JPH07101059A - サーマルインクジェットヘッド - Google Patents

サーマルインクジェットヘッド

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Publication number
JPH07101059A
JPH07101059A JP26989993A JP26989993A JPH07101059A JP H07101059 A JPH07101059 A JP H07101059A JP 26989993 A JP26989993 A JP 26989993A JP 26989993 A JP26989993 A JP 26989993A JP H07101059 A JPH07101059 A JP H07101059A
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JP
Japan
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ink
flow path
nozzle
passages
pits
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Application number
JP26989993A
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English (en)
Inventor
Naoki Morita
直己 森田
Yoshihiko Fujimura
義彦 藤村
Masahiko Fujii
雅彦 藤井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴミの捕捉性を保ちつつ、流路抵抗を低下さ
せ、高速かつ安定噴射を行なうことのできるサーマルイ
ンクジェットヘッドを提供する。 【構成】 Siからなるヒーターウェハ10には、複数
の発熱体1が形成され、その上に、ポリイミド層9が形
成される。ポリイミド層9には、発熱体1の上部からイ
ンク流路6と連結するように延在したピット2と、共通
スリット3、及び、バイパスピット4が形成される。一
方、Siからなるチャネルウェハ10には、ノズル流路
5と、インク流路6、インクリザーバ7がODEで形成
される。気泡発生時には、ノズル流路5とインク流路6
の間の未エッチング部11のノズル流路5側の壁面が気
泡の圧力を反射し、エネルギーが効率よく使用される。
気泡消滅時には、ピット2の延在部分からインクが平行
移動により再充填される。そのため、流路抵抗が小さ
く、高速な駆動が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バブル発生用抵抗体か
ら発生する熱によりインク中に気泡を発生させ、発生し
た気泡によりインクをノズルから吐出させ、記録を行な
うサーマルインクジェットヘッドに関するものであり、
特に、サーマルインクジェットヘッドのインク流路の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より知られているサーマルインクジ
ェットヘッドの流路構造としては、例えば、特開昭61
−230954号公報に記載されているように、第1の
Si基板(ヒーター基板)と第2のSi基板(チャネル
基板)から構成され、第1のSi基板に発熱体を形成す
るとともに、第2のSi基板にODE(異方性エッチン
グ)を用いてノズル、インクリザーバを形成したものが
ある。
【0003】また、特開平1−148560号公報に記
載されているサーマルインクジェットヘッドでは、この
ようなノズル形成方法において、ノズルの長さの制御を
確実に行なうために、ノズル部分とインクリザーバを各
々独立した溝として作成し、両者の間を第1のSi基板
のポリイミド層に設けられた凹部(バイパス部)で連結
する手段が用いられている。このように形成されたサー
マルインクジェットヘッドのインク流路においては、前
記バイパス部が狭く、屈曲しているために、インク中の
ゴミがバイパス部に溜まりやすく、ノズルへのインク供
給を阻害しやすいという問題があった。バイパス部に滞
留するゴミは、ノズルへのインク供給を阻害し、ノズル
の繰り返し噴射特性を劣化させ、噴射ドロップが小さく
なったり、あるいは、全く噴射できなくなるなどの欠陥
を生じ、画質が低下する。一方、インク中あるいは製造
工程でヘッド内に混入するゴミを皆無とすることは極め
て困難であり、確率的には、いくらかのゴミは混入して
