JPH07100666A - 成形用ロール - Google Patents
成形用ロールInfo
- Publication number
- JPH07100666A JPH07100666A JP5250853A JP25085393A JPH07100666A JP H07100666 A JPH07100666 A JP H07100666A JP 5250853 A JP5250853 A JP 5250853A JP 25085393 A JP25085393 A JP 25085393A JP H07100666 A JPH07100666 A JP H07100666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- welded pipe
- forming roll
- cracks
- rolls
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電気溶接管製造機に装備される成
形用ロールであって、材料の帯鋼溶接部通材時の衝撃を
繰り返し受けても割損、クラック発生が回避できる成形
用ロールを提供する。 【構成】 0.015kgfm/cm2 以上のシャルピー衝撃
値を有する、窒化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロン
の何れか一種が主成分で、残部に焼結助剤を25重量%
未満含有する成形用ロール。 【効果】 電気溶接管製造機に装備され、優れた節電効
果と軸受けの電食防止効果を持ち、材料の帯鋼溶接部通
材時の機械的衝撃を繰り返し受けても損傷せず、大幅に
ロール寿命を延ばすことができる。
形用ロールであって、材料の帯鋼溶接部通材時の衝撃を
繰り返し受けても割損、クラック発生が回避できる成形
用ロールを提供する。 【構成】 0.015kgfm/cm2 以上のシャルピー衝撃
値を有する、窒化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロン
の何れか一種が主成分で、残部に焼結助剤を25重量%
未満含有する成形用ロール。 【効果】 電気溶接管製造機に装備され、優れた節電効
果と軸受けの電食防止効果を持ち、材料の帯鋼溶接部通
材時の機械的衝撃を繰り返し受けても損傷せず、大幅に
ロール寿命を延ばすことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接管製造機等に使用さ
れる成形用ロールに係わり、特に運転時における割損、
クラック発生を大幅に低減し、安定した操業を行うこと
ができる成形用ロールに関する。
れる成形用ロールに係わり、特に運転時における割損、
クラック発生を大幅に低減し、安定した操業を行うこと
ができる成形用ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の呼び径が比較的小さい電縫管等の
小径の管材は例えば、図2及び図3に示すような高周波
溶接管製造機によって製造される。この高周波溶接管製
造機は、所定寸法の帯鋼1を所定方向に加圧して円筒状
のオープンパイプ2を形成する複数の成形用ロール3
a,3b,・・・と、高周波溶接器4とからなり、高周
波溶接器4はオープンパイプ2の溶接点Pの直前でパイ
プ外周に沿って配置されたワークコイル5と、ワークコ
イル5に高周波電流を供給する電源6とから成る。
小径の管材は例えば、図2及び図3に示すような高周波
溶接管製造機によって製造される。この高周波溶接管製
造機は、所定寸法の帯鋼1を所定方向に加圧して円筒状
のオープンパイプ2を形成する複数の成形用ロール3
a,3b,・・・と、高周波溶接器4とからなり、高周
波溶接器4はオープンパイプ2の溶接点Pの直前でパイ
プ外周に沿って配置されたワークコイル5と、ワークコ
イル5に高周波電流を供給する電源6とから成る。
【0003】材料である帯鋼は端部を溶接により他の帯
鋼と繋ぎ、連続的に投入され、図示しない複数の成形用
ロールによって加圧されて徐々に円筒状のオープンパイ
プ2に形成される。そしてオープンパイプ2が高周波溶
接器のワークコイル5を通過する際に、オープンパイプ
