JPH07111422A - 乗算回路 - Google Patents
乗算回路Info
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- JPH07111422A JPH07111422A JP28013293A JP28013293A JPH07111422A JP H07111422 A JPH07111422 A JP H07111422A JP 28013293 A JP28013293 A JP 28013293A JP 28013293 A JP28013293 A JP 28013293A JP H07111422 A JPH07111422 A JP H07111422A
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- transistors
- transistor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダブルバランス形の乗算回路において生じる
不要なビート成分を大幅に低減する。 【構成】 ダブルバランス形の乗算回路において、下側
のトランジスタQ12、Q13のベースに、これら下側のト
ランジスタQ12、Q13のコレクタ・ベース間の浮遊容量
CCB、CCBよりも十分に大きな値の第1及び第2コンデ
ンサC12、C13をそれぞれ接続する。上側のトランジス
タQ14〜Q17の入力信号S15により下側のトランジスタ
Q12、Q13のベースに生じる微分パルス成分PB、PB
を、第1及び第2のコンデンサC12、C13を通じてバイ
パスする。
不要なビート成分を大幅に低減する。 【構成】 ダブルバランス形の乗算回路において、下側
のトランジスタQ12、Q13のベースに、これら下側のト
ランジスタQ12、Q13のコレクタ・ベース間の浮遊容量
CCB、CCBよりも十分に大きな値の第1及び第2コンデ
ンサC12、C13をそれぞれ接続する。上側のトランジス
タQ14〜Q17の入力信号S15により下側のトランジスタ
Q12、Q13のベースに生じる微分パルス成分PB、PB
を、第1及び第2のコンデンサC12、C13を通じてバイ
パスする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばスーパーヘテ
ロダイン方式の受信機においてミキサ回路として使用さ
れる乗算回路に関する。
ロダイン方式の受信機においてミキサ回路として使用さ
れる乗算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーヘテロダイン方式の受信機とし
て、例えば図9に示すように、ダブルスーパーヘテロダ
イン方式で、ダイレクトコンバージョンタイプの受信機
が知られている。この受信機は、第1周波数変換及び第
2周波数変換を、直交変換により行うことにより、イメ
ージ特性を改善しているものであるが、その動作は以下
のとおりである。
て、例えば図9に示すように、ダブルスーパーヘテロダ
イン方式で、ダイレクトコンバージョンタイプの受信機
が知られている。この受信機は、第1周波数変換及び第
2周波数変換を、直交変換により行うことにより、イメ
ージ特性を改善しているものであるが、その動作は以下
のとおりである。
【0003】すなわち、図9の受信機は、コードレス電
話の受信部を構成している場合であり、その受信信号は
FM信号である。そして、その受信したFM信号Sr
が、端子1から高周波アンプ2を通じて直交変換のI軸
用及びQ軸用の第1ミキサ回路11、21に供給され
る。
話の受信部を構成している場合であり、その受信信号は
FM信号である。そして、その受信したFM信号Sr
が、端子1から高周波アンプ2を通じて直交変換のI軸
用及びQ軸用の第1ミキサ回路11、21に供給され
る。
【0004】また、第1局部発振回路14から受信信号
Srのキャリア周波数に等しい周波数の第1局部発振信
号S14が取り出され、この信号S14がミキサ回路11に
供給されるとともに、移相回路24に供給されてπ/2
だけ移相され、その移相信号S24がミキサ回路21に第
1局部発振信号として供給される。
Srのキャリア周波数に等しい周波数の第1局部発振信
号S14が取り出され、この信号S14がミキサ回路11に
供給されるとともに、移相回路24に供給されてπ/2
だけ移相され、その移相信号S24がミキサ回路21に第
1局部発振信号として供給される。
【0005】したがって、簡単のため、図10Aに示す
ように、受信信号Srが、その下側帯波の帯域内に信号
成分Saを有し、上側帯波の帯域内に信号成分Sbを有す
るとともに、 ωo:受信信号Srのキャリア周波数(角周波数) ωa:信号成分Saの角周波数。ωa<ωo Ea:信号成分Saの振幅 ωb:信号成分Sbの角周波数。ωb>ωo Eb:信号成分Sbの振幅 Δωa=ωo−ωa Δωb=ωb−ωo とすれば、 Sr=Sa+Sb Sa=Ea・sinωat Sb=Eb・sinωbt となる。
ように、受信信号Srが、その下側帯波の帯域内に信号
成分Saを有し、上側帯波の帯域内に信号成分Sbを有す
るとともに、 ωo:受信信号Srのキャリア周波数(角周波数) ωa:信号成分Saの角周波数。ωa<ωo Ea:信号成分Saの振幅 ωb:信号成分Sbの角周波数。ωb>ωo Eb:信号成分Sbの振幅 Δωa=ωo−ωa Δωb=ωb−ωo とすれば、 Sr=Sa+Sb Sa=Ea・sinωat Sb=Eb・sinωbt となる。
【0006】また、 E1:第1局部発振信号S14、S24の振幅 とすれば、 S14=E1・sinωot S24=E1・cosωot である。
【0007】したがって、 S11、S12:ミキサ回路11、21の出力信号 とすれば、 S11=Sr・S14 =(Ea・sinωat+Eb・sinωbt)×E1・sinωot =αa{−cos(ωa+ωo)t+cos(ωo−ωa)t} +αb{−cos(ωb+ωo)t+cos(ωb−ωo)t} =αa{−cos(ωa+ωo)t+cosΔωat} +αb{−cos(ωb+ωo)t+cosΔωbt} S21=Sr・S24 =(Ea・sinωat+Eb・sinωbt)×E1・cosωot =αa{sin(ωa+ωo)t−sin(ωo−ωa)t} +αb{sin(ωb+ωo)t+sin(ωb−ωo)t} =αa{sin(ωa+ωo)t−sinΔωat} +αb{sin(ωb+ωo)t+sinΔωbt} αa=Ea・E1/2 αb=Eb・E1/2 となる。
【0008】そして、上式のうち、角周波数Δωa、Δ
ωbの信号成分が必要な中間周波信号なので、これら信
号S11、S21がローパスフィルタ12、22に供給さ
れ、角周波数Δωa、Δωbの信号成分が、第1中間周波
信号S12、S22として取り出され、 S12=αa・cosΔωat+αb・cosΔωbt S22=−αa・sinΔωat+αb・sinΔωbt とされる。なお、この場合、図10Aからも明らかなよ
うに、信号S12、S22は、ベースバンドの信号である。
ωbの信号成分が必要な中間周波信号なので、これら信
号S11、S21がローパスフィルタ12、22に供給さ
れ、角周波数Δωa、Δωbの信号成分が、第1中間周波
信号S12、S22として取り出され、 S12=αa・cosΔωat+αb・cosΔωbt S22=−αa・sinΔωat+αb・sinΔωbt とされる。なお、この場合、図10Aからも明らかなよ
うに、信号S12、S22は、ベースバンドの信号である。
【0009】さらに、これら信号S12、S22が、直交変
換のI軸用及びQ軸用の第2ミキサ回路13、23に供
給される。また、第2局部発振回路15から比較的低い
周波数の第2局部発振信号S15が取り出され、この信号
S15がミキサ回路13に供給されるとともに、移相回路
25に供給されてπ/2だけ移相され、その移相信号S
25がミキサ回路23に第2局部発振信号として供給され
る。
換のI軸用及びQ軸用の第2ミキサ回路13、23に供
給される。また、第2局部発振回路15から比較的低い
周波数の第2局部発振信号S15が取り出され、この信号
S15がミキサ回路13に供給されるとともに、移相回路
25に供給されてπ/2だけ移相され、その移相信号S
25がミキサ回路23に第2局部発振信号として供給され
る。
