JPH07102298B2 - 高温還元性ガスの精製方法 - Google Patents

高温還元性ガスの精製方法

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JPH07102298B2
JPH07102298B2 JP62095213A JP9521387A JPH07102298B2 JP H07102298 B2 JPH07102298 B2 JP H07102298B2 JP 62095213 A JP62095213 A JP 62095213A JP 9521387 A JP9521387 A JP 9521387A JP H07102298 B2 JPH07102298 B2 JP H07102298B2
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absorbent
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温還元性ガスの精製方法に関し、たとえば
石炭ガス化プロセスの生成ガスのような高温の還元性ガ
ス混合物中に含まれる硫化水素を合理的に除去する方法
に関する。
〔従来の技術およびその問題点〕
近年、石油資源の枯渇、価格の高騰から、燃料(又は原
料)の多様化が叫ばれ、石炭や重質油(タールサンド
油、オイルシエール油、大慶重油、マヤ原油、或いは減
圧残油など)の利用技術の開発が進められている。石炭
や重質油をガス化して発電や燃料及び合成原料とする方
法はその代表的な一例である。
しかし、このガス化生成ガスには原料の石炭や重質油に
よつて違うが数100〜数1000ppmの硫化水素、硫化カルボ
ニル等のイオウ化合物を含み、これは公害防止上、或い
は後流機器の腐食や触媒の被毒防止のため、是非、除去
が必要である。
この除去方法としては湿式法と乾式法があるが、湿式法
は処理ガスを冷却しなければならず熱経済上不利であ
り、かつ共存成分(タール、ナフタリン、ハロゲン、NH
3、HCN、COS、煤塵など)の除去あるいは吸収液の汚
染、劣化防止のための前処理や廃水処理のための設備が
必要となり、プロセスが複雑になる。
一方、乾式法は熱経済的にも有利で、プロセス構成も簡
素なことから、金属酸化物を主成分とする吸収剤を高温
で硫化物として吸収除去する方法が一般的になつてい
る。吸収剤としてはFe、Zn、Mo、Mn、Cu、Wなどの金属
酸化物が使用され、250〜500℃でH2S,COS等と反応させ
るが、H2SとFe2O3の場合を例に採つて説明すると、吸収
反応は(1)〜(7)式に示すように進むとされてい
る。
Fe2O3+H2→2FeO+H2O ……(1) 3Fe2O3+H2→2Fe3O4+H2O ……(2) Fe2O3+CO→2FeO+CO2 ……(3) 3Fe2O3+CO→2Fe3O4+CO2 ……(4) FeO+H2S→FeS+H2O ……(5) Fe3O4+H2+3H2S→3FeS+4H2O ……(6) Fe3O4+CO+3H2S→3FeS+3H2O+CO2……(7) 次いで、吸収反応後の吸収剤は酸素含有ガスで(8)式
に示すように金属酸化物に再生され、この吸収、再生反
応の繰返しで高温還元ガス中のイオウ化合物は亜硫酸ガ
スとして回収除去される。
4FeS+7O2→2Fe2O3+4SO2 ……(8) このプロセスで使用される吸収剤は、前述の金属酸化物
を単独あるいは耐熱性の多孔質物質に担持したものを、
移動床方式の場合は球状あるいは円柱状に成形したもの
が、固定床方式の場合は、ハニカム状に成形したものが
通常使用される。
石炭ガス化ガスの如き還元ガスからイオウ化合物を除去
して精製されたガスはエネルギー源として利用されるの
で、CO、H2濃度を安定して製造するプロセスにするのが
好ましく、(1)〜(4)式の反応を極力抑制しなけれ
ばならない。移動床方式では吸収工程と再生工程が連続
的に繰返されるので、上記の技術的課題は克服しやすい
が、固定床方式では吸収工程と再生工程を断続的に繰返
すので、該吸収剤再生後の吸収反応開始時に、精製ガス
中のCO、H2濃度が吸収反応開始時低下するので、高温還
元性ガスの精製方法としては実用上好ましくない。
