JPH07113901B2 - 媒体搬送システムの自己診断装置 - Google Patents

媒体搬送システムの自己診断装置

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JPH07113901B2
JPH07113901B2 JP26149185A JP26149185A JPH07113901B2 JP H07113901 B2 JPH07113901 B2 JP H07113901B2 JP 26149185 A JP26149185 A JP 26149185A JP 26149185 A JP26149185 A JP 26149185A JP H07113901 B2 JPH07113901 B2 JP H07113901B2
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晴雄 木村
伸男 峯松
伸一 須藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、媒体搬送システムの稼動状態を自動的に診断
し、保守を必要とする障害の発生を予測して事前に警報
する媒体搬送システムの自己診断装置に関するものであ
り、特に自動取引装置に適用するのに好適な自己診断装
置に関する。
(従来の技術) 従来、装置の保守は事後保守によって行なわれている。
事後保守とは、装置に障害が発生した場合、障害個所を
検索してその部分を修理又は部品交換するなどの処理を
施すものである。一例として、自動取引装置の紙幣入出
金機の保守について説明する。紙幣入出金機は入金され
た紙幣を1枚づつ分離し、紙幣の鑑別部で紙幣の真偽及
び金種を鑑別して対応する紙幣収納部に収納する入金機
能と、この動作とほぼ逆の経路をたどって紙幣を出金す
る出金機能とを有する。このような紙幣入出金機では、
紙幣の斜行や重送、紙幣の鑑別センサの異常等の不具合
が原因となり、ジャムや鑑別不良の障害が発生する。紙
幣の斜行や重送は紙幣の搬送路上に設けられた分離ロー
ラの摩耗や調整不良等が原因となり、また鑑別センサの
異常はセンサの経時変化又はセンサにゴミ等が付着する
ことが原因となることが多い。従って、従来はこのよう
な障害が発生したときに、その障害の状況に応じて障害
の原因を除去する。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の事後保守では、装置の稼動率
と信頼性にはある程度限界があることは当然である。例
えば、金融関係の自動取引装置では障害が発生した都度
装置を停止させ保守を行なうが、このことは顧客に対す
るサービスの面から好ましいものとはいえず、また装置
運用者である金融機関からみると稼動率及び信頼性共に
十分なものとはいえない。
従って、本発明はこれらの問題点を解決することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 本願の第1の発明によれば、媒体を走行させるためのロ
ーラ及び媒体を分離するための分離ローラを有する媒体
搬送システムの自己診断装置であって、前記ローラ及び
前記分離ローラの近傍にそれぞれ設けられており、媒体
の走行状態を読み取る走行センサと、前記走行センサか
ら出力されたセンサ情報により、前記媒体の走行異常を
検知し、検知した走行異常に応じてそれぞれ前記ローラ
及び前記分離ローラの動作異常の検知情報として出力す
る検知部と、該検知部が出力した検知情報を一時的に蓄
積するデータ収集部と、該データ収集部に蓄積された検
知情報から前記ローラ及び前記分離ローラの動作異常の
発生割合を発生頻度情報として算出するデータ加工部
と、該データ加工部が算出した発生頻度情報をそれぞれ
蓄積するメモリと、動作異常許容限度として予め決めら
れた比較基準値が診断対象部位毎に格納された比較基準
値格納部と、該比較基準値格納部に格納されている前記
ローラ及び前記分離ローラの比較基準値と前記ローラ及
び前記分離ローラの動作異常の発生頻度領域の値とをそ
れぞれ比較し、発生頻度情報の値がそれぞれの動作異常
許容限度を越えたかどうかを示す危険予報情報を出力す
る比較部と、前記危険予報情報を前記メモリに蓄積した
発生頻度情報と対応させて設定する制御部と、前記危険
