JPH07102965A - 排気マニホールドの取付け構造 - Google Patents

排気マニホールドの取付け構造

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JPH07102965A
JPH07102965A JP25287893A JP25287893A JPH07102965A JP H07102965 A JPH07102965 A JP H07102965A JP 25287893 A JP25287893 A JP 25287893A JP 25287893 A JP25287893 A JP 25287893A JP H07102965 A JPH07102965 A JP H07102965A
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JP
Japan
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exhaust manifold
metal
exhaust
cylinder head
gasket
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JP25287893A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Watanabe
義正 渡辺
Takashi Hajima
孝志 羽島
Kazuhiko Shiratani
和彦 白谷
Yoshihiro Iwashita
義博 岩下
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気マニホールドの熱変形を十分に吸収し、
熱応力集中による排気マニホールドの損傷を防止する。 【構成】 シリンダヘッド1と排気マニホールド2との
間に介装されるガスケット10を、2枚の外側メタル1
1、21と、この各外側メタル11、21との間に配置
される中層メタル31とから構成し、排気マニホールド
2の熱変形量の大となる部位に対応する中層メタル31
の部位の板厚T2 を他の部位の板厚T1 よりも小とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの排気マニホ
ールドの熱変形を十分に吸収することが可能な排気マニ
ホールドの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製薄板からなるメタルガスケット
は、耐熱性に優れシール性能の経時劣化が少ないため、
今日ではエンジンの排気系ガスケットとして多く使用さ
れるに至っている。エンジンのシリンダヘッドと排気マ
ニホールドとの間に介装されるメタルガスケットの先行
技術として、たとえば実開昭62−111922号公
報、実開平2−61169号公報、実開平2−6117
0号公報、実開平3−30518号公報が知られてい
る。
【0003】メタルガスケットには、上記公報のように
金属製薄板を複数枚重ね合わせたものがあり、金属薄板
に外方に突出するシール用ビードを成形することによ
り、組付時にはシール用ビードが圧縮変形(弾性変形)
してシール面と密着する。したがって、メタルガスケッ
トのシール用ビードをシール面に十分に密着させること
ができ、良好なシール性能を長期にわたり維持すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メタル
ガスケットは、シール用ビード以外の部位ではほとんど
圧縮変形しないので、つぎの問題が生じる。
【0005】エンジンの運転中には、排気マニホールド
は高温の排気ガスが流れるポート部が著しく高温とな
り、シリンダヘッドと締結されるフランジ部は排気ポー
トに比べて温度が低くなる。そのため、排気マニホール
ドは、排気ポートとフランジ部との熱膨張量の差によっ
て、両端部がシリンダヘッド側に湾曲しようとするが、
メタルガスケットはシール用ビードを除き圧縮変形しに
くいので、排気マニホールドの熱変形を吸収することが
できない。したがって、排気マニホールドの排気ポート
部分には、熱応力が集中し、これによって排気マニホー
ルドが損傷するという問題がある。
【0006】本発明は、排気マニホールドの熱変形を十
分に吸収し、熱応力の集中による排気マニホールドの損
