JPH07103829A - 体温計 - Google Patents

体温計

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JPH07103829A
JPH07103829A JP18262694A JP18262694A JPH07103829A JP H07103829 A JPH07103829 A JP H07103829A JP 18262694 A JP18262694 A JP 18262694A JP 18262694 A JP18262694 A JP 18262694A JP H07103829 A JPH07103829 A JP H07103829A
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temperature
thermometer
measurement
color
reversible
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JP18262694A
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English (en)
Inventor
Junjiro Kojima
純二郎 小嶋
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TOKAI MEJIKARU SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体の各部位の皮膚表皮温度を測定するため
の体温計であって、測定時間中の最高温度及び測定即時
の温度が測定できる体温計を提供する。 【構成】 体温計はポリプロピレンフィルム製の基板1
の表面上の二つに区分された場所の内の一区分に可逆性
サーモクロミック材料層2が、他の区分に不可逆性サー
モクロミック材料層3が各々印刷されている。これらの
可逆性及び不可逆性サーモクロミック材料は34℃〜4
5℃の温度範囲で連続的に多色に各々可逆的及び不可逆
的に変色する性質を有する。使用時には基板1裏面の粘
着材層4を用いて体温計を身体の皮膚表面に貼付する。
一定時間経過後の測定時に可逆性サーモクロミック材料
層2は測定即時の温度に対応する色を呈示し、不可逆性
サーモクロミック材料層3は測定中の最高温度に対応す
る色を呈示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体各部位の皮膚表皮温
度を測定する体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一定の測定時間中における最高体
温を表示する不可逆的体温計としては患者の顎下位又は
腋下に挟持して使用する水銀計又は電子デジタル式の体
温計がある。また、測定即時の皮膚表皮温度を表示する
可逆的体温計としては可逆性サーモクロミック材料を基
板上に有するものがあり、この基板を体各部位の皮膚上
に置くことにより体各部位の測定即時の表皮温度を知る
ことができ、この基板を顎下位又は腋下に皮膚上に置く
ことにより、測定即時の体温を知ることができる。そし
て、従来は一定の測定時間中における体の各部位の皮膚
表皮の最高温度を表示する不可逆的体温計はなかった。
【0003】しかし、従来の水銀計等の不可逆的体温計
は患者の顎下位又は腋下に挟んで使用するため、長時間
連続して使用することが困難であり、例えば一晩中連続
して患者に水銀計を挟持させ一晩の間の最高温度を測定
することは難しい。また水銀計等を用いて体各部位の皮
膚表皮温度、例えば掌や足の裏の表面温度を測定するこ
とはできない。一方、従来の測定即時の皮膚表皮温度を
表示する可逆的体温計では一定の測定時間中における最
高温度を知るためには単位時間毎に重複測定し記録する
必要があり測定者の負担が大きかった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、人体各部の皮膚
表皮温度を測定する体温計であって、測定時間中におけ
る最高温度及び測定即時の温度の両方を表示することの
できる体温計を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、熱伝導を阻害しない基材の表面上の各々異なる場所
に即時温度測定部と最高温度測定部とを備えており、前
記基材がその裏面の粘着材層を介して測定すべき部位に
貼付可能とされたことを特徴とする体温計を創作した。
また、請求項1記載の体温計において、前記即時温度測
定部が可逆性サーモクロミック材料からなり、前記最高
温度測定部が不可逆性サーモクロミック材料からなり、
それら可逆性及び不可逆性サーモクロミック材料は測定