2内に加熱用電流が誘起され、図3に示す電流経路9に
沿って流れる。オープンパイプ2に形成されたV字形の
突き合わせ部7a,7bをそれぞれ流れる電流はほぼ平
行で逆方向に流れるため、いわゆる高周波電流の近接効
果によって、電流は7a,7bに集中する。その結果、
突き合わせ部7a,7bは電流によるジュール熱で高温
に加熱される。そして、オープンパイプ2は、高周波溶
接器4の直後に配設した成形用ロール(スクイズロー
ル)3a,3bによって横方向から加圧されて、オープ
ンパイプ2の突き合わせ部7a,7bが一体に接合され
溶接管8となる。溶接管8は必要に応じて溶接部に後熱
処理を施され、さらに冷却後にサンプリング工程に送ら
れ規定寸法に加工され製品となる。
鋼と繋ぎ、連続的に投入され、図示しない複数の成形用
ロールによって加圧されて徐々に円筒状のオープンパイ
プ2に形成される。そしてオープンパイプ2が高周波溶
接器のワークコイル5を通過する際に、オープンパイプ
2内に加熱用電流が誘起され、図3に示す電流経路9に
沿って流れる。オープンパイプ2に形成されたV字形の
突き合わせ部7a,7bをそれぞれ流れる電流はほぼ平
行で逆方向に流れるため、いわゆる高周波電流の近接効
果によって、電流は7a,7bに集中する。その結果、
突き合わせ部7a,7bは電流によるジュール熱で高温
に加熱される。そして、オープンパイプ2は、高周波溶
接器4の直後に配設した成形用ロール(スクイズロー
ル)3a,3bによって横方向から加圧されて、オープ
ンパイプ2の突き合わせ部7a,7bが一体に接合され
溶接管8となる。溶接管8は必要に応じて溶接部に後熱
処理を施され、さらに冷却後にサンプリング工程に送ら
れ規定寸法に加工され製品となる。
【0004】この高周波溶接管の製造において、金属製
あるいは超硬合金(WC−Co)製成形用ロールを用い
ると、高周波溶接器から迷走電流や漏洩電流が導電性で
あるこれらのロール及び軸受けを通り、外部へ漏洩し、
消費電力が増大する。また、この漏洩電流等により、軸
受けの内外輪のボール転送面およびボール表面に電食作
用を受け、短期間にて軸受け部が損傷し、成形用ロール
に異常振動が生じ、製品に不良が発生しやすくなるとい
う問題があった。
あるいは超硬合金(WC−Co)製成形用ロールを用い
ると、高周波溶接器から迷走電流や漏洩電流が導電性で
あるこれらのロール及び軸受けを通り、外部へ漏洩し、
消費電力が増大する。また、この漏洩電流等により、軸
受けの内外輪のボール転送面およびボール表面に電食作
用を受け、短期間にて軸受け部が損傷し、成形用ロール
に異常振動が生じ、製品に不良が発生しやすくなるとい
う問題があった。
【0005】これに対し、特開平4−71726号公報
にてロール素材が窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジ
ルコニウムのいずれかからなる非導電性成形用ロールが
提案されている。前記公報に記載されている、曲げ強度
20kg/cm2 以上、熱衝撃温度差200℃以上のセラミ
ック素材製の非導電性成形用ロールを用いることによ
り、大きな節電効果が達成される。また軸受けの電食に
よる成形用ロールの異常振動が抑制され、異常振動に起
因してロールに加わる周期的な衝撃力および熱衝撃も低
減でき、ロールの表面性状悪化とこれによる製品疵の発
生を抑制することが可能となった。
にてロール素材が窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジ
ルコニウムのいずれかからなる非導電性成形用ロールが
提案されている。前記公報に記載されている、曲げ強度
20kg/cm2 以上、熱衝撃温度差200℃以上のセラミ
ック素材製の非導電性成形用ロールを用いることによ
り、大きな節電効果が達成される。また軸受けの電食に
よる成形用ロールの異常振動が抑制され、異常振動に起
因してロールに加わる周期的な衝撃力および熱衝撃も低
減でき、ロールの表面性状悪化とこれによる製品疵の発
生を抑制することが可能となった。
【0006】前記公報にて、ロール素材である窒化珪
素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムは、曲げ強度
