JPH07108470A - 括着け索用の締付けラッチ - Google Patents

括着け索用の締付けラッチ

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JPH07108470A
JPH07108470A JP10066491A JP10066491A JPH07108470A JP H07108470 A JPH07108470 A JP H07108470A JP 10066491 A JP10066491 A JP 10066491A JP 10066491 A JP10066491 A JP 10066491A JP H07108470 A JPH07108470 A JP H07108470A
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locking
bracket
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winding shaft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つのロック機構を介して積荷を括着ける括
着け索用の締付けラッチを改良し、使用上の安全性を高
め、かつ一層使い易いものにする。 【構成】 締付けベルトをステップ式に締付け及び弛緩
させるための締付けラッチが、ブラケット1、締付けレ
バー2、爪車3,3′を保持する巻上げ軸4、2つのロ
ック機構を有している。爪車3,3′は双方のロック機
構用の共通の係止部材をなしている。締付けレバー2と
巻上げ軸4との間で機能する駆動ロック機構が、巻上げ
軸4の回転駆動に役立っている。ブラケット1と巻上げ
軸4との間で働く逆転防止ロック機構が、巻上げ軸
(4)の逆転を防止する。この逆転防止ロック機構は、
爪車3,3′と2つの別個の係止スライダ5,5′とか
ら成っている。締付けレバー2に付加成形された解離用
突起37により、係止スライダ5,5′を交互に歯から
外すことができ、これにより締付けラッチをステップ式
に解離可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、括着け索用の締付けラ
ッチ、それも、ロック機構を介してステップ式に、たと
えば運送貨物を固定するのに必要な括着け張力を、括着
け索に負荷する形式のもに関する。
【0002】
【従来技術】この種の括着け索は、繊維品の括着けベル
ト、チェーン、鋼製ケーブル、ザイル等として構成する
ことができる。DE−PS3344487により開示さ
れた締付けラッチが公知である。この公知締付けラッチ
は、一方向を向いた歯と、並んで平行に移動し、1つの
共通の案内スリット内に支承されている2つの係止スラ
イダとから成っている。これら双方の係止スライダによ
り、ロック機構の係止位置から係止位置への跳躍を、ピ
ッチ角度を比較的大きく維持しながら、小さく維持しよ
うとするのである。これについては、リューガー(Lu
eger)著『技術事典』第1巻(1960年刊)P.
530から知ることができる。
【0003】公知締付けラッチの場合の括着け張力は、
小さなステップで調達できるので、括着け索には高い張
力を加えることができはするが、これを弛める場合に
は、それまで作用していた張力が急激に減張される。括
着け張力が高い場合にも、輸送中には積荷のずれにより
括着け索には付加的な張力が加わり、このため、解くと
きには、括着け索にいわゆる“鞭打ち効果”が生じる。
この鞭打ち効果は、荷降ろし作業員を傷けることがあ
り、安全面で問題となる。
【0004】公知ラッチの別の欠点は、ラッチを弛めた
あとは、ずり落ちる貨物を括着け索ではもはやしっかり
とは抑えることができない点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、冒頭に述べた形式の締付けラッチを改良し、その
使用上の安全性と使い易さを高めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1記
載の特徴を組合せた手段により解決された。本発明の解
決策の眼目は、締付けラッチに2つのロック機構を設け
た点にある。締付けラッチの巻上げ軸と固定結合され、
一方向を向いた歯を有する爪車が、双方のロック機構の
共通のロック片として役立っている。締付けレバーと巻
上げ軸との間に作用する駆動ロックは、締付けレバー内
に縦方向にスライド可能に支承され、連行体の形式で歯
と噛合う、巻上げ軸の回転駆動用駆動スライダを有して
いる。ブラケットと巻上げ軸との間に作用する逆転防止
ロックは、ブラケット内に縦方向に支承され、爪車の周
囲にずらして配置され2個の係止スライダをロック片と
して有している。ブラケットの別々の案内スリット内に
