JPH07105532A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07105532A
JPH07105532A JP24953793A JP24953793A JPH07105532A JP H07105532 A JPH07105532 A JP H07105532A JP 24953793 A JP24953793 A JP 24953793A JP 24953793 A JP24953793 A JP 24953793A JP H07105532 A JPH07105532 A JP H07105532A
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powder
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recording medium
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JP24953793A
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Shigeto Goto
成人 後藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高域の電磁変換特性を向上させるとともに、
コントロール出力やリニアオーディオ出力のような低域
側出力にもすぐれ、かつ高温時における走行耐久性も改
良された磁気記録媒体を提供することにある。 【構成】 非磁性層又は高透磁率材料を含有する層を下
層とし、2種以上の磁性層を上層として、此の順に非磁
性支持体上に形成した磁気記録体であって、前記上層の
乾燥膜厚が0.35〜1.5μmであることを特徴とする磁気記
録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に関し、さ
らに詳しくは、デジタル用記録媒体として好適な、表面
性に優れ、且つ電気的特性及び走行性に優れる磁気記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年磁気記録体は、磁性層を含む多層構
成をとる事により、磁気変換特性及び走行耐久性の向上
が図られて来た。これらの技術は例えば特開昭63-18741
8号、特開平4-181515号等に開示されている。 特開平4-181515号において磁性層を3重層とし、下層に
非磁性粉を混合し、磁性層を機能分離した3層により構
成することにより、磁性層自体の厚みを増加させず、し
かも非磁性支持体の表面粗さによる電磁変換特性の劣化
を少なくする技術が開示されている。しかし、下層が磁
性層であるため高域の電磁変換特性については、十分改
良することができなかった。特開昭63-187418号におい
ては、下層に非磁性層を設ける技術が開示されている
が、上層の磁性層は単層構成であり、コントロール出
力、リニアオーディオ出力や、高温時における走行耐久
性を十分向上させることはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は高域の
電磁変換特性を向上させるとともに、コントロール出力
やリニアオーディオ出力のような低域側出力にもすぐ
れ、かつ高温時における走行耐久性も改良された磁気記
録媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
1.非磁性層又は高透磁率材料を含有する層を下層と
し、2種以上の磁性層を上層として、此の順に非磁性支
持体上に形成した磁気記録体であって、前記上層の乾燥
膜厚が0.35〜1.5μmであることを特徴とする磁気記録媒
体。
【0005】2.前記上層の乾燥膜厚が0.5〜1.0μmで
ある前記1項に記載の磁気記録媒体。
【0006】3.前記上層のうち最上層に位置する磁性
層の保持力が、該磁性層に下接する磁性層の保磁力より
大きいことを特徴とする前記1項に記載の磁気記録媒
体。
【0007】4.前記上層のうち最上層に位置する磁性
層が強磁性金属粉、又は六方晶フェライト粉を含有し、
該磁性層に下接する磁性層が強磁性酸化鉄粉を含有して
いることを特徴とする前記1項に記載の磁気記録媒体。
【0008】なお、本発明の前記の態様においては、前
記非磁性層に針状の非磁性粉末を含有させることが好ま
しい。また最上層の磁性層上に必要に応じてオーバーコ
ート層を設けてもよい。
【0009】本発明の目的のためには、2種以上の異な
る磁性層を含む層の膜厚は0.35〜1.5μmであることが必
要であるが、0.5〜1.0μmであることが好ましく、0.6〜
0.9μmであればより好ましい。
【0010】また、最上層の磁性層に用いられる磁性粉
としては、強磁性金属粉末または六方晶フェライト粉末
が好ましく、特に強磁性金属粉末が好ましい。好ましい
強磁性金属粉末については、後に詳述する。
【0011】最上層の磁性層の保磁力は最上層に下接す
る磁性層の保磁力より大きいことが好ましい。最上層と
最上層に下接する磁性層との保磁力の差は、300〜1500
Oeが好ましく、500〜1500 Oeであるのがより好ましい。
尚、最上層に下接するとは、最上層の支持体側に隣接す
ることをいう。最上層の磁性層の保磁力は、通常1500〜
2200 Oeであり、1700〜2000 Oeが好ましく、1750〜1950
Oeであるのがより好ましい。最上層の磁性層に下接す
る磁性層の保磁力は、通常300〜2000 Oeであるが、400
〜1700 Oeが好ましく、500〜1300 Oeであるのがより好
ましい。
【0012】又、最上層の磁性層に下接する層の膜厚は
0.2〜1.0μmとするのが好ましく、0.4〜0.8μmとするの
がより好ましい。
【0013】次に本発明の磁気記録媒体の構成について
順次詳しく述べる。
【0014】(A)非磁性支持体 前記非磁性支持体を形成する材料としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレ
ート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン類、セルローストリアセテート、セルロースダイ
アセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、アラミ
ド樹脂、ポリカーボネート等のプラスチックなどを挙げ
ることができる。
【0015】前記非磁性支持体の形態は特に制限はな
く、主にテープ状、フィルム状、シート状、カード状、
ディスク状、ドラム状などがある。
【0016】非磁性支持体の厚みには特に制約はない
が、例えばフィルム状やシート状の場合は通常2〜100
μm、好ましくは3〜50μmであり、ディスクやカード状
の場合は30μm〜10mm程度、ドラム状の場合はレコーダ
等に応じて適宜に選択される。
【0017】なお、この非磁性支持体は単層構造のもの
であっても多層構造のものであってもよい。また、この
非磁性支持体は、例えばコロナ放電処理等の表面処理を
施されたものであってもよい。
【0018】また、非磁性支持体上の上記磁性層が設け