20kg/cm2 以上、熱衝撃温度差200℃以上の特性が
必要とされている。市販の窒化珪素、酸化ジルコニウム
は全て、この必要特性を満足している。
素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムは、曲げ強度
20kg/cm2 以上、熱衝撃温度差200℃以上の特性が
必要とされている。市販の窒化珪素、酸化ジルコニウム
は全て、この必要特性を満足している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
らは、長時間連続で溶接管を製造するため、材料である
帯鋼の端部を溶接により他の帯鋼と繋ぎ、各種窒化珪
素、酸化ジルコニウム製ロールおよびサイアロン製ロー
ルに実際に連続的に投入し、ロール寿命を調べた。この
結果、材料である帯鋼の溶接部突起が成形用ロールへ噛
み込んだ時に、一部のセラミック成形用ロールにて、ク
ラックが発生したり、割損したりし、長期安定使用に耐
えず、また、再使用が不可能なため、さらなる改善の要
望があった。
らは、長時間連続で溶接管を製造するため、材料である
帯鋼の端部を溶接により他の帯鋼と繋ぎ、各種窒化珪
素、酸化ジルコニウム製ロールおよびサイアロン製ロー
ルに実際に連続的に投入し、ロール寿命を調べた。この
結果、材料である帯鋼の溶接部突起が成形用ロールへ噛
み込んだ時に、一部のセラミック成形用ロールにて、ク
ラックが発生したり、割損したりし、長期安定使用に耐
えず、また、再使用が不可能なため、さらなる改善の要
望があった。
【0008】本発明の目的は、これらの問題点を解決
し、材料の帯鋼溶接部通材時の衝撃を繰り返し受けても
割損、クラック発生が回避でき、長寿命で、溶接管の効
率的製造を長期間保証することが可能であり、かつ、ロ
ールの割損、クラック発生がなく、摩耗により寿命をむ
かえるため、研磨することで再使用ができるロールコス
ト低減可能なロールを提供することにある。
し、材料の帯鋼溶接部通材時の衝撃を繰り返し受けても
割損、クラック発生が回避でき、長寿命で、溶接管の効
率的製造を長期間保証することが可能であり、かつ、ロ
ールの割損、クラック発生がなく、摩耗により寿命をむ
かえるため、研磨することで再使用ができるロールコス
ト低減可能なロールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の問題点を
改善すべくなされたもので、 鋼板を成形用ロールにて加圧し管状にするとともに、
突き合わせ部を電気溶接して溶接管を製造する電気溶接
管製造機に装備される成形用ロールにおいて、シャルピ
ー衝撃値が0.015kgfm/cm2 以上であることを特徴
とする。 成形用ロールは、主成分が窒化珪素、サイアロン、酸
化ジルコニウムのいずれか一種で、残部が焼結助剤を2
5重量%未満含有することを特徴とする。
改善すべくなされたもので、 鋼板を成形用ロールにて加圧し管状にするとともに、
突き合わせ部を電気溶接して溶接管を製造する電気溶接
管製造機に装備される成形用ロールにおいて、シャルピ
ー衝撃値が0.015kgfm/cm2 以上であることを特徴
とする。 成形用ロールは、主成分が窒化珪素、サイアロン、酸
化ジルコニウムのいずれか一種で、残部が焼結助剤を2
5重量%未満含有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明者らは、材料鋼材(帯鋼)の継ぎ目溶接
部噛み込み時に、一部のセラミック製成形用ロールにて
発生するクラック、割損の発生原因を検討した。成形用
ロールのセラミック化により軸受け部の電食が防止さ
れ、これにより操業中のロールのガタが小さくなる。こ
のため、帯鋼間の溶接部突起が成形用ロールへ噛み込む
時にロールへ加わる機械的衝撃は、ガタによる吸収が小
さくなるため増大し、この衝撃を繰り返し受けると耐機
械的衝撃性に劣るセラミック製成形用ロールを使用した
場合、クラック、割損が発生することを明かにした。
部噛み込み時に、一部のセラミック製成形用ロールにて
発生するクラック、割損の発生原因を検討した。成形用
ロールのセラミック化により軸受け部の電食が防止さ
