JPH07102957A - 排ガス浄化装置と方法 - Google Patents
排ガス浄化装置と方法Info
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- JPH07102957A JPH07102957A JP5250653A JP25065393A JPH07102957A JP H07102957 A JPH07102957 A JP H07102957A JP 5250653 A JP5250653 A JP 5250653A JP 25065393 A JP25065393 A JP 25065393A JP H07102957 A JPH07102957 A JP H07102957A
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- adsorbent
- exhaust gas
- temperature
- way catalyst
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01N2240/00—Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
- F01N2240/18—Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being an adsorber or absorber
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01N2570/00—Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
- F01N2570/12—Hydrocarbons
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01N2570/00—Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
- F01N2570/16—Oxygen
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン起動時の排ガスを高吸着容量を持
ち、吸脱着がより高温で、かつ高OFPの炭化水素(H
C)等を選択的に浄化する吸着剤を用いる浄化システム
を提供すること。 【構成】 吸着剤6の前部分6a主成分として金属成分
で修飾したゼオライトを用い、吸着剤6の後部分6bに
貴金属と酸素供与体を主成分とした触媒成分を担持した
触媒担体を用いて、この吸着剤6を三元触媒3の後流に
設置し、吸着剤6の温度上昇に伴い一定温度以上になっ
た時、三元触媒3と吸着剤6の間にライン5から2次空
気を導入することで排ガスの浄化をする。排ガス中のH
C吸着剤にはオゾン生成能力が高いHCに対する吸着能
力が高く、また、排ガス温度300℃以下で脱着するH
C量が全吸着量に対し50%以下であるので、脱着した
HCの大半が酸化された状態で、無害化されて排出され
る。
ち、吸脱着がより高温で、かつ高OFPの炭化水素(H
C)等を選択的に浄化する吸着剤を用いる浄化システム
を提供すること。 【構成】 吸着剤6の前部分6a主成分として金属成分
で修飾したゼオライトを用い、吸着剤6の後部分6bに
貴金属と酸素供与体を主成分とした触媒成分を担持した
触媒担体を用いて、この吸着剤6を三元触媒3の後流に
設置し、吸着剤6の温度上昇に伴い一定温度以上になっ
た時、三元触媒3と吸着剤6の間にライン5から2次空
気を導入することで排ガスの浄化をする。排ガス中のH
C吸着剤にはオゾン生成能力が高いHCに対する吸着能
力が高く、また、排ガス温度300℃以下で脱着するH
C量が全吸着量に対し50%以下であるので、脱着した
HCの大半が酸化された状態で、無害化されて排出され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの内燃機関
から排出される排気ガスの浄化装置と方法に関する。
から排出される排気ガスの浄化装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気ガスには炭化水素(H
C)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)とい
った有害成分が含まれており、1970年以降これらの
有害成分に対する排出量の規制が行われている。このう
ちHCは光化学スモッグ(オキシダント)生成の原因と
なるため、今後規制が厳しくなる動きにある。またHC
成分に対する規制は、単なるHC総量の規制から、各H
C成分のオゾン生成能力(OFP)により重み付けされ
た規制へと移行する動きもある。このオゾン生成能力
は、MIR(Maximum Incremental Reactivity Value)
という、炭化水素1グラムによって生成され得るオゾン
の最高量の指標で表され、一般に低級オレフィン(エチ
レン、プロピレンなど)や芳香族炭化水素(キシレン、
トリメチルベンゼンなど)が大きい値を持つ。
C)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)とい
った有害成分が含まれており、1970年以降これらの
有害成分に対する排出量の規制が行われている。このう
ちHCは光化学スモッグ(オキシダント)生成の原因と
なるため、今後規制が厳しくなる動きにある。またHC
成分に対する規制は、単なるHC総量の規制から、各H
C成分のオゾン生成能力(OFP)により重み付けされ
た規制へと移行する動きもある。このオゾン生成能力
は、MIR(Maximum Incremental Reactivity Value)
という、炭化水素1グラムによって生成され得るオゾン
の最高量の指標で表され、一般に低級オレフィン(エチ
レン、プロピレンなど)や芳香族炭化水素(キシレン、
トリメチルベンゼンなど)が大きい値を持つ。
【0003】この自動車排ガス中の有害成分を浄化する
ために、従来は図6に示すような自動車などの排ガス浄
化システムが設けられている。このシステムはエンジン
1より排出された排気ガスが排気管2を通り白金(P
t)−パラジウム(Pd)−ロジウム(Rh)系三元触
媒3などが充填された浄化器を通り、排気管4、サイレ
ンサー8を通り大気に排出されるものである。エンジン
排気はHC、CO、NOxを同時に除去するのに適した
酸素濃度に制御されている。前記排気管2に設置される
三元触媒3は約300℃以上の温度に達しないと有効に
働かず、エンジン1の起動直後の排ガス温度が低い場合
には排気ガスを十分浄化できない。排出されるHCの大
部分はエンジン1の起動時のものであり、HCの排出低
減を図るには、起動時のHCの排出量を低減する必要が
ある。
ために、従来は図6に示すような自動車などの排ガス浄
化システムが設けられている。このシステムはエンジン
1より排出された排気ガスが排気管2を通り白金(P
t)−パラジウム(Pd)−ロジウム(Rh)系三元触
媒3などが充填された浄化器を通り、排気管4、サイレ
ンサー8を通り大気に排出されるものである。エンジン
排気はHC、CO、NOxを同時に除去するのに適した
酸素濃度に制御されている。前記排気管2に設置される
三元触媒3は約300℃以上の温度に達しないと有効に
働かず、エンジン1の起動直後の排ガス温度が低い場合
には排気ガスを十分浄化できない。排出されるHCの大
部分はエンジン1の起動時のものであり、HCの排出低
減を図るには、起動時のHCの排出量を低減する必要が
ある。
【0004】エンジンの起動時の低温の排ガス中からH
Cを吸着剤で吸着保持して、その後の排ガス温度の上昇
とともに吸着したHCを脱着し、該吸着剤の後流側の排
気通路に配置した三元触媒で浄化する方法が知られてい
る(特開平2−75327号、特開平2−135126
号、特開平5−31359号など)。また、エンジン排
ガス中のHC用の吸着剤に関して特開平5−31359
号公報には、少なくとも1種以上の貴金属をイオン交換
した高シリカゼオライト(Si/Al比40以上)を吸
着剤として用いる方法が開示されている。
Cを吸着剤で吸着保持して、その後の排ガス温度の上昇
とともに吸着したHCを脱着し、該吸着剤の後流側の排
気通路に配置した三元触媒で浄化する方法が知られてい
る(特開平2−75327号、特開平2−135126
号、特開平5−31359号など)。また、エンジン排
ガス中のHC用の吸着剤に関して特開平5−31359
号公報には、少なくとも1種以上の貴金属をイオン交換
した高シリカゼオライト(Si/Al比40以上)を吸
着剤として用いる方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】吸着剤を用いてエンジ
ン起動時の排ガスを浄化するシステムを実現するにあた
っては、その吸着剤に下記のような特性が要求される。
まず、システムの小型化のために、吸着剤の単位容積あ
たりのHC吸着容量が大きいことが必要である。また、
吸着剤とHCとの吸着力を強化し、吸着可能温度および
脱着温度をより高温化すれば使用温度範囲も広がり、一
旦吸着したHCの後処理も容易となる。特にHCを吸着
した吸着剤からHCを脱着させ、該脱着HCを三元触媒
などで浄化するシステムの場合、三元触媒などの活性化
する300℃までの脱着量が小さいことが重要である。
特開平2−75327号、特開平2−126937号に
は、これらを目的とした吸着剤が提案されているが、実
用化の点でさらに吸着温度と脱着温度と温度差を上昇で
きれば、その効果は大である。また、オゾンの生成を抑
制するためには、オゾン生成能力(OFP)の高いHC
(低級オレフィン、芳香族炭化水素など)を選択的に浄
化する必要がある。しかし、この点に関しては、いずれ
の公知システムおよび公知吸着剤においてもほとんど考
慮されていない。
ン起動時の排ガスを浄化するシステムを実現するにあた