予報情報に基づいて前記ローラ及び前記分離ローラの危
険予報をそれぞれ表示するプレアラーム表示部とを備え
た媒体搬送システムの自己診断装置が提供される。
本願の第2の発明によれば、媒体の走行させるためのロ
ーラ及び媒体を分離するための分離ローラを有する媒体
搬送システムの自己診断装置であって、前記ローラ及び
前記分離ローラの近傍にそれぞれ設けられており、媒体
の走行状態を読み取る走行センサと、前記走行センサか
ら出力されたセンサ情報により、前記媒体の走行異常を
検知し、検知した走行異常に応じてそれぞれ前記ローラ
及び前記分離ローラの動作異常の検知情報として出力す
る検知部と、センサ出力レベルチェック時に前記走行セ
ンサから出力されたセンサ情報を検知しセンサレベル情
報として出力するセンサレベル検知部と、前記検知部か
ら出力された検知情報及び前記センサレベル検知部から
出力されたセンサレベル情報を一時的に蓄積するデータ
収集部と、該データ収集部に蓄積された検知情報から前
記ローラ及び前記分離ローラの動作異常の発生割合を発
生頻度情報として算出するデータ加工部と、該デーア加
工部が算出した発生頻度情報を蓄積するメモリと、動作
異常許容限度として予め決められた比較基準値が診断対
象部位毎に格納された比較基準値格納部と、該比較基準
値格納部に格納されている前記ローラ及び前記分離ロー
ラの比較基準値と前記ローラ及び前記分離ローラの動作
異常の発生頻度情報の値とをそれぞれ比較すると共に該
比較基準値格納部に格納されているセンサレベルの比較
基準値と前記センサレベル情報の値とを比較し、発生頻
度情報の値又はセンサレベル情報の値がそれぞれの動作
異常許容限度を越えたかどうかを示す危険予報情報を出
力する比較部と、前記危険予報情報を前記メモリに蓄積
した発生頻度情報、センサレベル情報と対応させて設定
する制御部と、前記危険予報情報に基づいて前記ロー
ラ、前記分離ローラ及び前記走行センサの危険予報をそ
れぞれ表示するプレアラーム表示部とを備えた媒体搬送
システムの自己診断装置が提供される。
(作用) 本願の第1の発明では、ローラ及び分離ローラの近傍に
それぞれ設けられた媒体の走行状態を読み取る走行セン
サから出力されたセンサ情報により、媒体の走行異常を
検知し、検知した走行異常に応じてそれぞれローラ及び
分離ローラの動作異常の検知情報として出力される。こ
れら検知情報から動作異常の発生割合が発生頻度情報と
して算出される。これにより、検知情報が動作異常の発
生割合として規格化されてメモリに蓄積される。従っ
て、このメモリからデータを引き出すことにより発生頻
度情報という生データを知ることが可能となる。ローラ
及び分離ローラの予め決められた比較基準値とローラ及
び分離ローラの動作異常の発生頻度情報の値とがそれぞ
れ比較されて危険予報情報を出力され、危険予報情報が
プレアラーム表示部にローラ及び分離ローラそれぞれに
ついて表示される。開発者又は品質管理者が実験などに
より得られたデータを基にしその各データの重みを判断
した上で動作異常許容限度として算出された比較基準値
を用いることにより、一元的に危険予報情報を出力する
ことができる。
本願の第2の発明では、上記第1の発明の構成に加え、
センサ出力レベルチェック時に走行センサから出力され
たセンサ情報を検知しセンサレベル情報として出力する
センサレベル検知部を備えたので、走行センサの出力自
体の情報も検知することが可能となる。この場合、比較
基準値として、センサレベル基準値に相当するセンサレ
ベルの比較基準値も診断対象部位毎に格納しておくもの
とし、このセンサレベルの比較基準値とセンサレベル情
報の値とをも比較し、センサレベル情報の値に基づく危
険予報情報をも出力するようにしている。このため、プ
レアラーム表示部で表示する危険予報として、動作異常
に基づく危険予報と、センサ異常に基づく危険予報との
両方を表示することが可能となり、動作異常の危険予報
が表示されたときに本当に動作異常であるか、走行セン
サの異常であるかの判別が可能となる。
(実施例) はじめに、本発明の原理を、自動取引装置に内蔵された
紙幣入出金機を例に挙げ説明する。
前述したように、紙幣入出金機は紙幣を走行させるため
のローラや紙幣を複数枚の状態から1枚ずつに分離する
