JPH07110738A - 手書き入力ペン装置 - Google Patents
手書き入力ペン装置Info
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- JPH07110738A JPH07110738A JP25562593A JP25562593A JPH07110738A JP H07110738 A JPH07110738 A JP H07110738A JP 25562593 A JP25562593 A JP 25562593A JP 25562593 A JP25562593 A JP 25562593A JP H07110738 A JPH07110738 A JP H07110738A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 手書き入力ペンに設けられた加速度センサの
軸と、筆跡情報の出力座標系との相違による検出座標の
精度低下を防止する。 【構成】 2個の加速度センサ2a、2bを入力ペンの
軸に垂直で互いに直交させて設け、これらセンサからの
加速度信号を2回積分して、出力座標系におけるX軸方
向及びY軸方向の筆跡情報を得る装置を前提とする。補
正値取込みモードにおいて、座標算出装置(18)は、
X軸又はY軸方向への直線筆記時における加速度信号に
基づいて、各センサの軸と出力座標系の座標軸との角度
ずれに係る補正値を求めて格納する。軌跡情報入力モー
ドにおいて、座標算出装置(18〜20)は、各センサ
からの加速度信号を、格納補正値に基づいて、各センサ
の軸が出力座標系の座標軸に一致しているときの加速度
信号に変換する。変換後の加速度信号が2回積分等の処
理に供される。
軸と、筆跡情報の出力座標系との相違による検出座標の
精度低下を防止する。 【構成】 2個の加速度センサ2a、2bを入力ペンの
軸に垂直で互いに直交させて設け、これらセンサからの
加速度信号を2回積分して、出力座標系におけるX軸方
向及びY軸方向の筆跡情報を得る装置を前提とする。補
正値取込みモードにおいて、座標算出装置(18)は、
X軸又はY軸方向への直線筆記時における加速度信号に
基づいて、各センサの軸と出力座標系の座標軸との角度
ずれに係る補正値を求めて格納する。軌跡情報入力モー
ドにおいて、座標算出装置(18〜20)は、各センサ
からの加速度信号を、格納補正値に基づいて、各センサ
の軸が出力座標系の座標軸に一致しているときの加速度
信号に変換する。変換後の加速度信号が2回積分等の処
理に供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字及び図形パターン
情報を手書き入力ペンで入力する手書きペン入力装置に
関する。
情報を手書き入力ペンで入力する手書きペン入力装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、手書き入力
ペンのペン軸に垂直で、かつ互いに直交するX−Y軸方
向に配設した2つの加速度センサでペンの筆記動作のX
軸、Y軸方向の加速度を計測し、該加速度信号を2回積
分してペンのX−Y軸方向の移動距離を求める方法で手
書き入力時のペンの筆跡を求めて文字及び図形情報を入
力するものがあった。
ペンのペン軸に垂直で、かつ互いに直交するX−Y軸方
向に配設した2つの加速度センサでペンの筆記動作のX
軸、Y軸方向の加速度を計測し、該加速度信号を2回積
分してペンのX−Y軸方向の移動距離を求める方法で手
書き入力時のペンの筆跡を求めて文字及び図形情報を入
力するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の装置では、筆記者が無作為にペンを握って筆記する
場合、出力座標系(や筆記板)のX−Y軸とペンに内設
された加速度センサのX−Y軸、あるいは、筆記方向と
加速度センサのX−Y軸と一致することは非常に希であ
り、加速度センサから得られた加速度信号を2回積分し
てもペンの真の筆記距離と一致しないと言う欠点があっ
た。
成の装置では、筆記者が無作為にペンを握って筆記する
場合、出力座標系(や筆記板)のX−Y軸とペンに内設
された加速度センサのX−Y軸、あるいは、筆記方向と
加速度センサのX−Y軸と一致することは非常に希であ
り、加速度センサから得られた加速度信号を2回積分し
てもペンの真の筆記距離と一致しないと言う欠点があっ
た。
【0004】また、筆記者が筆記板に対して入力ペンを
垂直に立てて筆記することは希であり、筆記者の個人差
による任意な角度だけ傾斜させて筆記するのが一般的で
あり、上記構成の装置では、ペンの長手方向の軸に直角
な平面上の直交軸方向に内設された加速度センサからの
加速度信号は真の加速度を表していない。従って、加速
度センサから得られた加速度信号を2回積分してもペン
の真の筆記距離と一致しないという欠点があった。
垂直に立てて筆記することは希であり、筆記者の個人差
による任意な角度だけ傾斜させて筆記するのが一般的で
あり、上記構成の装置では、ペンの長手方向の軸に直角
な平面上の直交軸方向に内設された加速度センサからの
加速度信号は真の加速度を表していない。従って、加速
度センサから得られた加速度信号を2回積分してもペン
の真の筆記距離と一致しないという欠点があった。
【0005】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、手書き入力ペンに設けられた加速度センサの
軸と、筆跡情報の出力座標系との相違による検出座標の
精度低下を防止できる手書き入力ペン装置を提供しよう
としたものである。
のであり、手書き入力ペンに設けられた加速度センサの
軸と、筆跡情報の出力座標系との相違による検出座標の
精度低下を防止できる手書き入力ペン装置を提供しよう
としたものである。
【0006】また、本発明は、手書き入力ペンが筆記面
に対して傾斜していても正確な筆跡情報を得ることがで
きる手書き入力ペン装置を提供しようとしたものであ
る。
に対して傾斜していても正確な筆跡情報を得ることがで
きる手書き入力ペン装置を提供しようとしたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、入
力ペンの軸方向に垂直で、かつ互いに直交するように第
1及び第2の加速度センサを設け、座標算出装置が、こ
れら加速度センサからの加速度信号を2回積分して、出
力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得
る手書き入力ペン装置において、各方向の軌跡情報を得
るモードに加えて、補正値取込みモードを設け、補正値
取込みモードにおいて、座標算出装置は、X軸又はY軸
方向への直線筆記時における各加速度センサからの加速
度信号に基づいて、各加速度センサの軸と、出力座標系
の座標軸との角度ずれに係る補正値を求めて格納し、各
方向の軌跡情報を得るモードにおいて、座標算出装置
は、各加速度センサからの加速度信号を、格納されてい
る補正値に基づいて、各加速度センサの軸と出力座標系
の座標軸とが一致しているときの加速度信号に変換し、
変換した加速度信号を2回積分して出力座標系における
X軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得ることを特徴とす
る。
力ペンの軸方向に垂直で、かつ互いに直交するように第
1及び第2の加速度センサを設け、座標算出装置が、こ
れら加速度センサからの加速度信号を2回積分して、出
力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得
る手書き入力ペン装置において、各方向の軌跡情報を得
るモードに加えて、補正値取込みモードを設け、補正値
取込みモードにおいて、座標算出装置は、X軸又はY軸
方向への直線筆記時における各加速度センサからの加速
度信号に基づいて、各加速度センサの軸と、出力座標系
の座標軸との角度ずれに係る補正値を求めて格納し、各
方向の軌跡情報を得るモードにおいて、座標算出装置
は、各加速度センサからの加速度信号を、格納されてい
る補正値に基づいて、各加速度センサの軸と出力座標系
の座標軸とが一致しているときの加速度信号に変換し、
変換した加速度信号を2回積分して出力座標系における
X軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得ることを特徴とす
る。
【0008】請求項2の本発明は、入力ペンの軸方向に
垂直で、かつ互いに直交するように第1及び第2の加速
度センサを設け、座標算出装置が、これら加速度センサ
からの加速度信号を2回積分して、出力座標系における
X軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る手書き入力ペン
装置において、入力ペンの軸方向に平行な第3の加速度
センサを設けると共に、動作モードとしても、各方向の
軌跡情報を得るモードに加えて、補正値取込みモードを
設け、補正値取込みモードにおいて、座標算出装置は、
X軸又はY軸方向への直線筆記時における3個の加速度