そこで、本発明者等は固定床反応器を三塔順次切替え
て、高温還元性ガス中に含まれるイオウ化合物を、金属
酸化物を主成分とする吸収剤で吸着除去する方法におい
て、該イオウ化合物を吸収した吸収剤を酸素含有ガスで
再生する工程、次いで再生された吸収剤を高温還元性ガ
スで該吸収剤前後の精製の対象となる還元性ガス濃度が
同一になるまで還元する工程、次いで該高温還元性ガス
を通気して該吸収剤で該イオウ化合物を吸収除去する工
程を連続的に繰り返すことにより、精製ガス中の還元性
ガス濃度を安定化させる高温還元性ガスの精製法を提案
した(特願昭60−85412号(特開昭61−245819号公報参
照))。
また、再生工程は処理ガス量低減の為に、循環系で
(8)式の再生反応を逐次的に進め、生成SO2ガス濃度
を濃縮後イオウ回収する方法があるが、この方法では、
SO24〜12%程度含有する再生ガスと吸収剤が400〜900℃
の高温雰囲気で接触し、かつ副生SO3の増加をきたすの
で、該吸収剤が極めて苛酷な状態になつていることか
ら、吸収剤の長期耐久性については解決すべき問題が残
つていた。
一方、従来の高温還元性ガスの精製法においては、再生
SO2ガスからのイオウ回収は、その還元剤として、石
炭、コークス等を使用するか或は還元ガス(CO、H2等)
と還元触媒(Co−Mo系等)、クラウス触媒等を使用して
おり、システムが複雑となる為、運転保守が容易ではな
い。
また、吸収、再生時の処理ガス温度は、通常夫々300〜5
00℃、500〜900℃で大きな差異があるので、従来の固定
床方式の場合、吸収→再生の工程切替開始時、処理温度
まで立上る間は、再生温度が不十分となる。これは結果
として、吸収性能及び吸収剤に悪影響を及ぼし、長期的
には吸収剤の劣化につながる。
更に、吸収→再生の工程切替毎に、脱圧ステツプ及び再
生後の反応器からのSO2の混入防止が必要である。従つ
て、再生→還元の工程切替開始前に、再生系のSO2をパ
ージする為に、減圧運転を一定時間行わねばならず、綿
密な運転制御が必須であり、運転がかなり面倒になつて
いた。
そこで本発明者等は、 (1) 高温還元性ガス中に含まれる硫化水素、硫化カ
ルボニル等のイオウ化合物を吸収除去する方法で、再生
された吸収剤を高温還元性ガスで該吸収剤前後の対象と
なる還元性ガス濃度が一定となるまで還元後、イオウ化
合物を吸収除去する工程を連続的に繰り返す高温還元性
ガスの精製方法において、吸収剤を充填した反応器を少
なくとも三塔使用し、還元、吸収、SO2還元、再生の四
工程により構成し、該SO2還元工程に再生工程からの循
環ガスを供給し、該SO2還元工程において、自らの工程
で生成するSO2と再生工程で生成するSO2を単体イオウに
転化させて液体イオウとして回収除去後、その一部を還
元工程に導入し、残部を再生工程に戻すことを特徴とす
る高温還元性ガスの精製方法と、 (2) 上記のSO2還元工程に供給される上記の再生工
程からの循環ガスに、上記の高温還元性ガスを添加し、
その循環ガス中の酸素との燃焼反応で、該SO2還元工程
に必要な温度に昇温させると共に、該SO2還元工程のガ
スの一部を上記の還元工程に導入し、残部を上記の再生
工程に戻すことを特徴とする高温還元性ガスの精製方
法、 とを提案した(昭和61年4月24日出願の特願昭61−9327
5号,同62年3月13日出願の特願昭62−56776号(特開昭
63−51920号公報参照))。
〔発明の目的〕
本発明は、上記先願方法より更に経済性を向上させるた
めに、再生工程での性能向上、すなわち単体イオウの効
率的な回収を行なうことのできる高温還元性ガスの精製
方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、高温還元性ガス中に含まれる硫化水素、硫化
カルボニル等のイオウ化合物を吸収剤で吸収除去する方
法で、再生された吸収剤を用いてイオウ化合物を吸収除
去する工程を連続的に繰り返す高温還元性ガスの精製方
法において、吸収剤を充填した少なくとも三塔の反応器
とクラウス触媒(例えば、ボーキサイト,アルミナ系触
媒,チタニア系触媒等)を充填した少なくとも一塔の反
応器を使用し、吸収、予備再生。再生及びイオウ回収の