傷を防止することが可能な排気マニホールドの取付け構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る排気マニホールドの取付け構造は、排気
マニホールドを、ガスケットを介してシリンダヘッドに
締結した排気マニホールドの取付け構造において、前記
排気マニホールドの排気ポート配列方向における両端外
郭部の締結方向の変形量を、排気マニホールドの排気ポ
ート合流部の締結方向の変形量よりも大としたものから
成る。なお、排気マニホールドを覆うヒートインシュレ
ータには、排気マニホールドをシリンダヘッドに締結す
るナットの緩みを防止する回り止めを形成するのが望ま
しい。
【0008】
【作用】このように構成された排気マニホールドの取付
け構造においては、排気マニホールドの排気ポート合流
部(中央部)の締結方向の変形量よりも、排気ポート配
列方向の両端部の締結方向の変形量が大に確保されるの
で、その変形量の差の分だけ排気マニホールドをシリン
ダヘッド側に余分に熱変形させることが可能となり、熱
応力の集中が回避される。また、排気マニホールドを覆
うヒートインシュレータに、排気マニホールドをシリン
ダヘッドに締結するナットの緩みを防止する回り止めを
形成するようにしたので、新たな部品を用いることなく
ナットの緩みに起因する排気ガスの漏れを防止すること
が可能となる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係る排気マニホールドの取
付け構造の望ましい実施例を、図面を参照して説明す
る。
【0010】第1実施例 図1ないし図6は、本発明の第1実施例を示しており、
とくに4気筒エンジンのメタルガスケットに適用した場
合を示している。図1は、ガスケットとしてのメタルガ
スケット10を示している。メタルガスケット10は、
図2に示すように、2枚の外側メタル11、21と1枚
の中層メタル31から構成されている。外側メタル1
1、21および中層メタル31は、たとえばステンレス
スチールから構成されている。
【0011】外側メタル11、21および中層メタル3
1は、プレス加工によって同一形状に打抜かれている。
外側メタル11、21および中層メタル31には、排気
ガスの通路となる4つのガス穴40と、ボルト43が挿
通される5つのボルト穴41がそれぞれ形成されてい
る。外側メタル11、21と中層メタル31は、接合し
ない状態で積み重ねられており、一方の外側メタル11
と他方の外側メタル21との間に、中層メタル31に配
置されている。
【0012】図1は、シリンダヘッド1と排気マニホー
ルド2のフランジ部2bとの間に、メタルガスケット1
0をセットした状態を示している。この状態では、ボル
ト43によるシリンダヘッド1と排気マニホールド2と
の締結は行われていない。図1に示すように、一方の外
側メタル11は排気マニホールド2と接触するようにな
っており、他方の外側メタル21はシリンダヘッド1に
接触するようになっている。
【0013】一方の外側メタル11の各ボルト穴41の
外周には、周方向に延びるシール用ビード部12が形成
されている。シール用ビード12は、排気マニホールド
2に向って突出している。一方の外側メタル11の各ガ
ス穴40の外周には、周方向に延びるシール用ビード
(図示略)が形成されている。一方の外側メタル11の
板厚は、全体にわたって均一になっている。
【0014】他方の外側メタル21の各ボルト穴41の
外周には、周方向に延びるシール用ビード22が形成さ
れている。シール用ビード22は、シリンダヘッド1に
向って突出している。他方の外側メタル21の各ガス穴
40の外周には、周方向に延びるシール用ビード(図示
略)が形成されている。他方の外側メタル21の板厚
は、全体にわたって均一になっている。
【0015】一方の外側メタル11と他方の外側メタル
21との間に配置される中層メタル31は、ガス穴40
およびボルト穴41の外周にはシール用ビードは形成さ
れていない。中層メタル31は、排気マニホールド2の
熱変形量の大となる部位に対応する部分は他の部位より
も板厚が薄くなる薄肉部32に形成されている。本実施
例のように、4気筒エンジンでは、排気マニホールド2
の排気ポート配列方向の両端部が熱変形が最大となるの
で、排気マニホールド2の両端部に対応する中層メタル
31の薄肉部32の肉厚T2 は、他の部位(中央部)の
板厚T1 よりも小となっている。
【0016】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。図1に示すように、シリンダヘッド1と排気