しまうことは避けられなかった。
【0004】この問題を解決するため、例えば、特開平
5−155020号公報に記載されているサーマルイン
クジェットヘッドでは、バイパス部をスリット状に構成
し、バイパス部にゴミが滞留しても、他のバイパス部分
からインクを供給することにより、ゴミによるインク供
給不良を回避している。しかし、バイパス部がスリット
状のため、バイパス部を通過してしまうゴミも多く、や
はりある程度の吐出不良が発生する。
【0005】そこで、インクリザーバとノズル流路の間
に複数のインク流路を設け、このインク流路をフィルタ
として機能させる構成が提案されている。図11は、従
来のサーマルインクジェットヘッドの流路構成を示す斜
視図、図12は、同じくノズル中心での流路の断面図、
図13は、同じく流路構成の平面図である。図中、1,
1a,1b,1cは発熱体、2,2a,2b,2cはピ
ット、3は共通スリット、4はバイパスピット、5,5
a,5b,5cはノズル流路、6,6a,6b,6cは
インク流路、7はインクリザーバ、8はヒーターウェ
ハ、9はポリイミド層、10はチャネルウェハ、11は
未エッチング部、12はゴミである。
【0006】ヒーターウェハ8には、複数の発熱体1
a,1b,1c,・・・が形成されている。その上に、
ポリイミド層9が形成されている。ポリイミド層9に
は、発熱体1a,1b,1cの上部にバブル形成領域を
規定するピット2a,2b,2c,・・・と、共通スリ
ット3、及び、バイパスピット4が形成されている。一
方、チャネルウェハ10には、ノズル流路5a,5b,
5c,・・・と、インク流路6a,6b,6c,・・・
と、インクリザーバ7が形成されている。ヒーターウェ
ハ8に設けられたバイパスピット4は、インクリザーバ
7とインク流路6a,6b,6c,・・・を連結し、ま
た、共通スリット3は、ノズル流路5a,5b,5c,
・・・とインク流路6a,6b,6c,・・・を連結
し、これらの間の未エッチング部11をバイパスするよ
うに設けられている。
【0007】インクの流れは、図12に示すように、イ
ンクリザーバ7からバイパスピット4、インク流路6、
共通スリット3を介してノズル流路5にいたる。インク
リザーバ7に侵入したゴミ12のうち、大きなものは、
バイパスピット4でトラップされる。バイパスピット4
でトラップされなかったゴミは、非常に小さいので、ノ
ズル流路5を詰まらせることはなく、インクの吐出とと
もに外部へ排出される。
【0008】インク流路6に大きなゴミまたは気泡がト
ラップされると、このインク流路6における流体抵抗が
大きくなり、ノズルへのインク供給が不足し、小ドット
化や、ミスジェット等の噴射不良の原因となる。このと
き、図13に示すように、チャンネル間を連結する共通
スリット3を介して、隣あるいは近傍のノズルからイン
クを供給することにより、インクの不足しているノズル
へのインク供給を補うことができる。これにより、イン
ク供給不足を実際の画質としては感知し得ない程度の軽
微なものに抑えることができる。
【0009】ところが、このような構成のサーマルイン
クジェットヘッドでは、流路構造が複雑になるため、流
路抵抗が増大し、インクの充填性が低下し、プリントす
る際の周波数を低下させてしまうという問題があった。
また、インク流路6を設けることにより、流路が長くな
る。そのため、ヘッドを構成するSiデバイスの長さが
長くなり、結果として、1枚のSiウェハから得られる
個数も少なくなる。よって、歩留まりを同一とすれば、
流路が長くなることにより、1つのノズルデバイスのコ
ストアップを招く。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ゴミの捕捉性を保ちつつ、
流路抵抗を低下させ、高速かつ安定噴射を行なうことの
できるサーマルインクジェットヘッドを提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、バブル発生用
抵抗体を有するヒーター基板と、複数のノズル流路、イ
ンクリザーバ、インク供給口を有するチャネル基板とか
らなるサーマルインクジェットヘッドにおいて、前記チ
ャネル基板には複数のノズル流路とインクリザーバとの
間に複数のインク流路を設け、また、前記ヒーター基板
上にポリイミド層を設け、該ポリイミド層には、少なく
とも、前記バブル発生用抵抗体の上部から前記チャネル
基板に形成された前記インク流路に連結するまで延在す
る溝が設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、チャネル基板に設けられたイ