スライド可能に支承された2個の係止スライダは、爪車
の周囲に適宜に配分されることにより、双方の係止スラ
イダが、その時々で交替に爪車を係止するようにされて
いる。要するに、一方の係止スライダが爪車と係止状態
であれば、他方のスライダは非係止状態になる。
【0007】この係止スライダ配置で有利な点は、公知
技術の場合同様に、歯のピッチの半分に相当する小さい
ステップで巻上げ軸を締上げることができる点である。
したがって、各締付けステップに必要とされる締付け力
は低減される。
【0008】本発明の根底をなす思想は、括着け索に作
用する括着け張力をステップ式に増強するのみでなく、
同じようにステップ式に減張するということである。駆
動スライダを介して巻上げ軸を回転駆動させる締付けレ
バーは、その支承端部が、巻上げ軸のところに旋回可能
に支承され、その支承端部の円周部には半径方向に円周
部から突出する解離用突起を有している。括着け索に作
用している張力をステップ式に減張するためには、駆動
スライダを歯との解離位置で非働状態に維持できるよう
にし、かつまた、締付けレバーを締付け方向でブラケッ
トから離れる方向に旋回可能にして、その結果、解離用
突起が、そのつど係止スライダの一方を歯から外してそ
の解離位置へ移動させるようにされている。締付けレバ
ーを交互に締付け方向と反対方向とに旋回させることに
より、双方の係止スライダは、そのつど交互に非働化す
ることができる。
【0009】締付けレバーを既述のように往復運動させ
ることにより、括着け索に作用している張力はステップ
式に減張され、したがって、括着け索もステップ式に弛
くなる。貨物が輸送中にずれた場合や、付け索を弛めて
いる間に貨物がもはや確実に積載面に支えられていない
ことが分かった場合には、駆動ロックを操作して再び係
止状態にして、括着け索を緊張させ、貨物を押さえるよ
うにする。貨物に再び完全な括着け張力が加えられれ
ば、ずれた貨物を安全に荷降ろしするのに適当な措置を
とることができる。本発明の締付けラッチの主要な利点
は、したがって、荷降ろし時に括着け索を外すさいの安
全性が高められる点にある。更に、締付けラッチを反復
的に解離することにより、既述の鞭打ち効果を防止でき
る効果もある。
【0010】請求項2に記載の、解離用突起と制御用カ
ムとの隣接位置により、締付けラッチの操作性が改善さ
れる。この解離用突起は、締付け方向で制御用カムに先
行するように配置されている。はじめはブラケットの上
に載る状態になっている締付けレバーを、まず締付け方
向に締付けラッチのロック区域へ旋回させる。締付けレ
バーを締付け方向に更に旋回させることにより、レバー
は解離区域に達する。この区域では、解離用突起によ
り、係止スライダが交互に爪車の歯との係止状態から外
される。括着け索が未だゆるく貨物の周囲にかかってい
るように張力が減張されると、双方の係止スライダは、
締付けレバーを締付け方向へ更に旋回させることによ
り、制御カムを介して一緒に解離される。巻上げ軸に未
だ残っている括着け索の巻体は、巻上げ軸から容易に引
出すことができる。請求項2の思想によれば、締付けレ
バーの係止位置、解離位置、開位置を前後して操作しや
すいように配置することができる。
【0011】請求項3から5までは、製造技術的に好都
合で、構造的に簡単な締付けレバー構成を示したもので
ある。握り端部のところに締付けレバー支承端部に向い
合って設けらた取手は、一方では、締付けレバー側壁間
をブリッジする横連結部材として、他方では、締付けレ
バーの旋回用取手として役立っている。締付けレバーを
透し細工状に構成することにより、自重を低減すること
ができる。
【0012】締付けレバー側壁の間をブリッジする横連
結ヨークは、締付けレバーの構造を更に安定化し、加圧
される駆動スライダ用の堅固な対応受けとして役立って
いる。駆動スライダは、そのU字形握りを介して容易に
歯から解離できる。取手とU字形握りとは、このために
次のように配置されている。すなわち、駆動スライダを
歯から外すさいには、作業員の手を取手に掛けて中指と
薬指とをU字形握りに通して、取手のほうへ駆動スライ
ダを引張って縦移動させることができるように配置する
のである。
【0013】請求項6から9までには、構造的に簡単か
つ製造技術的に有利なブラケットの構成が示してある。
このブラケットは、その堅固さの割りには自重が軽くさ
れている。ブラケットの双方の自由端部がフォーク状に
構成されていることで、一方では括着け索固定端部が、
容易にブラケットに固定でき、他方では、巻上げ軸を容
易にブラケット内に組込むことができる。しかしなが
ら、また、ブラケットの取付け自由端部を直接に搬送手
段に、たとえばトラックの積載面に取付けることもでき
る。
【0014】更に、請求項9に記載の締付けラッチの対