センサからの加速度信号に基づいて、第1及び第2の加
速度センサの軸と、出力座標系の座標軸との角度ずれに
係る補正値を求めて格納し、各方向の軌跡情報を得るモ
ードにおいて、座標算出装置は、第1及び第2の加速度
センサからの加速度信号を、格納されている補正値に基
づいて、これら加速度センサの軸と出力座標系の座標軸
とが一致しているときの加速度信号に変換し、変換して
得た加速度信号を2回積分して出力座標系におけるX軸
方向及びY軸方向の筆跡情報を得ることを特徴とする。
垂直で、かつ互いに直交するように第1及び第2の加速
度センサを設け、座標算出装置が、これら加速度センサ
からの加速度信号を2回積分して、出力座標系における
X軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る手書き入力ペン
装置において、入力ペンの軸方向に平行な第3の加速度
センサを設けると共に、動作モードとしても、各方向の
軌跡情報を得るモードに加えて、補正値取込みモードを
設け、補正値取込みモードにおいて、座標算出装置は、
X軸又はY軸方向への直線筆記時における3個の加速度
センサからの加速度信号に基づいて、第1及び第2の加
速度センサの軸と、出力座標系の座標軸との角度ずれに
係る補正値を求めて格納し、各方向の軌跡情報を得るモ
ードにおいて、座標算出装置は、第1及び第2の加速度
センサからの加速度信号を、格納されている補正値に基
づいて、これら加速度センサの軸と出力座標系の座標軸
とが一致しているときの加速度信号に変換し、変換して
得た加速度信号を2回積分して出力座標系におけるX軸
方向及びY軸方向の筆跡情報を得ることを特徴とする。
【0009】請求項3の本発明は、入力ペンの軸方向に
垂直で、かつ互いに直交するように第1及び第2の加速
度センサを設け、座標算出装置が、これら加速度センサ
からの加速度信号を2回積分して、出力座標系における
X軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る手書き入力ペン
装置において、入力ペンの軸方向に平行な第3の加速度
センサを設けると共に、動作モードとしても、各方向の
軌跡情報を得るモードに加えて、補正値取込みモードを
設け、補正値取込みモードにおいて、座標算出装置は、
X軸又はY軸方向への直線筆記時における3個の加速度
センサからの加速度信号に基づいて、第1及び第2の加
速度センサの軸と、出力座標系の座標軸との角度ずれに
係る補正値を求めて格納し、各方向の軌跡情報を得るモ
ードにおいて、座標算出装置は、第3の加速度センサか
らの加速度信号に基づいて、縦方向筆記に伴う入力ペン
の傾斜角変化を求め、この求めた傾斜角変化と、補正値
取込みモードで格納された補正値とから、第1及び第2
の加速度センサからの加速度信号を、これら加速度セン
サの軸と出力座標系の座標軸とが一致しているときの加
速度信号に変換し、変換して得た加速度信号を2回積分
して出力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情
報を得ることを特徴とする。
垂直で、かつ互いに直交するように第1及び第2の加速
度センサを設け、座標算出装置が、これら加速度センサ
からの加速度信号を2回積分して、出力座標系における
X軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る手書き入力ペン
装置において、入力ペンの軸方向に平行な第3の加速度
センサを設けると共に、動作モードとしても、各方向の
軌跡情報を得るモードに加えて、補正値取込みモードを
設け、補正値取込みモードにおいて、座標算出装置は、
X軸又はY軸方向への直線筆記時における3個の加速度
センサからの加速度信号に基づいて、第1及び第2の加
速度センサの軸と、出力座標系の座標軸との角度ずれに
係る補正値を求めて格納し、各方向の軌跡情報を得るモ
ードにおいて、座標算出装置は、第3の加速度センサか
らの加速度信号に基づいて、縦方向筆記に伴う入力ペン
の傾斜角変化を求め、この求めた傾斜角変化と、補正値
取込みモードで格納された補正値とから、第1及び第2
の加速度センサからの加速度信号を、これら加速度セン
サの軸と出力座標系の座標軸とが一致しているときの加
速度信号に変換し、変換して得た加速度信号を2回積分
して出力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情
報を得ることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1〜3の本発明はいずれも、入力ペンの
軸方向に垂直で、かつ互いに直交するように第1及び第
2の加速度センサを設け、座標算出装置が、これら加速
度センサからの加速度信号を2回積分して、出力座標系
におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る手書き
入力ペン装置を前提とする。
軸方向に垂直で、かつ互いに直交するように第1及び第
2の加速度センサを設け、座標算出装置が、これら加速
度センサからの加速度信号を2回積分して、出力座標系
におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る手書き
入力ペン装置を前提とする。
【0011】このような手書き入力ペン装置における手
書き入力ペンを、筆記者がどのように握るかは定かでは
なく、各加速度センサの軸と出力座標系との座標軸とが
一致しないことが多く、各加速度センサからの加速度信
号から筆跡情報を得ても不正確なことが多い。
書き入力ペンを、筆記者がどのように握るかは定かでは
なく、各加速度センサの軸と出力座標系との座標軸とが
一致しないことが多く、各加速度センサからの加速度信
号から筆跡情報を得ても不正確なことが多い。
【0012】請求項1〜3の本発明はいずれも、この点
を考慮し、握り方による不正確さを、加速度信号を補正
することで除去しようとしたものである。かかる補正を
行なう値は、補正値取込みモードにおいて、出力座標系
のX軸又はY軸方向へ直線筆記を実行させ、そのときの
加速度信号から得るようにした。
を考慮し、握り方による不正確さを、加速度信号を補正
することで除去しようとしたものである。かかる補正を
行なう値は、補正値取込みモードにおいて、出力座標系
のX軸又はY軸方向へ直線筆記を実行させ、そのときの
加速度信号から得るようにした。
【0013】請求項1の本発明は、補正値取込みモード
において、設置されている2個の加速度センサからの加
速度信号に基づいて、各加速度センサの軸と、出力座標
系の座標軸との角度ずれを求めてその情報を補正値とし
て格納する。そして、通常の各方向の軌跡情報を得るモ
ードにおいて、各加速度センサからの加速度信号を、格
納されている補正値に基づいて、各加速度センサの軸と
出力座標系の座標軸とが一致しているときの加速度信号
に変換し、変換後の加速度信号を2回積分して出力座標
系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る。
において、設置されている2個の加速度センサからの加
速度信号に基づいて、各加速度センサの軸と、出力座標
系の座標軸との角度ずれを求めてその情報を補正値とし
て格納する。そして、通常の各方向の軌跡情報を得るモ
ードにおいて、各加速度センサからの加速度信号を、格
納されている補正値に基づいて、各加速度センサの軸と
出力座標系の座標軸とが一致しているときの加速度信号
に変換し、変換後の加速度信号を2回積分して出力座標
系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る。
【0014】請求項2の本発明においては、入力ペンの
軸方向に平行な第3の加速度センサを設け、補正値取込
みモードにおいて、3個の加速度センサからの加速度信
号に基づいて、第1及び第2の加速度センサの軸と、出
力座標系の座標軸との角度ずれに係る補正値を求めて格
納する。すなわち、入力ペンの筆記面に対する傾斜も考
慮した補正値を格納する。そして、通常の各方向の軌跡
情報を得るモードにおいて、第1及び第2の加速度セン
サからの加速度信号を、格納されている補正値に基づい
て、傾斜も考慮して、これら加速度センサの軸と出力座
標系の座標軸とが一致しているときの加速度信号に変換
し、変換後の加速度信号を2回積分して出力座標系にお
けるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る。
軸方向に平行な第3の加速度センサを設け、補正値取込
みモードにおいて、3個の加速度センサからの加速度信
号に基づいて、第1及び第2の加速度センサの軸と、出
力座標系の座標軸との角度ずれに係る補正値を求めて格
納する。すなわち、入力ペンの筆記面に対する傾斜も考
慮した補正値を格納する。そして、通常の各方向の軌跡
情報を得るモードにおいて、第1及び第2の加速度セン
サからの加速度信号を、格納されている補正値に基づい
て、傾斜も考慮して、これら加速度センサの軸と出力座
標系の座標軸とが一致しているときの加速度信号に変換