ンク流路により、ゴミを捕捉するためのフィルタリング
の機能を得ている。また、溝がバブル発生用抵抗体の上
部だけでなく、インク流路に連結するまで延在している
ので、バブル発生用抵抗体の発熱により気泡が発生し、
その後、気泡が収縮したときに、第1の溝のバブル発生
用抵抗体の上部以外の延在部分から、インクがバブル発
生用抵抗体の上部に再充填(リフィル)される。このと
き、インクは平行移動するだけであるので、流路抵抗を
低下させることができ、プリント周波数を向上させるこ
とができる。また、バブル発生用抵抗体上に気泡が発生
する際には、ノズル流路とインク流路の間の未エッチン
グ部と、溝のインク流路側の端部で、気泡発生による圧
力の伝播は抑制され、効率よくノズルの開口部へ向けて
気泡の圧力を利用することができる。さらに、従来のよ
うに、バブル発生用抵抗体上部の凹部と、インク流路と
ノズル流路を連結する溝を別々に形成する必要がないの
で、全長を短く抑制でき、1枚のウェハから得られるノ
ズルデバイスの個数が増加し、コストを低下させること
ができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明のインクジェットヘッドの第
1の実施例における流路構成を示す斜視図、図2は、同
じくノズル中心での流路の断面図、図3は、同じく流路
構成の平面図である。図中の符号は、図11乃至図13
と同様である。
【0014】サーマルインクジェットヘッドは、チャネ
ルウェハ10と、ポリイミド層9が形成されたヒーター
ウェハ8を貼り合わせて構成されている。ヒーターウェ
ハ8は、例えばSiにより構成され、複数の発熱体1
a,1b,1c,・・・、及び、図示しない共通電極、
個別電極等が形成されている。その上に、ポリイミド層
9が形成される。ポリイミド層9には、発熱体1a,1
b,1cの上部からインク流路6に連結されるピット2
a,2b,2c,・・・と、各ピット2a,2b,2
c,・・・をノズルの配列方向に接続するための共通ス
リット3と、インクリザーバ7とインク流路6a,6
b,6c,・・・を連結するためのバイパスピット4
が、例えば、エッチングなどにより形成される。一方、
チャネルウェハ10も、例えば、Si等で構成され、ノ
ズル流路5a,5b,5c,・・・と、インク流路6
a,6b,6c,・・・、インクリザーバ7が、例え
ば、ODEで形成される。
【0015】従来のサーマルインクジェットヘッドで
は、ピット2a,2b,2c,・・・は発熱体1a,1
b,1c,・・・の上部のみであったが、本発明では、
図2に示すように、ピット2の壁面は発熱体1のインク
リザーバ7側には形成されず、流路はそのまま共通スリ
ット3に連結されており、ピット2は実質的にインク流
路6に連結している。
【0016】ピット2がインク流路6に連結されている
ので、ノズル流路5とインク流路6の間の未エッチング
部11は、発熱体1に近づけて配置することができる。
すなわち、チャネルウェハ10に形成されるノズル流路
5は、図2に示すように、発熱体1のバブル生成領域を
覆うように、ノズル開口から発熱体1のインクリザーバ
7側までの長さとほぼ同じ長さとすることができる。ノ
ズル流路5とインク流路6の間の未エッチング部11
は、ピット2及び共通スリット3によりバイパスされて
いる。
【0017】インクの流れは、図2に示すように、イン
クリザーバ7からバイパスピット4、インク流路6、共
通スリット3を介してピット2及びノズル流路5に至
る。インクリザーバ7に侵入したゴミ12のうち、大き
なものは、バイパスピット4でトラップされる。バイパ
スピット4を通過したゴミ12は、インク流路6に侵入
する。しかし、インク流路6の部分は、屈曲している。
また、この部分の断面積を狭くでき、ゴミ12が確実に
トラップすることができる。インク流路6でトラップさ
れなかったゴミは、非常に小さいので、ノズル流路5を
詰まらせることはなく、インクの吐出とともに外部へ排
出される。
【0018】インク流路6に大きなゴミまたは気泡がト
ラップされると、このインク流路6における流体抵抗が
大きくなり、ノズルへのインク供給が不足し、小ドット
化や、ミスジェット等の噴射不良の原因となる。このと
き、図3に示すように、ピット2を連結する共通スリッ
ト3を介して、隣あるいは近傍のノズルからインクを供
給することにより、インクの不足しているノズルへのイ
ンク供給を補うことができる。これにより、インク供給
不足を実際の画質としては感知し得ない程度の軽微なも
のに抑えることができる。