称的な構造も有利である。対称的な構造にすると、等し
い部材を数多く用いることができるので、部品の製作費
が低減できる。加えて、対称的な構造の場合には、張力
を作用させるさいにも締付けラッチに対称的な力の配分
が可能となる。
【0015】請求項10及び11による措置を取ること
によって、締付けレバーを締付け方向へ誤って旋回しす
ぎ、締付け域から解離域へ誘導することが防止される。
【0016】請求項12から15までに記載の解離域の
構成により、締付けレバーの利用し易さと、安全性が増
大せしめられる。締付けレバーは、括着け張力を弛める
さいには、解離域へ旋回させ、制限ストッパの間を往復
させるだけでよい。駆動スライダが2つの制限ストッパ
の一方に接触する度に、巻上げ軸が、締付け方向とは逆
方向に歯のピッチの1/2だけ回転する。これにより、
簡単かつ安全にステップ式の減張が可能になる。
【0017】請求項16から20までの記載にしたがっ
て係止スライダを構成することにより、締付けラッチの
作用形式は、更に改善される。すなわち、係止スライダ
は、その両終端位置の間を容易に縦移動可能で、大きい
力を伝達できる。係止スライダは、ブラケットの案内ス
リット内に容易に組付け可能で、ブラケットと堅牢かつ
永続的な形状接続を形成する。
【0018】請求項21から23までに記載により係止
スライダを湾曲した構成にすることによって、締付けラ
ッチの全高を低く抑えることができる。低い構成の締付
けラッチは、特に繊維品の括着け索に好適である。更
に、締付けラッチは、全高が低ければ、輸送ないし保管
のスペースも、より小さくて済む。加えて、締付けラッ
チが括着け索から余り突出しないので、傷害を与える危
険が少なく、したがって使用時の安全性が高くなる。
【0019】
【実施例】次に本発明のその他の特徴を有する複数実施
例を図面につき説明する。
【0020】本発明による締付けラッチは、実質的に、
ブラケット1として構成された基体、締付けレバー2、
2個の爪車3,3′、これらを保持する巻上げ軸4から
成っている。爪車3,3′は、ブラケット1に支承され
た2つの係止スライダ5,5′と一緒に逆転防止ロック
を形成している。
【0021】ブラケット1は、縦方向6に延びるブラケ
ット側壁7,7′と、これら側壁7,7′を横方向8に
連結するブラケット底部9とから成っている。この場
合、横方向8は、縦方向8に対し直角に延びる方向であ
る。底部9と側壁7,7′とは、横方向8に延びるU字
形横断面形をなしている。側壁7,7は、ブラケット1
の自由端部は、縦方向6に底部9からフォーク状に突出
している。
【0022】ブラケット1の取付け自由端部のところに
は、横方向8にねじボルト10が側壁7,7′を貫通し
ている。ねじボルト10は、括着け索の固定端部を取付
けるのに役立っている。括着け索の端部(図示せず)は
ループ状に構成するのが有利である。ブラケット1の、
取付け自由端部とは反対側の軸側自由端部28,28′
には、横方向8にボルト状の軸4が側壁7,7′の軸受
穴を貫通している。巻上げ軸4は、2個のボルト半部1
1,11′から成っている。これらボルト半部は、縦方
向6に延びるほぼ半円形横断面を、それぞれ有してい
る。これらの半円形横断面により、各ボルト半部11,
11′のところには、横方向8に延びる平らな面12,
12′と曲面13,13′が生じる。ボルト半部11,
11′は、平らな面12,12′が向い合い、曲面1
3,13′が互いに反対方向を向くようにされて、巻上
げ軸4を構成している。平らな面12,12′は、その
場合、互いに接触しないように、間隔をおいて配置さ
れ、双方の半部の間には導入スリット14として役立つ
自由スペースが形成されている。
【0023】爪車3,3′の半径内にはそれぞれ歯33
が形成されている。爪車3,3′の中心部には、横断面
が半円形の穴が設けられており、この穴の直線部分は互
いに向き合い、半円形の曲線部分は互いに反対の方向を
向いている。この半円形状の中空横断面は、その形状と
寸法が、ボルト半部11,11′の横断面にほぼ合致す
る。ボルト半部11,11′は、爪車3,3′のこれら
の穴を、ゆるみばめの形式で貫通している。爪車3,
3′は、巻上げ軸4に固定され、側壁7,7′の外側に
平行に側面を接している。
【0024】巻上げ軸4は、同時に締付けレバー2のフ
ォーク状の支承端部をも貫通し、爪車3,3′が側壁
7,7′の外側と締付けレバー側壁15,15′の内側
との間に支承されるようになっている。巻上げ軸4は、
横方向8に滑り出ないように、縦方向6に軸4を貫通す
る固定ピン43によって、側壁15,15′の外側のと
ころで止められ、同時にブラケット1を締付けレバー2
と運動接続している。
【0025】巻上げ軸4と反対側の、締付けレバー2の