れ、これにより操業中のロールのガタが小さくなる。こ
のため、帯鋼間の溶接部突起が成形用ロールへ噛み込む
時にロールへ加わる機械的衝撃は、ガタによる吸収が小
さくなるため増大し、この衝撃を繰り返し受けると耐機
械的衝撃性に劣るセラミック製成形用ロールを使用した
場合、クラック、割損が発生することを明かにした。
【0011】本発明者らは、素材の耐機械的衝撃性を表
す指標であるシャルピー衝撃値に着目し、詳細に損傷が
発生するロールと発生しないロールについて調査、実験
を行い本発明に至った。図1で示すようにシャルピー衝
撃値が、本発明の0.015kgfm/cm2 以上である成形
用ロールでは、帯鋼溶接部噛み込み時の機械的衝撃を繰
り返し受けても、クラック、割損の発生を完全に防止で
きた。
す指標であるシャルピー衝撃値に着目し、詳細に損傷が
発生するロールと発生しないロールについて調査、実験
を行い本発明に至った。図1で示すようにシャルピー衝
撃値が、本発明の0.015kgfm/cm2 以上である成形
用ロールでは、帯鋼溶接部噛み込み時の機械的衝撃を繰
り返し受けても、クラック、割損の発生を完全に防止で
きた。
【0012】さらに、本発明者らが成形用ロールについ
て種々解析を行った結果、本発明である主成分として窒
化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロンのいずれかを7
5重量%以上含有し、残部が焼結助剤にて構成される成
形用ロールが0.015kgfm/cm2 以上のシャルピー衝
撃値を持ち、帯鋼溶接部噛み込み時の機械的衝撃を繰り
返し受けても、クラック、割損の発生を完全に防止でき
た。
て種々解析を行った結果、本発明である主成分として窒
化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロンのいずれかを7
5重量%以上含有し、残部が焼結助剤にて構成される成
形用ロールが0.015kgfm/cm2 以上のシャルピー衝
撃値を持ち、帯鋼溶接部噛み込み時の機械的衝撃を繰り
返し受けても、クラック、割損の発生を完全に防止でき
た。
【0013】すなわち、本発明に係わる成形用ロール
は、材料鋼板(帯鋼)を成形用ロールにて加圧して管状
にするとともに、突き合わせ部を電気溶接して溶接管を
製造する電気溶接管製造機に装備される成形用ロールで
あり、0.015kgfm/cm2 以上のシャルピー衝撃値を
持つ、焼結体製造過程での添加剤を25重量%未満含有
する窒化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロンで成形さ
れることを特徴とする。
は、材料鋼板(帯鋼)を成形用ロールにて加圧して管状
にするとともに、突き合わせ部を電気溶接して溶接管を
製造する電気溶接管製造機に装備される成形用ロールで
あり、0.015kgfm/cm2 以上のシャルピー衝撃値を
持つ、焼結体製造過程での添加剤を25重量%未満含有
する窒化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロンで成形さ
れることを特徴とする。
【0014】非導電性である市販の窒化珪素、酸化ジル
コニウム、サイアロンから作製した成形用ロールを使用
することで、迷走電流や漏洩電流を効果的に防止でき運
転時の節電効果が十分に得られ、またこれら迷走電流や
漏洩電流による電食損傷とこれに伴うロールのガタつき
起因でのパイプ品質劣化、ロール損傷が防げ、ロールの
保守管理の簡素化、溶接管の効率的な製造が可能とな
る。
コニウム、サイアロンから作製した成形用ロールを使用
することで、迷走電流や漏洩電流を効果的に防止でき運
転時の節電効果が十分に得られ、またこれら迷走電流や
漏洩電流による電食損傷とこれに伴うロールのガタつき
起因でのパイプ品質劣化、ロール損傷が防げ、ロールの
保守管理の簡素化、溶接管の効率的な製造が可能とな
る。
【0015】さらに本発明の成形用ロールを使用するこ
とにより、溶接管を連続的に長時間連続して製造する際
に必要な、溶接により繋いだ材料帯鋼を通材しても、そ
の溶接部の通過によりロールへ加わる機械的衝撃によっ
