JPH07106133A - チップフィルター部品 - Google Patents

チップフィルター部品

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Publication number
JPH07106133A
JPH07106133A JP24279393A JP24279393A JPH07106133A JP H07106133 A JPH07106133 A JP H07106133A JP 24279393 A JP24279393 A JP 24279393A JP 24279393 A JP24279393 A JP 24279393A JP H07106133 A JPH07106133 A JP H07106133A
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JP
Japan
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coil conductor
insulating substrate
thin film
conductor
terminal
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JP24279393A
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English (en)
Inventor
Yuji Maruyama
雄二 丸山
Akira Iwashita
晃 岩下
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、高い減衰特性が得られ、且
つリフロー半田接合による表面実装が可能な実用性の高
いチップフィルター部品を提供する。 【構成】 本発明は、絶縁基板1上にスパイラル状の薄
膜技法による第1のコイル導体2と、前記第1のコイル
導体2を被覆する薄膜技法による誘電体層3と、前記誘
電体層3上に、実質的に第1のコイル導体2と対向する
第2のコイル導体4と、前記第2のコイル導体4の他端
4bが露出するように形成された絶縁層5と、前記絶縁
層5上に、第2のコイル導体4の他端4bに接続する端
子導体6とを重畳したチップフィルター部品である。ま
た、第1乃至第3の端子電極が導電性樹脂または3層構
造の薄膜層からなり、基板の表面、端面及び裏面に形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1のコイル導体と第
2のコイル導体との容量を大きくできる実用性に優れた
分布定数型チップフィルター部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図19の等価回路で示すフィ
ルター部品としては、特開平3−211810号などに
提案されているように、スパイラル状の第1のコイル導
体を形成したグリーンシートと、スパイラル状の第2の
コイル導体を形成したグリーンシートと、さらに誘電体
層となるグリーンシートを夫々積層して、一体的に焼成
したL(インダクタンス)−C(容量)の分布定数型の
フィルター部品が開示されている。
【0003】このフィルター部品は、スパイラル状の第
1のコイル導体とスパイラル状の第2のコイル導体との
間に介在された誘電体層で所定容量成分が発生し、例え
ば第1のコイル導体をグランド電位にすることにより、
図19の等価回路のチップフィルター部品を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、各種電子部品
は、プリント配線基板の所定回路パターンに他のチップ
状電子部品とともに、リフロー半田接合により表面実装
することが要求されているものの、上述のフィルター部
品では、表面実装を行うための端子構造が開示されてい
ない。
【0005】また、上述のフィルター部品では、グリー
ンシートの積層により形成しているため、グリーンシー
トの積層位置合わせを高精度を行う必要があり、また、
各グリーンシート間を接続するように形成されたビアホ
ール導体の両端の接続信頼性が低く、歩留が充分でなか
った。
【0006】また、フィルター特性を良好に維持するた
めには、上述の容量成分を発生する誘電体層に誘電体シ
ートを用いているため、第1のコイル導体と第2のコイ
ル導体との間が比較的厚くあり、容量成分を充分に大き
