JPH07104080A - 常温核融合を起こさせるための反応体及びその製造方法、並びに常温核融合を起こさせる方法及びその装置 - Google Patents
常温核融合を起こさせるための反応体及びその製造方法、並びに常温核融合を起こさせる方法及びその装置Info
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- JPH07104080A JPH07104080A JP5249113A JP24911393A JPH07104080A JP H07104080 A JPH07104080 A JP H07104080A JP 5249113 A JP5249113 A JP 5249113A JP 24911393 A JP24911393 A JP 24911393A JP H07104080 A JPH07104080 A JP H07104080A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/10—Nuclear fusion reactors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】制御性良く連続的にかつ高効率で常温核融合を
起こさせることができる反応体及びその製造方法を提供
すること、並びに、比較的高温で効率良く常温核融合を
起こさせる方法を提供することを目的とする。 【構成】金属酸化物の混合粉末の焼結体からなるプロト
ン導電体31の両側に、Pt又はPdからなる電極層3
2を形成して反応体1を得る。重水素ガスを含む雰囲気
において、この反応体1に交番電場を印加し、常温核融
合を起こさせる。
起こさせることができる反応体及びその製造方法を提供
すること、並びに、比較的高温で効率良く常温核融合を
起こさせる方法を提供することを目的とする。 【構成】金属酸化物の混合粉末の焼結体からなるプロト
ン導電体31の両側に、Pt又はPdからなる電極層3
2を形成して反応体1を得る。重水素ガスを含む雰囲気
において、この反応体1に交番電場を印加し、常温核融
合を起こさせる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、重水素ガスを含むガ
スを利用して常温核融合を起こさせるための反応体及び
その製造方法、並びに常温核融合を起こさせ方法に関す
る。
スを利用して常温核融合を起こさせるための反応体及び
その製造方法、並びに常温核融合を起こさせ方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
常温核融合を起こすためには、Pd及びその合金の反応
体を用いて、これらを主に重水溶液の中で電解し、この
反応体に重水素を吸収させて反応を生じさせることが試
みられている。
常温核融合を起こすためには、Pd及びその合金の反応
体を用いて、これらを主に重水溶液の中で電解し、この
反応体に重水素を吸収させて反応を生じさせることが試
みられている。
【0003】しかし、このような技術ではPd中での重
水素の動きを制御することが困難であり、ひいては反応
を制御することもできず、エネルギーとしての利用も困
難である。また、仮に反応を連続的に起こしたとして
も、水を用いた系のため、高温にすることが難しく、熱
効率が良くないという欠点がある。
水素の動きを制御することが困難であり、ひいては反応
を制御することもできず、エネルギーとしての利用も困
難である。また、仮に反応を連続的に起こしたとして
も、水を用いた系のため、高温にすることが難しく、熱
効率が良くないという欠点がある。
【0004】この発明はかかる事情に鑑みてなされたも
のであって、制御性良く連続的にかつ高効率で常温核融
合を起こさせることができる反応体及びその製造方法を
提供することを目的とする。また、比較的高温で効率良
く常温核融合を起こさせる方法を提供することを目的と
する。
のであって、制御性良く連続的にかつ高効率で常温核融
合を起こさせることができる反応体及びその製造方法を
提供することを目的とする。また、比較的高温で効率良
く常温核融合を起こさせる方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1に、プ
ロトン導電体を含むことを特徴とする常温核融合を起こ
させるための反応体を提供する。第2に、金属酸化物の
混合粉末の焼結体からなるプロトン導電体と、その表面
に形成された電極層とを有することを特徴とする常温核
融合を起こさせるための反応体を提供する。
ロトン導電体を含むことを特徴とする常温核融合を起こ
させるための反応体を提供する。第2に、金属酸化物の
混合粉末の焼結体からなるプロトン導電体と、その表面
に形成された電極層とを有することを特徴とする常温核
融合を起こさせるための反応体を提供する。
【0006】第3に、金属酸化物の混合粉末を圧縮成形
し、次いで焼結してプロトン導電体を形成し、このプロ
