JPH07100774B2 - 黒色系顔料組成物 - Google Patents
黒色系顔料組成物Info
- Publication number
- JPH07100774B2 JPH07100774B2 JP3069398A JP6939891A JPH07100774B2 JP H07100774 B2 JPH07100774 B2 JP H07100774B2 JP 3069398 A JP3069398 A JP 3069398A JP 6939891 A JP6939891 A JP 6939891A JP H07100774 B2 JPH07100774 B2 JP H07100774B2
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- JP
- Japan
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- water
- black
- iron nitride
- black pigment
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- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、黒色系顔料組成物に
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、各種
の成形品、塗料、さらには化粧品等に有用な、色調およ
びその他の顔料特性に優れた新しい黒色系顔料組成物に
関するものである。
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、各種
の成形品、塗料、さらには化粧品等に有用な、色調およ
びその他の顔料特性に優れた新しい黒色系顔料組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より各種の分野において
多様な色調と特性の顔料が使用されてきている。これら
の顔料については、その種類として無機顔料と有機顔料
とに分けられ、一般に水、無機試薬、有機溶媒、油類、
合成樹脂、可塑剤などに対する不溶性と、良好な分散性
が重要な要件となっている。また、その使用面から要求
される性質、性能としては、色、レオロジー、耐光性、
溶媒・ビヒクルに対する性質などがあげられ、さらにこ
れらの他に特に化粧品に対して使用されるときには、身
体への安全性の問題が加わってくる。
多様な色調と特性の顔料が使用されてきている。これら
の顔料については、その種類として無機顔料と有機顔料
とに分けられ、一般に水、無機試薬、有機溶媒、油類、
合成樹脂、可塑剤などに対する不溶性と、良好な分散性
が重要な要件となっている。また、その使用面から要求
される性質、性能としては、色、レオロジー、耐光性、
溶媒・ビヒクルに対する性質などがあげられ、さらにこ
れらの他に特に化粧品に対して使用されるときには、身
体への安全性の問題が加わってくる。
【0003】 このような要件を必要とする従来の顔料の
うちの黒色系顔料としては、無機系では黒色酸化物とし
てのFe3 O4(FeO、Fe2 O3 )、カーボンブラッ
クなどがあり、有機系ではPig. Black1(Aniline Blac
k)などが知られている。このうち、化粧品用として用
いられているものは、酸化鉄、カーボンブラックがその
大部分を占めている。化粧品用黒色顔料のうち、耐光性
および色(明度)に優れているのはカーボンブラックで
ある。つまり、製品が長もちし、かつ魅力的な黒色の発
現にはカーボンブラックがなくてはならないものになっ
ている。
うちの黒色系顔料としては、無機系では黒色酸化物とし
てのFe3 O4(FeO、Fe2 O3 )、カーボンブラッ
クなどがあり、有機系ではPig. Black1(Aniline Blac
k)などが知られている。このうち、化粧品用として用
いられているものは、酸化鉄、カーボンブラックがその
大部分を占めている。化粧品用黒色顔料のうち、耐光性
および色(明度)に優れているのはカーボンブラックで
ある。つまり、製品が長もちし、かつ魅力的な黒色の発