握り端部には側壁15,15′をブリッジする取手16
が取付けられている。縦方向でほぼ取手16と巻上げ軸
4との中間には、側壁15,15′間を横方向8に延び
る横連結ヨーク17が取付けられている。ヨーク17に
は、取手16の方向へ駆動スライダ19のU字形握り1
8が貫通している。駆動スライダ19は握り方向20に
延びている。この握り方向は、一方の終点を巻上げ軸と
し、他方の終点を取手16することで決定される方向で
ある。駆動スライダ19からは、取手16の方向、すな
わち握り方向20に定心バー21が突出している。この
定心バー21は、ら旋形ばね部材、すなわちコイルばね
22により取囲まれている。コイルばね22は、そのば
ね力により駆動スライダ19を握り方向20、すなわち
巻上げ軸4の方向へ加圧し、そのさい横連結ヨーク17
が対応受けとして役立つ。
【0026】駆動スライダ19は、横方向8に側壁1
5,15′に設けられた案内スリット23,23′を貫
通し、スリット23,23′内を握り方向20に縦移動
可能に支承されている。スリット23,23′は握り方
向20に延びている。駆動スライダ19は、爪車3,
3′と一緒に、締付けレバー2を介して巻上げ軸4を回
転駆動する駆動ロック機構を形成している。
【0027】ブラケット底部9からは、縦方向6と横方
向8とに直角にドブテール状に案内部24が突出してい
る。縦方向6に案内部24には2つの支承穴25,2
5′が開けられている。支承穴25内には、ほぼ縦方向
6に延びる、係止スライダ5の延長バー26が突入して
いる。支承穴25′内には、ほぼ縦方向6に延びる、係
止スライダ5′の延長バー26′が突入している。
【0028】係止スライダ5,5′は、鋭角をなす2つ
の脚の形式で互いに位置している。この鋭角の頂点は、
巻上げ軸4の回転軸線とはほぼ合致する。2つの脚の間
隔は、図2に示した歯のピッチPの1倍半に相当する。
係止スライダ5,5′は、側壁7,7′を横方向8に貫
通し、縦方向6にスライド可能に案内スリット41,4
1′/42,42′内に支承されている。縦方向6に延
びる案内41,41′/42,42′は、側壁7,7′
に形成されている。
【0029】案内部24と、双方の係止スライダ5,
5′のそれぞれとの間には、圧縮ばね部材、すなわち、
延長バー26,26′を取囲むコイルばね27,27′
が配置されている。案内部24は、ばね27,27′の
対応受けとして役立ち、係止スライダ5,5′は、ばね
力により爪車3,3′のほうへ押付けられる。
【0030】図2示したように、ブラケット側壁7,
7′の、軸側自由端部28,28′の円周部は、いくつ
かに区分される形状を有している。巻上げ軸4の区域に
横方向8に延びる、軸側端部28,28′の円周部横断
面は、巻上げ軸4の区域で係止スライダ5,5′の側か
ら見て、まず、その円の中心が爪車3,3′ないし巻上
げ軸4の中心と合致するように、円形に湾曲している。
この4分円形の係止域29の直径は、爪車3,3の歯3
3の基礎円直径dfに合致する部分円直径を有してい
る。締付けレバー2が、取手16によりブラケット1か
ら離れる締付け方向30へ動かされると、ブラケット1
に対して約80°の位置に達する。そのさい、駆動スラ
イダ19が、半円形の係止域29の終りのところで締付
けストッパ31にぶつかる。締付け方向30へ締付けレ
バー2を動かすことにより、巻上げ軸4は、約1/4回
転だけ締付け方向30へ更に回転する。駆動スライダ1
9がストッパ31に当たれば、締付けレバー2は締付け
方向30とは逆方向にブラケット1の方向に戻さねばな
らない。その場合は、駆動スライダ19は、締付け方向
30とは逆方向に丸くされている、歯33の前部フラン
ク32のところを滑動する。同時に、係止スライダ5,
5′の片方が、別の歯33の後部フランク34を係止す
る。後部フランク34は、爪車3,3′の半径方向の線
と実質的に平行に延び、直線状をなしている。爪車3,
3′が、駆動スライダ19により締付け方向30に更に
駆動されると、係止スライダ5,5′が、歯33の前部
フランク32のところを滑動する。そのさい、係止スラ
イダ5と係止スライダ5′は、交互に歯のピッチPの1
/2の値だけ締付け方向に回転したのち、歯33の後部
フランク34を係止する。締付け操作には、締付けレバ
ー2を介して駆動スライダ19をブラケット1と締付け
ストッパ31との間を往復動させる。この往復動は、巻
上げ軸が何度も回転して、軸4の導入スリット14内に
固定された括着け索が軸4の周囲に幾重にも巻上げら
れ、必要な括着け張力が得られるまで行なわれる。
【0031】締付け状態を反復的に弛めるには、締付け
レバー2により駆動スライダ19を締付けストッパ31
のところへ移動させる。次いで、U字形握り18によ
り、駆動スライダ19が握り方向20に歯から引出され
