JPH07104124B2 - 位置検出装置 - Google Patents
位置検出装置Info
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- JPH07104124B2 JPH07104124B2 JP3062075A JP6207591A JPH07104124B2 JP H07104124 B2 JPH07104124 B2 JP H07104124B2 JP 3062075 A JP3062075 A JP 3062075A JP 6207591 A JP6207591 A JP 6207591A JP H07104124 B2 JPH07104124 B2 JP H07104124B2
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Description
の近傍に設けられ、被検出体との相対位置変化に伴い変
化する磁石からの磁界強度に基づき、被検出体の位置を
検出する位置検出装置に関する。
を備えた被検出体2の近傍に、所定方向の磁界の強度に
応じて電気的特性が変化する磁電変換素子5を設け、そ
の磁電変換素子5を電気回路7さらに表示手段8に接続
することにより、被検出体2との相対位置変化に伴い変
化する磁石1からの磁界強度を電位差や電流値の変化に
変換して表示手段8に表示させる位置検出装置3が知ら
れている。
うな従来の位置検出装置3における磁電変換素子5は所
定方向の磁界の強度に対応して電気的特性が変化し、そ
の所定方向以外の磁界の強度が変化しても電気的特性は
殆ど変化しないので、従来の位置検出装置3では被検出
体2の位置検出の精度や確度に問題があった。
水平方向の磁界の強度に対応して抵抗値が変化する磁気
抵抗(MR)素子を用いた場合、往復運動する磁石1及
びMR素子の相対的位置と、MR素子に有効に働く磁石
1からの水平磁界の強度との関係は図7a)に示すように
なり、磁石1がMR素子に最も近付いた0点で水平方向
の磁界の強度は最大となってMR素子の電気的特性が大
きく変化し、図7b)に示すようにMR出力電圧も最大と
なる。そして、磁石1がMR素子から離れるにしたがっ
て、磁石1からMR素子への水平方向の磁界が弱くなる
と共に、その磁界に直交する方向の垂直磁界が強くなる
ため、MR素子は磁石1から斜め方向の磁界を受けるよ
うになり、MR出力電圧が小さくなっていく。そして更
に、磁石1がX点で示す位置に達すると、MR素子が受
ける水平方向の磁界は最小となって(即ち、X点では略
完全な垂直磁界となって)、MR出力電圧も最小とな
る。ところが、磁石1とMR素子との相対距離が更に大
きくなると、MR素子は磁石1から再び斜め方向の磁界
を受けるようになり、その結果、MR素子は、その磁界
の水平成分に応じて電気的特性を変化させ、MR出力電
圧が、図7b)の点線で示すように最大値と最小値との間
で変化してしまう。
たときに最大値となるMR出力電圧は、磁石1とMR素
子との相対距離が大きくなるにつれて小さくなるもの
の、磁石1がX点を超えて更にMR素子から遠ざかる
と、MR素子にある程度の大きさの水平方向の磁界が及
ぶこととなり、MR素子の電気的特性が変化して、MR
出力電圧が再び大きくなってしまうのである。そのた
め、上記従来の位置検出装置3では、磁石1を備えた被
検出体2の位置を精度良く検出することができなくなっ
てしまう。また例えば、MR出力電圧に基づき磁石1が
MR素子に最も近付いたことを判定するためには、その
判定基準値を、磁石1が上記X点を超えた後のMR出力
電圧よりも大きく設定しなければならず、この結果、M
R出力電圧の最大値に対する設定マージンが小さくなっ
てしまい、ノイズや外乱等の影響によって誤検出をして
しまう虞があった。
検出することを目的として、本発明が生み出された。
は、磁石を備えた被検出体の近傍に配設され、該被検出
体との相対位置変化に伴い変化する前記磁石からの磁界
強度に基づき、該被検出体の位置を検出する位置検出装
置であって、前記磁石が最も近付いたときに該磁石と対
向し且つそのときに該磁石の両磁極間を結ぶ直線方向に
水平な方向の磁界を受けるように配設され、当該方向の
磁界強度に応じて電気的特性が変化する磁電変換素子
と、該磁電変換素子において前記磁石と対向する側の面