し、変換後の加速度信号を2回積分して出力座標系にお
けるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得る。
【0015】請求項3の本発明は、請求項2の本発明と
ほぼ同様であるが、通常の各方向の軌跡情報を得るモー
ドにおいても、縦方向の筆記では、入力ペンの傾斜が変
化することがあることを考慮し、第3の加速度センサか
らの加速度信号に基づいて、縦方向筆記に伴う入力ペン
の傾斜角変化を求め、この求めた傾斜角変化と、補正値
取込みモードで格納された補正値とから、第1及び第2
の加速度センサからの加速度信号を、これら加速度セン
サの軸と出力座標系の座標軸とが一致しているときの加
速度信号に変換し、変換後の加速度信号を2回積分して
出力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を
得ることとしたものである。
ほぼ同様であるが、通常の各方向の軌跡情報を得るモー
ドにおいても、縦方向の筆記では、入力ペンの傾斜が変
化することがあることを考慮し、第3の加速度センサか
らの加速度信号に基づいて、縦方向筆記に伴う入力ペン
の傾斜角変化を求め、この求めた傾斜角変化と、補正値
取込みモードで格納された補正値とから、第1及び第2
の加速度センサからの加速度信号を、これら加速度セン
サの軸と出力座標系の座標軸とが一致しているときの加
速度信号に変換し、変換後の加速度信号を2回積分して
出力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を
得ることとしたものである。
【0016】
(A)第1実施例 以下、本発明による手書き入力ペン装置の第1実施例を
図面を参照しながら詳述する。
図面を参照しながら詳述する。
【0017】この実施例の手書き入力ペン装置は、手書
き入力ペンと、座標算出装置(例えばコンピュータ)と
からなる。まず、手書き入力ペンについて、図2に基づ
いて説明する。図2は手書き入力ペンを、そのケースの
一部を破断して示す斜視図である。
き入力ペンと、座標算出装置(例えばコンピュータ)と
からなる。まず、手書き入力ペンについて、図2に基づ
いて説明する。図2は手書き入力ペンを、そのケースの
一部を破断して示す斜視図である。
【0018】図2において、各種構成要素を収容するケ
ース11は、上部が閉蓋されているおおむね円筒形状で
なり、下部は徐々に縮径されていると共に最下部は開口
されている。
ース11は、上部が閉蓋されているおおむね円筒形状で
なり、下部は徐々に縮径されていると共に最下部は開口
されている。
【0019】楕円体を2分した形状又は放物面体形状を
有するペン先部材1は、ケース11の開口部より一部が
外部に突出しており、筆記時に筆記面(例えばディスプ
レイ面)9を摩擦移動するものである。このペン先部材
1は、ケース11内部の縮径部に固定されている、下方
に縮径している円環状の下部ダンパ12aを貫通してこ
のダンパ12aに取り付けられている。
有するペン先部材1は、ケース11の開口部より一部が
外部に突出しており、筆記時に筆記面(例えばディスプ
レイ面)9を摩擦移動するものである。このペン先部材
1は、ケース11内部の縮径部に固定されている、下方
に縮径している円環状の下部ダンパ12aを貫通してこ
のダンパ12aに取り付けられている。
【0020】ペン先部材1の上面には支持棒14の一端
が取り付けられている(なくても良い)。この支持棒1
4は、ケース11内部の適宜の位置に固定されている円
環状の上部ダンパ12bを貫通してこのダンパ12bに
取り付けられており、しかも、その上端縁は、上部ダン
パ12bの上面に設けられているセンサ固定板13の下
面に取り付けられている。
が取り付けられている(なくても良い)。この支持棒1
4は、ケース11内部の適宜の位置に固定されている円
環状の上部ダンパ12bを貫通してこのダンパ12bに
取り付けられており、しかも、その上端縁は、上部ダン
パ12bの上面に設けられているセンサ固定板13の下
面に取り付けられている。
【0021】このセンサ固定板13の上面には、2個の
加速度センサ2a及び2bが、その検出方向が直交する
ように、しかも当該ペンの軸線に垂直なように取り付け
られており、これら2個の加速度センサ2a及び2bに
よる検出信号(加速度信号)は、ケーブル3を介して外
部の座標算出装置に与えることができるようになされて
いる。
加速度センサ2a及び2bが、その検出方向が直交する
ように、しかも当該ペンの軸線に垂直なように取り付け
られており、これら2個の加速度センサ2a及び2bに
よる検出信号(加速度信号)は、ケーブル3を介して外
部の座標算出装置に与えることができるようになされて
いる。
【0022】ここで、センサ固定板13は、手書き入力
ペン装置を軽量にするためにプラスチック等の軽量な弾
性体材料からなる。支持棒14は軽量化のためにアルミ
ニューム等の軽金属が好ましいが、ピアノ線等の細い鋼
線材であっても良い。
ペン装置を軽量にするためにプラスチック等の軽量な弾
性体材料からなる。支持棒14は軽量化のためにアルミ
ニューム等の軽金属が好ましいが、ピアノ線等の細い鋼
線材であっても良い。
【0023】下部ダンパ12a及び上部ダンパ12b
は、例えば、粘弾性材料(パテ等)、発泡スチロール、
バフ材、樹脂綿等弾性係数が非常に小さい材料からな
る。これらダンパ12a、12bは、ペン先部材1及び
加速度センサ2a、2bをケース11から力学的に半絶
縁し、ケース11が受けた衝撃力を緩和して加速度セン
サ2a、2bを衝撃力から保護するためのものである。
また、ペン先部材1の振動をケース11に伝達しないよ
うになっており、ケース11を手で触れても振動は減衰
されないようになっている。
は、例えば、粘弾性材料(パテ等)、発泡スチロール、
バフ材、樹脂綿等弾性係数が非常に小さい材料からな
る。これらダンパ12a、12bは、ペン先部材1及び
加速度センサ2a、2bをケース11から力学的に半絶
縁し、ケース11が受けた衝撃力を緩和して加速度セン
サ2a、2bを衝撃力から保護するためのものである。
また、ペン先部材1の振動をケース11に伝達しないよ
うになっており、ケース11を手で触れても振動は減衰
されないようになっている。
【0024】なお、図2では、2個のダンパ12a、1
2bを設けたものを示したが、ケース11の内側の全体
又は固定板13より下部に発泡スチロールあるいは粘弾
性材料等の軽量の材料を充填させてダンパとしても良
く、このようにしても手書き入力ペン装置は軽量化が可
能である。
2bを設けたものを示したが、ケース11の内側の全体
又は固定板13より下部に発泡スチロールあるいは粘弾
性材料等の軽量の材料を充填させてダンパとしても良
く、このようにしても手書き入力ペン装置は軽量化が可
能である。
【0025】この第1実施例においては、ケース11の
外周にはボタンスイッチ10が設けられており、内部ケ
ーブルの図示は省略しているが、ケーブル3を介してこ
のオンオフ情報も外部の座標算出装置に与えることがで
きるようになされている。この情報の利用方法について
は、後述する。
外周にはボタンスイッチ10が設けられており、内部ケ
ーブルの図示は省略しているが、ケーブル3を介してこ
のオンオフ情報も外部の座標算出装置に与えることがで
きるようになされている。この情報の利用方法について
は、後述する。
【0026】次に、加速度センサ2a、2bの機能や詳
細構成について、図面を用いて説明する。
細構成について、図面を用いて説明する。
【0027】各加速度センサ2a、2bはペン先部材1
の移動に追従して加速度を計測する。例えば、加速度セ
ンサ2aでX軸方向の加速度を計測し、加速度センサ2
bでY軸方向の加速度を計測するようになっている。加
速度センサ2a及び2bによって計測された加速度信号
はケーブル3を介して外部の座標算出装置(例えばコン
ピュータ;図1参照)に伝送される。周知のように、加
速度を2回時間積分すると距離に変換でき、各方向の距
離から新たな座標を求めることができ、外部の座標算出
装置はかかる処理を行なう。すなわち、外部の座標算出
装置において2回積分してペン先部材1のX軸、Y軸方
向の移動距離を算出し、ペン先部材1の2次元的運動の
軌跡をX−Y座標として得る。
の移動に追従して加速度を計測する。例えば、加速度セ
ンサ2aでX軸方向の加速度を計測し、加速度センサ2
bでY軸方向の加速度を計測するようになっている。加
速度センサ2a及び2bによって計測された加速度信号
はケーブル3を介して外部の座標算出装置(例えばコン
ピュータ;図1参照)に伝送される。周知のように、加
速度を2回時間積分すると距離に変換でき、各方向の距
離から新たな座標を求めることができ、外部の座標算出
装置はかかる処理を行なう。すなわち、外部の座標算出
装置において2回積分してペン先部材1のX軸、Y軸方
向の移動距離を算出し、ペン先部材1の2次元的運動の
軌跡をX−Y座標として得る。
【0028】得られた筆跡情報(一連の座標データ)
は、文字認識等に供する場合であっても、ディスプレイ
面に表示されることが多い。筆記板9がディスプレイ面