ための分離ローラ等を具備している。これらの部品やユ
ニットには、時間の経過とともにローラの摩耗等の経時
変化やその他調整不良等の種々の原因により、紙幣の斜
行や重送などの不具合が発生し、ジャム等の障害が発生
する。
そこで、本発明は紙幣の斜行や重送などの動作異常の発
生頻度を把握することにより装置の稼動状態を常に診断
して、装置に許容できない障害の発生、換言すれば保守
を必要とする状態を予測して保守を行なうことにある。
以下、紙幣の斜行や重送などの動作異常の発生頻度によ
る保守の原理について説明する。動作異常の種類には異
常が発生すると直ちに装置を停止して保守員による保守
を必要とするもの(この説明では障害と呼ぶ)と、オペ
レータや係員などにより簡単に異常原因を除去できるも
の、並びに斜行や重送などのように発生頻度によっては
保守を必要とするものとに大別できる。ここでは、障害
発生の予測を行なうものであるため、後者の2つの動作
異常を対象とする。そこで、同一の動作異常の発生頻度
を把握し、これが許容限度(比較基準値)を越えるとき
にこれらの発生原因を具備する部品やユニットに対し保
守が必要である旨のプレアラームを設定する。この場
合、斜行や重送は装置自身の原因によるものと、装置自
身には問題はないが紙幣の不良等の原因によるものとが
考えられるので、比較基準値はこの点を考慮して設定さ
れる。また、比較基準値はある程度余裕をもった値とす
ることが好ましい。発生頻度は、例えば斜行の場合、1
日に処理した紙幣処理枚数に対する斜行の発生枚数とし
てとらえることができる。
第1図は、上述した原理の本発明による自己診断方法の
手順を示す図である。まず、ステップ100において、装
置の稼動状態を診断できるデータを収集加工して診断デ
ータ、すなわち同種の動作異常の発生頻度情報を形成す
る(ステップ100)。そして、得られた発生頻度情報を
メモリに蓄積する(ステップ101)。次に、発生頻度情
報と比較基準値とを比較する(ステップ102)。続くス
テップ103で、発生頻度情報が比較基準値を越えるとき
は、保守を必要とする時期の到来を保守員に知らせるた
めに危険予報(プレアラーム)を設定する(ステップ10
4)。この設定はメモリに蓄積されている診断データ、
すなわち発生頻度情報にフラグを立てることにより行な
われる。そして、表示要求(ステップ105)があれば、
プレアラームを保守員に表示する(ステップ106)。こ
の表示は、例えば装置の定期点検日ごとに行なわれる。
次に、本発明の自動取引装置の紙幣入出金機に適用した
場合の例について説明する。第2図はこの例のハードウ
ェア構成を示すブロック図である。同図において、10は
走行センサである。紙幣入出金機の紙幣の走行路やロー
ラの近傍には、光源とともに受光センサが多数設けられ
ている。ここでは、これらの受光センサをまとめて走行
センサとして1つのブロックとして示している。12はセ
ンサレベル検知部である。センサレベル検知部12は個々
の走行センサ(受光センサ)の出力レベルを検知する。
14は走行枚数検知部である。走行枚数検知部14は紙幣の
分離繰出し部に位置する受光センサからの出力信号、具
体的には紙幣がここを通過することによりオフとなる信
号を検知する。16は斜行枚数検知部である。斜行枚数検
知部16は斜行を検知すべき走行路や紙幣を一枚分離させ
るための分離ローラの近傍に設けられている受光センサ
からの出力信号に基づき斜行を検知する。具体的には、
紙幣の走行方向に対し直角な方向に離間配置されている
2つの受光センサからの出力信号の発生時刻の相違を検
知することで、斜行の検知を行なう。18は重送検知部で
ある。重送検知部18は紙幣が走行したときに紙幣の厚み
を検知する受光センサからの出力信号に基づき、紙幣の
重送を検知する。20は鑑別センサで、紙幣の真偽,金種
を判別するための信号を出力する。22は識別部で、鑑別
センサ20からの出力信号に基づき紙幣の真偽と損券(汚
染又は破損した紙幣)及び金種を識別する。24は計時部
で、時間を計測する。26はデータ収集部である。データ
収集部26はセンサレベル検知部12,走行枚数検知部14,斜
行検知部16,重送検知部18,識別部22及び計時部24からの
出力信号を収集し、一時蓄積する。すなわち、データ収