及びその面の反対側の面のうちの少なくとも一方に、絶
縁体を介して覆設された磁気誘導用の磁性薄膜と、を備
えたことを特徴とする位置検出装置である。
子が、磁石が最も近付いたときにその磁石と対向し、且
つ、そのときに磁石の両磁極間を結ぶ直線方向に水平な
方向の磁界を受けるように配設されている。そして、磁
電変換素子は、その方向の磁界強度、即ち磁石が最も近
付いたときに受ける水平方向の磁界強度に応じて電気的
特性を変化させる。また、磁電変換素子において磁石と
対向する側の面、及びその面の反対側の面のうちの少な
くとも一方には、絶縁体を介して磁気誘導用の磁性薄膜
が覆設されている。このような本発明の位置検出装置に
おいて、被検出体との相対位置変化に伴い、磁石が磁電
変換素子に最も近付くと、磁電変換素子は、磁石の両磁
極間を結ぶ直線方向に水平な方向の磁界(以下、この方
向の磁界を水平磁界ともいう)を受けることとなるが、
その水平磁界は、磁電変換素子の面に覆設された磁性薄
膜の面方向に平行であるため、磁性薄膜に殆ど影響され
ることなく磁電変換素子に及ぶこととなる。よって、こ
のとき、磁電変換素子は磁石からの上記磁界を受けて、
その電気的特性を最大に変化させる。
子との相対位置が磁石の両磁極間を結ぶ直線方向に変化
すると、両者の相対距離が大きくなるにつれて、磁石か
ら磁電変換素子への水平磁界は弱くなると共に、その水
平磁界に直交する方向の磁界(以下、この方向の磁界を
垂直磁界ともいう)が強くなるため、磁電変換素子は、
磁石と対向する側の面及びその面の反対側の面に対して
斜め方向の磁界を受けるようになる。ここで、本発明の
位置検出装置では、磁石から磁電変換素子へ斜め方向の
磁界が与えられた場合、その磁界は、磁電変換素子の面
に絶縁体を介して覆設された磁性薄膜の誘導により、磁
電変換素子の電気的特性が変化しない方向に修正され
る。即ち、磁石から発せられた斜め方向の磁束(磁力
線)は、磁性薄膜に垂直に入って垂直に出ようとするた
め、磁石からの磁界は、磁電変換素子に有効に働く水平
磁界とほぼ直交する方向に修正されて、磁電変換素子に
及ぶようになる。よって、磁電変換素子の電気的特性の
変化量は、磁石と磁電変換素子とが最も近付いたときに
最大となり、両者の相対距離が大きくなると、急激に減
少するようになる。そして、磁石と磁電変換素子との相
対距離が所定値に達して、磁電変換素子が磁石の磁極端
部付近に面するようになると、磁電変換素子が受ける水
平磁界が最小(零)になると共に垂直磁界が最大とな
り、磁電変換素子の電気的特性は殆ど変化しなくなる
が、磁石と磁電変換素子との相対距離が更に大きくなる
と、磁電変換素子は、再び磁石から斜め方向の磁界を受
けるようになる。ところが、この場合に磁電変換素子が
受ける斜め方向の磁界は、ある程度弱いものであるた
め、その磁界は、磁性薄膜の上述した誘導作用によっ
て、磁電変換素子には作用しなくなる。
ば、磁石と磁電変換素子との相対位置が、磁石の両磁極
間を結ぶ直線方向に変化する場合に、磁石と磁電変換素
子との相対距離が大きくなるにしたがって、磁電変換素
子の電気的特性の変化量が、確実に小さくなるようにす
ることができる。尚、磁石と磁電変換素子との相対位置
が、磁石の両磁極間を結ぶ直線方向に対して直交する方
向に変化する場合には、磁石から磁電変換素子への水平
方向の磁界が単に弱くなるだけであり、この場合も、磁
石と磁電変換素子との相対距離が大きくなるにつれて、
磁電変換素子の電気的特性の変化量が小さくなる。従っ
て、本発明の位置検出装置によれば、上述した従来装置
のように、磁石と磁電変換素子との相対距離が大きくな
ったにも関わらず磁電変換素子の電気的特性の変化量が
大きくなってしてしまう、といった不都合を防止するこ
とができ、磁電変換素子における電気的特性の変化に基
づき、被検出体の位置を精度良く確実に検出することが
できるようになる。また、磁電変換素子の電気的特性の
変化量に基づき磁石と磁電変換素子とが最も近付いたこ
とを判定する場合には、その判定基準値を、電気的特性
の変化量の最大値(磁石と磁電変換素子とが最も接近し
たときの値)に対して小さく設定することができるた
め、ノイズや外乱等の影響を抑えることができ、正確な
判定が行えるようになる。また更に、磁電変換素子の電