っては、その吸着剤に下記のような特性が要求される。
まず、システムの小型化のために、吸着剤の単位容積あ
たりのHC吸着容量が大きいことが必要である。また、
吸着剤とHCとの吸着力を強化し、吸着可能温度および
脱着温度をより高温化すれば使用温度範囲も広がり、一
旦吸着したHCの後処理も容易となる。特にHCを吸着
した吸着剤からHCを脱着させ、該脱着HCを三元触媒
などで浄化するシステムの場合、三元触媒などの活性化
する300℃までの脱着量が小さいことが重要である。
特開平2−75327号、特開平2−126937号に
は、これらを目的とした吸着剤が提案されているが、実
用化の点でさらに吸着温度と脱着温度と温度差を上昇で
きれば、その効果は大である。また、オゾンの生成を抑
制するためには、オゾン生成能力(OFP)の高いHC
(低級オレフィン、芳香族炭化水素など)を選択的に浄
化する必要がある。しかし、この点に関しては、いずれ
の公知システムおよび公知吸着剤においてもほとんど考
慮されていない。
【0006】一方、吸着剤と三元触媒などを組み合せた
システムにおいて、吸着剤を三元触媒などの前に置いた
場合、エンジン起動時のHCの吸着と、温度上昇後の脱
離HCの除去には有効であるが、定常走行時には吸着剤
の耐熱性を考えた保護のためのバイパスライン、切替弁
の設置が必要となり、また吸着剤を三元触媒の後流に設
置した場合には、温度上昇後に吸着剤から脱離したHC
が浄化されぬまま大気へ放出されることとなる。本発明
の目的は、このような自動車などのエンジン起動時の排
ガス浄化システムの実用化の観点から、高吸着容量を持
ち、吸脱着がより高温で、かつ高OFPのHC等を選択
的に浄化し、更に、特段のバイパスライを設置すること
なく、浄化された排ガスを大気に排出するのに適した吸
着剤を用いる浄化システムを提供することである。
システムにおいて、吸着剤を三元触媒などの前に置いた
場合、エンジン起動時のHCの吸着と、温度上昇後の脱
離HCの除去には有効であるが、定常走行時には吸着剤
の耐熱性を考えた保護のためのバイパスライン、切替弁
の設置が必要となり、また吸着剤を三元触媒の後流に設
置した場合には、温度上昇後に吸着剤から脱離したHC
が浄化されぬまま大気へ放出されることとなる。本発明
の目的は、このような自動車などのエンジン起動時の排
ガス浄化システムの実用化の観点から、高吸着容量を持
ち、吸脱着がより高温で、かつ高OFPのHC等を選択
的に浄化し、更に、特段のバイパスライを設置すること
なく、浄化された排ガスを大気に排出するのに適した吸
着剤を用いる浄化システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、自動車などの内燃
機関から排出される炭化水素、一酸化炭素および窒素酸
化物含有排ガスを浄化する装置において、三元触媒が設
置される排気管の後流部分に炭化水素吸着性能を備えた
前部分と炭化水素酸化作用を持つ後部分よりなる吸着剤
を設置し、該三元触媒と吸着剤の間の排気管に二次空気
供給管を設置した排ガス浄化装置、または、自動車など
の内燃機関から排出される炭化水素、一酸化炭素および
窒素酸化物含有排ガスを浄化する排ガス浄化方法におい
て、排ガス流路に配置される吸着剤の前部分に炭化水素
吸着性能を備えた前部分と炭化水素酸化作用を持つ後部
分よりなる吸着剤を三元触媒の後流側の排ガス流路に設
置し、吸着剤の温度上昇に伴い所定温度以上になった時
に三元触媒と吸着剤の間に二次空気を導入することによ
り炭化水素、一酸化炭素および窒素酸化物含有排ガスを
浄化する排ガス浄化方法である。また、本発明は前記吸
着剤の直前の排気管に設置された酸素濃度検出器と温度
検出器の検出値に基づき二次空気供給管の空気調節弁の
開度を調整する調節器を設けた構成とすることもでき
る。
構成によって達成される。すなわち、自動車などの内燃
機関から排出される炭化水素、一酸化炭素および窒素酸
化物含有排ガスを浄化する装置において、三元触媒が設
置される排気管の後流部分に炭化水素吸着性能を備えた
前部分と炭化水素酸化作用を持つ後部分よりなる吸着剤
を設置し、該三元触媒と吸着剤の間の排気管に二次空気
供給管を設置した排ガス浄化装置、または、自動車など
の内燃機関から排出される炭化水素、一酸化炭素および
窒素酸化物含有排ガスを浄化する排ガス浄化方法におい
て、排ガス流路に配置される吸着剤の前部分に炭化水素
吸着性能を備えた前部分と炭化水素酸化作用を持つ後部
分よりなる吸着剤を三元触媒の後流側の排ガス流路に設
置し、吸着剤の温度上昇に伴い所定温度以上になった時
に三元触媒と吸着剤の間に二次空気を導入することによ
り炭化水素、一酸化炭素および窒素酸化物含有排ガスを
浄化する排ガス浄化方法である。また、本発明は前記吸
着剤の直前の排気管に設置された酸素濃度検出器と温度
検出器の検出値に基づき二次空気供給管の空気調節弁の
開度を調整する調節器を設けた構成とすることもでき
る。
【0008】本発明の上記排ガス浄化装置における吸着
剤は、その前部分と後部分を一体化した構成とするこ
と、または前部分と後部分を別個の吸着剤とし、組み合
せた構成とすることができる。本発明の上記排ガス浄化
方法において、二次空気供給量の酸素濃度は1.0%以
上に制御して吸着剤の後部分に供給することで浄化硬化
が向上する。
剤は、その前部分と後部分を一体化した構成とするこ
と、または前部分と後部分を別個の吸着剤とし、組み合
せた構成とすることができる。本発明の上記排ガス浄化
方法において、二次空気供給量の酸素濃度は1.0%以
上に制御して吸着剤の後部分に供給することで浄化硬化
が向上する。
【0009】本発明の吸着剤の前部分に用いる吸着剤成
分は汎用されているゼオライト系吸着剤を用いることが
できるが、本発明者らの開発した主成分として金属成分
で修飾したゼオライトを担持した吸着剤を用いることが
望ましい。前記主成分として金属成分で修飾したゼオラ
イトからなる吸着剤は、オゾン生成能力の高いHCに関
しての吸着能力が特に高いことに特徴がある。高OFP
を持つHCとして、エチレン、プロピレンなどの低級オ
レフィンや、キシレン、トリメチルベンゼンなどの芳香
族炭化水素などがあるが、中でも低級オレフィンは通常
のゼオライトでは吸着浄化が困難であり、しかも排ガス
中に多量に含まれている。本発明者らは、ゼオライトに
主成分として金属成分を分散担持させることにより、低
級オレフィンの吸着能を向上できることを見い出した。
また、これらの活性成分の担持の効果は、高OFPを持
つHCの浄化率向上だけでなく、脱着温度の高温化にも
適していることを見い出した。また、前記吸着剤前部分
の金属成分の担持方法としてはイオン交換法が好ましい
が、他に湿式混練法、含浸法など、イオン交換法と同等
の効果、すなわち活性成分をイオン状もしくは高分散状
態で担持する方法であれば良い。金属成分としては、銀
(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Z
n)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)から選
ばれる少なくとも一種以上の金属成分が好ましく、中で
もAg成分を担持することにより良好な結果が得られ
る。また、Agの担持量はイオン交換率で表現して10
%以上が好ましい。
分は汎用されているゼオライト系吸着剤を用いることが
できるが、本発明者らの開発した主成分として金属成分
で修飾したゼオライトを担持した吸着剤を用いることが
望ましい。前記主成分として金属成分で修飾したゼオラ
イトからなる吸着剤は、オゾン生成能力の高いHCに関
しての吸着能力が特に高いことに特徴がある。高OFP
を持つHCとして、エチレン、プロピレンなどの低級オ
レフィンや、キシレン、トリメチルベンゼンなどの芳香
族炭化水素などがあるが、中でも低級オレフィンは通常
のゼオライトでは吸着浄化が困難であり、しかも排ガス
中に多量に含まれている。本発明者らは、ゼオライトに
主成分として金属成分を分散担持させることにより、低
級オレフィンの吸着能を向上できることを見い出した。
また、これらの活性成分の担持の効果は、高OFPを持
つHCの浄化率向上だけでなく、脱着温度の高温化にも
適していることを見い出した。また、前記吸着剤前部分
の金属成分の担持方法としてはイオン交換法が好ましい
が、他に湿式混練法、含浸法など、イオン交換法と同等
の効果、すなわち活性成分をイオン状もしくは高分散状
態で担持する方法であれば良い。金属成分としては、銀
(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Z
n)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)から選
ばれる少なくとも一種以上の金属成分が好ましく、中で
もAg成分を担持することにより良好な結果が得られ
る。また、Agの担持量はイオン交換率で表現して10
%以上が好ましい。
【0010】本発明の吸着剤の後部分に用いる吸着剤成
分はHC、CO燃焼用として汎用されている酸化触媒を
用いることができる。本発明の酸化触媒は白金(P
t)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金
属触媒が好ましく用いられる。また、前記本発明の吸着
剤前部分に用いる金属成分を担持したゼオライトに、さ
らに、他の金属成分を担持した吸着剤成分を本発明の吸
着剤の後部分に用いて、該吸着剤成分上でHC、COを
燃焼させることもできる。前記他の金属成分とはPt、
Pd、Co、Mnから選ばれた少なくとも一種以上の金
属成分である。中でもPdを添加することにより良好な
結果が得られ、ゼオライトに対するその担持量は0.1
重量%以上で特に良好である。さらに加えてCeO2等
のCe成分を担持することにより、HC、COの燃焼が
促進されること、特にゼオライトに対してCeO2の担
持量が3重量%以上で燃焼促進効果が大となる。また、
