JPH0710464A - 吊り荷の位置決め装置 - Google Patents

吊り荷の位置決め装置

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JPH0710464A
JPH0710464A JP15342893A JP15342893A JPH0710464A JP H0710464 A JPH0710464 A JP H0710464A JP 15342893 A JP15342893 A JP 15342893A JP 15342893 A JP15342893 A JP 15342893A JP H0710464 A JPH0710464 A JP H0710464A
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JP
Japan
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crane
robot
suspended load
load
switch
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Application number
JP15342893A
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English (en)
Inventor
Kazuo Fujishima
一雄 藤島
Shinsaku Tsutsui
真作 筒井
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 協調モードスイッチをオンしてクレーンとロ
ボットを協調的に動作させて吊り荷の位置決め作業を自
動的に行なう際、協調モードスイッチがオフされた時に
ロボットを吊り荷から退避させる。 【構成】 ウインチで繰込み繰り出されるワイヤロープ
で荷役作業を行なうクレーンCRと、吊り荷を目標位置
に押動するロボットRBと、クレーン側からロボットへ
吊り荷の移動量を指示し、または、ロボット側からクレ
ーン側へ吊り荷の移動量を指示する協調モードを選択す
るスイッチ29と、このスイッチ29がオンのときは、
指示された移動量でクレーンまたはロボットが吊り荷を
移動するように制御し、オフされたときは、ロボットを
吊り荷から退避させるようにロボットを駆動するマイク
ロコンピュータ55を備える位置決め装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンで移動させる
吊り荷をロボットで位置決めする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、擁壁などの重量物をクレーンで持
上げて所定の位置に設置する作業においては、クレーン
で持上げられた重量物を目的地に接近させ、目的地に配
置された作業者が重量物を手で動かして位置決めを行な
ったり、クレーンのオペレータに指示をしながら重量物
の位置決めを行なって所定箇所に重量物を設置するよう
にしている。
【0003】しかしながら、このような位置決め作業
は、作業現場の足場が悪かったり、重量物を扱うために
危険がともなう。そこで、このような重量物の位置決め
を補助する位置決め用ロボットが特開昭62−2597
87号公報に提案されている。この従来の位置決め用ロ
ボットでは、自走式作業車両の上部にX−Yステージを
設置し、クレーンで吊り上げられた重量物、たとえば水
平梁をハンド装置でハンドリングし、X−Yステージを
操作して水平梁を予め設置されている支柱の接続部に位
置決めする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の位置決め用ロボットには次のような問題がある。 (1)この位置決め用ロボットでは、上述したように重量
物をハンドリングアームで把持した上で、X−Yステー
ジで位置決めを行なうため、 互いに直交するxおよびy方向にしか重量物を位置調
整できない。 作業に先立って走行体を適所に設置する作業が不可欠
である。 屋外でのクレーン作業のように、対象物の設置目標箇
所が逐一変わるような場合には適用しずらい。すなわ
ち、自走車体を固定したままだと吊り荷の移動方向がx
方向または直交するy方向に限られてしまい、吊り荷移
動方向の自由度が低い。
【0005】(2)ハンドリングアームでハンドリングす
る重量物はクレーンで吊り下げられていて、垂直方向に
移動する。そのため、重量物の垂直方向位置を調整する