と異なる場合であっても、ディスプレイ面の基準点と筆
記板9の基準点Pとを対応させておくとX−Y座標変換
は容易にでき、ディスプレイ面に的確に表示できる。
は、文字認識等に供する場合であっても、ディスプレイ
面に表示されることが多い。筆記板9がディスプレイ面
と異なる場合であっても、ディスプレイ面の基準点と筆
記板9の基準点Pとを対応させておくとX−Y座標変換
は容易にでき、ディスプレイ面に的確に表示できる。
【0029】この第1実施例においては、加速度センサ
2a、2bの種類は問われず、一般的に使用されている
ものを適用できる。例えば、図3に示すようなものを適
用できる。
2a、2bの種類は問われず、一般的に使用されている
ものを適用できる。例えば、図3に示すようなものを適
用できる。
【0030】図3において、周囲又は対向する2個の端
部が固定板5により固定された、板状の圧電素子部材6
は、その中央部に質量体7が固着されており、検出方向
の両面にはそれぞれ電極8a及び8bが取り付けられえ
ている。当該入力ペンの筆記動作に応じて質量体7が外
力を受けてA方向又はB方向に運動すると、圧電素子部
材6に歪みが生じ、電極8aと電極8bとの間に歪み量
(従って加速度)に対応した大きさの電位差が生じる。
運動方向がA方向又はB方向によって電極8aが高電位
になったり電極8bが高電位になったりして、予め正負
方向を決めておくと、加速度方向も明らかになる。な
お、圧電素子部材6を片持梁にし、先端に質量を設けた
構造の加速度センサ等も適用できる。筆記動作時の加速
度は非常に小さいため、質量体7が受ける力も小さい。
従って、圧電素子部材6は、小さな力でも歪みが生じて
計測に十分な電位差を得ることができるように薄板に加
工されていることが好ましい。
部が固定板5により固定された、板状の圧電素子部材6
は、その中央部に質量体7が固着されており、検出方向
の両面にはそれぞれ電極8a及び8bが取り付けられえ
ている。当該入力ペンの筆記動作に応じて質量体7が外
力を受けてA方向又はB方向に運動すると、圧電素子部
材6に歪みが生じ、電極8aと電極8bとの間に歪み量
(従って加速度)に対応した大きさの電位差が生じる。
運動方向がA方向又はB方向によって電極8aが高電位
になったり電極8bが高電位になったりして、予め正負
方向を決めておくと、加速度方向も明らかになる。な
お、圧電素子部材6を片持梁にし、先端に質量を設けた
構造の加速度センサ等も適用できる。筆記動作時の加速
度は非常に小さいため、質量体7が受ける力も小さい。
従って、圧電素子部材6は、小さな力でも歪みが生じて
計測に十分な電位差を得ることができるように薄板に加
工されていることが好ましい。
【0031】一般に、圧電素子部材6はセラミック材料
からなり、この材料は脆い材料であるため衝撃力等の大
きな力やせん断応力を受けると破損する。ところで、物
の落下時に生じる衝撃力は100g(gは重力加速度)
以上と言われており、このような大きな衝撃力を受ける
と圧電素子部材6は破損する可能性が大きい。また、シ
リコン単結晶のピエゾ効果を利用した加速度センサも衝
撃力を受けると破損し易い。従って、筆記者の不注意で
当該入力ペンが落下したとしても、その衝撃力を緩和
し、保護することが必須となり、そこで、上述のよう
に、ダンパ12a、12bを設けている。
からなり、この材料は脆い材料であるため衝撃力等の大
きな力やせん断応力を受けると破損する。ところで、物
の落下時に生じる衝撃力は100g(gは重力加速度)
以上と言われており、このような大きな衝撃力を受ける
と圧電素子部材6は破損する可能性が大きい。また、シ
リコン単結晶のピエゾ効果を利用した加速度センサも衝
撃力を受けると破損し易い。従って、筆記者の不注意で
当該入力ペンが落下したとしても、その衝撃力を緩和
し、保護することが必須となり、そこで、上述のよう
に、ダンパ12a、12bを設けている。
【0032】次に、座標算出装置(例えばコンピュータ
を中心として構成されている)について、構成及び処理
を、図1に基づいて説明する。図1は、座標算出装置の
詳細構成を示すブロック図である。なお、ここでは、筆
記板9として、ディスプレイ面(以下、ディスプレイ面
9と呼ぶ)を用いて入力ペンで筆記する場合として説明
する。
を中心として構成されている)について、構成及び処理
を、図1に基づいて説明する。図1は、座標算出装置の
詳細構成を示すブロック図である。なお、ここでは、筆
記板9として、ディスプレイ面(以下、ディスプレイ面
9と呼ぶ)を用いて入力ペンで筆記する場合として説明
する。
【0033】図1において、座標算出装置内の図示しな
いクロック発振器からサンプリング信号が加速度センサ
2a、2bに与えられ、このとき、加速度センサ2a、
2bは加速度を計測し、座標算出装置へ加速度信号を返
送する。
いクロック発振器からサンプリング信号が加速度センサ
2a、2bに与えられ、このとき、加速度センサ2a、
2bは加速度を計測し、座標算出装置へ加速度信号を返
送する。
【0034】人間が文字又は図形を筆記する場合、筆記
速度は速くとも10m/sであり、また筆記動作中の加
速度の変化周波数は一般的に10〜1000Hzと言わ
れている。しかしながら、加速度センサ2a、2bから
の加速度信号には高調波ノイズがのり易い。そこで、各
加速度センサ2a、2bに対応したフィルタ回路15
a、15bは、加速度信号をフィルタリングして100
0Hz以上の高調波ノイズを除去する。ノイズが除去さ
れた各方向の加速度信号は、方向別の増幅器16a、1
6bによって増幅された後、A/D変換回路17a、1
7bによってデジタル信号に変換されて補正回路18に
入力される。
速度は速くとも10m/sであり、また筆記動作中の加
速度の変化周波数は一般的に10〜1000Hzと言わ
れている。しかしながら、加速度センサ2a、2bから
の加速度信号には高調波ノイズがのり易い。そこで、各
加速度センサ2a、2bに対応したフィルタ回路15
a、15bは、加速度信号をフィルタリングして100
0Hz以上の高調波ノイズを除去する。ノイズが除去さ
れた各方向の加速度信号は、方向別の増幅器16a、1
6bによって増幅された後、A/D変換回路17a、1
7bによってデジタル信号に変換されて補正回路18に
入力される。
【0035】補正回路18は、後に詳述するように、入
力された方向別の加速度信号を補正変換し、補正変換し
た方向別の加速度信号を2回積分回路19a、19bに
出力する.2回積分回路19a、19bは、各方向のデ
ジタル加速度信号をそれぞれ2回時間積分して距離に変
換し、座標変換回路20は、前回サンプリング時点の座
標と得られた距離から今回のサンプリング時点における
X−Y座標を得る。このような筆跡を構成する座標列
は、ディスプレイ21に与えられてディスプレイ面9に
表示されたり、文字認識装置22に与えられて文字認識
に供されたりする。
力された方向別の加速度信号を補正変換し、補正変換し
た方向別の加速度信号を2回積分回路19a、19bに
出力する.2回積分回路19a、19bは、各方向のデ
ジタル加速度信号をそれぞれ2回時間積分して距離に変
換し、座標変換回路20は、前回サンプリング時点の座
標と得られた距離から今回のサンプリング時点における
X−Y座標を得る。このような筆跡を構成する座標列
は、ディスプレイ21に与えられてディスプレイ面9に
表示されたり、文字認識装置22に与えられて文字認識
に供されたりする。
【0036】ここで、積分時間はサンプリング信号を受
けてから次のサンプリング信号を受けるまでとする。従
って、サンプリング周波数を高くすると筆記距離の検出
精度が向上する。加速度センサ2a、2bからの信号が
ディスプレイ面9のX軸及びY軸方向の加速度である
と、それぞれの2回積分値がX軸及びY軸方向の筆記距
離となるから両信号をX−Y座標としてディスプレイ面
9にプロットすると筆記された文字や図形が表示され
る。
けてから次のサンプリング信号を受けるまでとする。従
って、サンプリング周波数を高くすると筆記距離の検出
精度が向上する。加速度センサ2a、2bからの信号が
ディスプレイ面9のX軸及びY軸方向の加速度である
と、それぞれの2回積分値がX軸及びY軸方向の筆記距
離となるから両信号をX−Y座標としてディスプレイ面
9にプロットすると筆記された文字や図形が表示され
る。
【0037】なお、ペン先部材1がディスプレイ面(筆
記板)9と接触しているか否かは、すなわち、文字や図
形を構成する部分の移動か文字や図形を構成しない部分
での移動(空中移動)かは、例えば、文字や図形を構成
する部分の移動では常時ボタンスイッチ10を押圧する
こととして区別するようにしても良く、また、ペン先部
材1がディスプレイ面9と接触しているときの振動成分
を加速度信号から抽出して区別するようにしても良く、
これにより、文字や図形を構成する部分だけを表示でき
る。
記板)9と接触しているか否かは、すなわち、文字や図
形を構成する部分の移動か文字や図形を構成しない部分
での移動(空中移動)かは、例えば、文字や図形を構成
する部分の移動では常時ボタンスイッチ10を押圧する
こととして区別するようにしても良く、また、ペン先部