上記金属成分に、さらにLa2O3等のLa成分を、好ま
しくはゼオライトに対して3重量%以上担持することで
もHC、COの燃焼が促進される。吸着剤の後部分に用
いる吸着剤成分としては後述の三元触媒の内、NOx除
去成分であるPh成分を除いたものを用いることもでき
る。
分はHC、CO燃焼用として汎用されている酸化触媒を
用いることができる。本発明の酸化触媒は白金(P
t)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金
属触媒が好ましく用いられる。また、前記本発明の吸着
剤前部分に用いる金属成分を担持したゼオライトに、さ
らに、他の金属成分を担持した吸着剤成分を本発明の吸
着剤の後部分に用いて、該吸着剤成分上でHC、COを
燃焼させることもできる。前記他の金属成分とはPt、
Pd、Co、Mnから選ばれた少なくとも一種以上の金
属成分である。中でもPdを添加することにより良好な
結果が得られ、ゼオライトに対するその担持量は0.1
重量%以上で特に良好である。さらに加えてCeO2等
のCe成分を担持することにより、HC、COの燃焼が
促進されること、特にゼオライトに対してCeO2の担
持量が3重量%以上で燃焼促進効果が大となる。また、
上記金属成分に、さらにLa2O3等のLa成分を、好ま
しくはゼオライトに対して3重量%以上担持することで
もHC、COの燃焼が促進される。吸着剤の後部分に用
いる吸着剤成分としては後述の三元触媒の内、NOx除
去成分であるPh成分を除いたものを用いることもでき
る。
【0011】上記吸着剤の前部分または後部分の金属成
分を担持するゼオライトとしては、ZSM−5、モルデ
ナイト、Y型ゼオライトおよびX型ゼオライトがHCの
吸着量が多く好ましい。特にモルデナイトおよびY型ゼ
オライトが優れている。また、水の吸着妨害を抑制する
観点から、SiO2を多く含有する上記ゼオライトが有
効である。すなわち、SiO2/Al2O3比が15〜2
50の上記のゼオライトを用いることにより、耐水性を
向上できることにある。また、上記吸着剤の前部分、後
部分共に粉末状、ペレット状など形状に制限はないが、
圧力損失を低減するためモノリスなどの担体に被覆して
いることがより好ましい。本発明の三元触媒はHC、C
OおよびNOxを同時に処理できる触媒であり、汎用さ
れているPt−Pd−Rh、Pd−Rh等の貴金属触
媒、あるいは前記貴金属とセリウム(Ce)系および/
またはランタン(La)系の金属とからなる触媒を用い
ることができる。
分を担持するゼオライトとしては、ZSM−5、モルデ
ナイト、Y型ゼオライトおよびX型ゼオライトがHCの
吸着量が多く好ましい。特にモルデナイトおよびY型ゼ
オライトが優れている。また、水の吸着妨害を抑制する
観点から、SiO2を多く含有する上記ゼオライトが有
効である。すなわち、SiO2/Al2O3比が15〜2
50の上記のゼオライトを用いることにより、耐水性を
向上できることにある。また、上記吸着剤の前部分、後
部分共に粉末状、ペレット状など形状に制限はないが、
圧力損失を低減するためモノリスなどの担体に被覆して
いることがより好ましい。本発明の三元触媒はHC、C
OおよびNOxを同時に処理できる触媒であり、汎用さ
れているPt−Pd−Rh、Pd−Rh等の貴金属触
媒、あるいは前記貴金属とセリウム(Ce)系および/
またはランタン(La)系の金属とからなる触媒を用い
ることができる。
【0012】
【作用】本発明者らは本発明の課題を解決する吸着剤に
ついて鋭意検討をした結果、吸着剤の前部分に、望まし
くは本発明者の開発した主成分として金属成分で修飾し
たゼオライトを用い、吸着剤の後部分に汎用されている
貴金属または貴金属と酸素供与体を主成分とした触媒成
分を担持した触媒担体を用いること、さらにこの吸着剤
を汎用されている三元触媒の後流に設置し、吸着剤の温
度上昇に伴い一定温度以上になった時、三元触媒と吸着
剤の間に2次空気を導入することにより、目的を達成で
きることを見い出した。本発明において、吸着剤の前部
分に用いる主成分として金属成分で修飾したゼオライト
はオゾン生成能力が高いHCに対する吸着能力が高く、
また、排ガス温度300℃以下で脱着するHC量が全吸
着量に対し50%以下であり、さらに、脱着したHCの
大半が酸化された状態で、無害化されて排出されるの
で、望ましい吸着剤成分である。また、前記吸着剤の前
部分は、特に、高OFPを持つHC吸着容量を向上させ
ることができ、HC脱着温度の高温化が図れる。これら
のHC吸着剤としての好ましい性質は、担持金属イオン
がゼオライト表面に高分散され、イオン交換によりゼオ
ライト表面の陽イオンを中心とする静電場が変化し、吸
着分子の極性との相互作用が強くなるか、あるいは、担
持金属の高分散により、ゼオライト吸着能を補強してH
C吸着能力が向上したためと考えられる。一方、吸着剤
の後部分には、貴金属あるいは貴金属とセリウム等の酸
素供与体を担持させることが望ましく、排気ガスの温度
が徐々に上昇すると吸着剤の前部分に吸着されたHCは
徐々に脱着をはじめ、後流に排出される。吸着剤温度が
一定の温度(吸着剤後部分の酸化活性が現れる温度)以
上になった時、吸着剤入口流路に二次空気を導入する
と、先の吸着剤前部分から脱着したHCと空気が混合
し、吸着剤後部分の酸化作用により、HC,COの大半
は酸化無害化され大気に排出される。この時、吸着剤の
前部分のHC脱着温度が高温化されていること、さら
に、吸着剤の後部分の酸化活性がより低温化されている
ことによりHCは有効に酸化除去されるのである。ま
た、排気ガスの温度が上昇して三元触媒がHC等の浄化
能力を発揮できる温度になると三元触媒で排気ガスのH
C、CO、NOxの同時処理が可能となる。
ついて鋭意検討をした結果、吸着剤の前部分に、望まし
くは本発明者の開発した主成分として金属成分で修飾し
たゼオライトを用い、吸着剤の後部分に汎用されている
貴金属または貴金属と酸素供与体を主成分とした触媒成
分を担持した触媒担体を用いること、さらにこの吸着剤
を汎用されている三元触媒の後流に設置し、吸着剤の温
度上昇に伴い一定温度以上になった時、三元触媒と吸着
剤の間に2次空気を導入することにより、目的を達成で
きることを見い出した。本発明において、吸着剤の前部
分に用いる主成分として金属成分で修飾したゼオライト
はオゾン生成能力が高いHCに対する吸着能力が高く、
また、排ガス温度300℃以下で脱着するHC量が全吸
着量に対し50%以下であり、さらに、脱着したHCの
大半が酸化された状態で、無害化されて排出されるの
で、望ましい吸着剤成分である。また、前記吸着剤の前
部分は、特に、高OFPを持つHC吸着容量を向上させ
ることができ、HC脱着温度の高温化が図れる。これら
のHC吸着剤としての好ましい性質は、担持金属イオン
がゼオライト表面に高分散され、イオン交換によりゼオ
ライト表面の陽イオンを中心とする静電場が変化し、吸
着分子の極性との相互作用が強くなるか、あるいは、担
持金属の高分散により、ゼオライト吸着能を補強してH
C吸着能力が向上したためと考えられる。一方、吸着剤
の後部分には、貴金属あるいは貴金属とセリウム等の酸
素供与体を担持させることが望ましく、排気ガスの温度
が徐々に上昇すると吸着剤の前部分に吸着されたHCは
徐々に脱着をはじめ、後流に排出される。吸着剤温度が
一定の温度(吸着剤後部分の酸化活性が現れる温度)以
上になった時、吸着剤入口流路に二次空気を導入する
と、先の吸着剤前部分から脱着したHCと空気が混合
し、吸着剤後部分の酸化作用により、HC,COの大半
は酸化無害化され大気に排出される。この時、吸着剤の
前部分のHC脱着温度が高温化されていること、さら
に、吸着剤の後部分の酸化活性がより低温化されている
ことによりHCは有効に酸化除去されるのである。ま
た、排気ガスの温度が上昇して三元触媒がHC等の浄化
能力を発揮できる温度になると三元触媒で排気ガスのH
C、CO、NOxの同時処理が可能となる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図面と共に詳細に説明す
る。 実施例1 図1は本実施例を示す自動車などの排ガス浄化システム
の系統である。エンジン1より排出された排気ガスは排
気管2を通り、三元触媒3(Pt−Pd−Rh系触媒)
などが充填された浄化器を通り、排気管4、サイレンサ
ー8を通して大気に排出されるが、本実施例の特徴は三
元触媒3(Pt−Pd−Rh系触媒)の後流排気管4の
途中に二次空気供給管5を設け、さらにその後流に吸着
剤6が設置されていることである。吸着剤6の後流は排
気管7、サイレンサー8に通じている。本実施例に用い
る吸着剤6は前部分6aと後部分6bに分けられてい
る。吸着剤前部分は、ゼオライト(モルデナイト、Y型
ゼオライト、X型ゼオライトなど)に金属成分(Ag、
Cu、Ni、Zn、Ba、Mg等)を分散したものを用
いる。
る。 実施例1 図1は本実施例を示す自動車などの排ガス浄化システム
の系統である。エンジン1より排出された排気ガスは排
気管2を通り、三元触媒3(Pt−Pd−Rh系触媒)
などが充填された浄化器を通り、排気管4、サイレンサ
ー8を通して大気に排出されるが、本実施例の特徴は三
元触媒3(Pt−Pd−Rh系触媒)の後流排気管4の
途中に二次空気供給管5を設け、さらにその後流に吸着
剤6が設置されていることである。吸着剤6の後流は排
気管7、サイレンサー8に通じている。本実施例に用い
る吸着剤6は前部分6aと後部分6bに分けられてい
る。吸着剤前部分は、ゼオライト(モルデナイト、Y型
ゼオライト、X型ゼオライトなど)に金属成分(Ag、
Cu、Ni、Zn、Ba、Mg等)を分散したものを用
いる。
【0014】以下、吸着剤6は前部分6aに用いる触媒
の製造例を示す。 製造例1 市販Y型ゼオライト(SiO2/Al2O3比5.6、以
下HY1)を、次の操作によりイオン交換した。すなわ
ち、HY120gを、酢酸銀Ag(CH3COO)14.