くするために、幅の広い第1及び第2のコイル導体のパ
ターンを形成しなくてはならず、フィルター部品全体が
大きくなってしまう。
【0007】本発明は、上述の問題に鑑みて案出された
ものであり、満足できるフィルター特性を得るために誘
電体層を薄膜技法で形成するとともに、この薄膜技法に
よる誘電体層が簡単に形成でき、且つ他のチップ部品と
リフロー半田接合が可能なチップフィルター部品を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
絶縁基板上に、前記絶縁基板の端辺に一端が導出される
ように、薄膜技法によって形成されるスパイラル状の第
1のコイル導体と、前記第1のコイル導体を被覆するよ
うに前記絶縁基板の略全面に薄膜技法によって形成され
る誘電体層と、前記第1のコイル導体と対向し、且つ一
端が前記絶縁基板の端辺に導出されるように形成される
スパイラル状の第2のコイル導体と、前記第2のコイル
導体の少なくとも他端が露出するようにして形成される
絶縁層と、前記第2のコイル導体の他端に接続し、一端
が前記絶縁基板の端辺に導出される端子導体とを夫々重
畳するとともに、前記絶縁基板の端辺部分に導出される
第1のコイル導体の一端、第2のコイル導体の一端、端
子導体の一端の各々に前記絶縁基板の表面、端面及び裏
面に渡って、導電性金属材料を含む導電性樹脂から成る
端子電極を接続したチップフィルター部品である。
【0009】また、本発明の第2の発明は、絶縁基板上
に、前記絶縁基板の端辺に一端が導出されるように、薄
膜技法によって形成されるスパイラル状の第1のコイル
導体と、前記第1のコイル導体を被覆するように前記絶
縁基板の略全面に薄膜技法によって形成される誘電体層
と、前記第1のコイル導体と対向し、且つ一端が前記絶
縁基板の端辺に導出されるように形成されるスパイラル
状の第2のコイル導体と、前記第2のコイル導体の少な
くとも他端が露出するようにして形成される絶縁層と、
前記第2のコイル導体の他端に接続し、一端が前記絶縁
基板の端辺に導出される端子導体とを夫々重畳するとと
もに、前記絶縁基板の端辺部分に導出される第1のコイ
ル導体の一端、第2のコイル導体の一端、端子導体の一
端の各々に、前記絶縁基板の表面、端面及び裏面に渡っ
て伸び、アルミを主成分又はクロムを主成分とする下地
薄膜層、ニッケルを主成分とする中間薄膜層、銀を主成
分又は錫を主成分とする表面薄膜層から成る端子電極を
接続したチップフィルター部品である。
【0010】
【作用】以上、本発明では、L−Cフィルター構造の容
量成分を得るための誘電体層が薄膜技法で形成されてい
るために、第1のコイル導体と第2のコイル導体との間
を短くできるため、容量成分を大きくすることができ、
高い減衰特性を有するチップフィルター部品となる。
【0011】また、誘電体層が被覆する第1のコイル導
体も薄膜技法で形成するために、誘電体層を形成した際
に、誘電体層の第1のコイル導体の端部が段切れを起こ
すことがない。
【0012】特に、第1の発明では、チップ部品に適応
するために、導電性樹脂を主成分とする端子電極となっ
ているため、他の電子部品と同様にプリント配線基板の
所定回路パターン上にリフロー半田接合による表面実装
が可能となり、極めて実用性に優れたチップフィルター
部品となる。
【0013】また、特に、第2の発明では、チップ部品
に適応するために、端子電極が表面、端面、裏面に渡っ
て形成され、且つその構造が薄膜技法によるアルミを主
成分又はクロムを主成分とする下地薄膜層、ニッケルを
主成分とする中間薄膜層、銀を主成分又は錫を主成分と
する表面薄膜層であるため、他の電子部品と同様にプリ
ント配線基板の所定回路パターン上にリフロー半田接合
による表面実装が可能となり、極めて実用性に優れたチ
ップフィルター部品となる。
【0014】これらは、誘電体層が薄膜で形成されるた
め、その後の熱処理工程で温度の制約が発生するもの
の、第1の発明の端子電極では、実施的に誘電体層を形
成した時の熱と同等の熱処理で形成でき、また、第2の
発明の端子電極では、誘電体層を形成した時によりも低
い熱処理で形成でき、いずれの場合にも誘電体層に変質
を与えることがなく、また、リフロー半田接合した際
に、端子電極の半田食われを防止できることになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳説する。図