材1がディスプレイ面9と接触しているときの振動成分
を加速度信号から抽出して区別するようにしても良く、
これにより、文字や図形を構成する部分だけを表示でき
る。
【0038】ところで、筆記者が無作為に入力ペンを握
ると、ディスプレイ面(出力座標系)9のX−Y軸と、
入力ペンに内設された加速度センサ2a、2bの軸とが
一致しないことが多い。この場合には、加速度センサ2
a、2bからの加速度信号は入力ペンの筆記動作の真の
加速度とは異なった値になり、入力ペンによって筆記さ
れた文字や図形は正確に表示できない。
ると、ディスプレイ面(出力座標系)9のX−Y軸と、
入力ペンに内設された加速度センサ2a、2bの軸とが
一致しないことが多い。この場合には、加速度センサ2
a、2bからの加速度信号は入力ペンの筆記動作の真の
加速度とは異なった値になり、入力ペンによって筆記さ
れた文字や図形は正確に表示できない。
【0039】そこで、入力ペンに座標系を示す目印を設
けてディスプレイ面9の座標系と一致するように握るこ
とを筆記者に求めることが考えられる。しかし、このよ
うにしても両座標系を完全に一致させることは困難であ
る。また、筆記者が複数の文字や図形を筆記中に入力ペ
ンを無作為に回転させX−Y軸のずれが生じることもあ
る。
けてディスプレイ面9の座標系と一致するように握るこ
とを筆記者に求めることが考えられる。しかし、このよ
うにしても両座標系を完全に一致させることは困難であ
る。また、筆記者が複数の文字や図形を筆記中に入力ペ
ンを無作為に回転させX−Y軸のずれが生じることもあ
る。
【0040】この第1実施例では、そこで、加速度セン
サ2a、2bからの加速度信号を補正するための補正回
路18を設けており、両座標系の不一致時にも正確な座
標を得ることができるようにしている。この補正回路1
8の処理は、例えばソフトウェア的に実行される。
サ2a、2bからの加速度信号を補正するための補正回
路18を設けており、両座標系の不一致時にも正確な座
標を得ることができるようにしている。この補正回路1
8の処理は、例えばソフトウェア的に実行される。
【0041】この補正回路18の処理は、筆跡情報入力
時に行なわれる処理と、それ以前に予め行なわれる補正
用値の取込み処理とがある。
時に行なわれる処理と、それ以前に予め行なわれる補正
用値の取込み処理とがある。
【0042】まず、補正用値の取込み処理を、図4のフ
ローチャートを参照しながら詳述する。
ローチャートを参照しながら詳述する。
【0043】例えば、ディスプレイ面9の右上角の点P
にトリガ信号を取り出せる電極を設けておき、この点P
を基準点とする。補正回路18は、基準点P電極から押
圧信号が与えられたとき、補正用値の取込み処理が指示
されたものと判断し、図4の処理を開始する。筆記者に
は、補正用値の取込み処理を実行させるときには、基準
点Pを押圧し、ディスプレイ面9のX軸方向に筆記する
ことを予め指示しておく。
にトリガ信号を取り出せる電極を設けておき、この点P
を基準点とする。補正回路18は、基準点P電極から押
圧信号が与えられたとき、補正用値の取込み処理が指示
されたものと判断し、図4の処理を開始する。筆記者に
は、補正用値の取込み処理を実行させるときには、基準
点Pを押圧し、ディスプレイ面9のX軸方向に筆記する
ことを予め指示しておく。
【0044】補正回路18は、図4に示す処理を開始す
ると、各加速度センサ2a、2bの検出に係るデジタル
加速度信号を取り込む(ステップ100)。
ると、各加速度センサ2a、2bの検出に係るデジタル
加速度信号を取り込む(ステップ100)。
【0045】ここで、ディスプレイ面9のX軸(例えば
横方向)と加速度センサ2aの軸とが一致すると、加速
度センサ2aのみから出力されて加速度センサ2bの出
力は0になる。これに対して、ディスプレイ面9のX軸
と加速度センサ2aの軸とにある角度θのずれがある
と、各加速度センサ2a、2bからは、下記(1)式及
び(2)式に示す加速度信号が出力される。
横方向)と加速度センサ2aの軸とが一致すると、加速
度センサ2aのみから出力されて加速度センサ2bの出
力は0になる。これに対して、ディスプレイ面9のX軸
と加速度センサ2aの軸とにある角度θのずれがある
と、各加速度センサ2a、2bからは、下記(1)式及
び(2)式に示す加速度信号が出力される。
【0046】 αa(x)=α(x)×cos θ … (1) αb(y)=α(x)×sin θ … (2) ここで、αa(x)は加速度センサ2aの出力、αb
(y)は加速度センサ2bの出力、α(x)はディスプ
レイ面9のX軸方向の真の加速度である。
(y)は加速度センサ2bの出力、α(x)はディスプ
レイ面9のX軸方向の真の加速度である。
【0047】補正回路18は、入力された加速度信号α
a(x)及びαb(y)から、(3)式に従って、ディ
スプレイ面9のX軸と加速度センサ2aの軸とがなす角
(両座標系の相違角)θを求める(ステップ101)。
a(x)及びαb(y)から、(3)式に従って、ディ
スプレイ面9のX軸と加速度センサ2aの軸とがなす角
(両座標系の相違角)θを求める(ステップ101)。
【0048】 θ=tan-1{αb(y)/αa(x)} … (3) 従って、加速度センサ2a、2bの軸をθだけ回転させ
るとディスプレイ面9のX−Y軸と一致することにな
る。すなわち、加速度センサ2a、2bの加速度信号の
値を角度θだけ補正すると、ディスプレイ面9(出力座
標系)のX軸方向及びY軸方向の真の加速度信号とな
る。
るとディスプレイ面9のX−Y軸と一致することにな
る。すなわち、加速度センサ2a、2bの加速度信号の
値を角度θだけ補正すると、ディスプレイ面9(出力座
標系)のX軸方向及びY軸方向の真の加速度信号とな
る。
【0049】補正回路18は、このような回転処理のた
めに必要なcos θ及びsin θを求めて、補正用値として
格納し、一連の処理を終了する(ステップ102)。
めに必要なcos θ及びsin θを求めて、補正用値として
格納し、一連の処理を終了する(ステップ102)。
【0050】次に、補正回路18が通常の筆跡情報入力
時に行なう補正処理について説明する。補正回路18
は、入力された加速度信号αa(x)及びαb(y)
を、補正用値cos θ及びsin θを用いて、ディスプレイ
面9のX軸及びY軸方向に従う加速度信号に変換した
後、2回時間積分する。
時に行なう補正処理について説明する。補正回路18
は、入力された加速度信号αa(x)及びαb(y)
を、補正用値cos θ及びsin θを用いて、ディスプレイ
面9のX軸及びY軸方向に従う加速度信号に変換した
後、2回時間積分する。
【0051】通常の筆記入力時における加速度センサ2
aからの加速度信号αa(x)及び加速度センサ2bか
らの加速度信号αb(y)は、ディスプレイ面9のX軸
方向の真の加速度α(x)及びディスプレイ面9のY軸
方向の真の加速度α(y)を用いて、(4)式及び
(5)式で表される。
aからの加速度信号αa(x)及び加速度センサ2bか
らの加速度信号αb(y)は、ディスプレイ面9のX軸
方向の真の加速度α(x)及びディスプレイ面9のY軸
方向の真の加速度α(y)を用いて、(4)式及び
(5)式で表される。
【0052】 αa(x)=α(x)cos θ+α(y)sin θ … (4) αb(y)=α(y)cos θ+α(x)sin θ … (5) 従って、X−Y軸方向の真の加速度α(x)、α(y)
は、(4)式及び(5)式を変形して得た(6)式及び
(7)式で表すことができる。
は、(4)式及び(5)式を変形して得た(6)式及び
(7)式で表すことができる。
【0053】 α(x)={αa(x)cos θ−αb(y)sin θ} ÷{cos θ2 −sin θ2 } … (6) α(y)={αb(y)cos θ−αa(x)sin θ} ÷{cos θ2 −sin θ2 } … (7) 従って、通常の筆跡情報入力時においては、補正回路1
8は、入力された加速度センサ2aからの加速度信号α
a(x)及び加速度センサ2bからの加速度信号αb
(y)を、補正用値cos θ及びsin θを用いて、(6)
式及び(7)式に従って、ディスプレイ面9のX軸方向
の真の加速度α(x)及びディスプレイ面9のY軸方向
の真の加速度α(y)に変換して2回積分回路19a、
19bに与える。従って、その後には、真の加速度α
(x)及びα(y)が2回時間積分されて、ディスプレ
イ面9のX−Y座標系に従う真の移動距離に変換され、
さらに真のX−Y座標に変換される。
8は、入力された加速度センサ2aからの加速度信号α
a(x)及び加速度センサ2bからの加速度信号αb
(y)を、補正用値cos θ及びsin θを用いて、(6)
式及び(7)式に従って、ディスプレイ面9のX軸方向
の真の加速度α(x)及びディスプレイ面9のY軸方向
の真の加速度α(y)に変換して2回積分回路19a、
19bに与える。従って、その後には、真の加速度α
(x)及びα(y)が2回時間積分されて、ディスプレ
イ面9のX−Y座標系に従う真の移動距離に変換され、
さらに真のX−Y座標に変換される。