てロールにクラックが発生したり、割損したりすること
なく、安定して操業でき、溶接管の効率的な製造を長時
間安定して実現できることが可能となった。加えて、本
発明の成形用ロールは摩耗による通材面形状不良により
寿命にいたるため、通材面の再研磨により再使用が可能
であり、ロールコストの大幅削減が可能となった。
とにより、溶接管を連続的に長時間連続して製造する際
に必要な、溶接により繋いだ材料帯鋼を通材しても、そ
の溶接部の通過によりロールへ加わる機械的衝撃によっ
てロールにクラックが発生したり、割損したりすること
なく、安定して操業でき、溶接管の効率的な製造を長時
間安定して実現できることが可能となった。加えて、本
発明の成形用ロールは摩耗による通材面形状不良により
寿命にいたるため、通材面の再研磨により再使用が可能
であり、ロールコストの大幅削減が可能となった。
【0016】なお、本発明ロールに用いるロール素材で
あるセラミックの曲げ強度は、ロールの耐久性に大きく
影響するので、2000 Kg/cm2 〜3000 Kg/cm2 に
あることが望ましい。
あるセラミックの曲げ強度は、ロールの耐久性に大きく
影響するので、2000 Kg/cm2 〜3000 Kg/cm2 に
あることが望ましい。
【0017】本発明のロール素材である窒化硅素(Si
3 N4 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、サイアロン
(SiAlON)は、多結晶焼結体である。窒化硅素、
サイアロンは、焼結体中の気孔率を低くする、結晶
粒度を小さくする等により、シャルピー衝撃値が0.0
15kgfm/cm2 以上の耐機械的衝撃性に優れたものとな
る。即ち、機械的衝撃が加わった際に、クラックや割損
の起点となる気孔の量(気孔率)を低く抑えることが耐
機械的衝撃性向上に有効である。また、機械的衝撃が加
わった際に、組織の弾性変形により発生する応力を小さ
くし、クラックや割損発生を防止するためには、セラミ
ック焼結体中の結晶粒度を小さくし、結晶粒相互の拘束
力を高めることが有効である。
3 N4 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、サイアロン
(SiAlON)は、多結晶焼結体である。窒化硅素、
サイアロンは、焼結体中の気孔率を低くする、結晶
粒度を小さくする等により、シャルピー衝撃値が0.0
15kgfm/cm2 以上の耐機械的衝撃性に優れたものとな
る。即ち、機械的衝撃が加わった際に、クラックや割損
の起点となる気孔の量(気孔率)を低く抑えることが耐
機械的衝撃性向上に有効である。また、機械的衝撃が加
わった際に、組織の弾性変形により発生する応力を小さ
くし、クラックや割損発生を防止するためには、セラミ
ック焼結体中の結晶粒度を小さくし、結晶粒相互の拘束
力を高めることが有効である。
【0018】本発明窒化硅素、サイアロン製成形用ロー
ルは具体的には気孔率を5%以下および結晶粒径を10
0μm 以下にすることで、シャルピー衝撃値が0.01
5kgfm/cm2 以上の焼結体を得ることができる。この窒
化硅素、サイアロン焼結体を得るためには、焼結体製造
過程にてAl2 O3 ,AlN,Y2 O3 ,MgO,Zr
SiO4 等の焼結助剤を0.1〜25重量%添加するこ
とが必要である。窒化硅素、サイアロン焼結体製造過程
での、さらに望ましい焼結助剤添加量は、1〜15重量
%である。
ルは具体的には気孔率を5%以下および結晶粒径を10
0μm 以下にすることで、シャルピー衝撃値が0.01
5kgfm/cm2 以上の焼結体を得ることができる。この窒
化硅素、サイアロン焼結体を得るためには、焼結体製造
過程にてAl2 O3 ,AlN,Y2 O3 ,MgO,Zr
SiO4 等の焼結助剤を0.1〜25重量%添加するこ
とが必要である。窒化硅素、サイアロン焼結体製造過程
での、さらに望ましい焼結助剤添加量は、1〜15重量
%である。
【0019】酸化ジルコニウムは、焼結中の相変態
(単斜晶→正方晶、立方晶)を防ぐ、焼結体中の気孔
率を低くする等により、シャルピー衝撃値が0.015
kgfm/cm2 以上の耐機械的衝撃性に優れたものとなる。