希望の温度範囲内の温度変化に対して変色することを特
徴とする体温計を創作した。さらにまた、外装ケース内
に収容された熱伝導を阻害しない基材と、この基材の表
面に設けられた即時温度測定部と、前記外装ケース内に
収容された形状記憶合金からなる最高温度測定部とを備
え、前記基材又は外装ケースがその裏面の粘着材層を介
して測定すべき部位に貼付可能とされたことを特徴とす
る体温計を創作した。
【0006】前記即時温度測定部とは温度測定中の温度
変化に可逆的に変化する測定部であり、最高温度測定部
とは温度測定中における温度変化に対して不可逆的に変
化して最高温度を表示する測定部である。
【0007】前記可逆性サーモクロミック材料とは温度
変化に伴って可逆的に変色する、すなわち温度が元にも
どると復色する材料である。ここで、「変色」とは無色
から色Aへの発色、色Aから色Bへの変化及び色Aから
無色への色の消失を含む意である。例えば無機系の可逆
的サーモクロミック材料にはAg2 HgI4 ,Cu2H
gI4 又はHgI2 などの金属錯塩類があり、有機系の
可逆性サーモクロミック材料にはスピロピラン類等の縮
合芳香環化合物、アントロン類等の置換エチレン誘導
体、コレステリック液晶等の液晶及びクリスタルバイオ
レットラクトン(以下、CVLと記す)等のラクトン環
化合物などがある。
【0008】前記不可逆性サーモクロミック材料とは温
度変化に伴って不可逆的に変化する、すなわち温度が元
にもどっても復色しない材料である。この「変色」とは
無色から色Aへの発色、色Aから色Bへの変化及び色A
から無色への色の消失を含む意である。この不可逆性サ
ーモクロミック材料としては例えば、NiCO3 とCd
Sとの混合物、COSiF6 又はCdCO3 又はコバル
ト、クロム、ニッケル、マグネシウム、鉄、バナジウ
ム、銅の塩あるいは有機錯体があり、例えばキレート形
成反応する金属塩と配粒子(例:鉄塩又はバナジウム塩
と没食子酸エステル)があり、又は脱水反応による変色
を利用するものとしてCoCl2 ・2(CH2 )6 N4
・10H2 O又はNiBr2 ・2(CH2 )6 N4 ・1
0H2 Oなどがあり、ニッケル、コバルトの錯塩、複塩
が多い。そして有機系のものとして他にロイコ染料及び
フェノール系化合物の分散体(例:CVLとビスフェノ
ールA)があり、CVLをカラーフォーマーとして有機
酸を固体酸として混合したものや電子受容体としてテト
ラニトロメタン、トリニトロメシチレン、電子供与体と
して、トリフェニルアミン、テトラキス(ジメチルアミ
ノ)エチレンを混合し、溶融状態で電荷移動錯体が形成
されるものもある。
【0009】これらのサーモクロミック材料は配合物の
種類及び量を変化させることにより、目的とする温度に
て色が変化(発色、色の消失又は変色)する材料を得る
ことができる。本発明においては前記可逆性サーモクロ
ミック材料及び不可逆性サーモクロミック材料の内から
前記測定希望の温度範囲内の温度変化にて変色(発色、
変色又は色の消失)する材料を選択し、使用する。この
温度範囲は一般には、通常の人体の皮膚表皮温度である
24℃〜45℃又はこの間に含まれるさらに狭い温度範
囲とされるが、測定目的に応じ適宜選定が可能である。
【0010】そして使用するサーモクロミック材料とし
ては例えば測定希望の温度範囲が34℃〜45℃の場
合、34℃〜45℃の温度変化に伴う変色が多色連続で
ある材料を一種類使用してもよい。又は単位温度変化に
伴い各々変色する多種類の材料を使用してもよく、例え
ば34℃にて変色する材料A,35℃にて変色する材料
B…45℃にて変色する材料LのA〜Lの12種類の材
料を用いてもよい。
【0011】そして可逆性サーモクロミック材料として
は一種類の材料を使用して、一方、不可逆性サーモクロ
ミック材料としては多種類の材料を使用してもよく、又
はこの逆であってもよい。
【0012】前記可逆性及び不可逆性サーモクロミック
材料を有する部分は前記基材上において重なることのな
い様、別の場所に設けられる。多種類のサーモクロミッ
ク材料を用いる場合も同様に多種類のサーモクロミック
材料は各々重なることのない様、基材上の別の場所に設
けられる。そして基材上に可逆性又は不可逆性サーモク
ロミック材料を有する部分を設ける加工方法としては既
知の種々の方法を採用することができる。例えばサーモ
クロミック材料をそのまま基材上に塗布するか又は高分
子材料のマトリックス中にサーモクロミック材料を保持
させ、これを基材上に設けるか又は適切なビヒクルを使
用し、サーモクロミック材料をインキ化して基材上に印
刷するか、又はサーモクロミック材料をマイクロカプセ
ル化して適当なバインダー中に分散させインキ化して基
材上に印刷する等の方法がある。この印刷方法としても
スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷又はオフ
セット印刷等種々の方法が採り得る。
【0013】また、前記最高温度測定部としての形状記
憶合金とは設定温度以下の温度領域では自由に塑性変形
することが可能で、測定温度が設定温度に達したときに
予め記憶された塑性変形前の形状に復元される合金であ
り、その代表的なものとしてTiNi合金やCu−Zn
−Al合金がある。
【0014】
【作用】前記構成の体温計によると、基材の裏面を粘着
層により測定すべき人体の表皮上に貼付して一定時間置
くことにより、基材表面上の即時温度測定部は一定時間
経過後、測定即時の表皮温度に対応する温度を表示し、
一方基材表面上の異なる場所に設けられた最高温度測定
部は測定時間中における最高表皮温度に対応する最高温
度を表示する。
【0015】また、即時温度測定部が可逆性サーモクロ
ミック材料を有する部分から構成され、最高温度測定部
が不可逆性サーモクロミック材料を有する部分から構成
されているときは、基材の裏面を粘着層により測定すべ
き人体の表皮上に貼付して一定時間置くことにより、可
逆性サーモクロミック材料を有する部分は一定時間経過
後、測定即時の表皮温度に対応する色の変化(発色、色
の消失又は変色)を生じ、一方不可逆性サーモクロミッ
ク材料を有する部分は一定時間中の最高表皮温度に対応
する色の変化(発色、色の消失又は変色)を生ずる。
【0016】また、最高温度測定部が形状記憶合金から
構成されているときは、測定に際して所定形状に塑性変
形された形状記憶合金は、測定開始から一定時間の経過
後において最高表皮温度が設定値を越えた場合には、塑
性変形前の記憶された形状に復帰し、その後に最高表皮
温度が低下してもその形状を保持する。
【0017】
【実施例】
実施例1 次に本発明の実施例1を図1及び図2に基づき説明す
る。本例の体温計は、楕円形状の基材1表面上において
設けられた半楕円形状の二区分の内の一方の区分に可逆
性サーモクロミック材料層2を他の区分に不可逆性サー
モクロミック材料層3を各々有している。一方、基材1
の裏面には粘着材層4が設けられ、この粘着材層4上に
は基材1より大きな面積を有する長方形状の保護フィル
ム5が貼着されている。
【0018】前記可逆性及び不可逆性サーモクロミック
材料層2及び3はポリプロピレンフィルム製の基材1上
に各々の材料をマイクロカプセル化してインキ化し、こ
のインキを基材1上に印刷することにより設けられてい
る。
【0019】前記可逆性及び不可逆性サーモクロミック
材料層2及び3としては35℃以上45℃以下の温度範
囲にて各々可逆的及び不可逆的に連続的に多色に変化す
る性質を有する材料を使用した。
【0020】また前記粘着材層4に使用した粘着剤はヒ
ト皮膚に対して害を与えず、かつヒト皮膚に脱着可能な
ものであり、具体的には天然ゴム、エステル−H(荒川
化学(株)製)、クイントンB−170(日本ゼオン
(株)製)及びスワリックスBHT(精工化学(株)
製)の混合物を使用した。これは日本化薬(株)販売の
商品名ミリスロールテープの基材として使用されている
粘着剤である。また保護フィルム5としては粘着材層4
に対して脱着可能な材質のものが使用され、具体的には
ポリエチレンテレフタレートを使用した。
【0021】本例の体温計を使用する場合には保護フィ
ルム5を粘着材層4から剥がし、この粘着材層4を測定
部位の患者の皮膚上に接着させることにより本例の体温
計を貼付する。そして一定時間貼付後に可逆性及び不可
逆性サーモクロミック材料層2及び3が呈示している色
を観察することにより、各々測定即時の皮膚表皮温度及
び一定時間中の最高皮膚表皮温度を知ることができる。
この時、呈示される色と温度の対応を表す目盛りを使用
するが、本例の体温計において可逆性及び不可逆性サー
モクロミック材料層2及び3が設けられている場所以外
の基材1上に前記の呈示色と温度との対応を表す目盛り
を印刷しておくとより便利である。
【0022】従って本例の体温計によると測定期間中の
患者の各部位の皮膚表皮温度の最高温度及び測定即時の
表皮温度を知ることができる。そして腋下やあごの下の
部位に本例の体温計を貼付することにより、測定期間中
の患者の最高体温及び測定即時の体温を知ることができ
る。本例の体温計は測定時間が長時間であっても測定の
為に患者が負担を強いられることがないので、夜間就寝
期間中の体温監視や長時間の体温の監視が必要な患者へ
の適用に便利である。そして本例の体温計においては粘
着材層4を有しているので、これを用いて容易に患者の
皮膚上に貼付でき大変便利である。なお粘着材層4を有
しない体温計の場合には基材1の裏面にヒトの皮膚に害
を与えない粘着剤を塗布して患者の皮膚上に貼付すれば