1は、第1の発明にかかる斜視図であり、図2は図1の
X−X線断面図であり、図3は端子電極の構造を示す断
面図であり、図4乃至図14はそのチップフィルター部
品の製造工程の平面図である。
【0016】図1、図2に示すように、本発明のチップ
フィルター部品は、絶縁基板1、前記絶縁基板1表面に
一端が基板1の端辺1zに導出されたスパイラル状の第
1のコイル導体2、前記第1のコイル導体2を被覆する
誘電体層3、該誘電体層3上に一端が基板1の端辺1x
に導出されたスパイラル状の第2のコイル導体4、前記
第2のコイル導体4の他端4bを露出するように第2の
コイル導体4を被覆する絶縁層5、該絶縁層5上に一端
が基板1の端辺1yに導出し、他端が第2のコイル導体
4の他端4bに接続する端子導体6、さらに全体を被覆
する絶縁保護膜7が夫々重畳して形成されている。
【0017】絶縁基板1は、矩形状のセラミック、ガラ
スなどの絶縁材料から成る。この絶縁基板1上には、図
5に示すように、所定ターン数、例えば2ターン分の第
1のコイル導体2が形成されている。
【0018】第1のコイル導体2は、アルミ、Ag、ク
ロム、ニッケルなどから選択された材料の単層または複
数層積層した構造であり、スパイラル状の外周部の一端
は、絶縁基板1の一端辺1zに延出している。この延出
部分が第1の端子電極2aとなる。この第1のコイル導
体2は、薄膜技法、例えばスパッタリングで形成する。
【0019】誘電体層3は、五酸化タンタル、チタニ
ア、チタン酸バリウムなどの高誘電率の誘電体材料から
なり、図6に示すように、前記第1のコイル導体2を覆
うように、基板1の略全面に渡って薄膜技法、例えばス
パッタリングで形成する。その厚みは1000〜500
00Å程度である。
【0020】第2のコイル導体4は、図7に示すように
第1のコイル導体と実施的に対向するように、例えば2
ターンのスパイラル状の外周部の一端は、絶縁基板1の
一端辺1xに延出している。この延出部分が第2の端子
電極4aとなる。この第2のコイル導体4は、アルミ、
Ag、クロム、ニッケルなどから選択された材料を薄膜
技法で、または誘電体層3の形成温度よりも低い温度で
処理される例えば、導電性粉末を含む導電性樹脂の印刷
塗布・硬化により形成する。
【0021】絶縁層5は、図8に示すように、少なくと
も前記第2のコイル導体4の内周側の他端4bを露出す
るように、第2のコイル導体4を覆うように形成されて
いる。絶縁層5は、シリカなどの絶縁性金属酸化物材料
を薄膜技法で、または誘電体層3の形成温度よりも低い
温度で処理される例えば、エポキシ系、アクリル系など
の絶縁性樹脂の印刷塗布・硬化により形成する。
【0022】端子導体6は、図9に示すように、前記絶
縁層5上に、前記第2のコイル導体4の露出する他端に
接続して、且つ基板1の一端辺1yに延出するように形
成されている。この延出部分が第3の端子電極6aとな
る。
【0023】端子導体6はアルミ、Ag、クロム、ニッ
ケルなどから選択された材料を薄膜技法で、または誘電
体層3の形成温度よりも低い温度で処理される例えば、
導電性粉末を含む導電性樹脂の印刷塗布・硬化により形
成する。
【0024】絶縁保護膜7は、エポキシ系、アクリル系
などの絶縁性樹脂からなり、図10に示すように、少な
くとも第1のコイル導体2、第2のコイル導体4、端子
導体6の一端が基板1の各端辺1x、1y、1zに導出
する部分を露出するように、基板1の略全面に形成され
ている。
【0025】第1のコイル導体2、第2のコイル導体
4、端子導体6の一端が基板1の各端辺1x、1y、1
zに導出する部分には、第1の端子電極2a、第2の端
子電極4a、第3の端子電極6aが形成されている。
【0026】第1の端子電極2a、第2の端子電極4
a、第3の端子電極6aは、図3に示すように、基板1
の各端辺1x、1y、1zの表面、端面及び裏面の3面
にわたって断面コ字状に形成されており、Agなどの導
電性金属粉末などの含む樹脂(導電性樹脂)からなる。
具体的には、前記導電性樹脂のペーストを厚膜技法、例
えば印刷・塗布により形成し、150〜200℃で熱硬
化することにより形成する。
【0027】上述の端子電極のうち第1の端子電極2a
はグランド端子となり、第2の端子電極4a、第3の端
子電極6aは夫々入出力端子となる。
【0028】これにより、第1のコイル導体2と第のコ
イル導体4との間で、誘電体層3が介在されるため、所
定容量成分が発生することになり、この容量成分が夫々
