JPH0711175B2 - 構造物外装体の固定金具による接着固定方法 - Google Patents

構造物外装体の固定金具による接着固定方法

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JPH0711175B2
JPH0711175B2 JP4042751A JP4275192A JPH0711175B2 JP H0711175 B2 JPH0711175 B2 JP H0711175B2 JP 4042751 A JP4042751 A JP 4042751A JP 4275192 A JP4275192 A JP 4275192A JP H0711175 B2 JPH0711175 B2 JP H0711175B2
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正▲吉▼ 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構造物、例えば建築物の
外装モルタルや外装タイルあるいは天井外装モルタルや
外装板等の外装体を構造物の本体に固定金具を用いて接
着固定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】構造物、例えば建築物の外装モルタル、
外装タイル、天井外装モルタル、外装板等は、外構造物
と一体構造を為して、もしくは間接的に連結した状態で
配設すべきものであるが、建築工事が完了した後、年月
の経過と共に脆化し部分的に離脱することが多い。外装
体と構造物との接合強度が低下すると、構造物の壁面か
ら外装体が剥がれて脱落する場合があり危険極まりな
い。従来、上記外装体の部分的な剥離に対しては接着剤
〔主としてエポキシ樹脂系接着剤〕を間隙部に注入し、
構造物に対する外装体の接合強度の低下を補なってい
た。ところが、上記在来工法に於いて構造物と外装体と
の間隙に接着剤を注入すると、その充填圧によって外装
体が外方に膨れ不体裁になるだけでなく、補修作業中に
外装体の全面的な脱落を誘起することになり極めて危険
である。また、接着剤、特にエポキシ樹脂系接着剤が高
価なため、補修工事費に高騰を来たす不都合も認められ
ている。更に構造物と外装体との間に始めから隙間があ
るような場合には、離隔部分への接着剤の充填は極めて
困難で、施工条件が大幅に制約される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】在来の外装体固定工法
に認められた上記の如き問題点を解決するため、本発明
の出願人は先に特公昭52-15891号公報あるいは特公昭59
-49982号公報に記載されているような構造物外装体の接
着固定工法を提唱している。このような接着固定工法を
採用することによって構造物の表面からの外装体の剥離
や脱落を防止することができるが、接着剤として使用す
る樹脂の粘度が高い場合には、浸透性の不足に起因して
強固な接着固定状態を取得することが実際問題として容
易でない。この対応策として、低粘度のぬれ特性と浸透
性に優れた樹脂系接着剤の使用が検討されつつあるが、
構造物ならびに外装体に穿設された穴内に低粘度の樹脂
を注入すると充填圧によって樹脂が前記穴から流出する
ため、該樹脂の硬化迄に流出分を見込んで可成り多量の
樹脂を余分に注入しなければならないという別の問題点
が発生する。
【0004】また、従来、実開昭60−123415号
公報に示されているような構成のものが提案されている
が、この提案の接続部材となるスリーブ本体の構造形状
が両端部で対称になっていないため、スリーブ本体の製
作が容易でなく、使用時に逆方向に挿入する等のミスも
発生する。 また、上記提案は、スリーブ本体の先端部外
周面に、「螺旋溝」を形成している。これでは、打込み
抵抗が大となるため、打込み方式を採用することは困難
