JPH0711345A - 金属帯冷却装置 - Google Patents

金属帯冷却装置

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JPH0711345A
JPH0711345A JP5173683A JP17368393A JPH0711345A JP H0711345 A JPH0711345 A JP H0711345A JP 5173683 A JP5173683 A JP 5173683A JP 17368393 A JP17368393 A JP 17368393A JP H0711345 A JPH0711345 A JP H0711345A
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秀樹 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲な板サイズ変更や金属帯の蛇行が生じ
た時等に起きるホットポイントの位置変動に対応がで
き、安価な運転費で板幅方向の板温均一化を達成しつ
つ、急速冷却できる金属帯冷却装置を得ることを目的と
する。 【構成】 金属帯板幅方向端部側に配置され、該金属帯
表面に冷却ガスを噴出するノズルヘッダのヘッダ本体
を、金属帯走行方向に2つα1、α2に分割し、且つこれ
らを各独立して金属帯幅方向に移動可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は連続熱処理ライン等に
おける金属帯冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば連続焼鈍炉におけるガスジェット
冷却及びロール冷却設備では、しばしば金属帯幅方向で
温度分布の不均一な部分が発生し、材質不均一、座屈・
形状不良等の品質或いは通板性において問題を生じてい
る。そのため、平面構成のガスジェットノズルを金属帯
幅方向に複数分割して設けられたガスジェット冷却装置
が用いられている。或いは図12に示される様に複数の
冷却ロール2a〜2dにかけ回しつつその接触面で金属帯1
の冷却を行う装置に、冷却ロール2a〜2dと対向して配置
されたガスジェット装置3a〜3dを図13に示される様に
金属帯1の全板幅方向に複数個に分割31a〜31eし、かつ
その分割区分毎にガス流調弁9a〜9eを備え、前図に示す
金属帯1の板幅方向の温度分布を検知する板温計15a〜15
dから板幅方向の平均温度に対する板幅方向の個々の点
における温度差を演算し、この温度差が許容限度を超え
たとき、その板幅方向の位置を検出し、この位置に対応
するガス流調弁9a〜9eを調整する板温制御装置12a〜12d
とで構成された金属帯の冷却装置が用いられている(特
開昭60−169524号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成を実機設備
に適用してガス冷却のみを行った場合、冷却すべき位置
とノズル口の位置が一致しなかったり、ノズル口間にお
けるガス噴出のない領域では冷却効果の弱い部分が発生
し、或いは金属帯の蛇行により冷却すべき位置が走行中
に変動する場合がある。
【0004】一方ロール冷却に上記構成を適用して、板
厚0.5〜2.3mm、板幅850〜1575mm、冷却装置入口板温550
〜680℃、冷却装置出口板温350〜480℃の条件で冷却ロ
ールのみによる金属帯の冷却実験を行なった結果、全て
の場合において、図14に示される様に板両端部ならび
に板中央部が板幅方向平均板温に対し、高くなるw型の
板温プロフィルになることが判明した。
【0005】即ち、板中央部においては、金属帯サイズ
及び冷却条件にかかわらず、金属帯の蛇行のない場合
は、ほぼ板幅のある範囲内で板幅方向平均板温に対し正
の板温偏差が生ずる。又、板両端部においては、板厚、