【0010】したがって、 S15=E2・sinωst S25=E2・cosωst E2:第2局部発振信号S15、S25の振幅 ωs=2πfs fsは、例えば55kHz とするとともに、 S13、S14:ミキサ回路13、23の出力信号 とすれば、 S13=S12・S15 =(αa・cosΔωat+αb・cosΔωbt)×E2・sinωst =βa{sin(Δωa+ωs)t−sin(Δωa−ωs)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t−sin(Δωb−ωs)t} S23=S22・S25 =(−αa・sinΔωat+αb・sinΔωbt)×E2・cosωst =−βa{sin(Δωa+ωs)t+sin(Δωa−ωs)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t+sin(Δωb−ωs)t} βa=αa・E2/2 βb=αb・E2/2 となる。
【0011】そして、これらの信号S13、S23におい
て、周波数差が負の値にならないように、信号S13、S
23を変形すると、 S13=βa{sin(Δωa+ωs)t+sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t+sin(ωs−Δωb)t} =βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t+βb・sin(ωs−Δωb)t S23=−βa{sin(Δωa+ωs)t−sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t−sin(ωs−Δωb)t} =−βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t−βb・sin(ωs−Δωb)t となる。
て、周波数差が負の値にならないように、信号S13、S
23を変形すると、 S13=βa{sin(Δωa+ωs)t+sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t+sin(ωs−Δωb)t} =βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t+βb・sin(ωs−Δωb)t S23=−βa{sin(Δωa+ωs)t−sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t−sin(ωs−Δωb)t} =−βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t−βb・sin(ωs−Δωb)t となる。
【0012】そして、これら信号S13、S23が加算回路
3に供給されて加算され、加算回路3からは、 S3=S13+S23 =2βa・sin(ωs−Δωa)t+2βb・sin(ωs+Δ
ωb)t で示される加算信号S3が取り出される。
3に供給されて加算され、加算回路3からは、 S3=S13+S23 =2βa・sin(ωs−Δωa)t+2βb・sin(ωs+Δ
ωb)t で示される加算信号S3が取り出される。
【0013】そして、この加算信号S3を図示すると、
図10Bに示すようになり、この信号S3は、もとの受
信信号Srを、キャリア周波数(角周波数)ωsの信号に
周波数変換したときの信号にほかならない。すなわち、
信号S3は、中間周波数fsの第2中間周波信号である。
図10Bに示すようになり、この信号S3は、もとの受
信信号Srを、キャリア周波数(角周波数)ωsの信号に
周波数変換したときの信号にほかならない。すなわち、
信号S3は、中間周波数fsの第2中間周波信号である。
【0014】そこで、この第2中間周波信号S3が、中
間周波フィルタ用のバンドパスフィルタ4及びリミッタ
アンプ5を通じてFM復調回路6に供給されてもとのオ
ーディオ信号が復調され、このオーディオ信号が端子7
に取り出される。
間周波フィルタ用のバンドパスフィルタ4及びリミッタ
アンプ5を通じてFM復調回路6に供給されてもとのオ
ーディオ信号が復調され、このオーディオ信号が端子7
に取り出される。
【0015】なお、加算回路3において、信号S13と信
号S23との加算を行わずに、減算を行うと、 Simg=S13−S23 =2βa・sin(ωs+Δωa)t+2βb・sin(ωs−Δ
ωb)t となる。そして、この信号Simgは、上記した本来の第
2中間周波信号S3の占有周波数帯域において、その信
号S3の周波数スペクトラムを反転した状態で分布する
妨害信号、すなわち、イメージ妨害信号である。
号S23との加算を行わずに、減算を行うと、 Simg=S13−S23 =2βa・sin(ωs+Δωa)t+2βb・sin(ωs−Δ
ωb)t となる。そして、この信号Simgは、上記した本来の第
2中間周波信号S3の占有周波数帯域において、その信
号S3の周波数スペクトラムを反転した状態で分布する
妨害信号、すなわち、イメージ妨害信号である。
【0016】そして、一般に、FM受信機であれば、そ
の中間周波数は10.7MHzとされているので、その中間周
波フィルタはセラミックフィルタにより構成することに
なり、IC化することができない。しかし、上述の受信
機においては、第1中間周波信号S12、S22はベースバ
ンドであり、第2中間周波数fsは例えば55kHzと低く
することができるので、フィルタ12、22、4を、抵
抗器、コンデンサ及びアンプを有するアクティブフィル
タにより構成することができ、したがって、端子1から
端子7までをフィルタ12、22、4を含んでモノリシ
ックICに1チップIC化することができる。
の中間周波数は10.7MHzとされているので、その中間周
波フィルタはセラミックフィルタにより構成することに
なり、IC化することができない。しかし、上述の受信
機においては、第1中間周波信号S12、S22はベースバ
ンドであり、第2中間周波数fsは例えば55kHzと低く
することができるので、フィルタ12、22、4を、抵
抗器、コンデンサ及びアンプを有するアクティブフィル
タにより構成することができ、したがって、端子1から
端子7までをフィルタ12、22、4を含んでモノリシ
ックICに1チップIC化することができる。
【0017】文献:IEEE Journal of Solid State Circ
uit, 1987 No.6 (Dec.)など
uit, 1987 No.6 (Dec.)など
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第2ミキサ
回路13(及び23)は、一般に、図11あるいは図1
2に示すように、トランジスタQ1〜Q7によりダブルバ
ランス形の乗算回路(平衡変調回路)に構成される。
回路13(及び23)は、一般に、図11あるいは図1
2に示すように、トランジスタQ1〜Q7によりダブルバ
ランス形の乗算回路(平衡変調回路)に構成される。
【0019】すなわち、トランジスタQ1を定電流源と
してトランジスタQ2、Q3が差動接続され、トランジス
タQ2のコレクタに、そのコレクタ電流を分岐する1対
のトランジスタQ4、Q5のエミッタが接続されるととも
に、トランジスタQ3のコレクタに、そのコレクタ電流
を分岐する1対のトランジスタQ6、Q7のエミッタが接
続される。そして、トランジスタQ4、Q7のベースが互
いに接続され、トランジスタQ5、Q6のベースが互いに
接続されるとともに、トランジスタQ4、Q6のコレクタ
が互いに接続され、トランジスタQ5、Q7のコレクタが
互いに接続される。
してトランジスタQ2、Q3が差動接続され、トランジス
タQ2のコレクタに、そのコレクタ電流を分岐する1対
のトランジスタQ4、Q5のエミッタが接続されるととも
に、トランジスタQ3のコレクタに、そのコレクタ電流
を分岐する1対のトランジスタQ6、Q7のエミッタが接
続される。そして、トランジスタQ4、Q7のベースが互
いに接続され、トランジスタQ5、Q6のベースが互いに
接続されるとともに、トランジスタQ4、Q6のコレクタ
が互いに接続され、トランジスタQ5、Q7のコレクタが
互いに接続される。
【0020】さらに、トランジスタQ2のベースに、前
段のローパスフィルタ12(あるいは22)が接続さ
れ、トランジスタQ4、Q7のベースと、トランジスタQ
5、Q6のベースとの間に、例えば図13Aに示すよう
に、矩形状の第2局部発振信号S15(あるいはS25)が
供給される。また、トランジスタQ2、Q3のベースに
は、抵抗器R2、R3を通じてベースバイアス電圧VBが
供給される。
段のローパスフィルタ12(あるいは22)が接続さ
れ、トランジスタQ4、Q7のベースと、トランジスタQ
5、Q6のベースとの間に、例えば図13Aに示すよう
に、矩形状の第2局部発振信号S15(あるいはS25)が
供給される。また、トランジスタQ2、Q3のベースに
は、抵抗器R2、R3を通じてベースバイアス電圧VBが
供給される。
【0021】したがって、ローパスフィルタ12からの
第1中間周波信号S12が、トランジスタQ2、Q3により
差動増幅されてトランジスタQ2、Q3のコレクタから出