られていない面(裏面)には、磁気記録媒体の走行性の
向上、帯電防止及び転写防止などを目的として、バック
コート層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁性支
持体との間には、下引層を設けることもできる。また最
上層の磁性層の上に必要に応じてオーバーコート層を設
けてもよい。
【0019】(B)上層 上層である2種以上の異なる磁性層は、磁性粉末を含有
する。更に、必要に応じてバインダ及びその他の成分を
含有することができる。
【0020】前記2種以上の異なる磁性層の最上層の厚
みとしては、通常0.01〜0.8μmであり、好ましくは0.02
〜0.6μmであり、特に好ましくは0.02〜0.4μmである。
前記厚みが0.01μmよりも小さいと、記録が十分なされ
ないために再生時に出力が得られないことがあり、一
方、0.8μmよりも大きいと、膜厚損失により十分な再生
出力が得られないことがあるので好ましくない。
【0021】(B−1)磁性粉末 この発明においては、磁性層である最上層は公知の各種
の磁性粉末を使用できるが強磁性金属粉末を含有するこ
とがより好ましい。
【0022】又最上層の磁性層に下接する磁性層には強
磁性酸化鉄粉末が含まれることが好ましい。
【0023】この強磁性金属粉末の含有量としては、そ
の層における固型分全体に対し、通常60〜95重量%であ
り、好ましくは70〜90重量%であり、特に好ましくは75
〜85重量%である。
【0024】本発明に用いられる磁性粉末としては、強
磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、六方晶板状粉末等を
挙げることができる。
【0025】これらの中でも、強磁性金属粉末、六方晶
系フェライト粉末を好適に用いることができる。
【0026】前記強磁性酸化鉄粉末としては、γ-Fe
2O3、Fe3O4又は、これらの中間酸化鉄でFeOx(1.33<x
<1.5)で表される化合物や、Coが付加されたもので
(コバルト変性)Co-FeOx(1.33<x<1.5)で表される
化合物等を挙げることができる。
【0027】前記強磁性金属粉末としては、Fe,Coを初
め、Fe-Al系、Fe-Al-Ni系、Fe-Al-Zn系、Fe-Al-Co系、F
e-Al-Ca系、Fe-Ni系、Fe-Ni-Al系、Fe-Ni-Co系、Fe-Ni-
Si-Al-Mn系、Fe-Ni-Si-Al-Zn系、Fe-Al-Si系、Fe-Ni-Zn
系、Fe-Ni-Mn系、Fe-Ni-Si系、Fe-Mn-Zn系、Fe-Co-Ni-P
系、Ni-Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性
粉末等の強磁性金属粉末を挙げることができる。これら
の中でも、Fe系金属粉が電気的特性に優れる。
【0028】他方、耐蝕性及び分散性の点から見ると、
Fe-Al系、Fe-Al-Ca系、Fe-Al-Ni系、Fe-Al-Zn系、Fe-Al
-Co系、Fe-Ni-Si-Al-Co系、Fe-Co-Al-Ca系等のFe-Al系
強磁性金属粉末が好ましい。
【0029】特に、この発明の目的に好ましい強磁性金
属粉末は、鉄を主成分とする金属磁性粉末であり、Al又
はAl及びCaを、Alについては重量比でFe:Al=100:0.5
〜100:20、Caについては重量比でFe:Ca=100:0.1〜1
00:10の範囲で含有するのが望ましい。
【0030】Fe:Alの比率をこのような範囲にすること
で耐蝕性が著しく改良され、またFe:Caの比率をこのよ
うな範囲にすることで電磁変換特性を向上させ、ドロッ
プアウトを減少させることができる。
【0031】電磁変換特性の向上やドロップアウトの減
少がもたらされる理由は明らかでないが、分散性が向上
することによる保磁力の向上や凝集物の減少等の効果が
考えられる。
【0032】本発明に用いられるこれらの強磁性粉末
は、X線回折による結晶子サイズが通常17nm以下、好ま
しくは15nm、更に好ましくは12nm以下であり、その平均
長軸長が0.30μm未満であり、好ましくは0.04〜0.20μm
であり、更に好ましくは0.05〜0.17μmであることが好
ましい。強磁性粉末の結晶子サイズ、その平均長軸長が
前記範囲内にあると、磁気記録媒体の表面性を向上させ
ることができると共に電気的特性の向上も図ることがで
きる。
【0033】尚、上記の平均長軸長は、透過型電子顕微
鏡写真により強磁性金属粉末の500個の長軸長を測定し
た平均値である。また結晶子サイズは、X線回折装置に
よりFeの(110)回折線の積分幅を用いて、Si粉末を基準
としたシェラー法で測定した。また軸比は電子顕微鏡写
真で500個の粒子の平均長軸長と平均短軸長を計測し
(平均長軸長/平均短軸長)として求めた。
【0034】また、この発明に用いられる強磁性粉末
は、その保磁力(Hc)が通常600〜5,000Oeの範囲にあるこ
とが好ましい。
【0035】また、前記強磁性粉末は、磁気特性である
飽和磁化量(σs)が通常、70emu/g以上であることが好ま
しい。この飽和磁化量が70emu/g以上であると、電磁変
換特性が良好であり、特にこの強磁性粉末が強磁性金属
粉末であるときには、この飽和磁化量が120emu/g以上で
あることが望ましい。
【0036】更に、この発明においては、記録の高密度
化に応じて、BET法による比表面積で30m2/g以上、特
に、45m2/g以上の強磁性金属粉末を好ましく用いること
ができる。
【0037】この比表面積及びその測定方法について
は、「粉体の測定」(J.M.Dallavelle,Clyeorr Jr.共
著、牟田その他訳;産業図書社刊)に詳述されており、
また「化学便覧」応用編P1170〜1171(日本化学会編;
丸善(株)昭和41年4月30日発行)にも記載されている。
【0038】比表面積の測定は、例えば、粉末を105℃
前後で13分間加熱処理しながら脱気して粉末に吸着され
ているものを除去し、その後、この粉末を測定装置に導
入して窒素の初期圧力を0.5kg/m2に設定し、窒素により
液体窒素温度(-105℃)で10分間測定を行う。
【0039】測定装置は、例えば、カウンタソープ(湯
浅アイオニクス(株)製)を使用する。
【0040】更に好ましい強磁性粉末の構造としては、
該強磁性粉末に含有されているFe原子とAl原子との含有
量比が重量比でFe:Al=100:0.5〜100:20であり、か
つ該強磁性粉末のESCAによる分析深度で100Å以下
の表面域に存在するFe原子とAl原子との含有量比が原子
数比でFe:Al=30:70〜70:30である構造を有するもの
である。あるいは、Fe原子とNi原子とAl原子とSi原子と
が強磁性粉末に含有され、更にCo原子とCa原子との少な
くとも一方が該強磁性粉末に含有され、Fe原子の含有量
が90原子%以上、Ni原子の含有量が1原子%以上、10原
子%未満、Al原子の含有量が0.1原子%以上、5原子%
未満、Si原子の含有量が0.1原子%以上、5原子%未
満、Co原子の含有量又はCa原子の含有量(ただし、Co原
子とCa原子との両方を含有する場合はこの合計量)が0.
