JPH071162A - 圧力接合された複合材料及びその製造方法 - Google Patents
圧力接合された複合材料及びその製造方法Info
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Abstract
れた複合材料を提供する。 【構成】 複合材料は、少なくとも1つの安定化された
低炭素鋼のコア材料の層と、界面において接合された1
つのステンレス鋼の層とを備える。安定化された炭素鋼
は、コロンビウムと、安定化された炭素鋼からステンレ
ス鋼への炭素移動を阻止するために有効な量の少なくと
も1つの他の炭化物形成元素とを含む。複合材料は、A
STM#6よりも小さい物理的な結晶粒度を有する。
Description
材料の製造方法に関する。より詳細には、本発明は、圧
力接合されたステンレス鋼及び炭素鋼の複合材料、並び
に、該複合材料の製造方法に関する。
た複合材料は種々の分野で使用される。本明細書で参照
する米国特許第3,693,242号に記載されるよう
に、例えば調理器具の如きある種の金属製品を製造する
際には、炭化物形成体を含むプレーン炭素鋼のコア層
と、ステンレス鋼の外側層とが使用される。本明細書に
おいては、米国特許第3,795,971号、第3,8
62,484号、第3,944,396号及び第3,9
56,809号も参照する。複合材料のステンレス鋼の
表面層は耐食性を有すると共に魅力的な外観を示し、一
方、プレーン炭素鋼のコア層は、ステンレス鋼の層より
も比較的良好な熱伝導性を有する。このタイプの複合材
料の典型的な例としては、通常の低炭素鋼のコア材料
と、A.I.S.I.タイプ304のステンレス鋼(T
−304)の表面層とを備えるA.I.S.I.タイプ
304DA(”T−304DA”)である。通常のT−
304DAを熱間処理する際には、通常、コイリングす
る前に熱間圧延されたバンドをホットランアウト・テー
ブル(hot run out table)で約48
2°C(900°F)よりも低い温度まで冷却する。熱
間圧延されたバンドを約482°C(900°F)より
も低い温度まで冷却しないと、低炭素鋼のコア材料の炭
素がステンレス鋼の表面層と低炭素鋼のコアとの間の界
面領域に移動する。この炭素移動は、炭素の濃度勾配に
逆らって生じ、基本的には全体のより低い自由エネルギ
に依存する。濃度勾配に逆らうそのような移動は、プレ
ーン炭素鋼からステンレス鋼へと生ずることが多く、そ
の理由は、ステンレス鋼は、炭素を引き付けるクローム
を含むからである。
形成し、これにより、上記界面領域付近には炭化物が富
化された領域が生ずる。この炭化物が富化された領域
は、引き抜き加工の際に、いわゆる「フッククラック
(Hook Cracks)」を生じ、最終製品に望ま
しくない欠陥をもたらす。また、炭素移動は、低炭素の
コア材料に粗いフェライト粒子層を形成し、これによ
り、「オレンジ ピール サーフェス(Orange
Peel Surface)」として知られる欠陥が最
終製品に生ずる。また、約482°C(900°F)よ
りも低い温度まで冷却しないと、金属の分離が生じ、こ
れにより、1又はそれ以上のステンレス鋼の層が低炭素
鋼のコア層から剥離する。
たバンドを約482°C(900°F)よりも低い温度
まで冷却すると、別の問題が生ずる。ホットランアウト
・テーブル上で約482°C(900°F)よりも低い
温度まで急速に冷却することは有益ではなく、その理由
は、例えば、水焼入れによってホットランアウト・テー
ブル上で急冷した後にコイリングすると、コイルの表面
に機械的な欠陥が生ずる。そのような欠陥は、表面研磨
によって取り除かなければならず、追加の製造コストを
必要とする。より高いコイリング温度を用いると機械的
な欠陥は少なくなる。
は、ステンレス鋼/炭素鋼の複合材料の熱間圧延された
バンドを、コイリング温度が約482°C(900°
F)よりも高く且つ約649°C(1200゜F)より
も低くなるように冷却することである。このような冷却
を行うと、界面領域における炭化物の形成、並びに、コ
ア材料における粗いフェライト粒子の形成の傾向が共に
低下し、同時に、急速冷却に伴うコイル表面の機械的な
欠陥も減少する。約649°C(1200°F)よりも
高い温度では、炭化物の形成に伴う欠陥は許容すること
ができない。しかしながら、上記方法は妥協的なもので
あるので、完全に満足できる解決策ではなく、上述の炭
化物が富化された領域及び粗いフェライト粒子は依然と
してある程度形成される。
Development of New Low Ca
rbon Low Alloy Steel Suit
edto be Clad with Stainle
ss Steel”(ISIJ, Vol.31(19
91), pp.706−711)と題する論文は、
0.01%よりも少ない炭素を含み、また、コロンビウ
ム及びチタンを含む安定化されたスチールを開示してい
る。フェライトの結晶粒度は、最終的なアニーリング温
度を制御し、また、より迅速な冷却速度を用いることに
より制御される。
延することに伴う上述の不利益に加えて、処理の間にも
欠点が生ずる。ステンレス鋼/炭素鋼の複合材料は、接
合プロセス及びその後の冷間成形の間に発生する応力を
解放し、また、ステンレス鋼の層に形成された炭化クロ
ームを溶解させるために、約927°C(1700°
F)よりも高い温度でアニーリングすることを必要とす
る。複合コア材料として使用されるタイプ1006の如
き代表的な炭素鋼は、代表的なステンレス鋼の再結晶化
温度よりも低い約927°C(1700°F)よりも低
い温度で支配的なオーステナイト構造に変態する。従っ
て、約927°C(1700°F)よりも十分に高い温
度でアニーリングすると、コア層のオーステナイト粒子
を十分に粗くし、そのような粒子は冷却の際に同様に粗
いフェライト粒子に変態する。
は、(i)界面領域における炭化物が富化された領域、
及び、(ii)炭素鋼コア材料における粗いフェライト
粒子の層が形成される傾向が少なく、約649°C(1
200°F)よりも高いコイリング温度で意図的にコイ
リングすることなくコイリングすることのできる炭素鋼
/ステンレス鋼から成る圧力接合された複合材料を提供
することである。
00°F)よりも高いコイリング温度、好ましくは、約
760°C(約1400°F)乃至約788°C(14
50°F)のコイリング温度で冷却した後に、通常の炭
素鋼のコア材料を有するT−304DAに比較して、機
械的な欠陥が十分に少ない炭素鋼//ステンレス鋼から
成る圧力接合された複合材料を提供することである。
間にオーステナイト相の粒子を有意的に粗大化させるこ
となく、高いアニーリング温度、好ましくは、約101
0°C(約1850°F)乃至約1066°C(195
0°F)の温度を用いて処理することのできるT−30
4DA複合材料を提供することである。
共に、通常の炭素鋼コア材料を有する複合材料に比肩し
得る機械的な性質を有する、T−304DA複合材料の
如きステンレス鋼/炭素鋼複合材料を提供することであ
る。
しての調質圧延を除くことである。
つのステンレス鋼の層と、少なくとも1つの安定化され
た炭素鋼の層とを備え、上記ステンレス鋼の層が、ステ
