JPH0710985B2 - 燃料油の安定化剤 - Google Patents

燃料油の安定化剤

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JPH0710985B2
JPH0710985B2 JP14132786A JP14132786A JPH0710985B2 JP H0710985 B2 JPH0710985 B2 JP H0710985B2 JP 14132786 A JP14132786 A JP 14132786A JP 14132786 A JP14132786 A JP 14132786A JP H0710985 B2 JPH0710985 B2 JP H0710985B2
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dialkylamine
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【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は燃料油の特に貯蔵中の劣化を防止する安定化
剤、更に詳しく言えば各種の燃料油、特に各種熱分解プ
ロセスより得られる灯油や軽油等を含む石油系の燃料
油、石炭液化油、サンドオイル、頁岩油、およびそれら
の二種以上を含む混合油が、貯蔵中におよび/または熱
・光・薬剤等の作用を受けて変質・劣化し、スラッジ
(沈澱物、浮遊物、ガム等)を生成したり色相が低下し
たりすることを防止し、長期の安定性を改善する安定化
剤に関する。
B.従来の技術 各種熱分解プロセス(接触分解、熱分解、コーキングプ
ロセス等)より得られる灯油や軽油等を含む燃料油、石
炭液化油、サンドオイル、頁岩油、およびそれらの二種
以上を含む混合油は、貯蔵安定性が従来の原油直留燃料
油にくらべて著しく悪い。燃料油の貯蔵安定性とは、貯
蔵中の色相低下、スラッジ(沈澱物、浮遊物、ガム等)
の生成傾向のことである。安定性の悪い燃料油は内燃機
関及びボイラーの燃焼にトラブルが発生している。例え
ばストレーナーの目詰まり、ノズル等にスラッジが付着
して不規則な燃焼により重大な事故につながることもあ
る。このようなトラブルを取り除くためにスラッジ分散
剤が一般に使用され、これによって燃料油中のスラッジ
の発生を抑制し、ストレーナーの目詰まりやノズルの閉
塞を防止している。スラッジ分散剤には各種の界面活性
剤(アニオン、非イオン、カチオン、両性活性剤)等が
直留燃料油に対しては効果を発揮するが、上記熱歴をう
けた分解燃料油は石油資源の有効利用に伴って益々増加
する傾向にはあるが、直留燃料油に比べて著しく不安定
であるためその1部を配合するなど品質的トラブル防止
のため使用上の制限をうけている。これら熱歴をうけた
燃料油を安定化するための添加剤は、ほとんどが、アル
カノールアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、2級アミンを含むアルカン、及び複素環アミン等の
アミン類;2,6−ジ−t−ブチル−4メチル−フェノール
等の酸化防止剤;メチルメタクリレート、ポリアミノポ
リオール等の分散剤;N,N−ジサリチリデンジアミノプロ
パン等の金属不活性剤の組み合せであった。しかし、い
ずれの種類の添加剤またはそれらを組み合せた組成物を
使うにしてもその効果は決して充分ではなく、添加剤に
よってはスラッジ発生をある程度抑制できても色相を逆
に悪化させるものさえあり、満足すべき状態には程遠い
状況であった。
C.発明の目的 本発明の目的は、前述の問題点を解消ないしは大幅に緩
和し、従来品よりも少量の添加によって更に効果が優
れ、取扱いが容易で危険性のない、燃料油の長期に亘る
安定性を大幅に改善する安定化剤を提供することにあ
る。
本発明者は、上記の目的に基づいて実験研究を重ねアル
キルベンジル置換アミンが燃料油中のスラッジ抑制と色
相劣化防止に相当の効果があることを見出し、更に従来
の公知の添加剤に再検討を加え、それらのうちの特定の
ものと前記のアルキルベンジル置換アミンとの組み合せ
によって、更に卓効のある相乗効果的な燃料油の安定化
剤を見出し、一連の本発明に到達したものである。
D.発明の構成 本発明の燃料油安定化剤は、 (a)炭素数2ないし10のジアルキルアミンと炭素数1
ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物(以下、縮合物
Iという)と;炭素数4ないし25のアルキルフェノール
と炭素数4ないし30のジアミノアルカンと炭素数1ない
し5の脂肪族アルデヒドとの縮合物(以下、縮合物IIと
いう);との反応生成物(以下、アルキルベンジル置換
アミンという)の少なくとも一種を有効成分として構成
される。
1例として、本発明のアルキルベンジル置換アミンは、
ジアルキルアミン(炭素数2−10)のうち最も適当なア
ミンのジブチルアミンと脂肪族アルデヒド(炭素数1−
5)のホルマリン(37%wt/wt)を重量比5:1〜25で混
合、攪拌し50℃に加熱し数分間反応せしめる。生じた反