1原子%以上、13原子%未満であり、前記強磁性粉末の
ESCAによる分析深度で100Å以下の表面域に存在す
るFe原子とNi原子とAl原子とSi原子とCo原子及び/又は
Ca原子の含有量比が原子数比でFe:Ni:Al:Si(Co及び/又
はCa)=100:(4以下):(10〜60):(10〜70):(20〜80)
である構造を有する強磁性粉末等を挙げることができ
る。
【0041】本発明に用いられる強磁性金属粉末の好ま
しい具体例としては、Fe-Al系強磁性金属粉末(Fe:Al
重量比=100:5、平均長軸長0.16μm,Hc:1580 Oe、
σs:120emu/g)挙げることができる。本発明の目的に
最も適した磁性粉が以下のものである。
【0042】この強磁性金属粉末は、その構成元素とし
てFe、Al、及びSmとNdとYとPrからなる群より選択され
る1種以上の希土類元素を含有することが好ましい。
【0043】この発明における強磁性金属粉末は、その
全体組成におけるFe、Al、及びSmとNdとYとPrからなる
群より選択される1種以上の希土類元素の存在比率が、
Fe原子100重量部に対して、Al原子は2〜10重量部であ
り、SmとNdとYとPrからなる群より選択される1種以上
の希土類元素は1〜8重量部であり、かつ、その表面に
おけるFe、Al、及びSmとNdとYとPrからなる群より選択
される1種以上の希土類元素の存在比率が、Fe原子数が
100に対して、Al原子数は70〜200であり、SmとNdとYと
Prからなる群より選択される1種以上の希土類元素の原
子数は、0.5〜30であることが好ましい。
【0044】より好ましくは、強磁性金属粉末が、その
構成元素として更にNa及びCaを含有し、その全体組成に
おけるFe、Al、Sm、NdとYとPrからなる群より選択され
る1種以上の希土類元素、Na及びCaの存在比率が、Fe原
子100重量部に対して、Al原子は2〜10重量部であり、S
mとNdとYとPrからなる群より選択される1種以上の希
土類元素は1〜8重量部であり、Na原子は0.1重量部
未満であり、Ca原子は0.1〜2重量部であり、かつ、そ
の表面におけるFe、Al、Sm及びNdとYとPrからなる群よ
り選択される1種以上の希土類元素、Na及びCaの存在比
率が、Fe原子数100に対して、Al原子数は70〜200であ
り、SmとNdとYとPrとからなる群より選択される1種以
上の希土類元素の原子数は0.5〜30であり、Na原子数は
2〜30であり、Caは原子数は5〜30である。
【0045】更に好ましくは、強磁性金属粉末が、その
構成元素として更にCo、Ni及びSiを含有し、その全体組
成におけるFe、Co、Ni、Al、Si、SmとNdとYとPrからな
る群より選択される1種以上の希土類元素、Na及びCaの
存在比率が、Fe原子100重量部に対して、Co原子は2〜2
0重量部であり、Ni原子は2〜20重量部であり、Al原子
は2〜10重量部であり、Si原子は0.3〜5重量部であ
り、SmとNdとYとPrからなる群より選択される1種以上
の希土類元素の原子は1〜8重量部であり、Na原子は0.
1重量部未満であり、Ca原子は0.1〜2重量部であり、か
つ、その表面におけるFe、Co、Ni、Al、Si、SmとNdとY
とPrからなる群より選択される1種以上の希土類元素、
Na及びCaの存在比率が、Fe原子数100に対して、Co原子
数は0.1未満であり、Ni原子数は0.1未満であり、Al原子
数は70〜200であり、Si原子数は20〜130であり、SmとNd
とYとPrからなる群より選択される1種以上の希土類元
素は0.5〜30であり、Na原子数は2〜30であり、Ca原子
数は5〜30である。
【0046】前記全体組成におけるFe、Co、Ni、Al、S
i、SmとNdとYとPrからなる群より選択される1種以上
の希土類元素、Na及びCaの存在比率が、また前記表面に
おけるFe、Co、Ni、Al、Si、SmとNdとYとPrからなる群
より選択される1種以上の希土類元素、Na及びCaの存在
比率が、前記範囲内にある強磁性金属粉末は、1700 Oe
以上の高い保磁力(Hc)、120emu/g以上の高い飽和磁化
量(σs)、及び高い分散性を有するので好ましい。
【0047】この強磁性金属粉末の含有量としては、そ
の層における固形分全体に対し、通常60〜95重量%であ
り、好ましくは70〜90重量%であり、特に好ましくは75
〜85重量%である。
【0048】また、前記六方晶板状粉末としては、例え
ば、六方晶系フェライトを挙げることができる。このよ
うな六方晶系フェライトは、バリウムフェライト、スト
ロンチウムフェライト等からなり、鉄元素の一部が他の
元素(例えば、Ti,Co,Zn,In,Mn,Ge,Hb等)で置換されて
もよい。このフェライト磁性体については、IEEE trans
on MAG-18 16(1982)に詳しく述べられている。
【0049】これらの中で、この発明においては、バリ
ウムフェライトを好ましく用いることができる。
【0050】前記バリウムフェライト(以下、Ba-フェ
ライトと記す)磁性粉末の例としては、Feの一部が少な
くともCo及びZnで置換された平均粒径(六方晶系フェラ
イトの板面の対角線の長さ)が400〜900Åであり、板状
比(六方晶系フェライトの板面の対角線の長さを板厚で
除した値)が2.0〜10.0であり、好ましくは2.0〜6.0で
あり、保磁力(Hc)が450〜1500 OeであるBa-フェライト
を挙げることができる。
【0051】Ba-フェライト粉末は、FeをCoで一部置換
することにより、保磁力が適正な値に制御されており、
更にZnで一部置換することにより、Co置換のみでは得ら
れない高い飽和磁化を実現し、高い再生出力を有する電
磁変換特性に優れた磁気記録媒体を得ることができる。
また、更にFeの一部をNbで置換することにより、より高
い再生出力を有する電磁変換特性に優れた磁気記録媒体
を得ることができる。また、この発明に用いられるBa-
フェライトは、更にFeの一部がTi,In,Mn,Cu,Ge,Sn等の
遷移金属で置換されていても差支えない。
【0052】なお、この発明に使用するBa-フェライト
は次の一般式で表される。
【0053】BaO・n((Fe1-mMm)2O3) ただし、m>0.36(但し、Co+Zn=0.08〜0.3、Co/Zn
=0.5〜10)であり、nは5.4〜11.0であり、好ましくは
5.4〜6.0であり、Mは置換金属を表し、平均価数が3と
なる2種以上の元素の組合せになる磁性粒子が好まし
い。
【0054】磁気記録媒体としたときの再生出力を十分
とするには、前記Ba-フェライトの平均粒径が300Å以上
であるのが好ましく、表面平滑性を向上させ、ノイズレ
ベルを低くするには900Å以下であるのが好ましい。ま
た、板状比を2.0以上とすることで、磁気記録媒体とし
たときに高密度記録に適した垂直配向率が得られ、表面
平滑性を向上させ、ノイズレベルを低くするには板状比
が10.0以下であるのが好ましい。更に記録信号保持のた
めには保磁力が450 Oe以上であることが好ましく、ヘッ
ドが飽和してしまうのを防ぐには1,500 Oe以下が好まし
い。
【0055】この発明に用いられるバリウムフェライト
磁性粉末は、磁気特性である飽和磁化量(σs)が通常、5
0emu/g以上であることが望ましい。この飽和磁化量が50
emu/g未満であると、電磁変換特性が劣化することがあ
きらかである。
【0056】更にこの発明においては、記録の高密度化
に応じて、BET法による比表面積が30m2/g以上のBa-
フェライト磁性粉末を用いることが望ましい。
【0057】この発明に用いられる六方晶系の磁性粉末
を製造する方法としては、例えば、目的とするBa-フェ
ライトを形成するのに必要な各原素の酸化物、炭酸化物
を、例えば、硼酸のようなガラス形成物質とともに鎔融
し、得られた融液を急冷してガラスを形成し、ついでこ
のガラスを所定温度で熱処理して目的とするBa-フェラ
イトの結晶粉末を析出させ、最後にガラス成分を熱処理
によって除去するという方法のガラス結晶化法の他、共
沈-焼成法、水熱合成法、フラックス法、アルコキシド
法、プラズマジェット法等が適用可能である。
【0058】この発明においては、磁性層中に含有され
る前記強磁性粉末の長軸径(a)と下層である非磁性層
中に含有される非磁性粉末の長軸径(b)との比(軸
比;(b)/(a))は、3以下であることが望まし
く、特に2.5以下であるのが望ましく、さらには2以下
であるのが望ましい。この軸比が前記範囲内にあると、
磁気記録媒体の表面性を良好な状態にすることができる
など優れた特性を発揮することができるからである。
【0059】上記磁性粉末は1種でも、あるいは2種以
上組合せて用いてもよい。
【0060】(B−2)バインダ 磁性層である最上層が含有するバインダとしては、例え
ば、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合
体等の塩化ビニル系樹脂等が代表的なものであり、これ
らの樹脂は-SO3 M,-OSO3 M,-COOM及び-PO(OM1)2、ス
ルホベタイン基から選ばれた少なくとも一種の極性基を
有する繰返し単位を含むことが好ましい。
【0061】ただし、上記極性基において、Mは水素原
子又はNa,K,Li等のアルカリ金属を表し、M1は水素
原子又はNa,K,Li等のアルカリ金属又はアルキル基を
表す。
【0062】上記極性基は磁性粉末の分散性を向上させ
る作用があり、各樹脂中の含有率は0.1〜8.0モル%であ
り、好ましくは0.2〜6.0モル%である。この含有率が0.