ンレス鋼/炭素鋼の界面に沿って安定化された炭素鋼に
接合されている圧力接合された複合材料を提供する。複
合材料の安定化された炭素鋼は、炭素及びコロンビウム
を含み、また、安定化された炭素鋼からステンレス鋼/
炭素鋼の界面領域への炭素移動を防止するに効果的な量
の他の少なくとも1つの炭化物形成元素を含む。従っ
て、最終的な形態の本複合材料の界面領からは、炭化物
が富化された領域が大幅に減少される。また、最終的な
複合材料のフェライトの結晶粒度は、ASTM#6(細
かい粒度を示す高い値)以下である。
/炭素鋼の複合材料の製造に伴う上記問題に対する1つ
の方法は、熱間圧延された複合材料を約482°C(9
00°F)よりも高く約649°C(1200°F)よ
りも低い温度まで冷却前に冷却することであった。しか
しながら、上述のように、この方法は完全に満足するも
のではない。本発明は、より総合的な解決策を提供し、
本発明のステンレス鋼/炭素鋼の複合材料用のコア材料
は安定化された低炭素鋼である。この安定化された新規
なコア材料は、T−304ステンレス鋼の表面層に圧力
接合されてT−304DA複合材料を形成する。しかし
ながら、本発明の安定化されたコア材料を1又はそれ以
上の他のタイプのステンレス鋼の層と圧力接合すことに
よってかなりの利点が予想される。
物をスチールに生ずることになる炭素及び窒素を固定す
なわち捕捉(scavenge)」する元素を含む化学
組成を有する。上記捕捉元素は、安定な炭化物及び窒化
物を形成し、従って、固溶体から炭素及び窒素を取り除
く。従って、捕捉元素は、本明細書においては「炭化物
形成」元素と呼ぶ。再結晶化の間にスチールの中の溶質
炭素が存在すると上述の問題が生ずるので、炭化物を形
成することにより炭素を安定化することが望ましい。ス
チールの中の全量の炭素及び窒素が炭化物及び窒化物の
形態で存在している場合には、炭素鋼は「完全に安定化
された」状態にある。
材料におけるコア材料として本発明の安定化された炭素
鋼を使用すると、コイリング温度を約649°C(12
00°F)よりも十分に高い温度、例えば、約760°
C(約1400°F)乃至約788°C(1450゜
F)にすることができ、同時に、通常の炭素鋼のコア材
料を有するT−304DAに比較して、上述の如き炭化
物の析出及び粗いフェライト粒子の層の形成を十分に減
少させることができる。従って、本明細書に開示する安
定化されたコア材料を含む熱間圧延された複合材料は、
コイリングの前に、ホットランアウト・テーブル上で冷
却する必要はない。また、本発明の炭素鋼/ステンレス
鋼の安定化された複合材料は、上述の高い温度でコイリ
ングした場合に、通常のT−304DAに比較して、機
械的な欠陥が十分に少ない。また、本明細書に記載する
安定化されたコア材料を用いて形成されたT−304D
A複合材料は、熱間アニーリング処理の間に、オーステ
ナイト相の中の粒子を大輻に粗くすることなく、約10
10°C(約1850゜F)乃至約1066°C(19
50°F)の高いアニーリング温度を用いて処理するこ
とができる。最後に、上述の安定化されたコア材料を有
するT−304DA複合材料は、通常の炭素鋼コア材料
を有する上記T−304DAに比肩し得る機械的な特性
を有する。
を形成する際に、上述の目的を満足する複合材料は、高
い温度(約1066°C(1950°F)よりも高い)
における処理の後に比較的小さなフェライト粒子を含む
炭素鋼コア材料を有する必要があると考えられる。従っ
て、処理の前に存在するフェライトの結晶粒度は、処理
の後に望まれるフェライトの結晶粒度よりも小さいかあ
るいはこれに等しいものである必要がある。従って、最
終的なアニーリングされたフェライトのASTM#6の
結晶粒度に等しいかあるいはそれよりも小さな物理的な
結晶粒度が、いずれの処理段階においても存在すること
が必要である。上記コア材料の処理前及び処理後の結晶
粒度を制御するために、本発明は、(1)合金の中の炭
化物析出物の分布、及び(2)溶質のピン止め(pin
ning)による結晶粒度の境界の限定の2つの方法を
用いる。
料の結晶粒度を制御するために使用する第1の方法は、
処理後の望ましい結晶粒度に相当する粒度、分布及び容
積割合を有する合金析出物の中に分布させることであ
る。析出物の分布は、高温アニーリングの間に使用され
る高い温度で安定しなければならず、また、上述の高い
温度でオーステナイト粒子の粗大化を防がなければなら
ない。上述の炭化物を形成する「捕捉元素」を加えるこ
とによりスチールの中に析出物を形成することができ
る。上記捕捉元素は、炭素に対して強い親和力を有し、
炭素鋼の中に存在する時には炭化物を形成する。そのよ
うな捕捉元素としては、例えば、チタン、コロンビウ
ム、ジルコニウム、バナジウム、タンタル、クロム、モ
リブデン、タングステン、ウラン、ホウ素、及びコバル
トが挙げられる。本発明は、コロンビウム、並びに、炭
化物形成力が比較的強い他の少なくとも1つの捕捉元素
を用いる。より詳細には、コロンビウムに加えて添加さ
れる1又はそれ以上の捕捉元素は、高温で安定析出物を
形成しなければならない。本炭素鋼コア材料にチタン及
びコロンビウムを添加することにより、チタン及びコロ
ンビウムの炭化物を形成するのが好ましく、この化合物
は、約1121°C(2050°F)あるいはそれ以上
の温度まで、スチールの固溶体の中での溶解度が極めて
小さい。
金のコア材料の炭素含有量に依存する。従って、特定の
結晶粒度を得るためには、スチールに対して適正な炭素
含有量を選定する必要がある。適正な量のチタンと共
に、約0.01重量%乃至約0.025重量%の炭素、
好ましくは、約0.01重量%乃至約0.02重量%の
炭素を用いると、総ての処理工程においてASTM#6
(細かい結晶粒度を表す高い値)程度の複合材料のコア
材料用のフェライト結晶粒度をもたらすに十分な量の炭
化チタンを得ることができる。チタン含有量は、後に説
明する組成に従って調節する必要がある。
るためには、析出物を再加熱炉の中で溶解し、熱間圧延
操作の間に上記析出物を再析出させる必要がある。炭化
チタン及び炭化コロンビウムは、上述のタイプの溶解及
び再析出を受け易く、その理由は、約1232°C(2
250°C)の温度で再加熱炉の中で溶解することがで
きるからである。しかしながら、チタン及びコロンビウ
ムの窒化物は、かなり高い再加熱温度で溶解しなけれ
ば、粗い析出物を形成し、結晶粒度を更に細かくするチ
タン及びコロンビウムの有効性を減少させる。従って、
スチールの窒素含有量は、0.008重量%を越えない
ように、好ましくは、0.005重量%を越えないよう
に制限しなければならない。
本発明の第2の方法は、「溶質ピン止め(solute
pinning)」であり、この方法においては、個
々のフェライト粒子のサイズの成長が、オーステナイト
からフェライト構造への変態の間に阻止される。コロン
ビウムを用いて溶質ピン止めを行うことができ、実際
に、実験融解物にコロンビウムを加えて最初に溶質ピン
止めを行った。再結晶化の間の粒子の成長を適正に阻止
するためには、実験融解物に対して約0.02重量%乃
至0.04重量%、好ましくは、0.03重量%の量の
コロンビウム加えるべきであると考える。