トン導電体の表面に電極層を形成することを特徴とする
常温核融合を起こさせるための反応体の製造方法を提供
する。
し、次いで焼結してプロトン導電体を形成し、このプロ
トン導電体の表面に電極層を形成することを特徴とする
常温核融合を起こさせるための反応体の製造方法を提供
する。
【0007】第4に、重水素ガスを含む雰囲気中におい
て、プロトン導電体を有する反応体に交番電場を印加す
ることを特徴とする常温核融合を起こさせる方法を提供
する。
て、プロトン導電体を有する反応体に交番電場を印加す
ることを特徴とする常温核融合を起こさせる方法を提供
する。
【0008】第5に、反応容器と、前記容器内にプロト
ン導電体を含む反応体を保持するための保持部材と、容
器内に重水素ガスを含むガスを導入する手段と、前記反
応体に交番電場を印加するための手段とを有することを
特徴とする常温核融合を起こさせる装置を提供する。
ン導電体を含む反応体を保持するための保持部材と、容
器内に重水素ガスを含むガスを導入する手段と、前記反
応体に交番電場を印加するための手段とを有することを
特徴とする常温核融合を起こさせる装置を提供する。
【0009】
【作用】この発明においては、常温核融合の反応体とし
てプロトン導電体を用いたので、反応体における重水素
の移動方向、濃度、移動速度を電場により容易に制御す
ることができ、制御性良く連続的にかつ高効率で常温核
融合を起こさせることができる。また、プロトン導電体
として、金属酸化物の混合粉末の焼結体を用いることに
より、長時間高温下の使用に耐え、安定した発熱特性を
示す。さらに、重水素ガスを含む雰囲気中において、こ
のような反応体に交番電場を印加して常温核融合を起こ
させるので、比較的高温で効率良く常温核融合を起こさ
せることができる。
てプロトン導電体を用いたので、反応体における重水素
の移動方向、濃度、移動速度を電場により容易に制御す
ることができ、制御性良く連続的にかつ高効率で常温核
融合を起こさせることができる。また、プロトン導電体
として、金属酸化物の混合粉末の焼結体を用いることに
より、長時間高温下の使用に耐え、安定した発熱特性を
示す。さらに、重水素ガスを含む雰囲気中において、こ
のような反応体に交番電場を印加して常温核融合を起こ
させるので、比較的高温で効率良く常温核融合を起こさ
せることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明について具体的に説明する。
この発明においては、常温核融合を起こさせる反応体と
して、プロトンが通過可能なプロトン導電体を用いる。
このプロトン導電体としては、長時間高温のガス中で使
用に耐え得、安定した発熱特性を示す金属酸化物の混合
粉末の焼結体を用いることが好ましい。その原材料とし
ては複数の金属酸化物の微粉末を用い、これらを混合
し、圧縮成形した後、融点近傍の所定温度(通常は14
00〜1500℃程度)で焼結させてプロトン導電体を
形成する。このような焼結体を作製する場合には、上記
混合粉末を多孔性アルミナ保持体とともに圧縮成形する
ことが好ましい。これにより多孔質の焼結体が容易に形
成される。
この発明においては、常温核融合を起こさせる反応体と
して、プロトンが通過可能なプロトン導電体を用いる。
このプロトン導電体としては、長時間高温のガス中で使
用に耐え得、安定した発熱特性を示す金属酸化物の混合
粉末の焼結体を用いることが好ましい。その原材料とし
ては複数の金属酸化物の微粉末を用い、これらを混合
し、圧縮成形した後、融点近傍の所定温度(通常は14
00〜1500℃程度)で焼結させてプロトン導電体を
形成する。このような焼結体を作製する場合には、上記
混合粉末を多孔性アルミナ保持体とともに圧縮成形する
ことが好ましい。これにより多孔質の焼結体が容易に形
成される。
【0011】上記のように形成されたプロトン導電体
は、例えば以下のような組成を有している。 I II0.9 III 0.01 0.1 IV0.01 0.1 V2.5 3.0 (ただし、IはCa、Sr、Baの少なくとも1種、II
はLa、Ceの少なくとも1種、III はYb、Yの少な
くとも1種、IVはNb、Zrの少なくとも1種、Vは酸
素である。) この中で代表的なものとして、IとしてSr、IIとして
Ceを使用したストロンチウム・セリウム系セラミック
スが挙げられる。
は、例えば以下のような組成を有している。 I II0.9 III 0.01 0.1 IV0.01 0.1 V2.5 3.0 (ただし、IはCa、Sr、Baの少なくとも1種、II
はLa、Ceの少なくとも1種、III はYb、Yの少な
くとも1種、IVはNb、Zrの少なくとも1種、Vは酸
素である。) この中で代表的なものとして、IとしてSr、IIとして
Ceを使用したストロンチウム・セリウム系セラミック
スが挙げられる。
【0012】このようなプロトン導電体を、厚さ0.2
〜2mm程度の板状に成形し、その両側に厚さ0.1〜1
