JPH0711088U - スピーカキャビネット - Google Patents
スピーカキャビネットInfo
- Publication number
- JPH0711088U JPH0711088U JP4417993U JP4417993U JPH0711088U JP H0711088 U JPH0711088 U JP H0711088U JP 4417993 U JP4417993 U JP 4417993U JP 4417993 U JP4417993 U JP 4417993U JP H0711088 U JPH0711088 U JP H0711088U
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- Japan
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- speaker cabinet
- binder
- inorganic filler
- gel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水和反応する結合剤と無機フィラーとにより
構成されるセラミック材を用いることによって、特別な
乾燥装置を必要とせず、製造が容易で、作業環境性に優
れるセラミック系のスピーカキャビネットを提供する。 【構成】 所定金型に、ポルトランドセメント粒子、シ
リカ系酸化物及び水からなる結合剤2 と無機フィラーと
3 を混合して得られたゲル状の反応物を流入し、常温放
置により乾燥させることにより、セラミック材1 からな
るスピーカキャビネットが構成される。
構成されるセラミック材を用いることによって、特別な
乾燥装置を必要とせず、製造が容易で、作業環境性に優
れるセラミック系のスピーカキャビネットを提供する。 【構成】 所定金型に、ポルトランドセメント粒子、シ
リカ系酸化物及び水からなる結合剤2 と無機フィラーと
3 を混合して得られたゲル状の反応物を流入し、常温放
置により乾燥させることにより、セラミック材1 からな
るスピーカキャビネットが構成される。
Description
【0001】
本考案は、スピーカキャビネットに関し、詳しくはセラミック系スピーカキャ ビネットの材質改良に関する。
【0002】
周知のように、スピーカキャビネットは、その材質により、音質に大きな影響 を及ぼす。そして、スピーカキャビネットの材質に要求される特性には、 (1) 面密度が高く、遮音性に優れていること、 (2) 高い剛性をもち、適度な内部損失をもつこと、 (3) 寸法の長期安定性に優れていること、 (4) 加工性に優れていること、 等がある。
【0003】 このため、これらの要求される特性から、従来用いられている代表的な材質と しては、 (a) 合板、パーチクルボード等の木質系、 (b) PS、ABS、PP樹脂等のプラスチック系、 (C) セラミック系、 (d) 金属系、 等がある。
【0004】 ここで、特に高い密度、剛性をもち、遮音性、寸法の長期安定性に優れるセラ ミック系スピーカキャビネットの従来例について説明する。
【0005】 従来のセラミック系スピーカキャビネットは、重量比7:3で配合されている SiO2 とTiO2 とを主成分とする金属アルコキシドをトルエン、キシレン、 n−ブタノールの混合溶剤と混合し、得られた固形分25%の溶剤を所定の金型 に流入して、120℃で20分間乾燥させることによって形成される。
【0006】
しかし、このような従来のスピーカキャビネットでは、キャビネットの製造に 、120℃20分の乾燥処理が必要であるため、乾燥用の特別な装置が必要とな り、この装置が高価であるとともに、製造方法が複雑で生産性が低くなることか ら、コストアップの要因になるという欠点があった。
【0007】 また、この従来のスピーカキャビネットでは、金属アルコキシドの希釈剤に有 機溶剤を用いるため、この有機溶剤により製造現場の環境が悪くなり、作業者の 安全性を害するものであった。
【0008】 そこで本考案は、上記従来例に付する欠点を解消し、特別な乾燥装置を必要と せず、製造が容易で、作業環境性に優れるセラミック系のスピーカキャビネット を提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するための本考案に係るスピーカキャビネットは、 水和反応する結合剤2 と無機フィラー3 とを水を媒体とした化学結合によって 複合化して構成されるセラミック材1 を用いたことを特徴とする。
【0010】
このようなスピーカキャビネットでは、水和反応する結合剤と、無機フィラー と、水とを混合し、結合剤の水和反応により、フィラーを包み込んだ複合固体材 料である、ゲル状物を作製する。そして、このゲル状物を所定の金型に流入し、 このまま常温で自然放置する。ゲル状物中の結合剤は、水和反応が更に進むこと により、ゲルの大きな表面エネルギーによる凝集で複雑な網状構造を形成してい く。そして、このゲル状物は、この結合剤の水和反応が終了することにより、乾 燥して固体化する。これによってスピーカキャビネットが形成される。
【0011】
図1〜図2により、本考案の実施例を詳述すると、図1は本考案の実施例にお けるスピーカキャビネットを説明する斜視図であり、図2は同実施例のスピーカ キャビネットにおける結合剤を説明する図である。
【0012】 本考案の実施例では、ポルトランドセメント粒子(主成分は、SiO2 20〜 25%,Al2 O3 4〜6%,Fe2 O3 2〜4%,CaO62〜66%,Mg O1〜2%,SO3 1〜2%)とシリカ系酸化物(SiO4 )を7:3で配合し 、この配合物を水と混合して、固形分25%の水溶液を作製した。この水溶液を 結合剤とし、これにこの固形分と同一分量の無機フィラー(アルミニウム粉)を 添加し、これによって得られた混合物を混練して、ゲル状物を得た。
【0013】 ここで、図2により、前記結合剤について説明する。図2にはこの結合剤の水 和反応による生成状態が示されている。図2のように、ポルトランドセメント粒 子4 と、シリカ系酸化物5 と、水6 とを混合すると、シリカ系酸化物5 がポルト ランドセメント粒子4 表層に生成し、このシリカ系酸化物5 が水和反応のトリガ となってポルトランドセメント粒子4 同士が接着し、ゲル状カルシウムシリケー ト水和物7 を形成する。図において、4'は非水和反応のポルトランドセメント粒 子であり、8 は、ポルトランドセメント粒子4 がシリカ系酸化物5 に比べ大きい 粒子であるためポルトランドセメント粒子4 同士の接着の際に生じた毛管細孔で ある。このようにして生成したゲル状の結合剤2 はフィラーを包み込み込む。
