JPH07112943A - ハイドロフルオロカーボンの製造方法 - Google Patents

ハイドロフルオロカーボンの製造方法

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JPH07112943A
JPH07112943A JP5257236A JP25723693A JPH07112943A JP H07112943 A JPH07112943 A JP H07112943A JP 5257236 A JP5257236 A JP 5257236A JP 25723693 A JP25723693 A JP 25723693A JP H07112943 A JPH07112943 A JP H07112943A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】転化率および選択率が高く、反応成績の再現性
良く、ハイドロフルオロカーボンを製造する方法を提供
する。 【構成】ヨードフルオロカーボンをメタノール等の1級
アルコールおよび/またはイソプロパノール等の2級ア
ルコールの作用のもとに、アルカリ金属アルコキシドと
反応させることからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイドロフルオロカー
ボンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヨードフルオロカーボンを出発物質とし
てハイドロフルオロカーボンを合成する方法に関して
は、以下の報告がなされている。
【0003】(1)亜鉛の存在下に還元する方法(J.Flu
orine Chem.,6,297,1975)。(2)グリニヤール試薬を
用いた反応により合成する方法(J.Fluorine Chem.,3,24
7,1973) 。(3)水素とラネーニッケル触媒を用いた液
相還元反応により合成する方法(Ger.Offen.2,060,041,
J.Chem.Soc.,3761,1953)。(4)次亜リン酸ナトリウム
とパラジウムまたは白金触媒を用いた還元反応により合
成する方法(J.FluorineChem.,55,101,1991)。(5)ア
ルコリック−ポタシウム−ヒドロキサイドと反応させる
方法(J.Chem.Soc.,3761,1953) 。(6)メタノール中
で、アルカリ金属水酸化物と反応させる方法(EP 0,44
9,516 A1 )。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)の方法は、亜鉛
および反応により生成する亜鉛スラリーの取り扱いや処
理の問題点がある。(2)の方法は、水分等によりグリ
ニヤール試薬が発火する恐れがある。また、溶媒とし
て、低沸点のエーテル系の溶媒を用いるために危険性が
高く、廃液処理の点でも問題点がある。(3)の方法
は、60〜80気圧という高圧条件で反応させなければ
ならないため、危険性が高い。(4)の方法は、高価な
触媒を要するという問題点がある。(5)の方法は、1
00〜130℃の高温条件での反応であり、かつ、収率
が低い問題点がある。
【0005】(6)のメタノールとアルカリ金属水酸化
物を用いる方法で、原料のヨードフルオロカーボンの転
化率を実際に99.9%以上にするのは困難であり、高
純度のハイドロフルオロカーボンを得る上で問題点があ
る。また、アルカリ金属水酸化物中に水が含まれている
こと、あるいは、反応により水が生成することから、反
応系中の水分量が多くなり、系がフルオロカーボン層と
メタノール水層の二層系に分離してしまい、撹拌の条件
等によって、反応収率の再現性が低くなる問題点があ
る。
【0006】また、(6)には、イソプロピルアルコー
ルとアルカリ金属水酸化物を用いる反応も記載されてい
るが、転化率、選択率とも低く、収率も低い。また、反
応副生物が、アルカリ金属水酸化物の存在でアルドール
縮合等の反応をおこし、タール状物質が副生する問題点
もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ヨードフル
オロカーボンを出発物質として、ハイドロフルオロカー
ボンを効率的に製造する方法について鋭意検討を行っ
た。その結果、ヨードフルオロカーボンを1級アルコー
ルおよび/または2級アルコールの作用のもとに、アル
カリ金属アルコキシドと反応させることにより、安定
に、かつ、高転化率、高選択率でハイドロフルオロカー
ボンが得られることを見いだした。また、反応系が二層