力されるとともに、このとき、トランジスタQ4〜Q7が
信号S15により交互にオン・オフされるので、トランジ
スタQ2、Q3のコレクタに出力された信号S12が、信号
S15によりスイッチングされ、トランジスタQ4〜Q7の
コレクタから第2中間周波信号S13が取り出される。
第1中間周波信号S12が、トランジスタQ2、Q3により
差動増幅されてトランジスタQ2、Q3のコレクタから出
力されるとともに、このとき、トランジスタQ4〜Q7が
信号S15により交互にオン・オフされるので、トランジ
スタQ2、Q3のコレクタに出力された信号S12が、信号
S15によりスイッチングされ、トランジスタQ4〜Q7の
コレクタから第2中間周波信号S13が取り出される。
【0022】ところが、これらのミキサ回路13(及び
23)において、第2局部発振信号S15により例えばト
ランジスタQ4、Q5がオン・オフされる場合、信号S15
の立ち上がり時間及び立ち下がり時間は、完全に0では
ないので、トランジスタQ4、Q5がオンからオフになる
とき、及びオフからオンになるとき、ごくわずかの期間
ではあるが、能動領域で動作してしまう。
23)において、第2局部発振信号S15により例えばト
ランジスタQ4、Q5がオン・オフされる場合、信号S15
の立ち上がり時間及び立ち下がり時間は、完全に0では
ないので、トランジスタQ4、Q5がオンからオフになる
とき、及びオフからオンになるとき、ごくわずかの期間
ではあるが、能動領域で動作してしまう。
【0023】このため、信号S15の立ち上がり時及び立
ち下がり時、瞬間的ではあるが、両方のトランジスタQ
4、Q5にコレクタ電流が流れ、この結果、図13A、B
に示すように、信号S15の立ち上がり時及び立ち下がり
時ごとに、トランジスタQ2のコレクタ電圧が瞬間的に
低下することになる。すなわち、トランジスタQ2のコ
レクタには、信号S15の2倍の周波数のパルスPCを生
じてしまう。
ち下がり時、瞬間的ではあるが、両方のトランジスタQ
4、Q5にコレクタ電流が流れ、この結果、図13A、B
に示すように、信号S15の立ち上がり時及び立ち下がり
時ごとに、トランジスタQ2のコレクタ電圧が瞬間的に
低下することになる。すなわち、トランジスタQ2のコ
レクタには、信号S15の2倍の周波数のパルスPCを生
じてしまう。
【0024】そして、このパルスPCが、トランジスタ
Q2のコレクタ・ベース間の浮遊容量CCBにより図13
Cに示すように、信号S15の2倍の周波数のパルスPB
に微分され、この微分パルスPBがトランジスタQ2のベ
ースに供給されてしまう。
Q2のコレクタ・ベース間の浮遊容量CCBにより図13
Cに示すように、信号S15の2倍の周波数のパルスPB
に微分され、この微分パルスPBがトランジスタQ2のベ
ースに供給されてしまう。
【0025】また、図11のミキサ回路13において
は、同様の理由により、トランジスタQ3のベースにも
微分パルスPBが供給されてしまう。ただし、図12の
ミキサ回路13においては、トランジスタQ3のベース
が、第1中間周波信号S12を供給するためのコンデンサ
C3を通じて接地されているので、トランジスタQ3のベ
ースに現れた微分パルスPBは、そのコンデンサC3を通
じて接地にバイパスされ、微分パルスPBが、トランジ
スタQ3のベースに供給されることはない(トランジス
タQ2のベースには供給される)。
は、同様の理由により、トランジスタQ3のベースにも
微分パルスPBが供給されてしまう。ただし、図12の
ミキサ回路13においては、トランジスタQ3のベース
が、第1中間周波信号S12を供給するためのコンデンサ
C3を通じて接地されているので、トランジスタQ3のベ
ースに現れた微分パルスPBは、そのコンデンサC3を通
じて接地にバイパスされ、微分パルスPBが、トランジ
スタQ3のベースに供給されることはない(トランジス
タQ2のベースには供給される)。
【0026】そして、このような微分パルスPBが、ト
ランジスタQ2(及びQ3)のベースに供給されると、こ
のパルスPBは、トランジスタQ2により増幅されてその
コレクタに現れ、このコレクタに現れたパルスPBと、
第2局部発振信号S15との間で、ビート成分を生じてし
まう。そして、この場合、微分パルスPBの周波数は2
fsであり、信号S15の周波数はfsであるから、そのビ
ート成分の周波数は、 2fs±fs=fs及び3fs となる。
ランジスタQ2(及びQ3)のベースに供給されると、こ
のパルスPBは、トランジスタQ2により増幅されてその
コレクタに現れ、このコレクタに現れたパルスPBと、
第2局部発振信号S15との間で、ビート成分を生じてし
まう。そして、この場合、微分パルスPBの周波数は2
fsであり、信号S15の周波数はfsであるから、そのビ
ート成分の周波数は、 2fs±fs=fs及び3fs となる。
【0027】そして、このビート成分のうち、周波数3
fsの成分は、後段のバンドパスフィルタ4により除去
することができるが、周波数fsのビート成分SBTは、
第2中間周波数fsと等しい周波数なので、バンドパス
フィルタ4により除去することはできず、AGC、受信
電界レベルの表示、同調指示などを行う場合、それらが
誤動作してしまう。
fsの成分は、後段のバンドパスフィルタ4により除去
することができるが、周波数fsのビート成分SBTは、
第2中間周波数fsと等しい周波数なので、バンドパス
フィルタ4により除去することはできず、AGC、受信
電界レベルの表示、同調指示などを行う場合、それらが
誤動作してしまう。
【0028】特に、ミキサ回路13をIC化する場合に
は、そのバランスが崩れて第2局部発振信号S15が、第
2中間周波信号S13にリークすることを防ぐため、トラ
ンジスタQ1〜Q7の形状を、他の回路のトランジスタよ
りも大きくしているので、浮遊容量CCBも0.5〜1pF
程度と大きくなる傾向にあり、結果として、ビート成分
SBTも大きくなり、なおさら誤動作を起こしやすくなっ
ている。
は、そのバランスが崩れて第2局部発振信号S15が、第
2中間周波信号S13にリークすることを防ぐため、トラ
ンジスタQ1〜Q7の形状を、他の回路のトランジスタよ
りも大きくしているので、浮遊容量CCBも0.5〜1pF
程度と大きくなる傾向にあり、結果として、ビート成分
SBTも大きくなり、なおさら誤動作を起こしやすくなっ
ている。
【0029】なお、このビート成分SBTは、第2中間周
波信号S3から見れば、第2ミキサ回路13において、
第2局部発振信号S15がリークしてきたのと等価であ
り、このビート成分SBTは、キャリアリーク成分と言う
こともできる。
波信号S3から見れば、第2ミキサ回路13において、
第2局部発振信号S15がリークしてきたのと等価であ
り、このビート成分SBTは、キャリアリーク成分と言う
こともできる。
【0030】このビート成分SBTは、上述のように、微
分パルスPBが、トランジスタQ2、Q3のベースに供給
されることにより生じるのであるから、微分パルスPB
がトランジスタQ2、Q3のベースに供給されなければよ
い。そして、抵抗器R2、R3の値を、トランジスタQ
2、Q3の入力インピーダンスに比べて十分に小さく、例
えば50Ωとすれば、微分パルスPBは、抵抗器R2、R3
を通じて接地にバイパスされ、トランジスタQ2、Q3の
ベースに供給されなくなる。
分パルスPBが、トランジスタQ2、Q3のベースに供給
されることにより生じるのであるから、微分パルスPB
がトランジスタQ2、Q3のベースに供給されなければよ
い。そして、抵抗器R2、R3の値を、トランジスタQ
2、Q3の入力インピーダンスに比べて十分に小さく、例
えば50Ωとすれば、微分パルスPBは、抵抗器R2、R3
を通じて接地にバイパスされ、トランジスタQ2、Q3の
ベースに供給されなくなる。
【0031】しかし、抵抗器R2、R3の値を小さくする
と、前段のローパスフィルタ12から見た負荷が重くな
るので、ローパスフィルタ12のドライブ能力を大きく
する必要があり、この結果、消費電力が大きくなってし
まい、電池を電源とする場合には、好ましくない。
と、前段のローパスフィルタ12から見た負荷が重くな
るので、ローパスフィルタ12のドライブ能力を大きく
する必要があり、この結果、消費電力が大きくなってし
まい、電池を電源とする場合には、好ましくない。
【0032】この発明は、以上のような問題点を解決し
ようとするものである。
ようとするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、第2及び第3のトランジスタQ12、Q13のベースの
少なくとも一方に、第1の入力信号S12が供給され、第
4及び第7のトランジスタQ14、Q17のベースと、第5