四工程により構成し、該再生工程の循環ガス中に上記還
元性ガス及び回収イオウの一部を添加し、酸素の存在下
で該還元性ガス及び回収イオウを燃焼又は反応させ、必
要再生温度とSO2濃度を確保することによつて、再生工
程で単体イオウ、硫化水素及び硫化カルボニル等のイオ
ウ化合物を生成させ、再生用反応器出口循環ガス中の単
体イオウを液体イオウとして回収分離後、該循環ガスを
上記クラウム触媒を充填した反応器(以下、クラウス反
応器)に通して、該循環ガス中の硫化水素及び硫化カル
ボニル等を単体イオウに転化させ、液体イオウとして回
収除去すると共に、単体イオウ除去後の該循環ガスの一
部を吸収工程に導入し、残部を再生工程に戻すことを特
徴とする高温還元性ガスの精製方法に関する。
〔作用〕
再生工程において、循環ガス中でガス化ガス(H2,CO等
を含有した可燃ガス)及び回収イオウの一部を燃焼させ
て、温度を600〜1000℃,SO2濃度を0.1〜5vol%に維持
し、再生用反応器内を酸素の存在しない状態とすると、
再生循環ガス中のSO2,H2O及びCO2ガス等は、(9)〜
(15)式に示す如く、吸収剤(FeS)と反応し、或はガ
ス相互間で反応して、夫々単体イオウ、硫化水素、硫化
カルボニル、水素及び一酸化炭素等を生成する。
4FeS+2SO2→4FeO+3S2 ……(9) 6FeS+4SO2→2Fe3O4+5S2 ……(10) 8FeS+6SO2→4Fe2O3+7S2 ……(11) FeS+H2O→FeO+H2S ……(12) 3FeS+4H2O→Fe3O4+3H2S+H2 ……(13) 3FeS+4CO2→Fe3O4+3COS+CO ……(14) 2H2S+SO2→3/xSx+2H2O(但し、x=2〜8) ……(1
5) COS+H2O→H2S+CO2 ……(16) 該生成イオウを回収除去後、更にクラウス反応器で、
(15),(16)式によつて該循環ガス中のSO2,H2S,COS
及びH2O等を反応させて単体イオウを生成させ、該イオ
ウを液体イオウとして回収できるので、該ガス化ガスの
燃焼は、再生工程の補熱のみならず、再生工程での単体
イオウ生成の性能向上に寄与する。
また回収イオウの一部を燃焼することによつて、再生循
環ガス中のSO2ガスを所定濃度に維持するのみならず、
再生工程の補熱にも役立つ。
更に、再生用反応器で副生するH2S,COS等(クラウス反
応器で未反応のもの)、ガス状イオウ(イオウ分離器出
口ガス中に残存する)、H2,及びCO等は、該再生用反応
器入口循環ガス中で燃焼されるので、これらも再生工程
の補熱に役立つ。
従つて、回収イオウの一部及び副生ガスを燃焼させるこ
とによつて、再生用のガス化ガス使用量を削減し得るメ
リツトがある。
予備再生工程は、吸収工程終了後の系内のガス温度を再
生反応に必要な温度まで上げるためのものであり、この
予備再生工程を設けることによつて、固定床方式におけ
る吸収→再生及び再生→吸収の工程切替時のガス流れの
断続性が緩衝され、その連続性が維持できるので、吸収
剤の吸収性能及び再生性能が安定化される。
〔実施例〕
以下本発明方法の実施態様を添付図面により詳細に説明
する。
第1図において、石炭1は、少量の空気又は酸素2で、
ガス化炉3において部分燃焼、ガス化され、H2及びCOを
主成分とするガス化粗ガス(還元性ガス)4が得られ
る。この粗ガス4は集塵装置5でガス中のダストを10mg
/Nm3程度まで充分除去後、脱塵ガス化ガス6となつてラ
イン7及び流路切替バルブ9を介して吸収工程中にある
例えば反応器16に供給される。
この脱塵ガス化ガス(以下、ガス化ガス)6は石炭の種
類やガス化条件によつて異なるが、ダスト以外に、数10
〜数1000ppmのH2S,COS,NH3及び極く微量のHF,HCl等を含
み、ガス温度は、ガス化炉3出口のスチームヒータなど
で熱回収され、250〜500℃、圧力はガス化炉3の形式に
より異なるが、常圧〜25Kg/cm2Gである。
第1図では、吸収剤19が充填された同一構造の反応器1
6,17,18を(1)〜(7)式による吸収工程、(9)〜
(14)式による再生工程と順次切替えていく固定床式の
実施態様を示しているが、本発明は固定床式に限定され
るものではなく、還元性ガス中のH2S,COS等のイオウ化