【0019】図4は、本発明のサーマルインクジェット
ヘッドの第1の実施例の発熱体1付近におけるバブル生
成の過程の説明図、図5は、従来のサーマルインクジェ
ットヘッドの発熱体1付近におけるバブル生成の過程の
説明図である。図中、図11乃至図13、及び、図1乃
至図3と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。13は気泡である。図4、図5では、発熱体1上に
発生するバブルの生成過程を時間経過とともに模式的に
示している。
【0020】従来のサーマルインクジェットヘッドの流
路構造では、図5に示すように、ピット2で発熱体1を
取り囲むことにより、発生するバブルの形状を規制する
とともに、安定した圧力伝搬特性を確保している。すな
わち、発熱体1の発熱により発生するバブルは、ピット
2の側壁に沿って上方に成長する。その時のバブルの圧
力は、ノズル流路5の開口部へ向かう方向と、インクリ
ザーバ7へ向かう方向に分散して作用する。インクリザ
ーバ7へ向かう方向の圧力は、未エッチング部11のノ
ズル流路側の壁面まで達する。
【0021】本発明の第1の実施例では、図2に示すよ
うに、未エッチング部11を発熱体1のインクリザーバ
側の端付近に配置することができる。このような構成で
は、図4に示すように、バブルの成長方向はピット2の
壁面側の速度が早く、圧力方向は垂直方向ではなく、傾
きを有する。しかし、ノズル流路5をODEで作成した
際に形成される未エッチング部11のノズル流路5側の
壁面は、図4に示すように斜めに形成されており、そこ
でバブル生成によるエネルギーが反射され、ドロップ噴
射のための圧力に変換される。このとき、図4に示すよ
うに、共通スリット3側へも圧力が逃げるが、すぐに共
通スリット3の側壁に到達するので、それほどの圧力損
失にはならず、従来と比較して、十分安定したドロップ
の吐出を得た。このように、未エッチング部11のノズ
ル流路5側の壁面は、バブルの圧力をノズル側に伝搬さ
せる圧力反射壁としての役割を果たしている。
【0022】バブルが発生し、ノズルの開口部からイン
クが吐出された後、バブルの消滅とともに、吐出された
分のインクが再充填される。その際には、ピット2の共
通スリット3側から、インクが平行移動することによ
り、発熱体1の上部にインクが充填される。従来のサー
マルインクジェットヘッドのように、ノズル流路5から
ピット2へ回りこむようにインクが充填される場合に比
べ、インクの再充填の際の流路抵抗が小さく、高速に再
充填を行なうことができる。
【0023】インク流路6にゴミ12などがトラップさ
れた場合には、共通スリット3を介して、隣あるいは付
近のインク流路6からインクの供給を受けることにな
る。このような場合でも、インクの流路は共通スリット
3から1度直角に曲がるだけであるので、流路抵抗は小
さく、高速な再充填を行なうことができる。
【0024】図6は、本発明のサーマルインクジェット
ヘッドの第1の実施例における特性を示すグラフであ
る。サーマルインクジェットヘッドの動作周波数の上昇
とともに、インクの充填が追いつかなくなるため、プリ
ントされた画像にはスジ等の欠陥が現れる。本発明の第
1の実施例では、ピット2が共通スリット3に連結して
いるので、流路抵抗が小さく、発熱体1の上部へのイン
ク供給性が向上している。そのため、図6からもわかる
ように、従来のサーマルインクジェットヘッドに比べ、
欠陥の現れる周波数が高くなっている。これにより、本
発明のサーマルインクジェットヘッドでは、高速な印字
が可能となった。
【0025】図7は、本発明のサーマルインクジェット
ヘッドの第2の実施例を示す平面図である。図中、図
2、図3と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略
する。上述の第1の実施例に示したサーマルインクジェ
ットヘッドでは、発熱体1と共通スリット3が近接して
いるため、各ノズル間のクロストークの発生が避けられ
ない。これを回避するため、ノズルを複数本ごとのブロ
ックに分割し、各ブロックごとに共通スリット3を設
け、ブロック間では流路を遮断する構成とすることがで
きる。例えば、図7では、4本のノズルごとにブロック
を構成し、共通スリット3をブロックごとに分割して配
置している。それ以外の構成は第1の実施例と同様であ
る。
【0026】図8は、本発明の第2の実施例におけるサ
ーマルインクジェットヘッドのインクの吐出状態の説明
図、図9は、従来のサーマルインクジェットヘッドのイ
ンクの吐出状態の説明図である。ここで、4本のノズル