系とならないために、反応成績の再現性が非常に良く、
タール状の副生物も生成しないことを見いだした。
【0008】すなわち本発明は、一般式Inf I(た
だし、式中、nは0または1であり、nが0のとき、R
f は炭素数2〜12個の直鎖または分岐したポリフルオ
ロアルキル基であり、nが1のとき、Rf 炭素数が2〜
12個の直鎖または分岐したポリフルオロアルキレン基
である。)で表されるヨードフルオロカーボンを、1級
アルコールおよび/または2級アルコールの作用のもと
に、アルカリ金属アルコキシドと反応させることを特徴
とする一般式Hnf H(ただし、式中、nとRf は、
上記と同じ意味である。)で表されるハイドロフルオロ
カーボンの製造方法を提供するものである。
【0009】本発明の反応は、必ずしも明確ではない
が、下式で表すことができる。
【0010】
【化1】
【0011】化1において、Rf とnは上記と同じ意味
であり、R1 は水素原子またはアルキル基、R2 とR3
はアルキル基であり、Mはアルカリ金属原子を示す。
【0012】本発明の原料であるヨードフルオロカーボ
ンは、一般式Inf Iで表される化合物である。ただ
し、式中、nは0または1である。nが0のとき、Rf
は炭素数2〜12個の直鎖または分岐したポリフルオロ
アルキル基であるが、炭素数3〜8個の場合が好まし
く、特にCF3 CF2 CF2 CF2 CF2 CF2 −であ
る場合が好ましい。nが1のとき、Rf は炭素数2〜1
2個の直鎖または分岐したポリフルオロアルキレン基で
あるが、炭素数3〜8個の場合が好ましく、特に−CF
2 CF2 CF2 CF2 −である場合が好ましい。
【0013】上記ヨードフルオロカーボンの具体例とし
ては、1−ヨード−1,1,2,2,2−ペンタフルオ
ロエタン、1−ヨード−1,1,2,2,3,3,4,
4,4−ノナフルオロブタン、1−ヨード−1,1,
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−トリデ
カフルオロヘキサン、1−ヨード−1,1,2,2,
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8
−ヘプタデカフルオロオクタン、2−ヨード−1,1,
1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、4−ヨ
ード−1,1,1,2,3,3,4,4−オクタフルオ
ロ−2−トリフルオロメチルブタン、6−ヨード−1,
1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカ
フルオロ−2−トリフルオロメチルヘキサン、1,2−
ジヨード−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
1,4−ジヨード−1,1,2,2,3,3,4,4−
オクタフルオロブタン、1,6−ジヨード−1,1,
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカフル
オロヘキサン等が挙げられるが、これらに限定されな
い。
【0014】本発明は、上記ヨードフルオロカーボンを
1級アルコールまたは2級アルコール、あるいは1級ア
ルコールおよび2級アルコールの両者の作用のもとにア
ルカリ金属アルコキシドと反応させることが特徴であ
る。
【0015】1級アルコールおよび2級アルコールとし
ては、特に限定されず、公知ないしは周知のものが採用
できる。通常の場合は、1級アルコールとしてはメタノ
ール、エタノール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等を用いるのが好ましく、特にメタノールが好まし
い。また、2級アルコールとしては、イソプロピルアル
コール、イソブチルアルコール等が好ましく、特にイソ
プロピルアルコールが好ましい。
【0016】上記の1級アルコールおよび2級アルコー
ル中に、水が大量に含まれていると、反応系が二層系に
なったり、アルカリ金属アルコキシドが分解する恐れが
あるため、水の量は300ppm以下であることが好ま
しい。該水分量は通常の市販の試薬を採用する場合に
は、ほとんど問題とならない量であるが、必要に応じて
脱水処理を行うことが好ましい。
【0017】上記の1級アルコールと2級アルコールの
量は、それぞれを単独で用いる場合、あるいは混合して
用いる場合のいずれにおいても、通常の場合、原料のハ