μm程度の電極層を形成する。電極層としてはPt、P
dが好ましい。このような電極層は、例えば有機金属P
t−MO、Pd−MOなどを溶解させたクロロムホルム
液をプロトン導電体に塗布し、その後、例えば700
℃、24時間空気中で焼成し、多孔質のPt層又はPd
層を形成する。
〜2mm程度の板状に成形し、その両側に厚さ0.1〜1
μm程度の電極層を形成する。電極層としてはPt、P
dが好ましい。このような電極層は、例えば有機金属P
t−MO、Pd−MOなどを溶解させたクロロムホルム
液をプロトン導電体に塗布し、その後、例えば700
℃、24時間空気中で焼成し、多孔質のPt層又はPd
層を形成する。
【0013】これにより、プロトン導電体を用いた常温
核融合を起こさせるための反応体が製造される。次に、
このような反応体を用いて常温核融合を起こさせるため
の装置について説明する。図1はこのような装置の概略
構成を示す図である。反応体1は、絶縁層を介して金属
材料からなる保持部材2に保持されたせ状態で、ステン
レス鋼(例えばSUS316)などからなる反応容器1
0内に収容されている。容器10の上部には、金属製の
蓋体11が載せられている。
核融合を起こさせるための反応体が製造される。次に、
このような反応体を用いて常温核融合を起こさせるため
の装置について説明する。図1はこのような装置の概略
構成を示す図である。反応体1は、絶縁層を介して金属
材料からなる保持部材2に保持されたせ状態で、ステン
レス鋼(例えばSUS316)などからなる反応容器1
0内に収容されている。容器10の上部には、金属製の
蓋体11が載せられている。
【0014】容器10内の保持部材2の上方には、筒状
の金属容器5が装入されており、その中には冷却水6が
貯留されている。そして、金属容器5の下方に延長する
ステンレス鋼などの金属製の支持棒7によって保持部材
2が支持されている。
の金属容器5が装入されており、その中には冷却水6が
貯留されている。そして、金属容器5の下方に延長する
ステンレス鋼などの金属製の支持棒7によって保持部材
2が支持されている。
【0015】保持部材2にはヒーター3が設けられてお
り、このヒーター3にヒーター電源4から通電すること
により、反応体1が加熱されててプロトンが通りやすく
なり、核融合反応が誘起される。なお、ヒーター3は、
反応を誘起するために必要であるが、一旦点火した後は
反応熱によって体系の温度は維持される。
り、このヒーター3にヒーター電源4から通電すること
により、反応体1が加熱されててプロトンが通りやすく
なり、核融合反応が誘起される。なお、ヒーター3は、
反応を誘起するために必要であるが、一旦点火した後は
反応熱によって体系の温度は維持される。
【0016】電場供給系8は、反応体1に交番電場を供
給するためのものであり、この電場供給系8から反応体
1の両方の電極に制御電圧Vinを交互に印加する。容器
10の側壁には、核融合に用いられる重水素ガスを含む
混合ガスを供給するための供給管12、及び容器10内
を排気するための排気管13が設けられている。なお、
参照符号9は熱電対である。
給するためのものであり、この電場供給系8から反応体
1の両方の電極に制御電圧Vinを交互に印加する。容器
10の側壁には、核融合に用いられる重水素ガスを含む
混合ガスを供給するための供給管12、及び容器10内
を排気するための排気管13が設けられている。なお、
参照符号9は熱電対である。
【0017】次に、反応体1の保持部材2に対する保持
状態を図2を参照して詳細に説明する。保持部材2は、
銅、ステンレス鋼(例えばSUS304)などの金属か
らなる基体21と熱伝導体としてのNi板22とで構成
されている。また、反応体1の両側には電子伝導体とし
てのPt板24が設けられている。Pt板24の一方と
Ni板22との間は、電気絶縁体板23が設けられてい
る。そして、Pt板24には、電場供給系8からPt線
を介して電場が供給される。
状態を図2を参照して詳細に説明する。保持部材2は、
銅、ステンレス鋼(例えばSUS304)などの金属か
らなる基体21と熱伝導体としてのNi板22とで構成
されている。また、反応体1の両側には電子伝導体とし
てのPt板24が設けられている。Pt板24の一方と
Ni板22との間は、電気絶縁体板23が設けられてい
る。そして、Pt板24には、電場供給系8からPt線
を介して電場が供給される。
【0018】反応体1は、図3に示すように、上述した
プロトン導電体31と、その両側に形成された多孔質電
極(Pt層又はPd層)32とからなっており、プロト
ン供給と同時に電場が供給される。
プロトン導電体31と、その両側に形成された多孔質電
極(Pt層又はPd層)32とからなっており、プロト
ン供給と同時に電場が供給される。
【0019】次に、上述の装置における温度制御系、電
場供給系、温度・圧力測定系について、図3を参照して
詳細に説明する。温度制御系41は、上述したヒーター
3及びヒーター電源4の他に、電圧計51及び電流計5