1モル%未満であると、磁性粉末の分散性が低下し、ま
た含有率が8.0モル%を超えると、磁性塗料がゲル化し
易くなる。なお、前記各樹脂の重量平均分子量は、15,0
00〜50,000の範囲が好ましい。
【0063】バインダの含有量は、強磁性金属粉末100
重量部に対して、通常8〜25重量部、好ましくは10〜20
重量部である。
【0064】バインダは一種単独に限らず、二種以上を
組合せて用いることができるが、この場合、ポリウレタ
ン及び/又はポリエステルと塩化ビニル系樹脂との比
は、重量比で、通常90:10〜10:90であり、好ましくは
70:30〜30:70の範囲である。
【0065】(B−3)その他の成分 この発明においては、磁性層である最上層の品質の向上
を図るため、研磨剤、潤滑剤、耐久性向上剤、分散剤、
帯電防止剤及び導電性微粉末などの添加剤をその他の成
分として含有させることができる。
【0066】前記研磨剤としては、公知の物質を使用す
ることができる。
【0067】この研磨剤の平均粒子径としては、通常0.
05〜0.6μmであり、好ましくは0.05〜0.5μmであり、特
に好ましくは0.05〜0.3μmである。
【0068】前記研磨剤の最上層における含有量として
は、通常3〜20重量部であり、好ましくは5〜15重量部
であり、特に好ましくは5〜10重量部である。
【0069】潤滑剤としては、脂肪酸又は脂肪酸エステ
ルを使用することができる。この場合、脂肪酸の添加量
は、磁性粉末に対して0.2〜10重量%が好ましく、特に
好ましくは0.5〜5重量%である。添加量が0.2重量%未
満であると、走行性が低下し易く、また10重量%を超え
ると、脂肪酸が磁性層の表面にしみ出したり、出力低下
が生じ易くなる。
【0070】また、脂肪酸エステルの添加量も、磁性粉
末に対して0.2〜10重量%が好ましく、特に好ましくは
0.5〜5重量%である。その添加量が0.2重量%未満であ
ると、スチル耐久性が劣化し易く、また10重量%を超え
ると、脂肪酸エステルが磁性層の表面にしみ出したり、
出力低下が生じ易くなる。
【0071】脂肪酸と脂肪酸エステルとを併用して潤滑
効果をより高めたい場合には、脂肪酸と脂肪酸エステル
は重量比で10:90〜90:10が好ましい。
【0072】脂肪酸としては一塩基酸であっても二塩基
酸であってもよく、炭素数は6〜30が好ましく、12〜22
の範囲がより好ましい。
【0073】また、上記脂肪酸、脂肪酸エステル以外の
潤滑剤としてそれ自体公知の物質を使用することがで
き、例えばシリコーンオイル、弗化カーボン、脂肪酸ア
ミド、α-オレフィンオキサイド等を使用することがで
きる。
【0074】硬化剤としては、ポリイソシアネートを挙
げることができ、ポリイソシアネートとしては、例え
ば、トリレンジイソシアネート(TDI)等と活性水素化合
物との付加体などの芳香族ポリイソシアネートと、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HMDI)等と活性水素化合物
との付加体などの脂肪族ポリイソシアネートがある。な
お、前記ポリイソシアネートの重量平均分子量は、100
〜3,000の範囲にあることが望ましい。
【0075】分散剤としては、例えば特開平4-214218の
段落番号0093に記載のものなどを挙げることができ
る。これらの分散剤は、通常、磁性粉末に対して0.5〜
5重量%の範囲で用いられる。
【0076】帯電防止剤としては、第四級アミン等のカ
チオン界面活性剤;スルホン酸、硫酸、燐酸、燐酸エス
テル、カルボン酸等の酸基を含むアニオン界面活性剤;
アミノスルホン酸等の両性界面活性剤;サポニン等の天
然界面活性剤などを挙げることができる。上述した帯電
防止剤は、通常、バインダに対して0.01〜40重量%の範
囲で添加される。
【0077】更に本発明においては、帯電防止剤として
導電性微粉末を好ましく用いることができる。前記帯電
防止剤としては、カーボンブラック、グラファイト、酸
化錫、銀粉、酸化銀、硝酸銀、銀の有機化合物、銅粉等
の金属粒子等、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化チタン等
の金属酸化物等の顔料を酸化錫被膜又はアンチモン固溶
酸化錫被膜等の導電性物質でコーティング処理したもの
等を挙げることができる。
【0078】前記導電性微粉末の平均粒子径としては、
通常5〜700nmであり、好ましくは5〜200nmであり、よ
り好ましくは5〜50nmである。
【0079】前記導電性微粉末の含有量としては、磁性
粉末100重量部に対して、0.1〜10重量部であり、好まし
くは0.1〜2重量部より好ましくは0.1〜1重量部であ
る。
【0080】(c)下層 下層としては、非磁性粉末を含有する非磁性層が用いら
れ、好ましくは、針状の非磁性粉末を含有する非磁性層
である。なお下層は非磁性層を含む複数層からなってい
てもよい。
【0081】下層の厚みとしては、各下層の合計が通常
0.1〜2.5μmであり、好ましくは0.2〜2.0μmであり、特
に好ましくは0.5〜2.0μmである。前記厚みが2.5μm以
下であると、重層後の上層表面の表面粗さが小さくな
り、いわゆる重層面粗れが発生しにくくなり、好ましい
電磁変換特性が得られる。一方、0.1μm以上であると、
カレンダー時における下層の効果があらわれ、高い平滑
性が得られるため電磁変換特性が向上して好ましい。
【0082】(C−1)非磁性層 非磁性層は、非磁性粉末を含有する。また必要に応じて
バインダ及びその他の成分を含有する。
【0083】(C−1−1)非磁性粉末 この発明においては、各種の公知の非磁性粉末を適宜に
選択して使用することができる。
【0084】非磁性粉末としては、例えば、カーボンブ
ラック、グラファイト、TiO2、硫酸バリウム、ZnS、MgC
O3、CaCO3、ZnO、CaO、二硫化タングステン、二硫化モ
リブデン、窒化硼素、MgO、SnO2、SiO2、Cr2O3、α-Al2
O3、α-Fe2O3、α-FeOOH、SiC、酸化セリウム、コラン
ダム、人造ダイヤモンド、α-酸化鉄、ざくろ石、ガー
ネット、珪石、窒化珪素、窒化硼素、炭化珪素、炭化モ
リブデン、炭化硼素、炭化タングステン、チタンカーバ
イド、トリボリ、珪藻土、ドロマイト等を挙げることが
できる。
【0085】これらの中で好ましいのは、カーボンブラ
ック、CaCO3、TiO2、硫酸バリウム、α-Al2O3、α-Fe2O
3、α-FeOOH、Cr2O3等の無機粉末であり、その中でもα
-Fe2O3,α-FeOOHが好ましく、特に好ましいのはα-Fe2
O3である。
【0086】この発明においては、粉末の形状が針状で
ある非磁性粉末を好適に使用することができる。前記針
状の非磁性粉末を用いると、非磁性層の表面の平滑性を
向上させることができ、その上に積層される磁性層から
なる最上層における表面の平滑性も向上させることがで
きる。尚、前記非磁性粉末のX線回折による結晶子サイ