速度或いは冷却装置での板温降下量が大きくなる程、板
幅方向平均板温に対する板温偏差が大きくなる。
【0006】また同号に示された装置構成では、各冷却
ロールに接触させた金属帯に対向した状態でロール胴長
方向に分割されて設置されたガスジェット装置のノズル
分割数が有限であるため、(1) 金属帯幅方向の不均一
温度領域とそれに対応するガスジェット装置の分割され
たノズル位置とが一致せず、ガスジェット装置から吹付
けられた冷却ガスにより板端部付近で局部的に過冷却の
領域が発生し、均一な板温分布を得ることが難しい、
(2) ロール胴長方向のノズル分割数を増やせば上記の
問題は解決されるが、設備費が大幅に増大する。また分
割数が少なければ上記の問題が助長されるばかりでな
く、ガス風量の増加をまねき運転費が増大する、(3)
金属帯の板幅変更が多いラインでは、金属帯端部側のホ
ットポイントの位置が頻繁に変わるため、ガスジェット
装置の分割されたノズル位置と該ホットポイント部分の
位置が一致せず、不均一温度分布の根本的な解決には到
っていない、等の問題がある。
【0007】また以上の構成を仮にロール冷却設備のロ
ール背面冷却以外の構成に用い、金属帯表面に単にガス
冷却を行った場合でも、金属帯接続部(板幅変更部)で
冷却分布が不均一となる傾向がある。更に金属帯の蛇行
が発生した場合、板幅方向端部側及び中央部側のホット
ポイントの位置が変わることになって、冷却すべき位置
とノズル口の位置の不一致が発生する。尚この蛇行は金
属帯板幅変更部で変化することが多い。
【0008】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、広範囲な板サイズ変更や金属帯の
蛇行が生じた時等に起きるホットポイントの位置変動に
対応ができ、安価な運転費で板幅方向の板温均一化を達
成しつつ、急速冷却できる金属帯冷却装置を得ることを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明の金属帯
ガス冷却装置は、金属帯平面に向けて配置され、該金属
帯平面に冷却ガスを噴出するノズルヘッダのヘッダ本体
を、金属帯走行方向で2以上に分割し、且つこれらを各
独立して金属帯幅方向に移動可能にしたことを基本的特
徴としている。
【0010】以上の構成は、金属帯板幅方向端部側だけ
に上記構成を有するノズルヘッダを設置する場合の他、
金属帯中央部側に該構成を一緒に設ける場合もあり、ま
た金属帯を冷却ロールに接触させて冷却するロール冷却
設備の該冷却ロールの背面冷却用に用いるため、該冷却
ロールの背面に前記ノズルヘッダを設置することもでき
るし、該ロール冷却設備の入側及び/又は出側の補助冷
却用に用いるため、ロール冷却設備の入側及び/又は出
側で金属帯に平行に配することもできる。
【0011】更に第2発明は、金属帯板幅変更情報に基
づくトラッキングを行って、上記構成における金属帯板
幅変更部の進入時の上流側及び下流側ノズルヘッダの移
動を行う構成を提案するもので、その具体的な構成は、
前記ノズルヘッダの入側に設置される金属帯板幅変更接
続情報器、金属帯端部検出器、該ノズルヘッダの入側及
び/又は出側に設置される金属帯幅方向板温計のうちの
1以上を備え、これらの情報に基づき幅変更部乃至変更
量の情報を得て、板幅変更のある直前に上流側のノズル
ヘッダを変更後の金属帯端部側に移動させておき、下流
側のノズルヘッダについては該板幅変更部が該ノズルヘ
ッダ通過後に金属帯端部側に移動させるようにする制御
を行う制御装置を有する構成とするものである。
【0012】
【作用】上述のような金属帯に対し単にガス冷却を行っ
た場合に発生したホットポイントやロール冷却構成にお
けるロール背面冷却を実施した場合に生じたw型の不均
一温度分布のホットポイントは幅が狭く、従来構成のよ