2を有しており、図示しない制御装置により反応体の温
度を制御する。
場供給系、温度・圧力測定系について、図3を参照して
詳細に説明する。温度制御系41は、上述したヒーター
3及びヒーター電源4の他に、電圧計51及び電流計5
2を有しており、図示しない制御装置により反応体の温
度を制御する。
【0020】電場供給系8は、前述したように、反応体
1に交番電場を供給するためのものであり、関数発生器
53とパワーアンプ54とを備えている。また、パワー
アンプには電流計55、電圧計56が接続されており、
これらは記録計57に接続されている。
1に交番電場を供給するためのものであり、関数発生器
53とパワーアンプ54とを備えている。また、パワー
アンプには電流計55、電圧計56が接続されており、
これらは記録計57に接続されている。
【0021】温度測定系42は、熱電対と温度表示器と
からなる温度測定器58、及び圧力センサーと圧力表示
器とからなる圧力測定器59を有しており、反応体1の
温度及び容器10内の圧力を測定するようになってい
る。これら温度測定器58及び圧力測定器59は記録計
60に接続されている。
からなる温度測定器58、及び圧力センサーと圧力表示
器とからなる圧力測定器59を有しており、反応体1の
温度及び容器10内の圧力を測定するようになってい
る。これら温度測定器58及び圧力測定器59は記録計
60に接続されている。
【0022】次に、以上のような装置を用いて核融合反
応を起こさせる際の動作例について説明する。先ず、反
応容器10内を真空排気するとともに、ヒーター3によ
り反応体1の温度を例えば400〜500℃程度に上昇
させる。その後、反応体1に電場供給系8から交番電場
を供給する。そして温度が一定になった後に、水素ガ
ス、重水素ガス、ヘリウムガス、水蒸気を、H:D2 :
He:H2 O=1:0.001:1:0.01の割合で
混合した混合ガスを容器10内に導入し、核融合反応を
生じさせる。この際に、容器内の気体圧力は0.05〜
10atmに設定される。
応を起こさせる際の動作例について説明する。先ず、反
応容器10内を真空排気するとともに、ヒーター3によ
り反応体1の温度を例えば400〜500℃程度に上昇
させる。その後、反応体1に電場供給系8から交番電場
を供給する。そして温度が一定になった後に、水素ガ
ス、重水素ガス、ヘリウムガス、水蒸気を、H:D2 :
He:H2 O=1:0.001:1:0.01の割合で
混合した混合ガスを容器10内に導入し、核融合反応を
生じさせる。この際に、容器内の気体圧力は0.05〜
10atmに設定される。
【0023】(電場による制御法)この際に、交番電場
は反応を継続するために必要であり、温度T、プロトン
導電体の種類、その厚さLに応じて制御電圧Vinを印加
する。交番電場の周波数fとすると、T、L,Vin,f
との間には、以下に示す(1)式のような関係が成立す
る。
は反応を継続するために必要であり、温度T、プロトン
導電体の種類、その厚さLに応じて制御電圧Vinを印加
する。交番電場の周波数fとすると、T、L,Vin,f
との間には、以下に示す(1)式のような関係が成立す
る。
【0024】
【数1】 ここで、Dは反応体の種類によって決定される値であ
り、以下の(2)式で表される。
り、以下の(2)式で表される。
【0025】
【数2】 ここで、Eは電場、VD は移動度、aは平均ジャンプ距
離、qはイオンの電荷、wはジャンプ頻度である。
離、qはイオンの電荷、wはジャンプ頻度である。
【0026】ストロンチウム・セリウム系を用いた場合
を例にとると、T=400℃、L=1mm、Vin=10
Vの場合、fは0.003Hzである。反応を開始させ
た後の温度の制御は、気体圧力(0.05〜10at
m)の変化と電場強度(±1〜20V)及び周波数の変
化とによって行う。この際の常温核融合反応は、以下の
(3)式に基づいており、この反応により熱が発生す
る。
を例にとると、T=400℃、L=1mm、Vin=10
Vの場合、fは0.003Hzである。反応を開始させ
た後の温度の制御は、気体圧力(0.05〜10at
m)の変化と電場強度(±1〜20V)及び周波数の変
化とによって行う。この際の常温核融合反応は、以下の
(3)式に基づいており、この反応により熱が発生す
る。
【0027】
【数3】
【0028】この反応は、電解により金属内部に水素を
供給する方法でも、ガスを供給する方法でも、全く同様
に生じると考えられる。次に、実際に核融合を起こさせ
て過剰熱を測定した実験例について説明する。ここで
は、反応体として、厚さ0.92mmのストロンチウム
・セリウム系(SrCe0.9 Nb0.02Y0.08O2.97)セ
ラミックの両側にPt電極層を形成したものを用いた。
この反応体を図1に示す装置にセットして、ヒーターに
より反応体の温度を383℃に保ち、反応体に電圧:±
18V、電流:40μA、周波数:0.003Hzの交