【0054】上記第1実施例によれば、筆記者が入力ペ
ンを無作為に握っても、出力座標系の座標軸と加速度セ
ンサの軸とのずれを検出して加速度信号を補正するよう
になっているので、筆跡情報を正しく入力することがで
きる。
ンを無作為に握っても、出力座標系の座標軸と加速度セ
ンサの軸とのずれを検出して加速度信号を補正するよう
になっているので、筆跡情報を正しく入力することがで
きる。
【0055】このような補正処理は、上述のように単純
な演算処理であり、リアルタイム性を損なうことはな
い。
な演算処理であり、リアルタイム性を損なうことはな
い。
【0056】(B)第2実施例 次に、本発明による手書き入力ペン装置の第2実施例を
図面を参照しながら詳述する。
図面を参照しながら詳述する。
【0057】まず、この第2実施例における手書き入力
ペンについて説明する。ここで、図5がこの第2実施例
における手書き入力ペンの構成を示すものであり、第1
実施例の手書き入力ペンを示した図2との同一、対応部
分には同一符号を付して示している。
ペンについて説明する。ここで、図5がこの第2実施例
における手書き入力ペンの構成を示すものであり、第1
実施例の手書き入力ペンを示した図2との同一、対応部
分には同一符号を付して示している。
【0058】図5に示すように、第2実施例の手書き入
力ペンは、第1実施例の手書き入力ペンに比較して、入
力ペンの軸線方向(以下、Z軸方向と呼ぶ)の加速度を
測定する加速度センサ2cがセンサ固定板3に設けられ
ている点が異なる。第2実施例で新たに追加された加速
度センサ2cも、従来から周知の構成のものを適用で
き、加速度センサ2a、2bと同一のもので良い。
力ペンは、第1実施例の手書き入力ペンに比較して、入
力ペンの軸線方向(以下、Z軸方向と呼ぶ)の加速度を
測定する加速度センサ2cがセンサ固定板3に設けられ
ている点が異なる。第2実施例で新たに追加された加速
度センサ2cも、従来から周知の構成のものを適用で
き、加速度センサ2a、2bと同一のもので良い。
【0059】なお、図5では、支持棒14がなく、ま
た、ボタンスイッチ10もないが、第2実施例において
もこれらは設けられていても良く、この点の相違は、第
2実施例の特徴とは無関係である。
た、ボタンスイッチ10もないが、第2実施例において
もこれらは設けられていても良く、この点の相違は、第
2実施例の特徴とは無関係である。
【0060】この第2実施例においても、基本的には、
加速度センサ2a、2bからの加速度信号に基づいて、
移動距離を算出して筆跡上の各点での座標を逐次得るも
のである。しかし、筆記者による入力ペンの握り方に応
じた、補正回路が行なう補正処理が第1実施例とは異な
っている。そこで、補正処理を中心に第2実施例での座
標算出処理を説明する。
加速度センサ2a、2bからの加速度信号に基づいて、
移動距離を算出して筆跡上の各点での座標を逐次得るも
のである。しかし、筆記者による入力ペンの握り方に応
じた、補正回路が行なう補正処理が第1実施例とは異な
っている。そこで、補正処理を中心に第2実施例での座
標算出処理を説明する。
【0061】なお、第2実施例についての座標算出装置
の詳細構成の図示は省略するが、第1実施例と同様であ
り、第1実施例と異なる点は、3個の加速度センサ2a
〜2cからの加速度信号を3系列で補正回路に入力して
いる点、及び、補正回路が実行する補正処理が異なって
いる点である。
の詳細構成の図示は省略するが、第1実施例と同様であ
り、第1実施例と異なる点は、3個の加速度センサ2a
〜2cからの加速度信号を3系列で補正回路に入力して
いる点、及び、補正回路が実行する補正処理が異なって
いる点である。
【0062】筆記者が無作為に入力ペンを握る場合、デ
ィスプレイ面のX−Y軸と入力ペンに内設された加速度
センサ2a、2bの軸とが一致することは希である。ま
た、図6に示すように、筆記者は、一般に入力ペンをデ
ィスプレイ面9の法線方向(Z軸方向)に対してある角
度だけ傾斜して筆記する。従って、距離算出に用いられ
る加速度センサ2a、2bからの加速度信号は、入力ペ
ンの筆記動作の真の加速度と異なった値になり、入力ペ
ンによって筆記された文字や図形を正確に表示できな
い。そこで加速度センサ2a、2bからの加速度信号を
補正する必要がある。
ィスプレイ面のX−Y軸と入力ペンに内設された加速度
センサ2a、2bの軸とが一致することは希である。ま
た、図6に示すように、筆記者は、一般に入力ペンをデ
ィスプレイ面9の法線方向(Z軸方向)に対してある角
度だけ傾斜して筆記する。従って、距離算出に用いられ
る加速度センサ2a、2bからの加速度信号は、入力ペ
ンの筆記動作の真の加速度と異なった値になり、入力ペ
ンによって筆記された文字や図形を正確に表示できな
い。そこで加速度センサ2a、2bからの加速度信号を
補正する必要がある。
【0063】以上のように、第2実施例も、第1実施例
と同様に、筆記者の入力ペンの握り方に伴う誤差を軽減
することを意図したものである。しかし、第2実施例で
は、ディスプレイ面9のZ軸方向に対する傾斜も考慮し
て誤差軽減を図っている点が第1実施例とは異なってい
る。
と同様に、筆記者の入力ペンの握り方に伴う誤差を軽減
することを意図したものである。しかし、第2実施例で
は、ディスプレイ面9のZ軸方向に対する傾斜も考慮し
て誤差軽減を図っている点が第1実施例とは異なってい
る。
【0064】この第2実施例においても、補正処理は、
補正用値を取込む前処理と、通常の筆跡情報入力時に実
際に補正する処理とに分けられる。
補正用値を取込む前処理と、通常の筆跡情報入力時に実
際に補正する処理とに分けられる。
【0065】まず、補正用値を取込む前処理を説明す
る。この第2実施例においても、前処理においては、筆
記者に、例えばディスプレイ面9の右上角の基準点Pを
押圧させると共に、ディスプレイ面9のX軸方向(例え
ば横方向)へ入力ペンで筆記させる。
る。この第2実施例においても、前処理においては、筆
記者に、例えばディスプレイ面9の右上角の基準点Pを
押圧させると共に、ディスプレイ面9のX軸方向(例え
ば横方向)へ入力ペンで筆記させる。
【0066】ここで最初に、加速度センサ2a、2bの
検出平面がディスプレイ面(X−Y平面)9と平行であ
るとして、加速度センサ2a、2bによる直交座標系を
ディスプレイ面9のX−Y座標系に一致させることを考
える。この場合は、第1実施例と同様な考え方を適用で
きる。従って、両座標系を一致させるためには、上記
(3)式で表される角度θだけ回転させれば良いことが
分かる。
検出平面がディスプレイ面(X−Y平面)9と平行であ
るとして、加速度センサ2a、2bによる直交座標系を
ディスプレイ面9のX−Y座標系に一致させることを考
える。この場合は、第1実施例と同様な考え方を適用で
きる。従って、両座標系を一致させるためには、上記
(3)式で表される角度θだけ回転させれば良いことが
分かる。
【0067】また、図6に示すように、入力ペンのディ
スプレイ面9のX軸に対する傾きをγとし、ディスプレ
イ面9の座標系でのY−Z平面に対する入力ペンの傾き
をδとする。
スプレイ面9のX軸に対する傾きをγとし、ディスプレ
イ面9の座標系でのY−Z平面に対する入力ペンの傾き
をδとする。
【0068】上述と同様に考えて、角度γ及び角度δを
近似的に求める。すなわち、加速度センサ2a、2cの
検出平面がディスプレイ面9の座標系におけるX−Z平
面に平行であるとして、両方の座標系を一致させること
を考えると、角度γは下記(8)式で表すことができ、
また、加速度センサ2b、2cの検出平面がディスプレ
イ面9の座標系におけるY−Z平面に平行であるとし
て、両方の座標系を一致させることを考えると、角度δ
は下記(9)式で表すことができる。
近似的に求める。すなわち、加速度センサ2a、2cの
検出平面がディスプレイ面9の座標系におけるX−Z平
面に平行であるとして、両方の座標系を一致させること
を考えると、角度γは下記(8)式で表すことができ、
また、加速度センサ2b、2cの検出平面がディスプレ
イ面9の座標系におけるY−Z平面に平行であるとし
て、両方の座標系を一致させることを考えると、角度δ
は下記(9)式で表すことができる。
【0069】 γ=tan-1{αa(x)/αc(z)} … (8) δ=tan-1{αb(y)/αc(z)} … (9) ここで、αc(z)は加速度センサ2cの加速度信号で
ある。
ある。
【0070】前処理における筆記時には、以上のような
角度θ、γ、δを求めて補正用値として格納する。
角度θ、γ、δを求めて補正用値として格納する。
【0071】次に、筆記中の入力ペンの傾き変化につい
て考える。X軸方向に筆記動作(前処理で行なわれる筆
記動作でもある)では、図6に示す手首の点Aを中心と
した変動角度Φ(一般的に40°≧Φ≧0°)の運動で
あるが、ディスプレイ面9のX−Y平面におけるX軸と
の傾きγの変化はほとんどなく、角度γを一定とみなし
て良い。
て考える。X軸方向に筆記動作(前処理で行なわれる筆
記動作でもある)では、図6に示す手首の点Aを中心と
した変動角度Φ(一般的に40°≧Φ≧0°)の運動で