及び第6のトランジスタQ15、Q16のベースとの間に第
2の入力信号S15が供給され、第4及び第6のトランジ
スタQ14、Q16のコレクタあるいは第5及び第7のトラ
ンジスタQ15、Q17のコレクタの少なくとも一方から第
1の入力信号S12と第2の入力信号S15との乗算結果の
信号S13が出力されるようにしたダブルバランス形の乗
算回路において、第2及び第3のトランジスタQ12、Q
13のベースに、これら第2及び第3のトランジスタQ1
2、Q13のコレクタ・ベース間の浮遊容量CCB、CCBよ
りも十分に大きな値の第1及び第2コンデンサC12、C
13をそれぞれ接続し、第2の入力信号S15により第2及
び第3のトランジスタQ12、Q13のベースに生じる微分
パルス成分PB、PBを、第1及び第2のコンデンサC1
2、C13を通じてバイパスするようにしたものである。
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、第2及び第3のトランジスタQ12、Q13のベースの
少なくとも一方に、第1の入力信号S12が供給され、第
4及び第7のトランジスタQ14、Q17のベースと、第5
及び第6のトランジスタQ15、Q16のベースとの間に第
2の入力信号S15が供給され、第4及び第6のトランジ
スタQ14、Q16のコレクタあるいは第5及び第7のトラ
ンジスタQ15、Q17のコレクタの少なくとも一方から第
1の入力信号S12と第2の入力信号S15との乗算結果の
信号S13が出力されるようにしたダブルバランス形の乗
算回路において、第2及び第3のトランジスタQ12、Q
13のベースに、これら第2及び第3のトランジスタQ1
2、Q13のコレクタ・ベース間の浮遊容量CCB、CCBよ
りも十分に大きな値の第1及び第2コンデンサC12、C
13をそれぞれ接続し、第2の入力信号S15により第2及
び第3のトランジスタQ12、Q13のベースに生じる微分
パルス成分PB、PBを、第1及び第2のコンデンサC1
2、C13を通じてバイパスするようにしたものである。
【0034】
【作用】微分パルス成分PB、PBは、コンデンサC12、
C13を通じてバイパスされ、この微分パルス成分PB、
PBと第2の入力信号S15とのビート成分SBTは大幅に
低減される。
C13を通じてバイパスされ、この微分パルス成分PB、
PBと第2の入力信号S15とのビート成分SBTは大幅に
低減される。
【0035】
【実施例】図1において、第2ミキサ回路13(及び2
3)は、トランジスタQ11〜Q17によりダブルバランス
形の乗算回路に構成される。そして、前段のローパスフ
ィルタ12(あるいは22)が、抵抗器R12、R13を通
じてミキサ回路13の下側のトランジスタQ12、Q13の
ベースに接続される。なお、バンドパスフィルタ12か
らは、トランジスタQ12、Q13のベースバイアス電圧V
Bが第1中間周波信号S12(あるいはS22)に重畳して
出力されるものとする。
3)は、トランジスタQ11〜Q17によりダブルバランス
形の乗算回路に構成される。そして、前段のローパスフ
ィルタ12(あるいは22)が、抵抗器R12、R13を通
じてミキサ回路13の下側のトランジスタQ12、Q13の
ベースに接続される。なお、バンドパスフィルタ12か
らは、トランジスタQ12、Q13のベースバイアス電圧V
Bが第1中間周波信号S12(あるいはS22)に重畳して
出力されるものとする。
【0036】また、トランジスタQ12、Q13のベースと
接地との間に、コンデンサC12、C13が接続される。こ
の場合、コンデンサC12の値は、浮遊容量CCBに比べて
十分に大きく、かつ、信号S12に対して大きなインピー
ダンスを呈するような大きさ、すなわち、浮遊容量CCB
の10倍程度の大きさの5〜10pF程度とされる。また、
コンデンサC13の値は、浮遊容量CCBに比べて十分に大
きく、かつ、信号S12に対して十分に小さなインピーダ
ンスを示す大きさとされる。
接地との間に、コンデンサC12、C13が接続される。こ
の場合、コンデンサC12の値は、浮遊容量CCBに比べて
十分に大きく、かつ、信号S12に対して大きなインピー
ダンスを呈するような大きさ、すなわち、浮遊容量CCB
の10倍程度の大きさの5〜10pF程度とされる。また、
コンデンサC13の値は、浮遊容量CCBに比べて十分に大
きく、かつ、信号S12に対して十分に小さなインピーダ
ンスを示す大きさとされる。
【0037】さらに、トランジスタQ14〜Q17のベース
間に、第2局部発振信号S15(あるいはS25)が供給さ
れる。
間に、第2局部発振信号S15(あるいはS25)が供給さ
れる。
【0038】このような構成によれば、バンドパスフィ
ルタ12からのベースバイアス電圧VBによりトランジ
スタQ12、Q13はバイアスされる。また、バンドパスフ
ィルタ12からの第1中間周波信号S12が、抵抗器R12
を通じてトランジスタQ12のベースに供給される。
ルタ12からのベースバイアス電圧VBによりトランジ
スタQ12、Q13はバイアスされる。また、バンドパスフ
ィルタ12からの第1中間周波信号S12が、抵抗器R12
を通じてトランジスタQ12のベースに供給される。
【0039】なお、このとき、トランジスタQ12のベー
スと接地との間に、コンデンサC12が接続されている
が、第1中間周波信号S12はベースバンドの信号である
とともに、コンデンサC12は、上記のような値に設定さ
れているので、バンドパスフィルタ12からの第1中間
周波信号S12が、コンデンサC12によりバイパスされる
ことはなく、ほぼそのままトランジスタQ12のベースに
供給される。
スと接地との間に、コンデンサC12が接続されている
が、第1中間周波信号S12はベースバンドの信号である
とともに、コンデンサC12は、上記のような値に設定さ
れているので、バンドパスフィルタ12からの第1中間
周波信号S12が、コンデンサC12によりバイパスされる
ことはなく、ほぼそのままトランジスタQ12のベースに
供給される。
【0040】したがって、トランジスタQ14〜Q17のコ
レクタからは、第2中間周波信号S13(あるいはS23)
が取り出される。
レクタからは、第2中間周波信号S13(あるいはS23)
が取り出される。
【0041】そして、この場合、トランジスタQ12、Q
13のベースには、コンデンサC12、C13が接続されてい
るとともに、その値は浮遊容量CCBに比べて十分に大き
いので、トランジスタQ12、Q13のベースに微分パルス
PB、PBが現れても、これら微分パルスPB、PBは、コ
ンデンサC12、C13を通じて接地にバイパスされ、トラ
ンジスタQ12、Q13のベースには、ほとんど供給されな
い。したがって、第2中間周波信号S13には、微分パル
スPBと、第2局部発振信号S15とによるビート成分SB
Tは、ほとんど含まれるなくなる。
13のベースには、コンデンサC12、C13が接続されてい
るとともに、その値は浮遊容量CCBに比べて十分に大き
いので、トランジスタQ12、Q13のベースに微分パルス
PB、PBが現れても、これら微分パルスPB、PBは、コ
ンデンサC12、C13を通じて接地にバイパスされ、トラ
ンジスタQ12、Q13のベースには、ほとんど供給されな
い。したがって、第2中間周波信号S13には、微分パル
スPBと、第2局部発振信号S15とによるビート成分SB
Tは、ほとんど含まれるなくなる。
【0042】こうして、このミキサ回路13によれば、
トランジスタQ12、Q13のコレクタ・ベース間に浮遊容
量CCB、CCBがあっても、あるいはその浮遊容量CCB、
CCBが多少大きくても、この浮遊容量CCB、CCBに起因
して発生するビート成分SBTを大幅に低減することがで
きる。したがって、AGC、受信電界レベルの表示、同
調指示などを行う場合、それらを正しく動作させること
ができる。
トランジスタQ12、Q13のコレクタ・ベース間に浮遊容
量CCB、CCBがあっても、あるいはその浮遊容量CCB、
CCBが多少大きくても、この浮遊容量CCB、CCBに起因
して発生するビート成分SBTを大幅に低減することがで
きる。したがって、AGC、受信電界レベルの表示、同
調指示などを行う場合、それらを正しく動作させること
ができる。
【0043】また、抵抗器R12、R13の値を大きくする
ことができるので、ローパスフィルタ12から見た負荷
が軽くなり、したがって、消費電力を小さくすることが
できる。
ことができるので、ローパスフィルタ12から見た負荷
が軽くなり、したがって、消費電力を小さくすることが
できる。
【0044】図2に示す例においては、ベース電圧VB
が、抵抗器R12、R13を通じてトランジスタQ12、Q13
のベースに供給されるとともに、バンドパスフィルタ1