合物を吸収剤で吸収除去後、(9)〜(14)式による再
生を繰り返すプロセスなら、流動床式、移動床式を問わ
ず適用できる。また、ガス流路切替の固定床式三塔切替
以外の多塔固定床式にも適用できるのはいうまでもな
い。更に、吸収剤の組成、形状に何ら限定されるもので
はない。
ここでは、反応器16で吸収工程を、反応器17で予備再生
工程を、反応器18で再生工程を、そして反応器55でイオ
ウ回収工程を行つている状態で説明する。
ガス化ガス6は流路切替バルブ9を介して、反応器16に
導入することで、そのイオウ化合物は通常、反応温度30
0〜500℃で、(1)〜(7)式によつて、吸収剤19に吸
収除去され、流路切替バルブ43を介して、精製ガス50と
して、後流のガスタービンに供給される。
予備再生工程は、吸収工程終了後の系内のガス温度を再
生反応に必要な温度まで上げるためのものであ、基本的
には再生工程と同じ循環系となつている。
すなわち、予備再生工程においては、反応器17に再生循
環ガスの一部を導入し、そのガス中にガス化ガス6の一
部をライン8を経て、熱交換器12で加熱後のガス化ガス
65、及び空気又は酸素含有ガス30を熱交換器31で加熱後
のガス66の必要量を、夫々流路切替バルブ14,33を介し
て供給し、該循環ガス中でガス化ガス65を燃焼させて該
反応器17の予熱を行う。該反応器17の出口ガス36は、熱
交換器39で冷却後、流路切替バルブ44を介して再生工程
出口循環ガス51と合流して、イオウ回収工程(クラウス
反応器55)に導入される。予備再生工程及び再生工程を
出た循環ガス51から、イオウ回収工程で単体イオウを回
収した後の処理ガスは、ブロア58で昇圧し、一部を吸収
工程へ供給し、残りを流路切替バルブ48を介して熱交換
器40で加熱後、ライン64を経て、反応器18及び反応器17
に、夫々導入して循環させる。
このようにして、反応器17が所定温度まで昇温された
ら、流路切替バルブ45を開にして、再生循環ガスの一部
を導入する。このような方法をとることにより、反応器
18が再生工程を終了する前に、該反応器17の内部温度を
再生必要温度迄上げることができる。該反応器17が必要
温度に到達したら、再生を一部行いながら再生工程待機
状態にしておく。
この予備再生工程を設けることによつて、固定床方式に
おける吸収→再生及び再生→吸収の工程切替時のガス流
れの断続性が緩衝され、その連続性が維持できるので、
吸収剤の吸収性能及び再生性能が安定化される。
再生工程においては、ガス化ガス65、回収イオウ26及び
空気又は酸素含有ガス66を、夫々流路切替バルブ15,29
及び34を介して、再生循環ガス64ラインに供給し、該ガ
ス化ガス65、回収イオウ26並びに該循環ガス64中の残存
(副生)H2S,COS,H2,CO及びガス状イオウ等を、反応器1
8入口で燃焼(或は反応)させることによつて、所定の
再生温度及び該循環ガス64中のSO2濃度を維持し、該反
応器18で該吸収剤19が(9)〜(14)式によつて再生さ
れる。上記可燃分がガス温度が低いために、万一燃焼し
にくい場合には、例えば吸収剤19のような助燃剤又は触
媒等を使用し、十分な燃焼を行なわせることができる。
また再生は、圧力常圧〜40Kg/cm2G,反応温度600〜1000
℃,SV値(ガス流量Nm3/h/吸収剤容量m3)100〜20001/h
及び循環ガス中SO2濃度0.1〜5vol%で(9)〜(14)式
によつて行われ、吸収剤19が再生される。上記条件にお
いて、経済性の観点から、圧力15〜30Kg/cm2,反応温度7
00〜850℃,SV値200〜8001/h及び循環ガス中SO2濃度1〜
4vol%にすることが好ましい。
更に、再生循環ガス量(反応器18出口基準)は吸収工程
への受入ガス化ガス6の量の5〜60%、再生工程への回
収イオウ26の注入量は全回収イオウ量の0〜50%にす
る。予備再生工程及び再生工程へのガス化ガス65の供給
量については、以下の関係式により算出される。
VRe/(VCg×CS)=0.5〜10 ……(17) ここで、 VRe:予備再生工程及び再生工程への供給ガス化ガス量
(Nm3/h) VCg:吸収工程への受入ガス化ガス量(Nm3/h) CS :受入ガス化ガス中の(H2S+COS)のmol分率(−) 上記ガス化ガス65の供給量は、(17)式で求めた数値を