現にはカーボンブラックがなくてはならないものになっ
ている。
【0004】 しかしながら、近年、このカーボンブラッ
クの身体への有害性が指摘されている。カーボンブラッ
クの製造過程において、発癌性が指摘されているベンツ
ピレンが混入することが避けられないことによる。この
ようなことから、カーボンブラックに代わるものとして
窒化チタン(TiN)微粒子を用いた黒色顔料なども試
作されているが、魅力的な黒色を発現できないなどの問
題や、製造上の経済的問題がある。このため、鮮明な黒
色を有する優れた特性の化粧品用等の黒色系顔料を良好
な経済性において実現することが強く望まれていた。こ
の発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
り、従来の黒色系顔料の欠点を解消し、上記した通りの
新しい黒色系顔料組成物を提供することを目的としてい
る。
クの身体への有害性が指摘されている。カーボンブラッ
クの製造過程において、発癌性が指摘されているベンツ
ピレンが混入することが避けられないことによる。この
ようなことから、カーボンブラックに代わるものとして
窒化チタン(TiN)微粒子を用いた黒色顔料なども試
作されているが、魅力的な黒色を発現できないなどの問
題や、製造上の経済的問題がある。このため、鮮明な黒
色を有する優れた特性の化粧品用等の黒色系顔料を良好
な経済性において実現することが強く望まれていた。こ
の発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
り、従来の黒色系顔料の欠点を解消し、上記した通りの
新しい黒色系顔料組成物を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、粒径6〜20ナノメーターの窒
化鉄微粒子を界面活性剤によって非水系または水系分散
媒に分散させたコロイドからなることを特徴とする黒色
顔料組成物を提供する。また、この発明は、この組成物
を化粧品用顔料とすることや、酸化防止剤、無機または
有機の顔料や色素をさらに添加すること、さらには窒化
鉄微粒子を分散させたコロイドが窒化鉄磁性流体である
ことをその一態様としてもいる。
を解決するものとして、粒径6〜20ナノメーターの窒
化鉄微粒子を界面活性剤によって非水系または水系分散
媒に分散させたコロイドからなることを特徴とする黒色
顔料組成物を提供する。また、この発明は、この組成物
を化粧品用顔料とすることや、酸化防止剤、無機または
有機の顔料や色素をさらに添加すること、さらには窒化
鉄微粒子を分散させたコロイドが窒化鉄磁性流体である
ことをその一態様としてもいる。
【0006】 すなわち、この発明は従来の黒色顔料の欠
点を除き、色、レオロジー、耐光性、安全性等に優れた
新しい窒化鉄微粒子の分散混合物からなる黒色顔料組成
物を提供するものである。この発明の背景および前提と
しては、この発明の発明者による窒化鉄磁性流体の製造
技術の確立がある。
点を除き、色、レオロジー、耐光性、安全性等に優れた
新しい窒化鉄微粒子の分散混合物からなる黒色顔料組成
物を提供するものである。この発明の背景および前提と
しては、この発明の発明者による窒化鉄磁性流体の製造
技術の確立がある。
【0007】 この方法は鉄カーボニルのような金属カー
ボニルと界面活性剤をケロシンなどの無極性有機溶媒に
溶解させ、その溶液中に、たとえばアンモニアガスのよ
うな含窒素化合物を導入して加熱し、溶液中で窒化鉄の
ような窒化金属微粒子を発生させ、同時に界面活性剤の
働きにより、窒化金属微粒子を非水溶媒中に分散させ、
窒化金属微粒子コロイド、あるいは窒化金属磁性流体を
得る方法である。界面活性剤分子はその親油基を外側に
して窒化金属微粒子表面に吸着する。その結果、窒化金
属微粒子はケロシン中に分散化される。またこのような
界面活性剤分子の被膜層は微粒子がそれ自身の静磁気力
でくっつき合って、凝集することを防ぎ、分子的なスペ
ーサーとしての役をする。そのため微粒子は一定の距離
以上に接近することはなく、その距離はほぼ界面活性剤
の構造と分子量で決まる。この方法では、溶液中で微粒
子の核形成と成長が行われるため、微粒子サイズの均一