ズは通常50nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましく
は20nm以下である。
【0087】前記非磁性粉末の長軸径としては、通常0.
50μm以下であり、好ましくは0.40μm以下であり、特に
好ましくは0.25μm以下である。
【0088】前記非磁性粉末の短軸径としては、通常0.
10μm以下であり、好ましくは0.08μm以下であり、特に
好ましくは0.06μm以下である。
【0089】前記非磁性粉末の軸比としては、通常2〜
20であり、好ましくは5〜15であり、特に好ましくは5
〜10である。ここでいう軸比とは、短軸径に対する長軸
径の比(長軸径/短軸径)のことをいう。
【0090】前記非磁性粉末の比表面積としては、通常
10〜250m2/gであり、好ましくは20〜150m2/gであり、特
に好ましくは30〜100m2/gである。
【0091】前記範囲の長軸径、短軸径、軸比及び比表
面積を有する非磁性粉末を使用すると、非磁性層の表面
性を良好にすることができると共に、磁性層である最上
層の表面性も良好な状態にすることができる点で好まし
い。
【0092】また、この発明においては、前記非磁性粉
末が、Si化合物及び/又はAl化合物により表面処理され
ていることが好ましい。かかる表面処理のなされた非磁
性粉末を用いると磁性層である最上層の表面状態を良好
にすることができる。前記Si及び/又はAlの含有量とし
ては、前記非磁性粉末に対して、Siが0.1〜10重量%、A
lが0.1〜10重量%であるのが好ましく、より好ましくは
Siが0.1〜5重量%、Alが0.1〜5重量%であり、特にSi
が0.1〜2重量%、Alが0.1〜2重量%であるのがよい。
又Si,Alの重量比がSi/Al≧3であるのがよい。表面処
理に関しては特開平2-83219号に記載された方法により
行なうことができる。
【0093】前記非磁性粉末の非磁性層中における含有
量としては、非磁性層を構成する全成分の合計に対し
て、通常50〜99重量%であり、好ましくは60〜95重量%
であり、特に好ましくは70〜95重量%である。非磁性粉
末の含有量が前記範囲内にあると、磁性層である最上層
及び非磁性層の表面状態を良好にすることができる。
【0094】(C−1−2)バインダ 下層における非磁性層が含有するバインダとしては、
(B−2)のところで例示した化合物を用いることがで
き、その量としては、非磁性粉末100重量部に対し、通
常5〜150重量部であり、好ましくは10〜120重量部であ
る。
【0095】(C−1−3)その他の成分 下層における非磁性層が含有するその他の成分として
は、(B−3)のところで例示した化合物を用いること
ができる。その量としては、この発明の目的を阻害する
ことがなければ特に制限はなく、適宜選択することがで
きる。
【0096】(C−2)高透磁率材料を含有する層 高透磁率材料を含有する層は、高透磁率材料を含有す
る。また必要に応じてバインダ及びその他の成分を含有
する。
【0097】(C−2−1)高透磁率材料 高透磁率材料としては、その保磁力Hcが0<Hc≦1.0×1
04(A/m)、好ましくは0<Hc≦5.0×103(A/m)である。保
磁力が前記範囲内にあると、高透磁率材料として最上層
の磁化領域の安定化の効果が発揮される。保磁力が前記
範囲を超えると、磁性材料としての特性が発現すること
により所望の特性が得られなくなることがあるので好ま
しくない。
【0098】この発明においては、高透磁率材料とし
て、前記保磁力の範囲内にある材料を適宜に選択するの
が好ましい。そのような高透磁率材料としては、例え
ば、金属軟質磁性材料、酸化物軟質磁性材料等を挙げる
ことができる。
【0099】前記金属軟質磁性材料としては、Fe-Si合
金、Fe-Al合金(Alperm,Alfenol,Alfer)、パーマロイ
(Ni-Fe系二元合金、及びこれにMo,Cu,Crなどを添加
した多元系合金)、センダスト(Fe-Si-Al{9.6重量%
のSi,5.4%のAl,残りがFeである組成})、Fe-Co合金
等を挙げることができる。これらの中でも好ましい金属
軟質磁性材料としてはセンダストが好ましい。なお、高
透磁率材料としての金属軟質磁性材料としては以上に例
示したものに限定されず、その他の金属軟質磁性材料を
使用することができる。高透磁率材料は、その一種を単
独で使用することもできるし、又その二種以上を併用す
ることもできる。
【0100】前記酸化物軟質磁性材料としては、スピネ
ル型フェライトであるMnFe2O4、Fe3O4、CoFe2O4、NiFe2
O4、MgFe2O4、Li0.5Fe2.5O4や、Mn-Zn系フェライト、Ni
-Zn系フェライト、Ni-Cu系フェライト、Cu-Zn系フェラ
イト、Mg-Zn系フェライト、Li-ZN系フェライトを挙げる
ことができる。これらの中でも、Mn-Zn系フェライト及
びNi-Zn系フェライトが好ましい。なお、これらの酸化
物軟質磁性材料はその一種を単独で使用することもでき
るが、その二種以上を併用することもできる。
【0101】この高透磁率材料はボールミルやその他の
粉砕装置を用いて微細粉末にし、その粒径が1〜1,000m
μ、特に1〜500mμであるのが好ましい。このような微
細な粉末を得るために、金属軟質磁性材料においては、
鎔融した合金を真空雰囲気下に噴霧することにより得る
ことができる。又、酸化物軟質磁性材料においては、ガ
ラス結晶化法、共沈焼成法、水熱合成法、フラックス
法、アルコキシド法、プラズマジェット法等により微細
粉末にすることができる。
【0102】この高透磁率材料を含有する層において
は、高透磁率材料の含有量は、10〜99重量%、好ましく
は50〜95重量%、更に好ましくは60〜90重量%である。
高透磁率材料の含有量が前記範囲内にあると、最上層の
磁化の安定化の効果が十分に得られる。又、高透磁率材
料が50重量%未満であると、高透磁率層としての効果が
得られなくなることがあるので好ましくない。
【0103】なお、この高透磁率材料を含有する層に
は、非磁性の粒子を含有していてもよい。
【0104】(C−2−2)バインダ 下層における高透磁率材料を含有する層中に含まれるバ
インダとしては、(B−2)のところで例示した化合物
を挙げることができ、その量としては、高透磁率材料10
0重量部に対し、通常5〜30重量部であり、好ましくは1
0〜25重量部である。
【0105】(C−2−3)その他の成分 下層における高透磁率材料を含有する層中に含まれるそ
の他の成分としては、(B−3)のところで例示した化
合物を挙げることができる。その量としては、この発明
の目的を阻害することがなければ特に制限はなく、適宜
選択することができる。
【0106】−磁気記録媒体の製造− この発明の磁気記録媒体は、上層の積層を、下層が湿潤
状態にあるときに行う所謂ウエット-オン-ウエット方式
で塗設するのが好ましい。このウエット-オン-ウエット
方式は、公知の重層構造型の磁気記録媒体の製造に使用