イドロフルオロカーボンの1重量部に対して0.1〜1
0重量部、好ましくは0.2〜2重量部がよい。また、
混合して用いる場合の各々の割合は特に限定するもので
はないが、通常の場合1級アルコール:2級アルコール
の重量比が1000:1〜0.5:1程度の範囲が好適
であり、特に100:1〜1:1の範囲が好適である。
【0018】前記化1に示すように、1級アルコールお
よび/または2級アルコールは、ハイドロフルオロカー
ボンの水素源として作用すると考えられる。また、過剰
の1級アルコールおよび/または2級アルコールは、反
応溶媒としても作用すると考えられる。さらに、反応に
おいては、アルコール化合物(化1におけるR3 OH)
が副生するが、該アルコール化合物は、反応系において
ハイドロフルオロカーボンの水素源、あるいは溶媒とし
て再び作用すると考えられる。
【0019】アルカリ金属アルコキシドとしては、通常
の場合、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、ターシャリーブトキシカリウム等が好ましい。
【0020】アルカリ金属アルコキシドの量は、通常の
場合、原料のヨードフルオロカーボンのヨウ素の1モル
に対し、1モル以上が好ましく、特に系への溶解度等の
点から、1〜2モル程度が好適である。
【0021】上記反応の反応条件は、反応物の種類、量
等によって適宜変更され得るものであるが、温度は、低
過ぎると反応しにくくなり、高すぎると危険なので、系
を還流させる程度の温度に調節するのが好ましく、通常
は40〜80℃程度が好ましい。また反応圧力は常圧、
減圧、または加圧のいずれであってもよく、常圧が好ま
しい。反応時間は通常1〜10時間程度である。
【0022】反応粗生成物中のハイドロフルオロカーボ
ンは、反応粗生成物を水洗することにより、あるいは蒸
留精製することにより、高純度のものとして得ることが
できる。
【0023】上記反応により生成するハイドロフルオロ
カーボンは、一般式Hnf Hで表される化合物であ
る。ただし、式中、nは0または1である。nが0のと
き、Rf は炭素数2〜12個の直鎖または分岐したポリ
フルオロアルキル基であるが、炭素数3〜8個の場合が
好ましく、特にCF3 CF2 CF2 CF2 CF2 CF2
−である場合が好ましい。nが1のとき、Rf は炭素数
2〜12個の直鎖または分岐したポリフルオロアルキレ
ン基であるが、炭素数3〜8個の場合が好ましく、特に
−CF2 CF2 CF2 CF2 −である場合が好ましい。
【0024】ハイドロフルオロカーボンの具体例として
は、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン、1,
1,1,2,2,3,3,4,4−ノナフルオロブタ
ン、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,
6,6−トリデカフルオロヘキサン、1,1,1,2,
2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8
−ヘプタデカフルオロオクタン、1,1,1,2,3,
3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,2,
3,3,4,4−オクタフルオロ−2−トリフルオロメ
チルブタン、1,1,1,2,3,3,4,4,5,
5,6,6−ドデカフルオロ−2−トリフルオロメチル
ヘキサン、1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタ
ン、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6
−ドデカフルオロヘキサン等が挙げられる。
【0025】本発明によれば、極めて高い転化率で高純
度のハイドロフルオロカーボンを得ることができる。ま
た、本発明の反応は、反応成績の再現性にも優れてい
る。
【0026】得られたハイドロフルオロカーボンは、従
来用いられてきた塩素化炭化水素、あるいは塩素化フッ
素化炭化水素に比べて、環境への影響が少ないだけでな
く、同様の用途、例えば、発泡剤、冷媒、洗浄剤等にも
用いることもできる。
【0027】また、本発明の反応は、転化率が極めて高
いために、生成物中に残留する未反応のヨードフルオロ
カーボンの量を極めて少なくすることができる。したが
って、上記の方法で合成したハイドロフルオロカーボン
を溶媒として重合反応を行う場合にも、重合体を着色さ
せることなしに、反応を行うことができる。