性がきわめて良好なことが特徴であり、その粒径は6〜
20ナノメーターの範囲で任意に変えることができる。
ボニルと界面活性剤をケロシンなどの無極性有機溶媒に
溶解させ、その溶液中に、たとえばアンモニアガスのよ
うな含窒素化合物を導入して加熱し、溶液中で窒化鉄の
ような窒化金属微粒子を発生させ、同時に界面活性剤の
働きにより、窒化金属微粒子を非水溶媒中に分散させ、
窒化金属微粒子コロイド、あるいは窒化金属磁性流体を
得る方法である。界面活性剤分子はその親油基を外側に
して窒化金属微粒子表面に吸着する。その結果、窒化金
属微粒子はケロシン中に分散化される。またこのような
界面活性剤分子の被膜層は微粒子がそれ自身の静磁気力
でくっつき合って、凝集することを防ぎ、分子的なスペ
ーサーとしての役をする。そのため微粒子は一定の距離
以上に接近することはなく、その距離はほぼ界面活性剤
の構造と分子量で決まる。この方法では、溶液中で微粒
子の核形成と成長が行われるため、微粒子サイズの均一
性がきわめて良好なことが特徴であり、その粒径は6〜
20ナノメーターの範囲で任意に変えることができる。
【0008】 発明者らはその後鋭意研究を行った結果、
上記の窒化金属コロイドのうち、窒化鉄コロイドが黒色
顔料として優れた色の性質をもっており、窒化鉄微粒子
のサイズを粒径6〜20ナノメーターの範囲に制御して
コロイドとし、その時の分散媒および界面活性剤の種類
を適当に選択すれば顔料使用面で要求されるレオロジ
ー、耐光性および溶媒・ビヒクルに対して著しく性質が
向上することを解明した。また、微粒子サイズとなって
いるため、顔料としての色合い、光沢、均質性、 塗布性
等の諸性能において優れ、きわめて高品質なものとなっ
た。さらに身体への安全性の面では、加熱処理を充分に
行うことによって、未反応鉄カーボニルなどの残留物を
抑制することができることを確認した。この発明は以上
のような研究の結果得られた知見に基づいて完成された
ものである。
上記の窒化金属コロイドのうち、窒化鉄コロイドが黒色
顔料として優れた色の性質をもっており、窒化鉄微粒子
のサイズを粒径6〜20ナノメーターの範囲に制御して
コロイドとし、その時の分散媒および界面活性剤の種類
を適当に選択すれば顔料使用面で要求されるレオロジ
ー、耐光性および溶媒・ビヒクルに対して著しく性質が
向上することを解明した。また、微粒子サイズとなって
いるため、顔料としての色合い、光沢、均質性、 塗布性
等の諸性能において優れ、きわめて高品質なものとなっ
た。さらに身体への安全性の面では、加熱処理を充分に
行うことによって、未反応鉄カーボニルなどの残留物を
抑制することができることを確認した。この発明は以上
のような研究の結果得られた知見に基づいて完成された
ものである。
【0009】 以下、詳しくこの発明の顔料組成物につい
て説明する。まずこの発明の組成物の製造方法について
説明すると、顔料組成物は、粒径6〜20ナノメーター
の窒化鉄微粒子を、顔料組成物の使用目的、その用途に
応じて選択した界面活性剤および分散媒体を用いて分散
させるが、その場合、前記した通りの窒化鉄微粒子の合
成反応と直結して組成物の製造を行ってもよい。すなわ
ち、たとえば化粧品用組成物としては、窒化鉄微粒子の
原料として鉄カーボニル(Fe(CO)5 )を分散媒と
してオリーブ油等に溶解し、界面活性剤としてエチレン
オキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体等を加
え撹拌する。もちろんこの分散媒としてはオリーブ油以
外でも純度、皮膚刺激性、皮膚呼吸性、微性物安定性、
化学的安定性などの点ですぐれていれば何であってもよ
く、また、室温で固体であっても合成時の温度(約150
℃以上)で液体となるものであればいづれでもよい。た
とえば、動植物系油としてはオリーブ油の他にヒマシ
油、ヤシ油、スクワランなどがあげられ、鉱物系油とし
ては流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィンなどが
あげられ、合成油としては合成ポリエーテルなどがあげ
られる。また、界面活性剤としてはこの場合ノニオン界
面活性剤(非イオン性)が好ましく、エチレンオキシド