である。 そこで、上記提案は、スリーブ本体内に中空穴
を形成し、この中空穴の先端より若干手前に先細円錐面
を形成し、この円錐面から先端側に小径穴を形成し、上
記中空穴の後端側から拡張栓を挿入し、さらにその後端
側から打込棒を挿入してハンマー等を介して打込み、ス
リーブ本体の先端を上記先細円錐面の形成位置から徐々
に拡開させていく方式を採用している。 即ち、上記提案
のスリーブ本体は、外装体及び構造物の下穴内に手など
で緩挿入後、打込棒により拡張栓を打込むことによっ
て、先端部を拡開させる方式を採用している。これであ
ると、「先細円錐面の形成位置」と、「スリーブ本体の
先端位置」とがずれているため、拡張栓による拡張力
と、スリーブ本体の先端位置が構造物の下穴から受ける
抵抗力とが偶力となってスリーブ本体の先端部に作用
し、該先端部を曲げてしまうことになり、有効に拡張さ
せることができない。即ち、拡開させるべき最先端部
は、バックアップされておらず、内側に曲がる欠点があ
る。そのため、スリーブ本体が構造物の下穴から抜け出
し易い欠点がある。 また、上記提案のスリーブ本体の後
端内面には、内側テーパが形成してあり、この内側テー
パに対応させて、打込棒の後端側にも外側テーパが形成
してあり、これらのテーパ部によって、スリーブ本体の
後端部を外装体の下穴に拡開係止させる方式を採用して
いる。しかし、この打込棒は、打込み後に抜き取ってお
り、拡開係止部を保持させていない。なお、上記提案
は、その後に、化粧栓を装着しているが、この化粧栓の
材質が明記されていない。例えば、上記提案は、外装体
として、モルタルを例示しており、これと同一材料であ
るとすると、充填後の乾燥硬化により収縮するため、ス
リーブ本体の後端部によるモルタルの下穴内での 係止作
用が低下し、モルタルの脱落防止が不完全となる。ま
た、金属製の化粧栓を使用したとすれば、モルタルとの
同一性が得られず、外観体裁が悪化する欠点がある。 さ
らに、上記提案は、構造物の下穴の外端面を開放させた
ままで接着剤を充填しており、この部分から接着剤が洩
れだして構造物と外装体との隙間を拡大膨張させる欠点
がある。
【0005】本発明の主要な目的は、在来の外装体の接
着固定方法に認められた上記の如き欠点を解消でき、製
作容易で安価な部材を使用でき、かつ、施工の容易化と
固着性能の向上とを同時に達成し得る構造物外装体の固
定金具による接着固定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、先端部および後端部に拡開可能な切込み
溝を対称的に形成し、かつ、上記先端部および後端部の
外周面に軸線方向に沿う構造物および外装体に穿設され
た接続パイプ挿入用の有底穴および貫通穴の壁面への喰
込み突起を形成した円筒形の接続パイプと、上記接続パ
イプの先端部および後端部内に圧入されたとき前記切込
み溝部分を拡開させるテーパー状の円周面を形成してな
る同一形状の第1と第2の固定部材と、接続パイプに嵌
装され、有底穴の外端面と接続パイプの外周面との環状
隙間をシールするシール部材とを用い、外装体の貫通穴
を通して構造物の有底穴内に、先端部に第1の固定部材
の小径部を嵌着した接続パイプを挿入し、接続パイプの
後端部に直接、平坦な端面の当て金を当接してハンマー
等で叩打して有底穴の奥方向に押し込みつつ切込み溝部
分を拡開して喰込み突起を有底穴の壁面に喰込ませる工
程と、エポキシ樹脂を主成分とする低粘度の接着剤を接
続パイプの後端から接続パイプ内に圧入して先端部の切
込み溝を通って有底穴内ならびに接続パイプ内に接着剤
を充填する工程と、接続パイプの後端部に第2の固定部
材の小径部を嵌挿して大径端部に平坦な端面の当て金を
当接してハンマー等で叩打して接続パイプ内の接着剤を
後端部の切込み溝を通して外装体の貫通穴内に充填する
と共に、切込み溝部分を拡開させて喰込み突起を貫通穴