て、締付けストッパ31を越えて移動可能な位置へ置か
れる。軸側自由端部28,28′の円周部は、係止域2
9と並んで締付け方向30で隣接する解離域35を有し
ている。図3に示したように、解離域35は、横方向8
に半円形の横断面を有し、この横断面直径は、爪車3,
3′の歯先円直径(da)より大である。この解離域3
5は制限ストッパ36,36′により制限されている。
【0032】締付けレバー2は、駆動スライダ19が引
上げられたあと、更に、締付け方向30へ移動せしめら
れる。コイルばね22が、図4に示したように、駆動ス
ライダ19を解離域35内へ押込む。スライダ19は、
U字形握り18と反対側の端側を解離域35に接触し、
解離域35とともに滑り案内を形成する。同時に、締付
けレバー2の支承端部の円周部に形成された、握り方向
20に締付けレバー2から突出する解離用突起37が、
係止スライダ5,5′と接触する。駆動スライダ19
が、図5に示したように、制限ストッパ36に接触する
と、解離用突起37が、係止スライダ5′の端側に接触
することにより、スライダ5′は案内部24の方向へ移
動せしめられ、歯33との係止状態から解離された状態
となる。同時に、巻上げ軸4が、締付け方向30とは逆
方向にピッチPの1/2に相当する値だけ回転し、係止
スライダ5が歯33の後部フランク34のところに係止
される。
【0033】次いで、図6に示したように、締付けレバ
ー2を介して駆動スライダ19が、第2の制限ストッパ
36′のところへ移動せしめられ、解離用突起37が、
他方の係止スライダ5に接触し、スライダ5が、歯33
との係止を解かれる。更に、巻上げ軸4が、括着け索の
張力により動かされて、1/2ピッチ相当の逆回転を行
ない、係止スライダ5′が、再び歯33の後部フランク
34に係止される。
【0034】図7の両方矢印により示されているよう
に、締付けレバー2の往復動により、締付け方向30と
は逆の方向と締付け方向30とに、係止スライダ5,
5′が交互に歯33を係止することで、括着け索がステ
ップ式に弛められる。括着け索を危険なしに貨物から解
くには、駆動スライダ19をU字形握り18を介して再
び取手16方向へ、すなわち握り方向20へ移動させ、
締付けレバー2を締付け方向30に更に旋回させて、ブ
ラケット1と締付けレバー2とが、図8に示したよう
に、約180°の開角を有するようにする。ブラケット
1の端側には、軸側端部28,28′の円周部に締付け
方向30で解離域35と並んで係止みぞ39が形成され
ている。駆動スライダ19は、この180°開位置で、
休止みぞ39に係止される。係止スライダ5,5′は、
この開位置で、側壁15,15′の支承端部円周部に握
り方向20で付加成形された制御カム40により、案内
部24の方向へ移動せしめられ、双方の係止スライダ
5,5′が、歯33との係止から外される。
【0035】図1から図8までには、すべて歯のピッチ
角度が24°の締付けラッチの実施例が示されている。
このピッチ角度は15の歯数に相当する。締付けラッチ
は、しかし、ピッチ角度33°を有する実施例によって
も実現される(図示せず)。このピッチ角度は歯数11
に相当する。
【0036】原則としては、このほかあらゆる任意のピ
ッチ角度が実現できる。ピッチ角度が大であれば、解離
用突起37は、勾配が小さくなり、これにより係止スラ
イダ5,5′を解離に要する力が僅かとなる。同時にス
ライダ5,5′相互の間隔が増大する結果、締付けラッ
チの全高は高くなる。
【0037】これに対し、ピッチ角度が小さい場合は、
勾配は大となり、これによりスライダ5,5′の解離に
は大きな力が必要となる。同時に、スライダ5,5′の
相互間隔が小さくなり、締付けラッチの全高が低くな
る。
【0038】図9に示した締付けラッチの特別な形式の
場合、係止スライダ50,50′が湾曲して形成されて
いる。駆動スライダ190も、同じように湾曲されてい
る。係止スライダ50,50′は、湾曲した案内スリッ
ト410,420内に支承されている。駆動スライダ1
90も湾曲した案内スリット230内に支承されてい
る。
【0039】係止スライダ50,50′は、爪車3と反
対側の端側が脚付きばね270の脚にそれぞれ支えられ
ている。ばね270は横方向8に配置されている。ばね
270は、この場合、スペースを節約するため、スライ
ダ50,50′の凹状の側の間に配置されている。
【0040】係止スライダ50,50′が、その部分環
状に構成された案内スリット410,420内をスライ
ドするさい、旋回運動を行なうが、この旋回運動は、縦
方向6の運動部分と高さ方向44の運動部分とから成っ
ている。高さ方向44は、縦方向6にも横方向8にも直
角をなしている。図9の図平面内を横方向8に延びる湾
曲軸線を中心として湾曲している係止スライダ50,5
0′は、したがって、縦方向6の運動部分と高さ方向4