・プロピレンオキシドブロック共重合体以外に、ソルビ
タン高級脂肪酸エステルに代表されるポリオキシエチレ
ン型や多価アルコールエステル型の界面活性剤などいづ
れでもよい。合成は前述の気相液相反応法に準じて行
う。合成終了後、不活性ガス(たとえばArガス)中
で、加熱処理することにより未反応のNH3 ガスに代表
される含窒素化合物を除去し、かつ未反応Fe(CO)
5 が残留しないことを確認することにより、そのままア
イメイキャップ化粧品、一時染毛料用の黒色系顔料とし
て使用できる。またこの場合、特に油脂類の空気中にお
ける自動酸化を防ぐ目的で、酸化防止剤を合成終了後に
添加することも効果的である。酸化防止剤としては、B
HA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチル
ヒドロキシトルエン)、没食子酸エステル類、NDGA
(ノルジヒドログアイアレチン酸)、チオジプロピオン
酸およびそのエステル類、トコフェロールなどのいづれ
でもよい。
て説明する。まずこの発明の組成物の製造方法について
説明すると、顔料組成物は、粒径6〜20ナノメーター
の窒化鉄微粒子を、顔料組成物の使用目的、その用途に
応じて選択した界面活性剤および分散媒体を用いて分散
させるが、その場合、前記した通りの窒化鉄微粒子の合
成反応と直結して組成物の製造を行ってもよい。すなわ
ち、たとえば化粧品用組成物としては、窒化鉄微粒子の
原料として鉄カーボニル(Fe(CO)5 )を分散媒と
してオリーブ油等に溶解し、界面活性剤としてエチレン
オキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体等を加
え撹拌する。もちろんこの分散媒としてはオリーブ油以
外でも純度、皮膚刺激性、皮膚呼吸性、微性物安定性、
化学的安定性などの点ですぐれていれば何であってもよ
く、また、室温で固体であっても合成時の温度(約150
℃以上)で液体となるものであればいづれでもよい。た
とえば、動植物系油としてはオリーブ油の他にヒマシ
油、ヤシ油、スクワランなどがあげられ、鉱物系油とし
ては流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィンなどが
あげられ、合成油としては合成ポリエーテルなどがあげ
られる。また、界面活性剤としてはこの場合ノニオン界
面活性剤(非イオン性)が好ましく、エチレンオキシド
・プロピレンオキシドブロック共重合体以外に、ソルビ
タン高級脂肪酸エステルに代表されるポリオキシエチレ
ン型や多価アルコールエステル型の界面活性剤などいづ
れでもよい。合成は前述の気相液相反応法に準じて行
う。合成終了後、不活性ガス(たとえばArガス)中
で、加熱処理することにより未反応のNH3 ガスに代表
される含窒素化合物を除去し、かつ未反応Fe(CO)
5 が残留しないことを確認することにより、そのままア
イメイキャップ化粧品、一時染毛料用の黒色系顔料とし
て使用できる。またこの場合、特に油脂類の空気中にお
ける自動酸化を防ぐ目的で、酸化防止剤を合成終了後に
添加することも効果的である。酸化防止剤としては、B
HA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチル
ヒドロキシトルエン)、没食子酸エステル類、NDGA
(ノルジヒドログアイアレチン酸)、チオジプロピオン
酸およびそのエステル類、トコフェロールなどのいづれ
でもよい。
【0010】 また、水溶性の窒化鉄黒色顔料の製造も可
能である。これの製造方法は以下のとおりである。窒化
鉄コロイドに両親媒性溶媒(たとえばアセトン)を加
え、振とうすることにより窒化鉄微粒子は凝集し沈澱す
る。これを水洗いし、水またはグリセリンなどの水溶性
アルコールまたは水溶性高分子中に分散させる。水中に
分散させる場合は、イオン性界面活性剤を加える。たと
えば、アニオン界面活性剤としてはラウリン酸ナトリウ
ムなどの高級脂肪酸石けん、オイレルアルコール硫酸ナ
トリウムなどの高級アルコール硫酸エステル塩、モノア
ルキルスルホコハク酸塩などのスルホン酸塩および高級
アルコールリン酸エステルなどであり、カチオン界面活