の内面に喰込ませる工程と、外装体の貫通穴の外面側に
外装体と同等材料の蓋部材を装填する工程とからなる構
造物外装体の固定金具による接着固定方法を提供するも
のである。
【0007】
【作用】本発明は、接続パイプの構造形状を両端で対称
とし、円筒形としているため、製作が容易であり、安価
に提供でき、使用時でも方向性がないため挿入ミスがな
く、施工に便利である。 また、本発明は、接続パイプの
外周面に喰込み突起を軸線方向に沿って穿設しており、
これによって、打込み抵抗を少なくでき、接続パイプの
先端を構造物の有底穴の奥方向に打込みつつ拡開させる
方式を採用することができ、テーパー状の第1の固定部
材によって、接続パイプの先端内面から拡開させ、しか
も、拡開先端部を直接バックアップしつつ拡開ガイドさ
せて構造物の有底穴内面に強固に喰込ませることができ
る。これによって、本発明は、接続パイプを構造物の有
底穴内に強固に係止保持させることができる。 さらに、
本発明は、接続パイプの後端部にテーパー状の第2の固
定部材を挿入し、当て金を当接してハンマー等で叩打し
て接続パイプの後端部を拡開させ、喰込み突起を外装体
の貫通穴内面に強固に喰込ませるもので、外装体に対す
る係止力を強固にすることができる。 特に、本発明は、
第2の固定部材による接続パイプの後端部の拡開工程に
先立って、接着剤を接続パイプ内に充填しており、その
上で、第2の固定部材による接続パイプの後端部の拡開
工程を実施するため、接続パイプ内に充填された接着剤
を第2の固定部材でさらに押し込ませることができ、こ
れによって、接着剤を接続パイプの外周面と、外装体の
貫通穴内面及び構造体の有底穴内面との隙間に圧密充填
させることができ、強固な固着力を確保させることがで
きる。 また、本発明は、シール部材を接続パイプに嵌装
して構造物の有底穴の外端面と接続パイプの外周面との
環状隙間をシールさせたから、接着剤の充填時、接続パ
イプの先端(拡開が終了している状態)に接着剤が送り
込まれ、拡開状態のために広がった切込み溝から構造物
の有底穴内面と接続パイプの外周面との隙間に溢れ出し
た接着剤が有底穴の外端面から漏出することをシール部
材で防止させることができる。そして、上記隙間を接着
剤で充填させ終わると、接続パイプの後端側へ食み出し
てくるが、接続パイプの後端側は、まだ拡開させていな
いため、 切込み溝が狭いままであり、この切込み溝から
外装体の貫通穴内への接着剤の流出は少ない。この状態
で、第2の固定部材による接続パイプの後端部の拡開工
程を実施するため、接続パイプ内に充填された接着剤を
第2の固定部材で押し込みつつ接続パイプの後端を拡開
させて切込み溝の溝幅を拡開させることができ、これに
よって、接着剤を接続パイプの外周面と、外装体の貫通
穴内面との隙間に圧密充填させることができ、強固な固
着力を確保させることができる。勿論、構造体の有底穴
内面にも接着剤の圧密作用が波及する。
【0008】図1は接続パイプの構造を例示する一部破
断正面図であり、図2のA、Bは図1に示す接続パイプ
の内部に圧入される固定部材の斜視図である。また、図
3のA、B、C、D、Eは固定金具の使用状況の説明図
である。
【0009】図1に於いては、接続パイプ(7a)の先
端部および後端部に第1の固定部材(6a)及び第2の
固定部材(6b)の圧入によって拡開する複数条の切込
み溝(8a)および(8b)が設けられており、これに
対応して図2のAに示す小径部の直径が前記接続パイプ
(7a)の内径よりも僅かに小さい第1の固定部材(6
a)および第2の固定部材(6b)には、外端面から内
端面に向って次第に直径が減少するテーパー状の円周面
が形成されている。また、前記接続パイプ(7a)の先
端部および後端部の外周面には、該接続パイプの叩打に
よって構造物(1)および外装体(2)に穿設された接
続パイプ挿入の有底穴(5)および貫通穴(4)の周壁