2からの第1中間周波信号S12が、コンデンサC12を通
じてトランジスタQ12のベースに供給される。また、ト
ランジスタQ13のベースと、接地との間に、コンデンサ
C13が接続される。
が、抵抗器R12、R13を通じてトランジスタQ12、Q13
のベースに供給されるとともに、バンドパスフィルタ1
2からの第1中間周波信号S12が、コンデンサC12を通
じてトランジスタQ12のベースに供給される。また、ト
ランジスタQ13のベースと、接地との間に、コンデンサ
C13が接続される。
【0045】なお、コンデンサC12、C13の値は、信号
S12に対して十分に小さなインピーダンスを呈する大き
さとされる。さらに、バンドパスフィルタ12の出力イ
ンピーダンスは、十分に小さくされる。
S12に対して十分に小さなインピーダンスを呈する大き
さとされる。さらに、バンドパスフィルタ12の出力イ
ンピーダンスは、十分に小さくされる。
【0046】このような構成によれば、トランジスタQ
14〜Q17から第2中間周波信号S13が出力される。そし
て、この場合、トランジスタQ12のベースに微分パルス
PBが現れても、この微分パルスPBは、コンデンサC12
を通じ、さらに、ローパスフィルタ12の出力インピー
ダンスを通じて接地にバイパスされ、微分パルスPB
は、トランジスタQ12のベースにほとんど供給されな
い。
14〜Q17から第2中間周波信号S13が出力される。そし
て、この場合、トランジスタQ12のベースに微分パルス
PBが現れても、この微分パルスPBは、コンデンサC12
を通じ、さらに、ローパスフィルタ12の出力インピー
ダンスを通じて接地にバイパスされ、微分パルスPB
は、トランジスタQ12のベースにほとんど供給されな
い。
【0047】また、トランジスタQ13のベースに微分パ
ルスPBが現れても、この微分パルスPBは、コンデンサ
C13を通じて接地にバイパスされる。したがって、第2
中間周波信号S13には、微分パルスPBと、第2局部発
振信号S15とによるビート成分SBTは、ほとんど含まれ
るなくなる。
ルスPBが現れても、この微分パルスPBは、コンデンサ
C13を通じて接地にバイパスされる。したがって、第2
中間周波信号S13には、微分パルスPBと、第2局部発
振信号S15とによるビート成分SBTは、ほとんど含まれ
るなくなる。
【0048】こうして、このミキサ回路13において
も、トランジスタQ12、Q13のコレクタ・ベース間の浮
遊容量CCB、CCBに起因するビート成分SBTを大幅に低
減することができる。また、抵抗器R12、R13の値を大
きくすることができるので、ローパスフィルタ12から
見た負荷が軽くなり、したがって、消費電力を小さくす
ることができる。
も、トランジスタQ12、Q13のコレクタ・ベース間の浮
遊容量CCB、CCBに起因するビート成分SBTを大幅に低
減することができる。また、抵抗器R12、R13の値を大
きくすることができるので、ローパスフィルタ12から
見た負荷が軽くなり、したがって、消費電力を小さくす
ることができる。
【0049】ところで、図9により説明した受信機にお
いては、実際には、第2ミキサ回路13、23が理想的
な動作をしないので、第2局部発振信号S15、S25の一
部が、ミキサ回路13、23から加算回路3にリークし
てしまう。
いては、実際には、第2ミキサ回路13、23が理想的
な動作をしないので、第2局部発振信号S15、S25の一
部が、ミキサ回路13、23から加算回路3にリークし
てしまう。
【0050】すなわち、ミキサ回路13(及び23)と
しては、上述のように、一般に、ダブルバランス形の乗
算回路が使用されるが、実際には、トランジスタQ1〜
Q7の特性や直流バイアスのバランスに乱れがある。そ
して、このような乱れがあると、トランジスタQ4〜Q7
から出力される第2中間周波信号S13には、キャリア成
分(第2局部発振信号S15の成分)が含まれてしまう。
すなわち、キャリアリークを生じてしまう。
しては、上述のように、一般に、ダブルバランス形の乗
算回路が使用されるが、実際には、トランジスタQ1〜
Q7の特性や直流バイアスのバランスに乱れがある。そ
して、このような乱れがあると、トランジスタQ4〜Q7
から出力される第2中間周波信号S13には、キャリア成
分(第2局部発振信号S15の成分)が含まれてしまう。
すなわち、キャリアリークを生じてしまう。
【0051】このため、これまでは、例えばトランジス
タQ2のベースバイアス電圧を基準にしてトランジスタ
Q3のベースバイアス電圧を調整し、キャリアリークが
最小となるようにしている。
タQ2のベースバイアス電圧を基準にしてトランジスタ
Q3のベースバイアス電圧を調整し、キャリアリークが
最小となるようにしている。
【0052】しかし、これでは、受信機ごとに調整を行
う必要があり、受信機の生産性が悪くなってしまう。ま
た、受信機の周囲温度が変化すると、最適調整点が変化
するので、温度補償も必要となり、これが簡単ではなか
った。
う必要があり、受信機の生産性が悪くなってしまう。ま
た、受信機の周囲温度が変化すると、最適調整点が変化
するので、温度補償も必要となり、これが簡単ではなか
った。
【0053】そして、このようにミキサ回路13、23
からキャリアリークを生じていると、図9の受信機の場
合、そのキャリア周波数は周波数f2であって第2中間
周波数f2に等しいので、やはり、AGC、受信電界レ
ベルの表示、同調指示などを行う場合、それらが誤動作
してしまう。さらに、キャリアリーク成分と第2中間周
波信号S3との間でビートを生じて受信特性が悪くなっ
てしまう。
からキャリアリークを生じていると、図9の受信機の場
合、そのキャリア周波数は周波数f2であって第2中間
周波数f2に等しいので、やはり、AGC、受信電界レ
ベルの表示、同調指示などを行う場合、それらが誤動作
してしまう。さらに、キャリアリーク成分と第2中間周
波信号S3との間でビートを生じて受信特性が悪くなっ
てしまう。
【0054】図3に示す受信機においては、そのような
キャリアリークをも考慮した場合である。すなわち、ミ
キサ回路13のキャリアリーク成分の検出回路として、
同期検波回路31が設けられ、ミキサ回路13の出力信
号S13が、同期検波回路31に検波入力として供給され
るとともに、局部発振回路15からの第2局部発振信号
S15が、同期検波回路31に基準信号として供給され、
この同期検波回路31の出力信号がローパスフィルタ3
2に供給される。
キャリアリークをも考慮した場合である。すなわち、ミ
キサ回路13のキャリアリーク成分の検出回路として、
同期検波回路31が設けられ、ミキサ回路13の出力信
号S13が、同期検波回路31に検波入力として供給され
るとともに、局部発振回路15からの第2局部発振信号
S15が、同期検波回路31に基準信号として供給され、
この同期検波回路31の出力信号がローパスフィルタ3
2に供給される。
【0055】そして、このローパスフィルタ32の出力
電圧V32が、定電流回路あるいは出力抵抗の大きいアン
プ33に供給されて電流I33に変換され、この電流I33
が第2ミキサ回路13(図1あるいは図2)の例えばト
ランジスタQ13のベースに供給される。
電圧V32が、定電流回路あるいは出力抵抗の大きいアン
プ33に供給されて電流I33に変換され、この電流I33
が第2ミキサ回路13(図1あるいは図2)の例えばト
ランジスタQ13のベースに供給される。
【0056】同様に、ミキサ回路23のキャリアリーク
成分の検出回路として、同期検波回路41が設けられ、
ミキサ回路23の出力信号S23が、同期検波回路41に
検波入力として供給されるとともに、移相回路25から
の移相信号S25が、同期検波回路41に基準信号として
供給され、同期検波回路41の出力信号が、ローパスフ
ィルタ42に供給されて所定の直流電圧が取り出され
る。そして、この直流電圧が、定電流回路あるいは出力
抵抗の大きいアンプ43に供給されて電流I43に変換さ
れ、この電流I43が第2ミキサ回路23の一方のトラン
ジスタQ13のベースに供給される。
成分の検出回路として、同期検波回路41が設けられ、
ミキサ回路23の出力信号S23が、同期検波回路41に
検波入力として供給されるとともに、移相回路25から
の移相信号S25が、同期検波回路41に基準信号として
供給され、同期検波回路41の出力信号が、ローパスフ
ィルタ42に供給されて所定の直流電圧が取り出され
る。そして、この直流電圧が、定電流回路あるいは出力
抵抗の大きいアンプ43に供給されて電流I43に変換さ
れ、この電流I43が第2ミキサ回路23の一方のトラン
ジスタQ13のベースに供給される。
【0057】さらに、加算回路3からの第2中間周波信
号S3が、レベル検出回路51に供給されて遅延AGC