4の運動部分とから合成される旋回運動を行なう。スラ
イダ50,50′の旋回運動は、脚付きばね270の周
囲を部分的に旋回するような形となる。湾曲した案内ス
リット230内をスライドする駆動スライダ190の運
動は、係止スライダ50,50′の運動と似た運動であ
る。この特殊な実施例の場合、締付けラッチは、歯のピ
ッチPは大きく、解離用突起37のリードは小さく、し
かも締付けラッチの全高は余り高くはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締付けラッチの全体の斜視図。
【図2】締付け過程を示す略示基本図。
【図3】係止域から解離域へ移行するさいのロック機構
の略示基本図。
【図4】ロック機構が解離域にある場合の略示基本図。
【図5】ロック機構が解離域内で最も開いた弛め位置に
あるところを示した略示基本図。
【図6】ロック機構が解離域内で、より閉じられた弛め
位置にあるところを示した略示基本図。
【図7】締付けラッチ全体が解離域でステップ式に弛め
られるところを示した略示基本図。
【図8】締付けレバーがブラケットに対し180゜の開
角にある、完全に開いた位置におけるラッチ全体の原理
的略示図。
【図9】屈曲した係止スライダを備えた締付けラッチの
特別の一実施例の側面図。
【符号の説明】
1 ブラケット 2 締付けレバー 3,3′ 爪車 4 巻上げ軸 5,5′ 係止スライダ 6 縦方向 7,7′ ブラケットの側壁 8 横方向 9 ブラケットの底部 10 ねじボルト 11,11′ ボルト半部 12,12′ 平らな面 13,13′ 半円状の面 14 導入スリット 15,15′ 締付けレバーの側壁 16 取手 17 横連結ヨーク 18 U字形握り 19 駆動スライダ 20 握り方向 21 定心バー 22 コイルばね 23,23′ スライダ案内スリット 24 案内部 25,25′ 支承穴 26,26′ 延長バー 27,27′ コイルばね部材 28,28′ 軸側自由端部 29 係止域 30 締付け方向 31 締付けストッパ 32 前部フランク 33 歯 34 後部フランク 35 解離域 36,36′ 制限ストッパ 37 解離用突起 38 両方向矢印 39 係止みぞ 40 制御カム 41,41′ ブラケットの案内スリット 42,42′ 同上 43 固定ピン 44 高さ方向 50,50′ 湾曲した係止スライダ 190 湾曲した駆動スライダ 230 湾曲した案内スリット 270 脚付きばね 410,420 湾曲した案内スリット P 歯のピッチ(角) df 基礎の円直径 da 歯先円直径

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 括着け索用の締付けラッチであって、ブ
    ラケット(1)に回転可能に支承された括着け索用巻上
    げ軸(4)と、この巻上げ軸(4)に旋回可能に支承さ
    れた、旋回駆動部である締付けレバー(2)と、締付け
    レバー(2)・巻上げ軸(4)間の回転駆動を伝達する
    解離可能のロック機構と、ブラケット(1)・巻上げ軸
    (4)間の、締付け時の逆回転防止具である同じく解離
    可能のロック機構とを備えており、a)前記巻上げ軸
    (4)が、一緒に回転可能の、ロック機構用の爪車
    (3,3′)を有し、b)前記締付けレバー(2)が、
    復元圧力によって爪車(3,3′)と噛合い可能の駆動
    スライダ(19)を支承しており、c)前記ブラケット
    (1)が、復元圧力によって爪車(3,3′)と噛合い
    可能の2つの係止スライダ(5,5′)を、周方向にず
    らして支承しており、d)前記締付けレバー(2)が、
    その支承端部の周囲に制御カム(40)を保持し、この
    制御カム(40)が、係止スライダ(5,5′)を一緒
    に外すのに役立ち、駆動スライダ(19)が外されてい
    る場合には締付けレバーの旋回により締付け方向(3
    0)で係止スライダ(5,5′)に負荷を与える形式の
    ものにおいて、e)係止スライダ(5,5′)が、回転
    方向に有効な相互間隔をおいて、ブラケット内の別々の
    案内部(41,41′,42,42′)内をスライド可
    能であり、f)制御カム(40)には、周方向に隣接し
    て、双方の係止スライダ(5,5′)の片方を選択的に
    外す解離用突起(37)が形成されていることを特徴と
    する括着け索用の締付けラッチ。
  2. 【請求項2】 解離用突起(37)が、締付けレバーの
    支承端部の円周部に、締付け方向(30)で制御カム
    (40)の先隣りに位置していることを特徴とする、請
    求項1記載のラッチ。
  3. 【請求項3】 締付けレバー側壁(15,15′)が、