応物は約1時間静置し、二層分離後、上層油状物を縮合
物Iとする。
P−アルキルフェノール(炭素数4−20)のうち最も適
当なP−ドデシルフェノールとジアミノアルカン(炭素
数4−16)のうち最も適当なエチレンジアミンとを重量
比15:1〜10の割合でほぼ同量の芳香族溶剤に混合する。
次にこの混合物にホルマリン(37%wt/wt)を重量比10:
1〜15の割合で加える。この混合物を攪拌し、120℃に加
熱する。約10分間保持したる後、50mmHgまで減圧し、水
分を除去して、縮合物IIを得る。
縮合物IとIIを重量比5:1〜25の割合で混合し、50℃に
加熱し、次いで減圧下約50mmHgに約1.5時間保って得ら
れた生成物(アルキルベンジル置換アミン)を得る。
本発明の燃料油安定化剤に、(b)ポリメタクリル系分
散剤およびオレフィンコポリマー系分散剤から選ばれる
少なくとも一種の分散剤を加えることによって該安定化
剤のスラッジ生成抑制効果を更に増大させることができ
る。(a)のアルキルベンジル置換アミンと(b)の分
散剤との重量比は約1:1が望ましい。また(b)の代わ
りに、(c)N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ジ
シクロヘキシルアミン、N,N−、ジサリチリデン−ジア
ミノプロパンから成る群から選ばれる少なくとも一種の
化合物を加えることによって(b)を加えたときと同等
の効果を奏することもできる。(a)と(c)との重量
比は約3:2ないし2:3が望ましい。
更に本発明の燃料油安定剤に、(b)の分散剤と(c)
の化合物を加えて三元組成物安定化剤とし、かつそれぞ
れの成分の配合比を特定することによって、スラッジ生
成抑制と色相安定化に著しい相乗効果を奏することがで
きる。好ましい配合比率は安定剤の全重量を基準として
(a)が20ないし40%(重量%、以下同じ)、(b)が
40ないし60%および(c)が10ないし30%である。
本発明の安定化剤は、燃料油の体積に対して10ないし1
0,000ppm重量の添加率で添加するのが好ましく、作用効
果と経済性を考慮すれば約50ppm重量程度添加すること
がより好ましい。
本発明の安定化剤は、(b)、(c)および/または従
来の安定化剤を含むものも含まないものも、予め配合さ
れた製剤として供給されるのが最も一般的であり、溶剤
その他の希釈剤を用いなくても、そのまゝ燃料油に添加
して混合することにより容易に均一化することができ
る。
E1実施例 本発明を実施例により更に詳細に説明する。
本実施例を通じて、下記に示す軽油を配合して用いた: 上記の配合試料(以下、試料という)に安定化剤を全く
添加しないものをコントロールとし、本発明の安定化剤
を添加したものを本発明の実施例に、本発明以外の従来
の安定化剤を添加したものを比較例に供した。
実施例−1 500mlのスクリューキャプ付パイレックス製ビンに各試
料200mlを入れ触媒として磨き鉄片2×15×30mmを1枚
入れる。ビン内部を酸素で置換後、フタをする。100℃
に調整した恒温槽に一定時間放置した後、冷暗所に静置
する。約2時間後、サンプルをメンブレインフィルター
(1μm)でロ過を行う。ロ液は、ASTMD1500の方法に
従い、色相の評価を行う。ビン内部とフィルターは、洗
浄液(イソオクタン)で洗浄する。次に、溶媒(ベンゼ
ン:アセトン:メタノール=1:1:1)で、フィルター上
の沈澱物を溶解させ、その溶液を恒量、秤量済のビーカ
ーに入れる。ビーカーは、105℃2時間乾燥後、デシケ
ーター内で冷却する。冷却後のビーカーの重量を測定
し、その値とビーカーの恒量との差をスラッジの重量と
する。その結果を表−1に示す。この表から明らかなと
おり、(a)単独でもかなり効果があり、(a)+
(b)または(a)+(c)によってスラッジ生成抑制
効果が更に増大し、(a)+(b)+(c)によってス
ラッジ抑制効果と色相改善が一段と増大している。
実施例−2 実施例−1と同一試料を用いて、1のスチール製の容
器に試料0.8lを入れ、室内に1年間放置して長期試験を
行った。この間、ほこり等の異物の混入を防ぎ、試料の
呼吸が出来る程度にフタをした。
それらの結果は、コントロール油は、色相、ASTMカラー
L4.5、スラッジ量4.6mg/100ml、試験番号21の安定剤50p
pm添加試料はASTMカラーL2.5、スラッジ量0.1mg/100ml
以下と、燃料油の貯蔵安定性が飛躍的に改善、向上され
た。
F.発明の効果 本発明の燃料油安定化剤によれば、燃料油の特に貯蔵中
のスラッジ生成と色相低下が著しく抑制され、燃料油が
長期に亘って安定化され、燃焼性改善省エネルギーお
よび保安管理に奏する効果は大きいものと期待される。
燃料油の種類と使用条件に応じて本発明の安定化剤の組
合わせと組成を改変し広汎な条件に適応せしめることも
可能である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)炭素数2ないし10のジアルキルアミ
    ンと炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物