よい。
【0023】実施例2 次に本発明の実施例2を図3に基づき説明する。本例の
体温計は実施例1の体温計とは、可逆性及び不可逆性サ
ーモクロミック材料層2及び3の構成のみが異なる。こ
の可逆性及び不可逆性サーモクロミック材料層2及び3
は12個に区分され、各々34から45までの連続する
数字が1個ずつ各区分に記載されている。この12個の
各区分には各々種類の異なるサーモクロミック材料が印
刷され、各区分に印刷されているサーモクロミック材料
はその区分に記載されている温度で変色(無色化又は発
色)する材料とされている。
【0024】すなわち、本例の可逆性サーモクロミック
材料層2に使用されている材料はパイロットインキ
(株)製の商標名「メタモカラーである。このメタモカ
ラーは一定温度以上にて呈色していた色が薄くなるか又
は色が消失する材料である。一方、本例の不可逆性サー
モクロミック材料層3に使用されている材料は一定温度
以上にて発色する材料である。
【0025】従って本例の体温計を例えば前日の午後9
時から患者の腋下又は顎の下の皮膚上に粘着材層4を用
いて一晩適用し、測定当日の午前9時に観察した際、図
3に示される様に可逆性サーモクロミック材料層2では
「34」が記載されている区分から「36」が記載され
ている区分までの全ての色が消失し、不可逆性サーモク
ロミック材料層3では「34」から「40」までの全て
の区分が発色していた場合、この測定期間、すなわち前
日の午前9時から当日午前9時までの間の患者の最高温
度は40℃であり、かつ午前9時の体温は36℃である
ことが一目瞭然に理解される。本例の体温計によると呈
示される色と温度との対応を表す目盛を別途に要しない
のでより便利である。
【0026】なお実施例2の体温計においてサーモクロ
ミック材料を変え、その温度区分間隔を0.5度間隔と
するか又は色の目盛を併用して、呈色される色( 又は消
失しないで残っている色)の濃さ、色調からさらに詳細
な温度が測定できる様にしてもよく、後者の場合には色
の目盛を基材1上の可逆性及び不可逆性サーモクロミッ
ク材料層2及び3が設けられている場所以外に印刷して
おくとより便利である。
【0027】実施例3 次に本発明の実施例3を図4及び図5に基づき説明す
る。本例の体温計においては実施例1と同様の材料から
なる基材1が円形に形成され、この基材1が透明のプラ
スチックからなる略皿形の外装ケース6内に収納されて
底面に固定(接着)されるとともに、透明のプラスチッ
ク製の蓋7によってカバーされている。なお外装ケース
6の底面は図5に示すように外周を残して円形状にくり
抜かれており、このくり抜き孔に対応する基材1の裏面
に粘着材層4が設けられている。この粘着材層4として
は実施例1の場合と同様な粘着剤が使用される。なお蓋
7は外装ケース6に対して回動可能に嵌合され、その嵌
合面の円周面には溝6aと突起7aとからなる外れ止め
手段が施され、簡単には外れない構成としてある。
【0028】基材1の表面は二つの領域に区分され、一
方の領域には即時温度測定部としての可逆的サーモクロ
ミック材料層2が設けられ、他方の領域には最高温度測
定部としての棒状の形状記憶合金8が配設されている。
本実施例では可逆的サーモクロミック材料層2は6区分
に区分され、各々「35」から「40」までの連続する
数字が1個ずつ各区分に記載されている。そして実施例
2の場合と同様に各区分には各々種類の異なるサーモク
ロミック材料が印刷され、各区分に印刷されているサー
モクロミック材料はその区分に記載されている温度で変
色(無色化又は変色)する材料とされている。
【0029】また形状記憶合金8が配置される側の基材
1表面はさらに2つの領域に区分され、一方の領域には
「発熱有り」、他方の領域には「発熱なし」の文字が各
々印刷されている。形状記憶合金8は前記領域の境界線
近くにおいてその一端が外装ケース6の側壁内面の一部
に取付けられてケース中央側へ略水平状に延出されると
ともに他端が自由端とされている。なお形状記憶合金8
の取付端部は測定時における形状記憶合金8への伝熱効
果を上げるために銅やアルミニウム等のような熱伝導率
の高い材料からなる支持具9を介して固着されている。
また基材1の最高温度測定部側区分の裏面には粘着材層
4との間に同様に銅やアルミニウム等のような熱伝導率
の高い材料からなる導熱層11が設けられ、これに接触
する支持具9を介しての形状記憶合金8への伝熱効果を
高めてある。そして形状記憶合金8は設定温度、例えば
38℃以上で予め記憶された形状に復元する、つまり図
4に実線で示す「発熱有り」の領域に戻るように設定さ
れ、設定温度以下では自由に塑性変形することが可能と
なっている。
【0030】また蓋7の天井面には形状記憶合金8を
「発熱なし」の領域にセッテイングするためのフック状