集部26は受光センサの出力レベル,走行枚数(分離枚
数),斜行枚数,重送枚数,識別リジェクト枚数等を蓄
積する。28はデータ加工部で、斜行検知部16,重送検知
部18及び識別部22からデータ収集部26を介してそれぞれ
得られる信号に対し、走行枚数検知部14からのデータ収
集部26を介した出力信号を用いてそれぞれの発生頻度を
得る。例えば、斜行について着目すると、データ収集部
26に蓄積された1日の斜行枚数をNs枚とし、1日の走行
枚数(分離枚数)をNaとしたとき、Ns/Na×100を計算し
て斜行の発生頻度Sx(斜行率)を算出する。重送の発生
頻度(重送率)や識別リジェクトの発生頻度(リジェク
ト率)も同様に算出される。30はメモリで、得られた診
断データを格納する。具体的には、メモリ30はデータ収
集部26で収集された受光センサの出力レベル及び走行枚
数並びにデータ加工部28で作成された斜行率,重送率及
び識別リジェクト率を格納する。第4図にメモリ30の診
断データ(発生頻度情報)の書込みフォーマットを示
す。同図(a)は後述するように、発生頻度情報と比較
基準値との比較の結果、発生頻度情報が比較基準値を越
える場合のフォーマットで、危険予報として発生頻度情
報にフラグを付加する。同図(b)は診断データが比較
基準値を越えない場合のフォーマットである。32は比較
基準値格納部である。比較基準値格納部32は、受光セン
サの出力レベルの比較基準値、斜行率の比較基準値、重
送率の比較基準値及び識別リジェクト率の比較基準値を
格納している。前述したように、これらの比較基準値は
診断データがそれ以上となってもある範囲内(時間)で
正常に動作できるように余裕を持った値に設定されてい
る。34はプレアラーム表示部で、診断している部品やユ
ニットに対応してプレアラームを表示する。具体的に
は、プレアラーム表示部34は、すべての受光センサに対
するプレアラームの表示、斜行や重送の原因となるロー
ラ等を含むユニットに対するプレアラームの表示、鑑別
センサ20に対するプレアラームの表示等を行なう。36は
キーボードである。キーボード36は、メモリ30に格納さ
れている診断データとフラグに対する2つの制御を行な
う。具体的には、フラグの付加された診断データとフラ
グのみをクリアしかつフラグの付加されていないデータ
をクリアしない一括クリア制御の指定と、一個の診断デ
ータをクリアする単命令制御の指定を行なう。一括クリ
ア制御は定期点検時の保守完了時に用いられ、単命令制
御はプレアラーム情報以外の理由で部品やユニットを交
換した場合に用いられる。また、その外にキーボード36
はプレアラームの表示の呼び出しや比較基準値の変更に
も利用される。38は比較部で、収集部26もしくはデータ
加工部28から制御部40を介して得られた発生頻度情報又
はこれらとメモリ30から読出された発生頻度情報との平
均と、比較基準値32に格納されている比較基準値とを比
較し、発生頻度情報が比較基準値を越えないときは第4
図(b)のフォーマットで比較された発生頻度情報をメ
モリに格納し、比較基準値に等しいか又はこれを越える
ときは第4図(a)のフォーマットで比較された発生頻
度情報をメモリに格納する。40は制御部で、前述した各
部を制御する。
以上のとおり、斜行,重送,識別リジェクト率等を把握
することにより動作異常の発生頻度による装置の稼動状
態を知り、実際に障害が発生する以前に障害要因を除去
する予備保守を行なう。
次に、第2図の構成の動作について第3図を参照して説
明する。第3図は第2図の構成の動作フローチャートで
ある。以下に説明する動作では装置の1日分の稼動に係
る発生頻度情報を得、これを比較基準値と比較する場合
を例に挙げ説明する。第3図において、ステップ200〜2
09は1取引中の紙幣ごとに関する動作である。まず、紙
幣を分離繰出して、1枚の紙幣を走行路へ送り出す(ス
テップ200)。そして、走行枚数検知部14の出力によ
り、1取引の分離(走行)計数枚数を+1計数し、その
結果naをデータ収集部26に一時格納する。次に、斜行検
知部16は斜行を検知する(ステップ202)。斜行が検知
されるとそれを計数して+1とし、その結果nsをデータ
収集部26に一時記憶し(ステップ203)、ステップ204に