量に基づき、炭素コア材料のチクン含有量は、以下の式
1に一致するように調節すべきであり、そのチタン含有
量は、図1に1つの形態でプロットされている。
素%−(コロンビウム%×4/31))
コロンビウムの含有量の関数として、固溶体中の炭素の
割合を示している。溶液中の炭素の負の数は、過安定
化、すなわち、炭化物を形成する過剰の捕捉元素が存在
する状態を示している。正の数は、溶液中の炭素の未安
定化を示している。どのようなレベルの炭素安定化が望
ましいかを決定する際に、反対の関心が生ずることは明
らかである。安定化によって比較的大量の析出物が形成
された場合には、熱間から上記析出物を再析出させる前
にそのような析出物を溶解させるためにより高い再加熱
温度が必要となる。しかしながら、安定化が少なすぎる
場合には、溶液中の炭素が界面領域へ移動して望ましく
ない炭化物が富化された領域を形成する。上述の相反対
する関心をバランスさせるために、本発明の安定化され
た炭素鋼は、複合材料の範囲のある部分においては過安
定化され、また、複合材料の範囲の別の部分では未安定
化されている融解化学特性を有している。図1に示す情
報に基づくと、約0.07重量%乃至約0.09重量%
のチタン含有量が、低炭素レベルでスチールを完全に安
定化させ、また、高炭素レベルでスチールを部分的に安
定化させるものと考えられる。
のコア材料の2つの実験融解物を準備した。これら実験
融解物は表1に示す化学特性を有している。総ての%
は、合金の全重量の重量%で示されている。
成分に加えることができる。そのような追加の元素は、
追加の不純物として、あるいは、例えば、最終的なコア
材料すなわち複合材料に何等かの所望の性質を与えるよ
うな何等かの補助的な目的で意図的に加えられた元素と
して存在することができる。合金は、例えば、残量レベ
ルのマンガン、硫黄、リン及びアルミニウムを含むこと
ができる。従って、ここに述べる例は、請求の範囲を不
当に制限するものと理解してはならない。また、表1の
ヒートは、実験合金に含まれる元素に関する望ましい及
び好ましい範囲を表すものである。その所望の又は好ま
しい範囲内でヒートの種々の組成を選定することによ
り、かなり良好な性質が得られるであろう。
−304DAの圧力接合された複合材料のアセンブリを
準備した。各々のアセンブリは、通常のT−304ステ
ンレス合金の層の表面に接合された安定化された低炭素
鋼の実験層を含む。上記アセンブリを製造する方法、及
び、これらアセンブリの層を接合してT−304DA複
合材料にするための種々の方法が、当業界においては周
知である。そのような方法の代表的な例が、上述の米国
特許第3,693,242号及び第3,862,484
号に記載されている。
各ヒートのコア材料を用いて4つのT−304DAアセ
ンブリ、すなわち合計8つのアセンブリを準備した。各
々のT−304DA複合材料を製造する際に、完成した
アセンブリを熱間圧延して、約3.17mm(0.12
5インチ)の厚みを有する種々のコイリング温度でコイ
リングされた中間ゲージを形成した。熱間圧延された状
態にある全部で8つのコイルからサンプルを採り、その
中の結晶粒度を測定した。
延されたアセンブリ、並びに、ヒートBのコア材料を有
する2つの熱間圧延されたアセンブリをコイリングした
が、その際には、約760°C(約1400°F)から
約843°C(1550°F)で約771°C(142
0°F)乃至約816°C(1500°F)の範囲のコ
イリング温度で意図的に冷却しなかった。残りの4つの
アセンブリは、ホットランアウト・テーブル上で水焼入
れによって急速に冷却し、次に、約538°C(100
0゜F)乃至約649°C(1200°F)の範囲の温
度でコイリングした。実験コイルを観察した結果、通常
のコア材料を有するT−304DAのコイルよりも良好
な形状を有していた。「良好な形状」は、コイルのスト
リップの研磨が大輻に減少したことを観察した後の主観
的な判断である。
総て110秒熱間アニーリングし、ストリップの温度を
約1010°C(約1850°F)から最大温度である
約1060°C(1940°F)の温度にした。冷却速
度は約33.3乃至50°C/秒(60乃至90°F/
秒)であった。同様に、ヒートBのコア材料を有する2
つのコイル(一方のコイルは水焼入れし、他方のコイル
はコイリングの前に意図的に冷却しなかった)を同様の
手順を用いて熱間アニーリングした。実験の結果、アニ
ーリングされたコイルのコアのフェライトの結晶粒度は
ASTM#7.0乃至#8であった。
ルを冷間圧延して最終的な約0.94mm(0.037
インチ)の厚みにした。次に、総ての実験コイルをアニ
ーリングし、酸洗いした。最終的なアニーリングの後
に、6つの実験コイルの各々の一部について、アニーリ
ングされた状態及び調質圧延(スキンパス(skinp
ass)」の後の状態を検査した。調質圧延は、最終的
な複合材料の引っ張りしわを除去するために通常の低炭
素コアに通常使用される通常の方法である。実験した最
終的な安定化されたコアT−304DA材料の機械的な
性質、並びに、観察した顕微鏡組織が表2及び表3に示
されている。比較のために、表2及び表3は、通常の
(すなわち未安定化された)低炭素鋼コアを有するT−
304DA複合材料の予想される平均的な性質も含んで
いる。表2はまた、テストの前にコイルサンプルを処理
するための最終的な手順として、最終的なアニーリング
操作、又は「スキンパス」手段のいずれの手順を用いた
かも示している。本明細書で使用する「スキンパス」の
用語は、調質圧延の前の最終的なアニーリングを意味す
る。
18によって計算した。テストは、1.588mm(1
/16インチ)の直径のボール(球)を用いて行い、そ
の際の予備試験力すなわちクランプ力は29N(3kg
/フィート(kgf))であり、追加の力は119N
(12kgf)であった。従って、全部の力すなわち全
荷重は147N(15kgf)であった。この硬度は、
追加の力を取り除いた時の予備的な力の作用の下での1
00と侵入深さの永続的な増大との差として表してい
る。上記増大は、0.001mmの単位で測定されてい
る。
度、引っ張り強度、及び伸びは、テスト方向によって変
化しなかった。しかしながら、ヒートBよりも低い炭素
レベルを有すヒートAのコア材料で製造した複合材料に
関しては、降伏強度及び引っ張り強度が大幅に低下し
た。表2に示すように、実験複合材料の機械的な性質
は、通常の(すなわち未安定化の)低炭素鋼のコア材料
を含むT−304DAの機械的な性質と同等である。表
2の結果は、実験材料のアール・バー値(R−bar
value)は1.1乃至1.2であり、LDR値(L
DR value)は2.06であることを示してい
る。機械的な性質が好ましいことに加えて、表2はま
た、実験複合材料の独特な化学的性質が、最終製品を調
質圧延すなわち、スキンパス)する必要性を排除してい
ることを示している。
は、材料が変形した際のその材料の異方性の目安である
塑性ひずみ比である。アール・バー値は、種々の方向の
引っ張りひずみの計算上の平均値である。「LDR」値
は、絞ることのできる素材の最大直径の標準的な直径に
対する比から決定される限界絞り比(LimitedD