マニホールド2との間にメタルガスケット10がセット
されると、排気マニホールド2のフランジ部のボルト穴
3を介してメタルガスケット10のボルト穴41にボル
ト43が挿入され、ボルト43はシリンダヘッド1のね
じ孔4にねじ込まれる。
【0017】図3に示すように、ボルト43の締付けが
完了した時点では、一方の外側メタル11に形成された
シール用ビード12と他方の外側メタル21に形成され
たシール用ビード22がシリンダヘッド1と排気マニホ
ールド2との締結によって板厚方向に圧縮される。ここ
で、メタルガスケット10の中央部では、図4の右側に
示すように、各シール用ビード部12、22は、十分に
圧縮変形される。
【0018】中層メタル31の両端部に位置する薄肉部
32の板厚T2 は、他の部位の板厚T1 よりも小となっ
ているので、板厚を薄くした分だけ一方の外側メタル1
1がシリンダヘッド1側に逃げることができ、各外側メ
タル11、21の各シール用ビード部12、22は完全
に圧縮変形されないことになる。しかし、この状態で
は、各外側メタル11、21および中層メタル31は互
に十分に密着し、各シール用ビード部12、22はシリ
ンダヘッド1および排気マニホールド2にそれぞれ十分
に密着しているので、シール性は良好に保たれる。
【0019】エンジンが起動されると、高温の排気ガス
がシリンダヘッド1を介して排気マニホールド2の各ポ
ート2aに流入し、排気マニホールド2の各ポートは排
気ガスからの受熱によって著しく高温となる。ここで、
排気マニホールド2の各ポート2aはフランジ部2bよ
りも熱膨張量が大きいので、排気マニホールド2は図5
に示すようにシリンダヘッド1側に熱変形する。すなわ
ち、排気マニホールド2は中央部を基準として両端部が
シリンダヘッド1側に最も熱変形することになる。
【0020】ここで、中層メタル31の両端に位置する
薄肉部32の肉厚T2 は、他の部位の肉厚T1 よりも薄
くなっており、薄肉部32に対応するシール用ビード部
12、21は組付け完了の時点で十分に圧縮変形してい
ないので、図6に示すように、排気マニホールド2のシ
リンダヘッド1側への熱変形を各シール用ビード部1
2、22の圧縮変形によって吸収することが可能とな
る。したがって、排気マニホールド2のポート2a側に
おける熱応力の集中が緩和され、排気マニホールド2の
亀裂の発生を防止することが可能となる。
【0021】本実施例では、中層メタル31のみを部分
的に薄肉とし、シリンダヘッド1および排気マニホール
ド2に直接接触する外側メタル11、21は板厚を変化
させていないので、シール用ビード部12、22の強度
を十分に確保することができ、かつ排気マニホールド2
の熱変形による滑り変形に対しても十分な強度を保つこ
とが可能となる。
【0022】第2実施例 図7ないし図11は、本発明の第2実施例を示してい
る。第2実施例が第1実施例と異なるところは、排気マ
ニホールドの締結構造の一部であり、その他の部分は第
1実施例に準じるので、準じる部分に第1実施例と同一
の符号を付すことにより準じる部分の説明を省略し、異
なる部分についてのみ説明する。後述する他の実施例も
同様とする。
【0023】図7において、排気マニホールド2の上方
には、排気マニホールド2による熱害を防止するヒート
インシュレータ51が設けられている。排気マニホール
ド2は、シリンダヘッド1に螺合されボルト(スタッド
ボルト)43が挿通されており、ボルト43には排気マ
ニホールド2をシリンダヘッド1に締結するナット54
が螺合されている。ヒートインシュレータ51には、排
気マニホールド2の排気ポート配列方向における両端に
位置するナット54の緩みを防止する回り止め52が形
成されている。
【0024】回り止め52は、ヒートインシュレータ5
1の両端部にのみ形成されている。回り止め52の先端
は、ナット54に向って折り曲げられている。回り止め
52の先端部52aは、平坦な板状に形成されている。
回り止め52の先端部52aは自由端となっており、先
端部52aは多少弾性変形した状態でナット54の一面
を押圧するようになっている。
【0025】このように構成された第2実施例において
は、つぎの作用が行われる。図10および図11は、回
り止め52を用いない場合の排気マニホールドの締結構
造を示している。図10に示すように、エンジンの運転
時には排気ガスによって排気マニホールド2がシリンダ
ヘッド1に対して湾曲し、ナット54には大きな軸方向