のコイル導体2、4のインダクタンス成分と接続して、
図19に示す等価回路のチップフィルター部品となる。
【0029】ここで、第1のコイル導体2と第2のコイ
ル導体4との間に介在される誘電体層3が薄膜技法で形
成されているために、その膜厚は非常に薄くなり、これ
により、第1のコイル導体2と第2のコイル導体4との
間隔が短くなる。従って、第1のコイル導体2や第2の
コイル導体4のパターン幅を広くすることなくその間で
容量成分を高めることができ、フィルター特性におい
て、高い減衰特性を得ることができる。
【0030】また、誘電体層3を薄膜技法で形成するこ
とにより、誘電体層3を被覆する第1のコイル導体2の
厚みや誘電体層3を形成した後の第2のコイル導体4、
絶縁層5、端子導体6などの形成に制約が発生する。
【0031】即ち、第1のコイル導体2の厚みが厚い場
合には、誘電体層3が第1のコイル導体2のエッヂ部分
で段切れが発生してしまう。しかし、本発明において、
第1のコイル導体2も薄膜技法で形成されているため、
その厚みを薄くなり誘電体層3中に段切れが発生するこ
とがない。また、誘電体層3を形成した後はには、この
誘電体層3の形成温度、約200℃〜600℃のと同等
の薄膜技法、また約150〜200℃の熱硬化処理工程
で、第2のコイル導体4、絶縁層5、端子導体6などの
形成されるので、誘電体層3に悪影響を与えることがな
い。
【0032】第1の端子電極2a、第2の端子電極4
a、第3の端子電極6aが基板1の端辺の表面、端面、
裏面に渡って形成されているので、プリント配線基板上
に他の電子部品と同時に表面実装することができ、しか
も、導電性樹脂によって形成されているので、リフロー
半田接合しても半田によって端子電極2a、4a、6a
が食われることがない。
【0033】従って、高い減衰特性が得られ、かつ実用
に適した実装が可能なチップフィルター部品となる。
【0034】次に、上述のチップフィルター部品の製造
方法を図4〜図14を用いて説明すると、先ず図4に示
すように、最終的に分割処理され、複数の絶縁基板1が
抽出できるように縦横に分割溝11、12が形成された
大型基板10を用意する。尚、以下の製造工程の説明に
おいては、分割溝11、12に区分された1つの領域1
aのみで説明するが、他の領域においても、同時に同様
な工程が行われる。
【0035】次に、図5に示すように、領域1aの表面
側に、約2ターンのスパイラル状の第1のコイル導体2
を、上述の金属材料を用いて薄膜技法によって形成す
る。具体的には、第1のコイル導体2が形成されるよう
なマスクを用いて、ターゲントに上述の金属材料を用
い、大型基板10を200℃程度に加熱しながらスパッ
タリングなどを行う。
【0036】次に、図6に示すように、第1のコイル導
体2を覆うように、領域1aの略全面に渡り誘電体層3
を薄膜技法によって形成する。具体的には、上述のター
ゲットにタンタルまたは五酸化タンタルなどを用いて、
大型基板10を200〜600℃程度に加熱しながらス
パッタリングなどを行う。
【0037】次に、図7に示すように、誘電体層3上
に、第1のコイル導体2(図7に被覆されて現れない)
と実質的に対向するように第2のコイル導体4を、第1
のコイル導体2と同様の材料で薄膜技法により形成す
る。
【0038】次に、図8に示すように、第2のコイル導
体4上に、少なくとも第2のコイル導体4の他端4bが
露出するように絶縁層5を薄膜技法により形成する。具
体的には、上述のターゲットに酸化珪素などの絶縁性金
属材料を用いてスパッタリングなどを行う。尚、図で
は、絶縁層5は、第2のコイル導体4の他端4bの周囲
及びその周囲から第3の端子電極6aが形成される領域
1aの一端辺1yとなる側に延びるように、第2のコイ
ル導体4の略半分の領域部分に形成されているが、第2
のコイル導体4の全面に形成しても構わない。
【0039】次に、図9に示すように、絶縁層5上に、
他端が第2のコイル導体4の他端4bと接続し、且つ一
端が領域1aの一端辺側に延出する端子導体6を、第1
及び第2のコイル導体2、4と同様の材料で、薄膜技法
により形成する。
【0040】次に、図10に示すように、第1のコイル
導体2、第2のコイル導体4、端子導体6の一端を露出
させて、絶縁保護膜7を形成する。絶縁保護膜7の形成
方法は、絶縁層5と同様な材料を用いて薄膜技法で形成
してもよいし、また、エポキシ系、アルリル系などの樹