ときには、重量物を把持しているハンドリングアームを
いったん開き、その上で重量物を移動させる必要があ
り、ロボットで位置調整しきれないときにはハンドリン
グアームが吊り荷をいったん解放してクレーンで位置調
整する作業が不可欠で作業効率が悪い。
【0006】(3)位置決め用ロボットの操縦を有線で接
続された操作ボックスから行なうが、クレーンとの距離
が離れている場合には、クレーンオペレータとの連携操
作が難しい。たとえば、位置決め用ロボット側で重量物
を押し切れないときにはクレーンで重量物を移動する必
要があるが、そのときの重量物の移動方向をクレーンの
オペレータに的確に通知するのが難しい。
【0007】そこで本出願人は先に、特願平5−401
65号において、クレーンの吊り荷をロボットのアーム
で目標位置まで押動するようにした位置決め装置を提案
した。この位置決め装置では、クレーンに設けた協調モ
ードスイッチをオンするとクレーンからロボットに吊り
荷の位置情報を送信し、ロボットで吊り荷を押動する際
の反力が所定値を越えると、その反力と吊りの位置情報
に基づいて、吊り荷の目標位置を算出する。その目標位
置をクレーンに送信すると、クレーンは吊り荷を目標位
置へ移動させる。
【0008】しかしながら、この位置決め装置にあって
は、協調モード運転中に誤って協調モードスイッチがオ
フされると、クレーンは自由に運転することができるの
で吊り荷を不用意に移動させ、ロボットを破損するおそ
れがある。
【0009】本発明の目的は、クレーンとロボットで協
調して吊り荷を目標位置に移動させるための協調モード
スイッチがオフされるとロボットを吊り荷から退避させ
るようにした吊り荷の位置決め装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図に対応
づけて本発明を説明する。請求項1の発明による位置決
め装置は、ウインチで繰込み繰り出されるワイヤロープ
で荷役作業を行なうクレーンCRと、このクレーンCR
で吊り下げられた吊り荷を押動するロボットRBと、ク
レーン側からロボットへ吊り荷の移動量を指示し、また
は、ロボット側からクレーン側へ吊り荷の移動量を指示
する協調モードを選択するスイッチ29と、このスイッ
チ29がオンのときは、指示された移動量でクレーンま
たはロボットが吊り荷を移動するように制御し、オフさ
れたときは、ロボットを吊り荷から退避させる協調手段
とを具備することを特徴とする。請求項2の発明の装置
は、請求項1の位置決め装置の協調手段を、吊り荷を押
動するときにロボットRBが受ける反力を検出する反力
検出手段58と、検出された反力にしたがって、吊り荷
が押動されている方向を演算する方向演算手段55と、
この方向演算手段55で演算された方向へ吊り荷を移動
させるためのクレーンCRの移動量を演算する移動量演
算手段55と、演算された移動量でクレーンCRを駆動
する駆動制御手段8,10a〜10eとで構成するもの
である。請求項3の発明の装置における協調手段は、ス
イッチ29がオフされたときにクレーンの動作を禁止す
る禁止手段を具備することを特徴とする。
【0011】
【作用】
−請求項1− 協調モード選択中に協調モード選択スイッチ29がオフ
されたときには、ロボットを吊り荷から退避させる。 −請求項2− 吊り荷を押動するときの反力を検出して位置決め用ロボ
ットRBが押動する方向を算出し、その押動方向をクレ
ーンの移動方向に変換し、クレーンで吊り荷を移動す
る。 −請求項3− 協調モード選択スイッチ29がオフされると、クレーン
の動作が禁止される。
【0012】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0013】
【実施例】以下、図1〜図11を参照して、本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明による位置決め用ロボ
ットRBと荷役作業を行なうクレーンCRを示す。クレ
ーンCRは、下部走行体UTと上部旋回体USとを有
し、上部旋回体USにブームBOが俯仰可能に装着され
ている。上部旋回体USには不図示のウインチが設置さ
れ、そのウインチで繰り出し繰込まれるワイヤロープW
Rにより吊り荷LOが吊り下げられる。
【0014】図2に示すように、上部旋回体USには原
動機1で駆動される油圧ポンプ2が設けられ、この油圧
ポンプ2からの吐出油により走行油圧モータ3L,3
R、旋回油圧モータ4、ブーム俯仰油圧モータ5および
巻上げ油圧モータ6が駆動される。各油圧モータは、各