気的特性の変化量は、磁石と磁電変換素子との相対距離
が大きくなると、急激に減少するようになるため、磁石
と磁電変換素子とが最も近付いたことを、より正確に検
出することができる。
する。但し、本発明は以下に詳述する一実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、
当業者が想到し得る全ての実施例を含む。
装置10は、図1に示すように、非磁性体からなるシリ
ンダ90の外壁に取り付けられ、シリンダ90内を図1
において左右方向に摺動するピストン92に埋め込まれ
た永久磁石1からの磁界の強度に基づきピストン92の
位置を検出するためのものである。尚、永久磁石1はピ
ストン92の周面に沿った円筒状に形成されており、図
1において左右側が夫々N極とS極になっている(図7
参照)。
板60表面に検出回路62を構成する各素子が配設され
ると共にプリント基板60の裏面に磁気抵抗(MR)素
子チップ20が取り付けられている。又、プリント基板
60の裏面には、検出回路62に電源を供給するための
リード線70も接続されている。そして、シリンダ90
への取付面側を除き、それらプリント基板60、検出回
路62、及びMR素子チップ20等を覆う鋼板製シール
ドカバー80が設けられている。シールドカバー80の
開口部周縁には、合成ゴムよりなる基盤82が装着さ
れ、この基盤82がシリンダ90の外壁に固定されるこ
とによって位置検出装置10がシリンダ90に取り付け
られる。
式的に示すように、表面にパーマロイ製の磁気抵抗(M
R)素子パターン24及び半田パッド部26が形成され
たガラス製基板22(図4参照)のパターン形成部25
の表面をSiO2の絶縁体34で覆った後、その絶縁体3
4の表面及び基板22の裏面に、コバルト系アモルファ
スで厚さ10μmの磁性薄膜30及び同じく5μmの磁
性薄膜32をそれぞれ積層し、更に表面の磁性薄膜32
の上に、SiO2の絶縁体36を積層することにより形成
されている。なお、半田パッド部26の上面には、ニッ
ケルメッキ27だけが施されている。
に、洗浄工程(I)からダイシング工程(X)までを経て製
造される。まず、洗浄工程(I)においてガラス基板22
aを洗浄層の中性洗剤の中で洗浄して基板表面を浄化
し、次の工程における蒸着が良好に行えるよう準備す
る。蒸着工程(II)では、基板22aの片側面に、ICB
蒸着装置によりパーマロイ40を蒸着する。更にレジス
ト工程(III) において、スピンナーによりパーマロイ4
0の外側面にフォトレジスト41を塗布し、プリベイク
する。
示すようなパターン形状を複数型どったワーキングマス
クをフォトレジスト41の塗布面に被せつつアライナー
により紫外線を照射する。照射後、現像工程(V) で、現
像液を蓄えた現像槽に入れて現像し、基板22a上の蒸
着膜に塗布されたフォトレジスト41により複数のMR
素子パターンを型どる。さらに、これをポストベイクし
た後、エッチング工程(VI)で、エッチング槽においてフ
ォトレジスト41に覆われていないパーマロイ40を腐
食して、パーマロイ40によるMR素子パターン24及
び半田パッド部26を形成する。
41を剥離する。そして、磁性膜形成工程(VIII)でMR
素子パターン24が形成されたパターン形成部25を露
出させたマスクを被せ、パターン形成部25の上へ絶縁
体34を積層し、半田パッド部26の上にニッケルメッ
キ27を施す。更に、絶縁体34の上に磁性薄膜32を
蒸着し、基板22aの逆側面には、全面に磁性薄膜30
を蒸着する。
を経て、ダイシング工程(X)で約4mm四方ほどの各パ
ターン毎に切断して個々のMR素子チップ20を形成す
る。なお、熱処理工程(IX)は、必須の工程ではなく省
略されることもある。
回路62について図6に基づき説明する。検出回路62
は、電源電圧を分圧して基準電圧を設定する抵抗R1、
R2、それらの抵抗と並列に設けられたMR素子チップ
20、設定された基準電圧とMR素子チップ20の抵抗
値の変化に基づき変化するMR出力電圧との大小を比較
するコンパレータ72、コンパレータ72の出力部に接
続されその出力に基づきON・OFFするpnp型トラ
ンジスタ74、及びトランジスタ74がONしたとき点
灯する表示ランプ68等で構成され、リード線70を介