    ほぼ平行に延び、締付けレバー(2)の自由端部のとこ
    ろでフォーク状に締付けレバー(2)から突出してお
    り、そのさい、支承端部と反対側の握り端部のところに
    は、側壁(15,15′)を巻上げ軸(4)と平行に横
    方向にブリッジする取手(16)が取付けられているこ
    とを特徴とする、請求項1又は2記載のラッチ。
  4. 【請求項4】 支承端部と握り端部との間の区域で横方
    向連結ヨーク(17)が、締付けレバー側壁(15,1
    5′)をブリッジして相互に連結しており、このヨーク
    (17)が、中空の箱形を有し、横方向(8)に延び、
    巻取り軸(4)の方向へ開いていることを特徴とする、
    請求項1から3までのいずれか1項記載のラッチ。
  5. 【請求項5】 駆動スライダ(19)が、側壁(15,
    15′)内のスライダ案内スリット(23,23′)内
    で連結ヨーク(17)に対しばね圧を加え、この案内ス
    リット(23,23′)内を縦方向にスライド可能に支
    承されており、かつまた巻上げ軸(4)と反対側の駆動
    スライダ端側が、ヨーク(17)方向へスライダ(1
    9)を縦移動させるためのU字形握り(18)を有して
    いることを特徴とする、請求項4記載のラッチ。
  6. 【請求項6】 ブラケット(1)の互いに向き合った自
    由端部がフォーク状に構成されており、ブラケットの自
    由端部の間が、横方向(8)にほぼU字形の横断面を有
    し、このU字の脚部分が、縦方向(6)にほぼ平行に配
    置されたブラケット側壁(7,7′)を形成し、U字の
    ヨーク部分がブラケット底部(9)であることを特徴と
    する、請求項1から5までのいずれか1項記載のラッ
    チ。
  7. 【請求項7】 ねじボルト(10)が、有利にはループ
    として構成された、括着け索の固定端部を取付けるため
    のブラケット取付け自由端部を横方向(8)にブリッジ
    して貫通しており、かつまた巻上げ軸(4)が、取付け
    自由端部と反対側の軸側自由端部(28,28′)のと
    ころに、それもブラケット側壁(7,7″)の軸受穴内
    に軸受けされていることを特徴とする、請求項6記載の
    ラッチ。
  8. 【請求項8】 2個の爪車(3,3′)が、ブラケット
    側壁(7,7′)の外側と、締付けレバー側壁(15,
    15′)の内側との間に配置され、巻上げ軸(4)と形
    状接続式に接続されていることを特徴とする請求項1か
    ら7までのいずれか1項記載のラッチ。
  9. 【請求項9】 縦方向(6)に延びる縦中心軸線に対し
    軸対称的な構成を有することにより、巻上げ軸(4)が
    2つの爪車を保持し、2つのブラケット側壁と、相応に
    2つの締付けレバー側壁(15,15′)が設けられて
    いることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか
    1項記載のラッチ。
  10. 【請求項10】 締付けレバー(2)が、その休止位置
    ではふたの形式でブラケットの上にかぶさり、かつま
    た、巻上げ軸(4)の回転駆動時には、締付け方向(3
    0)にブラケット(1)に対し80°の位置へ旋回可能
    であり、そのさい、駆動スライダ(19)が、その端面
    により爪車(3,3′)の係止歯(33)を形状接続式
    に係止することを特徴とする、請求項1から9までのい
    ずれか1項記載のラッチ。
  11. 【請求項11】 駆動スライダ(19)が、締付けレバ
    ー(2)の80°位置で係止歯(33)を係止しなが
    ら、軸側自由端部(28,28′)の円周部から半径方
    向に突出する締付けストッパ(31)に接触することを
    特徴とする、請求項10記載のラッチ。
  12. 【請求項12】 駆動スライダ(19)が、締付けレバ
    ー(2)を締付け方向(30)へ80°を超えて更に旋
    回させ、締付けレバー取手(16)の方向へ縦移動する
    ことにより係止歯(33)から解離可能であり、この解
    離位置においては締付けストッパ(31)との接触も解
    消可能であることを特徴とする、請求項11記載のラッ
    チ。
  13. 【請求項13】 ブラケット(1)の締付けストッパ
    (31)に締付け方向(30)で隣接する軸側自由端部
    (28,28′)円周部区域が、半径方向に突出し、こ
    の区域が爪車(3,3′)側の駆動スライダ端側の滑り
    案内を形成するように凸状に円形にされていることを特
    徴とする、請求項12記載のラッチ。