5gを含む600ccの水溶液中に加え、80℃に保ち
ながら7時間撹拌した。徐冷した後、吸引濾過、洗浄し
て吸着剤の前駆体を得た。この前駆体を120℃の温度
で空気中で1時間乾燥させ、その後温度500℃で、空
気中で2時間焼成してAgイオン交換Y型ゼオライト
(以下AgY1)を得た。この粉末を5トン/cm2の圧
力でプレスし、10〜20メッシュの粒状に成形した。
得られたAgY1のイオン交換率は34%であった。但
し、イオン交換率は以下の式により求めた。
の製造例を示す。 製造例1 市販Y型ゼオライト(SiO2/Al2O3比5.6、以
下HY1)を、次の操作によりイオン交換した。すなわ
ち、HY120gを、酢酸銀Ag(CH3COO)14.
5gを含む600ccの水溶液中に加え、80℃に保ち
ながら7時間撹拌した。徐冷した後、吸引濾過、洗浄し
て吸着剤の前駆体を得た。この前駆体を120℃の温度
で空気中で1時間乾燥させ、その後温度500℃で、空
気中で2時間焼成してAgイオン交換Y型ゼオライト
(以下AgY1)を得た。この粉末を5トン/cm2の圧
力でプレスし、10〜20メッシュの粒状に成形した。
得られたAgY1のイオン交換率は34%であった。但
し、イオン交換率は以下の式により求めた。
【数1】
【0015】製造例2 製造例1の酢酸銀の代わりに酢酸銅Cu(CH3CO
O)2・H2Oの8.7gを用いて同様の操作を行い、C
uイオン交換Y型ゼオライト(以下CuY1)を得た。
得られたCuY1のイオン交換率は49%であった。 製造例3 製造例1の酢酸銀の代わりに硝酸マグネシウムMg(N
O3)2・6H2Oの11.2gを用いて同様の操作を行
い、Mgイオン交換Y型ゼオライト(以下MgY1)を
得た。得られたMgY1のイオン交換率6.6%であっ
た。 製造例4 製造例1の酢酸銀の代わりに硝酸ニッケルNi(N
O3)2・6H2Oの12.7gを用いて同様の操作を行
い、Niイオン交換Y型ゼオライト(以下NiY1)を
得た。得られたNiY1のイオン交換率は26%であっ
た。 製造例5 製造例1の酢酸銀の代わりに硝酸バリウムBa(N
O3)2・6H2Oの11.4gを用いて同様の操作を行
い、Baイオン交換Y型ゼオライト(以下BaY1)を
得た。得られたBaY1のイオン交換率は22%であっ
た。
O)2・H2Oの8.7gを用いて同様の操作を行い、C
uイオン交換Y型ゼオライト(以下CuY1)を得た。
得られたCuY1のイオン交換率は49%であった。 製造例3 製造例1の酢酸銀の代わりに硝酸マグネシウムMg(N
O3)2・6H2Oの11.2gを用いて同様の操作を行
い、Mgイオン交換Y型ゼオライト(以下MgY1)を
得た。得られたMgY1のイオン交換率6.6%であっ
た。 製造例4 製造例1の酢酸銀の代わりに硝酸ニッケルNi(N
O3)2・6H2Oの12.7gを用いて同様の操作を行
い、Niイオン交換Y型ゼオライト(以下NiY1)を
得た。得られたNiY1のイオン交換率は26%であっ
た。 製造例5 製造例1の酢酸銀の代わりに硝酸バリウムBa(N
O3)2・6H2Oの11.4gを用いて同様の操作を行
い、Baイオン交換Y型ゼオライト(以下BaY1)を
得た。得られたBaY1のイオン交換率は22%であっ
た。
【0016】製造例6 製造例1の酢酸銀の代わりに硝酸亜鉛Zn(NO3)2・
6H2Oの13.0gを用いて同様の操作を行い、Zn
イオン交換Y型ゼオライト(以下ZnY1)を得た。得
られたZnY1のイオン交換率は23%であった。 製造例7 SiO2/Al2O3比124の市販Y型ゼオライト(以
下HY2)100gを、酢酸銀10.9gを含む100
0ccの水溶液中に加え、製造例1と同様に操作を行っ
て、Agイオン交換Y型ゼオライト(以下AgY2)を
得た。得られたAgY2のイオン交換率41%であっ
た。 製造例8 SiO2/Al2O3比203の市販モルデナイト(以下
HM2)100g、酢酸銀5.4gを含む1000cc
の水溶液中に加え、製造例1と同様の操作を行って、A
gイオン交換モルデナイト(以下AgM2)を得た。得
られたAgM2のイオン交換率は73%であった。 製造例9 製造例8のHM2100gに酢酸銀2.7gを混ぜ、水
で湿らせて室温で約10分間湿式混練を行った。これを
製造例1同様、120℃、空気中で1時間乾燥させ、そ
の後500℃、空気中で2時間焼成しAg担持モルデナ
イト(以下Ag−HM2)を得た。この粉末を5トン/
cm2の圧力でプレスし、10〜20メッシュの粒状に
成形した。
6H2Oの13.0gを用いて同様の操作を行い、Zn
イオン交換Y型ゼオライト(以下ZnY1)を得た。得
られたZnY1のイオン交換率は23%であった。 製造例7 SiO2/Al2O3比124の市販Y型ゼオライト(以
下HY2)100gを、酢酸銀10.9gを含む100
0ccの水溶液中に加え、製造例1と同様に操作を行っ
て、Agイオン交換Y型ゼオライト(以下AgY2)を
得た。得られたAgY2のイオン交換率41%であっ
た。 製造例8 SiO2/Al2O3比203の市販モルデナイト(以下
HM2)100g、酢酸銀5.4gを含む1000cc
の水溶液中に加え、製造例1と同様の操作を行って、A
gイオン交換モルデナイト(以下AgM2)を得た。得
られたAgM2のイオン交換率は73%であった。 製造例9 製造例8のHM2100gに酢酸銀2.7gを混ぜ、水
で湿らせて室温で約10分間湿式混練を行った。これを
製造例1同様、120℃、空気中で1時間乾燥させ、そ
の後500℃、空気中で2時間焼成しAg担持モルデナ
イト(以下Ag−HM2)を得た。この粉末を5トン/
cm2の圧力でプレスし、10〜20メッシュの粒状に
成形した。
【0017】製造例10 製造例8のHM2100gに、酢酸銀2.7gを含む水
溶液で含浸し、実施例1同様、120℃、空気中で1時
間乾燥、500℃、空気中で2時間焼成し、Ag担持モ
ルデナイト(以下Ag/HM2)を得た。この粉末を5
トン/cm2の圧力でプレスし、10〜20メッシュの
粒状に成形した。 製造例11 製造例8におけるHM2およびAgM2の粉末をスラリー
状にして、コージェライト製モノリス担体(セル数40
0/inch)にコーティングした。コーティング操作
を繰返し、表5のようなコーティング量のモノリス状吸
着剤を得た。 製造例12 市販のZSM−5ゼオライト(SiO2/Al2O3比8
0、以下HZSM−5)を、酢酸銀13.6gを含む6
00ccの水溶液中に加え、実施例1と同様の操作を行
って、Agイオン交換ZSM−5ゼオライト(以下Ag
ZSM−5)を得た。得られたAgZSM−5のイオン
交換率は68%であった。これを製造例11と同様、ス
ラリー状にして、コージェライト製モノリス担体にコー
ティングしてモノリス状吸着剤を得た。
溶液で含浸し、実施例1同様、120℃、空気中で1時
間乾燥、500℃、空気中で2時間焼成し、Ag担持モ
ルデナイト(以下Ag/HM2)を得た。この粉末を5
トン/cm2の圧力でプレスし、10〜20メッシュの
粒状に成形した。 製造例11 製造例8におけるHM2およびAgM2の粉末をスラリー
状にして、コージェライト製モノリス担体(セル数40
0/inch)にコーティングした。コーティング操作
を繰返し、表5のようなコーティング量のモノリス状吸
着剤を得た。 製造例12 市販のZSM−5ゼオライト(SiO2/Al2O3比8
0、以下HZSM−5)を、酢酸銀13.6gを含む6
00ccの水溶液中に加え、実施例1と同様の操作を行
って、Agイオン交換ZSM−5ゼオライト(以下Ag
ZSM−5)を得た。得られたAgZSM−5のイオン
交換率は68%であった。これを製造例11と同様、ス
ラリー状にして、コージェライト製モノリス担体にコー
ティングしてモノリス状吸着剤を得た。
【0018】上記各触媒の製造例についての性能試験結
果は次の通りである。製造例7および8により得られた
粒状吸着剤HY2、AgY2、HM2、AgM2について、
小型ガソリンエンジン(排気量145cc)の実排ガス
中のHC吸着量を求めた。排ガスの組成は、一例として
HC(C6H14換算):500ppm、O2:1.5%、
CO:5.5%、H2O:10%であった。HCの吸着
量は空間速度15,000/h、吸着剤を50℃に保持
して測定を行った。また、吸着が飽和に達した時点で吸
着剤を加熱昇温して(30℃/min.)、HCの脱着
量を求めた。結果を表1に示す。Agをイオン交換する