即ち、機械的衝撃が加わった際に、クラックや割損の起
点となる、相変態や焼結ムラにより生成する気孔の量
(気孔率)を抑えることが耐機械的衝撃性向上に有効で
ある。
(単斜晶→正方晶、立方晶)を防ぐ、焼結体中の気孔
率を低くする等により、シャルピー衝撃値が0.015
kgfm/cm2 以上の耐機械的衝撃性に優れたものとなる。
即ち、機械的衝撃が加わった際に、クラックや割損の起
点となる、相変態や焼結ムラにより生成する気孔の量
(気孔率)を抑えることが耐機械的衝撃性向上に有効で
ある。
【0020】本発明酸化ジルコニウム製成形用ロールは
具体的には、焼結中の相変態、焼結ムラを防ぎ、気孔率
を5%以下に制御することで、シャルピー衝撃値が0.
015kgfm/cm2 以上の焼結体を得ることができる。こ
の酸化ジルコニウム焼結体を得るためには、焼結体製造
過程にてY2 O3 ,MgO,CaO,CeO2 等の焼結
助剤(結晶形態安定化剤)を0.12〜25重量%添加
することが必要である。酸化ジルコニウム焼結体製造過
程での、さらに望ましい焼結助剤添加量は、1〜15重
量%である。
具体的には、焼結中の相変態、焼結ムラを防ぎ、気孔率
を5%以下に制御することで、シャルピー衝撃値が0.
015kgfm/cm2 以上の焼結体を得ることができる。こ
の酸化ジルコニウム焼結体を得るためには、焼結体製造
過程にてY2 O3 ,MgO,CaO,CeO2 等の焼結
助剤(結晶形態安定化剤)を0.12〜25重量%添加
することが必要である。酸化ジルコニウム焼結体製造過
程での、さらに望ましい焼結助剤添加量は、1〜15重
量%である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
この実施例は本発明を図1に示した電気溶接により溶接
管を製造する電気溶接管製造機に装備される成形用ロー
ルに適用した例を示す。
この実施例は本発明を図1に示した電気溶接により溶接
管を製造する電気溶接管製造機に装備される成形用ロー
ルに適用した例を示す。
【0022】原料粉末に焼結助剤を表1に示す量混合し
た後、加圧成形、焼成、機械研磨加工を行い、表1に示
すシャルピー衝撃値、気孔率、最大結晶粒径、曲げ強
度、熱衝撃温度差、電気抵抗を持つ図2に示す形状の窒
化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロン製成形用ロール
3a,3bを作製した。次にこれらの各種窒化珪素、酸
化ジルコニウム、サイアロン製成形用ロール3a,3b
をそれぞれ図2に示した電気溶接管製造機の回転軸10
にセットした。各成形用ロール3a,3bは、回転軸1
0、軸受けを介しフレームに回転自在に保持されてい
る。この状態の電気溶接管製造機へ、厚さ2.6mm、幅
158.0mm、長さ1020mのSUS304製帯鋼を
溶接により繋ぎ、材料として連続的に供給し、外径5
0.3mmの電縫管8を製造した。そして、各成形用ロー
ルでの割損、クラック発生あるいは著しい摩耗により不
良品が発生するまで電気溶接管製造機を連続的に稼動し
えた時間(稼動時間)を、実施例1〜8および比較例1
〜6として測定し、表2の結果が得られた。また、この
際に、単位時間当たりの溶接用電力の消費量についても
測定し、表2の結果が得られた。
た後、加圧成形、焼成、機械研磨加工を行い、表1に示
すシャルピー衝撃値、気孔率、最大結晶粒径、曲げ強
度、熱衝撃温度差、電気抵抗を持つ図2に示す形状の窒
化珪素、酸化ジルコニウム、サイアロン製成形用ロール
3a,3bを作製した。次にこれらの各種窒化珪素、酸
化ジルコニウム、サイアロン製成形用ロール3a,3b
をそれぞれ図2に示した電気溶接管製造機の回転軸10
にセットした。各成形用ロール3a,3bは、回転軸1
0、軸受けを介しフレームに回転自在に保持されてい
る。この状態の電気溶接管製造機へ、厚さ2.6mm、幅
158.0mm、長さ1020mのSUS304製帯鋼を
溶接により繋ぎ、材料として連続的に供給し、外径5
0.3mmの電縫管8を製造した。そして、各成形用ロー
ルでの割損、クラック発生あるいは著しい摩耗により不
良品が発生するまで電気溶接管製造機を連続的に稼動し
えた時間(稼動時間)を、実施例1〜8および比較例1