の力が作用する。そのため、ナット54が浮いた状態と
なり、エンジン等の振動によって浮いた状態のナット5
4が徐々に回転し緩んでいく。エンジンを停止させると
排気マニホールド2の温度が低下し、排気マニホールド
2が冷却によって元の状態に戻される。この場合は、ナ
ット54の緩みによって締結力が低下しているため、シ
ール性能が低下し、シール部からガス漏れが発生する。
【0026】そこで、本実施例のようにナット54の外
周面の一面を回り止め52によって押圧することによ
り、排気マニホールド2の熱変形およびエンジンの振動
によるナット54の回りが阻止され、ナット54の緩み
によるシール性の低下が防止される。
【0027】第3実施例 図12ないし図14は、本発明の第3実施例を示してい
る。第1実施例においては、ボルト43が挿通されるメ
タルガスケット10のボルト穴41は、外側メタル1
1、21と中層メタル31では同一の径に形成されてい
たが、本実施例では、ボルト穴41の径が異なってい
る。
【0028】本実施例では、外側メタル11と外側メタ
ル21のボルト穴41の穴径D1 は同一となっている。
中層メタル31のボルト穴41の穴径D2 は、外側メタ
ル11、12のボルト穴41の穴径D1 よりも大に設定
され、かつナット54の座面径(底面外径)よりも小に
設定されている。中層メタル31の両側に外側メタル1
1、12がそれぞれ配置された状態では、中層メタル3
1のボルト穴41の穴径D2 の拡大により、外側メタル
11と外側メタル21との間には、隙間S1 が形成され
る。
【0029】このように構成された第3実施例において
は、中層メタル21のボルト穴41の穴径D2 が外側メ
タル11、21のボルト穴41の穴径D1 よりも大に設
定されているため、ナット54の締付け時におけるナッ
ト54の座面下に生じる高面圧エリアを狭くすることが
可能となる。また、外側メタル11と外側メタル21と
の間に形成される隙間Sによって、メタルガスケット1
0のボルト穴41の近傍が他の部位に比べて比較的弾性
変形しやすくなっているので、排気マニホールド2の熱
変形を吸収することが可能となる。
【0030】したがって、排気マニホールド2の排気ポ
ート分岐部への応力集中が抑制され、排気マニホールド
2の亀裂、変形が防止される。さらに、ナット54の座
面下に生じる高面圧エリアを狭くすることにより、ガス
シール部分における面圧が均一化され、ガスシール性の
改善が図れる。
【0031】第4実施例 図15ないし図19は、本発明の第4実施例を示してい
る。第1実施例では締結部分の中層メタルの厚さを部分
的に変化させることにより排気マニホールドの熱変形を
吸収させる構成としたが、本実施例ではガスケットのガ
ス穴(排気ポート)の周囲のビードの高さと剛性を変え
ることにより、排気マニホールドの熱変形を吸収する構
成としている。
【0032】本実施例のガスケット10は、外側メタル
11、21と中層メタル31、32の計4枚のメタルか
ら構成されている。排気マニホールド2側の外側メタル
11では、中央部のガス穴(排気ポート)40に近いほ
どシールビード55の締結方向の剛性が高く、かつ締結
方向の高さH1 が低くなるように形成されており、排気
ポート配列方向の端に近づく排気ポートの周囲ほどシー
ルビード部56の締結方向の剛性が低く、かつ締結方向
の高さH2 が高くなるように形成されている。
【0033】排気マニホールド2側の中層メタル31
は、外側メタル11と同一の形状に形成されている。シ
リンダヘッド1側の中層メタル32は、中央部のガス穴
(排気ポート)40の周囲にのみシールビード55が形
成されている。シリンダヘッド1側の外側メタル21に
は、シールビートは全く形成されている。このように、
本実施例におけるガスケット10は、中央の排気ポート
40の周囲ほど締結方向の剛性が高く、かつ高さが低く
なっており端部の排気ポート40の周囲ほど締結方向の
剛性が低く、かつ高さが高くなっている。
【0034】このように構成された第4実施例において
は、図17のように積み重ねられた各メタル11、2
1、31、32は、シリンダヘッド1と排気マニホール
ド2の間に配置される。排気マニホールド2は、図示さ
れないナットの締付けにより、シリンダヘッド1と締結
され、この状態では各シールビード55、56、57が
締結方向へ圧縮変形することにより、排気ガスのシール
性が高められる。
【0035】エンジンが起動され、排気マニホールド2