油圧モータに対応してそれぞれ設けられる操作レバー7
の操作により駆動制御される。すなわち、操作レバー7
の操作量に応じた信号はマイクロコンピュータ8に入力
され、マイクロコンピュータ8は電磁弁コントローラ9
を介してコントロールバルブ10a〜10eに指令信号
を供給する。コントロールバルブ10a〜10eは指令
信号にしたがって切換動作して各油圧モータに圧油を供
給する。また、各油圧モータは操作レバー7の操作とは
無関係に、後述するフローチャートにしたがってマイク
ロコンピュータ8からの指令により自動的に駆動制御さ
れる。
【0015】図2にも示すように、上部旋回体USに
は、ウインチの回転角を検出する回転角センサ21、上
部旋回体USの旋回角度を検出する旋回角センサ22、
ブームの角度を検出するブーム角センサ23、およびク
レーンCRの下部走行体UTの進行方向の方位を検出す
る方位角センサ24がそれぞれ搭載されるとともに、ワ
イヤロープの一端には吊り荷重を検出するロードセル2
5が設けられ、それぞれマイクロコンピュータ8と接続
されている。また、上部旋回体USには送受信アンテナ
26と送受信機27が設けられ、位置決め用ロボットR
Bとの間で各種情報の送受信を行なう。28は送信スイ
ッチであり、クレーンCRから位置決め用ロボットRB
に各種情報を送信する時に操作される。29は、後述す
るような協調操作を選択する時にオン操作される協調モ
ード選択スイッチである。
【0016】位置決め用ロボットRBは、図3にも示さ
れているように、自走式下部車体31と、この下部車体
31の上に設置された上部車体32とを備えている。上
部車体32には、アーム体40がピン33で連結され、
アーム体40はアームシリンダ34でピン33を中心に
水平面内で回動する。
【0017】アーム体40はそれぞれ左右一対の第1お
よび第2のアーム41および42を備え、第1のアーム
41の基端部はピン33で上部車体32に連結され、第
1のアーム41の先端部には第2アーム42がそれぞれ
回動可能に連結されている。一対の第1のアーム41の
間には第1のシリンダ43が介設され、一対の第1のア
ーム41を開閉する。第1および第2のアーム41,4
2の間には第2のシリンダ44が介設され、第2のアー
ム42のそれぞれはそれぞれ対応する第1のアーム41
に対して開閉する。
【0018】さらに、第2のアーム42のそれぞれの先
端には、第2のアーム42の長手方向に伸縮可能に延在
する第3のシリンダ45がそれぞれ設けられ、第3のシ
リンダ45のピストンロッド先端に手先効果器46がピ
ン結合されている。この手先効果器46は、図4に示す
ように、鉛直方向に回転するローラ46aを備え、手先
効果器46で吊り荷を押動したまま吊り荷の昇降が可能
になっている。
【0019】図5は位置決め用ロボットRBの油圧回路
と制御回路を示す。上部車体32には原動機51で駆動
される油圧ポンプ52が設けられ、この油圧ポンプ52
からの吐出油により走行油圧モータ53L,53R、ア
ームシリンダ34および第1〜第3のシリンダ43〜4
5が駆動される。油圧モータおよびシリンダは、各アク
チュエータに対応してそれぞれ設けられる操作レバー5
4の操作により駆動制御される。すなわち、操作レバー
54の操作量に応じた信号はマイクロコンピュータ55
に入力され、マイクロコンピュータ55は電磁弁コント
ローラ56を介してコントロールバルブ57a〜57h
に指令信号を供給する。コントロールバルブ57a〜5
7hは指令信号にしたがって切換動作して各アクチュエ
ータに圧油を供給する。
【0020】58は周知の力センサであり、上部車体3
2と下部車体31との連結部に設けられ、アーム体40
を介して上部車体32が受ける反力の大きさを検出す
る。力センサ58は、水平面内で互いに直交するx方向
およびy方向の荷重成分に分解して反力を検出し、後述
するように、このx方向およびy方向の荷重成分に基づ
いて反力の方向を演算することができる。59は方位セ
ンサであり、下部車体31の進行方向の方位を検出す
る。60は送受信アンテナ、61は送受信機であり、ク
レーンCRとの間で各種の情報を送受信する。62は選
択スイッチであり、位置決め用ロボットRBで吊り荷の
位置決めをアシストするときに操作される。63は吊り
荷が目標位置に設定された時にオペレータが操作する設
定完了スイッチである。64は、クレーンに設けられた
協調モードスイッチ29がオフのときに点灯する退避ラ
ンプである。
【0021】以上のように構成された位置決め用ロボッ
トRBとクレーンCRを使用して吊り荷を目標位置に位