rawing Ratio)である。LDR値は、最終
的な複合材料の絞り性を示している。
種々の位置において測定した結晶粒度のデータをしてお
り、クラッドAの結晶粒度は、T−304ステンレス鋼
の一方の表面層において測定され、クラッドBの結晶粒
度は、一方のT−304の層の表面と安定化されたコア
材料との間の界面領域で測定され、クラッドCの結晶粒
度は、コアの中間領域で測定され、クラッドDの結晶粒
度は、他方のT−304表面層で測定されている。表3
はまた、コア材料からコアの界面領域への炭素移動が生
じたか否かを示している。結晶粒度はASTM数で示さ
れている。例えば、「8S9」は、ASTM結晶粒度9
の散乱粒子を有するASTM結晶粒度8を意味してい
る。「9−8」は、基本的にはASTM結晶粒度9であ
るが、サイズ8の粒子を多く含んでいることを意味す
る。
晶粒度は、本発明の目的に合致する。実験複合材料を処
理した際に、粗いフェライト粒子の層は全く観察されな
かった。最終的な複合材料の総ての点における結晶粒度
は、通常の低炭素鋼コア材料を有するT−304DA複
合材料の結晶粒度に比肩し得るものである。クラッドC
(コアの中間)を除いて、総ての結晶粒度は、通常のT
−304DA複合材料の平均値よりも小さかった。ま
た、いずれの実験サンプルにおいても、コアの界面領域
への炭素移動は観察されなかった。結局、実験サンプル
の中の界面領域付近において、炭化物が富化された領域
は全く観察されなかった。
かなる炭化物析出物をも溶解させ、その溶解した析出を
再析出させた。良好なアニーリング温度及び時間を決定
するために、実験T−304DA複合材料のブラックバ
ンド(black band)のサンプルを切り取り、
ホットバンド・アニーリングの試験を行った。上述の目
的に合わせて、アニーリング試験の目的は、(i)ステ
ンレス鋼の層の中の炭化物の形成を防止しながら、熱間
アニーリングをスピードアップし、また、(ii)コア
材料の中の細かいフェライトの結晶粒度を少なくともA
STM#7乃至#8に維持することである。アニーリン
グ試験では、約1010°C(約1850°F)乃至約
1149°C(2100°F)の範囲の温度を用いた。
約122秒でサンプルを選択したアニーリング温度まで
加熱し、そのアニーリング温度を0乃至約70秒間維持
した。アニーリング処理の後に、アニーリングしたサン
プルを30秒間で約371°C(700°F)よりも低
い温度まで水冷却した。そのさいの冷却速度は38乃至
65°F/秒であった。その後、顕微鏡組織を評価し
た。
1850°F)で30秒間、約1038°C(1900
°F)で10秒間、あるいは、約1066°C(195
0°F)で0秒のアニーリングで顕微鏡組織的な目的が
十分に達成されることを示した。これらのアニーリング
において、ステンレス鋼の層の炭化物は確実に溶液に移
行し、また、上記層のオーステナイトの結晶粒度は確実
にASTM#8.5乃至#10の範囲になる。アニーリ
ング温度を約1066°C(1950°F)よりも高い
温度に上げると、T−304DAサンプルのコアの中の
粗いオーステナイト(ウイッドマンステッテン・フェラ
イトに変態した)の量が増加する傾向があり望ましくな
い。また、約1066°C(1950°F)よりも高い
アニーリング温度を用いると、ステンレス鋼の層の中の
オーステナイトの結晶粒度が、より低いアニーリング温
度で得られた結晶粒度ASTM#8.5乃至#10か
ら、ASTM#7乃至#8まで増大する。
は、約1010°C(約1850°F)乃至約1066
°C(1950°F)の範囲内でより短い時間で行うこ
とができる。このアニーリングの実験は、約1010°
C(約1850°F)及び30秒間の温度及び時間が、
ステンレス鋼の層の炭化物を溶液へ確実に移行させるに
十分であり、その温度が高くなれば時間はより短くな
る。その結果、熱間圧延されたバンドのアニーリングの
処理速度を大幅に増大させることができる。図2及び図
3に代表的な例が示されている。図2は、従来技術の熱
間圧延されたバンドのアニーリングの時間対温度のプロ
ットを示している。従来技術の熱間アニーリングは、約
1066°C(1950°F)の温度範囲を用いてお
り、その際のストリップの速度は28フィート/分(f
pm)である。ストリップは、約1010°C(約18
50°F)よりも高い温度に110秒間維持され、最大
温度は約1060°C(1940°F)である。冷却速
度は45乃至65°F/秒である。図3は、本発明のよ
り迅速なアニーリングサイクルを示している。この迅速
なアニーリングサイクルは、予熱ゾーンにおいて約10
93°C(2000°F)の温度を使用し、加熱におい
ては約1079°C(1975°F)の温度を使用して
おり、そのさいのストリップの速度は40fpmであ
る。このストリップは、約1010°C(約1850°
F)よりも高い温度に64秒間維持され、その際の最大
温度は約1054°C(1930°F)である。冷却速
席は60乃至90°F/秒である。
明の安定化された炭素鋼のコアに使用するのが好ましい
が、通常の炭素鋼/ステンレス鋼の複合材料にも使用で
きることが判明した。
素鋼/ステンレス鋼の複合材料が提供され、該複合材料
においては、界面領域に炭化物が富化された領域が形成
される傾向が少なく、炭素鋼のコアの結晶粒度が細か
い。この改善されたコアの化学的性質は、熱間圧延の後
に複合材料をより高い温度でしかも機械的な欠陥の発生
を減少させた状態で、コイリングすることを可能とす
る。本複合材料はまた、スキンパス・ローリングを行う
必要性を排除し、これにより、通常の炭素鋼のコア材料
を用いた複合材料に良く生ずる引っ張りしわを排除する
という利点も有する。
炭素、チタン及びコロンビウムの含有率の関数として示
すグラフである。
間−温度のプロットである。
温度のプロットである。
方法
材料の製造方法に関する。より詳細には、本発明は、圧
力接合されたステンレス鋼及び炭素鋼の複合材料、並び
に、該複合材料の製造方法に関する。
た複合材料は種々の分野で使用される。本明細書で参照
する米国特許第3,693,242号に記載されるよう
に、例えば調理器具の如きある種の金属製品を製造する
際には、炭化物形成体を含むプレーン炭素鋼のコア層
と、ステンレス鋼の外側層とが使用される。本明細書に
おいては、米国特許第3,795,971号、第3,8
62,484号、第3,944,396号及び第3,9
56,809号も参照する。複合材料のステンレス鋼の
表面層は耐食性を有すると共に魅力的な外観を示し、一
方、プレーン炭素鋼のコア層は、ステンレス鋼の層より
も比較的良好な熱伝導性を有する。このタイプの複合材
料の典型的な例としては、通常の低炭素鋼のコア材料
と、A.I.S.I.タイプ304のステンレス鋼(T
−304)の表面層とを備えるA.I.S.I.タイプ
304DA(”T−304DA”)である。通常のT−
304DAを熱間処理する際には、通常、コイリングす
る前に熱間圧延されたバンドをホットランアウト・テー
ブル(hot run out table)で約48
2°C(900°F)よりも低い温度まで冷却する。熱
間圧延されたバンドを約482°C(900°F)より
も低い温度まで冷却しないと、低炭素鋼のコア材料の炭