脂ペーストを印刷・熱硬化して形成してもよいし、さら
に、低融点ガラスを含む絶縁ペーストを印刷・乾燥・焼
成して形成してもよいが、何れの加熱処理において、誘
電体層3などを変質させない程度の温度で行われる。
【0041】次に、図11に示すように、大型基板10
を分割溝11に沿って1次分割する。これにより、大型
基板10は複数の短冊状の基板10aとなり、且つ分割
端面から第2のコイル導体2の一端、端子導体6の一端
側の端部が現れることになる。
【0042】次に、図12に示すように、短冊状の基板
10aの1次分割による分割端面及び裏面に第2のコイ
ル導体4の一端、端子導体6の一端と接続する第2及び
第3の端子電極4a、6aを、Agなどの導電性粉末を
含む樹脂ペーストを印刷・塗布し、さらに150〜20
0℃で熱硬化する。
【0043】次に、図13に示すように、分割溝12を
沿って短冊状の基板10aを2次分割を行い、個々の領
域1a毎に分割して、基板1の大きさとする。これによ
り、第1のコイル導体2の一端側の端部が現れることに
なる。
【0044】次に、図14に示すように、2次分割した
端面及び裏面に第1のコイル導体2の一端と接続する第
1の端子電極2aを、Agなどの導電性粉末を含む樹脂
ペーストを印刷・塗布し、さらに150〜200℃で熱
硬化する。
【0045】これにより、図1、図2に示すチップフィ
ルター部品が達成される。
【0046】このような製造方法によれば、従来のよう
にグリーンシートの積層・一体焼成して製造するチップ
フィルター部品の製造方法に比較して、グリーンシート
の積層位置合わせが不要であり、またビアホール導体を
用いていないために製造歩留が向上し、製造管理が緩和
されることになる。
【0047】尚、上述の製造方法において、図10に示
す工程を終了した後に、大型基板10の裏面側に、第1
乃至第3の端子電極2a、4a、6aの裏面側の導体膜
を形成しておけば、図12、図14での処理が分割端面
部分のみの導電性樹脂ペーストの印刷・塗布、熱硬化だ
けで終了し、製造工程の簡略化には有利である。
【0048】また、図15、図16に示すように、第1
のコイル導体2の一端側を、基板1の対向する両端辺1
x、1yに導出するようにすれば、上述の図12図に相
当する1次分割端面側の端子電極形成工程において、第
1の端子電極2a、第2端子電極4a、第3の端子電極
6aが一括的に形成でき、その後、2次分割を行うだけ
で、チップフィルター部品が達成できることになり、製
造工程の一層の簡略化に有利である。尚、基板1の端辺
1x側の第2の端子電極4aと第1の端子電極2aとの
間に、また、基板1の端辺1y側の第3の端子電極6a
と第1の端子電極2aとの間には、基板1の内部方向に
窪んだ凹部13が形成されているが、これは、第1の端
子電極2a、第2の端子電極4a、第3の端子電極6a
を導電性樹脂ペーストで形成する際、ペーストのだれに
よる隣接する端子電極の短絡及びプリント配線基板の回
路パターン上に半田接合した際の半田プリッジによる短
絡を防止するためである。このような凹部13は、図1
6に示す大型基板10において、分割溝11に跨がるよ
うな開口を形成しておけばよい。
【0049】図17は本発明の第2の発明に相当するチ
ップフィルター部品の平面図である。図18は端子電極
の構造を示す断面図である。尚、フィルター素子部分の
層構成は図1、図2で示したチップフィルター部品と同
様であるため説明は省略する。
【0050】本実施例の特徴な部分は、図18に示すよ
うに、第1の端子電極20a、第2の端子電極40a、
第3の端子電極60aが薄膜技法によって形成されてい
る。従って、薄膜技法によって形成された誘電体層3と
略同一の熱処理によって、第1の端子電極20a、第2
の端子電極40a、第3の端子電極60aが形成される
ので、誘電体層3などの変質を防止できる。
【0051】また、端子電極20a、40a、60a
は、プリント配線基板上の所定回路パターンに半田接合
されるため、この半田による食われを防止し、且つ半田
ぬれ性を良好にする必要がある。
【0052】このため、本実施例では、第1の端子電極
20a、第2の端子電極40a、第3の端子電極60a
を3層構造とした。図18に示すうよに、下地薄膜層2
1はアルミを主成分又はクロムを主成分とする層であ
り、主に良好な導電性を得るものであり、例えば100
0Åの厚みで形成される。中間薄膜層22はニッケルを
主成分とする層であり、主に表面薄膜層23の形成を容