うに、金属帯幅方向にノズルが複数設けられていると、
その仕切壁の部分に相当する箇所に該ホットポイントが
ある場合、その部分の冷却がしにくく、無理に冷却しよ
うとすると、該ホットポイント周りの部分が過冷却とな
る。本構成では、ホットポイントの直上にガス冷却装置
のノズルヘッダを移動させて、冷却ガスを該ホットポイ
ントに向けて噴出させることにより、その部分の集中的
な冷却を行わせ、温度分布不均一を効率的に解消する構
成をその前提構成としたものである。
【0013】しかし金属帯に蛇行が発生した場合や大き
な板幅変更の多いラインでは、該蛇行発生時或いは板幅
変更時に金属帯端部側のノズルヘッダの金属帯幅方向へ
の移動が追いつかず、結果的に適切なホットポイント部
分の背面冷却が不可能になるという新たな問題も生じる
ことになる。そこで本構成では、少なくとも金属帯端部
側に位置するノズルヘッダにつき(更に望ましくは中央
部側に位置するノズルヘッダについても)、そのヘッダ
本体を、金属帯走行方向で2以上に分割し、且つこれら
を各独立して金属帯幅方向に移動できる構成とし、蛇行
によるホットポイントの位置変動がある場合はその変動
時に、又板幅変更がある時にはその直前で上流側のノズ
ルヘッダを変動後のホットポイントに相当する位置に、
或いは変更後の板端部に相当する位置に、各移動させる
と共に、該ホットポイントや板幅変更部が下流側のノズ
ルヘッダを通過した後に該下流側のノズルヘッダも金属
帯端部側の位置へ動かすことで、これらのノズルヘッダ
移動の遅れ(レスポンスの低さ)をカバーしようとする
ものである。
【0014】上記板幅変更がある場合を例に取ってより
具体的に説明すると、板幅の異なる金属帯の接続点近傍
において板幅が幅広材から幅狭材へ移行する場合、例え
ば図1(a)(b)(c)に示す様に、板幅変更のある
直前に上流側の端部ノズルヘッダα1を変更後の幅狭材
端部側に移動させておき、下流側の端部ノズルヘッダα
2については板幅変更部がそこを通過した後に幅狭材端
部側に移動させる。また板幅が幅狭材から幅広材へ移行
する場合は、図2(a)(b)(c)に示す様に、板幅
変更のある直前に上流側の端部ノズルヘッダα1を変更
後の幅広材端部側に移動させておき、下流側の端部ノズ
ルヘッダα2については板幅変更部がそこを通過した後
に幅広材端部側に移動させる。これによって、金属帯長
手方向の板温外れの長さ(金属帯接続点での金属帯長手
方向の非定常冷却となる長さ)を最小化でき、且つそれ
により当該ガス冷却装置以降における金属帯の蛇行等の
防止を図ることが出来る。
【0015】また図3及び図4には、冷却ロールの背面
冷却用に金属帯幅方向に複数分割して設置されているノ
ズルヘッダ構成を有する従来構成の場合[図3(a)の
場合]と、特に金属帯幅方向端部側に位置するものの構
成が金属帯走行方向に分割して設置されたノズルヘッダ
の構成を有する本発明構成の場合[図3(b)の場合]
とにおける、金属帯端部を冷却した時の板温分布比較結
果が示されている。これらの図から本発明は従来技術に
比べ過冷却の領域も少なく、板温分布の均一化が図られ
ていることが解る。尚、この時の実験条件を下記表1に
示す。
【0016】
【表1】
【0017】更に従来技術と本発明の設備費/運転費の
比較を図5に示す。冷却ガス風量の大幅な削減および弁
等の数量削減により、同図に示される様に設備費/運転
費の削減が可能となる。
【0018】
【実施例】本発明の金属帯の冷却装置の一実施例構成を
図6乃至図10により説明する。図6は金属帯1の連続
焼鈍ラインに設けられたロール冷却設備のロール背面冷
却用及び該設備の出側補助ガス冷却用に適用された本発
明の一実施例に係る金属帯ガス冷却装置の説明図であ
る。加熱均熱後徐冷された金属帯1は、ロール冷却設備
の入側及び出側に設置されたブライドルロール16a〜16b
と16d〜16fにより、このロール冷却設備内にある金属帯