を1ブロックとし、1ブロック内のノズルは同時駆動さ
れ、各ブロックは逐次駆動される場合を考える。図8、
図9では、ノズル#1乃至#4が1ブロックを構成し、
ノズル#5は隣接ブロックに属するものとする。各ブロ
ックの次ブロックに近接したノズルが、次のブロックに
属する隣接ノズルとの干渉によって、最も不安定となり
やすく、画質欠陥を引き起こしやすい。この状態を図9
に示している。図9に示した例では、次のブロックに属
するノズル#5との干渉により、ノズル#3、#4が影
響を受けている。
【0027】そこで、上述の第2の実施例のように、共
通スリット3を各ブロックごとに分割して設置すること
により、ブロック間のインクの流れは発生しないので、
次のブロックに属する隣接ノズルとの干渉は発生せず、
ブロック間のクロストークを抑制することができ、図8
に示すような正常な噴射状態を得ることができる。図
8、図9では、共通スリット3とノズル流路5の間に高
さ方向の差があるが、ここでは平面的に示している。
【0028】また、ブロック内の隣接するノズルをほぼ
同時に駆動すると、やはりクロストークの現象が現れ
る。これを回避するためには、ブロック内の各ノズルの
印字順序をインターレース化すればよい。すなわち、ブ
ロック内のノズルを同時に駆動せず、また、隣接ノズル
を順次駆動しないように、離れたノズルから順次駆動す
る。このような駆動により、隣接するノズル間の駆動を
時間的に離散させることができ、クロストークを回避
し、正常噴射を行なうことができる。
【0029】上述の第2の実施例において、その他の動
作、例えば、バブルの発生過程及び消滅後のインクのリ
フィルについてもほぼ同様である。また、特性について
も、図6に示すように、従来のサーマルインクジェット
ヘッドに比べて動作周波数を向上させることができる。
【0030】図10は、本発明のサーマルインクジェッ
トヘッドの第3の実施例を示す平面図である。図中の符
号は図2、図3と同様である。この第3の実施例では、
共通スリットを用いず、各ピット2をインク流路6に連
結した構造としている。上述の第1及び第2の実施例で
は、ゴミ12によりある流路が閉塞された場合でも、共
通スリット3を介してインクが補給されることを保証す
るものであるが、製造、組立技術の改良により、ゴミが
皆無となった場合には、共通スリット3は不要となる。
その場合には、図10に示す構造のサーマルインクジェ
ットヘッドを用いることが可能となる。この場合、イン
ク流路6のフィルタ機能は必要ないが、インク流路6を
設け、ノズル流路5とインク流路6の間の未エッチング
部11を設けておくことにより、未エッチング部11の
ノズル流路5側の壁面により気泡の圧力を反射し、気泡
の発生の際のエネルギーを効率よく用いることができ
る。また、ピット2がインク流路6まで延在することに
より、流路抵抗を小さくし、気泡消滅後のインクのリフ
ィルを高速に行なうことができる。
【0031】上述の各実施例では、バイパスピットはス
リット形状としているが、これに限らず、各ノズルに対
応した個別のバイパスピットとすることもできる。ま
た、個別バイパスピットにおいて、インクリザーバ7と
インク流路6の間の未エッチング部の下部のみ、連通さ
せた構成や、さらにインクリザーバ7側あるいはインク
流路6側をスリット状に形成することもできる。第3の
実施例では、インクリザーバ7とインク流路6の間の未
エッチング部を切削し、バイパスピットを用いない構成
も可能である。
【0032】また、上述の各実施例では、各ノズルに対
応して1本ずつのインク流路6を設けているが、フィル
タの効果を発揮させるためにはインク流路6の断面積は
狭い方がよい。上述のように、インク流路6はODEに
より形成するので、ODE時のマスクの開口寸法を小さ
くするだけで、精度よく、断面積の狭い流路を簡単に作
成することができる。そのために各ノズルに対して、2
本、3本など、1本より多いインク流路6を形成し、細
かいフィルタを構成することができる。
【0033】このように1本のノズルに対して複数のイ
ンク流路6が対応する場合、第3の実施例のように共通
スリットを用いなくても、ある程度のゴミに対応するこ
とのできるサーマルインクジェットヘッドを作成するこ
とができる。すなわち、あるインク流路6にゴミがトラ
ップされても、他のインク流路6からインクが供給され
るため、ある程度の吐出不良を回避することができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インク流路部分により、ノズルに目詰まりが