の各排気ポートに排気ガスが流れると、排気マニホール
ド2の両端部がシリンダヘッド1側に熱変形する。ここ
で、ガスケット10は端部のガス穴(排気ポート)40
の周囲ほど締結方向の剛性が低く、かつ高さH2 が高く
なっているので、排気マニホールド2の熱変形を吸収す
ることが可能となる。すなわち、図19に示すように、
排気マニホールド2の取付け時のシール用ビードの変形
量はほぼ同じであるが、中央部のシール用ビード55が
変形しにくく、端部のシール用ビード56が圧縮変形し
やすいので、排気マニホールド2の熱変形を十分に吸収
することができる。
【0036】したがって、排気マニホールド2の熱歪の
集中が回避され、排気マニホールド2の損傷が防止され
る。また、ガスケット10における各ガス穴(排気ポー
ト)40の周囲のシール用ビードにおける剛性および高
さを変えることにより、第1実施例のように両端におけ
る逃げのみを目的とした構成よりも、さらに広い範囲で
排気マニホールド2の熱変形を吸収することが可能とな
る。
【0037】第5実施例 図20ないし図22は、本発明の第5実施例を示してい
る。上述した各実施例では、ガスケット10の弾性変形
を利用して排気マニホールドの熱変形を吸収する構成と
したが、本実施例では排気マニホールド自体の締結構造
によって排気マニホールドの熱変形を吸収するようにし
ている。
【0038】図20において、排気マニホールド2とシ
リンダヘッド1との間には、ガスケット10が設けられ
ている。ガスケット10は、上述と同様にメタルガスケ
ットであってもよいし他の種類のガスケットであっても
よい。シリンダヘッド1の端面には、凹状の座面58が
形成されている。座面58は、排気マニホールド2の排
気ポート配列方向の両端部に対応するボルト(スタッド
ボルト)43の部位にのみ形成されている。
【0039】座面58が形成された位置のボルト43の
外周には、ワッシャ形スプリング59が配置されてい
る。ワッシャ形スプリング59の一端は、シリンダヘッ
ド1の座面に当接している。ワッシャ形スプリング59
の他端は、排気マニホールド2の締結面2cに当接して
いる。ボルト43に螺合されたナット54を締付けるこ
とにより、ガスケット10とシリンダヘッド1と排気マ
ニホールド2とは密着し、ガスケット10のシール部分
からの排気ガスの漏れが防止されている。
【0040】ナット54による排気マニホールド2のシ
リンダヘッド1への締結が完了した状態では、排気マニ
ホールド2の排気ポート配列方向の両端部においては、
排気マニホールド2の締結面2cとシリンダヘッド1の
側面との間には隙間S2 が形成されている。この隙間S
2 内では、排気マニホールド2は、ワッシャ形スプリン
グ59の弾性変形によって変位可能となっている。
【0041】このように構成された第5実施例において
は、エンジンが起動されると排気ガスによる加熱によっ
て排気マニホールド2がシリンダヘッド1側に熱変形す
る。ここで、排気マニホールド2の排気ポート配列方向
の両端部は、ワッシャ形スプリング59を介してシリン
ダヘッド1側に支持されているので、排気マニホールド
2の熱変形は、図21に示すようにワッシャ形スプリン
グ59の弾性変形によって十分に吸収される。
【0042】図22の特性に示すように、ガスケット1
0のシール用ビードおよび板部へ作用する圧縮荷重が増
加しても、これらの変位は一定値以上になると変化しな
いが、ワッシャ形スプリング59の弾性変形のために隙
間Sを十分設定しているので、排気マニホールド2の熱
変形を十分に吸収することが可能となる。また、ワッシ
ャ形スプリング59は、強制冷却されるシリンダヘッド
1側の座面58に保持されているので、ワッシャ形スプ
リング59の過熱が防止され、過熱によるばねのへたり
も解消される。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。 (1)請求項1の排気マニホールドの取付け構造におい
ては、排気マニホールドの排気ポート配列方向における
両端外郭部の締結方向の変形量を、排気マニホールドの
排気ポート合流部の締結方向の変形量よりも大としたの
で、この変形量の差の分だけ排気マニホールドをシリン
ダヘッド側に余分に熱変形させることができ、排気マニ
ホールドの熱変形を十分に吸収することができる。した
がって、排気マニホールドにおける熱応力の集中を回避
することができ、熱応力に起因する排気マニホールドの
損傷を防止することができる。 (2)請求項2の排気マニホールドの取付け構造におい