面に対して喰込み係合し係止力増加部位として機能する
喰込み突起(21)が軸線方向に沿って形成されてい
る。
【0010】以下、本発明に係る固定金具の使用方法を
説明する。図3のAに見られるように建築構造物(1)
と外装体(2)とが部分的に遊離して両者の間に隙間
(3)ができている場合、該隙間部分に外装体(2)の
表面側から構造物(1)の内部に達する穴を穿設する。
即ち、外装体(2)に貫通穴(4)を、また構造物
(1)に有底穴(5)を形成する。これらの穴(4)
(5)の内部を清掃した後、外装体(2)の貫通穴
(4)および構造物(1)の有底穴(5)の内に先端部
に第1の固定部材(6a)を保持した接続パイプ(7a)を
挿入する。第1の固定部材(6a)は、図2に示すように
周面をテーパー状にした截頭円錐状の硬質押込み部材で
あって、その大径部は有底穴(5)と略同径に成形され
ている。第1の固定部材(6a)は、その大径部を穴の奥
に向けた状態で後記接続パイプ(7a)の先端に嵌装保持
され、該接続パイプ(7a)の挿入と同時に有底穴(5)
の底部に嵌装される。この装着方法によれば、第1の固
定部材(6a)の嵌装と、接続パイプ(7a)の挿入とを同
時に行なうことができるので、工事時間の短縮を図るこ
とができる。
【0011】この後、図3のBに示すように貫通穴
(4)内に位置している接続パイプ(7a)の後端に当て
金(17)を当接し、ハンマー等の適当な器具〔図示省
略〕で叩打して接続パイプ(7a)を有底穴(5)内に打
込む。この打込み動作によって接続パイプ(7a)は、そ
の先端部に形成された切込み溝(8a)部分を拡開され、
前記喰込み突起(21)を有底穴(5)の壁面に喰込ませ
ることによって第1の固定部材(6a)のテーパー状円周
面とクサビ状に係合し、切込み溝(8a)形成部位の内周
面と第1の固定部材(6a)のテーパー状周壁面との間に
強固な機械的嵌着構造を形成する。
【0012】なお、喰込み突起(21)の壁面への喰込み
動作は、接続パイプ(7a)の直進動作に関連して行なわ
れる。即ち軸線方向に沿ってのびる細長い喰込み突起
(21)は直進し乍ら壁面に喰込むので、壁面の突起(2
1)と当接部位のみを直線的に破壊する。したがって突
起(21)の周辺が破壊されることなく、機械的結合が強
固になる。
【0013】この結果、接続パイプ(7a)は貫通穴
(4)および有底穴(5)の内部を貫通した状態で構造
物(1)と一体構造に接合される。この構造物(1)と
第1の固定部材(6a)ならびに接続パイプ(7a)との間
に形成される接合構造は機械的な固定構造であるから、
有底穴(5)の内面に油や細かな塵埃等が付着していて
も、上記接続部材相互の間に強固な固着状態が維持され
る。有底穴(5)内への接続パイプ(7a)の先端部の固
着が終了した時点で、切込み溝(8a)の後部と第1の固
定部材(6a)の小径側内端面との間には所定の隙間が残
存しているから、切込み溝(8a)形成部位には、有底穴
(5)の内壁面と接続パイプ(7a)の内部とを連通する
接着剤(12)の流路が形成される。この状態で接続パイ
プ(7a)の後端は外装体(2)の貫通穴(4)内に位置
している。
【0014】尚、接続パイプ(7a)の挿入固定に際して
は、該接続パイプの先端部周面に予めシール部材、例え
ばゴムパッキング(10)を嵌装しておき、接続パイプの
打込み前進に伴い該ゴムパッキング(10)を接続パイプ
(7a)の軸線方向に沿って後退させることによって有底
穴(5)の外端面をシールする。また、必要に応じて貫
通穴(4)および有底穴(5)内への挿入に先立って接
続パイプ(7a)の外周面に貫通穴(4)の内端面をシー
ルするための図示しない第2のゴムパッキンキグを嵌装
して置いてもよい。この実施様態によれば該ゴムパッキ
ングを貫通穴(4)の内端面から内側に押込むことによ
って貫通穴(4)の内壁面と接続パイプ(7a)の外周面