置決めする手順について説明する。協調モードスイッチ
29をオンし、クレーンCRにより吊り荷を吊り上げて
目標位置まで移動させる。これは、操作レバー7を操作
してコントロールバルブ10a〜10eを適宜切換え、
油圧モータ3〜6を駆動制御してクレーンCRを走行し
たり、旋回したり、ブームを俯仰したり、あるいはワイ
ヤロープを繰り出し、繰込むことにより行なわれる。
【0022】クレーンで吊り荷を目標位置近傍まで移動
した後、オペレータが送信スイッチ28を操作すると、
クレーンCR側のマイクロコンピュータ8は各センサか
らの検出信号に基づいて、図6に示すようなブーム長L
B、ブーム角度θB、ブーム先端から吊り荷までのワイヤ
ロープの長さLW、吊り荷の重量MLO、および下部走行
体の方位AZCを送信機27により送信アンテナ26から
位置決め用ロボットRBに送信する。なお、ワイヤロー
プの長さLWは、巻上げ用ウインチドラムの回転角を回
転角センサ21で検出し、マイクロコンピュータ8で演
算することにより求められる。
【0023】クレーンCRから送信された以上の情報は
位置決め用ロボットRBの受信アンテナ60、送受信機
61で受信され、マイクロコンピュータ55のメモリに
格納される。
【0024】一方、操作レバー54を操作してコントロ
ールバルブ57gおよび57hを適宜切換え、油圧モー
タ53L,53Rを駆動制御して、目標位置に移動され
た吊り荷の近傍まで位置決め用ロボットRBを移動させ
る。次いで、操作レバー54を操作してシリンダ34,
43〜45を伸縮させて手先効果器46を吊り荷LOに
押し当てながら、吊り荷を目標位置に押動する。
【0025】このときアーム体40が吊り荷から受ける
反力は力センサ58により、x,y方向の力〔FX,
FY,0,1〕Tおよびその方向〔xd,yd,0,1〕T
として検出される。なお、〔〕Tは転置行列を表す。力
センサ58の検出信号はマイクロコンピュータ55に送
出され、アーム体40が受ける反力の絶対値Fが、
【数1】 F=(Fx2+Fy2)1/2 (1) としてマイクロコンピュータ55で常時演算される。
【0026】このようにしてマイクロコンピュータ55
で演算されている反力の絶対値Fは、予めマイクロコン
ピュータ55のメモリに格納されているアーム体40の
耐荷重F1imと比較され、F<F1imであればアーム体4
0の姿勢を任意に変更させて吊り荷を目標位置へ位置決
めすることができる。マイクロコンピュータ55がF≧
F1imと判定すると、マイクロコンピュータ55はコン
トロールバルブ57a〜57fに停止信号を供給してコ
ントロールバルブ57a〜57fを閉じ、アーム体40
の動作をいったん止める。
【0027】マイクロコンピュータ55は、位置決め用
ロボットRB自身の下部車体31の方位AZRも読み込
み、メモリに格納されているクレーンCRの方位AZCと
この位置決め用ロボットRBの方位AZRとに基づいて、
クレーンCRと位置決め用ロボットRBとの相対位置関
係を演算して求め、アーム体40に作用する反力Fの方
向を、位置決め用ロボットRBの上部車体の座標系
(x,y,z)からクレーンCRの上部旋回体の座標系
(x’,y’,z’)に変換する演算を実行する。
【0028】ここで、このような座標変換について詳述
する。図7に示すように、位置決め用ロボットRBの上
部車体の座標系(x,y,z)に対して、クレーンCR
の上部旋回体の座標系(x’,y’,z’)は(x,
y,z)をベクトルai+bj+ckだけ並進させ、z
軸回りにθだけ回転させた座標であるとする。x’は、
クレーンCRのブームを水平面に投影した方向であり、
ブームの支点を(x’,y’,z’)の原点とする。吊
り荷がアーム体40から受ける力の方向〔xd,yd,
0,1〕TをクレーンCRの上部旋回体の座標系方向
〔xd',yd',0,1〕Tで表すと、
【数2】 のようになる。この式(2)から、クレーンCRの上部旋
回体の座標系で表される変換後の力Fの方向は、クレー
ンCRと位置決め用ロボットRBとの間の距離に無関係
であることがわかる。
【0029】位置決め用ロボットRBのマイクロコンピ
ュータ55に予め格納されているワイヤロープの長さL
W、ロードセル25で検出されている吊り荷の重量MLO
およびアーム体40の耐荷重F1imに基づいて、マイク
ロコンピュータ55は、吊り荷の移動量の絶対値TMを
次式から求める。
【数3】TM=(LW×F1im)/MLO (3)
【0030】次に、吊り荷がアーム体40から受ける力
の方向〔xd,yd,0,1〕Tと吊り荷の移動量の絶対