進む。斜行が検知されなかったときはステップ204に進
む。次に、重送検知部18は重送を検知する(ステップ20
4)。重送が検知されたときは+1を計数し、その結果n
dをデータ収集部26に一時格納し(ステップ205)、ステ
ップ206に進む。重送が検知されなかったときはステッ
プ206に進む。次に、識別部22で紙幣の真偽,金種の判
別を行なう(ステップ206)。正常なときは判別結果に
応じて金種の計数を行なう(ステップ208)。正常でな
いとき、すなわちリジェクト紙幣のときは、識別リジェ
クト枚数を+1計数し、その結果nbをデータ収集部26に
一時格納する(ステップ209)。そして、ステップ210に
進み、次の紙幣に対する処理が同様に行なわれる。
そして、ステップ210で1取引の分離終了が検知される
と、まず分離計数枚数naを当日総分離枚数に加算し、そ
の結果Naをデータ収集部26に記憶する(ステップ21
1)。また、斜行枚数nsを当日総斜行枚数に加算し、そ
の結果Nsをデータ収集部26に記憶する(ステップ21
2)。更に、重送枚数ndを当日総重送枚数に加算し、そ
の結果Ndをデータ収集部26に記憶する(ステップ21
3)。更に、識別リジェクト枚数nbを当日総リジェクト
枚数に加算し、その結果Nbを記憶する(ステップ21
4)。
そして、ステップ215で当日(1日)の取引終了操作が
行なわれ、1日と取引が終了すると、データ加工部28は
データ収集部26に格納されている。NaとNsを読出し、斜
行率Sx(%)=Na/Ns×100を計算する(ステップ21
6)。次に、比較部38は算出された斜行率Sxと比較基準
値格納部32に格納されている比較基準値である斜行基準
率Ssとの比較を行なう(ステップ217)。ステップ218に
おいて、Ss≦Sxを満足するときはステップ219に進みメ
モリ30に第4図(a)のフォーマットに従い、フラグエ
リアにフラグとして月日を書込み、ステップ220に進
む。Ss≦Sxを満足しないときはステップ220に進む。ス
テップ220では、第4図(b)のフォーマットに従い、
診断データエリアに斜行率Sxを書込みメモリ30に記憶す
る。同様にしてNdとNaを用いて重送率DXを計算し、これ
を重送基準値Dsと比較し、比較結果に応じて診断データ
エリアに重送率を記憶する(ステップ221〜225)。更に
同様にして、NbとNaを用いて識別リジェクト率Bxを計算
し、これを識別リジェクト基準値Bsと比較し、比較結果
に応じて診断データエリアに識別リジェクト率を記憶す
る(ステップ230)。
更に、受光センサの出力レベルの診断は次のとおり行な
われる。第3図(c)において、まず出力レベルチェッ
クのタイミングであると(ステップ231)、受光センサ
の光源PD1〜PDnの発光量を減少させる(ステップ23
2)。次に、センサレベル検知部12は受光センサPH1〜PH
nの出力レベルV1〜Vnを順次収集し、データ収集部26に
格納する(ステップ233)。次に、比較部38は検知され
た出力レベルV1〜Vnと比較基準値格納部32に記憶されて
いる受光センサの比較基準値Vsとを比較する(ステップ
234)。ステップ235で、比較基準値Vs以下のものがなけ
ればステップ238に進み、受光センサの光源PD1〜PDn
発光量を元に戻す。一方、比較基準値Vs以下のものが有
る場合は、その光学センサPHk,PHmをプレアラーム対象
と判定し(ステップ236)、その光学センサについて発
生年月日と光学センサ名PHk,PHmをメモリ30のフラグエ
リアに書込み、出力レベルVk,Vmをメモリ30の診断デー
タエリアに記憶する(ステップ237)。そして、ステッ
プ238に進む。尚、上述した各比較動作は、例えば翌日
の装置立上げ時に行なわれる。
以上のようにして装置は自己診断される。そして、例え
ば定期点検日ごとに、キーボード36の指示により又は自
動的に制御部40がメモリ30の内容を参照し、フラグが付
加されている発生頻度情報に係る部品やユニットに対
し、プレアラーム表示部34によりプレアラームを表示す
る。保守員はプレアラームの表示をみて保守すべき個所
を知り、すべての保守を行ない、それを終了すると、キ
ーボード36を介して一括クリア制御を行なう。プレアラ