1に張力が付与される。
【0019】本ロール冷却設備では金属帯幅方向に不均
一温度分布が生じ易く、またその前段のガスジェット帯
(図示無し)でそのような不均一温度分布が生じていた
場合はこのロール冷却設備でそれが助長されることにな
るため、本実施例では以下に示す金属帯冷却装置の構成
でロール背面冷却及び補助冷却を行う。
【0020】本実施例構成では、ノズルヘッダ群3a〜3d
を有するガス冷却装置と、冷却ロール群2の出側に設置
された同じくノズルヘッダ群7a〜7dを有する補助ガス冷
却装置と、本ロール冷却設備の入側及び出側付近に設置
された金属帯端部位置検出器14と、これらのノズルヘッ
ダを夫々金属帯幅方向に移動調整する移動調整装置6a〜
6d、8a〜8dと、金属帯端部位置検出器14の検出信号に基
づいて該移動調整装置6a〜6d、8a〜8dを制御するノズル
ヘッダ位置制御演算装置13と、各冷却ロール2a、2bの位
置並びに冷却ロール接触長調整装置4a、4bからの信号に
より、上記ノズルヘッダ群3a〜3dを冷却ロール移動方向
で位置調整する進退調整装置5a、5bと、冷却ロール群の
出側に配置し、金属帯幅方向の温度分布を検出する板温
計15と、この板温計15からの温度信号に基づいて上記ガ
ス冷却装置及び補助ガス冷却装置の圧力調節弁9a〜9fの
開度或いはガス供給ブロワ10a、10bの回転数のうち少な
くともその一方の制御を行なう板温制御演算装置12とを
有している。
【0021】以上の構成でノズルヘッダ位置制御演算装
置13は、前記金属帯端部位置検出器14からの信号に基づ
いて上記ノズルヘッダ群3a〜3d、7a〜7dの金属帯端部側
に位置するノズルヘッダの金属帯幅方向の位置制御指令
を移動調整装置6a〜6d、8a〜8dに送る。そのためこれら
端部側のノズルヘッダはその中央部に位置するヘッダ本
体を中心にして金属帯端部において適正な冷却幅となる
位置へ移動せしめられる。
【0022】一方図7はロール背面冷却を行うノズルヘ
ッダ群3a〜3dの構成を示す斜視図であり、又図8はロー
ル冷却設備の出側でその補助ガス冷却を行うノズルヘッ
ダ群7a〜7dの構成を示す斜視図である(尚上記進退調整
装置の構成は省略されている)。このうち板幅端部側に
ある端部冷却用に用いられるノズルヘッダ31a、31b、31
d、31e、71a、71b、71d、71eは、中央部冷却用に用いら
れるノズルヘッダ31C、71Cとは異なり、金属帯走行方向
に2分割された構成となり、且つこれらには移動調整装
置を構成する駆動装置61a、61b、61d、61e、81a、81b、
81d、81eのロッドが連結されていて独立して金属帯幅方
向に移動可能になっている。もちろん中央部側のノズル
ヘッダ31C、71Cにも、同じく移動調整装置を構成する駆
動装置61c、81cのロッドが連結されていて金属帯幅方向
に移動可能である。
【0023】金属帯1の板幅の異なる接続部近傍では、
金属帯1の両端部並びに中央部に対して後述するように
板温計15からの信号に基づく板温制御演算装置12による
板温制御が行なわれると共に、次サイズの金属帯情報
(換言すればサイズ変更情報)をもつ金属帯板幅変更接
続情報器19からの信号により、冷却ロールに対向して設
置されたガス冷却装置のノズルヘッダ群3a〜3d及び冷却
ロール群出側に設置された補助ガス冷却装置のノズルヘ
ッダ群7a〜7dの夫々端部ノズルヘッダ31a、31b、31d、3
1e、71a、71b、71d、71eの金属帯幅方向における位置
が、移動調整装置の駆動装置61a、61b、61d、61e、81
a、81b、81d、81eにより調整され、それらノズルから噴
出される冷却ガスにより、金属帯1の両端部の冷却がな
される。
【0024】即ち金属帯1の接続部近傍において板幅が
幅広材から幅狭材へ移行する場合や反対に幅狭材から幅