性剤としてはアルキルトリメチルアンモニウムクロリド
などの第4級アンモニウム塩などであり、両性界面活性
剤としてはカルボン酸型、イミダゾリン誘導体などであ
る。水溶性高分子としては、身体への安全性が高いこ
と、可能なかぎり無味・無色・無臭であること、熱・光
・微生物などで分解されないことなどの条件を満足して
いれば何であってもよく、たとえば、天然物としてはク
インスシードガム、キサテインガムなどがあげられ、半
合成物としてはメチルセルロースなどのセルロース誘導
体、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどのア
ルギン酸系などがあげられ、合成物としてはポリビニル
アルコールなどのビニル系などがあげられ、無機物とし
てはベントナイトなどがあげられる。
能である。これの製造方法は以下のとおりである。窒化
鉄コロイドに両親媒性溶媒(たとえばアセトン)を加
え、振とうすることにより窒化鉄微粒子は凝集し沈澱す
る。これを水洗いし、水またはグリセリンなどの水溶性
アルコールまたは水溶性高分子中に分散させる。水中に
分散させる場合は、イオン性界面活性剤を加える。たと
えば、アニオン界面活性剤としてはラウリン酸ナトリウ
ムなどの高級脂肪酸石けん、オイレルアルコール硫酸ナ
トリウムなどの高級アルコール硫酸エステル塩、モノア
ルキルスルホコハク酸塩などのスルホン酸塩および高級
アルコールリン酸エステルなどであり、カチオン界面活
性剤としてはアルキルトリメチルアンモニウムクロリド
などの第4級アンモニウム塩などであり、両性界面活性
剤としてはカルボン酸型、イミダゾリン誘導体などであ
る。水溶性高分子としては、身体への安全性が高いこ
と、可能なかぎり無味・無色・無臭であること、熱・光
・微生物などで分解されないことなどの条件を満足して
いれば何であってもよく、たとえば、天然物としてはク
インスシードガム、キサテインガムなどがあげられ、半
合成物としてはメチルセルロースなどのセルロース誘導
体、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどのア
ルギン酸系などがあげられ、合成物としてはポリビニル
アルコールなどのビニル系などがあげられ、無機物とし
てはベントナイトなどがあげられる。
【0011】 以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明について説明する。
明について説明する。
【実施例】実施例1 Fe(CO)5 130g、エチレンオキシド・プロピレン
オキシドブロック共重合体HO(CH2 CH2 O)m
(CH3 CHCH2 O)n(CH2 CH2 O)m′H、
(m+n+m′≒20、n≒15)15gをオリーブ油
60gに溶解し、NH3 ガスを300cc/min流しながら気
相液相法により加熱・反応させた。反応は90℃で2時
間、その後190℃で2時間とし、このサイクルを5回行
った。反応終了後、Arガスを500cc/min流しながら、
約195℃で1時間熱処理を行った。その結果、電子顕微
鏡観察などから直径約80ÅのFe3 N微粒子コロイド
が得られた。MSおよびGC−MSによる分析の結果、
このコロイド中からはFe(CO)5 、Fe2 (CO)
9 、Fe3 (CO)12およびNH3 は検出されず、ベン
ツピレンに代表される縮合多環芳香族類も検出されなか
った。この方法で得られた窒化鉄微粒子コロイド溶液
は、鮮明な黒色を有しており、木綿、紙および皮ふに塗
布した実験では、着色力、隠蔽力ともにすぐれており、
木綿、紙の場合その鮮明な黒色は1年以上にわたって保
持され、皮ふに塗布した場合水に対して洗い流されるこ
とはなかった。
オキシドブロック共重合体HO(CH2 CH2 O)m
(CH3 CHCH2 O)n(CH2 CH2 O)m′H、
(m+n+m′≒20、n≒15)15gをオリーブ油
60gに溶解し、NH3 ガスを300cc/min流しながら気
相液相法により加熱・反応させた。反応は90℃で2時
間、その後190℃で2時間とし、このサイクルを5回行
った。反応終了後、Arガスを500cc/min流しながら、