して電源78から電力の供給を受けている。
永久磁石1と位置検出装置10に設けられたMR素子チ
ップ20との相対的な位置関係、及び検出回路62の作
動原理を図1、図6及び図7に基づき詳述する。
を移動する場合に点0のMR素子チップ20に及ぶ磁束
の様子は、永久磁石1を固定し線Pに平行で点0を含む
線Q上をMR素子チップ20が移動した場合の磁束の様
子と同じである。
MR素子チップ20に最も近づいたとき、MR素子チッ
プ20に及ぶ磁束密度の水平成分は最大であるため、M
R出力電圧も最大となる。そのとき、MR出力電圧が抵
抗R1,R2で設定された基準電圧を上回るので、コン
パレータ72のout出力電圧がLowとなり、トラン
ジスタ74がONされ表示ランプ68が点灯する。
かり、MR素子チップ20に及ぶ水平方向の磁束密度が
減ると、MR出力電圧も減少し基準電圧を下回わる。す
ると、コンパレータ72のout出力電圧もHiとなっ
てトランジスタ74はOFFして表示ランプ68も消え
る。
から理解されるように、磁束密度はMR素子チップ20
がX地点にあるとき垂直成分のみであるため、MR出力
電圧は最小値を取る(図7b)参照)。永久磁石1がMR
素子チップ20に最も近づいたときに最大である水平方
向の磁束密度成分は、X地点に近付くにつれて小さくな
り、X地点で零になる。しかし、X地点を越えて永久磁
石1が更にMR素子チップ20から遠ざかると、ある程
度の大きさの水平方向の磁束密度成分が再び生じる。
ては、図7b)に点線で示すように、MR出力電圧はX地
点で一旦最小になるにもかかわらず、X地点を越えて永
久磁石1が更にMR素子チップ20から遠ざかると、再
び生じた水平方向の磁束密度成分に対応してMR出力電
圧も再び大きくなる。
抗体のMR素子パターン24の上下に透磁率の高い磁性
薄膜30、32が配設されて磁界が誘導され、X地点を
越えて永久磁石1がMR素子チップ20から遠ざかって
も、水平方向の磁束密度成分は殆どMR素子パターン2
4に及ばず、従って図7b)に実線で示すように、MR出
力電圧もX地点で最小になった後、略その最小値のまま
推移する。
の実験データ(図7b)の原理図に対応する)を図8に示
す。磁性薄膜30、32を用いていない従来の位置検出
装置による実験データは、図8に点線で示すように、永
久磁石がMR素子に一番近付いたMR出力電圧最大の位
置からピストンが変位するに伴いMR出力電圧は減少
し、X地点で一旦最小になるけれども再びMR出力電圧
が大きくなり、三つの山を持った曲線となる。従って、
例えば永久磁石がMR素子に最も近付いた位置でのみ、
MR出力電圧が基準電圧を越えるようにするには、基準
電圧を80mvくらいの高い値に設定する必要があり、
その基準電圧とMR出力電圧最大値(約90mv)との
差が小さくピストン位置の検出確度に不安があった。具
体的には例えば、ほんの10mv強のノイズや外乱によ
ってピストン位置の誤検出が生じる虞があった。これに
対し、図8に実線でその実験データを示す本実施例によ
れば、永久磁石94がMR素子チップ20に最も近付い
た場合にMR出力電圧最大値(約87mv)をとり、そ
の最大値のみを頂点とした美しい山形の曲線となる。従
って、本実施例においては基準電圧を低く設定(例えば
50mv以下)することができ、ピストン92の位置を
確実に検出することが出来る。
はMR出力電圧が最大であるピストン位置に幅がある
(つまりグラフ曲線の頂点が不明確になっている)。こ
れに対し、本実施例によれば、図8に実線で示すよう
に、MR出力電圧が最大を示す付近では、グラフの変化
が大きく、最大MR出力電圧を示すピストン位置を特定
することが可能である(従来例に比べ実施例はグラフ曲
線の頂点が尖っている)。従って、本実施例によれば、
永久磁石1がMR素子チップ20に最も近付いたときに
だけMR出力電圧が最大になるようにして、ピストン9
2の位置の検出精度を高めることが出来る。
め、図9に示すような、ピストン192に連動する永久
磁石101からの磁束密度を、ちょうど本実施例のMR
素子パターン24の位置に該当する5点の検出部200
で検出し解析する有限要素解析モデルを設計した。この
モデルに基づき、ピストン192のヘッドとシリンダの
基準位置ヘッド190とが当接した位置を変位零とし