【0028】この場合の重合体としては特に限定されな
いが、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルの共重合
体、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体等の
フッ素系の重合体が好ましい。
【0029】また、本発明で合成したハイドロフルオロ
カーボンを出発物質としてブロモフルオロカーボン等を
合成して、人工血液や造影剤として用いる場合において
も、ヨウ素化合物に由来すると推定される着色現象は認
められない利点がある。
【0030】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、これらによって本発明が限定されるものではな
い。
【0031】[実施例1]撹拌機と還流冷却器と滴下ロ
ートと温度計を備えた1リットルの4つ口フラスコに、
メタノールの400cc(メタノール中の水分量は20
0ppm以下。以下の実施例においても同様である。)
とナトリウムメトキシドの64.8g(1.2モル)を
仕込んだ。反応器を加熱し内温を65℃とした後、C6
13Iの446g(1モル)を1時間で滴下した。滴下
終了2時間後の反応器の内温は57℃であった。反応転
化率は99.9%以上であった。反応器を室温まで冷却
した後、水の300gを加え析出したヨウ化ナトリウム
を溶かした。反応粗液を二層分離し、フルオロカーボン
層(下層)をさらに300gの水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。蒸留により沸点が71℃のC6
13Hを301g(純度99.9%)得た。反応器内に
タールの生成は認められなかった。
【0032】[実施例2]撹拌機と留出装置付き還流冷
却器と滴下ロートと温度計を備えた1リットルの4つ口
フラスコに、イソプロピルアルコールの400cc(イ
ソプロピルアルコール中の水分量は50ppm以下。以
下の実施例においても同様である。)、ターシャリーブ
トキシカリウムの84.2g(0.75モル)を仕込ん
だ。反応器を加熱し、内温を60℃とした後、C613
Iの223g(0.5モル)を2時間で滴下した。滴下
終了後加熱還流を1時間続けた。この時の反応転化率
は、100%であった。反応器より蒸留により沸点75
℃までの留分を回収し、さらに200gの水で5回洗浄
して、純度99.8%のC613Hを151g得た。反
応器内にタールの生成は認められなかった。
【0033】[実施例3]撹拌機と還流冷却器と滴下ロ
ートと温度計を備えた500ccの4つ口フラスコに、
メタノールの200cc、ナトリウムメトキシドの3
2.4g(0.6モル)を仕込んだ。反応器の内温を3
0〜35℃に維持しながらIC48 Iの113.5g
(0.25モル)を2時間で滴下した。滴下終了後5時
間35℃で撹拌を続けた。この時の反応転化率は99.
9%であった。反応器を室温まで冷却した後、水の30
0gを加え析出したヨウ化ナトリウムを溶かした。反応
粗液を二層分離し、フルオロカーボン層(下層)をさら
に100gの水で洗浄し、純度99.7%のHC48
Hを43g得た。反応器内にタールの生成は認められな
かった。
【0034】[実施例4]撹拌機と還流冷却器と滴下ロ
ートと温度計を備えた500ccの4つ口フラスコに、
メタノールの200cc、ナトリウムメトキシドの3
2.4g(0.6モル)を仕込んだ。反応器を加熱し内
温を60℃とした後、C817Iの273g(0.5モ
ル)を1時間で滴下した。滴下終了後10時間加熱還流
を続けた。この時の反応転化率は99.8%であった。
反応器を室温まで冷却した後、水の300gを加え析出
したヨウ化カリウムを溶かした。反応粗液を二層分離
し、フルオロカーボン層(下層)をさらに300gの水
で洗浄し、純度99.4%のC817Hを201g得
た。反応器内にタールの生成は認められなかった。
【0035】[実施例5]撹拌機と還流冷却器と滴下ロ
ートと温度計を備えた1リットルの4つ口フラスコに、
メタノールの200ccとイソプロピルアルコールの1
0ccとナトリウムメトキシドの32.4g(0.6モ
ル)を仕込んだ。反応器を加熱し内温を65℃とした
後、C613Iの223g(0.5モル)を1時間で滴
下した。滴下終了2時間後の反応器の内温は57℃であ
った。この時の反応転化率は99.9%以上であった。
反応器を室温まで冷却した後、水の300gを加え析出
したヨウ化カリウムを溶かした。反応粗液を二層分離