値TMに基づいて、マイクロコンピュータ55は、クレ
ーンCRのx’,y’方向の移動量dx、dyを次式
(4),(5)から求める。
【数4】 TM=(dx2+dy2)1/2 (4) yd’/xd’=dy/dx (5) ただし、dxとxd’およびdyとyd’はそれぞれ同じ
符号
【0031】さらに、ブーム長LB、ブーム角度θB、ク
レーンCRのx’,y’方向の移動量dx,dyに基づ
いて、マイクロコンピュータ55は、次式(6),
(7),(8)からクレーンCRの旋回角度dθ、ブー
ム角度変化量dθBおよびワイヤロープの調整量dLWを
それぞれ求める。
【数5】 dθ=tan-1{dy/(BcosθB+dx)} (6)
【数6】 dθB=θB'−θB (7) ここで、θB’は、
【数7】
【数8】 dLW=BsinθB'−BsinθB (9)
【0032】このように求められたクレーンCRの旋回
角度dθ、ブーム角度変化量dθBおよびワイヤロープ
の調整量dLWは、位置決め用ロボットRBの送受信機
61から送受信アンテナ60を介してクレーンCRに送
信される。クレーンCR側では、これらの情報を送受信
アンテナ26を介して受信機27で受信し、マイクロコ
ンピュータ8のメモリに格納する。
【0033】これらのデータをいったんメモリに格納し
た後、マイクロコンピュータ8はこれらのデータに基づ
いて、電磁弁コントローラ9を経てコントロールバルブ
10a〜10eを切換制御する。クレーンCRの上部旋
回体はdθだけ旋回し、ブーム角度はdθBだけ変更さ
れ、ワイヤロープ長LWはdLWだけ繰り出しまたは繰込
まれ、吊り荷は目標位置に向けて移動する。
【0034】クレーンCRによる吊り荷の移動が完了し
たら(このとき、反力はほぼゼロとなる)、再び位置決
め用ロボットRBをその操作レバー54の操作により操
縦してアーム体40で吊り荷を目標位置へ向けて移動す
る。そして、アーム体40に作用する反力が上述した耐
荷重F1imを越えたら、上述したようにしてクレーンC
Rで吊り荷を目標位置へ向けて移動させるといった操作
を繰返すことにより、吊り荷を目標位置に設定する。
【0035】以上説明したような位置決め用ロボットR
BとクレーンCRとの協調制御は図8および図9のフロ
ーチャートで示されるプログラムで実行可能である。図
8により、まず、クレーンCR側のマイクロコンピュー
タ8で実行されるプログラムのフローチャートを説明す
る。クレーンCRのオペレータが運転席の協調モード選
択スイッチ29をオン操作すると図8のプログラムが開
始される。ステップS1で送信スイッチ28がオンか否
かを判定し、オンならばステップS2に進み、ブーム長
LB、ブーム角度θB、ブーム先端から吊り荷までのワ
イヤロープの長さLW、吊り荷の重量MLo、および下部
走行体の方位AZCを送信する。このとき、ロボットの退
避ランプ64を消灯する指令信号も送信する。ステップ
S3では、位置決め用ロボットRBで演算されて送信さ
れるクレーンCRの旋回角度dθ、ブーム角度変化量d
θBおよびワイヤロープの調整量dLWを受信したか否か
を判定する。
【0036】受信したと判定されるとステップS4に進
み、ブーム俯仰油圧モータ、旋回油圧モータ、巻上げ油
圧モータを駆動する。ステップS5では、回転角センサ
21,旋回角センサ22,およびブーム角センサ23か
らの検出信号を読み込み、ステップS6において、受信
したクレーン旋回角度dθ、ブーム角度変化量dθBお
よびワイヤロープの調整量dLWだけそれぞれ動いたと
判定されるまで、各油圧モータを駆動する。ステップS
6が肯定されると、ステップS7で移動完了信号を位置
決め用ロボットRBに送信してステップS2に戻る。
【0037】次に図9により、位置決め用ロボットRB
側のマイクロコンピュータ55で実行されるプログラム
のフローチャートを説明する。位置決め用ロボットRB
に設置されているロボット選択スイッチ62がオン操作
されると図9に示すプログラムが実行される。まず、ス
テップS21において、位置決め用ロボットRBの耐荷
重F1imをマイクロコンピュータ55に格納し、ステッ
プS22でクレーンCRからの信号、すなわち、ブーム
長LB、ブーム角度θB、ブーム先端から吊り荷までのワ
イヤロープの長さLW、吊り荷の重量MLo、およびクレ
ーン下部走行体の方位AZCが受信されたかを判定する。
【0038】クレーンCRからこれらのデータが受信さ
れたと判定されるとステップS23に進み、受信したデ
ータをマイクロコンピュータ55に格納する。このと
き、退避ランプ64を消灯する。ステップS24では、