て、ピストン192の移動に伴う変位5、9、10及び
20mmの各変位位置において解析を行い、その解析結
果を、それぞれ図10乃至図14として示す。尚、各図
において、(A)、(B)、及び(C)は、それぞれ、
本実施例に対応して二枚のアモルファス磁性薄膜13
0、132を用いた場合、一枚のアモルファス磁性薄膜
130を用いた場合、及びアモルファス磁性薄膜を用い
ない従来例に対応する場合、を示し、それら各図におい
て、ピストン192の変位を示す概略図と共に、検出部
200付近での磁束の様子及び検出部200における磁
束ベクトルを、それぞれ拡大して示す。
枚のアモルファス磁性薄膜130、132の間に検出部
200を設けた場合(A)と、アモルファス磁性薄膜を
用いない場合(C)とで、磁束の様子は殆ど変わらな
い。これは、二枚の磁性薄膜130、132において磁
化飽和が生じているためである。それに対し、永久磁石
101と検出部200との間にのみアモルファス磁性薄
膜130を配設した場合(B)は、変位零の場合でも薄
膜130により磁界の誘導が行われている。
は、図11乃至図14に各々示されるように、アモルフ
ァス磁性薄膜を用いない場合(C)に比べ、アモルファ
ス磁性薄膜130及び132を用いた場合(A)、一枚
のアモルファス磁性薄膜130を用いた場合(B)共
に、アモルファス磁性薄膜130又は132による磁界
の誘導が行われて、磁性薄膜130から検出部200へ
向かう磁束が薄膜130面に対し垂直方向に修正されて
いる。つまり、ピストン192の移動に伴い、永久磁石
101から検出部200へは斜め方向の磁束が向かうよ
うになるが、その磁束は、磁性薄膜130,132に垂
直に入って垂直に出ようとするため、検出部200に
は、垂直方向の磁束が及ぶこととなる。そして、その場
合、磁性薄膜130一枚(B)よりも磁性薄膜130、
132二枚(A)の方が、薄膜130面に対し垂直方向
へより強く磁束が誘導されている。
部200での磁束密度のベクトル軌跡について、アモル
ファス磁性薄膜130、132二枚の場合(A)を図1
5に、磁性薄膜を用いない場合(B)を図16に、それ
ぞれ示す。図15及び図16において、検出部200の
位置を原点とし、ピストン192(及び永久磁石10
1)の変位方向と平行な磁束密度のベクトル成分をY軸
に、それと直交するベクトル成分をX軸に取った。
ス磁性薄膜130、132が磁界を誘導していることに
よる影響が表れている。即ち、二枚の磁性薄膜130、
132を検出部200の両側に置いた図15に示される
場合には、水平方向の磁束密度最大の変位零点から変位
が大きくなるにしたがって、磁束密度の水平成分が少な
くなってゆき、水平成分が一旦零となると、その地点か
ら変位が更に大きくなっても、磁束密度の水平成分は略
零の値を取り続ける。これに対し、磁性薄膜を用いない
図16に示される場合には、磁束密度の水平成分が一旦
零となっても、それから更に変位が大きくなるとそれま
でとは逆向きではあるが一定の大きさの水平成分が検出
される。
板22の裏面に形成したアモルファス磁性薄膜30、及
びMR素子パターン24の上に積層された絶縁体34の
表面に形成されたアモルファス磁性薄膜32により、永
久磁石1からMR素子パターン24面への斜め方向の磁
界が、略垂直方向に修正される。よって、ピストン92
が図7のX地点を超えてMR素子パターン24(MRチ
ップ20)から遠ざかった場合に、永久磁石1からの水
平成分を含む斜め方向の磁界は、殆ど垂直方向に修正さ
れてMR素子パターン24に及ぶこととなり、この結
果、MR素子パターン24は、ピストン92の変位に応
じた強度の水平磁界を受けることとなる。従って、図8
に示すように、本実施例にかかる位置検出装置10のM
R出力電圧は、ピストン92がMR素子パターン24に
最も近付いたときにのみ最大で、その最大値を頂点とし
た山形の良好な特性を示す。それ故、その良好なMR出
力電圧特性に基づき、ピストン92の位置の検出精度を
高めることが出来ると共に、基準電圧を低い値に設定し
てピストン92の位置を確実に検出することも出来る。
(1μm〜30μm)に全体を精度良く形成することが
難しかった(適切な薄さに形成したとしても特性の変化
が生じてしまう)一般の板材に比べ、磁性薄膜30、3