  14. 【請求項14】 駆動スライダ(19)が、滑り案内に
    接触する駆動スライダ側により非働位置にもたらされる
    と同時に、係止歯(33)から解離されることを特徴と
    する、請求項13記載のラッチ。
  15. 【請求項15】 滑り案内が解離域(35)を形成し、
    この区域が、軸側自由端部円周部(28,28′)から
    半径方向に突出した2つの制御ストッパ(36,3
    6′)により締付け方向(30)に境界づけられている
    ことを特徴とする、請求項12から14までのいずれか
    1項記載のラッチ。
  16. 【請求項16】 係止スライダ(5,5′)が、互いに
    歯のピッチ(P)の間隔をおいて、爪車(3,3′)に
    形成された歯(33)に噛合うことを特徴とする、請求
    項1から5までのいずれか1項記載のラッチ。
  17. 【請求項17】 係止スライダ(5,5′)が、鋭角の
    脚のように互いに方向づけられて案内スリット(41,
    41′/42,42′)を縦方向にスライド可能に支承
    され、前記鋭角の頂点が、横方向(8)に延びる巻上げ
    軸(4)回転軸線上にほぼ位置することを特徴とする、
    請求項16記載のラッチ。
  18. 【請求項18】 締付けレバー(2)と、ブラケット
    (1)・巻上げ軸(4)間で作用するロック機構との第
    1解離位置が設けられており、これにより、駆動スライ
    ダ(19)が制限ストッパ(36′)に接触し、解離用
    突起(37)が係止スライダ(5)を係止歯(33)と
    噛合わないように保持することを特徴とする、請求項1
    5から17までのいずれか1項記載のラッチ。
  19. 【請求項19】 締付けレバー(2)と、ブラケット
    (1)・巻上げ軸(4)間に作用するロック機構との第
    2解離位置が設けられており、これにより駆動スライダ
    (19)が、制限ストッパ(36)に接触し、解離用突
    起(37)が、他方の係止スライダ(5′)を係止歯
    (33)と噛合わないように保持することを特徴とす
    る、請求項15から17のいずれか1項記載のラッチ。
  20. 【請求項20】 第1解離位置と第2解離位置との間
    で、締付けレバー(2)を交互に往復動させることによ
    り、括着け索のステップ式弛緩が可能になることを特徴
    とする、請求項18又は19記載のラッチ。
  21. 【請求項21】 係止スライダ(50,50′)のうち
    の一つが、横方向(8)に延びる湾曲軸線を中心として
    湾曲していることを特徴とする請求項16又は17記載
    のラッチ。
  22. 【請求項22】 係止スライダ(50,50′)と駆動
    スライダ(190)とが、部分環状に湾曲しており、相
    応に部分環状の案内スリット(230,410,42
    0)内を案内されることを特徴とする、請求項21記載
    のラッチ。
  23. 【請求項23】 係止スライダ(50,50′)の凹状
    の側が、互いに向き合っており、これらのスライダの間
    に配置された脚付きばね(270)は、それぞれ1つの
    係止スライダ(50,50′)が、加圧のために、ばね
    の脚に密接するように固定可能であることを特徴とす
    る、請求項22記載のラッチ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255716A (ja) * 2007-06-15 2007-10-04 Ashimori Ind Co Ltd ベルト締具
WO2010093393A1 (en) * 2009-02-10 2010-08-19 Asian Industrial Products, Inc. Ratchet buckle
KR101967431B1 (ko) 2019-01-15 2019-04-09 고기영 안전 해제 기능을 지닌 텐셔너 기구
CN111071550A (zh) * 2020-01-14 2020-04-28 许昌远方工贸有限公司 一种称重打包缝包一体机
CN113401398A (zh) * 2021-06-24 2021-09-17 中国建筑第七工程局有限公司 一种基于棘轮和链条结构的紧束机械
CN118107839A (zh) * 2024-02-05 2024-05-31 宁波舜力索具有限公司 一种防松脱棘轮拉紧器
CN119037909A (zh) * 2024-08-20 2024-11-29 浙江双友物流器械股份有限公司 一种车轮捆绑装置的锁定支撑结构

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