【0014】 この実施例では、所定金型に、前記ゲル状物を流入し、常温で10分程度放置 して、ゲル状物を乾燥させた。乾燥後、固体化物を金型から取り出し、図1のよ うなセラミック材1 からなるスピーカキャビネットを得た。図において、2 は前 述で説明した結合剤であり、3 は無機フィラーである。
【0015】 次に、本実施例のスピーカキャビネットの特性を、従来例のスピーカキャビネ ットの特性とともに表1に示す。ここで、従来例はSiO2 とTiO2 とを主成 分とする金属アルコキシドの希釈溶剤を乾燥させて形成したスピーカキャビネッ トである。
【0016】
【表1】 表1から明らかなように、本実施例のスピーカキャビネットは、従来のスピー カキャビネットと比べ、内部損失は若干小さくなったが、鉛筆硬度、密度は非常 に高くなり、非常に高い剛性を有し、遮音性に優れるものある。
【0017】 このように本実施例のスピーカキャビネットが、高剛性であるのは、無機フィ ラーが高剛性体であるとともに、結合剤も生成時におけるゲルの大きな表面エネ ルギーによって互いに凝集して複雑な網状構造となっていることから高剛性を有 し、これらにより構成されるセラミック材自体の剛性が非常に高くなっているた めである。
【0018】 また、本実施例において、添加される無機フィラーをアルミニウム粉としたが 、その他、ステンレス粉、カーボングラファイト、集成マイカ等でもよく、例え ば、本実施例のようなアルミニウム粉やステンレス粉等の金属粉のフィラーが添 加されているセラミック材を用いると、これらのフィラーが高剛性を有し、吸水 率に優れているため、剛性が高いだけでなく湿度に対する寸法安定性が高いスピ ーカキャビネットが得られ、また、カーボングラファイト、集成マイカが添加さ れているセラミック材を用いると、これらのフィラーが高剛性を有し、金属粉に 比べ大きい内部損失を有するため、本実施例のものより内部損失が大きいスピー カキャビネットが得られる。
【0019】 以上、本考案に係るスピーカキャビネットについて代表的と思われる実施例を 基に詳述したが、本考案によるスピーカキャビネットの実施態様は、上記実施例 の構造に限定されるものではなく、前記した実用新案登録請求の範囲に記載の構 成要件を具備し、本考案にいう作用を呈し、以下に述べる効果を有する限りにお いて、適宜改変して実施しうるものである。
【0020】
本考案に係るスピーカキャビネットは、水和反応する結合剤と無機フィラーと を水を媒体とした化学結合によって複合化して構成されるセラミック材を用いた ことを特徴とするものであって、セラミック材が結合剤の水和反応により常温乾 燥して形成されるため、その製造工程において従来のような特別な装置による乾 燥処理が不必要になる。そのため、製造が容易になり、更に、生産性が高く、安 価なスピーカキャビネットが得られる。
【0021】 そして、本考案スピーカキャビネットでは、セラミック材が水を媒体とした化 学結合で形成されるため、従来のように有機溶剤を用いることがなく、作業環境 性、安全性に優れる。
【0022】 また、セラミック材が、高密度、高剛性体である無機フィラーと、生成時にお けるゲルの大きな表面エネルギーによる凝集で複雑な網状構造が形成されて高い 剛性を有する結合剤とにより構成されているため、本考案のスピーカキャビネッ トは、高剛性を有し、面密度が大きく遮音性に優れ、寸法の長期安定性に優れる 。
【図1】本考案の実施例におけるスピーカキャビネット
を説明する斜視図。
を説明する斜視図。
【図2】同実施例のスピーカキャビネットにおける結合
剤を説明する図。
剤を説明する図。
1 セラミック材 2 無機フィラー 3 結合剤 4,4' ポルトランドセメント粒子 5 シリカ系酸化物 6 水 7 ゲル状カルシウムシリケート水和物 8 毛管細孔
Claims (1)
- 【請求項1】 水和反応する結合剤(2) と無機フィラー
(3) とを水を媒体とした化学結合によって複合化して構
成されるセラミック材(1) を用いたことを特徴とするス
ピーカキャビネット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4417993U JPH0711088U (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | スピーカキャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4417993U JPH0711088U (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | スピーカキャビネット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0711088U true JPH0711088U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=12684358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4417993U Pending JPH0711088U (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | スピーカキャビネット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0711088U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5051232U (ja) * | 1973-09-08 | 1975-05-19 |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP4417993U patent/JPH0711088U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5051232U (ja) * | 1973-09-08 | 1975-05-19 |
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