発生するのを防止するとともに、ピットをインク流路に
連結するように延在させることにより流路抵抗を小さく
し、その結果、動作周波数を向上させ、記録速度の速い
プリンタを得ることができる。また、ピットとインク流
路を連結することにより、全流路長を短くすることがで
き、デバイスとして小型化され、その結果、ウェハ1枚
当たりの個数を多く取れるので、コストを低減すること
ができる。さらに、ピットとインク流路を連結する際
に、ノズル流路とインク流路の未エッチング部分を発熱
体のインクリザーバ側の端部近傍に配置することがで
き、未エッチング部分のチャネル壁により、発熱体上に
発生する気泡のエネルギーを効率よく用いることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェットヘッドの第1の実施
例における流路構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明のインクジェットヘッドの第1の実施
例におけるノズル中心での流路の断面図である。
【図3】 本発明のインクジェットヘッドの第1の実施
例における流路構成の平面図である。
【図4】 本発明のサーマルインクジェットヘッドの第
1の実施例の発熱体1付近におけるバブル生成の過程の
説明図である。
【図5】 従来のサーマルインクジェットヘッドの発熱
体1付近におけるバブル生成の過程の説明図である。
【図6】 本発明のサーマルインクジェットヘッドの第
1の実施例における特性を示すグラフである。
【図7】 本発明のサーマルインクジェットヘッドの第
2の実施例を示す平面図である。
【図8】 本発明の第2の実施例におけるサーマルイン
クジェットヘッドのインクの吐出状態の説明図である。
【図9】 従来のサーマルインクジェットヘッドのイン
クの吐出状態の説明図である。
【図10】 本発明のサーマルインクジェットヘッドの
第3の実施例を示す平面図である。
【図11】 従来のサーマルインクジェットヘッドの流
路構成を示す斜視図である。
【図12】 従来のサーマルインクジェットヘッドにお
けるノズル中心での流路の断面図である。
【図13】 従来のサーマルインクジェットヘッドにお
ける流路構成の平面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 発熱体、2,2a,2b,2c
ピット、3 共通スリット、4 バイパスピット、
5,5a,5b,5c ノズル流路、6,6a,6b,
6c インク流路、7 インクリザーバ、8 ヒーター
ウェハ、9 ポリイミド層、10 チャネルウェハ、1
1 未エッチング部、12 ゴミ、13気泡。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バブル発生用抵抗体を有するヒーター基
    板と、複数のノズル流路、インクリザーバ、インク供給
    口を有するチャネル基板とからなるサーマルインクジェ
    ットヘッドにおいて、前記チャネル基板には複数のノズ
    ル流路とインクリザーバとの間に複数のインク流路を設
    け、また、前記ヒーター基板上にポリイミド層を設け、
    該ポリイミド層には、少なくとも、前記バブル発生用抵
    抗体の上部から前記チャネル基板に形成された前記イン
    ク流路に連結するまで延在する溝が設けられていること
    を特徴とするサーマルインクジェットヘッド。
JP26989993A 1993-09-30 1993-09-30 サーマルインクジェットヘッド Pending JPH07101059A (ja)

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JP26989993A JPH07101059A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 サーマルインクジェットヘッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0742100A3 (en) * 1995-05-10 1997-07-09 Fuji Xerox Co Ltd Thermal ink jet printhead and recorder
JP2005177752A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Xerox Corp 内部流体フィルタ

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