素がステンレス鋼の表面層と低炭素鋼のコアとの間の界
面領域に移動する。この炭素移動は、炭素の濃度勾配に
逆らって生じ、基本的には全体のより低い自由エネルギ
に依存する。濃度勾配に逆らうそのような移動は、プレ
ーン炭素鋼からステンレス鋼へと生ずることが多く、そ
の理由は、ステンレス鋼は、炭素を引き付けるクローム
を含むからである。
形成し、これにより、上記界面領域付近には炭化物が富
化された領域が生ずる。この炭化物が富化された領域
は、引き抜き加工の際に、いわゆる「フッククラック
(Hook Cracks)」を生じ、最終製品に望ま
しくない欠陥をもたらす。また、炭素移動は、低炭素の
コア材料に粗いフェライト粒子層を形成し、これによ
り、「オレンジ ピール サーフェス(Orange
Peel Surface)」として知られる欠陥が最
終製品に生ずる。また、約482°C(900°F)よ
りも低い温度まで冷却しないと、金属の分離が生じ、こ
れにより、1又はそれ以上のステンレス鋼の層が低炭素
鋼のコア層から剥離する。
たバンドを約482°C(900°F)よりも低い温度
まで冷却すると、別の問題が生ずる。ホットランアウト
・テーブル上で約482°C(900°F)よりも低い
温度まで急速に冷却することは有益ではなく、その理由
は、例えば、水焼入れによってホットランアウト・テー
ブル上で急冷した後にコイリングすると、コイルの表面
に機械的な欠陥が生ずる。そのような欠陥は、表面研磨
によって取り除かなければならず、追加の製造コストを
必要とする。より高いコイリング温度を用いると機械的
な欠陥は少なくなる。
は、ステンレス鋼/炭素鋼の複合材料の熱間圧延された
バンドを、コイリング温度が約482°C(900°
F)よりも高く且つ約649°C(1200°F)より
も低くなるように冷却することである。このような冷却
を行うと、界面領域における炭化物の形成、並びに、コ
ア材料における粗いフェライト粒子の形成の傾向が共に
低下し、同時に、急速冷却に伴うコイル表面の機械的な
欠陥も減少する。約649°C(1200°F)よりも
高い温度では、炭化物の形成に伴う欠陥は許容すること
ができない。しかしながら、上記方法は妥協的なもので
あるので、完全に満足できる解決策ではなく、上述の炭
化物が富化された領域及び粗いフェライト粒子は依然と
してある程度形成される。
Development of New Low Ca
rbon Low Alloy Steel Suit
edto be Clad with Stainle
ss Steel”(ISIJ, Vol.31(19
91), pp.706−711)と題する論文は、
0.01%よりも少ない炭素を含み、また、コロンビウ
ム及びチタンを含む安定化されたスチールを開示してい
る。フェライトの結晶粒度は、最終的なアニーリング温
度を制御し、また、より迅速な冷却速度を用いることに
より制御される。
延することに伴う上述の不利益に加えて、処理の間にも
欠点が生ずる。ステンレス鋼/炭素鋼の複合材料は、接
合プロセス及びその後の冷間成形の間に発生する応力を
解放し、また、ステンレス鋼の層に形成された炭化クロ
ームを溶解させるために、約927°C(1700°
F)よりも高い温度でアニーリングすることを必要とす
る。複合コア材料として使用されるタイプ1006の如
き代表的な炭素鋼は、代表的なステンレス鋼の再結晶化
温度よりも低い約927°C(1700°F)よりも低
い温度で支配的なオーステナイト構造に変態する。従っ
て、約927°C(1700°F)よりも十分に高い温
度でアニーリングすると、コア層のオーステナイト粒子
を十分に粗くし、そのような粒子は冷却の際に同様に粗
いフェライト粒子に変態する。
は、(i)界面領域における炭化物が富化された領域、
及び、(ii)炭素鋼コア材料における粗いフェライト
粒子の層が形成される傾向が少なく、約649°C(1
200°F)よりも高いコイリング温度で意図的にコイ
リングすることなくコイリングすることのできる炭素鋼
/ステンレス鋼から成る圧力接合された複合材料を提供
することである。
00°F)よりも高いコイリング温度、好ましくは、約
760°C(約1400°F)乃至約788°C(14
50°F)のコイリング温度で冷却した後に、通常の炭
素鋼のコア材料を有するT−304DAに比較して、機
械的な欠陥が十分に少ない炭素鋼//ステンレス鋼から
成る圧力接合された複合材料を提供することである。
間にオーステナイト相の粒子を有意的に粗大化させるこ
となく、高いアニーリング温度、好ましくは、約101
0°C(約1850°F)乃至約1066°C(195
0°F)の温度を用いて処理することのできるT−30
4DA複合材料を提供することである。
共に、通常の炭素鋼コア材料を有する複合材料に比肩し
得る機械的な性質を有する、T−304DA複合材料の
如きステンレス鋼/炭素鋼複合材料を提供することであ
る。
しての調質圧延を除くことである。
つのステンレス鋼の層と、少なくとも1つの安定化され
た炭素鋼の層とを備え、上記ステンレス鋼の層が、ステ
ンレス鋼/炭素鋼の界面に沿って安定化された炭素鋼に
接合されている圧力接合された複合材料を提供する。複
合材料の安定化された炭素鋼は、炭素及びコロンビウム
を含み、また、安定化された炭素鋼からステンレス鋼/
炭素鋼の界面領域への炭素移動を防止するに効果的な量
の他の少なくとも1つの炭化物形成元素を含む。従っ
て、最終的な形態の本複合材料の界面領からは、炭化物
が富化された領域が大幅に減少される。また、最終的な
複合材料のフェライトの結晶粒度は、ASTM#6(細
かい粒度を示す高い値)以下である。
/炭素鋼の複合材料の製造に伴う上記問題に対する1つ
の方法は、熱間圧延された複合材料を約482°C(9
00°F)よりも高く約649°C(1200°F)よ
りも低い温度まで冷却前に冷却することであった。しか
しながら、上述のように、この方法は完全に満足するも
のではない。本発明は、より総合的な解決策を提供し、
本発明のステンレス鋼/炭素鋼の複合材料用のコア材料
は安定化された低炭素鋼である。この安定化された新規
なコア材料は、T−304ステンレス鋼の表面層に圧力
接合されてT−304DA複合材料を形成する。しかし
ながら、本発明の安定化されたコア材料を1又はそれ以
上の他のタイプのステンレス鋼の層と圧力接合すること
によってかなりの利点が予想される。
物をスチールに生ずることになる炭素及び窒素を固定す
なわち「捕捉(scavenge)」する元素を含む化
学組成を有する。上記捕捉元素は、安定な炭化物及び窒
化物を形成し、従って、固溶体から炭素及び窒素を取り
除く。従って、捕捉元素は、本明細書においては「炭化
物形成」元素と呼ぶ。再結晶化の間にスチールの中の溶
質炭素が存在すると上述の問題が生ずるので、炭化物を
形成することにより炭素を安定化することが望ましい。
スチールの中の全量の炭素及び窒素が炭化物及び窒化物
の形態で存在している場合には、炭素鋼は「完全に安定
化された」状態にある。
材料におけるコア材料として本発明の安定化された炭素
鋼を使用すると、コイリング温度を約649°C(12
00°F)よりも十分に高い温度、例えば、約760°
C(約1400°F)乃至約788°C(1450°