される方法を適宜に採用することができる。
【0107】例えば、一般的には磁性粉末、バインダ、
分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等と溶媒とを混練
して高濃度塗料を調製し、次いでこの高濃度塗料を希釈
して塗布用塗料を調製した後、この塗料を非磁性支持体
の表面に塗布する。
【0108】上記溶媒としては、例えば、特開平4-2142
18号の段落番号0119に記載のものなどを用いること
ができる。
【0109】磁性層形成成分の混練分散に当たっては、
各種の混練分散機を使用することができる。
【0110】この混練分散機としては、例えば、特開平
4-214218号の段落番号0112に記載のものなどを挙げ
ることができる。上記混練分散機のうち、0.05〜0.5KW
(磁性粉末1Kg当たり)の消費電力負荷を提供すること
のできる混練分散機は、加圧ニーダ、オープンニーダ、
連続ニーダ、二本ロールミル、三本ロールミルなどがあ
る。
【0111】非磁性支持体上に、上層の磁性層と、下層
とを塗布するには、具体的には、図1に示すように、ま
ず供給ロール32から繰出した非磁性支持体1に、エクス
トルージョン方式の押し出しコータ10,11により、最上
層用磁性塗料と下層用塗料とをウエット-オン-ウエット
方式で重層塗布した後、配向用磁石又は垂直配向用磁石
33を通過し、乾燥器34に導入し、ここで上下に配したノ
ズルから熱風を吹き付けて乾燥する。次に、乾燥した各
塗布層付きの非磁性支持体1をカレンダロール38の組合
せからなるスーパーカレンダ装置37に導き、ここでカレ
ンダ処理した後に、巻き取りロール39に巻き取る。この
ようにして得られた磁性フィルムを所望幅のテープ状に
裁断して、例えば8mmビデオ用磁気記録テープを製造す
ることができる。
【0112】上記の方法において、各塗料は、図示しな
いインラインミキサを通して押出しコータ10,11へと供
給してもよい。なお、図中、矢印は非磁性支持体の搬送
方向を示す。押出しコータ10,11にはそれぞれ、液溜ま
り部13,14が設けられ、各コータからの塗料をウエット
-オン-ウエット方式で重ねる。即ち、下層用塗料の塗布
直後(未乾燥状態のとき)に上層用磁性塗布を重層塗布
する。
【0113】本発明のような3層以上をウエット-オン-
ウエット方式で塗布する場合、3台以上の押出しコータ
ーを用いたり、スリットを3個以上もつ押出しコーター
を用いる等の方法を使用することができる。
【0114】前記押出しコータとしては、図2(a)に
示す2基の押出しコータのほか、同図(b)及び(c)
のような型式の押出しコータを使用することもできる。
これらの中で(b)に示した押出しコータがこの発明に
おいては好ましい。押出しコータにより、下層用塗料と
上層用磁性塗料とを押し出し重層塗布する。
【0115】上記塗料に配合される溶媒又はこの塗料の
塗布時の希釈溶媒としては、特開平4-214218号の段落番
号0119に記載のものなどが使用できる。これらの各
種の溶媒は単独で使用することもできるし、またそれら
の二種以上を併用することもできる。
【0116】前記配向磁石あるいは垂直配向用磁石にお
ける磁場は、20〜10,000ガウス程度であり、乾燥器によ
る乾燥温度は約30〜120℃であり、乾燥時間は約0.1〜10
分間程度である。
【0117】なお、ウエット-オン-ウエット方式では、
リバースロールと押出しコータとの組合せ、グラビアロ
ールと押出しコータとの組合せなども使用することがで
きる。更にはエアドクタコータ、ブレードコータ、エア
ナイフコータ、スクィズコータ、含浸コータ、トランス
ファロールコータ、キスコータ、キャストコータ、スプ
レイコータ等を組合せることもできる。
【0118】このウエット-オン-ウエット方式における
重層塗布においては、上層の下に位置する下層が湿潤状
態になったままで上層の磁性層を塗布するので、下層の
表面(即ち、最上層との境界面)が滑らかになると共に
最上層の表面性が良好になり、かつ、上下層間の接着性
も向上する。この結果、特に高密度記録のために高出
力、低ノイズの要求される、例えば磁気テープとしての
要求性能を満たしたものとなり、かつ、高耐久性の性能
が要求されることに対しても膜剥離をなくし、膜強度が
向上し、耐久性が十分となる。また、ウエット-オン-ウ
エット重層塗布方式により、ドロップアウトも低減する
ことができ、信頼性も向上する。
【0119】−表面の平滑化− この発明においては、次にカレンダリングにより表面平
滑化処理を行うのもよい。
【0120】その後は、必要に応じてバーニッシュ処理
又はブレード処理を行ってスリッティングされる。
【0121】表面平滑化処理においては、カレンダ条件
として温度、線圧力、C/s(コーティングスピード)等
を挙げることができる。
【0122】この発明においては、通常、上記温度を50
〜140℃、上記線圧力を50〜400kg/cm、上記C/Sを20
〜1,000m/分に保持することが好ましい。これらの数値
を満足しないと、磁気記録媒体の表面性を良好な状態に
保つことが困難になる、あるいは、不可能になることが
ある。
【0123】上記のように処理した結果の最上層の層の
厚さは0.8μm以下、好ましくは、0.02〜0.6μmにする。
【0124】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。しかし
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0125】以下に示す成分、割合、操作順序は、この
発明の範囲から逸脱しない範囲において種々変更するこ
とができる。なお、下記の実施例において「部」は全て
「重量部」である。
【0126】実施例1 下記の上層用磁性組成物の各成分をニーダ及びサンドミ
ルを用いて混練分散して上層用磁性塗料及び下層用塗料
を調製した。但し、磁性層の保磁力、膜厚は表1〜3の
通り適宜変更した。