ては、排気マニホールドを覆うヒートインシュレータ
に、排気マニホールドをシリンダヘッドに締結するナッ
トの緩みを防止する回り止めを形成するようにしたの
で、新たな部品を用いることなくナットの緩みに起因す
る排気ガスの漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る排気マニホールドの
取付け構造の要部断面図であって図2のA−A線に沿う
断面図である。
【図2】図1のガスケットの全体平面図である。
【図3】図1における排気マニホールドをシリンダヘッ
ドに締結した状態を示す平面図である。
【図4】図3におけるガスケットの圧縮変形状態を示す
要部断面図である。
【図5】図3における排気マニホールドが熱変形した状
態を示す平面図である。
【図6】図5におけるガスケットの圧縮変形状態を示す
要部断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る排気マニホールドの
取付け構造の正面図である。
【図8】図7の部分拡大正面図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】図7の回り止めを用いない場合における排気
マニホールドの熱変形状態を示す模式図である。
【図11】図10の排気マニホールドの冷間時における
取付け状態を示す模式図である。
【図12】本発明の第3実施例に係る排気マニホールド
の取付け構造におけるスタッドボルト近傍の断面図であ
る。
【図13】図12のガスケットの平面図である。
【図14】図13のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図15】本発明の第4実施例に係る排気マニホールド
の取付け構造における排気ポート近傍の断面図である。
【図16】図15における排気マニホールドが熱変形し
た状態の断面図である。
【図17】図15におけるガスケットの平面図である。
【図18】図17のC−C線に沿う断面図である。
【図19】図15のガスケットに作用する荷重とシール
ビード部の変位量との関係を示す特性図である。
【図20】本発明の第5実施例に係る排気マニホールド
の取付け構造の要部断面図である。
【図21】図20における排気マニホールドの熱変形状
態の模式図である。
【図22】図21のガスケットおよびワッシャ型スプリ
ングに作用する荷重とその変位量との関係を示す特性図
である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 排気マニホールド 10 ガスケット 11 外側メタル 12 シール用ビード 21 外側メタル 22 シール用ビード 31 中層メタル 32 薄肉部 51 ヒートインシュレータ 52 回り止め 54 ナット 55 シール用ビード 56 シール用ビード 58 座面 59 ワッシャ形スプリング D1 外側メタルのボルト穴径 D2 中層メタルのボルト穴径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 義博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気マニホールドを、ガスケットを介し
    てシリンダヘッドに締結した排気マニホールドの取付け
    構造において、前記排気マニホールドの排気ポート配列
    方向における両端外郭部の締結方向の変形量を、排気マ
    ニホールドの排気ポート合流部の締結方向の変形量より
    も大としたことを特徴とする排気マニホールドの取付け
    構造。
  2. 【請求項2】 排気マニホールドを覆うヒートインシュ
    レータに、前記排気マニホールドをシリンダヘッドに締
    結するナットの緩みを防止する回り止めが形成された請
    求項1記載の排気マニホールドの取付け構造。
JP25287893A 1993-10-08 1993-10-08 排気マニホールドの取付け構造 Pending JPH07102965A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN112696258A (zh) * 2020-12-23 2021-04-23 重汽(重庆)轻型汽车有限公司 一种排气歧管热变形设计的控制方法

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