F)にすることができ、同時に、通常の炭素鋼のコア材
料を有するT−304DAに比較して、上述の如き炭化
物の析出及び粗いフェライト粒子の層の形成を十分に減
少させることができる。従って、本明細書に開示する安
定化されたコア材料を含む熱間圧延された複合材料は、
コイリングの前に、ホットランアウト・テーブル上で冷
却する必要はない。また、本発明の炭素鋼/ステンレス
鋼の安定化された複合材料は、上述の高い温度でコイリ
ングした場合に、通常のT−304DAに比較して、機
械的な欠陥が十分に少ない。また、本明細書に記載する
安定化されたコア材料を用いて形成されたT−304D
A複合材料は、熱間アニーリング処理の間に、オーステ
ナイト相の中の粒子を大幅に粗くすることなく、約約1
010°C(約1850°F)乃至約1066°C(1
950°F)の高いアニーリング温度を用いて処理する
ことができる。最後に、上述の安定化されたコア材料を
有するT−304DA複合材料は、通常の炭素鋼コア材
料を有する上記T−304DAに比肩し得る機械的な特
性を有する。
を形成する際に、上述の目的を満足する複合材料は、高
い温度(約1066°C(1950°F)よりも高い)
における処理の後に比較的小さなフェライト粒子を含む
炭素鋼コア材料を有する必要があると考えられる。従っ
て、処理の前に存在するフェライトの結晶粒度は、処理
の後に望まれるフェライトの結晶粒度よりも小さいかあ
るいはこれに等しいものである必要がある。従って、最
終的なアニーリングされたフェライトのASTM#6の
結晶粒度に等しいかあるいはそれよりも小さな物理的な
結晶粒度が、いずれの処理段階においても存在すること
が必要である。上記コア材料の処理前及び処理後の結晶
粒度を制御するために、本発明は、(1)合金の中の炭
化物析出物の分布、及び(2)溶質のピン止め(pin
ning)による結晶粒度の境界の限定の2つの方法を
用いる。
料の結晶粒度を制御するために使用する第1の方法は、
処理後の望ましい結晶粒度に相当する粒度、分布及び容
積割合を有する合金析出物の中に分布させることであ
る。析出物の分布は、高温アニーリングの間に使用され
る高い温度で安定しなければならず、また、上述の高い
温度でオーステナイト粒子の粗大化を防がなければなら
ない。上述の炭化物を形成する「捕捉元素」を加えるこ
とによりスチールの中に析出物を形成することができ
る。上記捕捉元素は、炭素に対して強い親和力を有し、
炭素鋼の中に存在する時には炭化物を形成する。そのよ
うな捕捉元素としては、例えば、チタン、コロンビウ
ム、ジルコニウム、バナジウム、タンタル、クロム、モ
リブデン、タングステン、ウラン、ホウ素、及びコバル
トが挙げられる。本発明は、コロンビウム、並びに、炭
化物形成力が比較的強い他の少なくとも1つの捕捉元素
を用いる。より詳細には、コロンビウムに加えて添加さ
れる1又はそれ以上の捕捉元素は、高温で安定な析出物
を形成しなければならない。本炭素鋼コア材料にチタン
及びコロンビウムを添加することにより、チタン及びコ
ロンビウムの炭化物を形成するのが好ましく、この化合
物は、約1121°C(2050°F)あるいはそれ以
上の温度まで、スチールの固溶体の中での溶解度が極め
て小さい。
金のコア材料の炭素含有量に依存する。従って、特定の
結晶粒度を得るためには、スチールに対して適正な炭素
含有量を選定する必要がある。適正な量のチタンと共
に、約0.01重量%乃至約0.025重量%の炭素、
好ましくは、約0.01重量%乃至約0.02重量%の
炭素を用いると、総ての処理工程においてASTM#6
(細かい結晶粒度を表す高い値)程度の複合材料のコア
材料用のフェライト結晶粒度をもたらすに十分な量の炭
化チタンを得ることができる。チタン含有量は、後に説
明する組成に従って調節する必要がある。
るためには、析出物を再加熱炉の中で溶解し、熱間圧延
操作の間に上記析出物を再析出させる必要がある。炭化
チタン及び炭化コロンビウムは、上述のタイプの溶解及
び再析出を受け易く、その理由は、約1232°C(2
250°C)の温度で再加熱炉の中で溶解することがで
きるからである。しかしながら、チタン及びコロンビウ
ムの窒化物は、かなり高い再加熱温度で溶解しなけれ
ば、粗い析出物を形成し、結晶粒度を更に細かくするチ
タン及びコロンビウムの有効性を減少させる。従って、
スチールの窒素含有量は、0.008重量%を越えない
ように、好ましくは、0.005重量%を越えないよう
に制限しなければならない。
本発明の第2の方法は、「溶質ピン止め(solute
pinning)」であり、この方法においては、個
々のフェライト粒子のサイズの成長が、オーステナイト
からフェライト構造への変態の間に阻止される。コロン
ビウムを用いて溶質ピン止めを行うことができ、実際
に、実験融解物にコロンビウムを加えて最初に溶質ピン
止めを行った。再結晶化の間の粒子の成長を適正に阻止
するためには、実験融解物に対して約0.02重量%乃
至0.04重量%、好ましくは、0.03重量%の量の
コロンビウム加えるべきであると考える。
量に基づき、炭素コア材料のチタン含有量は、以下の式
1に一致するように調節すべきであり、そのチタン含有
量は、図1に1つの形態でプロットされている。
素%−(コロンビウム%×4/31))
コロンビウムの含有量の関数として、固溶体中の炭素の
割合を示している。溶液中の炭素の負の数は、過安定
化、すなわち、炭化物を形成する過剰の捕捉元素が存在
する状態を示している。正の数は、溶液中の炭素の未安
定化を示している。どのようなレベルの炭素安定化が望
ましいかを決定する際に、反対の関心が生ずることは明
らかである。安定化によって比較的大量の析出物が形成
された場合には、熱間から上記析出物を再析出させる前
にそのような析出物を溶解させるためにより高い再加熱
温度が必要となる。しかしながら、安定化が少なすぎる
場合には、溶液中の炭素が界面領域へ移動して望ましく
ない炭化物が富化された領域を形成する。上述の相反対
する関心をバランスさせるために、本発明の安定化され
た炭素鋼は、複合材料の範囲のある部分においては過安
定化され、また、複合材料の範囲の別の部分では未安定
化されている融解化学特性を有している。図1に示す情
報に基づくと、約0.07重量%乃至約0.09重量%
のチタン含有量が、低炭素レベルでスチールを完全に安
定化させ、また、高炭素レベルでスチールを部分的に安
定化させるものと考えられる。
のコア材料の2つの実験融解物を準備した。これら実験
融解物は表1に示す化学特性を有している。総ての%
は、合金の全重量の重量%で示されている。
成分に加えることができる。そのような追加の元素は、
追加の不純物として、あるいは、例えば、最終的なコア
材料すなわち複合材料に何等かの所望の性質を与えるよ
うな何等かの補助的な目的で意図的に加えられた元素と
して存在することができる。合金は、例えば、残量レベ
ルのマンガン、硫黄、リン及びアルミニウムを含むこと
ができる。従って、ここに述べる例は、請求の範囲を不
当に制限するものと理解してはならない。また、表1の
ヒートは、実験合金に含まれる元素に関する望ましい及
び好ましい範囲を表すものである。その所望の又は好ま
しい範囲内でヒートの種々の組成を選定することによ