番電場を印加し、H:D2 :He:H2 O=1:0.0
01:1:0.01の割合の混合ガスを導入して容器内
を0.1atmに保った。また、混合ガスのうちD2 ガ
スのみを除いたものを導入した場合についても実験を行
った。
供給する方法でも、ガスを供給する方法でも、全く同様
に生じると考えられる。次に、実際に核融合を起こさせ
て過剰熱を測定した実験例について説明する。ここで
は、反応体として、厚さ0.92mmのストロンチウム
・セリウム系(SrCe0.9 Nb0.02Y0.08O2.97)セ
ラミックの両側にPt電極層を形成したものを用いた。
この反応体を図1に示す装置にセットして、ヒーターに
より反応体の温度を383℃に保ち、反応体に電圧:±
18V、電流:40μA、周波数:0.003Hzの交
番電場を印加し、H:D2 :He:H2 O=1:0.0
01:1:0.01の割合の混合ガスを導入して容器内
を0.1atmに保った。また、混合ガスのうちD2 ガ
スのみを除いたものを導入した場合についても実験を行
った。
【0029】その結果を図5に示す。図5は、D2 ガス
が存在する時及びしない時における温度変化を示す図で
ある。この図に示すように、D2 ガスが存在しない場合
には、ガス導入により温度が269℃まで低下した。こ
れは気体を導入したことによって熱の散逸が激しくなる
ためである。これに対して、D2 ガスが存在する場合に
は、始めにわずかに温度が低下するが、その後徐々に上
昇し、ほぼ一定の410℃に達することが確認された。
この際の発熱量を計算すると約116W/cm2となる。
加えている電場エネルギーは、電圧:±18V、電流:
40μA、周波数:0.003Hzから計算して1.6
7mW/cm2 であるから、出力/入力の比は、6.9×
104 に達することが確認された。
が存在する時及びしない時における温度変化を示す図で
ある。この図に示すように、D2 ガスが存在しない場合
には、ガス導入により温度が269℃まで低下した。こ
れは気体を導入したことによって熱の散逸が激しくなる
ためである。これに対して、D2 ガスが存在する場合に
は、始めにわずかに温度が低下するが、その後徐々に上
昇し、ほぼ一定の410℃に達することが確認された。
この際の発熱量を計算すると約116W/cm2となる。
加えている電場エネルギーは、電圧:±18V、電流:
40μA、周波数:0.003Hzから計算して1.6
7mW/cm2 であるから、出力/入力の比は、6.9×
104 に達することが確認された。
【0030】従来の常温核融合を起こさせる方法は、い
ずれも重水素の動きを制御することが極めて困難であ
り、実用化は難しかったが、本発明のようにプロトン導
電体を用いることにより、電場によって重水素の移動方
向、濃度、速度を容易に制御することができるので、制
御性良く連続的に常温核融合を起こさせることができ
る。また、単に重水素ガスの濃度を制御することによっ
て、発熱量の制御が可能となる。
ずれも重水素の動きを制御することが極めて困難であ
り、実用化は難しかったが、本発明のようにプロトン導
電体を用いることにより、電場によって重水素の移動方
向、濃度、速度を容易に制御することができるので、制
御性良く連続的に常温核融合を起こさせることができ
る。また、単に重水素ガスの濃度を制御することによっ
て、発熱量の制御が可能となる。
【0031】なお、上記実施例に示した装置は、一例に
すぎず、実用上上記構成を基本にして種々変形すること
が可能である。また、プロトン導電体としては、上記組
成のセラミックスに限定されるものではなく、原理的に
プロトンが通過可能な材料であればよい。その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
すぎず、実用上上記構成を基本にして種々変形すること
が可能である。また、プロトン導電体としては、上記組
成のセラミックスに限定されるものではなく、原理的に
プロトンが通過可能な材料であればよい。その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、制御性良く連続的に
かつ高効率で常温核融合を起こさせることができる反応
体及びその製造方法が提供される。また、比較的高温で
効率良く常温核融合を起こさせる方法が提供される。こ
のように制御性良く連続的に高効率で常温核融合を起こ
させることができるので、常温核融合の実用化に大きく
貢献するものであり、工業的価値が極めて大きいもので
ある。
かつ高効率で常温核融合を起こさせることができる反応
体及びその製造方法が提供される。また、比較的高温で
効率良く常温核融合を起こさせる方法が提供される。こ
のように制御性良く連続的に高効率で常温核融合を起こ
させることができるので、常温核融合の実用化に大きく
貢献するものであり、工業的価値が極めて大きいもので
ある。
【図1】本発明に係る反応体を用いて常温核融合を起こ
させるための装置の概略構成を示す図。
させるための装置の概略構成を示す図。