あるが、ディスプレイ面9のX−Y平面におけるX軸と
の傾きγの変化はほとんどなく、角度γを一定とみなし
て良い。
【0072】また、Y軸方向の筆記動作は、人差し指の
第2間接の点Bを中心とした円運動であり、Y−Z軸平
面における入力ペンのY軸に対する傾き角度も変化す
る。すなわち、Y軸方向の筆記動作中において、円運動
で角度β(一般的に25°≧β≧15°)だけ変化する
と、Y−Z軸平面における入力ペンのY軸に対する傾き
角度もβだけ変化する。このとき、加速度センサ2cに
は円運動に対する(10)式に示す遠心力fが働くこと
になり、この遠心力fに対応した加速度信号αc(z)
が加速度センサ2cから出力される。
第2間接の点Bを中心とした円運動であり、Y−Z軸平
面における入力ペンのY軸に対する傾き角度も変化す
る。すなわち、Y軸方向の筆記動作中において、円運動
で角度β(一般的に25°≧β≧15°)だけ変化する
と、Y−Z軸平面における入力ペンのY軸に対する傾き
角度もβだけ変化する。このとき、加速度センサ2cに
は円運動に対する(10)式に示す遠心力fが働くこと
になり、この遠心力fに対応した加速度信号αc(z)
が加速度センサ2cから出力される。
【0073】 f=m×r×ω2 =m×αc(z) …(10) ここで、mは質量、ωは角速度、rは回転中心から加速
度センサ2cまでの距離で一定である。
度センサ2cまでの距離で一定である。
【0074】従って、Y軸方向への筆記中におけるディ
スプレイ面9の座標系でのY軸に対する入力ペンの傾き
角度は(β+δ)となり、筆記中に角度βを算出して補
正する必要がある。ここで、加速度センサ2a、2cの
検出平面がディスプレイ面9の座標系におけるX−Z平
面に平行であるとすると、変化角βを時間Tで割ったも
のが角速度ωであるので、変化角βは、近似的に(1
1)式で表すことができる。
スプレイ面9の座標系でのY軸に対する入力ペンの傾き
角度は(β+δ)となり、筆記中に角度βを算出して補
正する必要がある。ここで、加速度センサ2a、2cの
検出平面がディスプレイ面9の座標系におけるX−Z平
面に平行であるとすると、変化角βを時間Tで割ったも
のが角速度ωであるので、変化角βは、近似的に(1
1)式で表すことができる。
【0075】 β=√{Δαc(z)}×ΔT÷r …(11) ここで、Δαc(z)は筆記中における加速度センサ2
cの出力変化、ΔTはサンプリング周期である。(1
1)式における距離rは、定数として与えることが可能
なので、また、サンプリグ周期ΔTは一定であるので、
(11)式から、加速度センサ2cの出力変化Δαc
(z)が得られると、変化角βを得ることができること
が分かる。
cの出力変化、ΔTはサンプリング周期である。(1
1)式における距離rは、定数として与えることが可能
なので、また、サンプリグ周期ΔTは一定であるので、
(11)式から、加速度センサ2cの出力変化Δαc
(z)が得られると、変化角βを得ることができること
が分かる。
【0076】以上のようにして、入力ペンの傾斜に係る
各種の角度θ、γ、δ、βが得られると、幾何学的な近
似処理によって、加速度センサ2a、2bからの加速度
信号αa(x)、αb(y)から、ディスプレイ面9の
座標系におけるX軸方向及びY軸方向の真の加速度α
(x)、α(y)を次の(12)式及び(13)式に従
って求めることができる。
各種の角度θ、γ、δ、βが得られると、幾何学的な近
似処理によって、加速度センサ2a、2bからの加速度
信号αa(x)、αb(y)から、ディスプレイ面9の
座標系におけるX軸方向及びY軸方向の真の加速度α
(x)、α(y)を次の(12)式及び(13)式に従
って求めることができる。
【0077】 α(x)={αa(x)cos θcos δ−αb(y)sin δcos γ} ÷cos δcos γ(cos θ2 −sin θ2 ) …(12) α(y)={αb(y)cos θcos (δ−β)−αb(y)sin δcos γ} ÷cos (δ−β)cos γ(cos θ2 −sin θ2 ) …(13) 以上のように、筆跡情報の入力を行なう前に予め補正用
値の取込み処理を行なって補正値θ、γ、δを求めて格
納しておき、筆跡情報の入力時には、傾斜角変化βを求
め、これら値θ、γ、δ、βに基づいて、加速度センサ
2a、2bからの加速度信号αa(x)、αb(y)か
ら、ディスプレイ面9の座標系におけるX軸方向及びY
軸方向の真の加速度α(x)、α(y)を求める。そし
て、求めた真の加速度α(x)、α(y)を2回積分し
て真の筆記距離を求め、さらに真の座標を求めて正確な
筆跡情報を得る。
値の取込み処理を行なって補正値θ、γ、δを求めて格
納しておき、筆跡情報の入力時には、傾斜角変化βを求
め、これら値θ、γ、δ、βに基づいて、加速度センサ
2a、2bからの加速度信号αa(x)、αb(y)か
ら、ディスプレイ面9の座標系におけるX軸方向及びY
軸方向の真の加速度α(x)、α(y)を求める。そし
て、求めた真の加速度α(x)、α(y)を2回積分し
て真の筆記距離を求め、さらに真の座標を求めて正確な
筆跡情報を得る。
【0078】このようにして求められた筆跡情報は、第
1実施例と同様に、ディスプレイ面9に表示されるだけ
でなく、基準文字情報との照合による文字認識等に用い
られる。
1実施例と同様に、ディスプレイ面9に表示されるだけ
でなく、基準文字情報との照合による文字認識等に用い
られる。
【0079】以上のように、第2実施例によれば、加速
度センサ2cを設け、入力ペンの傾斜をも考慮した加速
度信号の補正を行なうようにしたので、第1実施例以上
に正確な筆跡情報を得ることができる。
度センサ2cを設け、入力ペンの傾斜をも考慮した加速
度信号の補正を行なうようにしたので、第1実施例以上
に正確な筆跡情報を得ることができる。
【0080】また、第2実施例によれば、筆跡情報の入
力中における傾斜角変化をもとらえて、加速度信号を補
正するようにしたので、より一段と正確な筆跡情報を得
ることができる。
力中における傾斜角変化をもとらえて、加速度信号を補
正するようにしたので、より一段と正確な筆跡情報を得
ることができる。
【0081】従って、筆記者が入力ペンを無作為に握っ
たしても筆跡情報を正しく入力することができ、筆記者
の握り方の個人差が筆跡情報に影響を与えることを防止
することができる。
たしても筆跡情報を正しく入力することができ、筆記者
の握り方の個人差が筆跡情報に影響を与えることを防止
することができる。
【0082】さらに、この第2実施例であっても、補正
演算はさほど複雑ではなく、筆跡情報入力のリアルタイ
ム性を損なうことはない。
演算はさほど複雑ではなく、筆跡情報入力のリアルタイ
ム性を損なうことはない。
【0083】(C)他の実施例 なお、補正用値を取込むために筆記する直線の筆記方向
は、実施例とは異なり、Y軸方向であっても良い。
は、実施例とは異なり、Y軸方向であっても良い。
【0084】また、補正用値の取込み処理のモードを、
ボタンスイッチ10の数回の押下によって指示するよう
にしても良く、基準点Pの指示にもボタンスイッチ10
を利用するようにしても良い。
ボタンスイッチ10の数回の押下によって指示するよう
にしても良く、基準点Pの指示にもボタンスイッチ10
を利用するようにしても良い。
【0085】さらに、手書き入力ペンと座標算出装置と
の間の信号授受を無線によって行なうようにしても良
い。
の間の信号授受を無線によって行なうようにしても良
い。
【0086】さらにまた、座標算出装置の一部又は全て
の構成要素を手書き入力ペン側に内蔵させるようにして
も良い。
の構成要素を手書き入力ペン側に内蔵させるようにして
も良い。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、補正値
取込みモードにおいて、第1及び第2の加速度センサの
軸と、出力座標系の座標軸との角度ずれに係る補正値を
求めて格納し、軌跡情報を得るモードにおいて、第1及
び第2の加速度センサからの加速度信号を、格納されて
いる補正値に基づいて、これら加速度センサの軸と出力
座標系の座標軸とが一致しているときの加速度信号に変
換し、変換した加速度信号を2回積分して出力座標系に
おけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得るようにし
たので、筆跡情報を正確に入力させることができる手書
き入力ペン装置を実現できる。
取込みモードにおいて、第1及び第2の加速度センサの
軸と、出力座標系の座標軸との角度ずれに係る補正値を
求めて格納し、軌跡情報を得るモードにおいて、第1及
び第2の加速度センサからの加速度信号を、格納されて
いる補正値に基づいて、これら加速度センサの軸と出力
座標系の座標軸とが一致しているときの加速度信号に変
換し、変換した加速度信号を2回積分して出力座標系に
おけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得るようにし
たので、筆跡情報を正確に入力させることができる手書
き入力ペン装置を実現できる。