〜6として測定し、表2の結果が得られた。また、この
際に、単位時間当たりの溶接用電力の消費量についても
測定し、表2の結果が得られた。
【0023】さらに、比較例7として導電性の従来材W
C−Co系超硬合金を使用して実施例1〜8、比較例1
〜6と同様にその物性値を測定するとともに、成形用ロ
ールとして溶接管製造機に実装して稼動時間、溶接用消
費電力を測定した。なお、溶接用電力消費量は、超硬合
金で形成した比較例7の成形用ロールを使用した場合を
基準にして相対値(溶接用電力消費量比)として求め
た。
C−Co系超硬合金を使用して実施例1〜8、比較例1
〜6と同様にその物性値を測定するとともに、成形用ロ
ールとして溶接管製造機に実装して稼動時間、溶接用消
費電力を測定した。なお、溶接用電力消費量は、超硬合
金で形成した比較例7の成形用ロールを使用した場合を
基準にして相対値(溶接用電力消費量比)として求め
た。
【0024】表2で評価として、軸受けが電食を受けた
り、ロールがクラック発生や割損等の損傷を受けること
なく10000hr以上使用することができ、さらに研磨
により再使用可能な状態で寿命をむかえたものを○と
し、ロールにクラックや割損が生じたり、軸受けに電食
が生じたものを×として示した。
り、ロールがクラック発生や割損等の損傷を受けること
なく10000hr以上使用することができ、さらに研磨
により再使用可能な状態で寿命をむかえたものを○と
し、ロールにクラックや割損が生じたり、軸受けに電食
が生じたものを×として示した。
【0025】表2に示す結果から明らかなように本発明
に係わる実施例1〜8の成形用ロールは、絶縁性に優れ
たセラミック材で形成されているため、比較例7の従来
の導電性成形用ロールと比較して、溶接用電力が10%
程度低減できる節電効果を、比較例1〜6の耐機械的衝
撃性の低いセラミック製成形用ロール同様、発揮する。
に係わる実施例1〜8の成形用ロールは、絶縁性に優れ
たセラミック材で形成されているため、比較例7の従来
の導電性成形用ロールと比較して、溶接用電力が10%
程度低減できる節電効果を、比較例1〜6の耐機械的衝
撃性の低いセラミック製成形用ロール同様、発揮する。
【0026】また、漏洩電流等による軸受けの電食によ
る損傷もないため、比較例1〜6のセラミック製成形用
ロールと同様に、実施例1〜8の成形用ロールは、比較
例7の従来導電性成形用ロールに対し、10倍以上の長
期間にわたり安定して溶接管を製造できる。
る損傷もないため、比較例1〜6のセラミック製成形用
ロールと同様に、実施例1〜8の成形用ロールは、比較
例7の従来導電性成形用ロールに対し、10倍以上の長
期間にわたり安定して溶接管を製造できる。
【0027】さらに、比較例1〜6のセラミック製ロー
ルは、帯鋼溶接部通材時の機械的衝撃を繰り返し受ける
ことにより、割損あるいはクラックが発生し、溶接管製
造不可能となるのに対し、耐機械的衝撃性に優れる実施
例1〜8のセラミックロールは、割損、クラック発生が
無く、摩耗による使用限界まで使用でき、10倍以上の
寿命を持つ。
ルは、帯鋼溶接部通材時の機械的衝撃を繰り返し受ける
ことにより、割損あるいはクラックが発生し、溶接管製
造不可能となるのに対し、耐機械的衝撃性に優れる実施
例1〜8のセラミックロールは、割損、クラック発生が
無く、摩耗による使用限界まで使用でき、10倍以上の
寿命を持つ。
【0028】これに加え、実施例1〜8のセラミックロ
ールは、表2に示す稼働時間経過後の摩耗率(摩耗深さ
/ロール直径)が0.3%以下で耐摩耗性にも優れてお
り、また、通材をさらに継続し通材面の摩耗が進行して
も、通材面を再研磨することにより再使用が可能であ
り、ロールコストの低減が可能となった。
ールは、表2に示す稼働時間経過後の摩耗率(摩耗深さ
/ロール直径)が0.3%以下で耐摩耗性にも優れてお
り、また、通材をさらに継続し通材面の摩耗が進行して
も、通材面を再研磨することにより再使用が可能であ
り、ロールコストの低減が可能となった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係わる成形用ロー
ルによれば、絶縁性を持つため漏洩電流、迷走電流の低