電圧V51が形成され、このAGC電圧V51がアンプ52
を通じてアンプ2にその利得の制御電圧として供給され
る。
号S3が、レベル検出回路51に供給されて遅延AGC
電圧V51が形成され、このAGC電圧V51がアンプ52
を通じてアンプ2にその利得の制御電圧として供給され
る。
【0058】このような構成によれば、ミキサ回路13
にキャリアリークを生じると、同期検波回路31におい
て、そのキャリアリーク成分が、これに等しい周波数の
第2局部発振信号S15により同期検波されるので、ロー
パスフィルタ32からは、例えば図4Aに示すように、
キャリアリーク成分の極性(正相あるいは逆相)及び大
きさに対応してレベルがS字状に変化する直流電圧V32
が出力される。
にキャリアリークを生じると、同期検波回路31におい
て、そのキャリアリーク成分が、これに等しい周波数の
第2局部発振信号S15により同期検波されるので、ロー
パスフィルタ32からは、例えば図4Aに示すように、
キャリアリーク成分の極性(正相あるいは逆相)及び大
きさに対応してレベルがS字状に変化する直流電圧V32
が出力される。
【0059】そして、この直流電圧V32が、アンプ33
により例えば図4Bに示すように変化する電流I33に変
換され、トランジスタQ13のベースに供給される。した
がって、キャリアリーク成分が正相の場合には、電流I
33がトランジスタQ13のベース電流を増加させ、キャリ
アリーク成分が逆相の場合には、電流I33がトランジス
タQ13のベース電流を減少させる。また、このとき、そ
のベース電流の増減の大きさは、電流I33の大きさに対
応する。
により例えば図4Bに示すように変化する電流I33に変
換され、トランジスタQ13のベースに供給される。した
がって、キャリアリーク成分が正相の場合には、電流I
33がトランジスタQ13のベース電流を増加させ、キャリ
アリーク成分が逆相の場合には、電流I33がトランジス
タQ13のベース電流を減少させる。また、このとき、そ
のベース電流の増減の大きさは、電流I33の大きさに対
応する。
【0060】したがって、電流I33によりトランジスタ
Q12、Q13の直流バランスが補正され、ミキサ回路13
からのキャリアリークが大幅に低減される。
Q12、Q13の直流バランスが補正され、ミキサ回路13
からのキャリアリークが大幅に低減される。
【0061】同様に、アンプ43の出力電流I43により
ミキサ回路23のトランジスタQ12、Q13の直流バラン
スも補正される。したがって、ミキサ回路23からのキ
ャリアリークも大幅に低減される。
ミキサ回路23のトランジスタQ12、Q13の直流バラン
スも補正される。したがって、ミキサ回路23からのキ
ャリアリークも大幅に低減される。
【0062】そして、この場合、このキャリアリークの
低減化回路は、負帰還ループを構成しているので、その
ループゲインをGNFとすれば、キャリアリークの大きさ
は、負帰還ループを構成していない場合(図9の場合)
に比べ、1/GNF倍となる。例えば、ループゲインGNF
を100倍とすれば、キャリアリークの大きさは1/100とな
り、40dBの改善が得られることになる。
低減化回路は、負帰還ループを構成しているので、その
ループゲインをGNFとすれば、キャリアリークの大きさ
は、負帰還ループを構成していない場合(図9の場合)
に比べ、1/GNF倍となる。例えば、ループゲインGNF
を100倍とすれば、キャリアリークの大きさは1/100とな
り、40dBの改善が得られることになる。
【0063】こうして、ミキサ回路13、23のキャリ
アリークの発生が大幅に低減されるので、このキャリア
リークに起因する各種のトラブルを防止することがで
き、AGC、受信電界レベルの表示、同調指示などを行
う場合、それらを正しく動作させることができる。さら
に、キャリアリーク成分と第2中間周波信号S3との間
でビートを生じて受信特性が悪くなることもない。
アリークの発生が大幅に低減されるので、このキャリア
リークに起因する各種のトラブルを防止することがで
き、AGC、受信電界レベルの表示、同調指示などを行
う場合、それらを正しく動作させることができる。さら
に、キャリアリーク成分と第2中間周波信号S3との間
でビートを生じて受信特性が悪くなることもない。
【0064】図5〜図7は、上述したキャリアリーク成
分の低減化回路をIC化した場合の具体例を、図面の都
合で、分割して示す。なお、図7は一部を図5と重複し
て示す。
分の低減化回路をIC化した場合の具体例を、図面の都
合で、分割して示す。なお、図7は一部を図5と重複し
て示す。
【0065】すなわち、第1中間周波信号S12及び直流
バイアス電圧VBが、端子T11から抵抗器R12を通じて
第2ミキサ回路13のトランジスタQ12のベースに供給
される。また、端子T11が、抵抗器R13を通じてトラン
ジスタQ13のベースに接続されるとともに、このベース
と接地との間に、端子T12を通じてコンデンサC13が外
付けされる。このコンデンサC13は、トランジスタQ13
のベースを、第1中間周波信号S12から見て交流的にバ
イパスするとともに、ローパスフィルタ32の一部を構
成するものである。
バイアス電圧VBが、端子T11から抵抗器R12を通じて
第2ミキサ回路13のトランジスタQ12のベースに供給
される。また、端子T11が、抵抗器R13を通じてトラン
ジスタQ13のベースに接続されるとともに、このベース
と接地との間に、端子T12を通じてコンデンサC13が外
付けされる。このコンデンサC13は、トランジスタQ13
のベースを、第1中間周波信号S12から見て交流的にバ
イパスするとともに、ローパスフィルタ32の一部を構
成するものである。
【0066】さらに、バランス形の第2局部発振信号S
15が、端子T13、T14から、エミッタフォロワのトラン
ジスタQ21、Q22を通じてトランジスタQ14、Q17のベ
ースと、トランジスタQ15、Q16のベースとの間に供給
され、トランジスタQ14、Q16のコレクタと、トランジ
スタQ15、Q17のコレクタとからバランス形の第2中間
周波信号S13が取り出される。
15が、端子T13、T14から、エミッタフォロワのトラン
ジスタQ21、Q22を通じてトランジスタQ14、Q17のベ
ースと、トランジスタQ15、Q16のベースとの間に供給
され、トランジスタQ14、Q16のコレクタと、トランジ
スタQ15、Q17のコレクタとからバランス形の第2中間
周波信号S13が取り出される。
【0067】そして、この信号S13が、エミッタフォロ
ワのトランジスタQ23、Q24及びエミッタ接地のトラン
ジスタQ25、Q26を通じてカレントミラー回路61のト
ランジスタQ27、Q28に供給されてアンバランス形の信
号S13に変換される。また、第2中間周波信号S23も同
様に処理されるとともに、カレントミラー回路62にお
いて、アンバランス形の信号S23に変換される。
ワのトランジスタQ23、Q24及びエミッタ接地のトラン
ジスタQ25、Q26を通じてカレントミラー回路61のト
ランジスタQ27、Q28に供給されてアンバランス形の信
号S13に変換される。また、第2中間周波信号S23も同
様に処理されるとともに、カレントミラー回路62にお
いて、アンバランス形の信号S23に変換される。
【0068】そして、カレントミラー回路61、62の
出力端が互いに接続されて加算回路3が構成されるとと
もに、第2中間周波信号S3が取り出され、この信号S3
がバッファアンプ63に通じて後段(図示せず)に供給
される。
出力端が互いに接続されて加算回路3が構成されるとと
もに、第2中間周波信号S3が取り出され、この信号S3
がバッファアンプ63に通じて後段(図示せず)に供給
される。
【0069】さらに、トランジスタQ31〜Q37によりダ
ブルバランス形の同期検波回路31が構成され、第2ミ
キサ回路13の出力信号(第2中間周波信号)S13が、
トランジスタQ23、Q24を通じてトランジスタQ33、Q
32のベースに供給されるとともに、第2局部発振信号S
15が、端子T13、T14からトランジスタQ34、Q37のベ
ースと、トランジスタQ35、Q36のベースとの間に供給
される。こうして、トランジスタQ34、Q36のコレクタ
及びトランジスタQ35、Q37のコレクタから、バランス
形の同期検波信号S31が取り出される。
ブルバランス形の同期検波回路31が構成され、第2ミ
キサ回路13の出力信号(第2中間周波信号)S13が、
トランジスタQ23、Q24を通じてトランジスタQ33、Q
32のベースに供給されるとともに、第2局部発振信号S
15が、端子T13、T14からトランジスタQ34、Q37のベ
ースと、トランジスタQ35、Q36のベースとの間に供給
される。こうして、トランジスタQ34、Q36のコレクタ
