、従来のような損傷事故の発生を防止で
き、しかも、スチフナやバックブラケットを廃止できた
ことに伴い、膨大な部材数の減少による現場工数の大幅
削減が可能となる。
【0027】 上記のスロット形状との関連でスチフ
ナやバックブラケットが不要となり、そのため大骨また
は隔壁におけるスチフナ配置をホリゾンタル・スチフナ
方式にすることも容易で、その結果スロット開口上部の
大骨、隔壁中央部に設けられた板継手やスチフナを用い
た棚板構造とすれば大骨の板厚を変化させることが構造
的、工作的に容易となる結果、必要な所は厚く、その他
は薄くという経済的且つ軽量化が容易な構造としうる。
また、二重殻構造の場合、これら板継手や棚板構造をブ
ロック継手として用いれば上下を2つ割りにして容易に
工作することができ、大幅な省力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のロンジ貫通部構造の正
面図である。
【図2】 本発明の第2実施例のロンジ貫通部構造の正
面図である。
【図3】 従来のスロット部と本発明のスロット部の応
力分布を比較するための図であって、(a) は従来のスロ
ット部の応力分布図、(b) は本発明のスロット部の応力
分布図を示す。
【図4】 従来のロンジと本発明のロンジの大骨貫通部
付近の応力分布を比較するための図であって、(a) は従
来のロンジの応力分布図、(b) は本発明のロンジの応力
分布図を示す。
【図5】 (a) は本発明にかかるホリゾンタル・スチフ
ナ方式の大骨構造図(b) はその拡大側断面図である。
【図6】 二重殻において本発明のホリゾンタル・スチ
フナ方式を採用した場合で、(a) はスチフナの中間に板
継手をもってきた図、(b) はスチフナの位置に板継手を
もってきた図である。
【図7】 船体中央横断面(左舷) における概略船殻構
造図である。
【図8】 ロンジが大骨を貫通する部分の構造を示す要
部斜視図である。
【図9】 (a) 、(b) は従来のロンジ貫通部構造の正面
図である。
【図10】 従来の大骨部のスチフナ配置(バーティカ
ル・スチフナ方式)図である。
【図11】 従来の二重殻におけるスチフナ配置図であ
る。
【符号の説明】
L…ロンジ 1…ウエブ 2…フェースプレート 3…船底外板 4…大骨 5…スロット 5a…スロットの孔縁 7…スチフナ 7a…(上段の)スチフナ 7b…(下段の)スチフナ 8…バックブラケット 9…上甲板 10…船側外板 11…縦通隔壁 P…(楕円の)長軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外板に立設したウエブとフェースプレー
    トからなるロンジが大骨、隔壁等を貫通する際に該フェ
    ースプレートを取り囲むように該大骨、隔壁等に開孔し
    たスロットを有するロンジ貫通部において、前記ロンジ
    のウエブを挟んで両側のスロットの略下半部の形状を前
    記外板に向かう方向に長軸がくるような略半楕円状に形
    成したことを特徴とする船舶におけるロンジ貫通部構
    造。
  2. 【請求項2】 ロンジ貫通部の大骨または隔壁面にスチ
    フナを水平方向に配設した請求項1記載のロンジ貫通部
    構造。
JP4011103A 1991-07-15 1992-01-24 船舶におけるロンジ貫通部構造 Expired - Lifetime JPH07100467B2 (ja)

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