広材へ移行する場合は、次サイズの金属帯情報をもつ金
属帯板幅変更接続情報器19からの信号を基にノズルヘッ
ダ位置制御演算装置13及び板温制御演算装置12からの指
令に従って、該接続部が通過する直前にその上流側に位
置するノズルヘッダ31b、31e、71b、71eを後続の金属帯
板端部側に移動させると共に、これらのノズルヘッダ内
部の冷却ガス圧力調整を行わせる。そして該接続部通過
直後に下流側に位置するノズルヘッダ31a、31d、71a、7
1dを後続の金属帯板端部側に移動させると共に、これら
のノズルヘッダ内部の冷却ガス圧力調整も行わせる。尚
板幅が幅広材から幅狭材へ移行する場合は、ノズルヘッ
ダの移動中に冷却ガスの放出を止めておいたほうがより
好ましい。
【0025】これとは別に板中央部の冷却用に用いられ
る中央部側のノズルヘッダ31c、71cは、ノズルヘッダ位
置制御演算装置13からの金属帯幅方向の位置指令により
独自に各移動調整装置の駆動装置61c、81cの制御が行わ
れ、金属帯中央部の位置へ随時移動調整される。
【0026】また前述したノズルヘッダ31a〜31e、71a
〜71eの夫々の内部ガス圧力調整は、板温制御演算装置1
2からの指令によりこれらのノズルヘッダへ通じる配管1
8途中に設置された圧力調整弁91a〜91e、92a〜92eに対
する開度調整がなされて実施される。
【0027】その他上記構成における冷却ロール2a、2b
の金属帯接触長の調整については、ロール冷却設備の出
側に設置された板幅方向の温度分布の検知が可能な板温
計15からの温度信号に基づいて、板幅方向の平均板温が
板温制御演算装置12により求められ、金属帯1に対し所
定の熱処理を実施するために設定された目標板温とこの
平均板温とが板温制御演算装置12で比較され、その偏差
に対応して該板温制御演算装置12から冷却ロール接触長
調整装置4a及び4bに信号が送られ調整される。
【0028】更に、本実施例構成では金属帯1の板幅の
異なる接続部近傍を除いた領域において、板温計15から
の温度信号を入力した板温制御演算装置12によって、板
両端部温度及び板中央部温度が求められ、これらと前記
板幅方向平均板温とが比較される。そしてその偏差に対
応して板温制御演算装置12はガス供給ブロワ10a、10bの
回転数制御あるいは圧力調節弁9a〜9fの開度調整のうち
少なくとも一方を用いて各ノズルヘッダ内部の冷却ガス
圧力(圧力計は省略)を調整する。以上のような調整に
より、ロール背面冷却を行うガス冷却装置のノズルヘッ
ダ群3a〜3d及び冷却ロール群2出側に設置された補助ガ
ス冷却装置のノズルヘッダ群7a〜7dから噴出されるガス
によって、金属帯1の板両端部並びに板中央部が冷却さ
れることになる。
【0029】これらのノズルヘッダ群3a〜3dは、冷却ロ
ール2a、2bの位置並びに冷却ロール接触長調整装置4a、
4bからの信号により、前記進退調整装置5a、5bによって
冷却ロール移動方向で位置調整される。尚上記ノズルヘ
ッダ群3a〜3dは冷却ロール2a、2bの最大巻付角の位置に
おいて金属帯とノズルヘッダ間の距離を適切に確保でき
る位置に固定されていてもよい。
【0030】図9及び図10は、ロール背面冷却行うガ
ス冷却装置の進退調整装置5a、5bと移動調整装置6a〜6d
の構成を各示す側面図及び正面図である。ノズルヘッダ
31a〜31eの後方にはこれらのヘッダに外部からの冷却ガ
スを供給し、且つ該ヘッダを支持するヘッダ支持部32a
〜32eが設けられている。各ヘッダ支持部32a〜32eに
は、炉殻外部に設置されこれを金属帯幅方向に動かす移
動調整装置6a〜6d及び金属帯表面に直交する方向に動か
す進退調整装置5a、5bが取り付けられている。尚上記ヘ
ッダ支持部32a〜32eは炉殻の外部に突出しているため、
その周囲と炉殻30の貫通部の間に耐熱性のある非金属ジ
ャバラ60が用いられ、気密性を保ちつつ十分なノズル移