ことにより、吸着量が増加するとともに、三元触媒の活
性化する300℃に達する以前に脱着するHCの量が5
0%以下に減り、吸脱着温度の高温化する。すなわち、
吸着剤表面へのHCの吸着と脱着は平衡関係にあるた
め、一般に脱着温度が高いということは、平衡が高温側
へずれることであり、従って吸着温度(あるいはその上
限)が高温化することになる。
果は次の通りである。製造例7および8により得られた
粒状吸着剤HY2、AgY2、HM2、AgM2について、
小型ガソリンエンジン(排気量145cc)の実排ガス
中のHC吸着量を求めた。排ガスの組成は、一例として
HC(C6H14換算):500ppm、O2:1.5%、
CO:5.5%、H2O:10%であった。HCの吸着
量は空間速度15,000/h、吸着剤を50℃に保持
して測定を行った。また、吸着が飽和に達した時点で吸
着剤を加熱昇温して(30℃/min.)、HCの脱着
量を求めた。結果を表1に示す。Agをイオン交換する
ことにより、吸着量が増加するとともに、三元触媒の活
性化する300℃に達する以前に脱着するHCの量が5
0%以下に減り、吸脱着温度の高温化する。すなわち、
吸着剤表面へのHCの吸着と脱着は平衡関係にあるた
め、一般に脱着温度が高いということは、平衡が高温側
へずれることであり、従って吸着温度(あるいはその上
限)が高温化することになる。
【表1】
【0019】また、製造例8と同じ市販モルデナイト
(HM2)に酢酸銀の添加量を変えて得られたイオン交
換率の異なるAgイオン交換モルデナイトの前記小型エ
ンジンの実排ガス中のHCの吸着量に対するイオン交換
率の影響は表2の通りであった。
(HM2)に酢酸銀の添加量を変えて得られたイオン交
換率の異なるAgイオン交換モルデナイトの前記小型エ
ンジンの実排ガス中のHCの吸着量に対するイオン交換
率の影響は表2の通りであった。
【0020】
【表2】 Agを10重量%以上担持すると特に良好な結果が得ら
れることが表2から分かる。
れることが表2から分かる。
【0021】製造例1〜6により得られた6種類の粒状
吸着剤について、エチレンの吸着量を求めた。エチレン
の吸着量は、Heをキャリア−ガスとして流通した吸着
剤を50℃に保持し、1%エチレン−He混合ガスをパ
ルスして測定を行った。この結果を表3に示した。これ
ら6種の金属イオンでイオン交換を行うことにより、高
OFP、低沸点であるエチレンの吸着量が大きく増加す
る。
吸着剤について、エチレンの吸着量を求めた。エチレン
の吸着量は、Heをキャリア−ガスとして流通した吸着
剤を50℃に保持し、1%エチレン−He混合ガスをパ
ルスして測定を行った。この結果を表3に示した。これ
ら6種の金属イオンでイオン交換を行うことにより、高
OFP、低沸点であるエチレンの吸着量が大きく増加す
る。
【0022】
【表3】
【0023】製造例9および10から得られたAg−H
M2およびAg/HM2について、表1に示す試験と同様
にして実排ガス中のHC吸着量を求め、AgM2の結果
として比較してAgの担持方法の効果をみた。結果を表
4に示す。いずれの方法でのAgで修飾することにより
した吸着容量の向上および300℃以下での脱着量が5
0%以下まで減少する効果が確認できる。その効果はイ
オン交換法で担持した場合に最も大きい。しかし、混練
法または含浸法でもよい。
M2およびAg/HM2について、表1に示す試験と同様
にして実排ガス中のHC吸着量を求め、AgM2の結果
として比較してAgの担持方法の効果をみた。結果を表
4に示す。いずれの方法でのAgで修飾することにより
した吸着容量の向上および300℃以下での脱着量が5
0%以下まで減少する効果が確認できる。その効果はイ
オン交換法で担持した場合に最も大きい。しかし、混練
法または含浸法でもよい。
【0024】
【表4】
【0025】製造例11によるHM2およびAgM2およ
び製造例12によるHZSM−5、AgZSM−5のモ
ノリス状吸着剤についてHC吸脱着特性を空間速度1
0,000/hで評価した。結果を表5に示す。モノリ
ス状の吸着剤においても、イオン交換により吸着量の増
加、脱着温度の高温化が見られることが分かった。
び製造例12によるHZSM−5、AgZSM−5のモ
ノリス状吸着剤についてHC吸脱着特性を空間速度1
0,000/hで評価した。結果を表5に示す。モノリ
ス状の吸着剤においても、イオン交換により吸着量の増
加、脱着温度の高温化が見られることが分かった。
【表5】
【0026】一方、吸着剤6の後部分6bにおける触媒
としては以下のような製造例に示す酸化触媒を用いた。 製造例13 γ−Al2O3(担持量90〜100/リットル)モノリ
ス状吸着剤に、硝酸パラジウムを含む水溶液を含浸し、
120℃、空気中で1時間乾燥し、次いで500℃、空
気中で2時間焼成して、Pd担持γ−Al2O3(以下P
d/γ−Al2O3)を得た。得られた吸着剤のPdの担
持量は0.1重量%であった。同様に、塩化白金酸を用
いてPtの担持量が0.1重量%であるPt担持γ−A
l2O3(以下Pt/γ−Al2O3)、硝酸コバルトを用
いて担持量1重量%のCo担持γ−Al2O3(以下Co
/γ−Al2O3)、硝酸マンガンを用いて担持量1重量
%のMn担持γ−Al2O3(以下Mn/γ−Al2O3)
をそれぞれ得た。また、前記Pt/γ−Al2O3に硝酸
セリウムを用いてCeO3の担持量が3重量%のPd,
CeO2担持γ−Al2O3(以下Ce/Pd/γ−Al2
O3)、前記Ce/Pd/γ−Al2O3のモノリス状吸
着剤に、硝酸ランタンを用いてLa2O3の担持量が3重
量%であるPd,CeO2,La2O3担持γ−Al2O3
(以下La/Ce/Pd/γ−Al2O3)をそれぞれ得
た。
としては以下のような製造例に示す酸化触媒を用いた。 製造例13 γ−Al2O3(担持量90〜100/リットル)モノリ
ス状吸着剤に、硝酸パラジウムを含む水溶液を含浸し、
120℃、空気中で1時間乾燥し、次いで500℃、空
気中で2時間焼成して、Pd担持γ−Al2O3(以下P
d/γ−Al2O3)を得た。得られた吸着剤のPdの担
持量は0.1重量%であった。同様に、塩化白金酸を用
いてPtの担持量が0.1重量%であるPt担持γ−A
l2O3(以下Pt/γ−Al2O3)、硝酸コバルトを用
いて担持量1重量%のCo担持γ−Al2O3(以下Co
/γ−Al2O3)、硝酸マンガンを用いて担持量1重量
%のMn担持γ−Al2O3(以下Mn/γ−Al2O3)
をそれぞれ得た。また、前記Pt/γ−Al2O3に硝酸
セリウムを用いてCeO3の担持量が3重量%のPd,
CeO2担持γ−Al2O3(以下Ce/Pd/γ−Al2
O3)、前記Ce/Pd/γ−Al2O3のモノリス状吸
着剤に、硝酸ランタンを用いてLa2O3の担持量が3重
量%であるPd,CeO2,La2O3担持γ−Al2O3
(以下La/Ce/Pd/γ−Al2O3)をそれぞれ得
た。
【0027】前記5種類のモノリス状吸着剤を吸着剤の
後部分6bに配置し、また吸着剤の前部分6aには前記
AgM2を配置した吸着剤について、HC吸着特性を空
間速度10,000/hで評価した。結果を表6に示
す。吸着剤の後部分6bのγ−Al2O3によるPt,P
d,Co,Mnの担持により、吸着したHCのうち昇温
によって脱着する量(全脱着量)が減ることが分かっ
た。その後再び同様の測定を繰り返してもHC吸着量が
減少しなかったことから、この全脱着量の減少は吸着し
たHCの燃焼浄化によるものであると言える。すなわ
ち、前記吸着剤の後部分6bのγ−Al2O3によるP
t,Pd,Co,Mnの担持により、吸着したHCの燃
焼が促進されることが分かった。さらにCeO2を担持
することにより燃焼活性が促進されることが分かった。
後部分6bに配置し、また吸着剤の前部分6aには前記
AgM2を配置した吸着剤について、HC吸着特性を空
間速度10,000/hで評価した。結果を表6に示
す。吸着剤の後部分6bのγ−Al2O3によるPt,P
d,Co,Mnの担持により、吸着したHCのうち昇温
によって脱着する量(全脱着量)が減ることが分かっ
た。その後再び同様の測定を繰り返してもHC吸着量が
減少しなかったことから、この全脱着量の減少は吸着し
たHCの燃焼浄化によるものであると言える。すなわ
ち、前記吸着剤の後部分6bのγ−Al2O3によるP
t,Pd,Co,Mnの担持により、吸着したHCの燃
焼が促進されることが分かった。さらにCeO2を担持