との間に前記接着剤(12)の充填空間が形成される。
【0015】この後、図3のCに示すようにエポキシ樹
脂を主成分とする低粘度の接着剤(12)を接続パイプ
(7a)の後端部に接続された供給管[図示省略]の接
着剤吐出ノズル[図示省略]から接続パイプ(7a)内
に圧入する。圧入された接着剤(12)は、接続パイプ
(7a)の先端部に形成された切込み溝(8a)を通っ
てゴムパッキング(10)でシールされた有底穴(5)
内ならびに接続パイプ(7a)内に流入し、接続パイプ
(7a)の先端部を構造物(1)に対して強固に接続す
る。
【0016】次いで図3のDに示すように外装体(2)
の貫通穴(4)内に位置している接続パイプ(7a)の後
端部に前記第1の固定部材(6a)と同一の形状を有する
第2の固定部材(6b)を嵌装する。即ち、接続パイプ
(7a)の後端部周面に形成された複数条の細長い切込み
溝(8b)の間隔を拡げるように截頭円錐状の第2の固定
部材(6b)の小径部を接続パイプ(7a)の後端部に嵌挿
し、第2の固定部材(6b)の大径部端面に当て金(17)
を当接し、ハンマー等の適当な器具で叩打して前記切込
み溝(8b)形成部位の拡径を利用して接続パイプ(7a)
の後端部に第2の固定部材(6b)を嵌着する。第2の固
定部材(6b)の接続パイプ(7a)内への打込みによっ
て、該接続パイプ内に充填されている前記接着剤(12)
は、切込み溝(8b)を通って貫通穴(4)内に流入し、
接続パイプ(7a)の後端部を外装体(2)の貫通穴
(4)内に固定する。これと同時に前記喰込み突起(2
1)を有する接続パイプ(7a)の拡開した後端部が貫通
穴(4)の壁面に喰込み、外装体(2)を強固に機能的
に固定する。斯くして接続パイプ(7a)と構造物(1)
および外装体(2)は、固定部材(6a)(6b)と接続パ
イプ(7a)の切込み溝(8a)(8b)形成部位とのクサビ
状の係合、接続パイプ(7a)の前後端に設けられた喰込
み突起(21)の有底穴(5)、貫通穴(4)の壁面への
喰込み、ならびに接着剤(12)による接着を介して一体
構造に接合される。
【0017】この後、図3のEに示すように接続パイプ
(7a)の後端と対向するように貫通穴(4)内に外装体
(2)と同等の材料から形成され内面に接着層を有する
蓋部材(15)を装填することによって構造物と外装体
(2)との接着固定作業が終了する。
【0018】上記本発明の実施態様によれば、接着と機
械的な固定構造とを併用することによって剥離状態にあ
る外装体を構造物に対して一層強固に固着することがで
きる。
【0019】本発明の実施に際し、必要であれば接続パ
イプ(7a)内に圧入する接着剤(12)が外部に流出
するのを防止するため接続パイプ(7a)の内部の適当
な位置に図示しない逆止弁を設けてもよい。また、固定
部材(6a)(6b)は、上記実施例に記載したように
テーパー面が平坦な截頭円錐形とする外、図2のBに例
示するようにそのテーパー面に幅の狭い凹溝(16)を
複数条形成したものであってもよい。この場合は、該凹
溝が切込み溝(8a)(8b)と共働して接着剤の誘導
路として機能し、貫通穴(4)および有底穴(5)内へ
の接着剤の流入を促進する。また、構造物(1)と外装
体(2)との隙間が狭い場合には、ゴムパッキング(1
0)の配設を省略することも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る固定金具を使用することによって、補修時に外
装体の剥離箇所に無理な外力を全く作用させることなく
構造物と外装体を一体構造に強固に接合することができ
る。
【0021】本発明は、係止力増加部位として機能する
喰込み突起との共働下に有底穴の内壁面に接続パイプの
先端部をクサビ状に喰込ませ、また、接続パイプと固着
部材との間にクサビ状の嵌着部位を形成し、更に接合部
に接着剤を塗布することによって、外装体の剥離箇所に