    (以下、縮合物Iという)と;炭素数4ないし25のアル
    キルフェノールと炭素数4ないし30のジアミノアルカン
    と炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物(以
    下、縮合物IIという);との反応生成物(以下、アルキ
    ルベンジル置換アミンという)の少なくとも一種を有効
    成分として含有することを特徴とする燃料油の安定化
    剤。
  2. 【請求項2】ジアルキルアミンがジブチルアミンであ
    り、脂肪族アルデヒドがホルムアルデヒドであり、アル
    キルフェノールがP−ドデシルフェノールであり、ジア
    ルキルアミンがエチレンジアミンである特許請求の範囲
    第1項に記載の安定化剤。
  3. 【請求項3】(a)炭素数2ないし10のジアルキルアミ
    ンと炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物
    (以下、縮合物Iという)と;炭素数4ないし25のアル
    キルフェノールと炭素数4ないし30のジアミノアルカン
    と炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物(以
    下、縮合物IIという);との反応生成物(以下、アルキ
    ルベンジル置換アミンという)の少なくとも一種およ
    び、 (b)ポリメタクリル系分散剤およびオレフィンコポリ
    マー系分散剤から選ばれる少なくとも一種の分散剤を有
    効成分として含有することを特徴とする燃料油の安定化
    剤。
  4. 【請求項4】ジアルキルアミンがジブチルアミンであ
    り、脂肪族アルデヒドがホルムアルデヒドであり、アル
    キルフェノールがP−ドデシルフェノールであり、ジア
    ルキルアミンがエチレンジアミンである特許請求の範囲
    第3項に記載の安定化剤。
  5. 【請求項5】(a)炭素数2ないし10のジアルキルアミ
    ンと炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物
    (以下、縮合物Iという)と;炭素数4ないし25のアル
    キルフェノールと炭素数4ないし30のジアミノアルカン
    と炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物(以
    下、縮合物IIという)との反応生成物(以下、アルキル
    ベンジル置換アミンという)の少なくとも一種および、
    (c)N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ジシクロ
    ヘキシルアミン、N,N−ジサリチリデン−ジアミノプロ
    パンから成る群から選ばれる、少なくとも一種の化合物
    を有効成分として含有することを特徴とする燃料油の安
    定化剤。
  6. 【請求項6】ジアルキルアミンがジブチルアミンであ
    り、脂肪族アルデヒドがホルムアルデヒドであり、アル
    キルフェノールがP−ドデシルフェノールであり、ジア
    ルキルアミンがエチレンジアミンである特許請求の範囲
    第5項に記載の安定化剤。
  7. 【請求項7】(a)炭素数2ないし10のジアルキルアミ
    ンと炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物
    (以下、縮合物Iという)と;炭素数4ないし25のアル
    キルフェノールと炭素数4ないし30のジアミノアルカン
    と炭素数1ないし5の脂肪族アルデヒドとの縮合物(以
    下、縮合物IIという);との反応生成物(以下、アルキ
    ルベンジル置換アミンという)の少なくとも一種、 (b)ポリメタクリル系分散剤およびオレフィンコポリ
    マー系分散剤から選ばれる少なくとも一種の分散剤、お
    よび(c)N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ジシ
    クロヘキシルアミン、N,N−ジサリチリデン−ジアミノ
    プロパンから成る群から選ばれる少なくとも一種の化合
    物を有効成分として含有することを特徴とする燃料油の
    安定化剤。
  8. 【請求項8】ジアルキルアミンがジブチルアミンであ
    り、脂肪族アルデヒドがホルムアルデヒドであり、アル
    キルフェノールがP−ドデシルフェノールであり、ジア
    ルキルアミンがエチレンジアミンである特許請求の範囲
    第7項に記載の安定化剤。
  9. 【請求項9】安定化剤の有効成分全重量に対して(a)
    のアルキルベンジル置換アミンが20ないし40重量%、
    (b)の分散剤が40ないし60重量%および(c)の化合
    物が10ないし30重量%含まれる特許請求の範囲第7項に
    記載の安定化剤。
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