り、かなり良好な性質が得られるであろう。
−304DAの圧力接合された複合材料のアセンブリを
準備した。各々のアセンブリは、通常のT−304ステ
ンレス合金の層の表面に接合された安定化された低炭素
鋼の実験層を含む。上記アセンブリを製造する方法、及
び、これらアセンブリの層を接合してT−304DA複
合材料にするための種々の方法が、当業界においては周
知である。そのような方法の代表的な例が、上述の米国
特許第3,693,242号及び第3,862,484
号に記載されている。
各ヒートのコア材料を用いて4つのT−304DAアセ
ンブリ、すなわち合計8つのアセンブリを準備した。各
々のT−304DA複合材料を製造する際に、完成した
アセンブリを熱間圧延して、約3.17mm(0.12
5インチ)の厚みを有する種々のコイリング温度でコイ
リングされた中間ゲージを形成した。熱間圧延された状
態にある全部で8つのコイルからサンプルを採り、その
中の結晶粒度を測定した。
延されたアセンブリ、並びに、ヒートBのコア材料を有
する2つの熱間圧延されたアセンブリをコイリングした
が、その際には、約760°C(約1400°F)から
約843°C(1550°F)で約771°C(142
0°F)乃至約816°C(1500°F)の範囲のコ
イリング温度で意図的に冷却しなかった。残りの4つの
アセンブリは、ホットランアウト・テーブル上で水焼入
れによって急速に冷却し、次に、約538°C(100
0°F)乃至約649°C(1200°F)の範囲の温
度でコイリングした。実験コイルを観察した結果、通常
のコア材料を有するT−304DAのコイルよりも良好
な形状を有していた。「良好な形状」は、コイルのスト
リップの研磨が大幅に減少したことを観察した後の主観
的な判断である。
総て110秒熱間アニーリングし、ストリップの温度を
約1010°C(約1850°F)から最大温度である
約1060°C(1940°F)の温度にした。冷却速
度は約33.3乃至50°C/秒(60乃至90°F/
秒)であった。同様に、ヒートBのコア材料を有する2
つのコイル(一方のコイルは水焼入れし、他方のコイル
はコイリングの前に意図的に冷却しなかった)を同様の
手順を用いて熱間アニーリングした。実験の結果、アニ
ーリングされたコイルのコアのフェライトの結晶粒度は
ASTM#7.0乃至#8であった。
ルを冷間圧延して最終的な約0.94mm(0.037
インチ)の厚みにした。次に、総ての実験コイルをアニ
ーリングし、酸洗いした。最終的なアニーリングの後
に、6つの実験コイルの各々の一部について、アニーリ
ングされた状態及び調質圧延(スキンパス(skinp
ass)」の後の状態を検査した。調質圧延は、最終的
な複合材料の引っ張りしわを除去するために通常の低炭
素コアに通常使用される通常の方法である。実験した最
終的な安定化されたコアT−304DA材料の機械的な
性質、並びに、観察した顕微鏡組織が表2及び表3に示
されている。比較のために、表2及び表3は、通常の
(すなわち未安定化された)低炭素鋼コアを有するT−
304DA複合材料の予想される平均的な性質も含んで
いる。表2はまた、テストの前にコイルサンプルを処理
するための最終的な手順として、最終的なアニーリング
操作、又は「スキンパス」手段のいずれの手順を用いた
かも示している。本明細書で使用する「スキンパス」の
用語は、調質圧延の前の最終的なアニーリングを意味す
る。
18によって計算した。テストは、1.588mm(1
/16インチ)の直径のボール(球)を用いて行い、そ
の際の予備試験力すなわちクランプ力は29N(3kg
/フィート(kgf))であり、追加の力は119N
(12kgf)であった。従って、全部の力すなわち全
荷重は147N(15kgf)であった。この硬度は、
追加の力を取り除いた時の予備的な力の作用の下での1
00と侵入深さの永続的な増大との差として表してい
る。上記増大は、0.001mmの単位で測定されてい
る。
度、引っ張り強度、及び伸びは、テスト方向によって変
化しなかった。しかしながら、ヒートBよりも低い炭素
レベルを有するヒートAのコア材料で製造した複合材料
に関しては、降伏強度及び引っ張り強度が大幅に低下し
た。表2に示すように、実験複合材料の機械的な性質
は、通常の(すなわち未安定化の)低炭素鋼のコア材料
を含むT−304DAの機械的な性質と同等である。表
2の結果は、実験材料のアール・バー値(R−bar
value)は1.1乃至1.2であり、LDR値(L
DR value)は2.06であることを示してい
る。機械的な性質が好ましいことに加えて、表2はま
た、実験複合材料の独特な化学的性質が、最終製品を調
質圧延(すなわち、スキンパス)する必要性を排除して
いることを示している。
は、材料が変形した際のその材料の異方性の目安である
塑性ひずみ比である。アール・バー値は、種々の方向の
引っ張りひずみの計算上の平均値である。「LDR」値
は、絞ることのできる素材の最大直径の標準的な直径に
対する比から決定される限界絞り比(LimitedD
rawing Ratio)である。LDR値は、最終
的な複合材料の絞り性を示している。
種々の位置において測定した結晶粒度のデータをしてお
り、クラッドAの結晶粒度は、T−304ステンレス鋼
の一方の表面層において測定され、クラッドBの結晶粒
度は、一方のT−304の層の表面と安定化されたコア
材料との間の界面領域で測定され、クラッドCの結晶粒
度は、コアの中間領域で測定され、クラッドDの結晶粒
度は、他方のT−304表面層で測定されている。表3
はまた、コア材料からコアの界面領域への炭素移動が生
じたか否かを示している。結晶粒度はASTM数で示さ
れている。例えば、「8S9」は、ASTM結晶粒度9
の散乱粒子を有するASTM結晶粒度8を意味してい
る。「9−8」は、基本的にはASTM結晶粒度9であ
るが、サイズ8の粒子を多く含んでいることを意味す
る。
晶粒度は、本発明の目的に合致する。実験複合材料を処
理した際に、粗いフェライト粒子の層は全く観察されな
かった。最終的な複合材料の総ての点における結晶粒度
は、通常の低炭素鋼コア材料を有するT−304DA複
合材料の結晶粒度に比肩し得るものである。クラッドC
(コアの中間)を除いて、総ての結晶粒度は、通常のT
−304DA複合材料の平均値よりも小さかった。ま
た、いずれの実験サンプルにおいても、コアの界面領域
への炭素移動は観察されなかった。結局、実験サンプル
の中の界面領域付近において、炭化物が富化された領域
は全く観察されなかった。
かなる炭化物析出物をも溶解させ、その溶解した析出物
を再析出させた。良好なアニーリング温度及び時間を決
定するために、実験T−304DA複合材料のブラック
バンド(black band)のサンプルを切り取
り、ホットバンド・アニーリングの試験を行った。上述
の目的に合わせて、アニーリング試験の目的は、(i)
ステンレス鋼の層の中の炭化物の形成を防止しながら、
熱間アニーリングをスピードアップし、また、(ii)
コア材料の中の細かいフェライトの結晶粒度を少なくと
もASTM#7乃至#8に維持することである。アニー
リング試験では、約1010°C(約1850°F)乃
至約1149°C(2100°F)の範囲の温度を用い