動範囲を確保できるようにしている。
【0031】上記進退調整装置5a、5bは、固定台51の上
に金属帯直交方向に架設されたガイドレール52a、52b
と、それに沿って移動可能な基台53と、該基台53を前後
方向に動かす駆動装置54によって構成されている。また
前記移動調整装置6a〜6dは、基台53上及びその左右側2
カ所に設置された補助基台53a、53b上に、中央ノズルヘ
ッダ31c用、左右の上流側ノズルヘッダ31b、31e用、及
び下流側ノズルヘッダ31a、31d用に各独立して金属帯幅
方向に架設されたガイドレール62a〜62eと、それに沿っ
て移動可能な各横移動台63a〜63eと、各横移動台63a〜6
3eを独立して左右方向に動かす駆動装置61a〜61eとから
構成されている。上述のヘッダ支持部32a〜32eはこの横
移動台63a〜63e上に夫々固定支持されている。従って駆
動装置54によって5つのノズルヘッダ31a〜31eは金属帯
表面に直交する方向に同時に同一量だけ移動することに
なるが、中央、及び左右上下の各ノズルヘッダ31a〜31e
は駆動装置61a〜61eによって独立して金属帯幅方向に動
くことになる。
【0032】図11はロール冷却設備の入側に、前記補
助ガス冷却装置7a〜7dの構成を設置した他の実施例を示
しており、基本的構成は前実施例と同じであるので、同
一構成には同一番号を付して示している。またこの補助
ガス冷却装置7a〜7dの金属帯幅方向への移動及び内部ガ
ス圧力調整等も前記実施例と同じであるので、詳しい記
載は省略するが、この特色はロール冷却設備で発生する
鞍型変形等によるw型の不均一温度分布を防止するため
に、冷却ロールへ巻き付ける前に金属帯幅方向端部側や
中央部側を予め調整冷却しておくことで、ロール巻き付
け開始直後に発生した変形による非定常冷却(接触面が
不均一)を軽減して、形状異常部となる非冷却・弱冷却
部分の発生・伝播を防止するものである。尚、この図1
1では全てのガス冷却が本発明構成の利用によるもので
あるが、ガス冷却による金属帯幅方向均一徐冷を行う場
合やロールによる幅方向均一急冷の熱処理サイクルを取
る場合のガス冷却の一部に本構成を用いる場合も当然本
発明では予定しており、その場合はガス冷却の幅方向均
一冷却による幅方向均一冷却速度や徐冷冷却の終点温度
を高精度に制御することができ、又前記ロール冷却直後
の鞍型変形を軽減することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した本発明の金属帯冷却装置の
構成によれば、特に金属帯の蛇行が発生したり、金属帯
板幅の大きな変更があること等により、ホットポイント
位置変動がある場合に、該ホットポイントの冷却を行う
ノズルヘッダの移動遅れをカバーしながら適正な冷却を
実施することができるようになり、広範囲な金属帯のサ
イズに対して安価な運転費で板幅方向に均一且つ急速な
冷却が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板幅の異なる金属帯の接続点近傍において板幅
が幅広材から幅狭材へ移行する場合に、上流側及び下流
側の端部ノズルヘッダα1、α2の移動状態を示す説明図
である。
【図2】反対に板幅が幅狭材から幅広材へ移行する場合
に、上流側及び下流側の端部ノズルヘッダα1、α2の移
動状態を示す説明図である。
【図3】従来構成及び本発明構成における金属帯接続部
での端部側板温分布を示すグラフである。
【図4】同じく従来構成及び本発明構成における金属帯
端部の板温分布を示すグラフである。
【図5】本発明と従来技術の運転費と設備費の相対比較
を示すグラフである。
【図6】本発明の1実施例構成を示す金属帯冷却装置の
側面図である。
【図7】冷却ロールのロール背面冷却に使用されるガス
冷却装置の斜視図である。