位置決め用ロボットRBが吊り荷を押動する際にアーム
体40に作用する反力を力センサ58で検出し、x方向
およびy方向成分の荷重Fx,Fyとして読み込む。次
いで、ステップS24に進み、Fx2+Fy2>F1im 2を
判定することにより、アーム体40に作用する反力が予
め定めた耐荷重F1imを越えるか否かを判定し、否定さ
れる時はステップS26に進み、肯定されるとステップ
S27に進む。
【0039】ステップS26では、位置決め用ロボット
RBにより吊り荷を目標位置に設定できたことを示す設
定完了信号が出力されているかを判定し、否定される時
は目標位置に設定されていないから、ステップS24に
戻ってx方向およびy方向の力の成分を検出する。ステ
ップS24〜26を繰返す間、オペレータは操作レバー
54によりアーム体40を駆動して吊り荷をロボットR
Bで目標位置へ押動することができる。ステップS26
が肯定されるとプログラムを終了する。
【0040】なお、位置決め用ロボットのオペレータが
目視により吊り荷を目標位置に設定できたと判定したと
きに、設定完了スイッチ63を操作すると上記設定完了
信号が出力される。ここで、アーム体40の姿勢と位置
決め用ロボットの座標を求める手段があれば、予め吊り
荷の目標座標を入力しておき、吊り荷が目標位置に設定
されたことを建設ロボットが判定して設定完了信号を出
力するように構成することができる。
【0041】アーム体40の反力が耐荷重F1imを越え
ている時はステップS27でロボットRBの動きを禁止
する。これは、マイクロコンピュータ55から電磁弁コ
ントローラ56を経てコントロールバルブ57a〜57
hの切換え動作を全て禁止することで実現できる。次
に、ステップS28〜ステップS31において、上述し
た式(1)〜(9)を演算してクレーン旋回角度dθ、
ブーム角度変化量dθBおよびワイヤロープの調整量d
LWを求め、ステップS32でこのデータをクレーンC
Rに送信する。
【0042】そして、ステップS33で移動完了信号を
受信したことが判定されるとステップS34に進み、吊
り荷の位置は目標位置か否かを判定し、肯定されるとこ
のプログラムを終了し、否定されるとステップS22に
戻る。ステップS34の判定も、上述したように、位置
決め用ロボットのオペレータが目視で吊り荷の位置を判
定して設定完了スイッチ63を操作することにより出力
される設定完了信号に基づいてすることができる。吊り
荷の位置を算出できれば、予め入力した目標座標との比
較から設定完了か否かを判定できる。
【0043】図10は協調モードスイッチ29がオフさ
れたときに割込まれて起動するクレーン側のプログラム
である。ステップS41でロボット側へ割込み信号を送
信し、ステップS42でクレーンの全動作を禁止する。
ステップS43において、ロボット側から退避完了信号
を受信したこと、協調モードスイッチ29がオンされた
こと、リセット信号が受信されたことのいずれかが判定
されると、ステップS44で動作禁止を解除する。リセ
ット信号は図示しない協調モードリセットスイッチの操
作で出力される。このリセットスイッチは、たとえば、
ロボットを吊り荷から退避させた後、クレーンで吊り荷
を手動操作するときなどに、協調モードから手動モード
に切替えるのに必要なスイッチである。
【0044】図11はクレーンからの割込み信号で起動
されるロボット側のプログラムである。ステップS51
でロボットのアームを収縮して初期状態にし、ステップ
S52で吊り荷から離れる方向にロボットを走行させ
る。所定の退避位置まで退避したことがステップS53
で判定されると、ステップS54で退避完了信号をクレ
ーンに送信する。吊り荷から離れる方向と量を次のよう
に算出するのが好ましい。吊り荷の位置とロボットの位
置を相互に認識し、吊り荷から離れる際に最短距離だけ
走行するようにその方向と走行量を演算する。所定の退
避位置まで退避したか否かの判定は、予め決定された走
行量で判定することができる。好ましくは、吊り荷の現
在位置に対するロボットの現在位置を算出し、クレーン
のいかなる動作でも吊り荷がロボットに衝突しないこと
を確認するのが望ましい。なお、走行量は走行モータの
回転数を測定して求めることができる。
【0045】以上の構成の位置決め装置によれば、位置
決め用ロボットで吊り荷が押切れないときに、位置決め
用ロボットが荷を押動する方向と押動可能な距離を求
め、この押動方向をクレーン上部旋回体の方向に座標変
換した上でクレーンの各移動量を演算して、クレーンを