することにより燃焼活性が促進されることが分かった。
【0028】
【表6】
【0029】また、前記Ce/Pd/γ−Al2O3およ
びLa/Ce/Pd/γ−Al2O3の2種類のモノリス
状吸着剤を吸着剤の後部分6bに配置し、また吸着剤の
前部分6aには前記AgM2を配置した吸着剤につい
て、HC吸脱着特性を空間速度10,000/hで評価
した。その後850℃、空気中で50時間熱処理した
後、再びHC吸脱着特性を評価した。結果を表7に示
す。吸着剤の後部分6bの吸着剤にLaを担持すること
により、熱処理による吸着量の減少が抑えられ、耐熱性
が向上していることが分かる。
びLa/Ce/Pd/γ−Al2O3の2種類のモノリス
状吸着剤を吸着剤の後部分6bに配置し、また吸着剤の
前部分6aには前記AgM2を配置した吸着剤につい
て、HC吸脱着特性を空間速度10,000/hで評価
した。その後850℃、空気中で50時間熱処理した
後、再びHC吸脱着特性を評価した。結果を表7に示
す。吸着剤の後部分6bの吸着剤にLaを担持すること
により、熱処理による吸着量の減少が抑えられ、耐熱性
が向上していることが分かる。
【表7】
【0030】また、上記吸着剤の実施例の他に、吸着剤
6の後部分6bとして低温着火性の観点より貴金属とし
てPdを用いる場合は、酸素供与体としてCeの組合せ
が好ましいが、Pd単独で良いし、ニッケル(Ni)、
コバルト(Co)との組合せも可能である。さらに、本
吸着剤6はウオッシュコート法により調製できる。コー
ジェライト製モノリス基材の全部の層あるいは吸着剤前
部分6aには、ゼオライトに金属成分をイオン交換ある
いは高分散させたスラリー液をコーティングし、乾燥さ
せた後、吸着剤後部分6bには、アルミナ担体に、例え
ばPd等を担持させたスラリー液をコーティングして乾
燥、焼成することにより吸着剤を調製することができ
る。しかし、吸着剤6の前部分6aと後部分6bに異質
の材料を担持できれば他のいかなる調製法を用いても良
い。図2には吸着剤6の前部分6aまたは後部分6bの
金属成分を担持するゼオライトとしては、X型ゼオライ
ト(SiO2/Al2O3=4)、Y型ゼオライトおよび
H型モルデナイトのHC脱着温度を示すがY型ゼオライ
トおよびH型モルデナイトのHC脱着温度がより高温化
して、好ましいことが分かる。
6の後部分6bとして低温着火性の観点より貴金属とし
てPdを用いる場合は、酸素供与体としてCeの組合せ
が好ましいが、Pd単独で良いし、ニッケル(Ni)、
コバルト(Co)との組合せも可能である。さらに、本
吸着剤6はウオッシュコート法により調製できる。コー
ジェライト製モノリス基材の全部の層あるいは吸着剤前
部分6aには、ゼオライトに金属成分をイオン交換ある
いは高分散させたスラリー液をコーティングし、乾燥さ
せた後、吸着剤後部分6bには、アルミナ担体に、例え
ばPd等を担持させたスラリー液をコーティングして乾
燥、焼成することにより吸着剤を調製することができ
る。しかし、吸着剤6の前部分6aと後部分6bに異質
の材料を担持できれば他のいかなる調製法を用いても良
い。図2には吸着剤6の前部分6aまたは後部分6bの
金属成分を担持するゼオライトとしては、X型ゼオライ
ト(SiO2/Al2O3=4)、Y型ゼオライトおよび
H型モルデナイトのHC脱着温度を示すがY型ゼオライ
トおよびH型モルデナイトのHC脱着温度がより高温化
して、好ましいことが分かる。
【0031】上記吸着剤6を前部分6a(製造例8のA
M2)と後部分6b(製造例13に類似した製法で得ら
れるPd/Ce/γ−Al2O3)に配置した、図1の排
ガス浄化システムにおいて、二次空気供給管5からの二
次空気の供給は、小型エアポンプあるいはエンジン給気
よりバイパスするなどいずれの方法を用いても良い。本
実施例による排ガス浄化システムを用いる排気ガスの経
時変化を図3に示す。図3は排気量2000ccの実車
に1.7リットルの三元触媒3と1.7リットルの吸着
剤6に1.0リットル、後部分6bに0.7リットルを
設置した時のモード試験の一例である。定常走行時(エ
リアB)では、エンジン1への供給空気量はエンジン出
口排ガス中の酸素濃度がCO、HC、NOx除去に必要
な理論反応量と当量となるように酸素濃度調節器9によ
り厳しく制御されており、また、三元触媒3の排ガス入
口温度(ラインa)は充分昇温されている。そのため、
三元触媒3により排ガス中のCO、HC、NOxは除去
され、浄化された排ガスが排出される。この際、後流の
吸着剤6は排気ガスがただ通過するのみであり、前流の
三元触媒3には何んら影響を与えない。
M2)と後部分6b(製造例13に類似した製法で得ら
れるPd/Ce/γ−Al2O3)に配置した、図1の排
ガス浄化システムにおいて、二次空気供給管5からの二
次空気の供給は、小型エアポンプあるいはエンジン給気
よりバイパスするなどいずれの方法を用いても良い。本
実施例による排ガス浄化システムを用いる排気ガスの経
時変化を図3に示す。図3は排気量2000ccの実車
に1.7リットルの三元触媒3と1.7リットルの吸着
剤6に1.0リットル、後部分6bに0.7リットルを
設置した時のモード試験の一例である。定常走行時(エ
リアB)では、エンジン1への供給空気量はエンジン出
口排ガス中の酸素濃度がCO、HC、NOx除去に必要
な理論反応量と当量となるように酸素濃度調節器9によ
り厳しく制御されており、また、三元触媒3の排ガス入
口温度(ラインa)は充分昇温されている。そのため、
三元触媒3により排ガス中のCO、HC、NOxは除去
され、浄化された排ガスが排出される。この際、後流の
吸着剤6は排気ガスがただ通過するのみであり、前流の
三元触媒3には何んら影響を与えない。
【0032】また、エンジン1の起動時(エリアA)に
は、エンジン1の着火の安定性のために燃料過剰で起動
させるので、エンジン1の出口HC濃度(ラインe)に
示すように多量のHC、COが発生する。なお、この
時、エンジン1の出口は還元雰囲気でありNOxはほと
んど生成しない。このエンジン1の起動時にはラインa
に示すように三元触媒入口温度は、まだ昇温されておら
ず、反応に必要な温度約300℃に達していない。その
ため、排ガス中のHC、COはほとんど処理されないま
ま三元触媒3を通過し、後流の吸着剤6に入る。昇温さ
れていない吸着剤6の前部分6aではHC、COを吸着
することができ、これらを吸着除去し、排気ガスは浄化
されて、大気へ排出される(吸着剤出口HC濃度ライン
f参照)。
は、エンジン1の着火の安定性のために燃料過剰で起動
させるので、エンジン1の出口HC濃度(ラインe)に
示すように多量のHC、COが発生する。なお、この
時、エンジン1の出口は還元雰囲気でありNOxはほと
んど生成しない。このエンジン1の起動時にはラインa
に示すように三元触媒入口温度は、まだ昇温されておら
ず、反応に必要な温度約300℃に達していない。その
ため、排ガス中のHC、COはほとんど処理されないま
ま三元触媒3を通過し、後流の吸着剤6に入る。昇温さ
れていない吸着剤6の前部分6aではHC、COを吸着
することができ、これらを吸着除去し、排気ガスは浄化
されて、大気へ排出される(吸着剤出口HC濃度ライン
f参照)。
【0033】エンジン1の起動後数分(通常1〜3分)
で排気ガスの温度上昇と共に三元触媒3は昇温され、反
応に必要な温度に達し、排気ガス中の酸素濃度が制御さ
れHC、CO、NOxは除去され、浄化されて吸着剤6
を通り大気へ排出される。後流の吸着剤6は三元触媒3
の温度上昇と共に徐々に昇温されるが(吸着剤入口温度
ラインb、吸着剤出口温度ラインc参照)、三元触媒3
および排気管4の蓄熱と放熱のため、温度上昇は比較的
緩慢であり、三元触媒3との配置位置関係にもよるが、
初期数分間(通常3〜4分)は、約100℃前後三元触
媒3より低い温度となる。さらにその後排気温度が上昇
し、吸着剤6はほぼ200〜250℃程度となり、この
段階で吸着剤前部分6aに吸着されていたHC、COは
脱着しはじめる。ここで供給管5から排気管4に二次空
気が導入され、三元触媒3で浄化された排気ガスと脱着
したHC、COと二次空気は混合され、吸着剤後部分6
bで貴金属触媒の酸化作用により脱着HC、COを酸化
し、浄化され大気に放出される。この際導入される二次
空気は脱着HC、COを酸化するに必要な空気量で良
い。しかし、図4の二次空気(酸素)濃度とHC、CO