易にするものであり、例えば4000Åの厚みで形成さ
れる。表面薄膜層23は銀を主成分又は錫を主成分とす
る層であり、主に半田食われを防止し、且つ半田ぬれ性
を向上するものであり、例えば例えば4000Åの厚み
で形成される。
【0053】このような層構成21、22、23を薄膜
技法で形成する場合、予め複数種類の材料のターゲット
を用意しておき、積層順に合わせてターゲットを自動的
に変更すればよい。
【0054】このような構造のチップフィルター部品を
生産性よく達成するためには、図15、16に示す構造
のように、基板1の対向する端面1x、1yに全ての端
子電極を形成するようにしておき、1次分割した後に、
分割端面及び裏面に、この3層構造21、22、23の
端子電極を形成することが有用である。また、絶縁保護
膜7は、外部の衝撃から部品を保護するためのものであ
るため、相当な厚みを有する方が好ましい。このため、
製造工程においては、1次分割し、分割端面及び裏面に
全ての端子電極20a、40a、60aを形成した後
に、短冊状基板10aに絶縁保護膜7を厚膜技法で形成
することが望ましい。
【0055】このような構造のチップフィルター部品で
あっても、図1、図2に示すように、誘電体層3の膜厚
を非常に薄くすることができ、容量成分を高めることが
でき、フィルター特性において、高い減衰特性を得るこ
とができるとともに、誘電体層3に悪影響を与えること
がなく、プリント配線基板上に他の電子部品と同時に表
面実装することができる高い減衰特性で、かつ実用性の
高いチップフィルター部品となる。
【0056】尚、上述の実施例において、端子電極が表
面は、コイル導体2、4や端子導体の一端を含むもので
あり、その一端を含め実質的に端子電極2a、20a、
4a、40a、6a、60aが基板1端辺1x、1y
(1z)付近の表面、端面及び裏面に渡って断面コ字状
に形成される。
【0057】また、第2の発明において、端子電極が表
面側であるコイル導体2、4や端子導体の一端が単層で
あっても、端面に3層構造の端子電極を薄膜技法で形成
すれば、表面側にその一部が回り込むため、実際には、
表面側にも3層構造端子電極が存在することになる。
【0058】さらに、第2の発明において、3層構造2
1、22、23とは、導電性を得るための下地薄膜層2
1と、対半田性の向上のための表面薄膜層23、この両
者の接続するための中間薄膜層22であって、同一目的
を達成するために、各下地薄膜層21、中間薄膜層2
2、表面薄膜層23自身を多層構造にしても構わない。
【0059】さらに、上述のずべての実施例において、
絶縁基板1には1素子分のL−Cフィルター素子を有す
るチップフィルター部品で説明したが、絶縁基板1に2
素子、3素子・・・のL−Cフィルター素子を並設した
多連型のチップフィルター部品であっても構わない。こ
の場合、基板1の対向する一対の端辺1x、1yに複数
の端子電極が存在することになるが、上述の図15、図
16の凹部13(開口13a)を形成することが望まし
い。
【0060】
【発明の効果】以上のように、各発明によれば、第1の
コイル導体、第2のコイル導体との間の誘電体層が薄膜
技法によって非常に薄く形成されているので、その間で
の容量成分が大きくなり、高い減衰特性のチップフィル
ター部品が達成できる。
【0061】また、上述の薄膜技法で形成した誘電体層
を変質させることなく、端子電極を形成したため、他の
チップ部品と同様にプリント配線基板上にリフロー半田
接合による表面実装が可能なチップフィルター部品とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明にかかるチップフィルター部品の斜
視図である。
【図2】図1のX−X線の断面図である。
【図3】第1の発明にかかるチップフィルター部品の端
子構造を説明する断面図である。
【図4】本発明のチップフィルター部品の製造方法を説
明する一工程の平面図である。
【図5】本発明のチップフィルター部品の製造方法を説
明する一工程の平面図である。
【図6】本発明のチップフィルター部品の製造方法を説
明する一工程の平面図である。
【図7】本発明のチップフィルター部品の製造方法を説
明する一工程の平面図である。
【図8】本発明のチップフィルター部品の製造方法を説
明する一工程の平面図である。
【図9】本発明のチップフィルター部品の製造方法を説
明する一工程の平面図である。