越えると効果的でなくなる。
なお、本発明では、吸収工程終了後の吸収剤19、すなわ
ち硫化された吸収剤19(主としてFeSになつている)
は、予備再生及び再生時に殆んど四三酸化鉄(Fe3O4
になるので、例えば先に提案した特願昭61−093275号
(昭和61年4月24日出願)、特願昭62−56776号(昭和6
2年3月13日出願)に記載の再生済み吸収剤の還元工程
(Fe2O3をガス化ガスでFe3O4に還元する)は不要であ
り、再生後、該反応器内の冷却及びSO2ガス等をパージ
して直ちに吸収工程に切替えることができる。
さて、再生工程中の反応器18出口の循環ガス37は、熱交
換器40,52にて冷却後、イオウ回収工程に導入される。
先ずイオウ凝縮器53で、130〜250℃に冷却され、循環ガ
ス中単体イオウは液体イオウ81として回収され、イオウ
分離器57に貯蔵される。該イオウ凝縮器53を出た該循環
ガスは、熱交換器52によつて、200〜300℃に昇温されク
ラウス反応器55に導入される。クラウス反応器内で(1
5),(16)式の反応によつて、単体イオウが生成され
る。
該反応器55出口の循環ガスは、イオウ凝縮器56で130〜2
50℃に冷却され、該循環ガス中の単体イオウは液体イオ
ウ82として回収され、イオウ分離器57に貯蔵されて、全
ての回収イオウは液体イオウ83ラインを通して抜き出さ
れる。
単体イオウが除去された循環ガスは、イオウ分離器57を
経て、ブロア58によつて昇圧され、そのガスの中、再生
工程におけるガス化ガス65、回収イオウ26及び空気又は
酸素含有ガス66の注入に見合う分が、流路切替バルブ20
を介して、吸収工程中にある反応器16の入口に供給され
る。
すなわち、第1図で分るとおり、再生工程及びイオウ回
収工程においては、取扱うガスが循環系になつているの
で、系外から再生工程へガス化ガス65、回収イオウ26及
び空気又は酸素含有ガス66を注入すると、その中でガス
化ガス65、回収イオウ26並びに循環ガス59中の残存H2S,
COS,H2,CO,及びガス状イオウ(S2)等の燃焼反応に消費
されたO2ガス以外のN2,H2O,CO2等は、この循環系に蓄積
されるので、循環系のガス量バランスをとるために、ガ
ス化ガス65、回収イオウ26及び空気又は酸素含有ガス66
の注入に見合う分だけ、この循環系外(吸収工程)に抜
き出してやる必要がある。
また、残りの循環ガス61(イオウ回収工程で単体イオウ
を除去後の循環ガス59から一部吸収工程へ供給したガス
60を差引いた残りの循環ガス)は、流路切替バルブ48を
介して、熱交換器40にて加熱後、夫々反応器18及び反応
器17に供給され、循環される。ここで、吸収工程へ供給
されるガス60は、ライン7からのガス化ガス6と混合さ
れるので、そのガス中の残余SO2及びガス状イオウ等
は、吸収工程中の反応器16内の前部で、吸収剤19の下に
おいて、以下に示す(18)〜(20)式によつてH2Sガス
に転化される。
SO2+3H2→H2S+2H2O ……(18) SO2+3CO+H2O→H2S+3CO2 ……(19) 1/xSx+H2→H2S(但し、x=2〜8) ……(20) この生成H2Sと該ガス中の残余H2S,COS等は、SV値500〜4
0001/hの下で、反応器16を通過する間に、ライン7から
のガス化ガス6中のイオウ化合物と共に吸収除去され
る。
反応器18の再生工程が終了すると、反応器17は予備再生
→再生工程に切替えられる。一方、反応器18は、その後
器内の冷却が行われる。すなわち、流路切替バルブ15,2
5,29及び34を閉にして、130〜250℃の再生循環ガス61の
一部を、流路切替バルブ48を介して該反応器18に導入す
ることによつて、該反応器18内をライン7からのガス化
ガス6の温度に合わせるべく300〜500℃に冷却する。そ
の冷却後、該反応器18前後の流路切替バルブ11,69を開
にし、かつ流路切替バルブ47,48を閉にし、ライン7か
らのガス化ガス6の一部を、流路切替バルブ11を介して
該反応器18に導入し、該反応器18内のガスパージを行
う。すなわち、再生工程終了直後は、反応器18内にSO2