ームのフラグが付加されていない発生頻度情報はそのま
ま記憶保持される。
以上、本発明を自動取引装置に適用した場合の例を説明
した。この例において、斜行基準率Ssと斜行率Sxとの比
較(ステップ217)は斜行基準率Sxをある期間(例えば
1週間)内の斜行率の平均(例えば、移動平均)とする
こととしてもよい。このことは、重送率,識別リジェク
ト率に対しても同様である。また、本発明は自動取引装
置以外の装置に対しても同様に適用できる。更に、メモ
リ30に記憶されている情報を通信回線を介して遠隔地に
ある監視装置やホストコンピュータに送信し、遠隔地に
て障害発生の予防を行なうための情報を得ることも可能
である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、保守を必要とす
る障害の発生を動作不良の発生頻度に基づき予測するこ
ととしたため、実際に装置が障害を引き起こしてダウン
する前に障害要因の除去を行なうことができ、装置の稼
動率と信頼生を向上させることができる。
特に本発明によれば、ローラ及び分離ローラの近傍にそ
れぞれ設けられた媒体の走行状態を読み取る走行センサ
から出力されたセンサ情報により、媒体の走行異常を検
知し、検知した走行異常に応じてそれぞれローラ及び分
離ローラの動作異常の検知情報として出力される。これ
ら検知情報から動作異常の発生割合が発生頻度情報とし
て算出される。ローラ及び分離ローラの予め決められた
比較基準値とローラ及び分離ローラの動作異常の発生頻
度情報の値とがそれぞれ比較されて危険予報情報を出力
され、危険予報情報がプレアラーム表示部にローラ及び
分離ローラそれぞれについて表示される。このように、
媒体搬送システムにおいて、媒体の斜行や重送等の走行
異常の発生頻度を検出してローラ及び分離ローラの摩耗
等の異常の程度を知り、その程度がローラ及び分離ロー
ラそれぞれについて決めた限度を越えた場合にプレアラ
ーム表示しているので、ほんとうに故障しているわけで
はないが予め保守を必要とする状態であるという極めて
判定がしにくい状況がしばしば発生するローラ及び分離
ローラのそのような状況に対して、適確で迅速な保守を
行なうことが可能となる。
また、検知情報が動作異常の発生割合として規格化され
てメモリに蓄積されているので、保守員は、このメモリ
をアクセスすることにより必要に応じて、規格化されて
見やすい動作異常の生データを得ることができる。比較
するデータが規格化されているため、デジタルプロセッ
サ等から構成される比較部における比較が容易になる。
比較基準値として、開発者又は品質管理者が実験などに
より得られたデータを基にしその各データの重みを判断
した上で算出された動作異常許容限度値を用いることに
より、ローラ及び分離ローラ等の個々の部品について、
一元的に危険予報情報を出力することができる。これに
より、例え保守員の経験が浅くても危険予報の判断に迷
うことがなくなる。これに加え、充分経験のある保守員
であっても見逃しがちな、故障はしていないが近く故障
の予想される箇所を容易に知ることができる。
以上のような効果に加え、動作異常及び走行センサ異常
の両方を検知し、表示することが可能であるので、動作
異常の危険予報が表示されたときに本当に動作異常であ
るか、又は単なる走行センサの異常であるかの判別する
のが容易となり、より適確な保守を行なうことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の手順を示すフローチャート、第2図は
本発明を自動取引装置の紙幣入出金機に適用した場合の
ハードウェア構成のブロック図、第3図は第2図の構成
の動作フローチャート、及び第4図はメモリの診断デー
タの書込みフォーマットを示す図である。 10……走行センサ、12……センサレベル検知部、 14……走行枚数検知部、13……斜行検知部、 18……重送検知部、20……鑑別センサ、 22……識別部、24……計時部、 26……データ収集部、28……データ加工部、 30……メモリ、32……比較基準値格納部、 34……プレアラーム表示部、 36……キーボード、38……比較部、40……制御部。