【図1】第1実施例の座標算出装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】第1実施例の手書き入力ペン構成を示す一部破
断斜視図である。
断斜視図である。
【図3】加速度センサの構成例を示す概略断面図であ
る。
る。
【図4】第1実施例の補正用値取込み処理を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】第2実施例の手書き入力ペン構成を示す一部破
断斜視図である。
断斜視図である。
【図6】筆記動作中の角度関係の説明図である。
1…ペン先部材、2a、2b、2c…加速度センサ、9
…筆記板(例えばディスプレイ面)、18…補正回路、
19a、19b…2回積分回路、20…座標変換回路。
…筆記板(例えばディスプレイ面)、18…補正回路、
19a、19b…2回積分回路、20…座標変換回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力ペンの軸方向に垂直で、かつ互いに
直交するように第1及び第2の加速度センサを設け、座
標算出装置が、これら加速度センサからの加速度信号を
2回積分して、出力座標系におけるX軸方向及びY軸方
向の筆跡情報を得る手書き入力ペン装置において、 各方向の軌跡情報を得るモードに加えて、補正値取込み
モードを設け、 補正値取込みモードにおいて、上記座標算出装置は、X
軸又はY軸方向への直線筆記時における上記第1及び第
2の加速度センサからの加速度信号に基づいて、上記第
1及び第2の加速度センサの軸と、出力座標系の座標軸
との角度ずれに係る補正値を求めて格納し、 各方向の軌跡情報を得るモードにおいて、上記座標算出
装置は、上記第1及び第2の加速度センサからの加速度
信号を、格納されている補正値に基づいて、これら加速
度センサの軸と出力座標系の座標軸とが一致していると
きの加速度信号に変換し、変換した加速度信号を2回積
分して出力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡
情報を得ることを特徴とした手書き入力ペン装置。 - 【請求項2】 入力ペンの軸方向に垂直で、かつ互いに
直交するように第1及び第2の加速度センサを設け、座
標算出装置が、これら加速度センサからの加速度信号を
2回積分して、出力座標系におけるX軸方向及びY軸方
向の筆跡情報を得る手書き入力ペン装置において、 上記入力ペンの軸方向に平行な第3の加速度センサを設
けると共に、 動作モードとしても、各方向の軌跡情報を得るモードに
加えて、補正値取込みモードを設け、 補正値取込みモードにおいて、上記座標算出装置は、X
軸又はY軸方向への直線筆記時における3個の上記加速
度センサからの加速度信号に基づいて、上記第1及び第
2の加速度センサの軸と、出力座標系の座標軸との角度
ずれに係る補正値を求めて格納し、 各方向の軌跡情報を得るモードにおいて、上記座標算出
装置は、上記第1及び第2の加速度センサからの加速度
信号を、格納されている補正値に基づいて、これら加速
度センサの軸と出力座標系の座標軸とが一致していると
きの加速度信号に変換し、変換した加速度信号を2回積
分して出力座標系におけるX軸方向及びY軸方向の筆跡
情報を得ることを特徴とした手書き入力ペン装置。 - 【請求項3】 入力ペンの軸方向に垂直で、かつ互いに
直交するように第1及び第2の加速度センサを設け、座
標算出装置が、これら加速度センサからの加速度信号を
2回積分して、出力座標系におけるX軸方向及びY軸方
向の筆跡情報を得る手書き入力ペン装置において、 上記入力ペンの軸方向に平行な第3の加速度センサを設
けると共に、 動作モードとしても、各方向の軌跡情報を得るモードに
加えて、補正値取込みモードを設け、 補正値取込みモードにおいて、上記座標算出装置は、X
軸又はY軸方向への直線筆記時における3個の上記加速
度センサからの加速度信号に基づいて、上記第1及び第
2の加速度センサの軸と、出力座標系の座標軸との角度
ずれに係る補正値を求めて格納し、 各方向の軌跡情報を得るモードにおいて、上記座標算出
装置は、上記第3の加速度センサからの加速度信号に基
づいて、縦方向筆記に伴う入力ペンの傾斜角変化を求
め、この求めた傾斜角変化と、補正値取込みモードで格
納された補正値とから、上記第1及び第2の加速度セン
サからの加速度信号を、これら加速度センサの軸と出力
座標系の座標軸とが一致しているときの加速度信号に変
換し、変換した加速度信号を2回積分して出力座標系に
おけるX軸方向及びY軸方向の筆跡情報を得ることを特
徴とした手書き入力ペン装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25562593A JPH07110738A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 手書き入力ペン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25562593A JPH07110738A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 手書き入力ペン装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07110738A true JPH07110738A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17281356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25562593A Pending JPH07110738A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 手書き入力ペン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07110738A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002188971A (ja) * | 2000-10-11 | 2002-07-05 | Pilot Corp | 筆記測定装置 |
| JP2007333749A (ja) * | 2007-09-07 | 2007-12-27 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | 静電容量型加速度計 |
| WO2013065272A1 (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-10 | シャープ株式会社 | タッチパネル及びタッチパネル付き表示装置 |
| JP2017516252A (ja) * | 2014-05-15 | 2017-06-15 | シュタビロ インターナツィオナール ゲーエムベーハーSTABILO International GmbH | センサドリフト補償を行う電子ペン |
| CN113835541A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-24 | 青岛罗博数码科技有限公司 | 电磁笔笔迹倾角修正的检测以及计算方法 |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP25562593A patent/JPH07110738A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002188971A (ja) * | 2000-10-11 | 2002-07-05 | Pilot Corp | 筆記測定装置 |
| JP2007333749A (ja) * | 2007-09-07 | 2007-12-27 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | 静電容量型加速度計 |
| WO2013065272A1 (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-10 | シャープ株式会社 | タッチパネル及びタッチパネル付き表示装置 |
| JP2017516252A (ja) * | 2014-05-15 | 2017-06-15 | シュタビロ インターナツィオナール ゲーエムベーハーSTABILO International GmbH | センサドリフト補償を行う電子ペン |
| CN113835541A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-24 | 青岛罗博数码科技有限公司 | 电磁笔笔迹倾角修正的检测以及计算方法 |
| CN113835541B (zh) * | 2021-09-24 | 2024-02-13 | 青岛罗博数码科技有限公司 | 电磁笔笔迹倾角修正的检测以及计算方法 |
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