【図2】反応体の保持部材に対する保持状態を示す断面
図。
図。
【図3】この発明の反応体の一例を示す断面図。
【図4】図1の装置における温度制御系、電場供給系、
温度・圧力測定系を示す概略図。
温度・圧力測定系を示す概略図。
【図5】本発明に基づいて常温核融合が生じていること
を示す図。
を示す図。
1…反応体、2…保持部材、3…ヒーター、8…電場供
給系、12…ガス供給管、13…ガス排気管、31…プ
ロトン導電体、32…電極層。
給系、12…ガス供給管、13…ガス排気管、31…プ
ロトン導電体、32…電極層。
Claims (5)
- 【請求項1】 プロトン導電体を含むことを特徴とする
常温核融合を起こさせるための反応体。 - 【請求項2】 金属酸化物の混合粉末の焼結体からなる
プロトン導電体と、その表面に形成された電極層とを有
することを特徴とする常温核融合を起こさせるための反
応体。 - 【請求項3】 金属酸化物の混合粉末を圧縮成形し、次
いで焼結してプロトン導電体を形成し、このプロトン導
電体の表面に電極層を形成することを特徴とする常温核
融合を起こさせるための反応体の製造方法。 - 【請求項4】 重水素ガスを含む雰囲気中において、プ
ロトン導電体を有する反応体に交番電場を印加すること
を特徴とする常温核融合を起こさせる方法。 - 【請求項5】 反応容器と、前記容器内にプロトン導電
体を含む反応体を保持するための保持部材と、容器内に
重水素ガスを含むガスを導入する手段と、前記反応体に
交番電場を印加するための手段とを有することを特徴と
する常温核融合を起こさせる装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5249113A JPH07104080A (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 常温核融合を起こさせるための反応体及びその製造方法、並びに常温核融合を起こさせる方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5249113A JPH07104080A (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 常温核融合を起こさせるための反応体及びその製造方法、並びに常温核融合を起こさせる方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07104080A true JPH07104080A (ja) | 1995-04-21 |
Family
ID=17188152
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5249113A Pending JPH07104080A (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 常温核融合を起こさせるための反応体及びその製造方法、並びに常温核融合を起こさせる方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07104080A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999049471A1 (fr) * | 1998-03-20 | 1999-09-30 | Araki, Masao | Reacteur pour produire de l'energie et des neutrons par reaction electrolytique dans une solution d'eau legere ou d'eau lourde |
| JPWO2012011499A1 (ja) * | 2010-07-20 | 2013-09-09 | 株式会社Ti | 核変換方法及び核変換装置 |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP5249113A patent/JPH07104080A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999049471A1 (fr) * | 1998-03-20 | 1999-09-30 | Araki, Masao | Reacteur pour produire de l'energie et des neutrons par reaction electrolytique dans une solution d'eau legere ou d'eau lourde |
| JPWO2012011499A1 (ja) * | 2010-07-20 | 2013-09-09 | 株式会社Ti | 核変換方法及び核変換装置 |
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