【0127】 {上層用磁性塗料a} 強磁性金属粉末(Hc:1750 Oe平均長軸長120nm、 結晶粒子サイズ14nm、BET60m2/g)(試料No.1) ・・・・・100部 スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂・・・・・・・・・・ 10部 (日本ゼオン(株)製 MR-110) スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂・・・・・・・・・ 10部 (東洋紡績(株)社製VR−8300) α-アルミナ(平均粒径0.15μm)・・・・・・・・・・・・・・・ 8部 カーボンブラック(平均粒径40nm)・・・・・・・・・・・・・・0.5部 ステアリン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1部 ブチルステアレート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 {下層塗料A} α-Fe2O3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 (平均長軸長120nm、結晶子サイズ20nm、BET50m2/g Si,Al化合物(非磁性粉末に対するSi含有量 0.9重量%、 Al含有量 0.2重量%)で表面処理) スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂・・・・・・・・・・ 12部 (日本ゼオン(株)製、MR-110) スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂・・・・・・・・・ 8部 (東洋紡績(株)社製VR−8300) α-アルミナ(平均粒径0.2μm) ・・・・・・・・・・・・・・・ 5部 カーボンブラック(平均粒径15nm)・・・・・・・・・・・・・・ 10部 ステアリン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1部 ブチルステアレート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1部 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 得られた最上層用磁性塗料及び下層用塗料Aのそれぞれ
に、ポリイソシアネート化合物(コロネートL、日本ポ
リウレタン工業(株)製)5部を添加した。
【0128】{上下層用塗料b}上層用塗料bは、上層
塗料aにおける強磁性金属粉末に代えてCo-γ-Fe2O3(H
c:650 Oe)とした外は下層用塗料Aと同様にして得
た。
【0129】(平均長軸長 0.14μm、結晶子サイズ 3
0nm、磁性粉中のSi含有量0.8重量%、Al含有量0.1重量
%) 実施例2〜11及び比較例1〜5 表1、表2及び表3に示した。
【0130】上述の上層用磁性塗料、及び下層用塗料を
用いて、ウエット-オン-ウエット方式で厚さ10μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルム上に塗布した後、塗
膜が未乾燥であるうちに磁場配向処理を行い、続いて乾
燥を施してから、カレンダで表面平滑化処理を行い、表
1,2及び表3に示された厚さを有する下層及び上層か
らなる磁性層を形成した。
【0131】更に、この磁性層とは反対側の前記ポリエ
チレンテレフタレートフィルムの面(裏面)に下記の組
成を有する塗料を塗布し、この塗膜を乾燥し、上述した
カレンダ条件にしたがってカレンダ加工をすることによ
って、厚さ0.8μmのバックコート層を形成し、広幅の原
反磁気テープを得た。
【0132】 カーボンブラック(ラベン1035)・・・・・・・・・・・・・・・ 40部 硫酸バリウム(平均粒子径300nm) ・・・・・・・・・・・・・・ 10部 ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25部 ポリウレタン系樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25部 (日本ポリウレタン(株)製、N-2301) ポリイソシアネート化合物・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10部 (日本ポリウレタン(株)製、コロネートL) シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・400部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・250部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・250部 こうして得られた原反磁気テープをスリットして、8mm
幅のビデオ用磁気記録媒体を作成した。この磁気記録媒
体につき、以下の評価を行った。その結果を表1〜3に
示した。
【0133】{下層用塗料B}下層用塗料Bは、下層用
塗料Aにおけるα-Fe2O3に代えてFe-Si-Alセンダスト合
金粉末(Hc=40(A/m)、μ;=200(H/m)平均長軸長80n
m、結晶子サイズ8nm、粉末中のSi含有量1.2重量%、Al
含有量0.2重量%)を用いた外はAと同様。
【0134】{上層磁性塗料c}最上層用磁性塗料aに
おいて強磁性金属粉末に代えてCo置換バリウムフェライ
ト(Hc:1100 Oe,BET50m2/g,σs;64emu/g 板状比
4)を用いた以外はaと同様。
【0135】 上記強磁性金属粉末(紡錘状の形状)(試料No.1) Fe Co Ni Si Al Ca Nd 全体組成 100 6 3 2 4 0.5 3(重量%) 表面組成 100 0 0 50 100 10 10(原子数%) 〈上記全体組成〉;強磁性金属粉末における全体組成中
のFe、Co、Ni、Nd、Si、Al各元素の存在比率について
は、波長分散型蛍光X線分析装置(WDX)を用いて試
料中の各元素の蛍光X線強度を測定した後、ファインダ
メンタルパラメーター法(以下、FP法と称する。)に
従い算出して求めた。
【0136】以下にFP法について説明する。
【0137】蛍光X線の測定には、理学電気(株)製のW
DXシステム3080を、以下の条件にて使用した。
【0138】X線管球:ロジウム管球 出力 :50KV、50mA 分光結晶:LiF(Fe、Co、Ni、Ndに対して)、PET(A
lに対して)、RX-4(Siに対して) アプソーバ:1/1(Feのみ1/10) スリット :COARSE フィルター:OUT PHA :15〜30(Al、Siに対して)、10〜30(Fe、C
o、Ni、Ndに対して) 計数時間 :ピーク=40秒、バックグラウンド=40秒
(ピーク前後の2点を測定) なお、蛍光X線の測定を行なうには、上記装置に限定さ
れるのではなく、種々の装置を使用することができる。
【0139】標準試料には、以下の4種類の金属化合物
に使用した。
【0140】標準試料は、Analytical Reference Mater
ials international社製の合金SRM1219(Cを0.15重
量%、Mnを0.42重量%、Pを0.03重量%、Siを0.55重量
%、Cuを0.16重量%、Niを2.16重量%、Crを15.64重量
%、Moを0.16重量%、Vを0.06重量%をそれぞれ含有す
る。)である。
【0141】標準試料2は、Analytical Reference Mat
erials international社製の合金SRM1250(Niを37.7
8重量%、Crを0.08重量%、Moを0.01重量%、Coを16.10
重量%、Alを0.09重量%をそれぞれ含有する。)であ
る。
【0142】標準試料3は、磁性酸化鉄粉末(Mnを0.14
重量%、Pを0.15重量%、Sを0.19重量%、Siを0.36重