及びトランジスタQ35、Q37のコレクタから、バランス
形の同期検波信号S31が取り出される。
【0070】そして、この同期検波信号S31が、トラン
ジスタQ41、Q42のベースに供給される。このトランジ
スタQ41、Q42は、差動アンプ64を構成しているとと
もに、そのコレクタには、カレントミラー回路65を構
成するトランジスタQ43、Q44が接続され、差動アンプ
64及びカレントミラー回路65によりアンプ33が構
成される。
ジスタQ41、Q42のベースに供給される。このトランジ
スタQ41、Q42は、差動アンプ64を構成しているとと
もに、そのコレクタには、カレントミラー回路65を構
成するトランジスタQ43、Q44が接続され、差動アンプ
64及びカレントミラー回路65によりアンプ33が構
成される。
【0071】したがって、アンプ33において、 I33=I42−I44 I42:トランジスタQ42のコレクタ電流 I44:トランジスタQ44のコレクタ電流 である。
【0072】そして、アンプ33の出力端がトランジス
タQ13のベースに接続される。この場合、アンプ33の
出力インピーダンスと、コンデンサC1とが、ローパス
フィルタ32を構成する。
タQ13のベースに接続される。この場合、アンプ33の
出力インピーダンスと、コンデンサC1とが、ローパス
フィルタ32を構成する。
【0073】したがって、第2ミキサ回路13にキャリ
アリークを生じていない場合には、S31=0となるの
で、 I42=I44 となり、 I33=0 となる。すなわち、第2ミキサ回路13にキャリアリー
クを生じていない場合には、トランジスタQ12、Q13に
は、等しいベース電流が供給される。
アリークを生じていない場合には、S31=0となるの
で、 I42=I44 となり、 I33=0 となる。すなわち、第2ミキサ回路13にキャリアリー
クを生じていない場合には、トランジスタQ12、Q13に
は、等しいベース電流が供給される。
【0074】しかし、第2ミキサ回路13にキャリアリ
ークを生じた場合には、S31>0あるいはS31<0とな
るので、 I42>I44 あるいは I42<I44 となり、 I33>0 あるいは I33<0 となる。また、このとき、その電流I33の大きさ(絶対
値)は、キャリアリークの大きさに対応している。
ークを生じた場合には、S31>0あるいはS31<0とな
るので、 I42>I44 あるいは I42<I44 となり、 I33>0 あるいは I33<0 となる。また、このとき、その電流I33の大きさ(絶対
値)は、キャリアリークの大きさに対応している。
【0075】したがって、第2ミキサ回路13にキャリ
アリークを生じた場合には、トランジスタQ12のベース
電流は変化しないが、トランジスタQ13のベース電流
は、キャリアリークの極性に対応して増減されるととも
に、その増減量はキャリアリークの大きさに対応した大
きさとされるので、すなわち、第2ミキサ回路13の直
流バランスが、電流I33により補正されるので、キャリ
アリークの発生が大幅に低減される。
アリークを生じた場合には、トランジスタQ12のベース
電流は変化しないが、トランジスタQ13のベース電流
は、キャリアリークの極性に対応して増減されるととも
に、その増減量はキャリアリークの大きさに対応した大
きさとされるので、すなわち、第2ミキサ回路13の直
流バランスが、電流I33により補正されるので、キャリ
アリークの発生が大幅に低減される。
【0076】また、トランジスタQ12、Q13のベースに
は、コンデンサC12、C13が接続されているので、トラ
ンジスタQ12、Q13のベースに微分パルスPB、PBが現
れても、これら微分パルスPB、PBは、コンデンサC1
2、C13を通じて接地にバイパスされ、トランジスタQ1
2、Q13のベースには、ほとんど供給されない。したが
って、第2中間周波信号S13には、微分パルスPBと、
第2局部発振信号S15とによるビート成分SBTは、ほと
んど含まれるなくなる。
は、コンデンサC12、C13が接続されているので、トラ
ンジスタQ12、Q13のベースに微分パルスPB、PBが現
れても、これら微分パルスPB、PBは、コンデンサC1
2、C13を通じて接地にバイパスされ、トランジスタQ1
2、Q13のベースには、ほとんど供給されない。したが
って、第2中間周波信号S13には、微分パルスPBと、
第2局部発振信号S15とによるビート成分SBTは、ほと
んど含まれるなくなる。
【0077】そして、図示は省略するが、第2ミキサ回
路23についても、同様にしてキャリアリークがの発生
が大幅に低減される。
路23についても、同様にしてキャリアリークがの発生
が大幅に低減される。
【0078】ところで、上述は、コードレス電話機の受
信部において、第2ミキサ回路13、23からのキャリ
アリークを低減した場合であるが、コードレス電話機に
おいては、盗聴防止(秘話機能)のため、送受信される
音声信号の周波数スペクトルを反転している。そして、
上述のキャリアリークを低減する技術は、その音声信号
の周波数スペクトラムを反転する場合にも好適である。
信部において、第2ミキサ回路13、23からのキャリ
アリークを低減した場合であるが、コードレス電話機に
おいては、盗聴防止(秘話機能)のため、送受信される
音声信号の周波数スペクトルを反転している。そして、
上述のキャリアリークを低減する技術は、その音声信号
の周波数スペクトラムを反転する場合にも好適である。
【0079】すなわち、図8はその周波数スペクトルを
反転する場合の一例を示し、音声信号S71が、端子71
からバンドパスフィルタ72に供給されて例えば300Hz
〜3kHzの周波数成分の信号S72が取り出され、この信
号S72が、平衡変調回路73に変調入力として供給され
るとともに、キャリア信号形成回路74から、周波数が
例えば3.5kHzのキャリア信号S74が取り出されて変調
回路73に供給される。こうして、変調回路73から
は、信号S72により平衡変調されたDSB信号S73が取
り出される。
反転する場合の一例を示し、音声信号S71が、端子71
からバンドパスフィルタ72に供給されて例えば300Hz
〜3kHzの周波数成分の信号S72が取り出され、この信
号S72が、平衡変調回路73に変調入力として供給され
るとともに、キャリア信号形成回路74から、周波数が
例えば3.5kHzのキャリア信号S74が取り出されて変調
回路73に供給される。こうして、変調回路73から
は、信号S72により平衡変調されたDSB信号S73が取
り出される。
【0080】そして、この信号S73が、ローパスフィル
タ75に供給されて信号S73のうちの下側帯波信号、す
なわち、信号S72の周波数スペクトルの反転された信号
S75が、端子76に取り出される。
タ75に供給されて信号S73のうちの下側帯波信号、す
なわち、信号S72の周波数スペクトルの反転された信号
S75が、端子76に取り出される。
【0081】そして、この場合、平衡変調回路73が理
想的であれば、その出力信号である信号S73に、キャリ
ア信号S74がリークすることはないが、実際には、素子
や直流バイアスのバランスの乱れによりキャリア信号S
74がリークしてしまう。すなわち、出力信号S73には、
キャリアリーク成分が含まれてしまう。そして、このキ
ャリアリーク成分を除去するため、ローパスフィルタ7
5は、カットオフ特性が急峻でなければならず、この結
果、ローパスフィルタ75として非常に次数の高いフィ
ルタが必要とされてしまう。
想的であれば、その出力信号である信号S73に、キャリ
ア信号S74がリークすることはないが、実際には、素子
や直流バイアスのバランスの乱れによりキャリア信号S
74がリークしてしまう。すなわち、出力信号S73には、
キャリアリーク成分が含まれてしまう。そして、このキ
ャリアリーク成分を除去するため、ローパスフィルタ7
5は、カットオフ特性が急峻でなければならず、この結
果、ローパスフィルタ75として非常に次数の高いフィ
ルタが必要とされてしまう。
【0082】そこで、平衡変調回路73からの信号S73
が、同期検波回路81に検波入力として供給されるとと
もに、キャリア信号S74が基準信号として供給されて信
号S73は信号S74により同期検波される。そして、その
同期検波の出力信号S81がローパスフィルタ82に供給
されてキャリアリーク成分の極性及び大きさに対応した
直流電圧V82とされるとともに、この電圧V82がアンプ
83に供給されて直流電流I83に変換されてから平衡変
調回路73に直流バランスの制御信号として負帰還され
る。
が、同期検波回路81に検波入力として供給されるとと
もに、キャリア信号S74が基準信号として供給されて信
号S73は信号S74により同期検波される。そして、その