旋回させたり、ブームを俯仰させたり、巻上げワイヤロ
ープを繰込み繰り出したりして、位置決め用ロボットが
荷を押動する方向に吊り荷を移動させるようにしたか
ら、従来は不可欠であった吊り荷側の作業員からの合図
でクレーンのオペレータがクレーンを手動で操作する必
要がなく、作業効率と安全性が向上する。
【0046】位置決め用ロボットは、吊り荷を把持する
ことなく単に押動するだけであるから、吊り荷を把持す
る従来例の場合、ハンドリングアームで吊り荷の位置を
調整仕切れないときに吊り荷をいったん解放してクレー
ンで位置調整する作業が不可欠であったが、本実施例の
位置決め用ロボットでは吊り荷を把持仕直す必要がなく
作業効率が向上する。また、手先効果器の吊り荷押動面
には鉛直方向に回転するローラが設けられているから、
吊り荷を押動したまま鉛直方向に吊り荷を滑動させるこ
とができ、手先効果器の耐久性を損うことがない。この
場合、ローラに代えて360度全周方向に回転するボー
ルを使用すれば、手先効果器の耐久性を損わずに、吊り
荷を押動させたままクレーンで吊り荷を鉛直方向のみな
らず任意の方向に位置調整することができる。
【0047】クレーンと位置決め用ロボットの双方に方
位センサを設け、各方位に基づいてクレーンと位置決め
用ロボットの相対位置関係を演算するようにしたから、
クレーンと位置決め用ロボットの水平面内の座標位置を
求めることなく、位置決め用ロボットによる吊り荷の押
動方向をクレーン上部旋回体の座標系に簡単に変換する
ことができる。したがって、両者の位置座標を計測する
システムが不要で構成が簡素化されて低コストな装置を
提供できる。
【0048】協調モード運転中に協調モードスイッチ2
9が誤ってオフされると、クレーンの手動操作により吊
り荷がロボットに衝突するおそれもあるが、以上のよう
に協調モードスイッチ29がオフになると、クレーンの
全動作を禁止するとともに、ロボットを吊り荷から退避
させることにより、吊り荷がロボットに衝突するおそれ
がなくなる。
【0049】本発明は以上の実施例に限定されず次のよ
うに変形することができる。 (1)クレーンと位置決め用ロボットの位置座標を検出
する装置を用い、各座標位置から押動方向の変換を行な
うようにしてもよい。 (2)位置決め用ボットのアーム体は水平面内で回動す
るように構成したが、鉛直方向にも移動可能に構成すれ
ば、吊り荷の位置調整の自由度がさらに増す。 (3)クレーンの押動方向の演算とクレーンによる移動
量の演算をロボット側のマイクロコンピュータ55で行
なうようにしたが、力センサ58で検出した反力をクレ
ーン側に送信してクレーン側のマイクロコンピュータ8
で演算するようにしてもよい。 (4)力センサを用いて反力を検出するようにしたが、
シリンダに作用する圧力を検出して反力を求めてもよ
い。 (5)耐荷重F1imを一定値にしたが、アーム体40の
姿勢に応じた耐荷重とすれば、さらにきめ細かな制御が
できる。 (6)以上では、自走式クレーンについて説明したが、
天井クレーン、埠頭クレーム、ガントリクレーン、固定
設置クレーンなど、ワイヤロープで吊り下げた荷をx,
y,z方向に移動できるクレーンのあらゆるものに本発
明を適用できる。 (7)以上では、ロボットが吊り荷を押し切れない時に
その反力や吊り荷位置情報から吊り荷の目標移動位置を
求め、それをクレーンに送信してクレーンが吊り荷を移
動させるような協調モードについて説明したが、クレー
ンの操作者が目視で吊り荷の位置を認識し、ロボットに
吊り荷の移動量を指示してロボットで吊り荷を移動させ
るような協調モードなど、クレーンとロボットの間で相
互に連携をとりながら吊り荷の位置を制御する各種の方
式にも本発明を適用できる。
【0050】以上の実施例の構成において、マイクロコ
ンピュータ55などが協調手段を、力センサ58が反力
検出手段を、マイクロコンピュータ55が判定手段と方
向演算手段と移動量演算手段を、クレーンCRがクレー
ンを、旋回油圧モータとブーム俯仰油圧モータと巻上げ
油圧モータと走行油圧モータが駆動制御手段をそれぞれ
構成する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、協調モード選択スイッチがオフされた時にロボッ
トを吊り荷から退避させるようにしたので、クレーンを
不所望に動作させても吊りがロボットに衝突せずロボッ
トの破損を防止できる。請求項2の発明によれば、ロボ
ットで吊り荷を押切れないときにその押動方向を作業機
側の方向に変換し、クレーンにより吊り荷をロボット押
動方向に移動させるようにしたので、従来のような吊り