2はイオンプレーティングビーム法、真空蒸着、又はス
パッタリング等の薄膜形成技術により、特性をコントロ
ールしつつ一定の薄さに精度良く形成し得て磁界の誘導
を的確に行うことが出来る。従って、そのような磁性薄
膜30、32を用いた本実施例によれば、MR出力電圧
を適切にコントロールし、移動体の位置を正確に検出す
ることが可能である。
好なMR出力電圧特性が得られる本実施例によれば、基
準電圧の設定にあたって許容幅があるため、検出回路6
2の温度変化や外乱等に柔軟に対応できると共に、MR
素子チップ20を汎用のものとすることが可能となっ
た。即ち、良好なMR出力電圧特性を有するMR素子チ
ップ20は、永久磁石の磁力や電気回路等の相違に基づ
き基準値にバラツキがある他の位置検出装置にも有効に
用いることが出来る。
0、32により永久磁石1からの磁界を誘導しているの
で、磁性薄膜30だけで誘導する場合に比べ、より的確
に磁界を誘導することが出来(図10乃至図14の
(A)及び(B)参照)、MR出力電圧をより適切にコ
ントロールして、ピストン92の位置を検出する精度及
び確度の向上を図ることが可能となった。
の磁性薄膜30、32は、一般の結晶膜に比べて成膜条
件が緩く製造が容易であるため、安価に量産することが
出来る。
素子チップ20は、図5に示すような製造工程を経て、
即ち、蒸着によりガラス基板22a上に複数のMR素子
チップ20のための成膜を一度に行なった後、個々のチ
ップ20毎に切断しているので、特性の揃ったMR素子
チップ20を容易に量産することが出来る。
たが、図10乃至図14の(B)及び(C)を比べれば
明らかなように、二枚の磁性薄膜のどちらか一方のみで
も、永久磁石1からの磁界をMR素子パターン24に誘
導して、磁性薄膜を用いない場合に比べ良好なMR出力
電圧特性を得て、ピストン92の位置をより精度良く確
実に検出することが出来る。
ァス磁性薄膜30、32に垂直方向の透磁率が小さく水
平方向の透磁率が大きいという磁気異方性を有する材料
を用いれば、その磁気異方性を利用して磁束密度の方向
だけでなく大きさもコントロールすることにより、永久
磁石1がMR素子チップ20に最も近付いたときだけM
R素子パターン24に水平方向の磁束密度成分が及ぶよ
うにすることも可能であり、そうすれば位置検出装置1
0の精度を更に向上させることが出来る。
は、本実施例で用いたアモルファスのような強磁性体だ
けでなく、反磁性体、または弱磁性体など、蒸着等によ
り薄膜を形成し得る全ての磁性体を使用することができ
る。磁石と磁電変換素子との相対位置の変化に対応した
磁電変換素子の電気的特性の変化を磁気誘導により実現
し得るものであれば、空気の透磁率と異なる透磁率を有
し保磁力の小さい各種の物質を磁性薄膜の材料として用
いることが出来るからである。
のようにピストンのような往復運動をする移動体の位置
を検出する場合だけでなく、モータ等の回転体や往復運
動以外の運動をする移動体の位置を検出する場合にも用
いることができる。本実施例のように磁石側が移動し位
置検出装置が固定されているのとは逆に、磁石をシリン
ダに固着しピストンに位置検出装置を取り付けるなど、
磁石側が固定され位置検出装置が移動する場合であって
も良い。また、本実施例では磁石として永久磁石1を用
いたが、その代わりに、電磁石や電流の流れる導体等、
磁界を発生させる種々のものを用いることも可能であ
る。
2としてガラスを用いたが、シリコンやセラミック等を
用いても良い。また、本実施例ではSiO2が用いられた
絶縁体34、36として、ポリイミド等の有機絶縁材料
が用いられても良い。
(MR素子)の代わりに、磁電変換素子としてホール素
子や半導体磁気抵抗素子等を用いることもできる。
置検出装置においては、磁電変換素子の磁石と対向する
側の面、及びその面の反対側の面のうちの少なくとも一
方に、絶縁体を介して磁気誘導用の磁性薄膜を覆設する
ようにしているため、磁石から磁電変換素子へ斜め方向
の磁界が与えられた場合に、その磁界は、磁性薄膜の誘
導により、磁電変換素子の電気的特性が変化しない方向
に修正される。
検出体との相対位置変化に伴い変化する磁石からの距離
に忠実に変化することとなり、この結果、被検出体の位
置を精度良く確実に検出することが出来る。
られる磁気誘導用の磁性薄膜は、蒸着等の薄膜形成技術