量%、Coを3.19重量%、Znを1.26重量、Caを0.07重量
%、Naを0.02重量%をそれぞれ含有する。)である。
【0143】標準試料4は、強磁性金属粉末(Ndを2.73
重量%含有する。)である。
【0144】前記標準試料1及び2における元素の重量
%は、メーカー供与のデータシートの値であり、前記標
準試料3及び4における元素の重量%は、ICP発光分
析装置による分析値である。この値を以下のFP法の計
算における標準試料の元素組成値として入力した。
【0145】FP法の計算には、テクノス製のファイン
ダメンタルパラメータソフトウェアVersion2.1を用
い、次の条件にて計算した。
【0146】試料モデル :バルク試料 バランス成分試料:Fe 入力成分 :測定X線強度(KCPS) 分析単位 :重量% 算出された各元素の存在比率(重量%)は、Fe原子100
重量%に対するその他の元素の重量%として換算し、定
量値としたものである。
【0147】〈上記表面組成〉強磁性金属粉末の表面に
おける組成中のFe、Co、Ni、Si、Al各元素の存在比率に
ついては、XPS表面分析装置を用いてその値を求め
た。
【0148】以下にその方法について説明する。
【0149】先ずXPS表面分析装置を以下の条件にセ
ットする。
【0150】X線アノード:Mg 分解能 :1.5〜1.7eV(分解能は、清浄なAgの3d
5/2ピークの半値巾で規定する。) なお、試料の固定には、いわゆる粘着テープは使用しな
い。XPS表面分析装置の機種としては、特に限定はな
く、種々の装置を使用することができるが、本願におい
ては、VG社製ESCALAB-200Rを用いた。
【0151】以下の測定範囲でナロースキャンを行な
い、各元素のスペクトルの測定をした。この時、データ
の取込み間隙は0.2eVとし、表3に示す最低カウント数
以上のカウントが得られるまで積算した。
【0152】得られたスペクトルに対して、Cのピーク
以上が284.6eVになるようにエネルギー位置を補正す
る。
【0153】次に、VAMAS-SCA-JAPAN製のCOMMON DATA P
ROCESSING SISTEM Ver.2.3(以下、VAMASソフトと
称する。)上で、データ処理を行なうために、上記スペ
クトルを各装置メーカーが提供するソフトを用いて、VA
MASソフトを使用することができるコンピューターに転
送する。
【0154】そして、VAMASソフトを用い、転送された
スペクトルをVAMASフォーマットに変換した後、以下の
データ処理を行なう。
【0155】定量処理に入る前に、各元素についてCoun
t Scaleのギャリブレーションを行ない、5ポイントの
スムージング処理を行なう。
【0156】定量処理は、次の通りである。
【0157】各元素のピーク位置を中心として、上記示
す定量範囲でピークエリア強度を求める。上記示す感度
係数を使用し、各元素の原子数%を求めた。原子数%
は、Fe原子数100に対する原子数に換算し定量値とし
た。
【0158】(評価及び測定方法) 〈CN特性〉9MHzの単一波を記録し、その信号を再生
した際の出力レベルを基準サンプル(コニカ製8mmテー
プSG)との比較で表した。
【0159】〈高温での走行耐久性〉40℃、湿度80%の
環境下でS-550(ソニー社製)を用いて、テープを全長
走行させ、RF出力の低下が2dB以上、1秒以上継続して
起った場合をヘッド目づまりとし、回数を数えた。
【0160】〈リニアオーディオ〉リニアオーディオは
実効値メータを用い、リファレンステープ(比較例1)と
の比較において周波数1KHz、レベル0dBの信号にお
ける試料の出力の差を求めた。
【0161】〈コントロール信号出力の測定法〉コント
ロール信号出力の測定には、日本ビクター(株)製業務
用S−VHSハイファイビデオBR−S711を使用した。
測定用のサンプルカセットを上記デッキに装填し、録画、
再生し、再生時のコントロール信号出力を交流電圧計(M
ODEL M−170;(株)エヌエフ回路設計ブロック製)を
用いて測定した。
【0162】コントロール信号は、ドラム/キャプスタン
サーボ回路の基板上で、CTLヘッドからつながるCT
Lアンプ、LPF、後の出力を引き出した。
【0163】リファレンステープ(比較例1)のコントロ
ール信号出力を0dBとする相対値で示す。
【0164】評価結果を以下に示す。
【0165】
【表1】
【0166】
【表2】
【0167】
【表3】
【0168】上記の結果から実施例1〜11、比較例1〜
5を比較すると、比較例1〜2に示されるようにたとえ
媒体を3層構成にしたとしても、本発明のように2種以
上の異なる磁性層を含む層の膜厚を0.35〜1.5μmとしな
い限り、本発明の効果である高いCN特性、高温での走
行耐久性、リニアオーディオ出力、コントロール信号出
力の向上は達成できないことがわかる。また比較例3、
4、5に示されるように従来のような2層構成あるい
は、単層構成では本発明の効果が得られないことがわか
る。
【0169】
【発明の効果】本発明による磁気記録媒体は、表面性を
改善すると共に、電気的特性及び走行性に優れた効果を
示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出し塗布方式によるウエット・オン・ウエッ
ト塗布による本発明の磁気記録媒体を製造するための同
時重層塗布を説明するための図である。
【図2】本発明の塗料を塗布するためのコーターヘッド
の図である。
【符号の説明】
1 支持体 10 押し出しコータ 11 押し出しコータ 32 供給ロール 33 配向用磁石 34 乾燥器 37 スーパーカレンダ装置 38 カレンダロール 39 巻取ロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性層又は高透磁率材料を含有する層
    を下層とし、2種以上の磁性層を上層として、此の順に
    非磁性支持体上に形成した磁気記録体であって、前記上
    層の乾燥膜厚が0.35〜1.5μmであることを特徴とする磁
    気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記上層の乾燥膜厚が0.5〜1.0μmであ
    る請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記上層のうち最上層に位置する磁性層
    の保持力が、該磁性層に下接する磁性層の保磁力より大
    きいことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記上層のうち最上層に位置する磁性層
    が強磁性金属粉、又は六方晶フェライト粉を含有し、該
    磁性層に下接する磁性層が強磁性酸化鉄粉を含有してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
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