【図10】本発明のチップフィルター部品の製造方法を
説明する一工程の平面図である。
【図11】本発明のチップフィルター部品の製造方法を
説明する一工程の平面図である。
【図12】本発明のチップフィルター部品の製造方法を
説明する一工程の平面図である。
【図13】本発明のチップフィルター部品の製造方法を
説明する一工程の平面図である。
【図14】本発明のチップフィルター部品の製造方法を
説明する一工程の平面図である。
【図15】第1の発明にかかる他のチップフィルター部
品の平面図である。
【図16】図15のチップフィルター部品の製造方法を
説明する一工程の平面図である。
【図17】第2の発明にかかるチップフィルター部品の
斜視図である。
【図18】第2の発明にかかるチップフィルター部品の
端子構造を説明する断面図である。
【図19】チップフィルター部品の等価回路図である。
【符号の説明】
1・・・耐熱性絶縁基板 2・・・第1のコイル導体 2a・・第1の端子電極 21・・下地薄膜層 22・・中間薄膜層 23・・中間薄膜層 3・・・誘電体層 4・・・第2のコイル導体 4a・・第2の端子電極 5・・・絶縁層 6・・・端子導体 6a・・第3の端子電極 10・・・・・・・・大型基板 1a・・・・・・・・領域 11、12・・・分割溝 13・・・・・・凹部 13a・・・・・開口部 1x、1y・・・端辺

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に、 前記絶縁基板の端辺に一端が導出されるように、薄膜技
    法によって形成されるスパイラル状の第1のコイル導体
    と、 前記第1のコイル導体を被覆するように前記絶縁基板の
    略全面に薄膜技法によって形成される誘電体層と、 前記第1のコイル導体と対向し、且つ一端が前記絶縁基
    板の端辺に導出されるように形成されるスパイラル状の
    第2のコイル導体と、 前記第2のコイル導体の少なくとも他端が露出するよう
    にして形成される絶縁層と、 前記第2のコイル導体の他端に接続し、一端が前記絶縁
    基板の端辺に導出される端子導体とを夫々重畳するとと
    もに、 前記絶縁基板の端辺部分に導出される第1のコイル導体
    の一端、第2のコイル導体の一端、端子導体の一端の各
    々に前記絶縁基板の表面、端面及び裏面に渡って、導電
    性金属材料を含む導電性樹脂から成る端子電極を接続し
    たことを特徴とするチップフィルター部品。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に、 前記絶縁基板の端辺に一端が導出されるように、薄膜技
    法によって形成されるスパイラル状の第1のコイル導体
    と、 前記第1のコイル導体を被覆するように前記絶縁基板の
    略全面に薄膜技法によって形成される誘電体層と、 前記第1のコイル導体と対向し、且つ一端が前記絶縁基
    板の端辺に導出されるように形成されるスパイラル状の
    第2のコイル導体と、 前記第2のコイル導体の少なくとも他端が露出するよう
    にして形成される絶縁層と、 前記第2のコイル導体の他端に接続し、一端が前記絶縁
    基板の端辺に導出される端子導体とを夫々重畳するとと
    もに、 前記絶縁基板の端辺部分に導出される第1のコイル導体
    の一端、第2のコイル導体の一端、端子導体の一端の各
    々に、前記絶縁基板の表面、端面及び裏面に渡って伸
    び、アルミを主成分又はクロムを主成分とする下地薄膜
    層、ニッケルを主成分とする中間薄膜層、銀を主成分又
    は錫を主成分とする表面薄膜層から成る端子電極を接続
    したことを特徴とするチップフィルター部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001011771A1 (en) * 1999-08-05 2001-02-15 Nikko Company Reflectionless lc filter and method of manufacture therefor
WO2003007379A1 (en) * 2001-07-12 2003-01-23 Hitachi, Ltd. Electronic circuit component

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