の着火温度との関係に示すように、前記貴金属触媒の着
火温度を低減させるため、好ましくは排ガス中の酸素濃
度で1.0%以上となるように、二次空気を導入するこ
とが望ましい。また、吸着剤6に導入される二次空気
(酸素)濃度と吸着剤6の後部分6bでのHC、COの
脱着量の関係を図5に示すが、燃焼浄化割合を高めるた
め吸着剤6内での酸素濃度が3〜7%となるようにする
ことが最適である。なお、図5中のPdはPd/γ−A
l2O3を示し、Ce/PdはCe/Pd/γ−Al2O3
を示す。このように自動車用などのエンジン1から排出
される排気ガスはエンジン起動時から停止時までHC、
CO、NOxが浄化された状態で大気に放出される。上
記二次空気の導入量は吸着剤6の直前の排気管4に設置
された酸素濃度検出器10と温度検出器11の検出値に
基づき調節器12により、空気調節弁13の開度を調整
して行われる。図3に示すモード試験の例では、排気ガ
スのHCの浄化総合効率は82%であった。
で排気ガスの温度上昇と共に三元触媒3は昇温され、反
応に必要な温度に達し、排気ガス中の酸素濃度が制御さ
れHC、CO、NOxは除去され、浄化されて吸着剤6
を通り大気へ排出される。後流の吸着剤6は三元触媒3
の温度上昇と共に徐々に昇温されるが(吸着剤入口温度
ラインb、吸着剤出口温度ラインc参照)、三元触媒3
および排気管4の蓄熱と放熱のため、温度上昇は比較的
緩慢であり、三元触媒3との配置位置関係にもよるが、
初期数分間(通常3〜4分)は、約100℃前後三元触
媒3より低い温度となる。さらにその後排気温度が上昇
し、吸着剤6はほぼ200〜250℃程度となり、この
段階で吸着剤前部分6aに吸着されていたHC、COは
脱着しはじめる。ここで供給管5から排気管4に二次空
気が導入され、三元触媒3で浄化された排気ガスと脱着
したHC、COと二次空気は混合され、吸着剤後部分6
bで貴金属触媒の酸化作用により脱着HC、COを酸化
し、浄化され大気に放出される。この際導入される二次
空気は脱着HC、COを酸化するに必要な空気量で良
い。しかし、図4の二次空気(酸素)濃度とHC、CO
の着火温度との関係に示すように、前記貴金属触媒の着
火温度を低減させるため、好ましくは排ガス中の酸素濃
度で1.0%以上となるように、二次空気を導入するこ
とが望ましい。また、吸着剤6に導入される二次空気
(酸素)濃度と吸着剤6の後部分6bでのHC、COの
脱着量の関係を図5に示すが、燃焼浄化割合を高めるた
め吸着剤6内での酸素濃度が3〜7%となるようにする
ことが最適である。なお、図5中のPdはPd/γ−A
l2O3を示し、Ce/PdはCe/Pd/γ−Al2O3
を示す。このように自動車用などのエンジン1から排出
される排気ガスはエンジン起動時から停止時までHC、
CO、NOxが浄化された状態で大気に放出される。上
記二次空気の導入量は吸着剤6の直前の排気管4に設置
された酸素濃度検出器10と温度検出器11の検出値に
基づき調節器12により、空気調節弁13の開度を調整
して行われる。図3に示すモード試験の例では、排気ガ
スのHCの浄化総合効率は82%であった。
【0034】実施例2 図示していないが、図3の排ガス浄化システムにおい
て、吸着剤6の前部分6aと後部分6bを完全に独立さ
せて各々別個に直列に設置して場合において、前記実施
例1のモード試験と同一の条件でのエンジン排ガス浄化
試験を実施したところ、HCの浄化総合効率は78%で
あった。これは、吸着剤前部分6a、後部分6bの間の
伝導伝熱が生じず、吸着剤後部分6bの温度上昇が前部
分6aと後部分6bを一体化した実施例1の場合に比
べ、より緩慢で、吸着剤前部分6aが脱着温度となって
HCを放出した時、後部分6bの温度上昇が充分でな
く、一部のHCを酸化しないまま放出したためと考えら
れる。
て、吸着剤6の前部分6aと後部分6bを完全に独立さ
せて各々別個に直列に設置して場合において、前記実施
例1のモード試験と同一の条件でのエンジン排ガス浄化
試験を実施したところ、HCの浄化総合効率は78%で
あった。これは、吸着剤前部分6a、後部分6bの間の
伝導伝熱が生じず、吸着剤後部分6bの温度上昇が前部
分6aと後部分6bを一体化した実施例1の場合に比
べ、より緩慢で、吸着剤前部分6aが脱着温度となって
HCを放出した時、後部分6bの温度上昇が充分でな
く、一部のHCを酸化しないまま放出したためと考えら
れる。
【0035】比較例 図3に示す排ガス浄化システムにおいて、(1)三元触
媒3のみを用い吸着剤6を設置しない場合、(2)排ガ
ス前流に三元触媒3を配置し、排ガス後流に吸着剤前部
分6a(製造例8の吸着剤)を配置する組合せ(図3の
吸着剤出口温度ラインd、吸着剤出口HC濃度ライン
g)、(3)排ガス前流に吸着剤前部分6a(製造例8
の吸着剤)を配置し、排ガス後流に三元触媒3を配置す
る組合せおよび(4)三元触媒3と吸着剤前部分6aと
後部分6bの全成分を分割することなく、全層に担持し
た吸着剤6の組合せについて、実施例1と同様のモード
試験を実施した。なお、前記(4)で用いた吸着剤は次
のようにして得たものものである。前記製造例11に於
けるAgM2のモノリス状吸着剤に、硝酸パラジウムを
含む水溶液を含浸し、120℃、空気中で1時間乾燥
し、次いで500℃、空気中で2時間焼成して、Pdの
担持量が0.1重量%であるPd担持Agイオン交換モ
ルデナイトを得た。
媒3のみを用い吸着剤6を設置しない場合、(2)排ガ
ス前流に三元触媒3を配置し、排ガス後流に吸着剤前部
分6a(製造例8の吸着剤)を配置する組合せ(図3の
吸着剤出口温度ラインd、吸着剤出口HC濃度ライン
g)、(3)排ガス前流に吸着剤前部分6a(製造例8
の吸着剤)を配置し、排ガス後流に三元触媒3を配置す
る組合せおよび(4)三元触媒3と吸着剤前部分6aと
後部分6bの全成分を分割することなく、全層に担持し
た吸着剤6の組合せについて、実施例1と同様のモード
試験を実施した。なお、前記(4)で用いた吸着剤は次
のようにして得たものものである。前記製造例11に於
けるAgM2のモノリス状吸着剤に、硝酸パラジウムを
含む水溶液を含浸し、120℃、空気中で1時間乾燥
し、次いで500℃、空気中で2時間焼成して、Pdの
担持量が0.1重量%であるPd担持Agイオン交換モ
ルデナイトを得た。
【0036】HCの浄化総合効率は(1)の三元触媒3
のみの場合で48%、(2)三元触媒3と吸着剤前部分
6aの組合せの場合で54%、(3)吸着剤前部分6a
と三元触媒3の組合せで45%および(4)三元触媒3
と全層担持吸着剤6の組合せで63%であり、本発明の
HC浄化性能の優位性が明らかとなった。
のみの場合で48%、(2)三元触媒3と吸着剤前部分
6aの組合せの場合で54%、(3)吸着剤前部分6a
と三元触媒3の組合せで45%および(4)三元触媒3
と全層担持吸着剤6の組合せで63%であり、本発明の
HC浄化性能の優位性が明らかとなった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、自動車用などの内燃機
関より排出されるHC、特にエンジン起動時に多量に排
出されるHCを従来の三元触媒のみを用いて浄化する場
合に比べ残存HCが30%以上除去され、大巾に浄化率
を向上させることができる。
関より排出されるHC、特にエンジン起動時に多量に排
出されるHCを従来の三元触媒のみを用いて浄化する場
合に比べ残存HCが30%以上除去され、大巾に浄化率
を向上させることができる。
【図1】 本発明の一実施例の排ガス浄化システムの概
略図。
略図。
【図2】 本発明の一実施例の吸着剤の前部分で使用す
る各種吸着剤の脱着温度を示す図。
る各種吸着剤の脱着温度を示す図。
【図3】 本発明の一実施例と比較例による実車による
モード試験の結果を示す図。
モード試験の結果を示す図。
【図4】 本発明の一実施例の吸着剤に導入される二次
空気(酸素)濃度と吸着剤後部分でのHC、COの着火
温度との関係に示す図。
空気(酸素)濃度と吸着剤後部分でのHC、COの着火
温度との関係に示す図。
【図5】 本発明の一実施例の吸着剤に導入される二次
空気(酸素)濃度と吸着剤前部分でのHC、COの脱着
量の関係を示す図。
空気(酸素)濃度と吸着剤前部分でのHC、COの脱着
量の関係を示す図。
【図6】 従来技術排ガス浄化システムの概略図。
1…エンジン、2、4、7…排気管、3…三元触媒、5
…二次空気供給管、6…吸着剤、6a…吸着剤前部分、