減による、優れた節電効果と軸受けの電食防止効果を維
持しつつ、耐機械的衝撃性を高めることにより、材料の
帯鋼溶接部通材時の衝撃を繰り返し受けても割損、クラ
ック発生が回避でき、大幅にロール寿命を延ばすことが
でき長時間連続して溶接管を効率的かつ高精度に製造す
ることが可能となる。
ルによれば、絶縁性を持つため漏洩電流、迷走電流の低
減による、優れた節電効果と軸受けの電食防止効果を維
持しつつ、耐機械的衝撃性を高めることにより、材料の
帯鋼溶接部通材時の衝撃を繰り返し受けても割損、クラ
ック発生が回避でき、大幅にロール寿命を延ばすことが
でき長時間連続して溶接管を効率的かつ高精度に製造す
ることが可能となる。
【0032】また、ロールの割損、クラック発生がな
く、摩耗により寿命をむかえるため、研磨することで再
使用が可能となりロールコストを低減することが可能と
なる。
く、摩耗により寿命をむかえるため、研磨することで再
使用が可能となりロールコストを低減することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャルピー衝撃値と成形用ロールの割損、クラ
ック発生状況との関係を表す図である。
ック発生状況との関係を表す図である。
【図2】本発明に係わる成形用ロールを組み込んだ溶接
管製造機の要部を示す断面図である。
管製造機の要部を示す断面図である。
【図3】成形用ロールを組み込んだ溶接管製造機の要部
を示す側面図である。
を示す側面図である。
1 帯鋼 2 オープンパイプ 3a,3b 成形用ロール 4 高周波溶接器 5 ワークコイル 6 電源 7a,7b 突き合わせ部 8 溶接管 9 電流経路 10 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/584 35/599 C04B 35/58 302 Y
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板を成形用ロールにて加圧し管状にす
るとともに、突き合わせ部を電気溶接して溶接管を製造
する電気溶接管製造機に装備される成形用ロールにおい
て、シャルピー衝撃値が0.015kgfm/cm2 以上であ
ることを特徴とする成形用ロール。 - 【請求項2】 成形用ロールは、主成分が窒化珪素、サ
イアロン、酸化ジルコニウムのいずれか一種で、残部が
焼結助剤を25重量%未満含有することを特徴とする請
求項1記載の成形用ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250853A JPH07100666A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 成形用ロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250853A JPH07100666A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 成形用ロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07100666A true JPH07100666A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17213985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5250853A Pending JPH07100666A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 成形用ロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07100666A (ja) |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP5250853A patent/JPH07100666A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020226 |