により、容易に厚さ精度良く形成することが出来るの
で、磁界に対する所期の誘導を正確に行うことが可能で
ある。
明にかかる位置検出装置にあっては、適切な磁界の誘導
を行なって、被検出体の位置を精度良く確実に検出する
ことが出来る。
例に係るピストン位置検出装置10の概略を示す説明図
である。
る。
である。
の変位零の場合を示す説明図である。
の変位5mmの場合を示す説明図である。
の変位9mmの場合を示す説明図である。
の変位10mmの場合を示す説明図である。
の変位20mmの場合を示す説明図である。
を用いた場合の有限要素解析結果をベクトル軌跡として
示した説明図である。
対応した場合の有限要素解析結果をベクトル軌跡として
示した説明図である。
置,20…MR素子チップ, 22…基板,
24…MR素子パターン ,26…半田パッド部, 3
0、32…磁性薄膜,34、36…絶縁体,60…プリ
ント基板, 62…検出回路, 68…表示ラン
プ,70…リード線, 72…コンパレータ,
80…シールドカバー,92…ピストン,
Claims (1)
- 【請求項1】 磁石を備えた被検出体の近傍に配設さ
れ、該被検出体との相対位置変化に伴い変化する前記磁
石からの磁界強度に基づき、該被検出体の位置を検出す
る位置検出装置であって、前記磁石が最も近付いたときに該磁石と対向し且つその
ときに該磁石の両磁極間を結ぶ直線方向に水平な方向の
磁界を受けるように配設され、当該方向の 磁界強度に応
じて電気的特性が変化する磁電変換素子と、該磁電変換素子において前記磁石と対向する側の面及び
その面の反対側の面のうちの少なくとも一方に、絶縁体
を介して覆設された磁気誘導用の磁性薄膜と、 を備えた
ことを特徴とする位置検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3062075A JPH07104124B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3062075A JPH07104124B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 位置検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04296602A JPH04296602A (ja) | 1992-10-21 |
| JPH07104124B2 true JPH07104124B2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=13189598
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3062075A Expired - Lifetime JPH07104124B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 位置検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07104124B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2545166Y2 (ja) * | 1992-11-11 | 1997-08-25 | シーケーディ株式会社 | ピストン位置検出装置 |
| JP4718881B2 (ja) * | 2005-04-07 | 2011-07-06 | 株式会社森精機製作所 | 位置検出装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63122276U (ja) * | 1987-01-31 | 1988-08-09 |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP3062075A patent/JPH07104124B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04296602A (ja) | 1992-10-21 |
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