【図8】ロール冷却設備の出側に設置された補助ガス冷
却装置の斜視図である。
【図9】ロール背面冷却を行うガス冷却装置の進退調整
装置と移動調整装置の詳細構成を示す側面図である。
【図10】上記ガス冷却装置の進退調整装置と移動調整
装置の詳細構成を示す正面図である。
【図11】ロール冷却設備の入側に補助ガス冷却装置が
設けられた本発明の他の実施例構成を示す金属帯冷却装
置の側面図である。
【図12】従来技術の1例を示す金属帯の冷却装置の側
面図である。
【図13】従来技術で用いられるガス冷却装置の構成を
示す斜視図である。
【図14】上記従来技術構成を用いて冷却ロールで冷却
した場合の板幅方向の板温分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 金属帯 2 冷却ロール 3、7、31a〜31e ノズルヘッダ 4 接触長調整装置 5 進退調整装置 6、8 移動調整装置 9 ガス圧力調節弁 10 冷却ガス供給ブロワ 12 板温制御演算装置 13 ノズルヘッダ位置制御演算装置 14a、14b 金属帯端部位置検出器 15 板温計 16a〜16f ブライドルロール 18 配管 19 金属帯板幅変更接続情報器 51 固定台 52a、52b、62a〜62e ガイドレール 53 基台 53a、53b 補助基台 54、61a〜61e 駆動装置 63a〜63e 横移動台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯平面に向けて配置され、該金属帯
    平面に冷却ガスを噴出するノズルヘッダのヘッダ本体
    を、金属帯走行方向で2以上に分割し、且つこれらを各
    独立して金属帯幅方向に移動可能にしたことを特徴とす
    る金属帯冷却装置
  2. 【請求項2】 金属帯板幅方向端部側に配置され、該金
    属帯表面に冷却ガスを噴出するノズルヘッダにおけるヘ
    ッダ本体を、金属帯走行方向で2以上に分割し、且つこ
    れらを各独立して金属帯幅方向に移動可能にしたことを
    特徴とする請求項第1項記載の金属帯冷却装置。
  3. 【請求項3】 金属帯を冷却ロールに接触させて冷却す
    るロール冷却設備におけるロール背面冷却用に、ヘッダ
    本体を金属帯走行方向で2以上に分割し、且つこれらを
    各独立して金属帯幅方向に移動可能にしたノズルヘッダ
    を用いることを特徴とする請求項第1項乃至第2項記載
    の金属帯冷却装置。
  4. 【請求項4】 金属帯を冷却ロールに接触させて冷却す
    るロール冷却設備の入側及び/又は出側の補助冷却用
    に、ヘッダ本体を金属帯走行方向で2以上に分割し、且
    つこれらを各独立して金属帯幅方向に移動可能にしたノ
    ズルヘッダを用いることを特徴とする請求項第1項乃至
    第2項記載の金属帯冷却装置。
  5. 【請求項5】 金属帯板幅方向端部側に配置され、該金
    属帯平面に冷却ガスを噴出するノズルヘッダのヘッダ本
    体を、金属帯走行方向で2以上に分割し、且つこれらを
    各独立して金属帯幅方向に移動可能に設置すると共に、
    前記ノズルヘッダの入側に設置される金属帯板幅変更接
    続情報器、金属帯端部検出器、該ノズルヘッダの入側及
    び/又は出側に設置される金属帯幅方向板温計のうちの
    1以上を備え、これらの情報に基づき幅変更部乃至変更
    量の情報を得て板幅変更のある直前に上流側のノズルヘ
    ッダを変更後の金属帯端部側に移動させておき、下流側
    のノズルヘッダについては該板幅変更部が該ノズルヘッ
    ダ通過後に金属帯端部側に移動させる制御を行う制御装
    置を有することを特徴とする金属帯冷却装置。
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