約195℃で1時間熱処理を行った。その結果、電子顕微
鏡観察などから直径約80ÅのFe3 N微粒子コロイド
が得られた。MSおよびGC−MSによる分析の結果、
このコロイド中からはFe(CO)5 、Fe2 (CO)
9 、Fe3 (CO)12およびNH3 は検出されず、ベン
ツピレンに代表される縮合多環芳香族類も検出されなか
った。この方法で得られた窒化鉄微粒子コロイド溶液
は、鮮明な黒色を有しており、木綿、紙および皮ふに塗
布した実験では、着色力、隠蔽力ともにすぐれており、
木綿、紙の場合その鮮明な黒色は1年以上にわたって保
持され、皮ふに塗布した場合水に対して洗い流されるこ
とはなかった。
【0012】 実施例2 実施例1と同様にして、窒化鉄微粒子コロイドを作製し
た。体積比で、このコロイド100に対してアセトン50
を加え、振とうすることによって窒化鉄微粒子が凝集
し、沈でん物が得られた。これをロ過したのち、アセト
ンついで熱水で洗浄した。この沈でん物約10gを室温
で液状であるポリビニルアルコール約50gに分散させ
ると良好な窒化鉄微粒子コロイドが得られた。また、水
30gにジアルキルジメチルアンモニウドクロリド約2
0gを溶解した水溶液に上記沈でん物を分散させた場合
にも良好な窒化鉄微粒子コロイドが得られた。これらの
水溶性窒化鉄微粒子コロイドを皮ふに塗布したところ、
洗顔用石けん(高級脂肪酸石けん)と水で簡単に洗い流
すことができた。
た。体積比で、このコロイド100に対してアセトン50
を加え、振とうすることによって窒化鉄微粒子が凝集
し、沈でん物が得られた。これをロ過したのち、アセト
ンついで熱水で洗浄した。この沈でん物約10gを室温
で液状であるポリビニルアルコール約50gに分散させ
ると良好な窒化鉄微粒子コロイドが得られた。また、水
30gにジアルキルジメチルアンモニウドクロリド約2
0gを溶解した水溶液に上記沈でん物を分散させた場合
にも良好な窒化鉄微粒子コロイドが得られた。これらの
水溶性窒化鉄微粒子コロイドを皮ふに塗布したところ、
洗顔用石けん(高級脂肪酸石けん)と水で簡単に洗い流
すことができた。
【0013】 実施例3 実施例2で作製した水を分散媒とした窒化鉄微粒子コロ
イド約10gに対し、ウルトラマリンブルー約0.5gを
添加したところ青味がかった黒色をした良好なコロイド
溶液が得られた。実施例4 実施例1で作製した窒化鉄微粒子コロイド5gに対し薬
用スカーレット(赤色501号)約0.05gを溶解したと
ころ、わずかに赤味がかった黒色をした良好なコロイド
溶液が得られた。
イド約10gに対し、ウルトラマリンブルー約0.5gを
添加したところ青味がかった黒色をした良好なコロイド
溶液が得られた。実施例4 実施例1で作製した窒化鉄微粒子コロイド5gに対し薬
用スカーレット(赤色501号)約0.05gを溶解したと
ころ、わずかに赤味がかった黒色をした良好なコロイド
溶液が得られた。
【0014】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、以下の通りの優れた効果が実現される。 (1) 極めて暗い明度をもった黒色顔料が得られ、特
にこれを化粧品として利用した場合、魅力的な黒色の発
現が可能である。 (2) 酸化チタン、酸化鉄あるいはウルトラマリンブ
ルーなどの無機顔料あるいは薬用スカーレット(赤色5
01号)、アリズリンパープルSS(紫色201号)な
どのタール色素を混合することにより、黒褐色あるいは
青みがかった黒色などに色調を変化させることが容易で
ある。 (3) 分散媒として適当な有機溶媒を選ぶことにより
水に対して安定となり、水により落ちにくい性質をもた
せることができる。 (4) 分散媒として水または水溶性アルコール(グリ
セリンなど)または水溶性高分子を選ぶことにより、水
でもって簡単に洗い流すことが可能である。 (5) 大気に暴露した状態でも1年以上にわたり、製
造時と比べて色、粘性、化学的性質において変化がな
い。 (6) 皮ふに対して着色力、隠蔽力ともにすぐれかつ
身体に安全である。 (7) 原料が安価で多量生産が可能である。 これらの特徴によって、たとえば、アイメイキャップ化
粧品用黒色系顔料、一時染毛料用黒色系顔料、印刷イン