た。約122秒でサンプルを選択したアニーリング温度
まで加熱し、そのアニーリング温度を0乃至約70秒間
維持した。アニーリング処理の後に、アニーリングした
サンプルを30秒間で約371°C(700°F)より
も低い温度まで水冷却した。そのさいの冷却速度は38
乃至65°F/秒であった。その後、顕微鏡組織を評価
した。
1850°F)で30秒間、約1038°C(1900
°F)で10秒間、あるいは、約1066°C(195
0°F)で0秒のアニーリングで顕微鏡組織的な目的が
十分に達成されることを示した。これらのアニーリング
において、ステンレス鋼の層の炭化物は確実に溶液に移
行し、また、上記層のオーステナイトの結晶粒度は確実
にASTM#8.5乃至#10の範囲になる。アニーリ
ング温度を約1066°C(1950°F)よりも高い
温度に上げると、T−304DAサンプルのコアの中の
粗いオーステナイト(ウイッドマンステッテン・フェラ
イトに変態した)の量が増加する傾向があり望ましくな
い。また、約1066°C(1950°F)よりも高い
アニーリング温度を用いると、ステンレス鋼の層の中の
オーステナイトの結晶粒度が、より低いアニーリング温
度で得られた結晶粒度ASTM#8.5乃至#10か
ら、ASTM#7乃至#8まで増大する。
は、約1010°C(約1850°F)乃至約1066
°C(1950°F)の範囲内でより短い時間で行うこ
とができる。このアニーリングの実験は、約1010°
C(約1850°F)及び30秒間の温度及び時間が、
ステンレス鋼の層の炭化物を溶液へ確実に移行させるに
十分であり、その温度が高くなれば時間はより短くな
る。その結果、熱間圧延されたバンドのアニーリングの
処理速度を大幅に増大させることができる。図2及び図
3に代表的な例が示されている。図2は、従来技術の熱
間アニーリングの時間対温度のプロットを示している。
従来技術の熱間アニーリングは、約1066°C(19
50°F)の温度範囲を用いており、その際のストリッ
プの速度は28フィート/分(fpm)である。ストリ
ップは、約1010°C(約1850°F)よりも高い
温度に110秒間維持され、最大温度は約1060°C
(1940°F)である。冷却速度は45乃至65°F
/秒である。図3は、本発明のより迅速なアニーリング
サイクルを示している。この迅速なアニーリングサイク
ルは、予熱ゾーンにおいて約1093°C(2000°
F)の温度を使用し、加熱においては約1079°C
(1975°F)の温度を使用しており、そのさいのス
トリップの速度は40fpmである。このストリップ
は、約1010°C(約1850°F)よりも高い温度
に64秒間維持され、その際の最大温度は約1054°
C(1930°F)である。冷却速度は60乃至90°
F/秒である。
明の安定化された炭素鋼のコアに使用するのが好ましい
が、通常の炭素鋼/ステンレス鋼の複合材料にも使用で
きることが判明した。
素鋼/ステンレス鋼の複合材料が提供され、該複合材料
においては、界面領域に炭化物が富化された領域が形成
される傾向が少なく、炭素鋼のコアの結晶粒度が細か
い。この改善されたコアの化学的性質は、熱間圧延の後
に複合材料をより高い温度でしかも機械的な欠陥の発生
を減少させた状態で、コイリングすることを可能とす
る。本複合材料はまた、スキンパス・ローリングを行う
必要性を排除し、これにより、通常の炭素鋼のコア材料
を用いた複合材料に良く生ずる引っ張りしわを排除する
という利点も有する。
炭素、チタン及びコロンビウムの含有率の関数として示
すグラフである。
間−温度のプロットである。
温度のプロットである。
Claims (8)
- 【請求項1】 圧力接合された複合材料において、少な
くとも1つの安定化された炭素鋼の層に対してその界面
に沿って接合された少なくとも1つのステンレス鋼の層
を備え、前記安定化された炭素鋼は、コロンビウムと、
前記安定化された炭素鋼からの炭素移動を阻止するため
に有効な量の1又はそれ以上の他の炭化物形成元素とを
含み、これにより、前記界面が、富化された炭化物領域
を実質的に含まず、前記ステンレス鋼及び安定化された
炭素鋼の層は、ASTM#6以下の物理的な結晶粒度を
有することを特徴とする圧力接合された複合材料。 - 【請求項2】 請求項1の圧力接合された複合材料にお
いて、前記安定化された炭素鋼は、チタン、タンタル及
びジルコニウムから成る群から選択された少なくとも1
つの他の炭化物形成元素を含むことを特徴とする圧力接
合された複合材料。 - 【請求項3】 請求項1の圧力接合された複合材料にお
いて、当該複合材料は、約60ksiよりも小さい降伏
強度、並びに、45%よりも大きい伸びを有することを
特徴とする圧力接合された複合材料。 - 【請求項4】 圧力接合された複合材料において、少な
くとも1つの安定化された炭素鋼の層を備え、前記安定
化された炭素鋼が、該安定化された炭素鋼の全重量の重
量百分率として、 約0.01乃至約0.025%の炭素と、 約0.07乃至約0.09%のチタンと、 約0.02乃至約0.04%のコロンビウムと、 約0.008%以下の窒素と、 残りの鉄及び随伴する不純物とを含むことを特徴とする
圧力接合された複合材料。 - 【請求項5】 請求項3の圧力接合された複合材料にお
いて、前記安定化された炭素鋼の層が、該安定化された
炭素鋼の全重量の重量百分率として、 約0.01乃至約0.02%の炭素と、 約0.07乃至約0.09%のチタンと、 約0.02乃至約0.04%のコロンビウムと、 約0.005%以下の窒素と、 残りの鉄及び随伴する不純物とを含むことを特徴とする
圧力接合された複合材料。 - 【請求項6】 圧力接合された複合材料を製造する方法
において、少なくとも1つの安定化された炭素鋼の層に
接合された少なくとも1つのステンレス鋼の層を備える
熱間圧延された複合材料のバンドを形成する工程と、前
記熱間圧延されたバンドを約760°C(約1400°
F)よりも高い温度でコイリングする工程とを備え、前
記安定化された炭素鋼が、該安定化された炭素鋼の全重
量の重量百分率として、 約0.01乃至約0.025%の炭素と、 約0.07乃至約0.09%のチタンと、 約0.02乃至約0.04%のコロンビウムと、 約0.008%以下の窒素と、 残りの鉄とを含むことを特徴とする圧力接合された複合
材料を製造する方法。 - 【請求項7】 請求項6の圧力接合された複合材料を製
造する方法において、前記安定化された炭素鋼が、該安
定化された炭素鋼の全重量の重量百分率として、 約0.01乃至約0.02%の炭素と、 約0.07乃至約0.09%のチタンと、 約0.02乃至約0.04%のコロンビウムと、 約0.005%以下の窒素と、 残りの鉄とを含むことを特徴とする圧力接合された複合
材料を製造する方法。 - 【請求項8】 請求項6の圧力接合された複合材料を製
造する方法において、約1010°C(約1850°
F)乃至約1066°C(1950°F)の温度で前記
熱間圧延されたバンドを約1010°C(約1850°
F)で少なくとも30秒間アニーリングすることを特徴
とする圧力接合された複合材料を製造する方法。
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