フロントページの続き (72)発明者 須藤 伸一 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−83651(JP,A) 特開 昭56−137455(JP,A) 特開 昭58−182763(JP,A) 特開 昭59−79363(JP,A) 特公 昭53−42590(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】媒体を走行させるためのローラ及び媒体を
    分離するための分離ローラを有する媒体搬送システムの
    自己診断装置であって、 前記ローラ及び前記分離ローラの近傍にそれぞれ設けら
    れており、媒体の走行状態を読み取る走行センサと、 前記走行センサから出力されたセンサ情報により、前記
    媒体の走行異常を検知し、検知した走行異常に応じてそ
    れぞれ前記ローラ及び前記分離ローラの動作異常の検知
    情報として出力する検知部と、 該検知部が出力した検知情報を一時的に蓄積するデータ
    収集部と、 該データ収集部に蓄積された検知情報から前記ローラ及
    び前記分離ローラの動作異常の発生割合を発生頻度情報
    として算出するデータ加工部と、 該データ加工部が算出した発生頻度情報をそれぞれ蓄積
    するメモリと、 動作異常許容限度として予め決められた比較基準値が診
    断対象部位毎に格納された比較基準値格納部と、 該比較基準値格納部に格納されている前記ローラ及び前
    記分離ローラの比較基準値と前記ローラ及び前記分離ロ
    ーラの動作異常の発生頻度情報の値とをそれぞれ比較
    し、発生頻度情報の値がそれぞれの動作異常許容限度を
    越えたかどうかを示す危険予報情報を出力する比較部
    と、 前記危険予報情報を前記メモリに蓄積した発生頻度情報
    と対応させて設定する制御部と、 前記危険予報情報に基づいて前記ローラ及び前記分離ロ
    ーラの危険予報をそれぞれ表示するプレアラーム表示部
    とを備えたことを特徴とする媒体搬送システムの自己診
    断装置。
  2. 【請求項2】媒体を走行させるためのローラ及び媒体を
    分離するための分離ローラを有する媒体搬送システムの
    自己診断装置であって、 前記ローラ及び前記分離ローラの近傍にそれぞれ設けら
    れており、媒体の走行状態を読み取る走行センサと、 前記走行センサから出力されたセンサ情報により、前記
    媒体の走行異常を検知し、検知した走行異常に応じてそ
    れぞれ前記ローラ及び前記分離ローラの動作異常の検知
    情報として出力する検知部と、 センサ出力レベルチェック時に前記走行センサから出力
    されたセンサ情報を検知しセンサレベル情報として出力
    するセンサレベル検知部と、 前記検知部から出力された検知情報及び前記センサレベ
    ル検知部から出力されたセンサレベル情報を一時的に蓄
    積するデータ収集部と、 該データ収集部に蓄積された検知情報から前記ローラ及
    び前記分離ローラの動作異常の発生割合を発生頻度情報
    として算出するデータ加工部と、 該データ加工部が算出した発生頻度情報を蓄積するメモ
    リと、 動作異常許容限度として予め決められた比較基準値が診
    断対象部位毎に格納された比較基準値格納部と、 該比較基準値格納部に格納されている前記ローラ及び前
    記分離ローラの比較基準値と前記ローラ及び前記分離ロ
    ーラの動作異常の発生頻度情報の値とをそれぞれ比較す
    ると共に該比較基準値格納部に格納されているセンサレ
    ベルの比較基準値と前記センサレベル情報の値とを比較
    し、発生頻度情報の値又はセンサレベル情報の値がそれ
    ぞれの動作異常許容限度を越えたかどうかを示す危険予
    報情報を出力する比較部と、 前記危険予報情報を前記メモリに蓄積した発生頻度情
    報、センサレベル情報と対応させて設定する制御部と、 前記危険予報情報に基づいて前記ローラ、前記分離ロー
    ラ及び前記走行センサの危険予報をそれぞれ表示するプ
    レアラーム表示部とを備えたことを特徴とする媒体搬送
    システムの自己診断装置。
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