又は棒状の突起10が設けてあり、蓋7を外装ケース6
に対して図示P矢印方向へ回すことにより該突起10に
より形状記憶合金8を横方向から加圧して塑性変形させ
図4に仮想線で示す「発熱なし」の領域に移動できるよ
うにしてある。
【0031】従って、この実施例3の体温計を使用する
ときは蓋7を回して突起10により形状記憶合金8を
「発熱なし」の領域へ折り曲げてから、突起10を元の
位置に戻す。その状態で保護フィルム5を粘着材層4か
ら剥がし、この粘着材層4を測定すべき皮膚上に接着す
ることにより体温計を貼付する。そして一定時間経過後
に可逆性サーモクロミック材料層2の区分のうちの色の
消失した区分を観察することにより即時体温を知ること
ができ、また形状記憶合金8がいずれの領域に変形して
いるかによって測定時間中において体温が一定温度(例
えば38℃)以上に発熱したか否かを識別することがで
きる。なお形状記憶合金8は蓋付きの外装ケース6内に
収容されているため、その形状保存が図られ、測定ミス
を回避防止できる。従って同様の意味あいから外装ケー
ス6には蓋7を初期位置に保持するための回り止め手段
を付設して測定時間中における蓋7の不用意な回動を阻
止することが望ましい。
【0032】なお実施例3の体温計において基材1の裏
面に粘着材層4を備える構成に変えて、体温計の使用の
都度、基材1の裏面に皮膚に無害な粘着剤を塗布して患
者の皮膚に貼付するようにしてもよい。また外装ケース
6は熱伝導を阻害しない材料から薄い底板付きの構造に
形成して体温が底板を通して伝熱する方式とし、そして
皮膚上への貼付は外装ケース6の底板の裏面を両面粘着
テープや粘着剤を利用して行うようにしてもよい。さら
にまた形状記憶合金8の取付端は側壁内面に限らず外装
ケース6の中央側でも差し支えなく、また外装ケース6
に対して蓋7を固定構造とする一方、形状記憶合金8を
「発熱なし」の領域へ移動させるセッテイング用として
の突起10を蓋7に対して移動操作できるように構成す
ることも可能である。
【0033】なお即時温度測定部としては実施例におい
て説明した可逆性サーモクロミック材料層2に限らず水
銀計やアルコール計又は液晶等の温度表示が可能なもの
であれば利用できる。また最高温度測定部としては不可
逆性サーモクロミック材料層3及び形状記憶合金8のほ
か水銀式最高温度計を利用することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の体温計によ
ると、患者の各部位の皮膚表皮温度の測定ができ、測定
期間中の最高温度及び測定即時の温度を知ることができ
る。従って臨床的に腎盂炎などのスパイクフィーバー
等、一過性に高熱を呈する病気の患者の長期間の温度測
定に用いるのに便利である。また末端血管循環障害等で
体末端の部位の皮膚表皮温度が低温となる病気の診断に
も適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の体温計の平面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】実施例2の体温計の平面図である。
【図4】実施例3の体温計を蓋を切断して示す平面図で
ある。
【図5】図4のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1…基材 2…可逆性サー
モクロミック材料層 3…不可逆性サーモクロミック材料層 4…粘着材層 6…外装ケース 7…蓋 8…形状記憶合金 10…突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導を阻害しない基材の表面上の各々
    異なる場所に即時温度測定部と最高温度測定部とを備え
    ており、前記基材がその裏面の粘着材層を介して測定す
    べき部位に貼付可能とされたことを特徴とする体温計。
  2. 【請求項2】 前記即時温度測定部が可逆性サーモクロ
    ミック材料からなり、前記最高温度測定部が不可逆性サ
    ーモクロミック材料からなり、それら可逆性及び不可逆
    性サーモクロミック材料は測定希望の温度範囲内の温度
    変化に対して変色することを特徴とする請求項1の体温
    計。
  3. 【請求項3】 外装ケース内に収容された熱伝導を阻害
    しない基材と、この基材の表面に設けられた即時温度測
    定部と、前記外装ケース内に収容された形状記憶合金か
    らなる最高温度測定部とを備え、前記基材又は外装ケー
    スがその裏面の粘着材層を介して測定すべき部位に貼付
    可能とされたことを特徴とする体温計。
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