荷側に配置していた合図マンが不要となり、正確な位置
決めが効率よく行なえる。請求項2の発明によれば、協
調モード選択スイッチがオフのときはクレーンの動作を
禁止するようにしたので、ロボットが退避する前にクレ
ーンでつり荷を移動させてロボットに衝突させる事態を
回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吊り荷の位置決め装置の一実施例
を示す図
【図2】クレーンの油圧回路と制御回路のブロック図
【図3】位置決め用ロボットの一例を示す平面図
【図4】図3のロボットの手先効果器の先端を示す図
【図5】位置決め用ロボットの油圧回路と制御回路のブ
ロック図
【図6】クレーンと位置決め用ロボットの位置関係を説
明する図
【図7】クレーンと位置決め用ロボットの位置関係を説
明する図
【図8】クレーンのマイクロコンピュータで実行される
処理手順のフローチャート
【図9】ロボットのマイクロコンピュータで実行される
処理手順のフローチャート
【図10】協調モードスイッチがオフされたときにクレ
ーンのマイクロコンピュータで実行される割込み処理手
順のフローチャート
【図11】協調モードスイッチがオフされたときにロボ
ットのマイクロコンピュータで実行される割込み処理手
順のフローチャート
【符号の説明】
3L,3R 走行油圧モータ 4 旋回油圧モータ 5 ブーム俯仰油圧モータ 6 巻上げ油圧モータ 8 マイクロコンピュータ 10a〜10e コントロールバルブ 21 回転センサ 22 旋回角センサ 23 ブーム角センサ 24 方位センサ 25 ロードセル 29 協調モード選択スイッチ 34,43,44,45 アーム体のアクチュエータ 40 アーム体 46 手先効果器 46a ローラ 55 マイクロコンピュータ 58 力センサ 59 方位センサ 62 選択スイッチ 63 設定完了スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインチで繰込み繰り出されるワイヤロ
    ープで荷役作業を行なうクレーンと、 このクレーンで吊り下げられた吊り荷を押動するロボッ
    トと、 クレーンからロボットへ吊り荷の移動量を指示し、また
    は、ロボットからクレーンへ吊り荷の移動量を指示する
    協調モードを選択するスイッチと、 このスイッチがオンのときは、指示された移動量でクレ
    ーンまたはロボットが吊り荷を移動するように制御し、
    オフされたときは、ロボットを吊り荷から退避させる協
    調手段とを具備することを特徴とする吊り荷の位置決め
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の位置決め装置において、 前記協調手段は、 前記吊り荷を押動するときに前記ロボットが受ける反力
    を検出する反力検出手段と、 検出された反力にしたがって、前記吊り荷が押動されて
    いる方向を演算する方向演算手段と、 この方向演算手段で演算された方向へ吊り荷を移動させ
    るための前記クレーンの移動量を演算する移動量演算手
    段とを具備することを特徴とする吊り荷の位置決め装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1の位置決め装置において、 前記協調手段は、前記スイッチがオフされたときに前記
    クレーンの動作を禁止する禁止手段を具備することを特
    徴とする吊り荷の位置決め装置。
JP15342893A 1993-06-24 1993-06-24 吊り荷の位置決め装置 Pending JPH0710464A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018131306A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 Jfeスチール株式会社 屋内クレーンの自動運転装置及び自動運転方法
CN110914152A (zh) * 2017-06-09 2020-03-24 利勃海尔比伯拉赫股份有限公司 提升负载的方法和装置

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CN110914152A (zh) * 2017-06-09 2020-03-24 利勃海尔比伯拉赫股份有限公司 提升负载的方法和装置
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