在来工法の水準を大幅に上廻る接合強度ならびに耐久性
を付与するものである。
【0022】特に、軸線方向にのびる細長い喰込み突起
を直進させながら壁面に喰込ませるので、壁面の不必要
な部分を破壊することなく、機械的結合強度が増大す
る。
【0023】また本発明によれば、接着剤として接着固
定能の強化に好適な低粘度樹脂を使用することができる
から、在来の高粘度接着剤の使用に起因する施工上の制
約も効果的に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続パイプの構造を例示する一部破断正面図。
【図2】 (A)(B)は接続パイプの先端部ならびに
後端部の内部に圧入する固定部材の異なる実施例を示す
斜視図。
【図3】(A)(B)(C)(D)(E)は固定金具に
よる接着固定方法の説明図。
【符号の説明】
1 構造物 2 外装体 3 隙間 4 貫通穴 5 有底穴 6a、6b 固定部材 7 接続パイプ 8a、8b 切込み溝 10 ゴムパッキング 12 接着剤 15 蓋部材 21 喰込み突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部および後端部に拡開可能な切込み
    溝を対称的に形成し、かつ、上記先端部および後端部の
    外周面に軸線方向に沿う構造物および外装体に穿設され
    た接続パイプ挿入用の有底穴および貫通穴の壁面への喰
    込み突起を形成した円筒形の接続パイプと、上記接続パ
    イプの先端部および後端部内に圧入されたとき前記切込
    み溝部分を拡開させるテーパー状の円周面を形成してな
    る同一形状の第1と第2の固定部材と、接続パイプに嵌
    装され、有底穴の外端面と接続パイプの外周面との環状
    隙間をシールするシール部材とを用い、外装体の貫通穴
    を通して構造物の有底穴内に、先端部に第1の固定部材
    の小径部を嵌着した接続パイプを挿入し、接続パイプの
    後端部に直接、平坦な端面の当て金を当接してハンマー
    等で叩打して有底穴の奥方向に押し込みつつ切込み溝部
    分を拡開して喰込み突起を有底穴の壁面に喰込ませる工
    程と、エポキシ樹脂を主成分とする低粘度の接着剤を接
    続パイプの後端から接続パイプ内に圧入して先端部の切
    込み溝を通って有底穴内ならびに接続パイプ内に接着剤
    を充填する工程と、接続パイプの後端部に第2の固定部
    材の小径部を嵌挿して大径端部に平坦な端面の当て金を
    当接してハンマー等で叩打して接続パイプ内の接着剤を
    後端部の切込み溝を通して外装体の貫通穴内に充填する
    と共に、切込み溝部分を拡開させて喰込み突起を貫通穴
    の内面に喰込ませる工程と、 外装体の貫通穴の外面側に
    外装体と同等材料の蓋部材を装填する工程とからなる構
    造物外装体の固定金具による接着固定方法。
JP4042751A 1992-02-28 1992-02-28 構造物外装体の固定金具による接着固定方法 Expired - Lifetime JPH0711175B2 (ja)

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JPS60123415U (ja) * 1984-01-30 1985-08-20 三幸商事株式会社 外壁補修用アンカーピン
JPS60164561A (ja) * 1984-02-08 1985-08-27 神奈川県 コンクリ−ト構造物ひび割れ補修用接着剤の注入方法

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JPH0586706A (ja) 1993-04-06

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