ガス、ガス状イオウ等が残存しているため、該反応器出
口ガス37は、流路切替バルブ69を介して、循環ガス63ラ
インに導入される。
反応器18内のSO2ガス、ガス状イオウ等がパージされた
後、流路切替バルブ22,49を開及び流路切替バルブ69を
閉にして、本来の吸収工程を開始する。なお、反応器18
及び反応器17の工程切替については、その工程切替時の
ガス流れの連続性を持たせるために、同時に夫々再生→
吸収及び予備再生→再生の工程切替がなされる。その
後、反応器16が吸収→予備再生工程に切替えられる。
また、再生工程においては、吸収剤19の空気又は酸素含
有ガス66による通常の直接酸化の再生は行わず、(9)
〜(14)式の反応による該吸収剤19の再生を行うため、
該吸収剤19の再生用空気又は酸素含有ガス66の流量は大
巾に低減できる。通常の再生工程で吸収剤19を処理(再
生)する場合と比較して、空気量として3〜6割程度低
減できるので、高温還元性ガス精製装置の電力消費量低
減に大きく寄与する。
また、燃焼用ガス化ガス65及び回収イオウ26等の注入量
は、理論燃焼酸素(O2)量よりやゝ多目に供給するこ
と、及び吸収剤19の直接酸化による再生を行わないこと
により、再生工程内でのSO3生成を抑制し得るので、吸
収剤19の活性劣化の原因となるFeSO4,Fe2(SO4等の
硫酸塩の副生を防止できる。
更に、再生工程中の反応器内での(H2S+COS)の生成
は、循環ガス中のH2O及びCO2濃度及び温度に左右される
が、本発明の再生条件下では該反応器出口循環ガス中の
濃度として、100〜5000ppmになる。
一方、イオウ回収工程においては、再生循環ガス中のSO
2濃度は、再生工程中の反応器内での生成(H2S+COS)
濃度と比較して、1〜4vol%と極めて高くとれるので、
(15)式のH2SのSO2との反応は有利に進行し、(H2S+C
OS)基準での単体イオウへの反応率は、クラウス反応器
一段で50〜95%になる。従つて、クラウス反応器55は大
抵の場合、一段で十分である。なお、(15),(16)式
による回収イオウの量は、全回収イオウ量の10〜80%に
なる。
本発明方法における再生の計算例を以下に記述する。
計算条件: (1) ガス化ガス6の条件(吸収工程入口条件) ガス化ガス 流量=800,000Nm3/h(100%負荷) ガス化ガス組成(vol%) ガス化ガス圧力=20Kg/cm2G ガス化ガス温度=400℃ (2) 吸収工程出口ガス化ガス中H2S濃度=30ppm (H2S吸収率=98%,100%負荷時) 計算例−1 再生圧力=20Kg/cm2G,再生循環ガス64量(熱交換器40出
口)=160,000Nm3/hとして、0〜100%運転負荷時の、
再生に必要なガス化ガス量、再生空気量、再生用反応器
出口ガス温度及び再生循環ガス中SO2濃度の計算結果を
第2図に示す。
第2図より、本発明では、再生に必要なガス化ガス又は
それに相当する燃料源さえ確保できれば、全運転負荷範
囲において、再生運転できる。
すなわち、本発明の高温還元性ガス精製方法では、上流
のガス化炉3の実用的なあらゆる運転負荷範囲におい
て、100%運転負荷と変らず安定して運転できる。
また、低負荷においては、再生循環ガス量一定の下で、
再生用反応器温度及び再生循環ガス中SO2濃度の調節を
行うことにより対応できるので、再生運転が非常に容易
である。
計算例−2 ガス化ガス6は100%運転負荷条件で、再生圧力=20Kg/
cm2G、再生循環ガス64温度(熱交換器40出口)=650
℃、再生循環ガス中SO2濃度=3vol%として、再生用反
応器出口ガス温度を700〜1000℃迄変化させた時の、再
生循環ガス64量、再生に必要なガス化ガス量、再生用空
気量及び再生循環ガスからの吸収用反応器への抜出しガ
ス量60の計算結果を第3図に示す。
第3図より、例えば再生温度800℃の場合、ガス化ガス
量は約7300Nm3/h、再生空気量は約8400Nm3/h、吸収用反
応器への抜出しガス量は約14400Nm3/h、再生循環ガス量
は約125000Nm3/h(再生用反応器出口では、約139000Nm3
/hであることが分る。
以上から、ガス化ガス使用量は受入ガス化ガス6の約0.