キ用黒色系顔料、絵具用、クレヨン用黒色系顔料等とし
て有用な新しい顔料組成物が提供される。
り、以下の通りの優れた効果が実現される。 (1) 極めて暗い明度をもった黒色顔料が得られ、特
にこれを化粧品として利用した場合、魅力的な黒色の発
現が可能である。 (2) 酸化チタン、酸化鉄あるいはウルトラマリンブ
ルーなどの無機顔料あるいは薬用スカーレット(赤色5
01号)、アリズリンパープルSS(紫色201号)な
どのタール色素を混合することにより、黒褐色あるいは
青みがかった黒色などに色調を変化させることが容易で
ある。 (3) 分散媒として適当な有機溶媒を選ぶことにより
水に対して安定となり、水により落ちにくい性質をもた
せることができる。 (4) 分散媒として水または水溶性アルコール(グリ
セリンなど)または水溶性高分子を選ぶことにより、水
でもって簡単に洗い流すことが可能である。 (5) 大気に暴露した状態でも1年以上にわたり、製
造時と比べて色、粘性、化学的性質において変化がな
い。 (6) 皮ふに対して着色力、隠蔽力ともにすぐれかつ
身体に安全である。 (7) 原料が安価で多量生産が可能である。 これらの特徴によって、たとえば、アイメイキャップ化
粧品用黒色系顔料、一時染毛料用黒色系顔料、印刷イン
キ用黒色系顔料、絵具用、クレヨン用黒色系顔料等とし
て有用な新しい顔料組成物が提供される。
Claims (6)
- 【請求項1】 粒径6〜20ナノメーターの窒化鉄微粒
子を界面活性剤によって非水系または水系分散媒に分散
させたコロイドからなることを特徴とする黒色顔料組成
物。 - 【請求項2】 窒化鉄微粒子を分散させたコロイドが窒
化鉄磁性流体である請求項1の組成物。 - 【請求項3】 非水溶媒、水溶性高分子、水または水溶
性アルコール類を分散媒とする請求項1の組成物。 - 【請求項4】 酸化防止剤を混入させてなる請求項1,
2または3の組成物。 - 【請求項5】 無機または有機の顔料もしくは色素を混
入させてなる請求項1,2,3または4の組成物。 - 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5からなる
化粧品用顔料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3069398A JPH07100774B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 黒色系顔料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3069398A JPH07100774B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 黒色系顔料組成物 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH04283275A JPH04283275A (ja) | 1992-10-08 |
| JPH07100774B2 true JPH07100774B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=13401461
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3069398A Expired - Lifetime JPH07100774B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 黒色系顔料組成物 |
Country Status (1)
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-
1991
- 1991-03-11 JP JP3069398A patent/JPH07100774B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04283275A (ja) | 1992-10-08 |
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