し、フルオロカーボン層(下層)をさらに300gの水
で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。蒸留
により、沸点71℃のC613Hを149g(純度9
9.9%)を得た。反応器内にタールの生成は認められ
なかった。
【0036】[比較例1]撹拌機と還流冷却器と滴下ロ
ートと温度計を備えた1リットルの4つ口フラスコに、
メタノールの400ccと85%水酸化カリウムの99
g(1.5モル)を仕込んだ。反応器を加熱し内温を6
5℃とした後、C613Iの446g(1モル)を1時
間で滴下した。滴下終了2時間後の反応器の内温は60
℃であった。反応器を室温まで冷却した後、水の300
gを加え析出したヨウ化カリウムを溶かした。転化率は
74%であった。反応粗液を二層分離し、フルオロカー
ボン層(下層)をさらに300gの水で洗浄し、342
gのフルオロカーボン層を得た。フルオロカーボン層を
ガスクロマトグラフィーで分析したところ、大量のC6
13Iが検出された。
【0037】[比較例2]撹拌機と還流冷却器と滴下ロ
ートと温度計を備えた1リットルの4つ口フラスコに、
イソプロパノールの350ccと85%水酸化カリウム
49.5g(0.75モル)を仕込んだ。反応器を加熱
し内温を65℃とした後、C613Iの223g(0.
5モル)を1時間で滴下した。滴下終了後加熱還流を1
時間続けた。反応転化率は99.9%であったが、反応
粗液を蒸留して留分を回収した後の反応器内には、真っ
黒なタール状の残渣が大量に残されていた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、高転化率、かつ高選択
率で、ヨードフルオロカーボンからハイドロフルオロカ
ーボンを製造することができる。また本発明は、反応条
件の点からも、安全かつ効率的で、工業的に非常に有利
な方法である。
【0039】特に、本発明によれば、高純度のハイドロ
フルオロカーボンが得られ、反応成績の再現性にも優れ
ている。さらに、原料の転化率が非常に高いことから、
未反応原料のヨードフルオロカーボン、および、ヨード
フルオロカーボンから生成する種々のヨウ素化合物に由
来する様々な不都合を回避できる。
【0040】得られたハイドロフルオロカーボンは、オ
ゾン層に悪影響を及ぼさない有用な化合物であり、クロ
ロフルオロカーボン化合物の代替化合物として発泡剤、
冷媒、洗浄剤等の用途に用いることができる。
【0041】特に重合溶媒に用いた場合には、連鎖移動
性が高いヨードフルオロカーボンによる、不必要な分子
量分布の広がりや、未反応のヨードフルオロカーボンの
混入による重合生成物の着色を防止することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式Inf I(ただし、式中、nは0
    または1であり、nが0のとき、Rf は炭素数2〜12
    個の直鎖または分岐したポリフルオロアルキル基であ
    り、nが1のとき、Rf は炭素数2〜12個の直鎖また
    は分岐したポリフルオロアルキレン基である。)で表さ
    れるヨードフルオロカーボンを、1級アルコールおよび
    /または2級アルコールの作用のもとに、アルカリ金属
    アルコキシドと反応させることを特徴とする一般式Hn
    f H(ただし、式中、nとRf は、上記と同じ意味で
    ある。)で表されるハイドロフルオロカーボンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】Rf がCF3 CF2 CF2 CF2 CF2
    2 −である請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】Rf が−CF2 CF2 CF2 CF2 −であ
    る請求項1の製造方法。
  4. 【請求項4】1級アルコールがメタノールである請求項
    1〜3のいずれかの製造方法。
  5. 【請求項5】2級アルコールがイソプロピルアルコール
    である請求項1〜4のいずれかの製造方法。
  6. 【請求項6】反応温度が40〜80℃である請求項1〜
    5のいずれかの製造方法。
  7. 【請求項7】1級アルコールおよび/または2級アルコ
    ールに含まれる水分量が300ppm以下である請求項
    1〜6のいずれかの製造方法。
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