9%と、さほど多くなく、再生空気量は従来の再生法(O
2による吸収剤の直接酸化の場合、再生空気量は約15,00
0Nm3/h)より40%以上少ないことが分る。
なお、第1図において、説明されていない流路切替バル
ブ10,13,21,23,24,27,28,32,41,42,46,67,68は、反応器
16が吸収工程を、反応器17が予備再生工程を、そして反
応器18が再生工程を実行している時は、通常、閉の状態
になつている。
また、ガス化ガスライン8及び空気又は酸素含有ガス30
ラインの熱交換器12,31の高温ガス源71,72並びにイオウ
回収工程循環ガスラインのイオウ凝縮器53,56の冷却水9
1,92は、熱交換条件を満足するものなら何ら制限されな
い。
〔発明の効果〕
(1) 本発明の高温還元性ガスの精製方法は、ガス化
炉の実用的なあらゆる運転負荷範囲に対応できる。
(2) 再生工程において、再生用反応器に循環ガスを
導入する前に、該循環ガス中にガス化ガス、回収イオウ
の一部を供給し、それらを該循環ガス中の残存(副生)
H2S,COS,H2,CO及びガス状イオウ等と共に空気又は酸素
含有ガスで燃焼し、必要再生温度及びSO2濃度を確保
し、かつ該吸収剤の酸素(O2)による直接酸化を行わせ
ない方法で該吸収剤を再生することによつて、再生工程
で使用する再生空気量を、通常の再生工程(吸収剤のO2
による直接酸化)で該吸収剤を処理(再生)する場合と
比較して、3〜6割程度低減し得るので、電力消費の大
巾な節減を計ることができる。
(3) 従来の再生済み吸収剤の還元工程(Fe2O3をガ
ス化ガスでFe3O4に還元する)が不要であり、反応工程
が一工程削減できるので、運転操作が簡素化される。
(4) 再生循環ガス中において、理論燃焼酸素不足域
でガス化ガス、回収イオウの一部等を燃焼させ、かつ吸
収剤の酸素による直接酸化を行わせない方法によつて該
吸収剤からのFeSO4,Fe2(SO4等の硫酸塩の副生率を
小さく抑えることができるので、該吸収剤の性能劣化防
止に対し寄与効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施態様例を説明するためのフロ
ー、第2〜3図は本発明方法の実施例における計算結果
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/52 53/77 C01B 3/50 17/04 N 17/06 Z C10K 1/34

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温還元性ガス中に含まれる硫化水素、硫
    化カルボニル等のイオウ化合物を吸収剤で吸収除去する
    方法で、再生された吸収剤を用いてイオウ化合物を吸収
    除去する工程を連続的に繰り返す高温還元性ガスの精製
    方法において、吸収剤を充填した少なくとも三塔の反応
    器とクラウス触媒を充填した少なくとも一塔の反応器を
    使用し、吸収、予備再生、再生及び硫黄回収の四工程に
    より構成し、該再生工程の循環ガス中に前記還元性ガス
    及び回収イオウの一部を添加し、酸素の存在下で、該還
    元性ガス及び回収イオウを燃焼又は反応させ、必要再生
    温度とSO2濃度を確保することによつて、再生工程で単
    体イオウ及びイオウ化合物を生成させ、再生用反応器出
    口循環ガス中の単体イオウを液体イオウとして回収分離
    後、該循環ガスを前記クラウス触媒を充填した反応器に
    通して該循環ガス中のイオウ化合物を単体イオウに転化
    させ、液体イオウとして回収除去すると共に、単体イオ
    ウ除去後の該循環ガスの一部を吸収工程に導入し、残部
    を再生工程に戻すことを特徴とする高温還元性ガスの精
    製方法。
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