6b…吸着剤後部分、8…サイレンサー、9…酸素濃度
調節器、10…酸素濃度検出器、11…温度検出器、1
2…調節器、13…空気調節弁
…二次空気供給管、6…吸着剤、6a…吸着剤前部分、
6b…吸着剤後部分、8…サイレンサー、9…酸素濃度
調節器、10…酸素濃度検出器、11…温度検出器、1
2…調節器、13…空気調節弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/94 F01N 3/22 301 M (72)発明者 花岡 博史 茨城県日立市大みか町7丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 阿田子 武士 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内
Claims (8)
- 【請求項1】 自動車などの内燃機関から排出される炭
化水素、一酸化炭素および窒素酸化物含有排ガスを浄化
する装置において、三元触媒が設置される排気管の後流
部分に炭化水素吸着性能を備えた前部分と炭化水素酸化
作用を持つ後部分よりなる吸着剤を設置し、該三元触媒
と吸着剤の間の排気管に二次空気供給管を設置したこと
を特徴とする排ガス浄化装置。 - 【請求項2】 吸着剤前部分は主成分として金属成分で
修飾したゼオライトを担持した吸着剤であり、吸着剤後
部分は貴金属あるいは貴金属と酸素供与体成分を担持し
た吸着剤であることを特徴とする請求項1記載の排ガス
浄化装置。 - 【請求項3】 吸着剤の前部分と後部分を一体化した構
成とすることを特徴とする請求項1または2記載の排ガ
ス浄化装置。 - 【請求項4】 吸着剤の前部分と後部分を別個の吸着剤
とし、組み合せた構成とすることを特徴とする請求項1
または2記載の排ガス浄化装置。 - 【請求項5】 自動車などの内燃機関から排出される炭
化水素、一酸化炭素および窒素酸化物含有排ガスを浄化
する装置において、 排気管に三元触媒と、該三元触媒の後流部分に炭化水素
吸着性能を備えた前部分と炭化水素酸化作用を持つ後部
分よりなる吸着剤とを設置し、該三元触媒と吸着剤の間
の排気管に二次空気供給管を設置し、さらに吸着剤の直
前の排気管に設置された酸素濃度検出器と温度検出器の
検出値に基づき二次空気供給管の空気調節弁の開度を調
整する調節器を設けたことを特徴とする排ガス浄化装
置。 - 【請求項6】 自動車などの内燃機関から排出される炭
化水素、一酸化炭素および窒素酸化物含有排ガスを浄化
する排ガス浄化方法において、 排ガス流路に配置される吸着剤の前部分に炭化水素吸着
性能を備えた前部分と炭化水素酸化作用を持つ後部分よ
りなる吸着剤を三元触媒の後流側の排ガス流路に設置
し、吸着剤の温度上昇に伴い所定温度以上になった時に
三元触媒と吸着剤の間に二次空気を導入することにより
炭化水素、一酸化炭素および窒素酸化物含有排ガスを浄
化することを特徴とする排ガス浄化方法。 - 【請求項7】 吸着剤前部分は主成分として金属成分で
修飾したゼオライトを担持した吸着剤であり、吸着剤後
部分は貴金属あるいは貴金属と酸素供与体成分を担持し
た吸着剤であることを特徴とする請求項6記載の排ガス
浄化方法。 - 【請求項8】 二次空気供給量の酸素濃度は1.0%以
上に制御して吸着剤の後部分に供給することを特徴とす
る請求項6または7記載の排ガス浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250653A JPH07102957A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 排ガス浄化装置と方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250653A JPH07102957A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 排ガス浄化装置と方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07102957A true JPH07102957A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17211060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5250653A Pending JPH07102957A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 排ガス浄化装置と方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07102957A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0824182A1 (en) * | 1996-08-15 | 1998-02-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | A method and a device for purifying exhaust gas of an internal combustion engine |
| US6047544A (en) * | 1997-08-20 | 2000-04-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Engine exhaust gas purification catalyst and exhaust gas purifier |
| US6074973A (en) * | 1998-03-20 | 2000-06-13 | Engelhard Corporation | Catalyzed hydrocarbon trap material and method of making the same |
| US6444610B1 (en) | 1999-07-15 | 2002-09-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying catalyst |
| EP1262642A2 (en) | 2001-05-31 | 2002-12-04 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying system |
| EP1270887A2 (en) | 2001-06-18 | 2003-01-02 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying system |
| US6503862B1 (en) | 2000-02-01 | 2003-01-07 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying catalyst |
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| JP2010007656A (ja) * | 2008-05-30 | 2010-01-14 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
| CN106285843A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-01-04 | 芜湖恒耀汽车零部件有限公司 | 汽车尾气净化器 |
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-
1993
- 1993-10-06 JP JP5250653A patent/JPH07102957A/ja active Pending
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| EP1952878A2 (en) | 2001-11-01 | 2008-08-06 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying catalyst |
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