同期検波の出力信号S81がローパスフィルタ82に供給
されてキャリアリーク成分の極性及び大きさに対応した
直流電圧V82とされるとともに、この電圧V82がアンプ
83に供給されて直流電流I83に変換されてから平衡変
調回路73に直流バランスの制御信号として負帰還され
る。
【0083】したがって、平衡変調回路73の出力信号
S73には、キャリアリーク成分は含まれなくなるので、
ローパスフィルタ75のカットオフ特性はそれほど急峻
である必要はなくなる。したがって、ローパスフィルタ
75は、次数の低いものでよく、電話機を小型化できる
とともに、コストダウンができる。
S73には、キャリアリーク成分は含まれなくなるので、
ローパスフィルタ75のカットオフ特性はそれほど急峻
である必要はなくなる。したがって、ローパスフィルタ
75は、次数の低いものでよく、電話機を小型化できる
とともに、コストダウンができる。
【0084】なお、図5〜図7の例においては、同期検
波回路31の出力信号S31を、差動アンプ64及びカレ
ントミラー回路65を有するアンプ33に供給して電流
I33を形成したが、同期検波回路31の負荷としてカレ
ントミラー回路を接続して電流I33を得ることもでき
る。
波回路31の出力信号S31を、差動アンプ64及びカレ
ントミラー回路65を有するアンプ33に供給して電流
I33を形成したが、同期検波回路31の負荷としてカレ
ントミラー回路を接続して電流I33を得ることもでき
る。
【0085】また、上述においては、電圧V32を電流I
33に変換し、その電流I33により第2ミキサ回路13の
直流バランスを制御したが、電圧V32により制御するこ
ともできる。
33に変換し、その電流I33により第2ミキサ回路13の
直流バランスを制御したが、電圧V32により制御するこ
ともできる。
【0086】
【発明の効果】この発明によれば、ダブルバランス形の
乗算回路を構成するトランジスタQ12、Q13のコレクタ
・ベース間に浮遊容量CCB、CCBがあっても、あるいは
その浮遊容量CCB、CCBが多少大きくても、この浮遊容
量CCB、CCBに起因して発生するビート成分SBTを大幅
に低減することができる。したがって、受信機において
は、AGC、受信電界レベルの表示、同調指示などを行
う場合、それらを正しく動作させることができる。
乗算回路を構成するトランジスタQ12、Q13のコレクタ
・ベース間に浮遊容量CCB、CCBがあっても、あるいは
その浮遊容量CCB、CCBが多少大きくても、この浮遊容
量CCB、CCBに起因して発生するビート成分SBTを大幅
に低減することができる。したがって、受信機において
は、AGC、受信電界レベルの表示、同調指示などを行
う場合、それらを正しく動作させることができる。
【0087】また、抵抗器R12、R13の値を大きくする
ことができるので、前段から見た負荷が軽くなり、した
がって、消費電力を小さくすることができる。
ことができるので、前段から見た負荷が軽くなり、した
がって、消費電力を小さくすることができる。
【図1】この発明の一例を示す接続図である。
【図2】この発明の他の例を示す接続図である。
【図3】この発明の使用例を示す系統図である。
【図4】図3の回路の動作を説明するための周波数スペ
クトル図である。
クトル図である。
【図5】図3の回路の一部の一例を示す接続図である。
【図6】図5の続きの一例を示す接続図である。
【図7】図5の続きの一例を示す接続図である。
【図8】この発明の使用例を示す系統図である。
【図9】この発明を説明するための系統図である。
【図10】図9の回路の動作を説明するための図であ
る。
る。
【図11】図9の回路の一部の一例を示す接続図であ
る。
る。
【図12】図9の回路の一部の一例を示す接続図であ
る。
る。
【図13】図11及び図12の回路の動作を説明するた
めの波形図である。
めの波形図である。
4 バンドパスフィルタ 5 リミッタ 6 FM復調回路 11、21 第1ミキサ回路 12、22 ローパスフィルタ 13、23 第2ミキサ回路 14 第1局部発振回路 15 第2局部発振回路 24、25 移相回路 31、41 同期検波回路 32、42 ローパスフィルタ 51 レベル検出回路
Claims (4)
- 【請求項1】 第1のトランジスタを定電流源として第
2及び第3のトランジスタが差動接続され、 上記第2のトランジスタのコレクタに、そのコレクタ電
流を分岐する1対の第4及び第5のトランジスタのエミ
ッタが接続され、 上記第3のトランジスタのコレクタに、そのコレクタ電
流を分岐する1対の第6及び第7のトランジスタのエミ
ッタが接続され、 上記第4及び第7のトランジスタのベースが互いに接続
され、 上記第5及び第6のトランジスタのベースが互いに接続
され、 上記第4及び第6のトランジスタのコレクタが互いに接
続され、 上記第5及び第7のトランジスタのコレクタが互いに接
続され、 上記第2及び第3のトランジスタのベースに第1及び第
2の抵抗器を通じてベースバイアス電圧が供給され、 上記第2及び第3のトランジスタのベースの少なくとも
一方に、第1の入力信号が供給され、 上記第4及び第7のトランジスタのベースと、上記第5
及び第6のトランジスタのベースとの間に第2の入力信
号が供給され、 上記第4及び第6のトランジスタのコレクタあるいは上
記第5及び第7のトランジスタのコレクタの少なくとも
一方から、上記第1の入力信号と上記第2の入力信号と
の乗算結果の信号が出力されるようにしたダブルバラン
ス形の乗算回路において、 上記第2及び第3のトランジスタのベースに、これら第
2及び第3のトランジスタのコレクタ・ベース間の浮遊
容量よりも十分に大きな値の第1及び第2コンデンサを
それぞれ接続し、 上記第2の入力信号により上記第2及び第3のトランジ
スタのベースに生じる微分パルス成分を、上記第1及び
第2のコンデンサを通じてバイパスするようにした乗算
回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の乗算回路において、 上記第2の入力信号を矩形波信号とするようにした乗算
回路。 - 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の乗算
回路において、 上記第1の入力信号がベースバンドの第1中間周波信号
とされ、 上記第2の入力信号が第2局部発振信号とされ、 上記乗算結果の信号が第2中間周波信号とされるように
した乗算回路。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2あるいは請求項3に
記載の乗算回路において、 上記乗算結果の信号が供給され、この乗算結果の信号に
含まれる上記第2の入力信号の信号成分を検出する検出
回路を設け、 この検出回路の出力信号を、上記第2及び第3のトラン
ジスタの一方のベースに供給して、上記乗算結果の信号
に含まれる上記第2の入力信号の信号成分が減少するよ
うに、直流バランスを補正するようにした乗算回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28013293A JPH07111422A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 乗算回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28013293A JPH07111422A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 乗算回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07111422A true JPH07111422A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17620788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28013293A Pending JPH07111422A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 乗算回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07111422A (ja) |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP28013293A patent/JPH07111422A/ja active Pending
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